「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
この記事では、PS2版『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』と、その移植である3DS版の両方を紹介しています。
【どらごんくえすとえいと そらとうみとだいちとのろわれしひめぎみ】
ジャンル | RPG | ||
対応機種 | プレイステーション2 | ||
メディア | DVD-ROM 1枚 | ||
発売元 | スクウェア・エニックス | ||
開発元 | レベルファイブ | ||
発売日 | 2004年11月27日 | ||
定価 | 8,800円(税別) | ||
プレイ人数 | 1人 | ||
セーブデータ | 178KB以上(最大30ファイル保存可) | ||
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | ||
廉価版 |
アルティメットヒッツ 2006年7月20日/2,800円(税別) |
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判定 | 良作 | ||
ドラゴンクエストシリーズリンク |
言わずと知れた国民的RPGのナンバリングタイトル8作目で、シリーズ初の完全3D化作品。
前作『VII』の期待外れ感から発売前はあまり期待されていなかったが、発売後は評価が一転。シナリオ、キャラクター、システム、快適なロードなど他の多くの面で好評価を得て、前作の批評を見事に払拭し、後に『レイトン教授?』シリーズ等を手掛け、大手のパブリッシャーとして名を馳せていくことになるレベルファイブの出世作となった。
いにしえの昔から、邪悪な力を持つと語り継がれてきた伝説の杖。
その杖を封印していた城に、ドルマゲスという道化師が現れ、杖の封印を解き放ってしまいます。
目覚めた邪悪な力の呪いによって、城の時は止まり、国王や姫も姿を変えられてしまいました。
ただひとり呪いから逃れたあなたは、城や国王たちを救うための冒険に旅立つのです。
従来作同様のコマンド選択型RPGだが、本作ではハードをPS2に移したことに伴い、様々な新機軸となる要素が導入されている。
その他の特徴
王道的ながら奥深さあるストーリー
これらのただの王道では終わらせない内面的で奥深いシナリオは大幅に進化した演出面とも相まって高い評価を受ける事となった。
随所に組み込まれた遊びやすくなる工夫
ロード時間の快適さ
好評なBGM
3D化に伴う演出面の難点
シナリオに関する面
前述の「イベントシーンの演出」や「喋らない主人公による弊害」も含まれる。
戦闘バランス面
+ | ネタバレ注意 |
錬金レシピの問題
スカウトモンスター・バトルロード関連
ゲーム性に関する面のその他
3Dになっても、ドラクエは変わっていなかった。
シナリオの演出面で若干の問題があり、システム面においては一部の突出した特技の存在、錬金レシピや素材廻りの不備、細部の練り込みにやや欠ける点など、コアなRPGファンからすると少し物足りない面もあるものの、あまりに膨張しすぎてしまった前作から一転、手堅くまとめてある。
PS2の性能を活かしたグラフィック、BGM、演出は今までのドラクエの中でも最高峰といって差し支えない出来であり、ドラゴンクエストの世界にのめり込ませるだけの魅力を十分に備えている。
国民的RPGとして、十分に良作と言えるクオリティである。
特に、「普段はRPGをやらないがドラクエならばやる」といったライトユーザーにも非常に分かりやすくまとまっている点は大きい。
ファンの間では今後のドラゴンクエストの展開を考える時の一つの指針となっており、基本的なゲームシステムが大きく様変わりしてしまった『IX』以降の作品に対して、本作のコンセプトを踏襲した新作やリメイクを望むプレイヤーも多い。
【どらごんくえすとえいと そらとうみとだいちとのろわれしひめぎみ】
ジャンル | RPG | |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 | トーセ | |
発売日 | 2015年8月27日 | |
定価 | 5,980円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ数 | 2個+中断 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
PS2版から様々な追加要素 |
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ドラゴンクエストシリーズリンク |
2004年にPS2で発売された『VIII』を11年ぶりにリメイクした作品。
スマホ版や北米版をベースに様々な追加要素がある。
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
ハードのスペック差故に、グラフィックや演出等PS2版から劣化した点がいくつかあり、「世界を味わう」という点においてはオリジナル版に一歩譲るのは否めない。
しかし、本作の魅力はそれを補って余りある、システム面をメインにした多数の追加要素や調整であろう。
仲間の追加による戦略の増加、追加イベントによるシナリオの補完、コアなゲーマーも唸らせる大量の追加ボス、調整不足気味だった様々なシステムの補完は間違いなくゲームとしての質を高め、本作を名実共に完全系にしたらしめたと言えよう。
一部の追加要素に賛否があったり、ゲームバランス面でいくつか問題が残っているのは非常に惜しいが、ボリューミーかつより緻密になったゲーム性は非常に高く、全体として見れば良質な移植作品である事は間違いないだろう。新規プレイヤーは勿論、PS2版を遊び尽くしたプレイヤーも再び手に取る価値は十二分にある。