アオキ(ポケモン)

登録日:2022/12/09 Fri 22:05:00
更新日:2024/04/19 Fri 18:38:34
所要時間:約 9 分で読めます


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お世話になります アオキです

何とぞ よろしくお願いします


アオキ』とは、ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の登場人物である。





■概要


パルデア地方のチャンプルタウンにあるチャンプルジムのジムリーダーを務める男性。
ノーマルタイプなどの使い手で、キャッチコピーは『非凡サラリーマン』

アオキもまた他の多くのジムリーダーのように兼業しており、ポケモンリーグの営業部所属のサラリーマンという顔も持つ。
しかし、マップの紹介文によれば成績はあまり良くないらしい。
何を営業しているのかなど、長らく滅茶苦茶謎すぎる設定だったが、ダウンロードコンテンツ『藍の円盤』でのライムとの特殊会話によれば「フリッジジムのバトルコートの発注*1がないと営業成績ゼロの年もあった」と判明したため、不動産関連事業が事業内容の一つと判明した。これはこれでパルデア地方の世界観に細かい新たな謎もできたが……。

ジムリーダーながら(ジムテストとの兼ね合いもあってか)あまり顔出しをしていないらしく、マップでは他のジムリーダー(及びスター団のボス)たちの顔グラが表示されているのに対し、アオキのみ顔を隠して後ろ姿しか見ることができず、そのため相対して初めて顔が判る
ダウンロードコンテンツでは、この件の理由をナンジャモに訊ねられ「目立ちたくない、顔が割れると最悪(飲食店を)出禁になるから」としているが、動画配信者ゆえ目立つことに価値を見出す彼女は驚きをもってその答えを受け止めている。ただ、何故一人だけバックショットを使うこと(ナンジャモいわく「特別待遇」)を認めさせたかの経緯については「立ち回りか経験」などと濁すに留めており、真相は未だ闇の中。

また、チャンプルタウンの名物食堂「宝食堂」の常連客でもあり、線の細さに反して意外と大食い
実際ジム戦後の記念撮影では山盛りのおにぎりを食べようとしており、横にいる主人公も驚いているかのようなリアクションを見せている。大喰らいな割に嗜好が地味なのも彼のモットー故か。

なお、ちょくちょく言及する「上司」「お上」とは、パルデア地方ポケモンリーグを統括するオモダカのことである。この事はエンディング後に判明する。

年齢は不明だが、Webアニメ『放課後のブレス』第四話では、ナンジャモのジムリーダー紹介にて勤務歴二十五年というのが明かされたため、二十五歳以上であることは確定している。*2


■容姿


黒いビジネススーツに身を包み、それぞれ同じ色で揃えた靴を履きビジネスバッグを携えてグレーのネクタイを締めた、まさしくサラリーマンといった印象。

で、肝心の容貌や雰囲気は
  • ハイライトと生気の無い死んだ魚のような無機質なジト目
  • オールバックに撫で付けてある若干白髪交じりのような髪
  • 頬がこけており幸薄そうで血色もさほど良くない表情に乏しい顔
  • 長身なのに猫背でくたびれ気味の佇まい
  • やたら髪の量が少なめで広めな額
  • 瞼がほぼ全く見えないほどの極太眉

……という、「社会の歯車」「社畜」「社会の荒波に揉まれ過ぎてくたびれた会社員*3」を体現したかのような壮年~中年ぐらいの男性
おまけに公式サイトのキャラクター紹介でも「やる気をあまり感じられない」とされている始末。

とはいえ、上記のような冴えない印象とは裏腹に、テラスタル発動時にオーブを両手で持ったり、放たれる閃光やエネルギーに目を瞑ったり反動でよろけたりするトレーナーも少なくない中で、アオキはテラスタルオーブを片手で持ちながら目を細めずに直視しつつ、またよろめきもしないどころか空いた方の手でネクタイの結び目の位置を直す余裕さえ見せている
やはり曲がりなりにもジムリーダーを務めるだけはあるということか。

