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ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

【ぽけっともんすたー ぶりりあんとだいやもんど・しゃいにんぐぱーる】

ジャンル RPG

対応機種 Nintendo Switch
メディア Nintendo Switch専用ゲームカード
ダウンロード販売
発売元 ポケモン
販売元 任天堂
開発元 ILCA
発売日 2021年11月19日
定価 5,980円(税別)
プレイ人数 1~4人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
ポイント ファン待望の「ダイパリメイク」
良くも悪くも原作に忠実な作風
それ故に新要素は少なめ
原作より便利になった部分あり
ボス級トレーナー戦の難易度が上昇
発売当初はバグの多さが問題視された
ポケットモンスターシリーズ


概要

2006年にニンテンドーDS専用ソフトとして発売された『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』のリメイク作。
公式略称は『BDSP』だが、俗称として『ダイパリメイク』呼びも広まっている。

Pokémon Presents 2021.2.27にて、『Pokémon LEGENDS アルセウス』(以下『アルセウス』)とともに発表された。
開発は『Pokémon HOME』を担当したILCAが行っており、ゲームフリークからは増田順一氏がディレクターとして参加。基本的に『DP』をベースに制作されている。
本作はタイトルロゴやフィールド、登場人物のデザイン等を大きく変えてしまうようなアレンジは施されておらず、極力オリジナル版を尊重した作りになっているのが特徴。

開発元や仕様が異なることもあって、同世代の『ポケットモンスター ソード・シールド』(以下『剣盾』)『アルセウス』とは直接通信ができない(『HOME』を介したポケモンの移動は可能)。


