【しんさむらいすぴりっつ はおうまるじごくへん】
ジャンル | 対戦格闘アクション | ![]() |
対応機種 | アーケード(MVS) | |
販売・開発元 | SNK | |
稼動開始日 | 1994年10月28日 | |
発売日 |
【NG】1994年12月2日 【NGCD】1994年12月15日 |
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プレイ人数 | 1~2人(同時プレイ) | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2008年7月23日/926ポイント アーケードアーカイブス 【PS4/One】2017年9月21日/823円 【Switch】2018年2月1日/823円(税8%込) |
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判定 | なし | |
ポイント |
より万人向けに進化したサムスピ第2弾 大技「武器破壊技」等の新要素が多数追加 あまり役に立たないシステムも追加 対戦ツールとしての評価は前作には及ばず |
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サムライスピリッツシリーズ |
今は昔のものがたり
我が道 極めんとする男あり
血生臭い 生きざまに
凶事まとうは 偶然ではなかった
彗星の如くゲーセンに登場し、瞬く間に絶大な人気を獲得した異色の剣劇格闘ゲーム『サムライスピリッツ』(以下「前作」)の続編。通称「真サム」。
前作から1年余りでの新作となったが、グラフィックの全面的な描き直し、新キャラの追加に加え、新システムも多数盛り込まれており、非常に力の入った一作になっている。
この作品でサムスピ人気は最高潮に達し、前作を超える大ヒットを記録。『餓狼伝説スペシャル』や『龍虎の拳2』などとともにSNK・ネオジオの黄金時代を築いた。
一方で蛇足感が強い新要素や対戦バランスの悪化により、対戦格闘としての完成度自体は前作にやや劣ると評されることが多い。
暗黒神アンブロジァを復活させんと、世界に災厄を引き起こした天草四郎時貞は1人の剣士に滅ぼされ、その存在は史実に記されることはなかった。
復活した天草に深く関わった人間の1人、覇王丸はある晩、突然の闇討ちをうける。たやすく首を取られる覇王丸ではなく、逆にその男を捕らえたのだが…。
男はあきらかに何者かに、それも暗黒の力に操られていた。
そして、覇王丸に向かってこう言った。「貴様の魂はいずれ奪ってやる…。あんぶろじぁ…復活。」
魔性の者が自分の命を狙っている。天草と同じ暗黒の影を感じとった覇王丸は、剣技の師を訪れた。覇王丸の話を聞いて師はいつになく険しい表情で覇王丸を見据えた。
「あやつには近付くでない。お前はたしかに強ぅなった。しかし、手をだすでないぞ。よいな。」
たしかに師は何かを知っている様子であったが、何も語らなかったし、覇王丸も聞こうとはしなかった。
その夜、久しぶりに師と酒を酌み交わした覇王丸は夜明けを待たずして旅にでた。口元に不敵な笑みを浮かべて。
+ | その他、前作からの変更点など |
+ | 本作のラウンドボーナス及び命中率の計算式について |
+ | 新キャラについての余談 |
初代『サムスピ』の爆発的な人気を受け、発売前から高い期待を寄せられていた中、満を持して登場した本作。
丁寧な作り込み、良い意味ではっちゃけた演出、魅力的な新キャラなどはその期待に十分応えるものであり、見事にシリーズ最大のヒット作となった。
一方でシステム面や対戦バランス面での粗が少々目立ち、前作よりも大味なゲーム内容になってしまったため、対戦格闘ゲームとしての出来はやや落ちるという評価が妥当かもしれない。
裏を返せば初代サムスピが奇跡的な作品だったということでもあり、お手軽にサムスピの醍醐味を味わえる本作はより取っつき易く、より万人が楽しめる一作になったと言えるだろう。
本作の成功で人気絶頂期を迎えたサムスピは続編として『サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣』、RPGの外伝『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』などを繰り出し、さらなる展開を図っていくのだが…。
本作発売当初はSNKがMVS/NGゲームの他機種への移植を取りやめることを発表したこともあって移植作は少なかった。
同時期の『THE KING OF FIGHTERS '94』も同様の憂き目に会っている。
セガとクロスライセンスを結んでSSに参入したのは、この発表から1年程度後のことである。PSへの参入はもっと遅かった。
そのため時期的なタイミングもあり、上記2作は人気作であるにもかかわらず長らく他の移植作が登場しなかった。
NG版
NGCD版
Win版
PS版
PS2 / Wii版『サムライスピリッツ六番勝負』
Wii版
360版
iOS/Android版
