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Carmageddon: Rogue Shift
【かーまげどん ろーぐ しふと】
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ジャンル
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アクションレーシング
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対応機種
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Xbox Series X/S Windows(Epic games/Steam) プレイステーション 5
(海外のみ)
Nintendo Switch 2
(海外のみ)
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発売・開発元
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34BigThings srl
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発売日
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2026年2月7日
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定価(税込)
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4,900円(Steam)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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ESRB Mature 17+ PEGI 18 IRAC18+
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判定
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良作
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ポイント
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ドライブレース系ローグライト 残虐バトルレース グロと単調さに難あり
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概要
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海外でマニアックな人気のあるレース(?)ゲームの最新作。
その名の通りならず者へ移行またはローグライトにシフトしている。
Carmageddon(カーマゲドン)シリーズとは?
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1997年に英国のStainless Games社が開発したCarmageddon(カーマゲドン)が第1作目であり、広大なマップ内に設定されたコースを時間内に完走すればクリアである。一応。
ただしそれ以外にも敵の車にぶつけて全て破壊してもクリアになるし、路上にいる
悲鳴を上げながら逃げ惑っている通行人たちを追いかけて轢いて肉片にしてやる
ことで得点等が加算され存在する人間を全て殺すこともクリア条件になる。
いわばレースゲーといいつつもGrand Theft Autoでの車両搭乗中の大暴れを拡張したかのようなドライブアクションに近い。
初代CarmageddonはGTAの第1作とほぼ同時であり、同じ残虐行為ができるゲームながら
こちらは3D主観視点で通行人を血と肉片にできるのに対して、あちらは見下ろし視点固定のため迫力に欠けるという差異があった。
当然ながら残酷描写が世間から非難され、通行人の血の色を変えられたり、ゾンビということにされたり、
ロボットや架空の動物に変更することでようやく発売を許可した国も多く、
ゲームの表現規制と付き合いながらもバカゲーチックなドライブアクションレースとしてシリーズを重ねていった。
残虐表現が原因かは不明だが家庭用ゲーム機版ソフトは日本であまりリリースされていない。
前作『Carmageddon: Max Damage』(2016年)の後、THQ Nordic社が版権を取得して久しぶりに発売されたのが本作Carmageddon: Rogue Shiftである。
ストーリー・世界設定
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公式の説明を要約すると、
西暦2050年。バイオハザードによって人間がゾンビ
”ウェイステッド”
に変異し、街は奴らに支配され弱者は隠れるしかできなくなった世界。
腐敗した警察は
ウェイステッド
を殺戮しつつ市民からは略奪をし、カーギャング集団”オートスカム”もまた同様だった。
そんな中で生き残るための唯一の希望となるバトルレースイベントの名がカーマゲドン。
カーマゲドンに勝ち抜いて山の向こうへたどり着いた者は、この崩壊しかけた世界から脱出できる宇宙港への切符を得られるという。
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…とまあバカゲーではあるのだが、過去作の「とにかく人やゾンビを好きなように轢き殺してレースしようや」とは違ったシリアス寄りの世界観ではある。
システム
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ローグライト化したドライブレースアクション
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1勝負が数分で終わるバトルイベントが、規定範囲の中からランダムで十数個ほど構成されたマップとして表示される。プレイヤーはそのマップ上を進んでイベントを勝ち抜いていく。