特徴・原作からの変更点

  • グラフィック
    • フィールドではマップやキャラクターのモデリングは元のドットをそのまま3D化したような表現になっている。かなり細密に造られた部分が多く、細部までハッキリと読み取れる。デフォルメ表現を踏襲した3D化が行われており、方向性としては同ハードの『ゼルダの伝説 夢をみる島 (Switch)』に近い。
    • 一方、バトル時やコンテストには頭身の上がったリアル寄りのモデルが使われる。
    • 一部キャラのデザインが変更。メインキャラに変更はないが、ボックス管理人のミズキはポケモンカードのイラストに準拠したものとなり、ミカンも『HGSS』を基にした見た目になった。
  • バトル
    • バトルシステム・ポケモンのステータス関連は当時の最新作である『剣盾』を基にしている。
    • そのため「タイプごとの特性(でんきタイプはまひ無効、くさタイプはねむりごな等粉系のわざ無効など)」「隠れ特性や一部ポケモンの第2特性の追加」「特性の仕様変更(がんじょうなど)」「なかよし度による戦闘における有利な効果」「フェアリータイプの設定」「はがねタイプの耐性減少」「デフォルトで手持ちのポケモン全員に経験値が入る」「ポケモンを捕獲した時にも経験値が入る」「捕獲クリティカル」など、『DP』の頃にはなかった要素がいくつも逆輸入されており、大幅な違いがある。
    • ダイマックスは「ガラル地方のパワースポットでしか発現しない」という設定があるため、登場しない。
    • 原作にはなかった特性バー(対戦中に特性の効果が発動する際に表示される演出)も登場。表示方法は過去作から若干変更されている。
  • わざ
    • 復活したポケモンがレベルアップで習得するわざと習得レベルは『USUM』のものがベースとなっており、『剣盾』で削除されたわざが他のわざに差し替わっている。(ポッチャマの「あわ」→「みずでっぽう」等)
      • ナエトル系やヒコザル系、ダイノーズなどはレベルアップで習得するわざの数が増えており、習得レベルも調整されている。
    • タマゴから生まれたポケモンが覚えていることがあるタマゴわざも『USUM』準拠。こちらは『剣盾』にも登場したポケモンも同様で、わざ自体は廃止されていないが『剣盾』で削除されたタマゴわざ(トリトドン系の「じわれ」等)も再び覚えられるようになった。
    • わざマシンは原作同様の使い捨てに戻った。ラインナップは原作とほぼ同じだが、削除されたわざは主に『BW』以降に追加されたわざ(「ふるいたてる」「ねっとう」「マジカルシャイン」等)に変更されている。
      • なお、ひでんマシンは無くなっており、元々ひでんマシンで覚えるものとして設定されていたわざも全てわざマシンになった。その代わりとして、ポケッチを通じて野生のポケモンに使役させる方式に変更された。
    • 「フラッシュ」「ロッククライム」などのフィールド上で使うわざや、「スケッチ」「おしゃべり」「ハートスワップ」「ほたるび」「シードフレア」といった専用わざなど、一部のわざが復活している。第七世代以前で多くのポケモンが覚えられた「めざめるパワー」はアンノーン専用わざとして復活。
    • 『剣盾』では「過去作では進化前でしか覚えられなかったわざが進化後も覚えられる」という仕様変更があったが、復活ポケモンにも適用されている(ゴウカザルの「わるだくみ」「なまける」等)。
  • 地下大洞窟
    • 原作のちかつうろは「地下大洞窟」にリニューアル。
    • 様々な環境の「ポケモンの隠れ家」が追加。地上ではランダムエンカウントだが、ここではシンボルエンカウントとなる。『剣盾』とは違い、どんなポケモンでも主人公を見つけると主人公めがけて突っ込んでくる。
    • 原作のようにカセキほりで遊べる。原作で入手できるアイテムの他に、後述する「なぞのかけら」やポケモンの石像が入った箱、『XY』で追加されたせいれいプレートも掘り出せるようになった。
    • 秘密基地もあるが、ポケモンの石像を置く場所となっている。設置した石像と同タイプのポケモンの出現率が上昇する。
      • オンラインで地下大洞窟に入っている場合、他プレイヤーの秘密基地の石像の効果を借りられる。
    • 地下にはモブNPCが多数配置されている。名前の被りなしで32人以上と会話するのがミカルゲの出現条件になっている。オンラインにする必要は無い。
  • ハマナスパーク
    • 原作でGBA版のポケモンを連れてこれる施設「パルパーク」が、伝説のポケモンに出会える「ハマナスパーク」に変更された。ただし、殿堂入り後に入れる点は変わらない。
    • 地下大洞窟のカセキほりで手に入れた「なぞのかけら」を石板と交換でき、該当する部屋に石板を差し込むと伝説のポケモンが出現する。石版デザインは伝説のポケモンが初登場した作品(GB/GBA)のカートリッジを意識したものになっている。
    • 出現する伝説のポケモンは全て隠れ特性(隠れ特性が無いポケモンは通常特性)で登場する。
  • スーパーコンテストショー!
    • ポケモンコンテストは「スーパーコンテストショー!」としてリニューアル。流れてくるノーツに合わせてタイミングよくボタンを押す音ゲーのような内容に変更された。
    • ビジュアル審査は原作ではコンディションとアクセサリーが評価の基準だったが、本作ではコンディションとボールデコのエフェクトが評価の基準となった。
    • ダンス審査は流れてくるノーツに合わせてリズムを取ることで、ショーポイントを獲得していく形となった。
    • わざ審査はダンス審査中に1回だけ使える、ポケモンのコンテストわざが評価の基準となる審査。どのタイミングにどのわざを使うかが重要となった。
    • BGMは『プラチナ』同様部門ごとに存在する。
    • 5部門のマスターランクをクリアしたポケモンは、新たに「ブリリアントコンテスト(BD)/シャイニングコンテスト(SP)」に出場できるようになる(名称が異なるのみで内容は同じ)。
      • このコンテストのマスターランクをクリアすると新規のリボンを獲得可能。『剣盾』には存在しないリボンなので、そちらに転送してもリボン一覧には表示されない*1
  • 着せ替え
    • SM』以降の作品と同様にゲーム開始時に肌や髪の色などの見た目を設定する形になった。ブティック「ファッションスタイル ゆびをふる」が追加され、主人公の着せ替えが可能。
    • 服は最大11着しかなく色変更もできないなど、自由度は『ピカブイ』とほぼ同等。
    • ORAS』『ピカブイ』と同様、海外の審査機関への対応かゲームコーナーが削除され、その場所にブティックがある。景品交換所は特にイベントの無い物流倉庫に変更。
      • ブティック店内BGMはゲームコーナーのものを使用している。
  • 連れ歩き
    • 「ふれあいひろば」限定だった連れ歩きが、それ以外のフィールドでも本作に登場する全てのポケモンで可能となった。「ふれあいひろば」に一度でも行けば解禁される。ただし『剣盾』と違い、ポケモンの図鑑上の大きさは反映されていない。オンオフは手持ち一覧から任意で可能。
    • 長時間連れ歩いてから話しかけると、たまに木の実を拾っていることがある。稀に「サンのみ」などのレアなきのみを持っていることも。
    • ふれあい広場に『プラチナ』の面々に加えて、イーブイ及びその進化系も参加できるようになった。また、最大6体参加できるようになった。
  • ポフィン作り
    • 原作ではタッチペンを用いていたが、本作ではスティックを回転させて作る方式となった。
    • 原作では質の良いポフィンを作るには通信を用いなければならなかったが、今作では一人できのみを4つ入れられるようになり、効力の大きいポフィンが作れるようになった。
    • ふれあい広場にもポフィンメーカーが設置され、なかよし度が高いポケモンを多く連れ歩いているほど高いレベルのポフィンができやすくなるようになった。
    • 余談だが、コンディションの復活に伴いヒンバスの本来の進化条件も復活した。一方で通信進化に必要な「きれいなウロコ」が手に入らないので、ヒンバスの進化方法はこれが唯一となる。
  • ポケッチ
    • 2画面前提のシステムだったが、1画面になった本作ではRボタンで呼び出して使用する。スティックでカーソルを操作して使用するが、携帯モード時では原作通りタッチで操作することも可能。
    • 画面右上に表示させることも可能だが、その状態ではポケッチは操作できない(携帯モード時でのタッチはボタンのみ有効)。
    • 原作から変更された仕様と被る一部ポケッチアプリは削除された。
      • 「きのみサーチャー」「つうしんサーチャー」「わざこうかチェッカー」「あいしょうチェッカー」が該当する。
  • 通信要素
+ クリックで展開
  • ユニオンルーム
    • ローカルやオンラインで他のプレイヤーと交流できる施設。『BW2』以来の復活となった。
      • 一度でもポケモンセンターからユニオンルームに行ったら、次からはYボタンを押すだけで行けるようになる。
    • 通信のためのパスワード設定が『剣盾』Ver.1.2.0以降のものと同様8桁設定できる。
    • Xメニューから「対戦」「交換」「レコード」ができる。「あいさつ」や「ボールデコ」を選ぶと、お互いのトレーナーカードやボールデコを見せ合える。
  • コロシアム(Ver.1.2.0で追加)
    • ポケモンセンター2階にある部屋で他のユーザーとの対戦を様々なルールで対戦できる。
    • 対戦に出すポケモンの数やレベルなど、対戦ルールを設定し、ローカル通信・インターネット通信でシングルバトル、ダブルバトル、マルチバトルができる。
  • ミラクル交換(Ver.1.3.0で追加)
    • XY』~『USUM』に存在していた要素。今回はコトブキシティにあるGMStation(グローバルミラクルトレードステーション)で行う。
    • ランダムで選ばれたプレイヤーとポケモン交換をする。どんなポケモンが送られてくるかは直前まで分からない。
    • 通常の交換と違いできるのは送るポケモンの指定だけで、強さの確認や条件の設定はできない。
    • 通信相手の地点と交換したポケモンが記録されるようになっており、登録した地点が一定数増える度に「ふしぎなアメ」が貰える。
  • 原作にあったGTS(グローバルトレードステーション:全世界の相手とポケモンを指定しての交換が可能なシステム)はゲーム内機能としては廃止。外部ソフト『Pokémon HOME』を通して使用する。
  • 一部の幻のポケモンの入手
    • Switch版ポケモン本編のセーブデータが存在すると幻のポケモンを入手できる。
    • 『ピカブイ』のセーブデータがある場合はミュウ、『剣盾』のセーブデータがある場合はジラーチをソノオタウンで受け取れるようになる。
      • ジラーチが選ばれているのは『剣盾』の重要な要素であるねがいぼし繋がりでの選定と思われる。
    • 『アルセウス』で全てのメイン任務をクリアしたセーブデータがある状態で本作を起動すると、アルセウス捕獲に必要な「てんかいのふえ」を自宅で受け取れる(Ver.1.3.0で追加)。
      • 原作でも内部データ上では存在していたものの、実際には配布されず没になっており、約16年ぶりのイベント回収として話題になった。
  • バトルタワー
    • マルチ・Wi-Fi要素がなくなり、シングル・ダブルの2種類となった。
    • プレイヤー有利な要素の多かった『剣盾』と異なり、第四世代に近い難関施設へと戻っている。
    • 7戦1セットで1周を勝ち抜く度にBPを獲得できる。
    • ノーマル・マスターの2クラスに分かれており、前者で49連勝すると後者が解禁される。
      • ノーマルクラスでは序盤は進化前ポケモンも登場するが、勝ち進む度に相手の手持ちが強化されていく。7周勝ち続ける度に相手の強さはリセットされるが、連勝数は継続してカウントされる。
      • マスタークラスはランク制となっている。最大ランクは10。1周の最後にはジムリーダー等の強敵が登場し、勝つとランクが昇格する。一定回数敗北した時はランクが1下がる。
  • サファリゾーン(ノモセ大湿原)
    • サファリゾーン(ノモセ大湿原)は原作そのままの仕様で続投。『HGSS』以来の復活となった。
      • 理由は不明だが、餌と泥の仕様が入れ替わっている。餌を投げると捕まりやすくなるが逃げやすくなり、泥は逃げにくくなるが捕まりにくくなる。NPCのセリフもそれに沿ったものになっているため、バグではない。
  • その他
+ 細かい変更点
  • 『剣盾』までに追加された道具の多くは未収録。「しんかのきせき」等の対戦に大きく影響を与えた道具も存在しない。
    • 逆に『剣盾』でリストラされていた「ラッキーパンチ」は復活している。
  • ふかふかの土に植えたきのみは、最初に一度水をあげた後の結実量がそれ以降の水やりに関わらずランダムに決定されるようになった。このため繰り返し水をやる必要は無くなった。
  • きのみ育成に使用する「こやし」が廃止された。こやしを売っていた女性は代わりに「クラボのみ」等のきのみを売っている。
  • コンテストで使用するアクセサリーは廃止された。ほとんどはシールに置き換えられている。
  • 『SM』『剣盾』同様「育て屋」が「預かり屋」へと変更。
    • タマゴを直接ボックスに送れる、利用料は500円固定という点も『SM』『剣盾』同様。
  • 「なつき度」は廃止され「なかよし度」に統合された。
  • 天候「きり」は第六世代から登場したミストフィールドに置き換えられた。
    • 『剣盾』でもワイルドエリアで天候が霧の時はミストフィールド状態で始まるため、それに倣ったと捉えられる。
  • 特定の日に212番道路で発生する雷雨は、『剣盾』と同様にバトルでは雨とエレキフィールドが同時に発生するようになった。
  • わざの思い出しはハートのウロコを10回渡すと、それ以降は無償で思い出しを行ってくれるようになる。ユーザーからは「『剣盾』のように最初から無償でよくない?」とツッコミを入れられることもある。
  • 「オートセーブ」が追加された。初期設定ではオンの状態。
  • メニューを開くと目的地の表示が見られる。自力で探索する楽しみを奪わない程度の情報量となっている。
  • ポケトレで連鎖が続くと色違いだけでなく、隠れ特性や高個体のポケモンを入手できるようになった。
  • 自転車の入手時にカラーリングを4種類から選択可能(一度選ぶと変更できない)。ちなみに初代のタイトル(赤・緑・青・黄色)を意識している。
  • ポケモン図鑑の重さ測定機能にアニメーションが追加。ポケモンが重ければ重いほど主人公が吹っ飛ぶ。極端に重いポケモンだとギャグ漫画のような展開になる。
  • 『ORAS』と同様、原作で入手したポケモンをとある場所に連れて行くと特別に表彰してもらえる。
  • 『剣盾』に存在した「あかし」付きのポケモンは入手できない。リボン一覧からあかし・リボンを選択して二つ名を設定する機能も無くなっている。
  • 「ふしぎなおくりもの」はテレビコトブキ3Fで合言葉を伝えると解禁される。