ちなみに、一から十まで地味な外見をしているアオキだが、彼の目をよく見ると瞳が四角い形といった地味に個性的な外見的要素を持っている。


■人物


一人称「自分」。二人称は「あなた」または名前に「さん」付け。
目上にも目下にも、更には自身の手持ちポケモンにも一貫して丁寧語で話す。

かなり抑揚の薄い終始淡々とした言動を取り、口数は少ない。
またサラリーマン(社会人)らしく、ジムを預かることを「配属」と表現するのに始まり、「業務開始」 「タスク」 「ノー残業デー」といったように、バトル関係の事柄をしばしばビジネス用語で喩える。
その他、バトルの前や最中にネクタイの結び目を触る癖があり、加えて公式サイトでは「長考する時は周りが心配するほど全く動かなくなる」とも紹介されている。

あまり表情が変わらないため無愛想な人物……かと思えば、
  • 宝食堂の女将やチャンプルタウンの住民から応援され、内心やる気になってテラスタルを披露する*4
  • ジム戦後、自分の食事も兼ねて主人公に宝食堂の料理をご馳走してくれる
など、割と面倒見は良くサービス精神もなかなかに旺盛。だからなのか、アオキが劣勢になるとバトル会場である店の女将が発破をかけるし、更にオーディエンスが駆け付け声援を送るが、この演出が入るのはアオキだけ(なお、ちゃんと彼だけではなく主人公のことも平等に応援してくれる)。
このように慕われぶりがうかがえる辺り、かなり人望や人徳はある模様。
また、ジム戦後の主人公とのツーショット写真では微かに笑顔を浮かべているように見えなくもない。

……その一方上司のオモダカには割と辛辣気味で、しかもそれを隠そうとはしていない節も
彼女が考案して主人公に依頼したジムリーダーの実力チェックに関しても、「あの人のやりそうなことです。すべてを察しました……」と一瞬で察し、「まさか学生までこきつかうとは……」などと主人公に同情も込みで愚痴っており、また一切意欲を見せていない
成績が悪いのは、もしかしてそういう姿勢が原因で上司の覚えがめでたくないからなのでは……?*5
また前述の「ノー残業デー」発言の意図は「仕事を切り上げる言い訳」に過ぎない。
加えて、後述のジムテストの形式については、人数を絞ることでできるだけ自分の負担を減らす意図があってのことだとダウンロードコンテンツで認めている上「自分でもうまく考えたと思います」と自賛するなど、一見こき使われているばかりの社畜に見えながらも、その実割と強かに振る舞っている
将来の夢は窓際族とでも思っているのだろうか。

再戦時にはノーマルタイプのポケモンを好んでいる理由も明かしてくれる。
それは普通、並み、平凡、ありきたりといった印象を踏まえて「個性のない自分に似つかわしく愛着が持てます」という考えがあるから。
そしてその上で

人間も ポケモンも もっと わかりやすくで いいんです
やれ 突飛さだ 奇抜さだ ケレン味が 評価される 世の中ですが
楽しい旅行先よりも 帰ってきた わが家が 一番 安らぐでしょう?

そう シンプルなのが 一番 強いんですよ

というなんやかんやで強かな持論を述べ、エキスパートタイプに静かな自信を覗かせてもいた。
しかし「ケレン味」が評価されるとは言っているがそれを否定しておらず、たとえになった旅行も「楽しい」と付けている辺り、旅や訪れる地を悪く言っているわけではない。
あくまで「そういうのが流行っているのは解っているが、自分はシンプルであることにこだわるつもりだ」と、相手を立てつつも主張は譲らない。そのへんの気配りが大人らしいとも言えるだろう。

なお,ダウンロードコンテンツにおいて、アオキ本人は出張(と、出先で食べられる料理)は好きだと語っており、旅行が楽しいというのは本音のようだ。ダウンロードコンテンツの舞台・ブルーベリー学園があるイッシュ地方の美食も当然把握しており、ビレッジサンドやヒウンアイスを例に挙げている。また、学園の食堂のメニューについては、味は濃いとしつつもボリュームには満足している模様。
更に、同じくジムリーダーにして料理人としての顔も持つハイダイからも食通と目されており、彼の経営するレストランの新メニューについて意見を求められ「目新しいメニューはすぐ飽きられるので今あるメニューを大事にしてほしい、強いて言えばデザートが足りない」と答えている。自分の好みに合うなら量も質もジャンルも問わず、また甘いものもいけるタイプのようだ。