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マップ上では2~3択程度の選択肢があり、自分の好みのマップを選ぶことになるが、ツリー上にイベントが広がっていくわけではなく途中で分岐した後に1種類の中ボスにルートが収束する構成。
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レースイベントに勝つと
クレジット
が得られて、それを消費して武装や装備を買って編成していく。ただし買えるショップが出現するかどうかや、ショップ内の商品もランダムで決まる。
他作品でいうとVampire Survivorsのような、プレイごとに取得できる武器がランダムだが、やりこんでいくと出現するアイテムに干渉できるようなイメージ。
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イベントに負けるとゲームオーバーで最初からやり直し、バトルで勝利しても消耗した自車のHPはそのまま持ち越されるため、HPが尽きた場合も死。回復手段はあるが運が悪ければしばらく出ないということもある。
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ただしイベントに勝つたびにそのプレイ中のみ使える通貨
”クレジット”
と、恒常的に残る通貨
”ビートコイン”
が得られる。
その
ビートコイン
で購入した強化要素はリセットされず次回も使える。そしていわゆる”トロフィー”の達成でも永続追加要素を受けられる。
つまりランダムマップを攻略してアドリブで自車を強化して最終ボス打倒を目指し、失敗したら強化はリセットされてやり直しになる。
それとは別にやりこむほどに得られる強化要素があり、さらにプレイ経験の蓄積を加えてカーマゲドンを戦い抜いていくのだ。
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本作はレースゲーといいつつ対人戦はない。あくまでシングルモード専門ドライブアクションゲームである。
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バトルに関する要素
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車の挙動はマリオカートほどデフォルメではないが、カーシミュレーターのような緻密さもないたため、アクセルベタ踏みでゾンビや他車にぶつけに行くのを楽しむとよいだろう。
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ほとんどのイベントは「レースを〇位以上でゴールしろ」が勝利条件なので、死にたくなければ真面目にレースをすることになる。
ただし、全車両にはHPと銃火器が設定されており、コース内で拾った弾の分だけ発砲可能。車両を的確にぶつけることでもダメージを与えられる。
自車を横にスライドさせる「サイドバッシュ」も標準機能として搭載され、これをライン変更に使ってもいいし、ぶつけたり回避をするのにも活用できる。
本作を少し遊ぶと、あれ?敵車を追い抜くよりも攻撃して大破させる方が簡単じゃね?と気づくだろう。
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能動的に攻撃をしない「不殺」をするのも自由だしシステムで武器を使用不能にするモードもある。ただ自分がやらなくてもCPU同士で潰し合ったりするが。
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通常のライバル車両は破壊しても少し経つと後方に復活するため、速攻で破壊して後はのんびり走ってゴールしよう…ということはできない。
またCPUの補正が強いため、自分がトップを独走するとライバルがすぐに追い上げてくるが、大きなミスをして引き離されるとライバルも速度を落とすし臨時でアイテムが出現する。
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リスポーン機能があり、使うと自車が現在の速度を保ちながらコース中央に前を向いて再配置される。
リスポーンはわずかなクールタイムで再使用できるためクラッシュしたり大回転したらすぐにリスポーンで立て直すことを推奨されている。
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ウェイステッド
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いわゆるゾンビであり、イベントフィールド内をうろうろしているが
役割はマリオカートのコース上のコインと同じ。
車で摺りつぶして緑色の汁をまき散らさせるとポイントを得られる。このグロ要素に耐えられるかどうかが本作を楽しめる分かれ目。
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ただし雑魚の
ウェイステッド
はこの通りだが、一部の強力な
ウェイステッド
は危険な障害や中ボスとして立ちはだかる。
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日本語ローカライズあり
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概ね意味がわかる翻訳をされており、そもそも長い会話文があるわけではなくひたすらレースをするためテキストは問題ないだろう。
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なぜか順位やカウントダウンは漢数字になっていて、順位が「三位」ではなく大きく
位 三
と表示されるため力が抜けてしまうが。
評価点
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ありそうでなかったレースアクション+ローグライト
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レースゲーは突き詰めていくと対人をするかタイムアタックくらいしかやることがなくなりがち。
しかし本作の仕様上、戦うイベント自体がランダムで構成されて各イベントも非常にアドリブ性が強く、何度やっても違うレースが楽しめるため中毒性が高い。