評価点

  • 原作要素の復刻
    • 原作には『DP』独自のものや、後作で削除・縮小されたものが見られるが、それらの多くが実装されている。
    • 本作は原作のストーリーをそのまま持ってきたと言っても過言ではないほど忠実に再現されている。そのため『ORAS』で問題視されたストーリーやキャラの改悪、悪趣味なネタや追加設定等は存在しない。
    • 『剣盾』ではポケモンのリストラがあり、本作でも一部ポケモンのリストラも危惧されたが、原作通り第四世代までのポケモン(リージョンフォーム、メガシンカ、ゲンシカイキ、キョダイマックス除く)を全て使用できる。
      • 本作で復活したポケモンは165種類(幻のポケモンを含めると171種類)。ビッパ系、ハネッコ系などといった野生での出現が『XY』以来となるポケモンも多く存在。これらも第四世代までなら本作で入手可能。
    • ボックスの壁紙は原作と同じで、更にポケモンだいすきクラブのメンバー限定の合言葉で追加されたものは『プラチナ』で追加されたものを含め全て使用できる。
      • 本作の壁紙は好評で、「『剣盾』で使いたかった」という意見も上がっている。
    • ボールカプセルも「ボールデコ」として復活しており、自分好みのオシャレボール(オシャボ)を作れる。
      • 2Dでシールを貼る2Dモードに加え、3Dでボールを貼る3Dモードが追加。エフェクトも原作から強化されている。
    • 原作に登場したバトルサーチャーも続投しているので、『ORAS』以来の一般トレーナーとの再戦ができるようになった。
    • その他原作由来の細かいネタも再現・復刻されている。
      • UIやウィンドウのデザインも原作を意識したものになっていたり、決定音などシステム関係のSEも原作と同じものになっていたり*2、トレーナーカードにあるバッジ磨きもきっちり残してあったりする。
      • 『HGSS』を最後に廃止されていたシステムウィンドウのデザイン変更も復活しており、原作同様のデザインを選択できる。
      • 『BW』以降主人公のボール投げは右手で投げていたが、本作では原作同様左手で投げている。
      • 「エリートトレーナーのショウコがプレシャスボール入りのトロピウスを繰り出す」*3など、「そんなところまで拾うのか」と唸るほどのマニアックなネタも存在する。
  • 第八世代までに改善・改良された要素を引継いで遊びやすくなっている。
    • 図鑑に登録されたポケモン相手ならわざの相性が確認できたり、ポケモンボックスがいつでもどこでもアクセスできるようになったりしている。
    • 特性「シンクロ」による野生ポケモンの性格固定率が100%、後天的なタマゴわざの習得、とくせいカプセル/パッチやミントといった厳選が便利になる道具もそろっている。
    • 個体値ジャッジは『SM』以降の作品と同様、殿堂入り後に一定の条件を満たすことでボックスの機能に組み込まれる。
    • その他細かい要素も含め15年間の蓄積でかなり遊びやすくなっている。
    • ただし、引き継がれなかった要素も多い。
  • 良曲揃いのBGM
    • ポケモンの長所である、良質なBGMは本作でも健在。
    • 既存曲は『ORAS』『ピカブイ』同様どれも原曲に忠実なアレンジである。例外は四天王戦で、原作ではジムリーダー戦とほとんど同じ曲調だったが、本作ではエレキギターが目立つアレンジになり個性分けされている。
    • 新曲も数は少ないが好評。『赤緑』『金銀』『RS』を知っているとニヤリと出来る曲になっている。
    • 殿堂入り後にご褒美として「DSプレイヤー」が入手でき、BGMを原作のものに変更できる。『HGSS』のGBプレイヤーと違い、効果音やタイトルBGMも変化する。グラフィックはニンテンドーDS Liteをベースとしている。
      • 起動時はピカチュウとイーブイの鳴き声も声優のボイスから過去作の電子音に戻り、原作では没イベントだったアルセウスのイベントにも対応している。ただし新曲は未対応(別曲に差し替えられる)。
  • 本作の両バージョンだけで幻のポケモンを除く第4世代までのポケモン全てが入手出来る。
    • 全国図鑑解禁までは原作や『プラチナ』とあまり変わらないボリュームだが、解禁以降は後述の通り一気に入手できるポケモンの種類が増加する。
  • 旅で使うポケモンの自由度が上がった
    • 地上こそ『DP』と同じ顔ぶれだが、『プラチナ』で殿堂入り前に遭遇できたヘルガーやラルトス等も殿堂入り前から地下大洞窟で遭遇することが可能で、旅で使うポケモンの選択肢が増えている。
    • ひでんわざは野生ポケモンが手伝ってくれることによって「秘伝要員」を考慮する必要がなくなり、ストーリークリアのために連れていくパーティ(旅パ)の自由度が原作より上がった。
  • 地下大洞窟
    • 各所にある「ポケモンの隠れ家」ではシンボルエンカウント方式で野生ポケモンが出現する。
      • ストーリーを進める度に出現ポケモンが増えていき、出現レベルも上がっていく。草むらで出現する野生ポケモンよりもレベルが高いので即戦力を入手したり、レベル上げにも使える。
      • 隠れ家に出現するポケモンはタマゴわざを覚えている。遺伝経路が無かったり面倒だったりするものも覚えている可能性があるため、ここで探した方が楽なこともある。
      • 全国図鑑入手後は第四世代までの多くのポケモンが出現。原作でパルパークやダブルスロットを利用しないと出現しないポケモンも出現する。そうしたポケモンとの遭遇・捕獲の楽しみは大きい。
      • 原作で入手困難だったゴンベ、野生出現しなかった第四世代までの御三家等も出現するため、図鑑埋めが楽になっている。原作では大量発生限定だったコイルやカモネギなどの、持ち物を持った野生ポケモンからアイテムを狙うのにも有用。
    • そして原作から存在しているカセキほりの中毒性の高さも健在。これらが合わさり「地上より地下にいる時間の方が長い」なんて事も相変わらず。
  • 原作では過去作や『HGSS』でないと入手できない第三世代までの伝説・準伝説ポケモンが、追加されたハマナスパークで捕獲できるようになった。
    • 伝説ポケモンとの戦闘後は「イバンのみ」等の希少な木の実を同時に入手できる。
    • ハマナスパークで手に入る準伝説ポケモン達はかなり貴重な「隠れ特性」の個体であり見た目以上に珍しいポケモン達である。
    • ただし出現させるのに必要な「なぞのかけら」はカセキほりでしか取得できない上に出現率が低め。貴重なポケモンの入手にはそれ相応の苦労が必要。
  • 一部の幻のポケモンはゲーム内で確実に入手できる
    • 該当するポケモンはミュウ・ジラーチ・アルセウス。シンクロでの性格厳選も可能。もちろんニックネームも付けられる。
    • いずれも別ソフトのセーブデータが必要で、ミュウとジラーチは色違いは出現しないが、いずれにせよいつでも手に入るようになったのは大きい。アルセウスは色違いブロックルーチンが存在しないので、色違いを狙える。
  • 殿堂入り後は何度も戦える高レベルの相手が増えた
    • ジムリーダーと1日1回再戦できる。手持ちは『プラチナ』をベースにアレンジを加えたもので、6体揃えている。
    • リメイク前では『プラチナ』含め戦えなかったコウキ/ヒカリ(土日限定)やゲームフリークのモリモトとも戦える。
    • 四天王とチャンピオンの手持ちは、リーグ2周目は『プラチナ』ベースになる。そしてハードマウンテン最深部訪問後に更に強化・アレンジされる。
  • バトルタワー
    • バトルタワーにジムリーダー等が登場するようになったため、周回の緊張感ややり応えが増している。
    • マルチバトルは廃止されたが、そちらで登場していたゲン等はダブルバトルに登場するため、何度でも戦える。
  • ボックスの数が多い
    • 最初は原作と同じ18だが、最終的に40になる。『剣盾』の32ボックスを上回り歴代最多。
  • 着せ替えの細かいこだわり
    • 着せ替えのデザイン自体も好評だが、着せ替えることでトレーナーカードでの立ちポーズやバッグメニューのバッグのイラストも着せ替えに対応したものに変わる。
      • いずれも過去作にはなかった要素であり、このこだわりは評価されている。

