【ふぁんたしーすたーぜろ】
ジャンル | コミュニケーションRPG | ![]() |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
メディア | 1024MbitDSカード | |
発売・開発元 | セガ | |
発売日 | 2008年12月25日 | |
定価 | 5,040円 | |
プレイ人数 | 1~4人 | |
通信機能 |
ニンテンドーWi-Fiコネクション DSワイヤレスプレイ |
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レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | 良作 | |
ファンタシースターシリーズ |
当作品は、セガが当時展開していた『ファンタシースターユニバース(PSU)』の系統ではなく、2000年代前半にオンラインゲームの一時代を築いた名作『ファンタシースターオンライン(PSO)』シリーズの流れを汲む完全新作として登場した。
キャラクター監修は『アイドルマスター』のキャラクターデザインを担当した窪岡俊之氏。
2014年5月20日に任天堂がWi-Fiコネクションを終了したため、現在Wi-Fi機能は使用不可能。
+ | クリックで展開 |
主に低年齢層や初めてオンラインゲームに触れる人を対象にしたシステム調整がなされている。
+ | 実は… |
その他
アクションRPGとしての基礎はしっかりとしており、DSという箱庭の環境に合わせたシステムとアイデアが良く練られた、コンパクトかつ良質な作品となっている。
PCや据置に目線を置いたオンラインゲームとしては物足りない部分もあるが、みんなで持ち寄るハードであるニンテンドーDSの限られた容量の中でPSOシリーズの新たな進化の形を提示したスタッフの力量を賞賛すべきだろう。Wi-Fi・オンラインゲームの入門用としては申し分ない出来である。
確かにグラフィック面ではPSPに大きくに劣るがゲーム単体として見ればレベルデザインやゲームバランス、カメラの仕様に始まるキー操作はPSPの数倍良好である。
本項の記事はシリーズ作品モノの宿命というべきか、結果的に「前作」PSOを含めた他のファンタシースターシリーズとの比較に終始した批評となってしまったが、
『ファンタシースター』のシリーズ作品という色眼鏡を抜きにしても、低スペックのDSソフトでは数少ない「完成度の高い3DアクションRPG」に間違いは無い。
PSOやPSPoといった他のファンタシースターを未プレイのRPGファンでも、長時間楽しめるポテンシャルを誇る良作であるという事を、改めて留意させて頂きたい。本作で培われたノウハウが後の作品に強く影響を与えていることもそれを示しているといえよう。
「本作はまだ未プレイだが、手軽なアクションRPGをプレイしたい」という人は中古がワンコインで買えるという(少し気の毒な)現状を逆手に取り、本作を手に取ってみる事も検討してはいかがだろうか。
+ | そのやけに力が入っているアニメーション |
*1 後のPSPo2ではピザハットと提携したためか「ピッツァじゃありません、ピザです。」となる。
*2 貧乳でデレのないツンの長女、巨乳で苦労性の二女、程乳で恋に恋する暴走特急の三女。二女と三女はよく似ているが実は髪型が違う。
*3 特に、アークザインという大型エネミーは同作の雑魚エネミーではトップクラスの強さを誇っており、放置するとかなり危険なのに2体同時に出現することがあったり、遠距離なら即死レベルの超威力&誘導&燃焼の状態異常付与のミサイル、近距離なら機銃と機雷、変形しての体当たり等武装も凶悪な物が揃っており、数多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた。…全くの余談だが、レアエネミーとして登場するアークザインRという近親種は、能力こそ上がっているがアークザインの強さの要であるミサイルを持っていないので結果的に弱体化している。そのため、出てくるとレアアイテムと攻略難易度の二重の意味で喜ばれることになった。
*4 このゲームは、初期に選んだ種族によって序盤に行くエリアの順番が変わる=ボスと戦う順番が変わるのだが、ニューマンを選んだ場合にはよりによって最初に戦うボスがこの『オクトティアボ』。回避が難しい攻撃が多く、オマケに第二形態が存在するため、ニューマン自体の脆さと相まって初心者には辛い。
*5 高倍率かつ多段ヒットし、おまけに命中率まで高い本作最強の威力のフォトンアーツ。
*6 PSU・PSPoにおいて、語尾に「ック」が付いた場合は『模造品であること』を意味する