鬼畜王ランス
【きちくおうらんす】
ジャンル
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地域制圧型シミュレーション
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対応機種
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Windows95
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発売元
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アリスソフト
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発売日
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初回版:1996年12月19日 再販版:1997年4月4日
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定価
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8,500円
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備考
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CD-DA対応
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レーティング
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アダルトゲーム
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判定
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良作
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ポイント
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歴史的アダルトゲーム IFストーリーの外伝だが設定描写は綿密 現在はTADAでプレイ可能
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Ranceシリーズ
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概要
アダルト分野の作品としては最長の歴史を誇るランスシリーズの外伝。本来は正規シリーズの5作目として予定されていた。
当時アリスソフトに所属していたほとんどのスタッフが開発に参加していたのもあり、非常に豪華な作品となった。
この作品のメインキャラクターデザインは、これ以前の担当であるYUKIMI氏からむつみまさと氏に変更されている。
他、『5D』以降を担当することになる織音氏も一部キャラクターを担当している。
時間枠としては『4.2』以降、正史上は起こらなかったもしもの話。
そのため、プレイヤー(ランス)の行動次第でキャラクターたちの運命は大きく変わっていく。
これまで未発表、または設定のみに留まっていた世界観やキャラクター設定を一気に表に出す形をとっている。
本作製作にあたり定められた数多の設定は完結作である『ランスX』に至るまで20年以上引き継がれた物も少なくなく、本シリーズの設定を把握するのにも本作をプレイしていればある程度把握できる程、綿密に描写されている。
(ただし、仕切り直しとなった『5D』以降はたびたび設定変更があり、大幅なリファインを経て正史に登場しているキャラクターもいるため、本作と正史作品では異なる設定も多いが)
あらすじ
主人公ランスとその奴隷のシィルはギルドからの依頼で大陸の北部に位置する「ヘルマン帝国」の盗賊団を討伐する事になったのだが、盗賊団の首領を倒した後、なんと首領の後釜につき好き勝手をしていた。
だがある日、これを見かねたヘルマン正規軍が現れ盗賊団を蹂躙。ランスの奴隷であるシィルがヘルマン軍に拘束され、盗賊団は壊滅してしまう。
ランスはたった一人逃げ切るのだが疲れ果てて倒れてしまう。そこを腐れ縁であったヘルマンの隣国、「リーザス王国」に所属する忍者かなみによってなんとか保護される。
ランスは自分の盗賊団を壊滅させたヘルマン軍に復讐し、シィルを取り戻すためランスの女の一人であるリーザス女王「リア」と結婚し、戦力を手に入れる。
さっそくリーザス新王となり他国に侵略を始めようとしたランスであったが、用意されていたスピーチの原稿をうっかり忘れ、新王を一目見ようと集まった大観衆の前でいつもの調子で演説を始めてしまい……。
「いいかよく聞け愚民ども!これからは、俺様の為に働け!俺様の為に生きろ!!そして命令があれば死ね!わかったな!?」
「おっと、ただし可愛い女の子だけは特別に扱ってやるぞ。すべて俺様が可愛がってやる!がははははは!!」
「そう、すべて俺の物だ。 がはははははははははははははは!」
そして翌日、内乱が勃発した。
特徴 ・システム
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国取り型戦略SLG(アリスソフトでは地域制圧SLGと呼ばれている)で、他国を侵略し世界統一を目指すゲーム。
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チュートリアルを終えるとランスは大陸の東の国リーザスの国王となり、国内のリーザス反乱軍、東南にある小国の集合体である自由都市郡、東の果てにあるJAPAN、大陸北にあるヘルマン、大陸南のゼスと戦う。
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人類圏を制圧し終えたら最後に大陸西に居を構える魔人勢力と戦うこととなり、魔人たちを倒せば世界を統一して通常エンディングとなるが、魔人勢力を倒した際に条件を満たしていると別の勢力が現れ、真エンドへ向かうことができる。
