【がんばれごえもん でろでろどうちゅう おばけてんこもり】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | ニンテンドウ64 | |
メディア | 128MbitROMカートリッジ | |
発売元 | コナミ | |
開発元 |
コナミコンピュータエンタテイメント大阪 (がんばれゴエモン製作委員会) |
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発売日 | 1998年12月23日 | |
定価 | 7,800円 | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
セーブデータ | 3個 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
シリーズ屈指の高難度 根本的な面は十分に良作 本家チーム最後の開発作品 |
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がんばれゴエモンシリーズ |
『がんばれゴエモン』シリーズのニンテンドウ64版第2作目。
3Dアクションアドベンチャーであった前作『ネオ桃山幕府のおどり』から再び作風を転換し、3Dグラフィックを基調としつつ『奇天烈将軍マッギネス』と同様の横スクロールアクションとなった。
物知りじいさんに呼ばれ忍者屋敷へとやってきたゴエモンとエビス丸。
今回じいさんが作り上げたモノは、死者を復活させる事ができるという禁断の発明「召還マシーン」だった。
話を聞いたゴエモンたちは早速その起動実験に付き合う事に。
ところが突如、かつて未来の大江戸で戦った悪人シスター・ビスマルが乱入し、マシーンを奪っていずこへと逃げ去ってしまう。
ビスマルはそのマシーンを使って魔界のプリンスを召還し、この世を2人の愛の世界に変えるつもりだという。
ゴエモンとエビス丸は、ビスマルの企みを阻止すべく後を追うのであった。
『マッギネス』と同様のエリアマップ型の横スクロールアクションとなっており、システム面の基本も踏襲している。
基本操作
エリア構成
全5エリアからなり、各エリアは以下のステージから構成される。
+ | ステージ解説 |
基本ルール
3Dグラフィックを活かしたフィールド構成
時間帯の概念
各種施設
キャラチェンジ
手形
ライフゲージと「金の招き猫」の変更点
2人同時プレイとおんぶシステムの復活
インパクト戦
各キャラクターの性能
キャラクターの性能及び武器のパワーアップシステムも『マッギネス』以降に準拠しており、敵を倒すとあらわれる「銀の招き猫」を取ることで武器レベルが1段階上がり、ダメージを受けると1段階低下する。
+ | ... |
その他
高難度ながら良好なゲームバランス
キャラバランスの是正
前作の問題点の改善
BGM
シリーズの中でもかなり濃いものがそろっている。
+ | ... |
歴代屈指の高難度
前作『ネオ桃山幕府』の難易度がシリーズ作品としては異例といえる程に簡単だった反動か、本作はシリーズ中屈指の高難度に調整されている。
以下の要因もあってとにかくミスしやすく、クリアするにはかなりの根気が必要。
アクション関連
金策面の面倒さ
手形ミッション関連
ステージ関連
エリアマップの仕様
インパクト戦の仕様
その他の問題点
シリーズ初期の作風に回帰しSFC版『2』のシステムを根底としつつ、3Dならではの演出や仕掛けを活かした作り、「妖怪」という日本を舞台にしたシリーズならではの世界観と旧作同様の豊富なネタ要素により、楽しさ溢れる作風に仕上がっている。
一方で、ステージ進行の仕様に作業感を感じさせられる要素が多い点や、システム的に不便な点が見受けられる、ボリュームが薄い等の欠点もあり、全体的な高難度傾向のあるシリーズの中でもかなり辛口の調整になっていることも相まって、ライトユーザーやアクションゲーム初心者に手放しでおススメできる作りになっていないのが惜しい。
肝心のゲーム性の面では、高難度ゲームにありがちなバランス崩壊を招くような要素や底意地の悪い方法でクリアを阻んでくるような面はなく、ゲームバランス自体もきちんとクリアできる範囲内に調整が施されている。ここは安定のゴエモンブランドといったところだろう。腕に覚えのあるアクションゲームファンであれば、挑んで損はない作品である。
*1 『きらきら道中』同様、壊した際の像の向きによって手に入る小判の量が変わる。
*2 中でも「あれは私が12歳になったばっかりの夏の日…」という発言で発生する分岐における「ゴエモンさんにおみっちゃんがいるなんて…」という発言はファンの間に物議をかもした。また、同じ発言の分岐の中に『下ネタ』発言も混じっている。こちらは「分かる人には分かる」類の婉曲な表現ではあるが……。
*3 具体的には、就活の手順や開発現場のリアルな愚痴を聞ける。「ゴエモンはバグが多くって…」は一部でネタにされるほど有名。また、分岐で間違えると当時コナミが経営していた専門学校の宣伝をして終わる。
*4 例えば『3』の『ほら貝の洞窟』や『ネオ桃山幕府』の『サブまりん城』は人魚変化中のヤエでしか侵入できないため、現実的に考えれば彼女単独で中を探索しなければならない。
*5 迷い谷のカラス天狗退治ミッションで敵が攻撃の届かない角度に回り込んでしまった場合でもオナラボムは届くので、ちょっとだけ便利だったりするが。
*6 全てのコスチュームを集めるには3600両近い金が必要になる(キャラによって服の値段が異なり、ヤエの服が3人中一番高い。)
*7 ちなみに、このミッションが存在する町のBGMに付けられた名前は「3500両の恐怖」。さすがに悪ノリしすぎだろう…。
*8 特に、本作のサントラは前作同様、収録時間の都合上未収録曲が多く、道中ステージBGMの時間帯の切り替わりの部分や、町ステージBGMの夕方以降の時間帯のパートがばっさりカットされているため、サウンドテストモードが搭載されていないことへの不評の声は大きい。
*9 『2』のラスボスであるマッギネス将軍はエリア間のデモシーンで頻繁に顔出ししており、『3』のラスボスである重禄衛兵も本人との対面自体は終盤だがからくり温泉ステージで彼を模したロボットが出てきたりビルのモニターに顔が大写しにされたりと存在感を強くアピールしている。ネオ桃山の弾神と蘭子もオープニングムービーで顔見せ(蘭子単体で中盤のダンジョンクリア時の寸劇デモでも登場する)している他、終盤には2人そろっての最大の見せ場が用意されている。
*10 『ネオ桃山幕府』のエンディングは敵撃破直後から始まるのに対し、本作ではラスボス撃破デモ→エピローグ→エンディングという形で段階的に分かれているため撃破デモに音声が存在しない。一応、上述のまぬけな最期の時に悲鳴をあげるが