【せいけんでんせつ ふぁいなるふぁんたじーがいでん】
ジャンル | アクションRPG | ![]() |
対応機種 | ゲームボーイ | |
発売・開発元 | スクウェア | |
発売日 | 1991年6月28日 | |
定価 | 4,800円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 2個(バッテリーバックアップ) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
聖剣伝説シリーズ第1作目 FF外伝の名の通りFFお馴染みのものが多数登場 |
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聖剣伝説シリーズ | ||
ファイナルファンタジーシリーズ |
聖剣伝説シリーズの第1作。『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズの外伝的作品としてリリースされた。
「FF外伝」と名乗るだけあって、固有名詞にはポーションやエリクサー、ケアル、ファイア、フレアといったFFシリーズでお馴染みのものが多く使われている。チョコボや飛空艇も登場しており、グラフィックからも当時のFFシリーズの雰囲気が感じられる。
伊藤賢治、石井浩一、北瀬佳範など、後のスクウェアの大作シリーズに関わるスタッフが参加している。
ストーリー
グランス公国の統治者シャドウナイトの打倒に失敗した主人公は奴隷剣士としてモンスターと戦わされる日々を過ごしていた。
次々と仲間の奴隷戦士たちが戦いで倒れていく中で、主人公は「マナの樹」の危機と、それを救う「ジェマの騎士」ボガードの存在を知る。隙を見て脱出には成功した主人公だったが、城の近くにある滝の見える崖の上で公国を統べるシャドウナイトと、
その側近ジュリアスの密談を偶然盗み聞きしてしまい、気づかれて滝壷に落とされ気を失ってしまう。目を覚ました主人公は見知らぬ土地をさまよい、モンスターに襲われている少女を助ける。
力尽きた護衛に彼女を託され、2人はボガードの元を目指す。こうして、主人公は大きな運命の波に飲まれていく……。
キャラクター
+ | 味方サイド |
+ | 敵サイド |
+ | モンスター系 |
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
シンプルながら完成度の高いシステム・印象的なBGM・切なく、そして儚いストーリーは多くのユーザーの心に感動を刻み付けたGB屈指の名作。
ゲーム性とストーリー性を両立できていた本作は20年以上経った現在でもシリーズ最高傑作だと評するファンは多い。
ただ、敵の思考ルーチンに関しては難があり、アクション性は優れているとはいえず、テクニックで乗り切るようなことはしづらく、ゴリ押しが通用してしまうという問題点もあった。
操作性の良さや工夫されたギミックなど非常に魅力的な要素を持ちながらもアクション面に関しては当時の技術や容量の限界も垣間見れる作品ではあった。
とはいえそうした部分も(賛否はあるだろうが)レベルを上げた時の爽快感にも繋がってはおり、GBのメインの客層であった少年少女層には「頑張ればクリアできる」ほどよい調整だったと言える。
欠点もあれど、GB及び当時のスクウェアを語る上では忘れてはいけない一作だろう。
以下、GB版原作を「オリジナル」と表記する。
GBA版(新約)
携帯アプリ版(カラーリメイク)
PS Vita・スマートフォン版(3Dリメイク)
ニンテンドースイッチ版(コレクション)
*1 つるはしの一種。『ドルアーガの塔』や『ドラゴンスレイヤー』シリーズなどのレトロゲーではこちらの表記が採用されていたので、その影響と思われる。
*2 ただしこの点に関しては当時の技術の限界もあり、後述する問題点もはらんでいる。
*3 魔法「フレア」で破壊して進む場所があるのだが、賢さ95以上になると数値のオーバーフロー関係で魔法の威力が弱くなって破壊できなくなる。ただしデータロード直後はメニューを開くまで賢さの値が反映されておらず賢さ0として扱われてしまうので、賢さ0のフレアで障害物を破壊してゲーム進行するのは一応可能。「魔道士タイプ」で賢さを重点的に育成して高威力の魔法を使うプレイスタイルの場合、賢さ94到達後は賢さが上がらない「戦士タイプ」か「モンクタイプ」を選ぶ必要がある。
*4 レベル100ではメニューを開くたびにレベルアップの成長選択が発生してしまうが、ゲーム進行は可能。
*5 『キングスナイト』やFC版『テグザー』を手がけた。