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※本稿では、2018/07/03時点の稼働弾「超神化4弾」までを扱います。


新甲虫王者ムシキング

【しんこうちゅうおうじゃむしきんぐ】

ジャンル キッズアーケードゲーム
対応機種 アーケード(Nu SX)
発売・開発元 セガ
稼働開始日 2015年7月16日
プレイ料金 1プレイ+カード100円
プレイ人数 1~2人
判定 なし
ポイント 5年振りの新作
課金前提のキラカード
世界観の違い等からターゲット層どころか旧作ファンにも受け入れられず
甲虫王者ムシキングシリーズ


概要

かつて社会現象を起こすほどの大ヒットを起こした『甲虫王者ムシキング』(以下『旧作』と表記する)シリーズの最新作。
後継作『アダー完結編』や『合虫ガッツ!!』ではなく旧作に近いシンプルなバトルシステムとなっている。

システム

  • バトル
    • 1試合3ラウンド制となり、2ラウンド先取した方が勝利となる。
    • じゃんけんで勝った方が攻撃をできる点は旧作と同じだが通常の手で勝った場合は互いにゲージが発生し、ゲージを止めた位置によってダメージが増減する。
    • 必殺技で勝った場合は2人で対戦以外のモードでればボタン連打のアクションが発生し、結果に応じてダメージがより大きくなる。
    • 試合中任意のタイミングで新要素Vガジェを使用可能。発動に成功すればビクトリーアタックによる大ダメージが期待できる。
  • カード排出
    • 今作ではオンデマンド印刷方式を採用。
      • レアカードをめぐって勃発した旧作の問題は解消に至った。
    • バトル終了後にムシ採りを行い、捕獲したムシのうちいずれかをカードにすることができる。
      • 試合に応じて捕獲できるムシの数は異なり、一部の対戦相手はカード化時に使用していたムシを譲ってもらえる場合がある。
    • カードを排出後は追加クレジットをすることで捕獲した別のムシのカード化、もしくは捕獲したムシを全て逃して5回までは再度ムシ採りをやり直すことができる。
  • キラカード
    • カードを排出する直前、時折ゼリーが発見される演出が入り次に排出されるカードが特別な絵柄のキラカードとなって排出される。
    • 通常のカードとの性能差は一切無く、コレクター向けの要素となっている。
      • ただし初期のシーズンにおいてはこのキラカードで印刷した「超大型」のカードで無ければ能力が低いカードになるシステムだった。
  • ムシカード
    • バトルの主役となる甲虫。以下の能力を持つ。
      • 体力:ムシの持つ体力。0になると戦えなくなり、ラウンドを取られる。
      • 攻撃力:ムシの持つ攻撃力。必殺技以外の2手で与えるダメージとあいこで与えるダメージに関わる。
      • テクニック:ムシの持つテクニック。必殺技によるダメージとお助け昆虫による追撃ダメージに関わる。
      • 必殺技:それぞれのムシが最も得意とする手。一方で先述通りテクニックに関わるため、構築次第では必殺技が最も弱くなる場合もある。
      • お助け相性:特定の属性を持つお助けカードを組み込むことで、お助けによる強化値に加えて相性◎となりさらに能力が強化されるシステム。レアリティが低いムシは1、2つ満たすだけで済むが、SR以上は指定された3手を全て満たす必要がある。
    • 最初期に当たる2016サードまでのバージョンにのみ各ステータス間で+-5の範囲内で能力が変化することがあり、ユーザー間では俗に「個体値」、公式サイトに載っているものと同じ能力値を持った個体は俗に「標準値」と称されている。
      • 激闘編以降は廃止されており、超神化編では個体値の代わりに後述するVブースターが追加された。
  • ゴッドフォーム
    • ムシが紋章の力を授かることで「ゴッドフォーム」という新たな力に目覚めた姿。
    • また、何らかの原因により力に飲み込まれて「マジンフォーム」という形態へと変貌を遂げたムシがおり、ゴッドフォームとは別枠として収録された。
  • Vブースター
    • 超神化編より実装された新要素。ムシがグー、チョキ、パーいずれかの手にランダムで持つアイテム。
    • じゃんけんに勝った際に発動し、Vブースターの種類に応じて何らかの効果を発揮する。
    • 一部のVブースターには上位版のスーパーVブースターが存在する。
  • お助けカード
    • ムシの能力を強化する、旧作の技カードと特殊技カードを複合したようなシステムのカード。
      • ムシカードと同様にグー、チョキ、パーいずれかの属性を持っており、ムシカードのお助け相性に影響する他お助け昆虫と同じ属性の手の与ダメを強化する能力を持つ。
    • お助け昆虫は各々お助け技を持っており、特定の条件を満たすことで『追撃』を行う。
      • 旧作の特殊技とは異なり、一部を除いて発動出来るのはお助け毎に1ラウンド中1度で、同時に発動条件を満たしていても発動できるのは1匹のみとなっている。
    • 最初期に当たる2016サードまでのバージョンにのみ、ランダムで+1か+3*1の能力が付加されていることもあり、特に+3の個体はユーザー間にて俗に「最大値」と称され重宝されていた。
  • レアリティ
    • ムシカード、お助けカードに共通して定められた階級で、N(☆1)、R(☆2)、SR(☆3)、SSR(☆4)の4つに分けられる。
    • 超神化編ではムシカードに限りGR(☆3)、SGR(☆5)の2階級が実装された。
      • GRはSRと同じコスト数でありながら僅かに能力が高く、SGRはコストが高い分SSRよりも一回り高い能力を持つ。
    • ☆はムシ毎に定められたコストであり、一部の公式大会やゲーム内イベントにて規定の数以内でのデッキを組む際の指標となる。
  • 覚醒
    • 特定のムシ限定でレアリティを強化できるシステム。超神化編においてはSRのムシをSSRへと覚醒させることができる。*2
    • 覚醒させられるのは1度だけとなっており、再度同じムシを覚醒させるには別の記録カードが必要になる。
  • 記録カード
    • ゲームの進行状況を保存するカード。シナリオやイベントステージの進行状況に加えて、後述するVガジェの入手などに必要なスタンプを貯める役割を持つ。Aimeカードやバナパスポートカード、携帯電話などを記録カードの代わりに出来ないのが惜しいところ。
  • Vガジェ
    • ゲーム終了後に入手出来るスタンプ20個と引き換えに入手出来る玩具。カードスキャン時に任意でセット可能で、以下の特徴を持つ。
      • 試合中1度だけ、任意のタイミングで発動をさせることができる。
      • Vガジェを発動している状態でじゃんけんに勝つことで、ビクトリーアタックが決められる。
      • 発動中にじゃんけんに負けた場合はVガジェの恩恵を一切受けることが出来なくなる。
      • ビクトリーアタックの発動、Vガジェ発動中にじゃんけんに負ける、Vガジェ発動中あいこで決着が付いた場合はVガジェの効果は無くなる。
      • 発動中にあいこになった場合は次のターンも継続。その際のダメージはVガジェ発動側は通常の半分、相手側は通常の倍となる。

ゲームモード

  • 初めて遊ぶ
    • ゲームの進行状況を保存する記録カードを入手するためのモード。
    • バトルの簡単なチュートリアルの他、ムシ採りやスタンプについての説明も行われる。
  • 1人で遊ぶ
    • 下記のメインバトル、イベントバトル、秘密の特訓場を選択してプレイすることのできるモード。
  • メインバトル
    • 謎の少年「カナト」と、彼を導く赤い目の「カブトムシ」を中心に展開されるシナリオを進めるモード。
    • ステージをクリアする毎にクリアボーナスとして、初回限定で報酬を受け取ることが可能。
  • イベントバトル
    • ムシの覚醒や特殊なムシの入手など、シナリオには関わらないバトルをするモード。
  • 秘密の特訓場
    • ゲームを始めたての初心者に向いたステージ。
    • バトルやキャラクター同士の会話を経てバトルの基本を学べる他、1ステージクリアする毎にSR、SSRのムシを捕獲できるようになる。
  • 2人で対戦
    • プレイヤー同士での対戦をするモード。
  • 2人で協力
    • マジンフォームの特大なムシを2匹のムシで討伐するモード。
    • お助けカードは使用できず、ムシカードとVガジェのみで戦うことになる。
    • バトル後のムシ採りで採れるムシはVブースター付加率が2倍となる。
  • Vガジェゲット
    • スタンプ20個と引き換えに Vガジェを入手するモード。
  • マジンバトル
    • スタンプ20個と引き換えに挑戦できるモード。
    • マジンフォームの力に飲まれたムシと使い手とのバトルとなり勝てばSSR以上のムシに加えて、赤い目をしたブラック甲虫、マジンフォームのムシのいずれかを報酬として入手可能。
    • 負けてしまった場合はブラック甲虫、マジンフォームこそ得られないものの、SRかSSRのムシが報酬となる。*3
    • バトル後のムシ採りではR以上のムシが確定で入手できる他、マジンフォームのムシも捕獲対象となっている。
    • なお「マジンバトル」として導入されたのは超神化4弾のみで、激闘1弾~超神化3弾にかけては「ブラックバトル」がマジンフォーム関係を除いてほぼ同じ役割を担っていた。
  • 激闘!乱入バトル!