賛否両論点

  • 良くも悪くも『DP』に忠実すぎるリメイク
    • 本作はあくまで『DP』のリメイクだからか、『プラチナ』で改善された要素は少ない。
    • シナリオ関連は原作のデザインやテキスト等を可能な範囲でそのまま使用しており、メインストーリーの変更もなし。『プラチナ』で大きな変更があったシナリオ周りも丸ごとカット、ハンサムやプルート、クロツグを除くフロンティアブレーンといった『プラチナ』初出のキャラは登場しない*4
    • 『プラチナ』で変更されたポケモンの分布も採用されていないので、出てくるポケモンのタイプが偏っている問題も健在。ただしこちらは新要素の地下大空洞でフォローされており、最終的に『プラチナ』よりも入手できるポケモンの数が増えている。
    • トレーナーの手持ちは『DP』基準のため、「でんきタイプのジムリーダーがでんきタイプをほとんど使わない」「ほのおタイプの四天王がほのおタイプをほとんど使わない」「ジムトレーナーがやたらハガネールを繰り出す」などの問題もそのまま引き継いでいる。なお、ジムリーダーとの再戦時は改善されている。
      • 一応、タイプ相性は最新作準拠なため、リメイク前ではほのおタイプしか弱点がなかったドーミラー系はタイプ相性の変更であくやゴーストのわざでも事足りる。
    • 『ORAS』同様バトルフロンティアは登場しない。また『プラチナ』の要素であったフロンティアブレーン戦闘BGMは無く、クロツグ戦は『DP』のようにシロナ戦のBGMが流用されている。
      • 『ORAS』では「バトルシャレーヌとタワータイクーンの立場が被ってしまっている」「XYと通信が出来なくなる」という問題点があったが、本作では「剣盾」との通信はできず、「BW」以降のソフトで初登場した人物も出ないため、やろうと思えばできたはずである。
    • ポケッチの仕様も、アプリの切替が一方向にしかできない『DP』のものになっている
      • 『プラチナ』では前後自由に切り替えられる。
    • トバリデパートの地下売り場も存在していない。これによりポフィンが買えなくなった。
      • この点と後述の「ポフィン作りの操作性」もあり、ポフィンに関してはやや過度に苦労する。
    • ただし一部『プラチナ』の要素が使われている部分もある。
      • 早期購入特典のプラチナ衣装、ギラティナ/シェイミ/ロトムのフォルムチェンジ、やぶれたせかいのようなマップが存在している。
      • 自転車に乗っている時にゲートをくぐる際も『プラチナ』以降と同様に強制的に降ろされなくなった。
      • 殿堂入り後や特定イベント達成後に一部トレーナーの手持ちが変化するのだが、そちらは『プラチナ』準拠のメンバーである場合が多い。好意的に見れば『DP』と『プラチナ』のパーティを両方楽しめると言える。
    • 『HGSS』では追加要素やマイナーチェンジ要素も上手く取り入れた事が評価されたが、『ORAS』では追加・改変点の一部が悪い意味で目立ってしまい発売当時に物議を醸し、『LPLE』では大幅な変更でユーザー間でも評価が真っ二つになるなど、ポケモンシリーズにおけるリメイクの塩梅の難しさが改めて浮き彫りになった形である。
  • グラフィック
    • デフォルメで表現されたマップ上のグラフィックについて初報の映像が出た時点からずっと議論の的になっており、本作に厳しい評価を下すプレイヤーからは一番の問題点とされる要素でもある。
    • リメイク発表前からリメイク前のドット絵のグラフィックをポリゴンで描写するのであればこのような表現になるであろうと否定しないユーザーも少なくはないため、本ページでは賛否両論点として記載する。
    • これも上記の「リメイク前に忠実すぎる」の一側面とも言えなくはないが、『剣盾』のようにマップ及びマップ上の3Dキャラもリアルな表現にしてほしかったという意見も挙がっていた*5
      • ただしリアルな頭身が採用されている『SM』以降はマップが縮小していたりダンジョンが少なくなる*6傾向にある。町・道路・ダンジョンの数が多すぎるシンオウ地方との相性は悪くリアル頭身とマップの再現の両立は無理があったと思われる。実際、リメイクが決定される前にこうなる事を予想していた人も多いと思われる。
    • イベントシーンについてもデフォルメ頭身のまま進行する。喋っているキャラクターの方にカメラが寄るといった形で演出を中途半端に変えたせいで頭身が下げられたキャラクターが強調されてしまい、特にシリアスな場面での緊張感が薄れると言った問題も発生している。
      • カメラアングルをリメイク前と同じにするだけで十分に改善されていたと思われるが…
    • ハクタイシティ民家では座布団の上に立っているNPCがいるなど、ドット絵をデフォルメ3Dにした故に生まれた不自然な場面も存在する。
    • また、2Dのドット絵から3Dグラフィックになったことにより、主人公を操作せず少し放置すると「両腕を挙げて伸びをする」などの待機モーションをとるようになった。それ自体は問題ではないが、イベントシーン等で主人公が一歩も動かない状態が長時間続いた後に操作可能になったタイミングで即座に待機モーションに移行してしまう場面も頻発する。先ほどまで主人公が聞いていた話が退屈だったようにも見えてしまう描写である。
  • BW以降で新規追加されたポケモンが登場しない
    • FRLG』『HGSS』『ORAS』ではリメイク前以降の世代で新規追加されたポケモンも全て登場したのだが、本作ではリメイク前である『DPt』までの図鑑番号493まで(ビクティニ除く)のポケモンしか登場しない。イーブイもニンフィアに進化できず、他のソフトからの連れ込みも効かず登場しない。
      • 一応、これらのソフトは『剣盾』発売前のソフトで、『剣盾』発売時に「今後は過去のポケモン総登場はない」と発表されていたが。
      • リメイク前にはなかったもののメガシンカ、ゲンシカイキ、Zワザ、キョダイマックスはない。
    • 『剣盾』に登場しないポケモンがまだ相当数おり、それらに対する救済になり得たのだが……。
      • ただし『剣盾』に登場せず『BDSP』に登場するポケモンが171種ほどいるので救済されたポケモンは決して少なくはない。
    • 「ポケモンに持たせる道具」も「BW」以降に登場したのはきのみと「せいれいプレート」くらいになっている。
      • 「ひかるおまもり」は登場するが、色違いの出現確率が上昇する効果がタマゴから生まれるポケモンにしか適用されない。
  • ボス級トレーナーの難易度上昇
    • 一部のボス級トレーナーが尋常ではない程に強化されており、シナリオ上の山場となっている。
    • 手持ちのポケモンこそ原作のままだが、わざ構成や持ち物がなんと対人戦レベルにまで洗練されている。持ち物は半減の木の実や「たつじんのおび」などを持たせていることも少なくない。
      • リメイク前は『プラチナ』『HGSS』含めてクリア後のバトル施設を除けば持ち物なしの相手が大半だった。
    • また思考ルーチンが向上し、こちらの弱点を突いてくる行動を優先するだけでなく、交代読みまでしてくるようになっている。一撃で倒せないと見るや、つるぎのまいなどで攻撃を上げてくる場面も。
    • 特に話題となったのが 四天王やチャンピオン(初戦)
      • 初戦にもかかわらず「個体値厳選済み」「きそポイント(いわゆる「努力値」)振分け済み」「性格補正や特性が最適なものになっている」「道具まで持っている」と本格的な対戦仕様に調整されている。リメイク前プレイ当時と同等、もしくはそれ以上に苦戦することは必至。
      • 戦法も凄まじく、オーバのフワライド*7やシロナのミロカロス*8は対人戦でも通用する耐久戦法であり長期戦になりやすい。後者は長続きしすぎて相手のPPが切れて「わるあがき」で自滅したという報告も見られた。
      • 更に最終強化となると手持ちは6体揃え、Lvが80前後にまで上昇する。個体値・きそポイント・特性・性格補正・わざ構成・道具も容赦がない。シロナに至っては『HGSS』のレッドを超える平均レベルとなる*9
      • 歯ごたえの増した難易度を歓迎する向きもあるが、初心者にはとっつきにくくなっている感は否めない。殿堂入り後の強化はやり込み要素と取れるが、エンディングを見るために必ず通る一戦目からこの仕様な点が賛否両論である。
    • とはいえ殿堂入りまでの難易度が高いわけではない。
      • プレイヤー側も経験値の仕様変更や地下大洞窟でのレベル上げなど様々な要素で強化をされているため、十分に押し切れてしまうレベルになっている事が多い。
      • プラスパワーなどの一時的な強化アイテムが『SM』以降の性能(2段階上昇)なため、これを使うことでかなりの場面を切り抜ける事も出来、なかよし度による回避での逆転などでドラマチックな展開も発生しやすい。
    • 『ORAS』では「がくしゅうそうち」の仕様変更により、『RSE』と比べて手持ちのレベルが上がりやすくなっているにもかかわらず、敵NPCにこれといった強化がなされなかったことで「難易度が低下している」との批判があった。本作についても経験値入手の仕様については同様の事情があるため、敵NPCの強化そのものは妥当とされるが、ストーリー上の必須戦闘で持ち物や思考ルーチンまで含めてプレイヤー同士の対戦で使用されるような構成となるのは過去に類を見ない。
      • 手持ち全てへの経験値配布をやめて「がくしゅうそうち」を復活させるか、全体的に対戦相手のレベルを上昇させる方が良かったと思われる。
