【ほーりー だいゔぁー】
| ジャンル | アクション | ![]() |
| 対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
| メディア | 2MbitROMカートリッジ | |
| 開発・発売元 | アイレム | |
| 発売日 | 1989年4月28日 | |
| 定価 | 5,500円 | |
| プレイ人数 | 1人 | |
| 判定 | ゲームバランスが不安定 | |
| ポイント |
ファミコン屈指の激ムズ魔法アクション 苛烈すぎるノックバック 芸術レベルのグラフィックと良質なサウンド |
1989年4月にアイレムから発売されたファンタジー系アクションゲーム。
同会社の12本目のファミコンソフト(*1)で、説明書や当時の広告などに記載された「聖魔術よ。」のキャッチコピーの通り、主人公の攻撃はすべて魔法によるものになっている。
魔法歴666年の魔法界、地下帝国の暗黒魔王ブラック=スレイヤー率いる悪魔軍団による闇の世界拡大の勢いは凄まじく、それまで人々の人望を集めて魔法界を統治してきたクリムゾン王家は退勢の危機に追いやられていた。
時の16代帝王「ロニー4世」はいつか光の時代が戻って来ることを願い我が子ザック・Wとランディ・R兄弟を家臣のオジー=オズボーンに託し異次元世界へと退避させた。
そして3人は戦乱を逃れグロリー国にて幸せな日々を送っていた。そして聖魔術覇王となるべく修行にいそしんでいた。
それから17年、グロリー国にもブラック=スレイヤーの魔の手はのびてきた。
クリムゾン王家に伝わる紋章を手に入れ、さらに増大されたその魔力は次元間でさえ歪めるほどになっていたのだ。
オジーは殺され、王家兄弟の兄ザックもブラック=スレイヤーの前に敗れ去ってしまった。
残されたランディはオジーとザックの遺志を継いで王家に伝わる紋章を取り戻しブラック=スレイヤーを倒すため戦いの旅に出る。これこそが聖魔術覇王伝説の始まりである。
| + | 各ステージの解説 |
特殊魔法
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魔法名 (ゲーム中の英語表記) |
消費マジック量 (ロッド取得後消費量) |
使用可能ステージ | 性能説明 |
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ツインファイヤー TWIN FIRE |
2(1) | 最初から |
2発の炎がらせん状に絡みながら飛んでいく。 画面端まで届く射程があり攻撃判定の幅も広く、地形も貫通するが画面上に1セットまでしか出せない。 |
|---|---|---|---|
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ブリザード BLIZZARD |
10(5) | ステージ2から |
約8秒間、特定の敵の動きを止め、ダメージを受ける血の池・滝を固めて氷にする。 氷は他の魔法で砕くことが可能で足場にもできる。 効果が切れると砕いた部分も含めて血の池・滝は元に戻る。 |
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ブレイカー BREAKER |
10(5) | ステージ3から |
青い弾が3つ連なり、一直線に敵や地形を貫通する波動砲。 発射までに若干のタイムラグがあるが自キャラの移動はできるため「置く」ように撃つこともできる。 また、発射時の掌部分にも当たり判定があり威力が高い。 |
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オーバードライブ OVER DRIVE |
16(8) | ステージ4から |
約8秒間、ランディの周囲に2つの砲丸が反時計回りに円運動する攻防一体の魔法。 最初の5秒間はランディの前後で大きく回転し、残り3秒は急速にランディの側に収束する。 ブリザード以外の特殊魔法との併用はできない(*2)。 |
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サンダー THUNDER |
20(20) | ステージ5から |