    • 1人で遊ぶモードを選んだ際にランダムで発生するイベント。
    • バトル後はSRムシ確定、ムシ採り回数5回などの報酬が得られ、中にはこれでしか入手できないムシもいる。
  • ゴールドバトル
    • 乱入バトル同様、1人で遊ぶモードを選んだ際にランダムで発生するイベント。
    • バトル後のムシ採りはR以上確定な上にゴッドフォームの出現率が通常より高い他、ムシには確定でVブースターが付加されスーパーVブースターの出現率も上がっている。
  • ムシ採りで遊ぶ
    • バトルはせずにムシ採りだけを行うモード。
    • ステージによってピックアップされるムシが異なり、以前の弾のムシが入手できることもある。
    • 網は3回しか振れない代わりにムシ採り前にランダムで用意されたアイテムを使用可能で、クワガタの出現率アップ、Vブースターの付加率アップといった効果がある。
  • ビンゴタイム
    • 1日1回、プレイ終了後に発生するイベント。1~15までの数字が3×3マスのビンゴシートにランダムで刻まれており、出た番号とシートの数字が一致していれば穴が開く。
    • ビンゴする毎に決められたムシを追加コインを入れることで入手でき、ここで排出されるムシには確定でVブースターが付加されている嬉しいオマケも。
      • 超神化編ではここでしか入手できないムシもラインナップされている他、超神化2弾以降は同弾の覚醒ムシもラインナップに加わっており運が良ければ覚醒の助けになることもある。
    • 数字は被らないため15日経過すれば必ず揃うが、全て揃うまではビンゴシートのリセットは不可能となっている。

問題点

  • CGグラフィックの流用・現物と似ても付かない再現性
    • 2015年のゲームでありながら、CGが旧世代のものと思えるほどチープ。
    • カメラが寄る演出ではポリゴンのギザギザが目立ってしまっている。
    • この原因は予算の都合か何かしらが原因で大半のムシが旧作のグラフィックを流用しているものと思われる。
    • また、新規ムシにも「ウエストウッドオオシカクワガタ(オオシカクワガタ)」や「スマトラオオヒラタクワガタ」など実物とは似ても似つかない姿のムシが数多くいるが、これも旧作の別のムシのCGやテクスチャを改変もしくは継ぎ接ぎしたこと*4が原因と思われる。
    • 「ギラファノコギリクワガタ」と「ギラファケイスケレッド」*5、「ネプチューンオオカブト」と「ローチオオカブト」は色や角の突起を変えた以外はほぼ同じグラフィックの使い回しであり、技のモーションまで同じ始末。
      • 旧作でも「パラワンオオヒラタクワガタ」「コーカサスオオカブト」はそれぞれ「ヒラタクワガタ」「アトラスオオカブト」を相似拡大したようなグラフィックだったが、こちらはスーパーアタックタイプに変更された時に見分けがつくようになった。
    • 最も酷いと思われるムシが「マヤシロカブト」。頭角に斧状の突起を持つのが特徴的なビジュアルで公式サイトの解説や必殺わざ名においても強調されているにもかかわらずCGグラフィックにおいては一切反映されていない。
      • 加えてカード表記にある大きさは104mmと大型なのだがCGグラフィック上は極めて小型であり、同ランクで同じディナステス属の「ヒルスシロカブト」(87mm)はおろか、同属最小種の「ティティウスシロカブト」(69mm)よりも小さい。しかも「ヒルスシロカブト」と異なりSSRへの覚醒を果たしており、ゴッドフォームでのテコ入れを除けばシロカブト系列最強格という腑に落ちない扱いをされている始末。
    • 「ノコギリタテヅノカブト」の最大サイズの更新という触れ込みでSRからSSRへと改めて登場した「ポルテリータテヅノカブト」も、CGグラフィック上では「ノコギリタテヅノカブト」よりも小柄な体格となってしまっている。
    • 一方でエレファスゾウカブトの亜種「メキシコゾウカブト」やコーカサスオオカブトの亜種「マレーコーカサスオオカブト」に関しては、両者との差別化がされており現物ともよく似ている。
      • もっとも、「エレファスゾウカブト」のCGグラフィックは旧作最初期から何一つ修正されておらず現物とはかけ離れた姿である。これは、旧作時代には究極必殺わざの実装こそ行われたものの、性格や超必殺わざの変更が無く、グラフィックを変更する機会が無かった為と思われる。なお、同様の境遇であった「アトラスオオカブト」は究極必殺わざの実装がアダー完結編になってから行われ、その際にグラフィックが変更された。
      • その事を踏まえると「メキシコゾウカブト」のCGグラフィックは旧作で本来使用する予定であった修正版の「エレファスゾウカブト」のCGグラフィックを流用、改変したものである可能性も否定できない*6。なお、『Vガジェ&カードセット水』にて同梱された「エレファスゾウカブト」のカードをスキャンした際に表示されるイラストは現物とかなり近い。
  • カードイラストの流用、作画崩壊、表記ミス
    • キラカードの立ち絵も旧作や『合虫ガッツ!!』、同じSEGAが展開していた昆虫題材のTCAGである『昆虫DASH!!』からの流用が多く、過去作をプレイしていたプレイヤーからすると新鮮味に欠けていると評されている。
    • また、旧作では全然違うムシとして描かれたカードイラストが流用されているものもあり、代表的なところでは、収録される度に必ず「サンボンヅノカブト」のカードイラストが流用された「クロパプアサンボンヅノカブト」、「グランディスオオクワガタ」のカードイラストが流用された激闘1弾の「アンタエウスオオクワガタ」、「ダイオウヒラタクワガタ」のカードイラストが流用された激闘6弾の「スマトラオオヒラタクワガタ」がある。
      • ただし、流用されているイラストの中には2016セカンドの「マンディブラリスフタマタクワガタ」のように、以前までの構図(本種の場合は3億枚突破記念まで)のみを流用して再度描き直されているものも存在する。
    • ゴッドフォームを始め、新作から登場したムシやお助け昆虫など新規描き下ろしされたカードイラストも多いが、羽と一緒に小楯板(甲虫が有する羽が閉じた際の留め具となる逆三角形の器官)も一緒に開けながら飛んでいる超神化2弾の「SRオウゴンオニクワガタ」、どこからどう見ても脚が4本しか見当たらない激闘4弾の「Rヒラタクワガタ」、前脚と後脚が中脚の付け根付近から生え揃い、蜘蛛のような気味の悪いデザインとなってしまっている激闘版プロモーションカードの「SRダイオウヒラタクワガタ」は小学校の理科で習うレベルの昆虫の知識があればありえない作画崩壊が目立っている。
    • カードに表記されている体長や原産地が実物ではありえない大きさや亜種、外来種含みいない生息地になっているものも多く、代表的なところでは現実に記録されている最大サイズよりも遥かに大きい「ニジイロクワガタ」、CGグラフィックやカードイラストではオスの個体をモチーフにしているのに体長がメスのものとなっている「ゴライアストリバネアゲハ」(この2つは後の弾で再録された際に修整された。)、原産地の一つにベネズエラが選ばれている「ネプチューンオオカブト」(ベネズエラに生息しているのは亜種のローチオオカブト)、原産地がジャワ島の「セアカフタマタクワガタ」(ジャワ島にはセアカフタマタクワガタは亜種・外来種含め生息していない)、原産地がタイ・マレーシア・ミャンマーとなっている「テイオウゼミ」(タイやミャンマーに近縁種のヒメテイオウゼミが生息しているもののテイオウゼミ自体はマレーシアの固有種。)が挙げられる。