    • ただし、ジムリーダーの再戦時は全てレベルが70程度になっているため、解禁直後はレベル不足のケースが多い。
      • 「プラチナ」での再戦時は全てレベルが60程度。
  • ジムリーダーの再戦の時は一部、「使い手とするタイプ」であるにもかかわらず手持ちにいなくなっているポケモンがいる。前述の通り「BW」以降で新規追加されたポケモンは登場しないのだが…
    • 「マキシがヌオーを使わない」「スモモがカイリキーを使わない」など、『プラチナ』での再戦では使うポケモンが相当。トウガンも『プラチナ』では再戦時含め使わなかったもののドータクンを使わなくなり、代わりにエンペルトを使う。
      • 一応、マキシがヌオーを使わないのは天候の雨と無関係の特性である点が理由として考えられる。
      • トウガンがドータクンではなくエンペルトを使うのも「御三家のうちエンペルトだけがジムリーダーの手持ちにいない*10」という事態を避ける可能性が考えられる。マキシが使わないのもヌオーと同様の理由だろう。
      • ただし、今作ではコウキ/ヒカリとの対戦が出来る事を考えると、ミカンとの対戦を出来るようにしてそこでエンペルト*11を出すという手も使えたかもしれないが…
    • スズナは『プラチナ』での再戦時の5匹は全て使うものの、残りの一匹のルージュラは天気を「あられ」にする事が前提のメンバーにもかかわらず、隠れ特性が雨の時に有利になり、日差しが強い時はデメリットになる「かんそうはだ」になっている。しかもスズナの方は雨にする手段がなく、タイプ相性の関係上「ひざしがつよい」か「すなあらし」のどちらかに変えられる事が多い*12
      • 通常特性でも事足りたはずだし、みずタイプの技を無効化するためなら特性が「ちょすい」のラプラスの方が良かっただろう。
    • デンジも『プラチナ』での再戦時の5匹は全て使うものの、残りの一匹はペリッパーになっている。この点に関しては「かみなり」を必中にするための措置ではあるし、でんきタイプのポケモンには「BW」以降で初登場したポケモン含め特性が「あめふらし」のポケモンがいないためであるが…
    • また、シロナも最終強化時にはロズレイドを使わなくなる。
      • 四天王とチャンピオンの強化後は「プラチナ」含めメンバーが変わらなかった。
    • プラチナでの再戦時では手持ちからいなくなっているのはヒョウタがイワークを出さなくなるだけだった。
      • この点に関しては進化させるといわタイプでなくなる事や、進化させずに出そうにも当時は「しんかのきせき」がないためだろうが…
  • 進化道具が希少品に戻った。
    • 進化の石の中でもほのおのいし、みずのいし、かみなりのいし、リーフのいしの継続的な入手先が地下大洞窟のカセキ掘りに限定され、しかもバージョンによる偏りがあるので、プレイヤーのリアルラックによってはかなり稀少な品となり「欲しいのは手に入らないのに他のは余剰に持っている」というケースも多い。前述の通り、探す過程も十分楽しめるし、余剰に入手したらタマと交換すればいいだけの話であるが…
      • 特に『SP』はソルロックが野生で登場しない事もあり、「たいようのいし」の入手手段が「カセキ掘り」だけになっている。ちなみに「つきのいし」は両ソフトともピッピが野生で登場するので入手は比較的容易。
    • 『FRLG』や『XY』以降のソフトでは店で販売*13されていたり、『剣盾』では定位置に日替わりでランダム出現したりするなど徐々に入手難度が下がってきていたため、この点では不便になったと言える。一応、過去作の他、『アルセウス』で登場するポケモンならそちらで進化させて『HOME』で連れてくることはできる。
    • 上記にも関連するが、一部ポケモンの進化方法がリメイク前のままになっている。
      • 「こおりのいし」が入手できないため、イーブイからグレイシアへの進化が原作同様氷の岩がある場所でのレベルアップのみに限定される。(リーフィアはリーフのいしによる進化が可能)。
      • ジバコイルは場所依存の進化の他に『剣盾』で「かみなりのいし」による進化が用意されたが、同じ場所依存進化で『剣盾』未登場のダイノーズには代替手段が追加されておらず、原作同様テンガンざんでレベルアップしなければ進化できない(『アルセウス』では「かみなりのいし」での進化が可能になった)。
    • 「通信交換進化」に使う道具も同様、多くが「野生ポケモンが持っているのを奪う」「持った野生ポケモンの捕獲」だけに戻った。
      • 『プラチナ』以降のソフト(「HGSS」「ORAS」含む)では拾って入手できたり、『XY』以降のソフトではBPと交換できていたのだが…
      • また「エレキブースター」「マグマブースター」は所持しているポケモンがバージョン限定なので、両方入手するには通信が必須。幸い両方とも『アルセウス』には登場する。
  • 『ORAS』のポロック作りで一旦撤廃されていた「なめらかさ」の要素が復活し、リメイク前同様ポフィンを与えられる数に制限がついてしまった。
    • 一応、ミロカロスに対しては「過去作で美しさを上げてからポケモンホームから連れてくる」という手段も使える。また、本作産のヒンバスを進化条件の異なる『剣盾』に送り進化させることも可能。
  • わざマシンが使い捨て形式に戻った
    • わざマシンが『BW』以降の何度でも使える形式ではなく、『HGSS』以前の使い捨て形式に戻った。『ORAS』では使い捨てになっていなかったのだが…
    • 入手難易度はかなり緩和されており、道中のNPCやジムリーダーから入手するわざマシンは一度に複数個貰えたり*14、原作でゲームコーナーの景品だった入手の難しかったわざマシンはトバリデバートで購入可能になったり、リメイク前は1つしか手に入らなかったものも地下大洞窟やバトルタワーで入手できる。
      • チェックミスなのか「あなをほる」のわざマシンだけ1個しか入手できない。貰える時も1個だけ、後に入手する手段も用意されていないとかなりの貴重品となっている。気軽に使ったわざマシンが貴重だったという当時のトラウマが蘇りそうである*15
    • ひでんわざが消滅したためひでんマシンも廃止。代わりにわざマシンとして追加されたがこちらも使い捨て形式になり、攻撃にも十分使える「なみのり」「たきのぼり」が少々割を食う形に。「そらをとぶ」も同様。
      • 一部、レベルアップで習得できるようになったポケモンもいるが。
    • 殿堂入りまでの旅であれば使いやすくなっているのだが、本格的に対戦をしようとするとかなり不便な仕様変更となっている。
    • 教え技も御三家最終進化限定の究極技と「りゅうせいぐん」だけに戻った。
      • この点と後述する「登場しないわざ」の点から技の自由度が激減した。特性が「テクニシャン」のハッサム系が「むしくい」を使えなくなった、ギャラドスが「ひこうタイプの物理わざ」を使えなくなったなど、習得できる技の関係上、活躍の幅が狭まったポケモンも少なくない。
      • BPでの教えわざはマイナーチェンジ*16の『エメラルド』『プラチナ』『B2W2』『ウルトラサン・ウルトラ―ムーン』や同じリメイクの『HGSS』『ORAS』にはあったのだが……。
    • また過去作や『アルセウス』でわざを覚えさせて『HOME』経由で連れて来ても、わざを『BDSP』に引き継げない。
      • リメイク前は「パルパーク」で過去作から連れてきた場合や『プラチナ』『HGSS』で通信交換した場合は技はそのまま。
  • 簡略化されたコンテスト
    • 事前に用意するコンディションとボールデコで従来の一次審査が終わり、ダンスは特定の譜面通りにボタンを押すシンプルな仕様に変更された。わざ審査もコンテスト前に指定した一つのわざをダンス中に一度使うだけになった。
    • 原作は冗長気味だったため、スピーディにリボンを回収できるようになったのは長所だが、プレイ感覚はまるで異なる。
  • 高個体値確定演出
    • 高個体値のポケモンが出現した際、バトル前に主人公の顔がズーム表示されるカットイン演出が入る。
    • 便利であることは間違いないが、この演出についてゲーム中での説明は一切ないため、高個体値と主人公のカットインが入ることの因果関係がプレイヤー目線では不明であり、調べなければ意味不明な演出と受け取ってしまうことになる。あまりの意味不明さに加えて発生確率が高くないことも併せて、当初はバグとして受け取られているほどだった。
  • ハマナスパークの伝説ポケモンの特性が固定
    • 隠れ特性のあるポケモンは「隠れ特性」がないポケモンを除いて隠れ特性の個体だけが出現する。
      特にレジロック・レジアイス・レジスチルは他に配布個体やとくせいパッチの使用でしか入手できない非常に珍しい個体。*17
    • ホウオウ(さいせいりょく)、ルギア(マルチスケイル)のように隠れ特性の方が有用なポケモンは、とくせいパッチを使う手間が省けるため育成が楽になっている。
    • ただしとくせいパッチは通常特性→隠れ特性の変更だけで隠れ特性を通常特性にする手段はないためBDSP単体では通常特性の個体が入手できない。ライコウ*18のように両方の特性が有用なポケモンや、レジスチルのように隠れ特性がいまいちなポケモンもいるため、通常特性の個体を使いたいなら過去作から転送する必要がある。
      • ここに登場するポケモンはいずれも『アルセウス』には登場しない。

