【えふえー】
ジャンル | シューティング |
対応機種 | アーケード(NA-1) |
発売・開発元 | ナムコ |
稼働開始日 | 1992年10月 |
配信 |
アーケードアーカイブス 【Switch】2024年5月15日/838円(税10%込) 【PS4】2024年5月15日/837円(税10%込) |
判定 | なし |
ポイント |
豊富な自機数 ナムコハードコアテクノBGMの走り 音ゲー収録が多いBGM ひたすらストイックなゲーム展開 |
F/A-18等、実在の戦闘機を自機にしたミリタリー系縦スクロールシューティング。
F/Aとは、現実の戦闘機(参考:F/A-18)と同じくそれぞれFighter、Attackerの頭文字であり、日本国外版のタイトルはこれに準じて『Fighter&Attacker』(ファイター アンド アタッカー)となっている。
使用基板は当時発売されたばかりであった、ナムコ最新の汎用筐体向け2D基板「NA-1」。
1レバーと2ボタン。『ゼビウス』や『ドラゴンスピリット』に準ずる対空・対地ショットを打ち分けるシステムとなっている(ただし2面と最終面こと8面のみ地上の敵が一切出現しない上空での戦闘の為、対空ショットのみの使用となる)。
地上の敵や特定の建物・一部空中の敵(*1)を破壊すると捕虜が登場し、救助するとステージ終了時にスコアが入る。
全8面の1周エンド。
実在の戦闘機、そして自機の多さ
BGM
BGMと裏腹に地味で単調なゲーム性
難易度も高い
実在の戦闘機モチーフや、派手なBGM等見所はあるものの、シューティングゲームとしては「良く言えば硬派、悪く言えば地味で古臭い」の一言。しかし、ゼビウスの系譜を受け継ぐ天地撃ち分け縦シューティングのド基本な内容と、漫画的な超兵器や超展開が一切無しの奇をてらわないリアル路線は「そうだよ、こういうのでいいんだ」と、本作を高く評価するシューティングファンは少なくない。
移植は後述のアケアカ版まで一度も行われなかったものの、BGMはやはり一定の評価を受けているためか、マイナータイトルであるものの一部ピックアップを受けている。特にハードコアテクノ調ということもあり音ゲー収録も地味に多い。
また、『リッジレーサー』に今作のタイトルロゴや曲名をあしらった「F/A Racing」というマシンがピットインしている。
本作は、移植されないシューティングゲームの代表格の一つであった。実在の航空機を多数使っているせいか、稼働当時とは違い現在ではきちんと権利を取らなければいけないのでは?(*7)などと噂されていたが、真相は不明である(*8)。
中古基板は一番安い頃でも5万円を下回る事はめったに無く、移植の気配も無かったため、高額な部類の本作の基板を買うようなマニアは手放さなかった。
さらに本作の基板は故障しやすいために、なおさら中古基板は市場にあまり出回らず、たまに売っていても高かったが、それでも即売れるほどのコアな人気があった。(基板が全体的に高騰する前の時代でも7万8000円前後が相場であった。)
そして2024年5月15日、アーケードアーカイブスの1作品として配信開始。32年越しの家庭用初移植にして、アーケードアーカイブス10周年記念配信タイトルでもある(*9)。
*1 対空限定面の2、8面のみ。
*2 撃ち込み点もダメージを与える都度入る。
*3 アーケードアーカイブス版では各対空ショットごとにカテゴリ分けされたランキングも設けられた。
*4 ついでにクリア重視でもこのJA-37が有力候補のうち1機という説が強い。
*5 ステージクリア時にライフゲージがフルの状態であればライフの上限値が1ゲージ増えた状態で次の面に進む
*6 ただ、実在の自動車に名前が似ている為か、『レーサーズ』以降では「FIERA」となっている。
*7 セガのアフターバーナークライマックスでは、登場する機体には正式に航空機メーカーからの許可を得ている。
*8 某エミュレーターで完全に動くようになったのは2022年ごろであったため、単純にエミュレーターの問題で、そろそろではないかと一部の者達は予感はしていたが。
*9 そのためか、本シリーズは原則的に木曜日配信であるが、今回は一日早い水曜日配信となっている。
*10 後に出たセルフリミックス盤、「細江慎治WORKS VOL.4α ~F/A REMIX~ 」は「作曲者がもともと意図したBPMでリミックスを行っている」とのこと
*11 細かく言うとベースの機体は同一だが本作に出てくるのは最終派生形である戦闘任務主体型の「JA-37」、ソニックウイングスの方は初期型である対地攻撃任務中心型の「AJ-37」と微妙に異なる。