その他、オモダカには辛辣なもののそれ以外の人間には彼なりに気を遣う模様。
シナリオ中でオモダカに「好きなジムリーダーは誰か」と訊かれるが、彼女はそのことを本人に伝えている。そして、ダウンロードコンテンツクリア後に解禁される特別講師招聘機能でその相手を呼ぶと特殊会話が発生するが、アオキの場合「何故自分のような平凡な男を指名したのか理解に苦しみます」と主人公の正気を疑った挙句「疲れているのならよい公園がありますよ」とめっちゃオブラートに包んだ言葉で心配してくれる。そういうとこやぞ。


■ジムテスト


ヒントを元に、町にある「宝食堂」という店で「秘密のメニュー」を注文すること。

まず同時にジムテストに挑んでいるトレーナーを倒して、各々にしか知らされていない別々の内容のヒントをすべて得る。そして宝食堂に行って、ヒントをもとにそれをオーダーできたら達成となる。
過去作も含めた多くのジムのように門弟を相手にするのではなく、珍しく他に参加しているトレーナーたちがいて彼らとのみと戦うジムテストでもあるが、その流れがどことなくコレに似ているともっぱらの評判。
なお、主人公の引いたヒントは「宝食堂の常連客の食べ方」で、カウンター席にいるそれらしき人物に話しかけると答えの一つが得られる。

そして全ての正解を引き当て、いざジムリーダーとのバトル……と意気込んでいたら、入口にいる店員が「出番だよー!」と店内に呼び掛ける。
すると、カウンター席で答えを教えてくれた常連客がすっくと立ち上がり、その人こそが誰あろうジムリーダー・アオキだったと明かされるという演出がなされ、このときついにご対面と相成る。
ちなみに、ジムテスト中は話しかけてきた主人公にヒントをくれこそすれ、こちらのほうは見向きもせず料理をムシャモグやり続けるというマイペースぶりを発揮している。また、他のチャレンジャーとのバトル及びヒントを得ることそれ自体は実はフラグでもなんでもなく、いきなり正解を引き当てて強引にクリアすることもできてしまうが。

チリによれば、ジムテストの内容はジムリーダーが決めているとのこと。なので、このテストは自分に挑みに来るトレーナーを効率よく篩い分けた上で挑戦者の数をできる限り減らせる、と言った面からしてもアオキの合理主義ぶり(あと、仕事したくないマンぶり)がうかがえる。ジムテストのときも宝食堂で食事をしていたいからという可能性もなくはない……?

なお、アカデミーの美術教師であるハッサク曰く「宝食堂の料理長は気難しい人」だそうだが、ジムクリア後に彼女は主人公を気に入り、なんと「テラピース」というアイテムと引き換えにテラスタイプを変えてくれる場所になる
必要数は多く険しい道ではあるが、これが頼りというポケモンもいるので頑張る価値はある。

その他、パルデア地方にはどの町にもバトルコートが1つあり、ジムリーダーとのバトルもそこで行うのが基本。
しかしチャンプルタウンだけは街中にバトルコートが見当たらず「どこにあるんだろう?」と不思議がるモブキャラもいるくらい。
ではその場所はというと、宝食堂の中。大入りの小上がり客席が、ジムバトルが始まる際には机などの備品やが一瞬で片付けられバトルコートに早変わりという衝撃の演出が入る*6*7。まさに早業おかたづけ
「さっきまで小上がりにいたお客……どこに行った?」
「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」



■手持ちポケモン



社会人 お得意の技! 出しても よろしいでしょうか?


正規ルートにおけるジムチャレンジでは5番手に相当。
「ジムリーダーの中では平均的な強さ」とされている……が、「ノーマルタイプ使いは強敵」というシリーズのお約束に漏れず、アオキもやはり中々の難敵

ノーマルタイプ特有の耐性の高さに加えて、
  • 状態異常を無効化してくる上に「あくび」で妨害をしかけて、ゴーストタイプでメタろうとしたら「ふいうち」をかましてくるネッコアラ
  • 高威力のタイプ一致わざ「ハイパードリル」やじめんわざの「ドリルライナー」、「へびにらみ」でまひ状態にしてくるノココッチ
など、中々癖のあるわざを使ってくるトリッキーな手持ちが多め。
特にノーマルわざを無効にするゴーストタイプに対してはメタになるサブウェポンをしっかり所持している。

