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【ざ きんぐ おぶ ふぁいたーず ないんてぃふぁいぶ】
ジャンル | 対戦格闘 | |
対応機種 | アーケード(MVS) | |
発売・開発元 | SNK | |
稼動日 | 1995年7月25日 | |
プレイ人数 | 1~2人(同時プレイ) | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
配信 |
アーケードアーカイブス 【PS4】2017年4月27日/823円(税8%込) 【Xbox One】2017年3月30日/823円(税8%込) 【Switch】2017年10月12日/823円(税8%込) |
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判定 | なし | |
ポイント |
記念すべき八神 庵のデビュー作 シリーズの方向性を定めた意欲作 火力過多。ガードキャンセル万能説 対戦バランスは「あって、無いようなもの」 |
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KOFシリーズ関連作品リンク |
1995年。 KING OF FIGHTERSを開催する。 対戦方式は前回同様チーム対戦にて取り行う。 前大会参加者の再参加を心待ちにしている。 以上……。[R]
またもや世界中の強豪達の元に「キング・オブ・ファイターズ‘95」の招待状が届いた。
この差出人[R]は、果たして前年の大会で空母とともに自爆したはずのルガールなのだろうか?今回の大会参加者の中には、前回のアメリカチームを破って「ビリー・八神・如月」のチームが出場を果たした。
新たな挑戦者を加え、アメリカチームを除いた前大会の参加者を巻き込み、
巨大な陰謀は「キング・オブ・ファイターズ‘95」を中心に渦巻き始めていた。
SNKゲームの人気キャラが登場するオールスター対戦格闘ゲーム『KOF'94』(以下「前作」)の続編。
後に「オロチ編」に区分されるストーリーの導入部が描かれる。
前作の参戦チームからはアメリカンスポーツチームを除く7チームが続投。そして、新たに「ライバルチーム」が加わった。
主人公チーム | 草薙京 | 二階堂紅丸 | 大門五郎 |
餓狼伝説チーム | テリー・ボガード | アンディ・ボガード | ジョー・ヒガシ |
龍虎の拳チーム | リョウ・サカザキ | ロバート・ガルシア | タクマ・サカザキ |
怒チーム | ハイデルン | ラルフ・ジョーンズ | クラーク・スティル |
サイコソルジャーチーム | 麻宮アテナ | 椎拳崇 | 鎮元斎 |
女性格闘家チーム | ユリ・サカザキ | 不知火舞 | キング |
キムチーム | キム・カッファン | チャン・コーハン | チョイ・ボンゲ |
ライバルチーム | 八神庵 | 如月影二 | ビリー・カーン |
中ボス | 草薙柴舟 | ||
最終ボス | オメガ・ルガール |
オールスターお祭りゲーム(『サムライスピリッツ』を除く)というだけでなく、『KOF』の一枚看板を背負えるまでにシリーズが躍進したのは本作の存在が大きかったと思われる。
これ以降、SNK世界の格闘大会『King Of Fighters』が『餓狼伝説』などにおける背景設定のみの言葉ではなくなると同時に、『餓狼』『龍虎』『サムスピ』に代わる新しいNEO・GEO看板タイトルとしての地位を確固たるものにした。
空気気味だった主人公たちも存在感が増し、ライバルともども『餓狼』『龍虎』勢に負けない人気キャラに育っていった。
対戦格闘ゲームとしてのバランスは大味もいいところで、一般的な格闘ゲームの範疇で内容を吟味した場合に良作に当てはまるか否かの判断は難しい。
しかし、本作のコンセプトが「SNKの人気キャラクターが戦うお祭り格闘ゲーム」である事をふまえた場合、それは致命的なマイナスにはなりにくい。
チームエディットシステムもその通りであり、バランスを悪化させた欠点というよりユーザーの望む形をそのまま叶えた長所だといえる。
この大胆なチャレンジ精神が、後のシリーズのアイデンティティを固めていく足がかりになった事は確かだろう。
※全てSNK製。
またこれらの移植以外にもタカラから熱闘シリーズのひとつとして本作をベースとしたアレンジ移植版が発売。
