【むそう すたーず】
ジャンル | タクティカルアクション | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション4 プレイステーション・ヴィータ Windows 7/8.1/10 |
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メディア |
【PS4】BD-ROM/ダウンロード版 【PSV】PSVitaカード/ダウンロード版 【Win】Steam専売 |
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発売元 | コーエーテクモゲームス | |
開発元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) | |
発売日 |
【PS4/PSV】2017年3月30日 【Win】2017年8月30日 |
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定価 |
通常版 【PS4/Win】7,800円 【PSV】6,800円 TREASURE BOX 【PS4】12,800円 【PSV】11,800円(各税別) |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
判定 | 賛否両論 | |
ポイント |
お祭り系のオールスター無双 初回特典がオプーナを最初から使える権利 自社IPを全て使いきれていない点が惜しい 無双特有の爽快感は健在も作り込み不足は散見 不評も多いが次作への期待度も(絶望的だが)高い |
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無双シリーズリンク |
『無双シリーズ』の外伝作の1つであり、コーエーテクモグループの様々なブランドタイトルとクロスオーバーが行われ、様々な作品のキャラクターが登場するオールスターゲームである。
先出のクロスオーバー無双である『無双OROCHI』シリーズとは完全に独立しており、登場キャラクターは滅び掛けた異世界を救うべく召喚された英雄として、様々な事情から環、志貴、刹那の3つの勢力に分かれて争うことになる。
これまでのシリーズで登場したシステムを本作向けにアレンジしたものから、フリーシナリオ、マルチエンディングなど本作ならではの特徴あるシステムも存在している。
もちろん、クロスオーバー作品の醍醐味ともいうべき、シリーズの垣根を越えたキャラクター同士のやり取りもふんだんに用意されている。
そして、ネット上で事あるごとにネタにされていたオプーナが登場するゲームとしても話題となった。
奇跡の泉の力によって長く繁栄してきた、獣人の国が広がる世界。そこは今、泉の力を統べる王の急死と泉の枯渇によって滅亡の淵に立たされていた。
残された王女の環は。その地に残っていた古い言い伝えを王妃・小夜から伝えられ、その言葉に従って最後の力を使い、異界の英雄を召喚しようとするが、
最後の最後で力が暴走し、英雄たちは各地に散らばってしまった。
見知らぬ世界へ迷い込んだ、数々の世界に名だたる英雄たち。彼らの前には協力を求める王族の姿が現れるのだが、
ある者達にとってはそれは環ではなく、彼女の王への道を止めんとする兄弟、志貴と刹那のどちらかでもあった。
無双の英雄たちを招いた大地で、三つ巴の戦いがここに始まろうとしている。
4キャラ登場となった『真・三國無双』シリーズを除き、どのシリーズからも3キャラクター以内の登場。
それぞれのキャラクターは環軍、志貴軍、刹那軍のいずれかに属しうるか(あるいは仲間になりえない勢力が)決められており、最初に選んだキャラクターの所属する勢力のストーリーでスタートする。
スタート時に選べるキャラは趙雲・真田幸村・有馬一・織田のぶニャが・桜花・かすみ・レグリナ・ハヤブサ・ウィリアム・ソフィー・アーナス・リオ・オプーナ(解禁後)。
キャラ毎に初期メンバーが決まっており、他は同勢力キャラか所属なしのキャラならそれぞれの加入バトルをクリアすると仲間になる。それ以外は敵となり、全軍が合流する真エンドルートでのみ加入可能。
所属なしのウィリアム、リオ、オプーナを最初のキャラクターに選んだ場合は、それぞれ志貴軍、刹那軍、環軍でスタートとなる。
上記以外のキャラはスタート時は選択できないが、例えば呂布なら趙雲、あやねならハヤブサなど、そのキャラが初期メンバーとなるキャラを選択すれば序盤から使用可能となる。