      • ただしこれらのミスは旧作の頃から見られており、例として「ヘルクレスオオカブト」は旧作において原名亜種の生息していないブラジルが原産地*7となっており、「コーカサスオオカブト」は復活後はジャワ島産の原名亜種ベースのCGグラフィックにもかかわらず原産地がスマトラ島だけとなっている。「カブトムシ」も北海道や沖縄本島には生息していない(国内外来種としての野生化は見られる)にもかかわらず「日本」とだけ記載されている。また「オキナワカブト」も本作において77mmとありえないほどに大型だが、旧作の時点で既に72mmと現実離れした大きさになっていた他、「アルキデスオオヒラタクワガタ」が短歯個体にもかかわらず体長100mmと記載されていた。
    • 厳密には誤表記には含まれないが、「ジュダイクスミヤマクワガタ」のように間違った表記*8が名前として使われているムシや「ブルーモルフォ」*9や「カブトハナムグリ」*10といった風に総称が種名として使われているムシもいる。
      • 「タランドゥスツヤクワガタ」、「レギウスツヤクワガタ」も正式名称は「タランドゥスオオツヤクワガタ」、「レギウスオオツヤクワガタ」であるにもかかわらず、どちらも前述の表記になっている。一応「タランドゥスツヤクワガタ」に関しては旧作からの表記ではあるものの、『合虫ガッツ!!』では一旦「タランドゥスオオツヤクワガタ」に修正されていた。
      • 旧作時代でも「エレファスホソアカクワガタ」*11「ラティペニスツヤクワガタ」*12のように誤表記、「セアカフタマタクワガタ」*13のように別名、「パリーオオクワガタ」*14のように旧学名由来の名称、「オウゴンオニクワガタ」(ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ)や「メンガタクワガタ」(メリーメンガタクワガタ)、「アゲハチョウ」(5周年コレクションカードのカード表記でナミアゲハに訂正され、アダー完結編からはゲーム上でも訂正された)のように総称が種名のように使われているムシはいた。
      • この他、後述の通り「コーカサスオオカブト」も現在では「旧学名由来の名称」となっている。もっとも、こちらの方が知名度の高い名称ではあるが。
    • 最初期に展開された一部のグッズには各ムシに学名が振られているものも存在しているが、販売された当初の2015年にもなって未だに「カブトムシ」は「Allomyrina dichotoma」、「コーカサスオオカブト」は「Chalcosoma caucasus」と現代の学名とは全く違う、旧作時代のものが流用されてしまっている。(該当のグッズがこちら)なお、「コーカサスオオカブト」の学名はムシキング20周年記念のグッズでも旧作時代の学名が記載された。
      • カブトムシは「Trypoxylus dichotomus」、コーカサスオオカブトは「Chalcosoma chiron」に変更されており、「百獣大戦アニマルカイザー」ではこちらの学名になっていた*15。一応「カブトムシ」は旧作稼働期に学名が変更されていたが、属がステータスになる為か*16「Allomyrina dichotoma」が使用され続けていた。一方、「オオクワガタ」も2004ファースト拡張パックまで(フィギュア付属カード含む)は「Dorcus curvidens nopei」と表記されていたが旧作稼働中に学名と階級が変更されたが、属名が変わらなかった為か2004セカンドからフォレストグリーンまで(20063Dキャンペーンカード含む)は「Dorcus curvidens」→2007夏シャイニングからは「Dorcus hopei binodulosus」とカードの表記も変更されていた。
      • 加えて、本作が初登場であり既存のイラストが存在しないためか、SRという立場にもかかわらず「オオシカクワガタ」が使用されたグッズが全くと言っていいほどに存在していない。
      • 「ヘルクレスオオカブト」は旧作においては超必殺わざ変更時にデザインが変更されており*17本作のデザインはこちらがベースになっているものの、ごく一部のものは超必殺わざ変更前のデザインで通されてしまっている。さらに追い打ちをかけるかのように、激闘5弾のキービジュアルイラスト及びそのイラストが流用された激闘6弾の限定キラカードでは、新規絵の筈なのに旧デザインになってしまっている。
    • 以上のことから「新ムシキングの運営は昆虫に対する愛が無い」と槍玉に上げるプレイヤーも多い。旧作時代は現物の昆虫の情報や写真をムシキングのムック本に載せる、本物の昆虫と触れ合えるイベントを開催する、専門家に監修を仰ぐ*18などして、「子供がゲームの間違った知識で昆虫を覚えてしまう」というイメージを払拭しようと努力していたのを、新作が全て破壊してしまったと考えると皮肉な話である。
  • 旧作のカードが使用できない
    • 『アダー完結編』や『合虫ガッツ!!』(登場するムシカードに限る)と違い、本作では旧作(『アダー完結編』『合虫ガッツ!!』を含む)のカードは使えない。
    • もっとも、これはシステムの刷新やレアリティの調整、世界観の違い、旧作稼働終了からの長い年月を考慮すれば致し方ないところではある。
      • なお、期間限定で『ヒーローバンク アーケード』*19、本作のロケテスト版のQRコード、旧作のカードのバーコードを筐体の外部カメラでスキャンすることでVガジェスタンプがもらえるキャンペーンが開催された為、読み取り自体は対応していたと思われる。
      • 本作でもアダー完結編以前であれば「スーパーコレクション」のカードリーダーを買い戻すなりれば対応させられたと思われるが…
  • キラカードシステム(初期)
    • キラカードと噛み合わせない限り実戦では起用が難しい弱いカードになってしまうシステムにより、強いカードを入手するにはキラカードを引くための課金が必須だった。
    • その上、仮に目当てのムシを引いたとしてもキラカードを引くために通常カード台紙を消化出来る回数は捕獲したムシの数の分しか出来ず通常3~4回、最大でもライバルからムシをもらえた場合の5回までしか粘ることが出来ないため、最後まで粘った末にキラカードには出来ないこともザラにある。
    • キラカードでの入手を前提としたカードスペックの都合上、初期の時期においてはカードを排出して追加クレジットをする前にキラカードの告知が出るシステムになっており、キラカードの告知を見てから機体に並ぶハイエナ行為も横行していた。
      • ただしこの点に関してはSEGAもトラブルの引き金になりかねない要素として受け止めており、「キラカードの告知が出た場合に限り、もう一度連続でプレイしても構いません」といった趣旨のPOPを作成している。尤も、顧客に向けた公な通知やゲーム内での説明の追加などはされておらず、判断は設置店舗側に委ねられており一部の店舗でしか措置が取られなかった。
    • 激闘編以降通常、キラカード共に強さが統一されるよう変更された。加えてキラカードの告知が出るタイミングが追加クレジット後に変更されたことでハイエナ行為も難しくなり、*20キラカードイラストにこだわるユーザー以外には解消されている。
    • 改善されたとはいえ本作の評価を落とした大きな要因であり、多くのユーザーを初期の段階から手放すことに繋がった。
  • 初期~激闘編におけるSSRムシの性能差
    • 後述するお助け昆虫ほど明確な性能差は見られないものの、「テイオウゼミ」との相性がよく優秀なステータスを持った「覚醒ヘルクレスオキシデンタリス」、「アクティオンゾウカブト」は圧倒的な使用率を誇っていた。