切り札はムクホーク。
テラスタルでノーマルタイプ化させ、テラスタルボーナス付き「からげんき」上記のセリフと共に一気に社会人プレイヤーの精神と腹筋諸共仕留めにかかってくる。
某永遠の10歳児が歌っている「じまんのわざ」に比べるとえらく生々しいのが哀愁を誘う……。
特性の『いかく』によって攻撃力を削って来る上に必中の「つばめがえし」持ちなので、ノーマルタイプに強いかくとうタイプに対しても的確に弱点を突いてくるのが強み。
おまけに状態異常にしようものならアオキの思う壺であり、「からげんき」の火力が更に増し最悪全タテされるため、弱点を突く正攻法で一気に仕留めるのが最良。次点はデバフで攻撃力を削ぎながら戦うか。

……とはいえ、ナンジャモに比べるとそこまでわざのレパートリーは多くなく、ガンメタを張って来るわけでもないので、きっちりノーマル対策を万全にすればそこまで苦戦することは無いはず。
ムクホークのタイプ一致技を両方半減できる、いわタイプはがねタイプを温存しておけば勝機はある。
寧ろ正規ルート的に3つ目のジムなのにガチガチに対策を仕掛けてくるナンジャモの方が若干おかしい気もする。

ボールを投げるフォームはアンダースロー。元ネタは阪神タイガースの右腕エース・青柳晃洋投手と推測されている。
共通項は額が広めという点か。もっとも青柳の方が年齢に似つかわしくないベテランっぽさ(婉曲表現)を漂わせているが……。


勝利するとジムバッジ:ノーマルと「からげんき」のわざマシンをが貰える。









と、ここまでなら「肩書に相応しい個性的なジムリーダーだった」で終わるところ……








■もう一つの顔



面倒なことに 四天王も 兼任なんです



アオキ(四天王)



なんとこの男、サラリーマン、ジムリーダーに加えて四天王まで掛け持ちさせられ三足の草鞋を履いていたという衝撃の事実が判明する。トリプルフェイスかな?
パルデアのポケモンリーグの人員不足の深刻ぶりが垣間見える。そして労基法に引っ掛からないのだろうか。*8

チャンプルジムではノーマルタイプを使っていたが、こちらではひこうタイプを使用。
四天王戦でタイプを変えるというのはオモダカの指示らしく、アオキ本人は理由を知らされていないようで若干不満気味。

四天王とジムリーダーをいずれも現役で兼任していることや、それぞれの立場においてタイプ違いの統一ポケモンを使うのはアオキがシリーズ初の事例となる。
過去作ではキョウも『赤・緑』でジムリーダー、『金・銀』で四天王を経験している。
だが、『赤・緑』から『金・銀』までには3年が経過しており、更に後者の時点では彼の娘であるアンズがジムリーダーとなっているため、ジムリーダーから四天王に昇格したと見られ、掛け持ちではないことがわかる*9

順番は四天王の三番手。やはり四天王の証である黒いグローブをきっちりはめている。
また使用タイプを反映してか、着用するネクタイの色はグレーから水色に変化している。
しかし肩書や場所(あとネクタイの色)が変わったからといって口調や表情、マイペースぶりはジムテストの時から全く崩れておらず、バトルに臨む際もひたすら淡々としている。

一方で大声を上げるのが苦手であるかのような一面も見られ、四番手であるハッサクを呼ぶ声が毎回小さすぎるため、その度にしびれを切らしたチリが呼び出しを代行している模様。*10
このことは最早半ば常習なのか、チリは凄いしかめ面&ジト目でアオキを睨んだ末に頭を抱えて「…ハッサクさーん!!出番やでー!!」とわざわざ大声でハッサクを呼ぶ羽目になり、彼からは若干呆れられつつ「アオキは……またチリに呼ばせましたね」と叱られているあたり、こういうことは何度もあったようだオモダカさん、拡声器くらい用意しようよ……*11

なお、肝心のアオキはというと無言のままそっぽを向いて知らんぷりするのだった*12かわいい。
そしてチリはその姿を凄いニコニコ顔で見つめている辺り、彼女にとってアオキは若干頭痛の種みたいな扱いなのがうかがえる。
更に、主人公への激励の言葉を掛けようとした寸前でハッサクの大声に遮られるなど不憫な一面も垣間見える。(最終的には伝えることができたが)