問題点

  • フィールド移動中に狭い場所で地形に引っかかる事が多い
    • 今作はスティックを使用すればマス目を無視した360度自由な移動ができるのだが、これが仕様と噛み合っていない。
    • 原作のマップが十字ボタンで十字方向に1マスずつしか移動できないのを前提とした作りなのだが、このマップも原作通りにリメイクしたため幅が1マス分しかない場所が随所にある。
    • 障害物の当たり判定も真四角に1マス分あるので、スティックを使用した状態で幅1マスの道に入るのは針の穴に糸を通すような作業で非常に面倒。なんとか苦労して道に入れたとしても壁に接触すると減速する仕様があり、事あるごとに進行が遅くなってしまう。
      • 一応、十字ボタンを使用する事でマス目通りに動けるため地形に引っかかる事は相当減るが、操作性はあまり良くならない。
    • この問題は特に制御の効きにくい自転車に乗っている時に顕著で思ったよりも速く走れない場合も多い。と言うか大体の場合において歩いた方が速いので自転車の使用が局所的になりがち。
    • 本作同様にスティック移動が導入された『ORAS』ではこのような不便は無かった。
  • ポケモンをモンスターボールから出して連れ歩く際、ポケモンによっては動きが遅くてプレイヤーにうまくついてきてくれない事がある。
    • リメイク前ではタッグバトルのパートナー同様、常に後ろについてくる。
  • DSのタッチ操作を前提とした要素を上手く落とし込めていない
    • これの影響を大きく受けているのは主にポケッチ・ポフィン作り・バッジ磨きの3つ。
    • ポケッチは拡大している状態では移動しながら使えないという仕様により、ダウジングマシンやカウンター等動きながら使うことを前提としたアプリは使い勝手が悪くなっている。*19
    • 新アプリである「ひでんわざのアプリ」もやや使いづらい。大半のひでんわざは使用可能な場所を調べれば発動するのであまり問題はなく、「そらをとぶ」も『剣盾』から「タウンマップからも使用可能*20」「タウンマップがアイテムではなくメニュー項目になっている」点を引き継いでおり、十分使いやすくなっている。
      • 「きりばらい」はわざわざポケッチアプリから発動しなければならず、アプリの切り替え仕様の使いづらさもあり非常に面倒。リメイク前でも同じことが言えるが、霧が出た時に「きりばらいを使いますか?」と言う選択肢を出せなかったのだろうか?
      • 「フラッシュ」などひでんわざ以外のフィールドで使用可能な技は原作同様「ポケモン」メニューで覚えている手持ちポケモンを選択して発動する為、「手持ちポケモンが対象のひでんわざを覚えている場合」に限り「手持ち」から使えるようにしていれば再現とともに操作性の改善になっていたと思われるが。
      • 「なみのり」「そらをとぶ」で、好きなポケモンに乗る事が出来ない。
    • ポフィン作りはスティックを回して作るのだが、ミニゲームの内容がタッチペンでグルグル回してた頃が前提なのかスティックで回転させるには少々辛い速度が要求される。
    • バッジ磨きはポフィン作りとは逆でタッチ操作にのみ対応。TVモードでは当然磨くことはできない。ポフィンづくり共々何故両方の操作方法に対応しなかったのであろうか?
  • その他リメイク前から廃止された点
    • 秘密基地に置く家具やぬいぐるみが無くなった他、旗の取り合いが廃止された。
    • バトルタワーのマルチバトルが廃止。バトルタワーでモミ、ゲン、ミル、マイ、バクとタッグを組めなくなった。
    • 『ピカブイ』『剣盾』同様、原作にあったGTSが廃止されている。
      • 『Pokémon HOME』にGTS機能はあるが、Switch版『HOME』で預けた後、スマートフォン版『HOME』でGTSを使用するという手順が必要になったため、従来よりも手間がかかる。
      • さらに『HOME』に預け入れできないポケモン(詳細はバグ・不具合の項目で後述する)も存在するため、そのポケモンを交換したい場合はネットの掲示板などを利用するしかない。
    • 「育て屋」が「預かり屋」になったため、レベル上げに使えなくなった。
  • バトルタワーにおけるNPCのポケモンの習得わざがアンフェア気味。
    • バトルタワーの相手ポケモンが通常では覚えられないわざを備えていることがある。
      • これらのわざはプレイヤー側も過去作で覚えさせられるが、前述の通り『HOME』経由で連れてきてもわざを引き継げないので、プレイヤー側は結局使えないままとなっている。
  • ジムリーダーとの再戦はジムで行えるのだが、クロガネ・ハクタイ以外は再戦の度にジムの仕掛けをクリアする必要があり、かなり効率が悪い。
    • 『プラチナ』でのしょうぶどころの再戦はサバイバルエリアの民家一箇所でできた上、ジムの仕掛けをクリアする必要もなかった。
  • 一部、リメイク前にはあったのに本作には登場しないわざがある。「FRLG」「HGSS」「ORAS」ではリメイク前にあった技は全てあったのだが。
    • 「ニードルアーム」「あやしいかぜ」「だましうち」「マグネットボム」「かいふくしれい」などが相当。
    • 他にも『BW』以降のソフトで初登場したわざの内「本作に登場するポケモンがレベルアップで習得できるようになったわざ」でも登場しないわざもある。
      • 「トリプルアクセル」「ハードローラー」などが相当。「ニードルガード」「マジカルフレイム」「ドリルライナー」などは登場する。
    • また「めざめるパワー」も習得できるのはアンノーンとドーブルだけとなっている。リメイク前はレベルアップで習得できたヤドキングなども習得できない。
      • わざマシンも「めざめるパワー」はない。リメイク前で覚えられたわざマシン10はいまいち実用性の低い「ふるいたてる*21」になっている。
  • 第八世代までに改善・改良された要素のうち一部が引き継がれていない。
    • 所持金の上限が9,999,999円ではなく999,999円になっている、バトル中にポケモンやフィールドの状態などを確認できないなど妙なところが引き継げていない。
    • 事前告知はあったがランクバトルやランダムマッチはない。なので対戦をするためのハードルがとても高い。
      • そのため、合言葉を利用してランダム対戦環境を疑似構築する動きが見られた。
    • 孵化にかかる時間が『DP』準拠
      • 世代を跨ぐ毎にポケモンのタマゴを孵化させやすくなっていったのだが、今作は『DP』当時の仕様になっている。
      • スティックを使用し斜めに移動する事で所要時間を減らせるが、それでも『剣盾』と比較して遅くなっている。
    • 様々な効果をもたらす「デルパワー」「Oパワー」や、ボックス内のポケモンを活用する「ポケリゾート」「ポケジョブ」といった要素は採用されなかった。
    • 「ボックス」と「手持ち」の操作がボタンだけになり、タッチ操作が出来ない。
    • ボックスの名前に使える数字に制限が付いている。