各キャラクターのアクションは基本的には『三国7』をベースに、通常攻撃6段+強攻撃6種類+必殺技という構造が用意されている。これはキャラによって強攻撃の数が異なる『戦国4』も同様になるようにアレンジされている。
様々な作品のキャラクターの登場
ファンサービス色の強いBGM
敵の数が非常に多く、遊びごたえのあるアクションと相まって爽快感がある
ブレイブという分かりやすい指標
聖域で休憩中のキャラ
マルチエンディングシステム(というかそれと噛み合ってないセーブデータの仕様)
ブレイブシステムによるプレイヤーへの制約
味方がやられやすい
味方の攻撃が邪魔になることが多い
過去の無双シリーズから削減されたシステム
敵のヒーロースキル
キャラや要素の偏りが大きい
敵モンスター達と戦える機会が少ない
キャラ制限
フルボイスではない
友好度を上げにくい
必殺技(無双奥義)の使い勝手が悪い
キャラアクションの説明に乏しい
マルチプレイ不可
風呂場イベント
成長システムの問題
コーエーテクモの人気キャラ達が集結するお祭りゲームであり、無双ならではの敵のわらわら感は健在である。
しかしながらそんな一騎当千の快感を味わうよりも戦場を遽しく駆け回り味方のフォローをしなければならない、そしてまさかの「育成がストーリーセーブごとに個別」という不便が目立つ結果となっている。
キャラクター同士の交流は概ね好評であるが、それ以外はどうにも粗削り以上に調整や配慮の不足が拭えない出来となっている。
もっとも無双シリーズ向けに改めて再編成されたアクションフローや、ブレイブシステムや無双フィーバーなどをはじめとした本作独自のシステムを高く評価する者もおり、評価は大きく二分しているといえる。
事実、不評を呈する者の中にもこのシステムを気に入ってる人は多く、追加キャラクターなどで不満点が解消し、ブラッシュアップした次回作/拡張作を望む声は大きい。
コーエーテクモゲームスという様々なIPを持つメーカーだけあって、それらのキャラが集結するというコンセプトへの期待値は高いので、今後に期待したいところである。
*1 敵なら赤または黄、味方なら青に光る。武器を持っていない相手の場合は身体の一部分が光る。
*2 複数所持は出来ず、1,000人撃破時に既に持っていた場合にはその場に落ちる。
*3 もっとも、最近の無双の場合、総大将は特定条件を満たさないと出現しなかったり、総大将の元に辿り着けなくなったりしている場合がほとんどとなっている
*4 攻撃モーション中かつ地上判定ならほぼ全ての攻撃でキャンセル可能。
*5 例えば、ヒーロースキルや必殺技を発動した場合にはイベントが発生するまで敵味方共に無敵になるので完全に無駄打ちを食らう。
*6 ちなみに倒しに行く場合はブレイブ差からハイパーアーマー状態になっている事が大半なため、フィーバーで瞬殺を狙うのが基本。
*7 一部のヒーロースキルには強制解除出来るものもあるが、当然使えるキャラを入れていなければならない。
*8 リュウ・ハヤブサは『NINJA GAIDEN』の前身である『忍者龍剣伝』の主人公であるが、あやねは『DOA』のキャラとして初出の後に、『NINJA GAIDEN』にも出演しているキャラである。
*9 メーカーもあやねは実質『DOA』のキャラと認めた上で、『NINJA GAIDEN』からの出演がリュウ・ハヤブサのみなのは寂しいとしてあやねを『NINJA GAIDEN』のキャラとして出演させたとインタビューで述べている。
*10 『無双OROCHI2』ではとあるキャラ(人外)のかませになるが、それでも人間としては最強クラスとされていた
*11 ただし、環軍の中で呂布の戦力が高いことはしっかりイベントで分かる
*12 ほのかなど、本人と戦って仲間にする場合のみ。
*13 初期イベントのキャラモデルとしてオプーナが追加されるが、一言も喋ることもなく環達から言及されることも一切ない。
*14 友好度が片道最大の相手の場合なら無双フィーバーやヒーロースキルをガンガン活用すれば3、4回の戦闘で最大まで上げられる。
*15 一応クリア時点で確定はしているため、ワールドマップでセーブしておいて、キャラを確認した後そのキャラとの会話が見たいキャラに操作を切り替える事はできる。
*16 ちなみに、ポスターのオプーナは服を着たままである。
*17 オプーナがあまり売れなかったことから「オプーナを購入するには権利(書)が必要である(だからあまり売れていない)」というネタがネットに存在する。