      • 特にオキシデンタリスは低めの体力を補えて高い攻撃・テクニックで伸びの悪さをカバーできる関係で「テイオウゼミ」、「ゴライアスオオツノハナムグリ」、「コノハムシ」編成との相性が抜群で『テンプレオキシ』とまで称されていたほど。
    • 一方で「ヘルクレスオオカブト」や「ギラファノコギリクワガタ」など、お助け相性に自身と同じ属性が3つ並ぶムシは編成の自由度が低く避けられた傾向にあった。
    • とはいえ「ジュダイクスミヤマクワガタ」や「タランドゥスツヤクワガタ(激闘編)」など他にも優秀な性能のムシは多数存在しており、後の弾になるほど前述した「ゴライアスオオツノハナムグリ」のような自身の属性と異なる手で発動するお助け昆虫が充実した点もあって、決してオキシデンタリスやアクティオンで無ければ試合にならないという程荒れた環境では無いのも事実ではある。
    • なお、超神化編におけるSGRにおいては1、2弾こそ「SGRニジイロクワガタ」の1強というより劣悪な環境ではあったものの、3弾にてお助け昆虫「オオシモフリスズメ」が追加されたことで、多少の強弱の差はあれどSGR間の格差は少なくなっている。
  • 対人戦環境
    • オンライン対戦はおろか、バトラーズターミナル』にて導入されていた店舗内に設置された2台筐体同士での通信対戦機能すら実装されていない。2015年のアーケードゲームでありながら1つの筐体でしか対戦できず、悪い意味で旧作の要素を再現してしまっている。
      • その結果、「タオルで手元を隠す」といった対策を取らない限り、故意過失問わず手元が見えやすい。
    • 超神化2弾の中期から稼働終了に至るまで公式大会の数が激減している。
      • 幸い一部店舗は「非公式大会」と称して店舗独自の大会を運営するようになり、大会の環境が全く無いわけではない。
    • また、応募者のうち当選者330人に配布がされ、優秀な性能から多くのユーザーから期待された「限定版SGRヘルクレスオキシデンタリス」は、よりにもよってこの大会空白期間に配布されてしまった。
      • 追い打ちを掛けるかのごとく環境の激変した超神化3弾以降には適応出来ない性能*21な上、より尖った性能を持つ「マジンヘルクレスオキシデンタリス」の実装が祟り、大会にて日の目を見ることはほとんど無かった。
  • 対戦ルールの少なさ
    • 旧作にあったタッグマッチや3VS3などの特殊なルールでのバトルは廃止されてしまい、対人戦ルールに関しては上述の3ラウンド制2ラウンド先取ルールしか存在しない。
      • 厳密には「タッグマッチ」という概念自体は存在するものの、旧作のように2匹のムシを交代させながら戦うものではなく プレイヤーの方が2人で組み、1ラウンド毎にプレイヤーが交代するというルールであり、ゲーム上のシステムには一切変化は無い。
      • もっとも、本作のカードには旧作と異なり学名が記載されていない上、一部のムシはレアリティの調整が行われている為、旧作と同様のルールにするのは難しかったのかもしれないが。
    • 一応、超神化編では上記にもある「2人で協力」モードが追加されて2匹のムシを扱えるようにはなったものの、肝心の対戦相手が全てCPUな上に難易度も低い。
  • ムシカードのレアリティ間の格差
    • 本作においてはレアリティ差を埋める要素として存在する要素として主に「コスト」と「お助け相性」の2つがあるものの、あまり機能しているとは言い難い。
    • コストに関しては、コスト9以下のデッキ制限などといった、コスト制限ルールの課せられた大会やゲームイベントでの指標として用いられるのみでありほとんど機能していない。
      • その上ゲームイベントの方は激闘4弾のマスターブラックの透かし入り「SSRオオベッコウバチ」を除いて一切の報酬が用意されていなかった上にそれすらも入手率が極めて低く、同弾の「ブラックバトル」の報酬として全く同じものが入手可能(ブラックバトルの特性、他のカードが報酬になる可能性はあるが)と、挑戦するメリットが皆無である。
      • コスト制限ルール下においても、お助けカードはコスト1毎に一律で10しか能力が増減しないにもかかわらず、ムシカードの場合はコスト1毎に30~50もの能力差が生じてしまう関係で、ムシカードに多くコストを当ててお助けカードのコストを抑え目に組む構築が最適解となってしまう。逆にGR以下のムシは編成の自由度の低さが仇となり器用貧乏なデッキになりやすく、結局のところSGRやSSRしか活躍できないルールとなってしまっている。
    • お助け相性に関しては、上述にもある通りNは1つ、Rは2つの相性を満たすだけで済むため一見構築の自由度が高く見えるものの、最高レアリティのSGRクラスでさえほぼ全てのお助け相性の組み合わせを網羅している*22ために低レアリティのムシだからこそ可能な構築はこれといって存在しない。
    • SR~SGR間に至ってはお助け相性による性能差は一切無く、異なるのはコストのみ。加えてSRのムシはGRのムシと同じコスト数でありながら強さで劣るために、GRと差別化できる要素が何一つ存在しない。(厳密には白銀・黄金のVガジェの威力が僅かにGRに勝るものの、誤差レベルの差でしかない。)
    • とはいえ、旧作においても無制限ルール下においては最高レアリティの強さ200のムシと強さ180以下のムシが差別化できる要素は(サタンオオカブトを除き)皆無である。評価点にもある通り本作での小型〜中型甲虫に相当するN、Rのムシは「SSRタイタンオオウスバカミキリ」や「白銀・黄金のVガジェ」によって旧作の究極必殺わざ以上に絶大な恩恵を受けることが可能で明確な差別化を果たしている他、無制限ルール下であれば「SSRオオシモフリスズメ」によって体力が抑え目にされた構築が多くなる関係で、SGRとそれ以外のレアリティのムシが渡り合うことは然程難しくは無くなった。
  • 一部の強力すぎるお助け昆虫
    • 旧作においては「あいこやぶり」や「すてみのいちげき」といった強力すぎる特殊技は後の弾で調整が入り弱体化したものもあるが、今作では下記のムシを含めてほとんど再調整がされていない。
      • 一応超神化4弾にて攻撃力アップの能力を持つN、Rのお助け昆虫は攻撃力アップ時の強化倍率が下げられて弱体化してはいるものの、これらのお助け昆虫は対戦環境において影響を及ぼす程の強さでは無く、調整を入れるにしても遅すぎると言わざるを得ない。
        + 問題となったムシ
      • 「SSRテイオウゼミ」
        • チョキのお助け昆虫で、チョキで勝った際に追撃を行う。追撃は1ラウンドにつき2回まで発動する。
        • 特殊な効果こそ持たないものの追撃時のダメージが非常に高く場合によっては「テイオウゼミ」の追撃と合わせてチョキが必殺技で無いムシであっても追撃と合わせて100を超えるダメージを叩き出せてしまう。
        • 初期、激闘編、超神化編にていずれも異なる能力値で収録されているため、容易にデッキに合わせて組むことができてしまう点もこのムシの強みと言える。
        • なお本作においては「テイオウゼミ」に限らず2回まで発動するお助け昆虫は何故か軒並み追撃時のダメージが強めに設定されており、最も控えめな性能*23の「Rツクツクボウシ」ですら、後述にもある通り1回追撃の「Rオオセンチコガネ」「Rヒカリコメツキ」の完全上位互換として設定されている。
      • 「SRギンヤンマ」
        • パーのお助け昆虫で、パーで勝った際に追撃を行う。