バグ・不具合

  • バグ
    • 発売当時のバージョンはバグが多かったのも特徴である。本作の略称『BDSP』をもじってバグだらけスペシャルという蔑称で呼ばれたこともあった。
      ただし「影響が大きい、かつ普通にプレイしているだけで容易に起こる」類のバグは多くはない。ほとんどのバグは普通にプレイする分にはまず発生しないことに加え、どちらかというと遊びの幅が広がるようなタイプのバグが多く見られた。なお現在は多くのバグが修正されている
    • 一方で、これらバグの残した傷跡はかなり大きく、特に珍しいポケモンやアイテムの価値が暴落してしまっている。増殖したポケモンに関しては交換や『Pokémon HOME』への転送ができない等の対策が取られたものの、増やしたアイテムに関しては措置が取られなかったので、完全に正規の方法で入手し増殖バグに手を出さなかった真面目なプレイヤーが馬鹿を見る結果になっている。
    • 本作のバグの影響からか、過去作から『Pokémon HOME』に連れてきたツチニンとパッチールを本作に連れていくことができない。ツチニンに関しては進化させてからであれば連れてこれる。
      • 公式サイトのサポート情報では仕様とされており、修正される可能性は低い。
      • パッチールに関しては預け入れ、引き出し共に不可能となっているが『HOME』対応まで明かされなかったため、全国図鑑完成のために『HOME』から連れてくる予定だったプレイヤーや、次回以降の作品を見据えて本作で捕まえた個体を育成していたプレイヤーからは批判が相次いだ。*22
    • 『BDSP』で入手したポケモンを『HOME』を経由して『SV』でレベル50~99の時に「すごいとっくん」を行った場合、そのポケモンはレベル100まで上げないと『BDSP』へ戻すことができない。
      • メニューバグ対策の副作用*23が原因とされるため、修正される可能性は低い。
    • また、本作におけるポケモンの配信にもバグの影響が見られる点がある。(余談の項目で後述する)
+ 有名なバグ
  • メニューバグ
    • 本作で最も有名なバグ。これを使用することで、ポケモンや道具を増殖できたり、通常は覚えないわざを覚えさせたり、2体のポケモンを融合して後天的に色違いにしたり、サファリゾーンの状態で戦闘になったり、トレーナーとのバトルを回避したりといった通常プレイではありえないことが出来てしまう。発売直後はネット上ではこのバグを巡ってお祭り状態となった。当然RTA界隈にも目を付けられ、バグ利用可能ルールでのRTAはタイムも内容も完全に常軌を逸した物となってしまった。
    • 増殖バグ:メニューバグから派生するバグのひとつ。これを使うことで珍しいポケモンや道具を無限に増殖出来てしまった。
    • 融合バグ:通称「エドテンバグ*24」。2体のポケモンを融合する事で色違いといった一部ステータスを無理矢理引き継ぐ事が出来た。その素材の多くは増殖バグで増やされた色違いミノムッチであった。
    • わざ教えバグ:好きなポケモンに好きなわざを覚えさせられるバグ。わざが必中になる特性「ノーガード」持ちに一撃必殺わざを覚えさせるなど、やりたい放題であった。
    • すり抜けバグ:オブジェクトをすり抜けることが出来るバグ。ストーリーのフラグを無視して大幅な短縮をすることが可能でバグありRTAで猛威を振るった。 応用すると本来、配信アイテムが無ければ入手出来ない幻のポケモンのダークライとシェイミを捕獲することも出来てしまう。 このような形で「なぞのばしょ」まで原作再現しなくても……。
      • Ver.1.2.0で完全に修正。このバグは初期出荷状態では行えない物だったので現在は実行できなくなっている。
      • 増殖したポケモンを所持していると「通信交換できなくなる」「預かり屋に預けられない」「『Pokémon HOME』に送れない」という対策も取られた。
      • なお現在も別の方法でメニューバグを起こすための研究がされている模様。
  • キッサキジムの斜め移動バグ
    • キッサキジムで、斜めにスティック入れると階段判定になるバグ。(Ver.1.1.2で修正)
    • これによってギミックを無視してのショートカットが可能だったが、中央部分でハマりが発生してしまう危険性があった。普通にプレイしていても発生するタイプのバグ。
    • 幸い、十字ボタン上、Xボタン、Bボタン同時押しでバックアップデータから再開が可能。
  • その他、進行に影響を及ぼさない軽微なバグも数多く存在する。
    • 有名なのはキャラクターやオブジェクトがピンク一色になってしまったり、システムテキストに別の場面のセリフが割り込んでしまう、タマゴから生まれたり進化したポケモンの名前が別の名前で表示されてしまうなどテキストがおかしくなるバグ。絵面がシュールなことからSNSでは話題になった。
    • フランス語やドイツ語など一部の言語でプレイする際に、ポケッチの電卓で結果が小数点を含む割り算を計算しようとすると結果が「??????????」になってしまうバグ。
      • 日本語や英語などでは発生せず、正常な挙動になっている。また、インターネット上で拡散された「9+10が21になる」という動画は有名なネットミームを再現したフェイク動画である。

総評

『DP』から15年という長い月日を経てようやくやってきた念願のリメイク。
簡単に言えば、利便性を原作より向上させ、新たに作り直すうえで余計な要素を極力加えずに仕上げたリメイクといえる。
しかし発売直後に話題になった数々のバグや、現役トレーナー目線で見ると気付く粗など、気になる部分も見られるのも事実。