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車の装備(いわゆるパーク)も種類があり、知識次第でさまざまなスキル構成が可能。
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基本的には50分程度で一周クリアできる構成で、イージーモードや高難易度モードも選べるため飽きさせない。
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ドライブレースゲーである以上うっかりミスや運の悪さによってゲームオーバーになることも多いが、このリトライ性の高さによりつい再挑戦したくなって気が付いたら朝までハマりこむことも珍しくない。
賛否両論点
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カーマゲドン過去作からの剥離
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前述の通り、それ以前のカーマゲドンの各作品は「レースをしてもいいが、せずに敵車や人を潰してもいい」という仕様の作品であり、そういうカーマゲドンを求めていたファンからすると本作はカーマゲドンではないという評価をされることとなった。
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過去作は「広いフィールドに点のようにチェックポイントが置かれ、それを順番に通ると周回する」という仕様なのでどのようにチェックポイントを回ってもいいし、レース勝利を目的としないのであればチェックポイントを回らなくてもいいという構造である。
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バトルや殺人をしたければ好きにフィールドを走り回ってそうすればいいし、足を止めて景色をただ眺める楽しみ方もあるというオープンワールドRPGのようなことができた過去作からすると、本作はそういう需要には答えられない。
本作はランダムで構成された狭い「コース」でバトルすることを強いられ、逆走したり足を止めたらそこでゲームオーバー。もちろんこちらを殺しに来る敵もいれば制限時間もある。
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そもそも敵や人と戦うにしてもあくまで自車をぶつけて行っていたのに、銃火器を積んで撃ち合いをする時点で「違う」という声もあった。
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発売から当記事投稿時点までのSteamの評価は一貫して
賛否両論
で高くはない。不評の論拠はこれが多い模様。
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もちろん過去作を知らない人間や、本作はカーマゲドンのスピンオフ・別路線だと割り切れる者には問題とはならない。
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ダークすぎる世界観
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前述の世界観解説の通り、世紀末の世界を腕一本で戦い抜く関係上雰囲気がひたすら血と暴力に溢れている。
ボーダーランズシリーズのような血と狂気と暴力のポストアポカリプスだがなぜか明るいということはなく、
北斗の拳のようなイカれた連中と暗い雰囲気の中で延々と戦い続けるのはつらいと感じるかもしれない。
問題点
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ゲーム部分の底の浅さ
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ここまでの記述で概ねゲームとしての特徴や好評な内容を述べたが、それ以外の要素が薄い。
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アドリブ対処やランダム性が強いため、高難易度を選ぶとやはり運ゲーになりがち。終盤まで苦労しながら頑張った後に理不尽な負け方をすることは当然ある。
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一度クリアしたコースを選んで好きなだけ練習する、ということはできない。
「波止場」コースが好きなのでそこだけ沢山遊びたいと思っても、ニューゲームをして波止場のイベントが出現することを祈って、出現したらなんとかそこまで勝ち抜いて波止場でレースしたらまたやり直すしかない。
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やりこむごとに新しい車両が入手可能で、性能や武装が異なるために新たな楽しみ方ができるが、2026年のレースゲーなのに車にデカールを貼るどころか色の変更すらできない。
つまり新たに車両を手に入れたとしてもその車両の外見は1つで固定である。カラーバリエーションを変えて増やすくらいは欲しいところ。
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つまり「約5000円のソフトならもう少し内容がほしい」という声を否定できないレベル。
総評
自分の愛車を鍛え上げて何度でも戦い続ける楽しさは充分にある。
グロさや陰鬱さが人を選ぶし欠点はあるものの、スピードを追求しつつ邪魔なものは全て破壊する快感もある。
もし興味を持ったなら手に取って遊んでも損はしないゲームといえよう。
日本での配信プラットフォームが限られているのが悲しいところ。
余談
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もともとカーマゲドン第一作目が1975年のアメリカ映画『デス・レース2000年』のゲーム化企画だったが、権利関係から独自ゲームとして改変したらしい。
そして本作もその続編である2017年の映画『デス・レース2050』をオマージュしたと思われる描写が多い。
最終更新:2026年11月07日 05:36