注意:このページでは、『サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣』(不安定・賛否両論)と、そのPS移植版(劣化ゲー)を扱う。
【さむらいすぴりっつ ざんくろうむそうけん】
ジャンル | 対戦格闘アクション | ![]() ![]() |
対応機種 |
アーケード(MVS) ネオジオ 他 |
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販売・開発元 | SNK | |
稼動開始日 | 1995年11月15日 | |
発売日 |
【NG】1995年12月1日 【NGCD】1995年12月29日 |
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配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2010年4月27日/900Wiiポイント アケアカNEOGEO 【PS4】2018年2月1日/823円 【One】2018年2月1日/842円 【Switch】2018年4月5日/762円 |
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プレイ人数 | 1~2人(同時プレイ) | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
賛否両論 | ||
ポイント |
10年早かった世紀末格ゲー いざ尋常に勝負あり グラフィックや演出面は高評価 |
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サムライスピリッツシリーズ |
剣の道 まさに 修羅の道なり
屍を築き 血河を流し
生き延びる事こそ 無敵なり
SNKの対戦格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズの第3弾。ファンからは『斬サム』と呼ばれる。
大ヒット作となった初代『サムスピ』『真サム』(前作)の後を受け、キャラクターやグラフィック、システム、演出面に至るまで全面的なリニューアルが施され、ガラリと雰囲気を変えた意欲作。
主人公も本作で初めて変更された(本作の主人公は新キャラの緋雨閑丸)。以降は基本、作品ごとに主人公が変更されていく方向性となる。
そうした意欲的なリニューアルが評価された一方で、ゲームバランスは紛う事無き世紀末。
男は、鬼と呼ばれた。
男の名は壬無月斬紅郎。斬紅郎は、いつの頃からか無差別に村々を襲い、殺戮を繰り返すようになった。 斬紅郎の刃に、人々は断末魔の叫びを発し、血の海に沈んでいく。鬼の兇行を止められる者は何処にもいなかった。
しかし、ある時…。
とある村で、斬紅郎は1人の赤子を殺さずに見逃した。
いや、殺せなかったというべきか。なぜ殺せなかったのか?その真相は誰にもわからなかった。
ただ、この時以来、斬紅郎は帯刀した者のみを襲いはじめたという。
そして数年後…。それぞれに志が違う12人の剣士が動き出した。
「鬼・壬無月斬紅郎」目指して。
※なお、ストーリー上の時間軸は初代『サムスピ』⇒『斬紅郎無双剣』⇒『天草降臨』⇒『真サム』の順である。
基本部分は前作真サムや初代の項を参照。ここでは主に新システムや大きな変更があった部分を記載する。
キャラクター
操作関連
システム関連
+ | その他 |
その他おかしい部分の数々
ある意味「武士道」を完全に表現したゲーム性
キャラクターについての賛否
グラフィック・演出
BGMの出来が非常に良い
「対極選択」「不意討ち」のアイデア
「ほぼ全員壊れているので逆にバランスが取れている」「基本的にはクソゲーだが一周して良ゲーと評価する者も現れた」という点において後のAC版『北斗の拳』と通じるものがあり、「早すぎた世紀末ゲー」などと言われている。
とはいえ、ドット絵やBGMなど演出の出来は非常に良く、特にアレンジBGMはゲーム音楽好きなら必聴の出来。
『サムライスピリッツ斬紅郎無双剣』のPS移植作。
移植作ということで、原作のバランス崩壊についてはこの際あえて問題とせず、PS移植版で新たに発生した問題点について述べる。ただし通常版と廉価版で一部仕様に違いがありどちらを所持しているかによって多少影響が異なる。
単純に説明すると、主にグラフィックが明らかに不完全・ロードが多くて長いといった、2Dが苦手なPSというハードのスペック(*18)に起因する問題が発生している。
アーケード/ネオジオ版は『北斗の拳』の件もあって世紀末ゲーとして再評価されているが、PS移植版はまさしく糞移植、劣化移植であった。
*1 黒子がプレイヤーと同じキャラクターに変身して戦う。
*2 ナコルルの上段蹴りが下段判定、破沙羅の下段狙い攻撃が上段判定など。
*3 1ラウンド取られた状態ならば体力半分以下で常時怒り状態。
*4 他の作品ではキャラクターの肌の部分が赤くなる。
*5 厳密な条件は「防御移行モーションの出始めに特定の攻撃を受ける」と思われる。そのため一部の出の速い通常技(ガルフォードの立弱斬り、近立中斬りなど)を立ちガードすると同様の効果になる場合がある。
*6 総体力128ドットに対し、根性補正がかかりだすのは15ドット以下から。参考までに中斬りのほとんどが攻撃力21。
*7 移動起き上がりがあるので確定ではない。
*8 プレイ動画をバックに、各キャラの設定やゲーム上の立ち回りをゲーム版の声優がそのキャラになりきって紹介する。
*9 しかも、背後で流れるのは前述の小足4連発による気絶の様子。
*10 修羅骸羅の「つかむぞ~組み天井」や修羅閑丸の「五月雨斬り」といった必殺技も容易く潰せてしまえる。
*11 初代・『真サム』共にハイスコア争いをしようとすると、ゲームの仕様上特定のプレイヤーばかり得をしてしまう仕様となっており、スコア集計は早々に打ち切られてしまっていた。そのためか次回作の天サムではスコアは廃止されタイムアタック制が導入された。
*12 キャンセル可能な通常技を持たないため。
*13 例外としてネオジオCD版では、背後からの永久も食らってしまう。
*14 当時のSNKはオリジナルサウンドトラックと同時に、プロのミュージシャンを招いて生の楽器演奏による収録を加えたアレンジサウンドトラックスを発売していた。
*15 隙が大きく、相手が立ち状態だとガード時はおろかヒットさせても反撃を食らってしまうため、リスクが大きすぎてまず使われない。
*16 英字綴りは「KIM UNG-CHE」だが、実際の発音では「ウンジェ」と読むのがより原音に近く、当時は後者の名前で紹介していた書籍もある。
*17 もっとも彼の設定を考えると、非常に複雑な気持ちとなるかもしれないが…
*18 PSはどちらかというと3Dに重点を置いたスペックであり、2Dは苦手としていた上にRAM容量も多いとは言えなかった。一方で同時期のライバルハードのサターンはその逆。