……と、四天王内でもうだつが上がらない様子だが、そもそもパルデア四天王とはトップであるオモダカが自らの目と足で選んだ凄腕トレーナーのみで構成されている。
彼女は自他共にとても厳しい人物なので伊達や酔狂、増してや身内びいきなどで四天王に選抜されたわけでは決してない。
その上、今回の四天王は実力順で挑むことになるので四天王の一員、それも三番手に配置されているアオキの実力はそれだけ凄まじいということの証明にもなっているし、彼の実力は本来タイプ相性で有利なはがねタイプ使いのポピーですら大絶賛するほどである。


手持ちポケモン(四天王)


髪が 乱れますが 風向きを 変えましょう

先輩風を 吹かせましょうか 少しばかり ご注意を



ひこうタイプ使いなので基本はでんき、こおり、いわが弱点。
ちなみにひこうタイプで勝負を仕掛けてくるのは試合が始まってからでないと判らないため、「アオキ?確かノーマルタイプ使いだったな……せや!」とかくとうポケモンを主体にしたり先手にしたりしていると、思いっきりひこうわざの嵐で容赦なくこちらを狩りに来る
かくとうタイプポケモンを引っ込める手間で後手に回ってしまい、アオキに先手を許したプレイヤーも多いはず。
この初見殺しに関してアオキは「文句があればトップにお願いしますね」責任転嫁弁明している。

またひこう対策に関しても
  • トップバッターがでんきわざの通りが悪く、「にほんばれ」を使って特性の『ようりょくそ』を発動させた上で溜め無し「ソーラービーム」をかますトロピウス
  • またもやでんきの通りが悪い上にサブウェポンの幅が広く、「フラフラダンス」でこんらんを誘い「○○のまい」系の積みわざに便乗してバフを乗せてくるオドリドリ(ぱちぱち)
  • こおり・はがねタイプ対策に「かえんほうしゃ」「れいとうビーム」を持つチルタリス
  • 同じくはがね・こおり・いわタイプ対策に「インファイト」を習得したムクホーク
とこちらも四天王の名に恥じず幅の広いわざ構成を持つ。

切り札は新ポケモンのカラミンゴ。
序盤から見かける鳥ポケモンだからと侮ることなかれ。種族値500、攻撃115、素早さ90というハイスペックにひこうテラスタルボーナスと合わせてぶちかましてくる「ブレイブバード」が何より強烈。
他にもかくとう技の「インファイト」、サブウェポンの「じごくづき」「アクアブレイク」といったひこうタイプの弱点を補う充実の高威力物理わざで正面から殴り殺してくる。
くわえて特性『きもったま』によりゴースト対策もした上でこちら側の「いかく」の効果を受けない点も特徴。
このため「じごくづき」で弱点を突かれる上に音技を封じてくるという点から、特にラウドボーンでゴリ押ししてきたプレイヤーにとっては悪夢のような存在である。
メインウェポンの関係で消耗は激しいが、先手を取れなければこちらもどんどん消耗していく……。
なお、ジムリーダーとしての切り札はムクホークだが実は唯一専門タイプと同じであるため、四天王も兼任しているという伏線の可能性が高い。


と、このように「平凡でありたい」という本人の願いとは相反して有能さと実力、そしてノーマルであろうとする拘りなど、今作においてトップクラスに個性が強いキャラクターとして多くのプレイヤー達に愛される存在となった。





■アニポケにおいて


ポケットモンスター(アニメ第8シリーズ)』の18話にて初登場。ただし後ろ姿のみ。
ライジングボルテッカーズを結成する前のフリードが、リコの母にしてかつての恩師であるルッカと、チャンプルタウンにある宝食堂で再会した回想シーンにて、背景のごとくさりげない形でアニポケデビュー。原作通りの位置の席でざるそばを食していた。
なお、このエピソード時点ではセリフも無いのでCVは付いていなかった。

その後、第46話でようやくセリフ付きで登場。
リコと彼女のルームメイトであるアンのバトルを観戦する。


■他媒体において


  • 漫画『ポケモンカードゲームやろうぜ~っ! スカーレット&バイオレット編』
アオキをモデルにした「青山 春樹(あおやま はるき)」が登場する。第10話で苗字のみ明かされ、その後単行本1巻のカバー裏にも登場した。
サラリーマンというのは共通だが、相違点としては髪型が異なり、表情も豊かになっている点。また妻子持ちでもあり、家族構成は息子の冬樹(ふゆき)、娘の亜希(あき)、そして妻であろう奈津子(なつこ)*13がいる。

