【らんすじゅう けっせん】
ジャンル | 大戦争RPG | ![]() |
対応機種 | Windows 7~10 | |
発売・開発元 | アリスソフト | |
発売日 |
・パッケージ/ダウンロード版 日本語版:2018年2月23日 ・ダウンロード版 中国語版(*1):2020年6月25日 Amazon(日本語版):2020年9月27日 |
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定価 |
パッケージ版:9,780円 ダウンロード版:7,200円(共に税別) |
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レーティング | アダルトゲーム | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
29年目の完結作 驚愕の第二部 シナリオ面は概ね好評 システム・特定のキャラの扱いに関して賛否あり |
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Ranceシリーズリンク |
アダルトゲーム黎明期より続くアリスソフト及びアダルトゲーム業界を代表する人気シリーズの完結作。
そもそもランスシリーズが全10作構想というのは『Rance III』の頃から明かされていたのだが、休止期間や外伝なども挟んだ結果長きに渡る大長編となり、本作をもってついに29年の歴史に幕を閉じた。
なお、タイトルはランス「てん」ではなく「じゅう」が正式な読みであり、『ランス10』も公式の表記である。
人間と魔物。 ひとつの大陸を分かち重ねてきた千余年の拮抗は、呆気なく崩れ去った ―― 魔物界で最強の魔人と称されるケイブリスが台頭。 全てを掌握した彼は、大軍勢を率い人間界に侵攻を始める。 対する人々は国家間の諍いが絶えず、ただ蹂躙を繰り返されていた。 ―― そして開戦から2週間、人類の死者数は凡そ1200万に達する。 この期に及んでも人々は結束できないまま、首脳会談は紛糾が続いていた。 人類滅亡――誰しもの心に最悪の結末が浮かびあがろうとしていたとき、 「おまえら全員、俺様の部下になれ。そうしたら魔軍なんぞ俺様が潰してやる」 声の主は、お供のシィルを従え冒険から帰ってきたランスだった。 騒然とする場内をよそに各国の首脳―― リーザス王国、女王リア・パラパラ・リーザス。 ゼス王国、副王マジック・ザ・ガンジー。 ヘルマン共和国、大統領シーラ・ヘルマン。 自由都市連合、代表コパンドン・ドット。 東の島国JAPAN、国主織田香。 世界最大の宗教AL教法王、クルックー・モフス。 ――兼、ランスがモノにしてきた女たちは、全員その言葉に同意。 人類総統として最後の希望を託した。 六千年の間、ちっぽけな存在から苦節と殺戮を重ね頂点に立った男、ケイブリス。 唯我独尊、自分は天才、全ての女は俺のもの、自由気ままに生きてきた男、ランス。 かくして互いの種の存亡を賭け、退路無き世界で両雄は相対す。 (公式サイトより)
+ | 直接ではないがシリーズ全体のネタバレ要素を含むので注意 |
バグなど
パッチによる問題点
+ | パッチで改善済みの問題点 |
総合的に言うと、100点満点のゲームではなくやや粗自体はあるが、完結編としてのストーリー面の評価は高い。
一方ソーシャルゲームを強く意識しているシステムが人によって好みが分かれやすいのは否定しきれず、バトル・収集面に関しては『鬼畜王』や『戦国』のような地域制圧型がよかったという声もある。
とはいえ、約30年の歴史を順当に終わらせられる状況だったのにもかかわらず、第二部で大きく冒険する挑戦的な姿勢はある意味正統派なゲームに対して斜に構えたランスシリーズらしい最終作とも言える。
重ね重ねにはなるが、いきなり本作からプレイすると情報量が膨大で感慨も薄いと思われるので、シリーズ未経験だがランスに興味があるという人にはまずは過去作からプレイして世界観と主人公が気に入るか判断した上で購入して欲しいところ。
*1 DLsite:兰斯10 决战 /Rance10 官方中文版
*2 イベントや図鑑などでは人類死滅率という言い方もされる。
*3 この世界の人間の人口は約3億人で、死亡率50%=死者数1.5億人。ちなみに、自由には行動できない1ターン目終了時点で、死亡率8%=死者数2400万人というかんじ。
*4 部隊戦であるが、『鬼畜王』や『戦国』のようなHPと攻撃力が比例する要素はオミットされている
*5 デバッグスタッフによるとサブライターで通常の作品1つ分、メインライターはその二倍の分量だった模様
*6 メインシナリオのボスとなる魔人は本来無敵結界に遮られて傷一つ与えられない、一方的に人類を蹂躙する文字通り「無敵の」存在である。
*7 ほとんどは仲間カードだがたまにアイテムカードになることもある
*8 Ver1.03で各地域の手動解放クエストという限られた場面ではあるものの、レアリティがウルトラレア確定の宝箱が設けられた。
*9 創造神自体が死んだ場合、世界が崩壊する。そもそも創造神自体がランスの全力の攻撃で傷一つ負わないほど強い
*10 例えばほぼ毎作HCGのあった見当かなみは親友との3Pなど新しいシチュエーションもあるのに今回は一枚も無い
*11 1人だけ毒無効のボスがいるが、そのボスには香姫自体に特攻効果が追加される。
*12 仲間になるネームドが死なないという意味で人類自体は最低でも十数%死ぬ
*13 人間なのにモンスター所属など
*14 なお第二部の高難易度モードは2枚取得可能でも、敵からの宝箱には入手済みアイテムばかり並ぶことが多く、あまり戦力強化に寄与しないため本当に高難易度になる。(盗み攻撃を使うことで1つ未入手アイテムにすることはできる)
*15 ある手段で突破できなくもないが、やりこみの範疇に入る戦略を要求される
*16 このクエスト自体第二部としてはかなりの長丁場である
*17 現在の名称は『木曜だからゲッチャ』
*18 ゲームのプレイ動画がこの放送で初公開されたほか、MAGES.の代表取締役社長である志倉千代丸氏は(ランス10の全年齢移植は)「殆どの18禁CGが使えない」ため困難であるとした
*19 魔人筆頭ホーネット編を構想していたのは織音氏。TADA氏は初期企画に魔人筆頭ホーネット編を設けておらず、その理由は「私が考えている方向性は多くのファンの方の求める物でないのも分かっていたので、無理に押せなかったし、また、かといって合わせて作るのもなんかうむむだったので・・」ということで企画にうまくまとめることができなかったとのこと。
*20 PCゲーム業界紙GameHeadline集計
*21 FANZA専売
*22 正確には115万9193本(ハニホンX)