        • 追撃効果は上記にある「テイオウゼミ」と全く同じ『2回まで可能な高火力追撃』であり、*24こちらはパーが必殺わざで無いムシであっても追撃と合わせて100を超えるダメージを叩き出せるようになる。
        • 特にグーを必殺わざに持ち、チョキとパーのお助け昆虫を組み込める「アクティオンゾウカブト」が「テイオウゼミ」と共に組むことで、グーで勝てば文字通り必殺わざが、チョキかパーで勝てば必殺わざに匹敵する攻撃がそれぞれ2回分まで繰り出せるという他のムシと一線を画した破壊力を、極めて高い体力を有しつつ得ることが可能となってしまう。
        • 一応、性能そのものは「テイオウゼミ」の下位互換気味であり、「テイオウゼミ」を差し置いてまで単体でデッキ入りすることがさほど無かっただけマシではあるが。
      • 「Rオオシオカラトンボ」
        • グーのお助け昆虫で、グーで勝った際に追撃を行う。
        • 追撃効果は例によって「2回まで可能な高威力追撃」ではあるが、流石に「テイオウゼミ」や「ギンヤンマ」程の威力は備えておらずSR相当の追撃火力となっている。とはいえ、レアリティ補正により実質的な火力は「テイオウゼミ」にも迫る。
        • 同レアリティのお助け昆虫には、2回追撃ではあるものの追撃火力は控えめな「Rツクツクボウシ」、SR相当の追撃攻撃力を繰り出せる代わりに1回追撃に留まった「Rヤマトタマムシ」の2者がおり、「オオシオカラトンボ」は両者の良いところどりをしたスペックとなってしまっている。
        • 一応、ダメージのみを目的としたお助け昆虫は下記の「Rショウリョウバッタ」には滅法弱く、性能の割にはコスト制限下ルールにおいてもそれ程猛威を奮っていなかったのは救い。
      • 「SRカブトハナムグリ」
        • チョキのお助け昆虫で、パーで勝った際に追撃を行う。また「N、Rのカブトムシ系」のデッキに組んだ場合は2回まで発動する。
        • 追撃効果こそ「高攻撃力追撃」と特筆する程の強さではないものの、同レアリティ、同発動条件である上記の「ギンヤンマ」との差別化のために追撃時の火力がより高く、下記の「オオシモフリスズメ」のような特殊条件化で威力が変動するものを除けば単発の火力が最も高いお助け昆虫となる。
        • 総合的な攻撃力こそ「ギンヤンマ」を大きく下回るものの、1発の攻撃力の高さや「パーで発動するチョキ属性のお助け昆虫」という点から相性の優れるムシが非常に多く、高スペックながらも「アクティオンゾウカブト」以外のデッキとはあまり相性の良くない「ギンヤンマ」と異なり遥かに多くのデッキに採用されていた。
        • 一方でN、Rのカブトムシ系と組ませる分には、カブトムシ系にチョキを必殺わざに持つものがおらずチョキの枠にお助け昆虫の枠を割くことが難しい上に同じ発動条件の「SSRコノハムシ」*25と競合してしまう関係であまり相性は良くなく、無理なく構築可能なムシは「コスト9以下制限ルール化におけるNフンボルトヒナカブト」くらいしかおらずあまり採用されることはない。
      • 「SSRオオシモフリスズメ」
        • グーのお助け昆虫で、じゃんけんに勝った際に追撃を行う。追撃時のダメージは相手の体力の最大値に依存する。
        • 発動条件の緩さに加えて、相手の体力が高いほど追撃時のダメージが増す独特の能力を持つお助け昆虫。公式サイトでも紹介されている通り、相手の体力次第では追撃「のみで」100を超える追撃ダメージを叩き出す。
        • ダメージの計算は体力の割合ではなく規定のライン毎に決められた倍率が掛けられるものであり、具体的には体力が199のデッキと200のデッキでは体力の差は1しか無いにもかからず、「オオシモフリスズメ」による追撃ダメージは1.5倍以上もの差が生じる。
        • このお助け昆虫の影響により、超神化3弾以降は体力を195前後に留めるデッキが主流となり、対戦環境に大きな影響を及ぼした。
        • 一方で「オオシモフリスズメ」登場前の環境では体力を260前後まで伸ばした「SGRニジイロクワガタ」の独壇場だったため、必要悪と言えるのも事実である。
      • 「Rショウリョウバッタ」
        • チョキのお助け昆虫で、じゃんけんに勝った際に追撃を行う。Nのお助け昆虫がチームにいる場合防御力アップも発動する。
        • コスト制限下にて高い使用率を誇るお助け昆虫。コスト調整の兼ね合いでNのお助け昆虫が組み込まれることがさほどなため、実質防御力アップのお助け昆虫として扱うことが可能。
        • 本来は特殊効果を持たない故に追撃時の火力は「特殊能力を持ったRのお助け昆虫」としては高めに設定されており、じゃんけんに勝つだけで発動条件を満たせる点もあって攻め、守り、発動するお助けのいない手の穴埋めと、このムシだけで多彩な役割を担えてしまう。
  • 逆に弱いお助け昆虫は極端なまでに弱い。
    + 詳細
  • 「体力が半分以下時に特定の手で勝つことで発動」するお助け昆虫全般
    • 発動条件の厳しさから強力な効果に調整されていると思いきや、体力が半分以下にならずとも発動可能な「SRウチワヤンマ」と全く同じ追撃効果の「SRゴマダラカミキリ」、微弱な追撃ダメージを与え、その与えたダメージを更に3/4倍にした数値分しか回復できない「SSRブルーモルフォ」などSRやSSRクラスでさえ全く使い道の無い性能のものさえいる始末。
    • 旧作の「最後の力」を彷彿させる「火事場」の特殊能力は体力半分以下で発動とやや条件が緩くなっている関係か、特定の手でしか発動しない上に「火事場」による追撃火力は微弱そのもので、「次のターンで与える与ダメが1.3倍」と発動条件やリスクに全く見合っておらず、残り体力に関係なく発動し2ターン持続する他、お助け昆虫の追撃も強化される「攻撃力アップ」の下位互換な性能となっている。一応、デッキの体力を100以下に抑えることで強化倍率を1.5倍まで引き上げられるものの、本作では必殺わざ以外の手で負けた場合であっても1度で100以上削られることも珍しくはなく、自殺行為でしかない。
    • とはいえ、体力の1/4を回復するだけでなく、3ターンの間18ずつ継続的に回復する効果も得られる「SSRアレクサンドラトリバネアゲハ」のように充分な見返りを期待できるものも存在している。
  • 「必殺よこく」
    • 旧作にも特殊わざとして登場しているが、本作において「必殺よこく」を行うには「特定の手でじゃんけんに勝ってお助けわざを発動させる」しかなく、旧作のように任意のタイミングで発動させることができない。その上ご丁寧に必殺わざ以外の手で負けてしまうと使った方の受けるダメージが増えるというデメリットは再現されている。
    • 一応、「SSRゴライアスバードイーター」に関しては「SGRニジイロクワガタ」の体力を195に留める調整をするデッキを構築する際には、「体力+20」である点と「パーで即座に発動が可能」な点が買われて採用されることもある。もっとも、「必殺よこく」そのものはさほど重要視されないばかりか、追撃威力の低さや上記のデメリットによりむしろ邪険にされることもあり、大抵の場合は「SSRオニヤンマ」で事足りる。
    • そもそも「特定の手で勝たないと発動しない」という時点で旧作時代の利点を喪失しているといえる。旧作では「カウント10であればどの手でも発動する」ことを利用して相手を混乱させることができた。その為か、英語版での名称は「Confusion」(錯乱)となっていた。
  • 「お助けふうじ」