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戦闘システム
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敵味方それぞれ最高4部隊までが1回の戦闘に出撃可能で、兵数の少ない部隊から攻撃を行うといった極めてシンプルなシステムとなっている。
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4部隊のうち前の2部隊が前衛、後ろの2部隊が後衛扱いとなる。前衛から後衛および後衛から前衛へは直接攻撃することはできないため、後衛に魔法攻撃や弓攻撃を行うユニットを配置するのが戦術の基本。
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部隊長にはHPが設定されており、部隊長のHPが0になるとその部隊はまだ兵士が残っていても全滅扱いとなる。
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特定の部隊長同士(ストーリー上恋愛関係や信頼関係にあたる組み合わせ)を同時に出撃させると「力みなぎり」状態になり若干能力が上昇する。
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一部の部隊長は「必殺技」を習得しており、1ターン貯める必要があるが部隊長に直接大ダメージを与えたり大軍を薙ぎ払ったりすることができる。
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戦闘する際には平地戦と市街戦を選ぶ。
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市街戦にはそれぞれの都市により異なった戦闘域が定められており、各々の部隊は戦闘域の数までの兵士が戦闘に参加することが可能で、戦闘域をはみ出した数の兵士は戦闘に参加できない。
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相手に与えるダメージは戦闘に参加した兵が多いほど大きいので、戦闘域が小さいと相手に与えられるダメージが減る。そのため戦闘域が小さいと侵攻時には不利なる一方、防衛時においては有利となる。
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平地戦の戦闘域はどこでも5000で固定されている。
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帝都建築
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自軍ターンに建設資金が足りていて、別の建築物が建設中でなければ士官学校や図書館、病院など「特殊な建築物」をリーザス城に作ることができる。
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数週間後に完成する。特定の建築物は後述の『幸・不幸チェックリスト』に関わってくることも。
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ハーレム
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仲間になった女性や、各種イベントでかっさらってきた女性はハーレム入りをし、1ターンに一度誰かとヤることができる。
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ただしハーレム入りはしても、その後各自のイベントを攻略しないとやることはやれない、というケースが何人かいる。
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行為をすることでランスは経験値を得ることが出来る。あくまでランスが経験値を得るだけで女性側には経験値が入らないので注意。
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ダンジョン探索
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大陸の各地にはダンジョンが存在し、中にはモンスターの大軍が生息しているが、最下層まで降りることで便利なアイテムを入手することができる。
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基本的にサブイベントの範疇で特定のキャラの強化イベントやHイベントがある。ただし、グランドエンドに向かう場合は特定のダンジョンを計画的に攻略しておく必要がある。
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内政パートは基本的にない。ランスの性格を考えれば妥当なものである。ちなみに内政は宰相ポジションにいる侍女がやってくれている設定。
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一応臨時徴収はあるが、SLGのお約束に反してやってもペナルティがないのでむしろ積極的に徴収しまくった方がいい。
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内政が無い代わりに通常の国取りSLGにはないストーリー部分の濃さ、遺跡散策などの派生要素などがそういった部分をカバーしている。
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マルチエンドとなっており、エンディング次第ではランスの運命さえも変わってしまう。
また、女性キャラクターの『幸・不幸チェックリスト』がある。
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女性キャラがどのような結末を送ったかによって『幸・不幸』のどちらかに判定される。大抵のキャラはED時に大事なく存命ならば幸、死ぬか酷い目に合えば不幸とわかりやすいもの。
速攻クリアや特別なイベントをこなすことが条件になっているキャラも存在し、周回プレイで次はあちらを埋めようという目標ができる。
