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武豊 G1メモリー

【たけゆたか じーわんめもりー】

ジャンル シミュレーション
対応機種 スーパーファミコン
メディア 24MbitROMカートリッジ
発売元 NGP(ナグザット&ギャップス)
発売日 1995年7月21日
価格 12,800円
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント 競馬界の有名人を集めた豪華仕様
往年の名馬を自分で調教できる
競馬ゲーム初のフルゲート18頭立て
意味のないパラメータ

概要

  • 天才ジョッキー武豊騎手監修のもと、杉本清氏の音声によるレース実況、志摩直人先生書き下ろしの詩など、これでもかというほど豪華な布陣で作成された競馬シミュレーションゲーム。
  • 往年の競馬ファンなら定価12,800円という値段でも高いとは思わないだろう。
  • 『ダービースタリオン』のような箱庭モードも搭載され、自分で馬を生産し育てていくこともできる。しかし・・・。

特徴

  • 往年の名馬5頭の調教師となってストーリーを進めていくメモリアルモード、
    ブリーダー兼調教師となって自分の馬で重賞制覇を目指す育成モード、
    自分で育てた馬と往年の名馬を対決させるドリームマッチモードがある。
  • メモリアルモードで調教できる名馬はテンポイント、ミスターシービー、スーパークリーク、メジロマックイーン、トウカイテイオー。
    • 武豊騎手は騎手の中でも別格であり、騎手依頼方法は「武豊に依頼」と「他の騎手に依頼」の2種類となっている。
  • 育成モードでは、凱旋門賞を含むG1レースを全て優勝すればエンディングとなる。
    • 重賞レースに勝利すると事務所にカップが飾られていくので、全てのカップ収集を目標にすることもできる。
  • ドリームマッチモードに出場させる馬はパスワードで登録できるため、自分以外のプレイヤーと対戦させることも可能。

評価点

  • なんといっても杉本清氏の音声によるレース実況。上記の名馬5頭は実名で実況してくれる。
    • レースを通しての実況だけでなく、ダイジェスト実況ができたり、期待できないレースでは結果だけ見ることもできる。
  • メモリアルモードの名馬5頭は当然ながらストーリーがそれぞれ違う。
    • 出場するレースはおおむね決まっていて、特定のレースで勝つか負けるかでストーリーが変化していく。
    • 志摩直人先生書き下ろしの詩も開始時と終了時に全て違うものが流れる。

問題点

  • パラメータの意味が全く無い。
    • スピードやスタミナのほか、雨適性、調子、馬体重、騎手との相性など様々なパラメータがあるのだが、どういうわけかレースには何の影響も与えないのである。
    • レースに合わせてバッチリ調子を整えた馬も、調教しすぎてガリガリになった馬も、完全無調教のデブ馬も、レース結果は全て同じ。
    • 騎手も全て同じ。せっかくの「武豊に依頼」も何の意味もない。
    • 勝つか負けるかは完全に運であり、18頭いれば勝てる確率は18分の1である。酷い。
  • メモリアルモードは勝敗でストーリーが分岐するが、そのせいで一度立てた伏線が未消化のまま別のストーリーに移ったり、一年間音沙汰のなかった人物が突然メインに絡んできたりと結構メチャクチャ。
    • 一定期間に一定数以上負けが続くと強制ゲームオーバーであり、ストーリーもブツ切りで終わる。
    • 負けたからと言ってリセットするとそのレースは無かったことになり、最終レースが終了してもエンディングに行かない。もはやバグの領域である。
  • 勝てないと馬のランクが上がって行かないのだが、なぜか未勝利馬でも重賞レースに出ることができる。
    • もちろん重賞レースもただの運ゲーなので、運さえ良ければ勝つことができる。
  • 育成モードは画面の切り変わりが非常に遅く、テンポが悪い。
    • 弱い馬でもかなり高く売れるので、生産した馬を数頭売ればとりあえず破産はなくなる。
    • フェブラリーSは勝っても事務所のカップが埋まらないというバグがある。このせいでカップのコンプは不可能
  • 競馬ゲーム史上初の18頭立てが売りであるが、ゴール前の直線までに大半が脱落するため、18頭全部が画面に映ることはまずない。
    • それどころか、10頭ほどが画面に入るだけで処理落ちが発生する。

総評

  • 往年の競馬ファンにはたまらないメモリアルモードであり、ストーリーも勝敗により変化するため何度でも遊べるという夢のようなゲームになるはずだったのだが、何にせよ勝敗がただ運で決まり、しかも勝てる確率が非常に低いという不安定すぎるゲームバランスのせいでひどい有様になっている。
  • 名馬たちはそれこそ史実では重賞をいくつも制覇した馬たちであるが、よほどの強運に恵まれない限り史実を超えるような成績は残せないであろう。
  • プログラム技術が追いつかなかったのか、作成が間に合わなかったのか、あるいは有名人の起用に開発費が削られてしまったのか、名作になる下地は完璧なのに中身スカスカのゲームとなり、せっかくの良素材も楽しむ余裕のない残念な出来になってしまった。