    • 旧作の「特殊ふうじ」と同様、相手のお助け昆虫の発動を封じる効果を持っているものの、本作のお助けわざは『アダー完結編』と異なりじゃんけんに勝った場合に発動するものしか無く、じゃんけんに負ける状況を無くすことが可能になる「必殺ふうじ」「じゃんけんふうじ」の下位互換気味。
    • 旧作の「特殊ふうじ」は持続ターン数や発動条件で「必殺ふうじ」とは全く異なる使い勝手や強みを持っていたが、本作の「お助けふうじ」は「必殺ふうじ」、もしくは「じゃんけんふうじ」と同じ発動条件のものしか無い上、同様に1ターンしか持続しないためこちらを優先するメリットに乏しい。
    • 「Nツチイナゴ」に限り、グー属性のNお助け昆虫の中で唯一特殊効果を発揮可能と明確な強みを持っており、コスト制限下においては採用の余地がある。
    • 開発側もこれを知ってか、「お助けふうじ」の効果を持つ氷・雷のVブースターには通常版よりも高確率で発動するようになるスーパーVブースターが実装されたのに対して、「じゃんけんふうじ」の効果を持つ地・風のVブースターにはスーパーVブースターが実装されず、同じ発動率で「必殺ふうじ」の効果を発揮する紅蓮・鋼鉄のVブースターを上位版として設定する措置を取っており、発動率を上げる方向で上位版を用意することを避けることで差別化をしている。
  • 同レアリティ、同属性のお助け昆虫の完全下位互換
    • カードゲームの宿命として、上記の「SRゴマダラカミキリ」のように、後の弾に追加されたお助け昆虫が既存のものの上位互換スキルを備えてしまっているものが多数存在する。
    • 他の例として、「Rオオセンチコガネ」と「Rヒカリコメツキ」はパーで勝った際にダメージを追加する能力を持っているが、同程度の追撃ダメージに加えて2回発動可能な「Rツクツクボウシ」、より威力の高い追撃が可能な「Rヤマトタマムシ」の2者に勝る強みが無く差別化が不可能。
    • 上述にある「Rショウリョウバッタ」に関しても、完全下位互換に当たるムシとして「Rアオオサムシ」、「Rアカギカメムシ」が存在しており、こちらはチョキでしか発動できず、一切の特殊能力を持たない上に追撃ダメージも同程度。
    • 「Nベニシジミ」に至っては、前弾に登場していた「Nオオスカシバ」から防御力アップのスキルを取っ払って回復効果を残しただけであり、わざわざ既存のお助け昆虫の完全下位互換として設定されている。
  • チョキが必殺わざのムシの冷遇
    + 詳細
    • チョキにカテゴリされるクワガタムシは「大アゴが長くスマートな体格の種類」が大半を占める関係で、本作においてはそこまで重要視されないテクニックに重点を置いたムシが多くなってしまっている。
    • 加えてお助け相性に関してもチョキのムシのみ不遇気味であり、SSR、SGRのうちチョキの相性が1つしか持たない(=チョキ以外のお助け昆虫を幅広く採用できる)ムシが超神化4弾より登場した「SSRギラファケイスケレッド」、「SSR覚醒セアカフタマタクワガタ」、「SGRマジンパラワンオオヒラタクワガタ」の3種しかおらず、ほとんどがチョキのお助け相性を2つ以上背負わされてしまっている。
      • 裏を返せば超神化3弾までのチョキのSSR、SGRは例外無くチョキのお助け相性を2つ以上課せられていた。
    • この「テクニックに重点を置いたムシ」は激闘編において特に顕著であり、お助け相性にチョキを3つ課せられたムシが「SSRギラファケイスケレッド」、「SSRインターメディアツヤクワガタ」、「SSR覚醒アルケスツヤクワガタ」、「SRアルケスツヤクワガタ(覚醒前)」、「SRアラガールホソアカクワガタ」、「SRディディエールシカクワガタ」、「SR赤目パラワンオオヒラタクワガタ」と無駄に7種も登場した上、全員がテクニックに特化したステータスとなっており没個性気味。加えて上記のSRは4種共「SSRインターメディアツヤクワガタ」にステータスで勝る箇所が一切無い。
    • 超神化編の目玉とも言えるゴッドフォーム、マジンフォームに関してもチョキのムシのみ種類が少ない。その上「SGRギラファノコギリクワガタ」と「SGRレギウスツヤクワガタ」は同じお助け相性かつ、能力も攻撃力とテクニックに誤差の範囲の違いがあるのみで、実質見た目が違うだけである。
    • お助け昆虫に関しても、「テイオウゼミ」に汎用性で勝るチョキで発動するチョキのお助け昆虫がいない関係で、2度目の追撃が無意味と分かっていながらも「テイオウゼミ」を組まざるを得ないという事情を抱えていたり、必殺ふうじの能力を持つ「SRハナカマキリ」が、同じく必殺(じゃんけん)ふうじの能力を持つ「SRヒゲナガカミキリ」、「SRナナホシキンカメムシ」よりも追撃火力が弱めに設定されていたりとグー、パーを必殺技に持つムシ以上のハンデを抱えている。
  • Vガジェの性能差が大きく、特定のものに偏りがち
    • 毎弾新たに新効果を持ったVガジェが追加されており意欲的な姿勢こそあったものの、一部のVガジェにのみ、威力を強化した「スーパーVガジェ」が実装されており大会ではそれらのVガジェに使用率が偏ってしまう傾向にあった。
    • 特に「炎・水のスーパーVガジェ」並びに全く同じ効果の「海・太陽のVガジェ」は飛び抜けて高い使用率を誇っていた。
      • 効果に関しては『追加効果が無い代わりに高威力』というシンプルなものなのだが、SGRであれば180を超える程の絶大な威力を発揮するため、「オオシモフリスズメ」対策用の体力が低めなデッキであればお助け昆虫の追撃と合わせて1撃で倒し切れてしまうことも珍しくない。
    • 威力は遠く及ばないものの、同じくスーパー版の実装された「氷・雷のスーパーVガジェ」並びに全く同じ効果の「結晶のVガジェ」(使用後、1ターンお助けふうじ発動)も、「オオシモフリスズメ」の使用に制限の掛けられたルールなどにより体力が高めなデッキに対しては強力な圧力をかけることが可能。
      • 加えて「結晶のVガジェ」はカブトムシ型のVガジェでありながらクワガタムシに使用しても高い効果を発揮可能なため、大会時にVガジェを見てカブトムシorクワガタムシのどちらかを判断してからデッキを構築する、不正をはたらく2Pプレイヤーへの対策にも有効となる。
      • なお通常はお助けふうじの上位互換に近い能力であるじゃんけんふうじ・必殺ふうじの効果を持つVガジェとして「地・風のVガジェ」「紅蓮・鋼鉄のVガジェ」が存在するものの、こちらにはスーパー版が存在しない上に、じゃんけんふうじ・必殺ふうじを決められた相手からVガジェで反撃された場合、あいこダメージの仕様により「封じた側が」劣勢気味な2択を迫られる関係で、むしろお助けふうじの方が使い勝手が上という逆転現象が発生している。
    • なお「地・風のVガジェ」「紅蓮・鋼鉄のVガジェ」に限らず、威力が低い代わりに特殊効果を持ったタイプのVガジェは耐えられた相手からVガジェによる反撃を許してしまう状況を生み出してしまいがちであり、結果大多数が「炎・水のスーパーVガジェ」「海・太陽のVガジェ」に落ち着いてしまう要因となっている。
      • 特に次のターン相手の必殺わざを奪って自分の必殺わざを2つにする「重力のVガジェ」「磁力のVガジェ」は一見すると非常に強い効果に見えるが、Vガジェ発動状態になることであっさりと対策される上、ビクトリーアタックを発動させた直後に必殺わざでないととどめを刺せない状況は稀であり必殺わざを2つ手にするメリットがほとんどない。
    • なお、「ビクトリーアタックを耐えてからVガジェによる反撃」という対策を実質無力化する「Vガジェ封じ」の効果を持ったVガジェは登場しなかった。