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『鬼畜王ランス』というタイトルの時点でランスがとんでもない悪漢なのかと思われがちだが、上を行くキャラが多くいるためさして気にはならないうえに、
ランスと女キャラのHシーンも壮大で勇ましいBGMが流れるためあまり悲壮感が感じられない。
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むしろ、ファンからはギャグ的な見方をされることすらある。ランスの関わるHシーンはシチュエーションも凌辱よりバカゲー寄りのものも結構ある。
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ただし、ストーリー上の選択肢によっては鬼畜そのものと化すこともできる。スタッフ曰く「SLGなので本来のランスだったらしないであろう選択肢も混ぜた(意訳)」とのこと。
評価点
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とにかく尋常ではない数のキャラが登場。名無しまで含めると約200名近くのキャラが登場し、しかも全てのキャラになんらかのイベントが存在するのでどんな人でも必ず好きになれるキャラが存在するはず。
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膨大なキャラが織り成すストーリーも濃い。ギャグからシリアスまでなんでもありで、18禁だからこその凄惨な話もあれば、ギャグ要素の強いお気楽な話もありと実にふり幅は広い。
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とりわけ強敵となる魔人たちは全員キャラが立っており、撃破するためには一人一人印象的なイベントが続くためにプレーヤーからの人気は高い。
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部下雇用のためのイベントが多く、シチュエーションは非常に豊富。普通のゲーム以上に個々の部下に対する思い入れが出来やすい。
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一方のキャラ(陣営)を選ぶと、もう一方が仲間にできない場合が非常に多く、何度もプレイしても新鮮味を与えてくれる。
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加入条件は様々。敵対者を処刑せずに野放しにするとピンチの時に加入し助けてくれるという熱い展開もあれば、娘を人質にするという文字通り鬼畜な選択肢を選ぶ必要があったりと、とにかくドラマチック。
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グラフィックは『4.x』同様256色カラーだが、ギャグ要素が強かった2作に対して作風に合わせ全体的にリアルでダーク感が増した作画となっており、当時の基準としてはまさに最高品質。
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原画は複数名が参加しているが、それぞれの作風に合うキャラクターの立ち絵を担当しており、各キャラの魅力をより深めることに成功している。
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攻略の自由度が高く、定石は反乱軍→自由都市・JAPAN→ヘルマン→ゼス→魔人→???の順だが最初の反乱軍さえ鎮圧してしまえば魔人以外のどの勢力とも開戦できる。
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自身のプレイ・判断に自信がなければ先にヘルマンをある程度侵略してシィルを救出してもいいし、腕に覚えがあるなら複数勢力の相手を並行して進めることもできる。
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セオリーに反する自軍にメリットの薄い進行ルートも存在し、あえて選ぶことで腕の見せ所となる。特に縛りプレイを兼ねる場合はなおさら。
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上記の通り加入メンバーもルートによって異なってくるが、主人公のランスと最終局面の敵との連戦に耐えられるだけの味方さえいればいいため、編制の自由度は極めて高い。キャラクターによっては強化イベントを持つ者もおり、これをやるやらないもまた自由である。
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戦闘システムも分かりやすくとっつきやすいと同時に、この時代のPCゲームとしては珍しく初心者への配慮も欠かしていない。
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初期配置となっているリーザスの将軍にはゲーム最終盤までスタメン起用できる能力を持つ者もおり、最初から最後まで頼りになる存在となっている。
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ある程度ストーリーが進むと自軍にこの世界の魔王(ただし半覚醒状態)である「リトルプリンセス」こと「来水美樹」が加入するのだが、HPは驚愕の万単位となっており、発動はランダムであるが雑魚はほぼ全滅する必殺技を放てるのでこちらも初心者のみならずシナリオを進める上でかなり役立つキャラである。
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とはいえこれらを駆使しても無犠牲プレイをするには一筋縄ではいかない魔人たちも存在し、手ごたえは抜群である。
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自由度の高さに合わせストーリーもマルチエンディング式となっており、14種もの結末が用意されている。
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もっとも簡単に満たせるBADENDである「ランスが死亡」と「リーザス城が陥落」を個数に含めた場合だが。ランスが生き残るEDという意味では7種になる。