*1 シャルロットのみ、ヒット・ガード問わず出すだけで怒りゲージが空になる。
*2 武器がないと斬り攻撃が素手攻撃になって弱体化、多くの必殺技が使用不可、相手の武器攻撃をガードすると体力が削られる。
*3 CPUの天草戦など、投げだけで勝った場合命中率は0%と見做されていた。
*4 そのため、CPU戦の必勝パターンである「分身→コマンド投げ」だけで勝った場合、命中率は0%になってしまう。
*5 弱はAC、中はBD、強はABCDで出せる。
*6 本作のナコルルのエンディングはファンを涙させ、続編である『斬紅郎無双剣』以降のほとんどの作品における時間軸は本作以前の時系列になるほどに影響を与えた。
*7 後の『Days of Memories ~大江戸恋愛絵巻~』のエンディングの一つには「主人公(男)が幻十郎に掘られる」と言うものがある。
*8 所謂「稚児趣味(男色)」は「戦場に女は連れて行かない」と言う考えにより戦国時代の(上級)武士のたしなみだった。
*9 担当声優は幻十郎も務めたコング桑田氏。
*10 実際は「信じられない」という意味のドイツ語「unglaublich」(ウングラウプリヒ)。英語のunbelievableに相当。更に酷い空耳ネタもあるが、完全に下ネタのそれなのでそちらは割愛する。
*11 通常技が打撃系かつ、必殺技の大半が燃焼系で殺害扱いにはならないため。殺害勝利の条件を満たすには、「ヴルカーン・ドリュッケン」で止めを刺した際に相手が燃焼しなかった場合と、「ファイヤー・ストゥーム」で一部の飛び道具を跳ね返して止めを刺した場合の2つのみである。これは王虎や和狆も同様。
*12 ネオジオ版の説明書では「エレファント・グリート」となっている。
*13 実は「当初は予想企画で描いた絵が今のズィーガーとかなり似ていた」と言う理由から、シゲルに差し替えられたと…本作発売から暫く後に誌内で裏話として語られている。
*14 個人画集を出す際、(チャムチャム画集と言うわけでもないのに)チャムチャムの絵が多すぎてSNKの許諾が必要になったほどだとか。
*15 余談の余談だが『龍虎の拳外伝』に登場する不破刃のCVを務めたJAI氏も「(当時の)生駒治美氏のマネージャー」という変わり種である。
*16 とあるキャラクターのエンディングでその姿を見る事が出来る。
*17 シリーズ続編では、腕、指、爪の各パーツがより長く強調されることとなった。
*18 余談だが、本作のミヅキには「我神共鳴魂」(魔獣の体当たり)しかガード中の相手の体力を削れる技が無い。
*19 飛距離の兼ね合い上、飛び道具をジャンプしにくいため。
*20 反撃でしゃがみ強斬り→遠立ち強斬りの連続技を食らって気絶、もう一回食らって昇天。
*21 実際ゲーメストでも、「この技がなければ幻十郎は強いのに」と言われてしまっている
*22 他にも「しゃがみ中蹴り→遠立ち強斬り」という連続技もある。
*23 前作でも一応あったのだが、右京のつばめ返しと狂死郎の血煙曲輪しか対象となる技がなかった。
*24 その分決まったときのインパクトが大きいとも言えるが。
*25 上記の下段避け暴発も同じ現象で、攻撃の当たる瞬間にしゃがみガードの判定になるためと推測されている。
*26 一応、当初より特定の手順でナコルルでもしゃがみ幻庵を投げられることは判明していたものの実用性の薄いネタレベルだったのだが、その後2014年に実戦的に使える対しゃがみ投げ手段が発掘された。
*27 右京もしゃがみ幻庵を投げられないが、つばめ返しや残像踏み込み斬り等しゃがみ待ちを崩す手段は豊富で、さらに幻庵自身がそれらへの対処が厳しいこともあってさほど問題にはなっていない。
*28 普通に出すと飛びこまれやすいが、分身技の「ファットコピー」を相手の反対側に出現するように出してそこからレバーニュートラルで強斬りを出すと、何故かしゃがみ強斬りが出てCPUもしゃがみ技と認識しないため、安全に当てられる。ちなみにミヅキはアルゴリズム上あまりジャンプしないので直接出すだけでいい。
*29 特にゲーム開始前の部分が異常なほど長いが、ゲーム中のロードは後期ソフトよりはマシ。
*30 初代~『零』はネオジオROM版、『剣サム』はPS2版ベース。
*31 『コミックゲーメスト』でもネタにされた。なお例外的に服部半蔵の「無銘忍者刀」は無銘故に何本あっても問題はない。
*32 設定上は黒子(審判…の仲間)が修理している。なお前作キャラが誰も死んでいないのも「黒子が蘇生させたから」と言う理由。
*33 ラスボスのミヅキの武器は「神器」という設定なので武器破壊技を喰らっても破壊されない…というのは建前で、容量節約のために素手状態が設定されていないのが真相である。黒子も同様で、こちらはさらに鍔迫り合いで偽物の武器を一緒に投げる技も持ち合わせている。
*34 他にも「気功大撲殺」でトドメを刺した際に相手が燃焼しなければ殺害勝利扱いとなる。中・気功大撲殺は上半身無敵なので対空として使用可能で、その時に発生しやすい。
*35 上記の通りアニメサムスピではナコルルを演じているが。