稲妻弾が半画面ほど直進し6方向に破裂、画面全体を攻撃する。 破裂前の稲妻弾と破裂した瞬間の2回分ダメージを与える。 破壊可能なブロック・氷もすべて破壊する。 |
常用アイテム
取得した時点で永続効果があり、コンティニューしても失われない(*3)。ロッド以外は進行上必ず手に入れることになる。
その他アイテム
取得したその場で効果を発揮するもの。
| アイテム名 | 見た目 | 入手場所 | 効果説明 |
| 1UPアイテム | ランディの人形 | 固定配置 | 残り人数が1人増える。 |
| ライフポット | ハートマークの取っ手付きの壺 | 固定配置 | ライフゲージの最大値が1マス分増え、ライフゲージが全回復する。 |
| ライフポーション | 赤いビン | 特定の敵の確定ドロップ | ライフゲージが全回復する。 |
| ライフクリスタル | 小さい赤ハート | 敵撃破・ブロック破壊時ランダム | ライフゲージが半マス分回復する。 |
| マジックポーション | 青いビン | 特定の敵の確定ドロップ | マジックカウンターが全回復する。 |
| マジッククリスタル | 青い丸 | 敵撃破・ブロック破壊時ランダム | マジックカウンターが2ポイント分回復する。 |
| マジックウイング | 白と青の翼 | 固定配置 | マジックカウンターの最大値が8ポイント分増え、マジックカウンターが全回復する。 |
| ジェイド | ドラゴンの紋章 | 特定の敵の確定ドロップ |
ランディが約30秒の間ドラゴンに変身し自在に飛行できる。 進行上必ず入手する必要がある場面がある。 セレクトボタンでも変身解除ができる。 |
ライフポットとマジックウイングによる最大値の上昇分はステージクリアをしないとコンティニュー時に反映されない。
■■ 自 ■■ ■=足場、自=ランディ
アイレムらしくグラフィックやBGMなどのクオリティは文句なしで、主人公キャラの操作性も悪くはなく、使う魔法はユニークかつ爽快感があるものになっている。
ただ本作を語る上で、どうしてもついて回るのがその極端に難しい難易度で、ノックバックの苛烈さやそれに伴う一撃死、後半面の尋常でないステージ内容は初心者はおろか、ある程度アクション慣れしたプレイヤーでも死にゲーに思えてもおかしくないほど。
当時はゲーム内容の大ボリューム化や中断機能の一般化など「長く楽しませるためには高難易度」というファミコン初期の慣例が薄れてきただけに、さすがにここまで厳しい難易度は過剰と言わざるを得ない。
また、設定上は本格的なファンタジーストーリーがありながら、演出面でその展開が伝わりづらく、ゲームの世界へ没入していくことでモチベーションを高めていくことができないのも勿体ない部分。
とはいえ、ゲームシステムなどの地盤はしっかりしており、決して根本的に出来の悪いゲームではない。
ファミコンの名だたる高難度ゲーを総ナメにするほどやりこんだマニアックなプレイヤーなら本作も制覇する甲斐もあるだろう。
*1 アイレムのファミコンソフトは発売日順に【IF】01、【IF】02といったナンバリングが付けられており、本作は【IF】12。
*2 ブリザードと併用中は通常魔法で攻撃ができなくなる。
*3 取得したステージでコンティニューすると最初から所持している扱いになり、再取得の必要がない。
*4 本人の旧Twitterでのツイートで判明したが、現在同氏のアカウントは凍結されている。
*5 ファミコン版『スパルタンX』は任天堂の近藤浩治による編曲。
*6 ステージ5は2つ、ステージ6は4つ入手可能。
*7 ブラックレター、フラクトゥールとも呼ばれる。
*8 「月刊Beep」1989年5月号において、当時のアイレム常務の中野哲雄氏がロムの生産が予定通りにできなかったとインタビューに答えている。
*9 ファミコン通信、ファミリーコンピュータMagazine、ファミコン必勝本で確認。
*10 下記の日本国内の攻略情報のより先立って公開されている。
*11 サーバーを介さずに端末同士で直接ファイルのやり取りを行う通信方式。
*12 不思議のダンジョンシリーズの『風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』(Win版)の「裏白蛇」や『トルネコの大冒険3』の「ポポロ異世界」などのコアユーザー向けのコンテンツも含まれる。
*13 当然ではあるが、ハードメーカー非公認ソフト。