一方で『DP』までに登場した493匹すべてのポケモン達が揃い『剣盾』等に登場しないポケモンと再び出会えたり、本編のイベントは原作ほぼそのまま再現されているなど、かつての冒険を懐かしむための魅力はちゃんと兼ね備えている。

ユーザーの期待やリメイクの在り方・考え方・価値観にかなり振り回された作品ではあるが、シンオウ地方を冒険してポケモンを捕まえて戦わせる楽しさは損なわれていないため、バグが修正された現在のバージョンであれば問題なく遊ぶことができるだろう。
当wikiではオリジナルの魅力を失っていないこと、過去のリメイク作品の前例、それらの考察や議論が成された結果、原作の判定を引き継ぐ形で上記の判定になっている。


余談

  • 早期購入特典
    • ダウンロード版は「クイックボール」12個、ダブルパックは「モンスターボール」100個が付属していた。
    • 共通で「マナフィのタマゴ」、衣装「プラチナスタイル」もゲーム内で受け取れた。
  • レアなボール
    • ガンテツボールの入手手段はセブンネットショッピング限定特典のみであった。
    • ダイブボールはゲーム中で無数に入手できるものの、入手手段が限られているため大量に所持するのは難しい。
    • いずれも性能は優れていないものの、見た目を重視するプレイヤーからはすると気になるところである。
    • 前述のバグでボールも増殖できたため、バグ利用下では希少性が暴落することとなった。
  • 公式攻略本は発売されることはなかった。
    • マップの情報などはほぼ原作の情報を流用できるうえ、発売当初にはネットで攻略情報を得るのも安易なためか。開発期間の都合上、十分な資料が提出できなかった可能性も指摘されている。
      • また、「バグの多さ」や「プラチナで改善された点の少なさ」といった点もある事から、アップデートでバグが改善されたりバトルフロンティアなどが追加されたりすることを前提としてアップデート後まで発行を待つ事にした可能性もある。
    • なお『DP』の情報を丸写ししただけで『BDSP』の攻略を名乗る悪質なサイトも見られ、そういったサイトでは「こやし」など廃止された要素まで丸写しされている。
  • 過去のシンオウ地方「ヒスイ地方」を舞台にした作品『Pokémon LEGENDS アルセウス』が2021年11月19日に発売。
    • 本作のセーブデータがあると、『アルセウス』側でダークライを捕獲できるサブ任務を受けられる。
  • 2022年5月19日より『アルセウス』と同時に『Pokémon HOME』に対応した。
    • これにより『剣盾』『アルセウス』に送れるようになったが、覚えるわざや登場するわざが共通しない関係上、ポケモンのレベルに応じて使えるわざが自動で決定する。
    • また前述の通り、本作由来のバグの影響で一部ポケモンの転送に制限がかかっている。
    • 『アルセウス』に関してはポケモンが入っているボールに関しては仕様が共通していないため、『アルセウス』に送ったり逆に『アルセウス』から持ち込んだりした場合は「ストレンジボール」に変化する。
      • 「ストレンジボール」はヒスイ地方と掛けたのか、翡翠色である。このボールの遺伝はプレシャスボールやマスターボールと同様にできず、生まれたポケモンはモンスターボールになる。
  • Switch本体のメニューから呼び出せる権利表記でも確認できる通り、本作はゲームエンジンとしてUnityを使用している。ポケットモンスターシリーズ本編としては初。
    • 上述の「モデルがピンク一色になってしまうバグ」はUnityにおいてマテリアルの情報に欠けや不正があると発生する現象であり、そこからUnity製だと勘づいたユーザーもいた。
  • 前述のバグの影響で、伝説系のポケモンを複数入手しても1匹しか『HOME』に転送出来ない為か、本作の配信ポケモンは伝説系がほとんど無い。
    • 本作発売後の2022年に「25周年ポケモン映画祭」が開催され、ファン投票で選出された3作品が上映され、入場者プレゼントも配布されたが、対象ポケモンがラティアス、ジラーチ、ディアルガ、パルキアと本作にも登場するポケモンであるにもかかわらず『剣盾』のみに配布された。一応、「サトシのピカチュウ」は本作に連れて来ることはできないが。
    • また、「ディアルガVSパルキアVSダークライ」に関しては本来なら主役のダークライが配布対象になるところだが、『剣盾』にダークライが登場しない為にディアルガとパルキアになったと思われる。
    • ただし、本作の配信ポケモンに伝説系が全く存在しない訳ではなく、前述の早期購入特典のタマゴから入手できるマナフィの他、韓国では本作と『アルセウス』向けにレジギガスが配信されている。
最終更新:2024年10月05日 11:11

*1 このため、リボンに設定されている「二つ名」も第八世代時点では確認できない。

*2 特に決定音は『BW』以降長らくGB風のSEが使われていた。

*3 原作発売当時に親名が「しょこたん」(ショウコの元ネタである中川翔子氏のあだ名)のトロピウスが配布されたことがあるが、このトロピウスは初めてプレシャスボール入りとなったポケモンである。

*4 プルートは前述したボックスの壁紙に使われているイラストからも消されており、代わりにしたっぱが配置されている。

*5 本作の早期予約特典のアートブックに町のイラストがあったという事情もあったりする。

*6 過去のシンオウ地方を舞台にした「レジェンドアルセウス」もマップが本作と比べて簡略化されている。

*7 「ちいさくなる」で回避率を高め、「ちからをすいとる」でこちらの物理攻撃力を下げつつ回復する。

*8 持ち物の「かえんだま」で自らをやけどにして特性「ふしぎなうろこ」で防御力を上げ、「じこさいせい」で適宜回復してくる。

*9 最大レベルこそレッドのピカチュウと同じ88だが、中間進化形態であるそちらに対しシロナは対戦でも猛威を振るった強力なポケモンが同じレベルになっていること、また手持ち全てがレベル以外もガチ構成であるため、NPCトレーナーとしては歴代最強と言えるレベル。

*10 再戦時のスモモはゴウカザルを使うようになっている。

*11 「HGSS」での再戦時では使用する

*12 「きあいのタスキ」を持っているが、天候のダメージでとどめを刺される事が多い。

*13 『HGSS』ではポケスロンの景品にもなっていた。

*14 それぞれNPCからは3個、ミカンを除くジムリーダーからは5個ずつ。ただし、入手時に個数は表示されない。

*15 リメイク前は「プラチナ」含み1個しか入手できなかったが、複数購入可能な『FRLG』(要パルパーク)や『HGSS』からの持ち込みが効く。

*16 『プラチナ』『BW2』に限りBPではなく4色のかけらとの引換。

*17 2023年3月にVCで購入できなくなるが、フリーザー・サンダー・ファイヤーは第一世代VCで、ライコウ・エンテイ・スイクンは第二世代VCで隠れ特性持ちの個体を入手する事ができる。

*18 シングルバトルではプレッシャー・ダブルバトルではせいしんりょくが使われやすい。

*19 「特定の言語で遊んでいるときに電卓アプリで一部の計算が正常にできないバグがある」「カウンターアプリのリセットタイミングが追加され実用性が大幅に落ちている」など、アプリ自体にも問題を抱えるものがある。

*20 ただし、この点はゲーム内での説明がタウンマップの下側に小さくかかれるだけの為『剣盾』をやっていない人は気がつきにくい。

*21 こうげきととくこうを同時に1段階ずつ上げるのだが、両方とも上げるようなケースはかなり少なく「つるぎのまい」や「めいそう」などの方が使われやすい。

*22 本作ではパッチールは大量発生(とタマゴ)でしか入手できない。

*23 メニューバグを応用して、レベル99以下のポケモンにすごいとっくんをさせるバグがあった為

*24 漫画『NARUTO -ナルト-』に登場する穢土転生の術という生贄を用いて死者を復活させる忍術が由来。