続編『KOF'96』では、システムの大枠が変わった事で発売当初は評価が割れた。ストーリーとしての「オロチ編」は、後の『KOF'97』まで続く。
+ | バグについて |
*1 前作の日本(主人公)チームのボス前デモで登場していたが、本作ではその後ルガールに洗脳されたという設定となっている。
*2 それでもルガールは飛び道具の硬直の増加やジェノサイドカッターの無敵時間の短縮といった、プレイヤーが使用することを前提とした調整を受けている。
*3 98以降は屈みBから直接キャンセル出来るキャラクターがほぼ居なくなった。
*4 庵以外の2人は前作ではメキシコステージの背景に登場している。
*5 後の『'98』のリメイクこと『'98UM(及びFE)』では、隠しキャラクターの'95草薙京(本作準拠の京)を使用した場合のみ、ガードさせた時の音が『'95』のそれと同じものになるオマケでありファンサービスが用意された。またその作品では龍虎チームの各裏キャラクター使用時のみ、『龍虎の拳』の打撃音も各技をヒットさせた時に鳴る。
*6 もっともこの開幕の演出は1ラウンド目のみのものとなっているので、これに関して「だけ」言えば鎮を1番手にしなければ回避は可能となっている。
*7 京のカウンター攻撃は発生が早くリーチも長いという全キャラ中飛びぬけた高性能でヒットさせやすい。しかも間合いによっては地上めくりが可能。
*8 前述の通りMAX状態では被ダメが増加するが、それ以上に与ダメ増加などのメリットが強いのでゲージ貯めを行い両者MAX状態は日常である
*9 通常ならこれらの技が根元からクリーンヒットすることはまずないのだが、本作はガードキャンセルで超必殺技を出すことが可能なため充分実戦で狙えるレベルである。
*10 多段ヒットする攻撃には「ヒット・ガードさせる毎に攻撃力が半減する」という補正が掛かるのだが、必殺技に関してはポーズが変わる毎に補正がリセットされるものや全く補正が掛からないものなど、補正の掛かり方が個別に異なる。
*11 「ストII」にも存在した仕様で、各技の攻撃力自体は決まっているが、実際のダメージ決定の際にランダムで振れ幅が設定されている。今作のように気絶値にも振れ幅が存在する場合もある。
*12 テリーは弱クラックシュートをCPUにガードさせ、その直後にパワーダンクを出すと反撃しようとしたCPUにカウンターヒットするのでパターン化が簡単に出来る。ルガールを使うと立ち弱K・しゃがみ弱Kとダークバリヤーだけでもクリアできる。
*13 タクマの龍虎乱舞による演出上の気絶はする。ちなみにペットの黒豹の援護攻撃は継承されているので、ルガールにつかみ技を決めれば援護攻撃を見ることが出来る。
*14 15カウントから1秒ごとに1カウントずつ減り、0から減った時に自動的に決定される。
*15 隠しコマンド入力の度に制限時間がリセットされる『'97』や、そのコマンドがスタートボタンのみの『'98』と例外もあるが。
*16 それまでの他社ハードへの移植作は、SNKからライセンス許諾を受けていた各社からの発売しかなかく、代表的な一社のタカラ(現:タカラトミー)による移植は品質が芳しくなかった。
*17 このCD-ROMとROMカートリッジの両方を使用する「アドバンスドROMシステム」を採用したのは、本作の他はバンダイの『ウルトラマン光の巨人伝説』のたった二本で、なんとハードメーカーのセガは対応作品を一切出していない。
*18 ローディング自体はは発生するものの、起動時を除けばローディング画面を認識したらすぐにロードが終わってしまう程速い。同キャラ戦だとほぼ一瞬。
*19 キャンセル可能な空中技を(空振り)キャンセルした上で、コマンドの最後のボタン入力をずらす必要がある。空中超必殺忍蜂を例に挙げると「632147D→6BC(BCはズラし押し)」というコマンドになる。
*20 「ロバートに密着して出したクラークの近立D」など、特定条件下で下段ガード不能になる攻撃は前作の時点で存在する。
*21 本作の地上通常技など一部のアクションは入力された時点では発生が確定しておらず、その後の3フレーム間の操作で別アクションに移行できるものがある。これは技の引っ掛かりを無くすための仕様と思われる。
*22 ガード中に投げキャンセル可能な必殺技と他の必殺技のコマンドを重複させて入力し、後者の1フレーム後に前者を成立させる。ジョーなら1236+BorD、1フレーム後にAorCなど。
*23 本作で唯一出場を逃したアメリカンスポーツチームの3人も、『'98』で再登場した際に『'94』から1つ歳を重ねている。