スター★シリーズ:マジックバブル
【すたーしりーず まじっくばぶる】
| ジャンル | アクションパズル |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | スターサイン | 
| 開発元 | コーダーチャイルド | 
| 配信開始日 | 2014年4月30日 | 
| 価格 | 300円 | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| セーブデータ | 3箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | バブルを消していく落ちものパズル 遊べなくはないが作りが雑
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| スター★シリーズ キュートウィッチ / 
マジックバブル
 / 3Dダーツ / 3Dサッカー
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概要
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2014年から参入した3DSダウンロードソフトメーカー、スターサインからリリースされた作品。同社が定期的にリリースしている『スターシリーズ』の第2作となる。
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ジャンルとしてはオーソドックスな落ちものパズルゲームに該当する。落ちものパズルではあるものの、バブル(ブロック)は下から上へと逆落下する。
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魔法の洗濯物から沸いてくるバブルを消していくという設定。といっても、公式がそう設定しているだけで、作中におけるストーリー描写は全くない。
ゲームルール
セーブデータの決定後に、プレイヤーキャラを「男の子」か「女の子」から選択できる。
どちらを選んでもゲーム内容の変化はないが、コーデ(下記)の種類が全く異なる。
メインである一人プレイの他に、二人対戦プレイも行える。
後者の場合、1P側と2P側のお互いが3DS本体の左右端を持ち、1P側は十字キー・2P側はABXYボタンで操作をする。
二人対戦プレイにおいては、1P側は下画面に、2P側は上画面にゲームが表示される。
一人プレイのルール
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お着替えについて
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ステージを始める前に自機である男の子・もしくは女の子のお着替え(コーディネイト)が行える。
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コーデ可能な範囲は「肌の色」「目の形と色」「髪型と色」「服」「ズボン(スカート)」「靴」「アクセサリー」の7箇所。
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コーデを箇所単位で選べるのはもちろんの事、クリック1回でランダムコーデが行える機能も搭載。
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ゲーム開始時では限られた素材しか選べないが、チャレンジの入手・及びアイテム交換(下記)をすれば選択できる素材が増えていく。
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いかなる素材をコーデしようが、ステージ中におけるゲーム内容の影響はない。あくまでもコーデができるだけの要素となる。
 
 
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ゲームの流れ
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バブルが逆落下する事を除けば、大方一般的な落ちものパズルと同じ感覚でのプレイとなる。
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フィールドの範囲は横7列 × 縦11列。落下バブルは直列3つ。フィールドの最下列にバブルが詰まってしまうとゲームオーバー。
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十字キー左右で落下バブルの左右移動。ABXYボタンでバブルの回転。キー上を2回連続で押すとバブルの急速落下。
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基本的なバブルの消し方としては、ノーマルバブルを縦横3列以上接触させると消滅。バブル消滅後は反重力に従い、下側にあったバブルが上へと落下する。
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アイテム入りバブルを消すと、「リーフ」「ドロップ」「ハート」の各アイテムがストックされる。入手したアイテムは後のコーデ中において素材と交換ができる。
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パズルを順調に消していくとレベルが上昇し、段々と難易度が上がる。特定レベルまで達すると、新たな色のバブルが出現する。
 
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ゲームオーバー後はベスト10までのハイスコアが記録される。
 
    
    
        | + | バブルの種類一覧 | 
6色カラーのバブル
「ノーマルバブル」…本作における一般的なバブル。初期レベルでは赤・青・黄・緑のみだが、特定レベルに達すると紫・橙のバブルも登場する。
「アイテム入りバブル」…一人プレイ限定で登場。ノーマルと同じ性質のバブルだが、消すとアイテムが入手できる。
「ボムバブル」…ノーマル同様の色があり、消すと横一列のすべてのバブルを例外なく消し去る爆発性バブル。
 
特殊カラーのバブル
「レインボーバブル」…先述6色カラーのバブルのどれかと接すると、色に関係なく消えてくれる万能バブル。
「ロックバブル」…通常では消えないバブル。ボムバブルによる爆発・及びフィールドの一番上の段に落下させると消滅。
「アイスバブル」…接触した縦一列すべてのバブルを凍らせてしまう氷結性バブル。凍ったバブルは通常では消す事ができない。4回バブルを落下させると凍りが溶ける。
「サプライズバブル」…ランダムで性質が変わるバブル。バブルを落下させるとボム・レインボー・ロック・アイスのいずれかのバブルへと変化する。
「カップケーキバブル」…対戦プレイ限定で登場。プレイヤー側のバブルを消すと、それに応じて相手側にバブルが投下される。性質はロックバブルと全く同じ。
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チャレンジについて
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ステージ中に特定条件を満たすと「チャレンジ」という称号的なご褒美が手に入る。
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チャレンジを入手するとチャレンジ一覧画面にチェックが付き、コーデの素材が増えていくボーナス。チャレンジは全部で20種類存在する。
 