  • ゴッドフォーム、マジンフォームの導入
    • SGRは性能面において激闘編までの最高ランクだったSSRの上位互換に当たるため、激闘編までのムシカードの価値を大きく落としてしまった。
    • 性能抜きにしても、特殊な力を得たことで通常のムシよりも強くなったという設定や、紋章の刻まれたデザインなどを受け入れられないというプレイヤーもいる。
    • 超神化編以降、公式サイトやシナリオではゴッドフォームのムシばかりが前面に推されるようになり、本来の姿をしたムシは眼中にないと言わんばかりに取り上げられなくなってしまっている。
    • 古代王者 恐竜キング」でも激闘!ザンジャーク以降は「厳密には架空の恐竜」ばかり取り上げられるようにはなっていたが、これも全て「種の下位分類」「架空ではない恐竜の強化・改造形態」には変わりないし、「わざカードが廃止されなかった」というのあるだろうが、ゴッドフォームやマジンフォームと比べて通常版との差は小さい。
      • それ以前でも「ミニキング」「チンタオ」(「キング」「カブト丸」などに相当*26)、「アクト恐竜」(アダーコレクションに相当すると思われる)「超アクト恐竜」(改造コーカサスオオカブトに相当)といった恐竜は登場していた。
  • SGRの出現率
    • 出生に深い事情がありそうな設定に反して、主な入手手段はムシ採りでの捕獲。SSRの上の階級というだけあって出現率が非常に低く、100回のプレイで1度も捕獲出来ないことすらある。
      • 一部のSGRは平日の協力バトルステージでの捕獲、イベントバトルでの譲渡でしか入手できず、どのステージでも捕獲は可能なタイプのSGRよりも更に入手が難しい。有志の調査によると平日の協力バトルステージでしか捕獲できないSGRの確率は0.1%以下であるという結果が出ている。
    • ただし2弾以降は通常ステージで入手できるSGRであればゴールドバトルで比較的入手しやすくなった他、4弾のマジンフォームのSGRはスタンプの消費という対価もあってそれなりに入手しやすくなっており、ある程度改善されている。
  • Vブースター
    • SGRと合わせて、激闘編までのムシカードの価値を大きく下げてしまった要素。
    • Vブースターが付加されることに一切のデメリットがないため、同じムシでもVブースターの有無により明確な優劣が生じることとなった。
    • Vブースターの中には低確率でしか付加されないスーパーVブースターも存在しており、「スーパーVブースターを持ったSGR」の入手は初期の「超大型SSR」とは比較にならないほど難しい。
    • 一応、全く性能の同じムシばかりが採れることは起こらなくなっており、同じムシであってもVブースター次第で全く別の戦略が取れるようになった。
  • ムシの性格
    • 旧作同様カード表記には性格の項目があるものの、ゲーム内における性能差や公式からの説明は全くと言っていいほど存在せず死に要素となってしまっている。これならば性格の欄に学名の記載を行い、タッグマッチシステムに備えておく方が遥かに有用だっただろう。
    • 一応、ムシのステータスはある程度性格に沿って決められてはいるものの、2015ファーストに登場したNの6種(いずれもバランスorディフェンスタイプだが、全てアタックタイプ同然の攻撃面に特化したステータス)、2015セカンド初出のSR甲虫3種(「マルスゾウカブト」はバランスタイプ、「パラワンオオヒラタクワガタ」と「モーレンカンプオオカブト」はアタックタイプだが、それぞれアタックタイプ、バランスタイプ、ディフェンスタイプに該当するかのようなステータス)など元の性格を無視したステータスとなっているムシも多い。
    • 旧作から不自然に性格が変更されたムシも多く、「ヒメカブト」と「タランドゥスツヤクワガタ」に至っては旧作と真逆のディフェンスタイプへと設定された。しかも「ヒメカブト」はムシキングびより内にて「ケンカ好き」との表記がある上に同属の「ケブカヒメカブト」はアタックタイプのままであり、「タランドゥスツヤクワガタ」とは亜種関係で亜種ごとの差も大きくないが、同一種の「レギウスツヤクワガタ」はアタックタイプに設定されていたりと設定基準が定まっていない。
      • 実際の性格に準拠すると、特定の「強さ・必殺わざの組み合わせ」にディフェンスタイプの虫がいなくなるのというのもあったのかもしれないが…また「ヘルクレスオオカブト」はバランスタイプ(オキシデンタリス)、アタックタイプ(原名亜種・リッキー・魔神オキシデンタリス)、ディフェンスタイプ(レイディ)全ての性格が網羅され、オキシデンタリスに至っては作中で唯一スーパーアタックタイプに属した個体もいるなど、同一種であっても亜種ごとに別の性格が割り当てられたものは他にも存在する。
    • 一方で「ディディエールシカクワガタ」が現実の好戦的な性格が反映されてアタックタイプに変更されるなど、現実の性格に近づいたムシもいる。
  • 人物を推したカードデザイン
    • ある種ゴッドフォーム、マジンフォーム以上に優遇されており、 GR、SGRのキラカードイラストには使い手の人物が堂々と映っている。
    • 限定デザインも多く登場するようになっているものの、いずれも人物に比重を置いたデザインとなっており、酷いものでは虫が端の方にこぢんまりと追いやられているものもある。
    • 「古代王者恐竜キング」でもわざカード含め同じようなデザインのカードはあるものの、ここまで人物に比重を置いてはいない。
      • 人物に比重を置いたカードは「スキャンすると特定の恐竜がランダムに出てくる」という「色別たまごカード」と「ライセンスカード」に相当する「キャラクターカード」に限られている。
  • 通常のムシのラインナップ(超神化編)
    • ゴッドフォームに重点を置いている点もあってか、通常のムシはほぼ全てが激闘編までのムシの再録となっている。
      • 超神化編より新規で登場した通常のムシは「フェモラリスツヤクワガタ」と「オオシモフリスズメ」の2種のみとなっている。
    • 1弾と2弾は全て再録で済まされていた上に、既存のものと全く同じステータスのまま再録されている。
    • 3弾以降はムシの能力やお助け相性が変更された上での再録がされるようになり、多少の改善はされている。
  • 激闘編におけるムシのラインナップ
    • 全編通して1弾につきSRとRは4種ずつしか抜擢されておらず、初期シーズンや超神化編と比較すると少ない。*27
    • 加えて、激闘2弾以降は前弾に登場したSRのうち1種が続投されて覚醒対象に抜擢されており、Rに至っては激闘1弾に登場した「Rカブトムシ」と「Rノコギリクワガタ」が激闘2弾と激闘3弾に、激闘4弾に登場した「Rオオクワガタ」と「Rグラントシロカブト」が激闘5弾と激闘6弾に続投されている関係で、実質これらのムシによって収録枠が潰されてしまっている。*28
      • 特にRの方は一部属性のムシがほとんど激闘編には収録されておらず、パーのRで上記2種以外で収録されたものは「Rヒシガタタテヅノカブト」と「Rパンカブト」の2種のみ。グーのRクワガタに至っては上記の「Rオオクワガタ」しか収録されていない。結果として、後述にもある通り「Rティティウスヒラタクワガタ」を再録する機会を失うことに繋げてしまっている。
  • 今作未登場のムシ
    • 種類の多さもあり製作上の都合と言える面もあるが、旧作に登場していたムシの一部は今作には登場していない。