  • 公式のオリジナル短編小説『きみと雨上がりを』
同作の主人公であるアンナに挑まれるも勝利し、彼女はジム巡りで初めて敗北を喫することとなった。


■余談


  • 由来はおそらくミズキ科の植物「アオキ(アオキバ)」。花言葉は「若く美しく」「初志貫徹」「変わらぬ愛」「永遠の愛」など。ノーマルタイプや「普通であること」へのこだわりを貫こうとする姿勢を表している、とも取れるだろうか。

  • ビジュアルのモデルには実写版『孤独のグルメ』の井之頭五郎が、ボールの投球フォームには上記の通り阪神・青柳投手のネタが入っているのではないかと言われている。実際、設定資料にはゴローちゃんが「腹が、減った」と独白するシーンを思わせるカットもある。
    また「普通・平凡たろうとする(が、本人はその範疇には収まらない何かを持っている)サラリーマン」という点で『ジョジョの奇妙な冒険』の吉良吉影との共通点を指摘する声も聞かれる。
    更に、アカデミーの校長であるクラベルが近年の平沢進に似ているというネタの流れで、アオキもP-MODELにて世に出た頃の同氏に似ていると言及されたことも。

  • 英語名は「Larry」という。「サラリーマン」だからか?

  • 実は2つのタイプを使うポケモントレーナーであるというヒントは一応マップに書かれていた。
    というのも紹介文にはジムリーダーの中で唯一「ノーマルタイプなどの 使い手」とある。
    つい読み飛ばしがちだが通常は「ノーマルタイプの 使い手」と書けばよく、”など”は要らない。*14
    さらに異名の「非凡サラリーマン」についても、やや強引だが「非凡=ノーマルではない?」という推測はできる。
    総じて、アオキの紹介文はどことなく匂わせがありつつもギリギリ嘘は書いていない、というポケモンリーグの悪趣味さが透けて見える仕上がりとなっている。

  • 他にも、よく見るとアオキのネクタイは薄いグレーだがその中にはの柄も描かれており、ここでもひこうタイプ使いであることを匂わせていた。

  • 更なるヒントしては、テラスタルを使用するポケモンのタイプにもある。
    ジムリーダーたちは手持ちの最後のポケモンをテラスタルさせる際「あえて違うタイプのポケモンを自分の使用タイプに合わせる*15」という点で共通している。
    だが唯一アオキだけは元からノーマルタイプが含まれるムクホークをテラスタルさせる。
    そしてジムリーダーとは異なり四天王は自身の使用タイプが含まれるポケモンをテラスタルさせてくる*16。解り辛いヒントだが、果たして最初の四天王戦でピンときたプレイヤーはどれだけいるだろうか。
    • その一方で、チリの面接においてジム戦の時点で苦戦したためにアオキと答えたら、三番手として彼が登場したために「もしかして三番手の四天王は面接の答え方で変わる仕様?」と勘違いしたプレイヤーも一定数いた模様。

  • ノーマルタイプ使いのジムリーダーとしては『BW2』のチェレン以来4世代10年ぶりの登場で、アオキは歴代通算5人目。
    また、ひこうタイプ使いの四天王としては『SM』及び『USUM』のカヒリ以来2世代5年ぶり2人目にして男性では初。スタイルは違うがオドリドリを使うという共通点がある。
    更に、ネームドの男性ひこうタイプ使いというくくりで見れば『金・銀』及び『HGSS』のハヤト以来実に7世代23年ぶり

  • アオキが管轄するチャンプルタウンは、よりにもよってパルデア地方随一の危険地帯であるパルデアの大穴の入り口・ゼロゲートの近隣に位置しているイダイナキバ/テツノワダチ逃走を除けば通常はあり得ないだろうが、早い話内外から何かあったら真っ先に鉄砲玉同然に対処しなければならないことも考えられるわけで……実力は認めているとはいえオモダカはアオキをどう思っているのだろうか?そりゃ不平不満も言いたくなるわ。

  • よく「青」の対の色として「赤」が取り上げられるが、『ポケモン』にはアカギというキャラクターもいる。しかし彼はエネルギッシュでギンガ団という組織のリーダーだが、他人への気配りはできているとは言い難く、また追い詰められたら狼狽する……と、偶然にもアオキと正反対の存在となっている。