 
対戦プレイのルール
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ゲームの流れ
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同時対戦プレイを行い、片方がゲームオーバーになるまでの勝負を行う。
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フィールド範囲やブロックの消し方は一人プレイ時と大方同じだが、レベルやアイテムの概念はない。また、操作方法が大幅に変わっている。
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1P側は十字キー上下で落下バブルの左右移動。キー左でバブルの回転。キー右を2回連続で押すとバブルの急速落下。
 2P側はBXボタンで落下バブルの左右移動。Aボタンでバブルの回転。Yボタンを2回連続で押すとバブルの急速落下。
 
 
評価点
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とりあえずは無難に楽しめる
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(下記問題点の件もあるが)落ちものパズルとしては致命的な欠陥はなく、軽くプレイするには問題はない。
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バブルが下から上に落ちるという独自性はあるものの、従来の落ちものパズルと何ら変わりのない遊びやすさでプレイできる。
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ステージ中におけるゲームテンポは上質な部類で、もっさり感や過剰演出とは一切無縁といっていい。さくっと始まりさくっと終わる。
 
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300円という安価でありながら、対戦プレイで遊べるのも嬉しい。
 
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2キャラ分のコーデができる
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男の子と女の子の別々にコーデが行える為、
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(DLソフトとしては)素材の種類は結構豊富で、素材をフルコンプするにはそれ相当のやり込みが必要となってくる。
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男の子と女の子では服装に個性差があり、性別によって外観が大幅に変わる。お互いの服装素材を流用した水増し感はほぼない。
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総合的なキャラデザインはファンシー系だが、男の子は男子らしいワイルドさが・女の子は女子らしいキュートさが盛り込まれている。
 
 
問題点
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バランス崩壊級のバブル性質
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他の落ちものパズルと比べると、首を傾げたくなる様なバブルの性質が目に付いてしまう。
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特に理不尽なのが「アイスバブルによる凍結」の凶悪っぷり。
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アイスバブル投下後は縦一列のバブルすべてが凍る。凍った後のバブルはボムバブルによる横一列消し・もしくはバブルを4回落下させる以外で消す方法がない。
 すなわち、バブルが凍ってしてしまうと連鎖狙いで並べた周囲のバブルが消せなくなり、フィールドに詰まったバブルの対処が困難になってくる。
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しかも、アイスバブルは定期的に落下する為、嫌でも凍結が頻発する。連鎖狙いやピンチ時状態でアイスバブルが出現すると凹む事請け合いといっていい程。
 
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次いで厄介なのが「ロックバブルの大量発生」にある。
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ロックバブルはボムバブルによる横一列消し・もしくはフィールドの一番上に落とす以外で消す方法はない。某有名落ちゲーとは違って、単に周囲のバブルを消すだけでは消滅しない。
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単独ではさほど脅威ではないが、集団で溜まってくるとフィールドを圧迫してくる。先述のアイスバブル凍結と組み合わされると、まともな対処は極めてきつい。
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それでいて、ロックバブルもかなり頻繁に落下してくる。ピンチ時状態でこれが落ちてくると、ほぼ死亡フラグ確定といっていい程。
 
 
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操作性が悪い
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今時の落ちものパズルと比べると、操作性に大きな不備がある。
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フィールドの両端側における落下バブルの回転操作が効かない。これのせいで、端側でのバブルの組み合わせ調整が非常にやり辛い。
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フィールドにバブルが限界まで詰まると、何も操作できずにゲームオーバーとなる。他の落ちゲーでは搭載されているはずの「限界中における若干の操作猶予」というものがない。
 
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対戦プレイ時における、「1台の3DS本体を2人で持ちながら同時操作をする」という操作性も結構無理やりに思える。
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同じシリーズ作品である『3Dダーツ』や『サッカー3D』とは違い、ダウンロードプレイには対応していない。携帯機の落ちゲー対戦プレイでDLができない仕様というのは如何なものか…?
 
 
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ロードが地味に長い
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前にリリースされた『キュートウィッチ』同様、ロード待ちの機会が多め。
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1回の項目選択でかかるロードは約5~10秒程。「タイトル画面 ⇒ お着替え画面 ⇒ ゲームスタート・ゲームオーバー ⇒ ~」の間に必ずロードが入る。
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一人プレイ時におけるゲームオーバー後のコンティニュー機能は非搭載。必ずお着替え画面に戻らなくてはならず、その都度ロード待ちとなる。
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なお、対戦プレイ時ではロードが比較的短く、それでいてゲームオーバー後のコンティニュー(ノーロード)もできる。何故一人プレイもこの仕様にしないのか…。
 
 
総評
落ちものパズルゲームとしての出来は著しくなく、やり込む程に「???」と思える不条理さに遭遇しやすい一作。光る要素もあるが、粗が多すぎる…。
致命的といえる程の問題はないにしろ、300円という安価である事を考慮しても素直にお勧めできるゲームとは到底いえない。
最終更新:2022年03月17日 21:13