本項目ではアーケード版『大工の源さん べらんめ町騒動記』と、そのアレンジ移植のファミリーコンピュータのロムカセットソフト『大工の源さん』について併記します。
【だいくのげんさん べらんめちょうそうどうき】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | アーケード | |
発売・開発元 | アイレム | |
稼働開始日 | 1990年7月 | |
プレイ人数 | 1人 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
今やパチンコ定番シリーズ発祥のゲーム アーケードながら馴染みやすい好バランス |
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大工の源さんシリーズリンク |
1990年7月にアーケードで導入されたアイレムのアクションゲーム。
主人公の「源さん」こと「田村源三」を操作して、木槌を武器に様々なパワーアップアイテムを絡めて進んでいくアクションゲームではスタンダードなスタイル。
地上げや手抜き工事、土地転がしといった悪徳な手段で私腹を肥やす「黒木組(くろもくぐみ)」の手によって源さんは自分の家を壊された。
怒りに燃える源さんは愛用の木槌片手に単身「黒木組」へ乗り込んでいく。
源さんのプロフィール
システム
アイテム
ステージ構成
一発即死のゲーム性ながら、序盤のステージは非常にとっつきやすく難易度もほどほどに抑えられており、アーケードの悪癖「売上重視の高難度ゲー」と違って初心者にもある程度やさしく作られている。
武器は木槌一つながら、単純に叩くにしても上と左右に使えたり、防御や地面を叩くことでの足止めや自身による攻撃など様々な用途が広く、プレイヤーのテクニックも試されるし、壁や木箱などを次々に壊していく爽快感もある。
ゲーム自体はアクションゲームとしてスタンダードな部類ではあるが、総じてバランスの良い作りになっている。後にアイレムの看板キャラとして定着する源さんのデビュー作として快調なスタートを切れたと言えるだろう。
【だいくのげんさん】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
発売元 | アイレム | |
開発元 | タムテックス | |
発売日 | 1991年11月15日 | |
定価 | 6,500円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
ファミコン化でよりとっつきやすくなった 独自のボーナスステージあり ライバル「ダン」こと「八波弾」のデビュー作 |
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大工の源さんシリーズリンク |
1991年11月に発売された上記アーケード作品『大工の源さん べらんめ町騒動記』のファミコン移植版。
単に移植しただけでなく、一部アレンジが施されアーケード版になかったボーナスステージなどが追加されている。
本項目ではAC版(上記)との相違点を中心に触れるものとする。
特殊アイテム
ステージ構成
AC作品のFCへの移植は、アレンジを加えつつも劣化ゲーになりやすいのが通例だが、本作はファミコンオリジナルの要素も多く、そのような劣化感を感じにくい出来になっている。
元々とっつきやすいバランスだったAC版をFC用に上手くバランス調整し、新要素を加えながらも元の雰囲気はしっかり維持しつつ上手くアレンジできている。
当時はスーパーファミコン発売により初心者エントリー路線にシフトしたファミコンに向いた新しいスタイルにも適しており、同時に今後シリーズの続編は高難度傾向になっていくこともあって、その入門として後に繋げる意味でも理想的な形になっている。