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変に有名なのが「盗賊王ランス」エンド。なんとプロローグの負けイベントで勝利してしまうとOPも始まらずにそのまま完結してしまう。
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実は、エロゲー雑誌の編集者を呼んで体験プレイをさせたら勝利されてしまった(そしてバグった)事で急遽付け加えられたものである。なので専用エンディングといっても非常に簡素。
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そして、真エンドに至るまでに明かされる壮大かつ極めて絶望的な世界観設定は、なまじギャグ要素が少なくない作品なだけにファンに強い衝撃を与えた。この設定に関してもゲーム共々今なお話題になっている。
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質の高いBGM。
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攻撃的なギターが主人公・世界観にマッチしたOPの「RoughEdge」、魔物の邪悪な嗤い声を思わせるボイスが入る魔人勢力の「Ontology」、拠点・侵攻フェイズ時にかかる『3』の人気曲である「Force」のアレンジ版等、楽曲面に関しても評価が高い。
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これでも作曲のshade氏は本作が初めて担当したフルプライスの一般流通作品なのだから驚きである。
賛否両論点
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SLGのお約束だが敵だがシナリオ上倒したくないのに敵対するしかない相手や、排他関係になっているのに助けても自軍に加入しないキャラなどもいる。
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先述の女性キャラクターの『幸・不幸チェックリスト』についても、あるキャラの幸せは他のキャラの不幸となっている、という二律背反の条件を持つキャラがいる(それも一人二人ではなく、数人はいる)ため、出会ったキャラすべてを幸せにする、というプレイは不可能。大多数のキャラを幸せにすることなら、可能なのだが…。
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特に、発売直後は速攻クリアすればプレーヤーから人気のある人物が助けられるとの噂も出回っていたが、実際にはどうやっても助けることは不可能である。
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ともあれどこの辺りの要素が周回プレイへの意欲と残酷な世界観を支えている部分ではあるので、一概に問題とは言いにくい。
問題点
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真エンドに到達するのが極めて困難で、攻略サイトや攻略本を片手にプレイしなければまず到達できない。
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様々なフラグや、順番を誤ると達成不可になるものがあり、イベント優先でプレイしていかないと条件を全て満たすことはできないため、嫌でも攻略サイトのお世話にならないといけない。
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良くも悪くも「IF」の話であるためか、容赦ない展開が多い。プレイ次第ではメインキャラクターもあっけなく死んでしまうケースが多く、シリーズ通してメインヒロインのシィルでさえもこれは例外ではない。
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レギュラーキャラに関しては、ほとんどのキャラが基本的に正史では待遇が良い為、鬼畜王での扱いが異様に映ってしまう人は多い(過去作のシリーズファンならなおさら、である)。またイベントによって表舞台から去ってしまうキャラクターの末路は悲惨なことが多い上、それを回避するためのフラグも初回プレイでは分かりにくいものが多い。
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よく言われるのは「本当に酷い男ザラック」。こいつに被害を受けてる人物と会話しても「次の戦いに出撃させて」とお願いされるだけで、だまされていることに気付いてくれないのだが…? 前情報なしで対処法に気付いた人はどれだけいるだろうか。
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膨大な組み合わせやイベントにデバッグが追い付かなかったのか、様々なバグが存在する。
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アイテムに関してはバグが多く、説明欄に書かれてある効果と実際の効果量が違うこと、特定キャラクターにとあるアイテムを持たせると確実に攻撃を与えることができる、実は装備しても効果が全くない…など多数存在する。
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一方でプレーヤー側に有益なバグもあり、知っているのと知らないのでは難易度が変わる。
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様々なバグに関して、現在は有志の開発した非公式パッチが存在するのでプレイする場合は適用推奨。なお、非公式パッチには有益なバグはあえて残したVerもあるので好みでそちらを選ぶのもよい。
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とある無茶苦茶な強さを持ったキャラクターを相手にしてしまった場合、詰みの要素が入る。