  • 海外ユーザーにも人気を博しているのか、Twitterの『ポケモン』UK公式アカウントはアオキのアイコンと壁紙を他のジムリーダーや四天王に先駆けて配布したり、更には何故か彼だけをピックアップしたショート動画(それもテラスタル発動時に通常ならオーブを見ているはずがプレイヤーに目線を向けているバグを逆手にとったもの)を投稿したりしている。

  • オモダカとは互いについて言及し合うことこそあれ、プレイヤーの前で二人が直接相対してやり取りをする場面は本編では無かった。
    追加DLC『藍の円盤』にて、オモダカや周囲との会話がリーグ部のイベントを進めることによって聴けるようになるが、ポケモントレーナーとしての凄い腕が無ければサラリーマン(社会人)をやれていないのではないかという疑惑が出つつある。*17変なところでずぶといちゃんか。



追記・修正、何卒よろしくお願いします。



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最終更新:2024年04月19日 18:38

*1 前任だった現アカデミー数学教師・タイムの引退に伴い、彼女が得意としていた「岩ゴツゴツとしたバトルコート」から、その実妹でラッパーでもあるゴーストタイプの使い手・ライムのステージも開けるゴーストタイプ風のコートに改装された。なお、その発端と経緯は「スター団がいじめっ子たちに対する「スター大作戦」を決行→かつての教師陣がその責任を取り総入れ替えとなる→タイムがジムリーダーとの兼業を辞め教職一本に絞る→ライムがその後任に就く」というものだった。このため、アオキの首の皮はある意味スター団のおかげで繋がったとも言える。

*2 とはいえ『ポケモン』世界においては、実力次第では同じくパルデア四天王のポピーのように年齢ひとけた代でも要職を務められるため、実年齢は不明

*3 よく見ると、靴やバッグも持ち主と同じく少しくたびれ気味。

*4 ちなみにテラスタル発動前には何故か屈伸をする。アオキなりのやる気の入れ方か?

*5 オモダカもオモダカで、「ジムリーダーで誰が印象に残ったか」という彼女の問いにアオキを挙げた場合だけ、他のジムリーダーとは異なり「……アオキですか」と反応するなど何やら思うところがある様子。その妙な間の意味するところは一体。

*6 奥に机やが積み上げられていることから、フィールドがひっくり返ったわけではないことが判る。また、アオキの手持ちが最後の一体になると、カウンターにいる女将が「腹ペコのお客が待ってるよ」などと鼓舞する。ということは、バトルが始まるとなると、その前に小上がりにいた客は移動させられるのだろうか。

*7 ジムバトル以外では使用できないのか、チャンプルタウンでネモとバトルする際にはジムの建物近辺の道路の真ん中で行うことになる。また3度目のバトルの際に彼女は「コートの立地とか 材質とか あらかじめ 知っておくと いいよ」とアドバイスを送ってくれるが、チャンプルタウンでは知りようがない……。

*8 もっとも、ポピーの発言から察するにアオキが四天王としての業務をこなす機会は滅多に無いようだ。単純にバッジ6個以上集めることができるのは1割未満で、そこから残りのバッジ集めて、さらにチリまで突破できるのが「一握り」となれば、滅多にないのも納得できる。

*9SM』及び『USUM』』ではアセロラがキャプテンと四天王、ライチハラ(『SM』のみ)もしまキング・クイーンと四天王を兼任していたが、こちらはリーグそのものを創設したばかりで、四天王をしまキングが暫定で務めるというものなので除外する。

*10 本来なら負けたら自分の次の四天王を呼ぶ流れがルールのようだ。

*11 後にDLC後編『藍の円盤』では、呼び出しチャイム自体はあるものの故障しており、おまけに修理業者も忙しいらしく割りと長い間放置されていると判明した。

*12 しかもハッサクに挑む前に話しかけると「……ハッサクさんの説教長いんですよね」と零す。まるで反省していない?

*13 仕事に行っているか、若しくは他界しているためか本人は未登場。

*14 実際、上述の通りジムバトルでアオキが繰り出すポケモンは(テラスタル無しでも)全てノーマルタイプであるため、「など」の説明がイマイチつかない。

*15 例:セルクルタウンジムのカエデは、元はノーマルタイプのヒメグマをテラスタルでむしタイプにする。

*16 例:じめんタイプ使いのチリは、じめん・どくタイプのドオーをテラスタルでじめん単タイプにする。

*17 ハッサクに小言を言われたあと「さっき(小言を言われている最中)寝てました」と返すなど。