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事前に準備をしておけば撃破できるのだが、初回プレイや予備知識がない場合だとほぼ確実に詰んでしまう。また、撃破できるといっても超長期戦になり、ゲーム内の時間で考えると50年程はかかる。
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だが、ランスや他キャラクターのビジュアルが変更されるわけではなく、撃破後のイベントも変わらない。苦労して倒しても何の得もなく、徒労感が強い。
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もっとも、このキャラを相手にするということは、プレイヤーへのペナルティという意味合いが考えられる状況であり、「こういう選択をしたアンタが悪い」という開発の声ととれなくもない。
総評
一度のプレイでは見られないほど用意された多くのイベントシーン、シミュレーションとしての絶妙なバランス、シナリオ全体を見れば王道ながらもランスらしさを失わないシナリオなど
まさしく前期ランスシリーズの集大成的作品であり、一本のゲームとして見てもシンプルながらも極めて奥深い一作となっている。
CS機向けのゲームを含めて1996年時点でここまでの要素を詰め込んだ作品はそうは無く、まさに歴史に残る名作と言えよう。
後述の通り配布フリー宣言版をプレイするにはやや導入までのハードルの高さがあったが、それでも今からプレイしても損はない内容となっている。
余談
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なお、アリスソフトのWindows用ソフトとしては初の新規タイトルでもある。
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アダルト分野のWindows移行は一般向けに比べて遅れており、Leafの『痕』が問題ない移植精度を見せたのを見てやっと移行を決定したとか。
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アリスソフト「配布フリー宣言」対象作品。現在は無料で手に入り、18歳以上であればプレイできる。
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とはいえ、配布フリー宣言版の導入に関してはパソコンの知識がある程度必要なため、少々ハードルが高かった。
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幸いなことに詳しく解説されてるサイトは多数存在するので、手順通りにやればそこまで苦慮しないとは思われるが。
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また、現在は通常のブラウザ上で気軽にプレイできるバージョンも存在するため興味がある人はそちらでプレイしてもいいだろう。ある程度知識がある人ならば液晶タブレット端末でプレイすることも理論上は可能である。
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初回版が先行販売された。当時はゲームの限定版が発売されるようになったばかりの時期だったが、初回版先行発売というのは現代に至るまでのCS機向けゲームを含めて非常にレアなケースである。
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初回限定版には豪華ブックレットと特製グッズが封入されていた。また、豪華ブックレットはこの後に発売されるアリスソフト作品によく付属されるようになり、お約束の一つとなった。
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とりわけ、初回版に付属した豪華ブックレットには登場キャラクター一人一人の詳細なプロフィールが明記されており、それを元にした公式の小説や本編で明かされない設定も掲載されており、シリーズファンであるならば一読を推奨する。
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現在ではもちろん入手困難だが、こちらに関してもフリー宣言されているので、ネットで探せば容易に閲覧可能である。
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スタッフ曰く「もし正史で完結できなかった場合に備えて開発した」(当時のアリスソフトの諸事情で、最悪の事態=倒産に備えて開発していた)とのことでこれ1作で物語が完結している。
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その為、良くも悪くも作品の出来の高さからファンから神格視されてしまい、アリスソフト自身も正史である『5』が満足の行くクオリティに到達せず製作難航によりシリーズの動きが停止してしまった。皮肉にもシリーズ打ち切りに備えて作ったのにむしろ本作が商品展開を止めてしまったのである。
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その後3作もの大作ゲームを製作途中で没にした上で4作目の開発で小粒なゲームを作ることにシフトし、本作発売から8年後にようやくながら『Rance 5D』が発売されシリーズが再起動することになった。
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そして2018年2月23日『Rance X -決戦-』をもって正史は無事に完結した。
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アダルトゲーム史上トップクラスに売れたソフトと言われる。なにせ販売開始から10年近く定価で市販されており、発売終了まで幾年にも渡りセールスランキングに載り続けたほどである。
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上回るのは後の『Fate/stay night』ぐらいだが、こちらは公式の商品展開も断絶し、廉価版も諸事情で頓挫したうえでもなお売れ続けファンを獲得していったという逸話がある。
最終更新:2023年05月06日 14:25