    • 主に『アダー完結編』で登場したムシが対象だった一方で、初期より登場しており人気・知名度共に高い「エラフスホソアカクワガタ」と「アルキデスオオヒラタクワガタ」が未登場に終わったことに対しては残念がる声が多く挙がっている。前者はアダー完結編で超必殺わざが変更された、後者はアダー完結編になってから究極必殺わざが導入されたのもあるかもしれないが。
      • この他、「エレファスゾウカブト」もアダー完結編以前の時点ですでに「スーパードラゴンアタック」を究極必殺わざとして使えたにもかかわらず、わざ進化で習得できるわざが「ドラゴニックブレイブ」になっており、「スーパードラゴンアタック」は登場しない。ただし「ドラゴニックブレイブ」という技名については好意的な意見を示すユーザーも多い。
      • 旧作ではアダー完結編になってから最後の大型甲虫として登場し、高い人気を誇りラスボスを務めた「ヘルクレスエクアトリアヌス」も登場しなかった。
    • 激闘3弾~超神化3弾の約1年と半年もの間、旧作から新規で実装されたムシがいなかった*29点もシリーズファンには寂しいところ。
    • 実装こそされているものの、最初期や激闘編で初登場していながらも再録がされていないムシが何種か存在している。
      • 特に「ティティウスヒラタクワガタ」は2015セカンドと早期に登場したにもかかわらず、後の弾には1度も再録されていない。 激闘編以降は全く登場していないのもあり、後述にもあるように激闘編バージョンからの稼働となった台湾版では登場しておらず、実質没データ同然の扱いとなってしまっている。*30
      • 反対に「ティティウスヒラタクワガタ」と同レアリティ・同すくみの「オオクワガタ」は国産種という点を考慮しても収録される機会があまりも多く、Rの個体が4回、覚醒したSRの個体が1回(ビンゴタイムの報酬としての登場を含めれば3回)再録され、ゴッドフォームを身につけたGRの個体は超神化シーズン通して入手可能と、逆に登場していない弾の方が少ないほど。
      • 余談だが、「ティティウスヒラタクワガタ」は旧作においても「オオクワガタ」と超必殺わざ以外のステータスが全く同じな上、フォレストグリーンからアダー完結編になるまでは究極必殺わざの有無によって実質的な下位互換となってしまう等、不遇な扱いであった。(詳細は旧作の問題点の項目を参照)
  • 必殺わざの演出
    • 旧作時代と比べて技のモーションや効果音やエフェクトにキレが無くなっており、旧作での必殺技を知っているプレイヤーにとっては劣化しているように見えてしまう。それだけならまだしも、実際にそういうSEが鳴っている訳でもないのにやたら出てくるだけでお世辞にも格好良いとは言えない「ド~ン」「ガキ~ン」「ガチャ~ン」といった擬音文字の存在や発動時のフォントの安っぽさも演出の劣化に拍車をかけてしまっている。その擬音文字のせいでムシ達の動きがよく見えなくなる事もある始末。
    • また、旧作からあるわざの中には動作が変わりすぎていて原型を留めていなかったり、技名と全く違う技の動作が使われてしまっていたりするわざがある(例:スーパーゲキオリ→旧ローリングクレイドル、フウジン→旧スーパーエアロキャプチャー、カゲロウ→旧キリガクレ等)。その為特に旧作時代のわざが好きだったプレイヤーからの評判はよろしくない。
      • 一応、「わざカードの資料を紛失していたため、推測でわざのモーションを決めた」可能性もある。ただし、公式サイトは本作稼働時に一時的に閉鎖されただけで、後にシークレットコードを除いてそのまま閲覧できるようになっている為、カード一覧もそのままである。カード一覧のページにはアダー完結編を除いてしっかり説明文が記載されている。
    • 一方で一部では前作の究極必殺わざにも引けをとらない程にキレのあるドラゴンスローを筆頭に、今作になってから実装された技の多くは高く評価される声もある。
      • 安直かつ響きもよろしくなく、蛇足と取れるとどめの演出のあるコーカサスボンバーやアクティオンボムなど、否定寄りの意見の多い技自体はある。ただしこの2つはゴッドフォーム化した際に技名・演出共に改善された。
    • また相手のムシを竜巻に見立てて岩にぶつける技から、竜巻を発生させて巻き込まれた相手に突進するようになったタツマキ、相手のムシに飛行してもらわないと成立しなかった演出から、空中に跳ね飛ばして相手を挟み込むものへと変更されたエアロキャプチャー、ゴルフの要領で相手の虫を穴へ放り込むお笑い色の強い技*31から一転、力強く地面に飛び込んで突き上げた相手を穴へと突き飛ばすようになったウイニングショットなど、本作を肯定的に見るユーザーの中には大幅な改変はされたものの本作の方が迫力が増したと評される技はある。
      • 改変された技の中には前述のウイニングショットをはじめサブマリンアタック、タンバリンアタックといったファンの公募から採用された技や、ローリングクレイドルやエメラルドフロージョンなどタイアップにより同名のプロレス技をもとにした技、タツマキなど公式に裏設定を持つ技が含まれており、そのため旧作のものとは全く意味が変わってしまっている技が多数あることも旧作ファンから受け入れられなかった要因と思われる。
    • トルネードスローとローリングクレイドルとワダツミ、T4とホットケーキミラクル、G・ネックブリーカーとG・ネックトルネード、ダイブボンバーとネプチューンウェイブとトリトーンテンペスト、そして前述のタツマキとジェネラルストーム、エアロキャプチャーとカワセミハッグとプロペラダイブクラッシュ、といった風に旧作では全然違うモーションの技であってもほぼ同じモーションの使い回しであるものが多く、その点も評価の低さに拍車をかけている。
    • 上記の技には旧作における属性(ダゲキ・ハサミ・ナゲ)がそもそも異なるものも含まれている。属性とはこれいかに...
      • 一応、本作においてはグー=ダゲキ、チョキ=ハサミ、パー=ナゲという説明や言い回しは一切されていないという点に留意したい。
      • 本作を肯定的に見る一部のユーザーの中には、旧作時点で「サイドロックボム」や「サイズ」や「ガンガンスマッシュ」などは元の属性を無視した演出*32をしているとの意見もある。「サイズ」「ガンガンスマッシュ」に関しては動作と超必殺わざとする虫は変えずにグー及びチョキに変更できたかも知れないが。
    • 旧作では複数アングルあった技演出時のムービーが本作では1つのみとなっており、寂しいうえに見飽きやすい。
      • 一応、「カワセミハッグ」や「ダイブボンバー」など一部の技は技演出が後の弾にて変更されたものもある他、2015ファーストから実装されている必殺わざは「T4」を除き全て超神化1弾にて演出が手直しされているなど、完全に手を抜かれている訳では無い。
    • 縦画面である関係か技演出時のカメラアングルがムシに大変近く、カメラが揺れまくるため画面酔いしやすい。
  • インクが劣化しやすい
    • カードに使用されているインクが劣化しやすく、短期間でカードのQRコードが赤く滲んでしまい読み取れなくなる状態になりやすかった。
    • もっとも、印刷面を読み取るキッズカードゲーム全般がその部分が傷んでしまうとカードを読み取れなくなってしまうため本作に限った問題ではない。
  • 超神化4弾における音声周りの手抜き
    • ゴッドフォームを含めた、超神化4弾より登場した新規甲虫には肩書きや必殺わざの読み上げ音声が用意されておらず、予算不足で力尽きてしまったような様子、もしくは製作側の手抜きが見え隠れしてしまっている。
    • 本作における集大成かつ、旧作における「ムシキング」を彷彿させるシリーズファンに向けられた甲虫「SGRカブトムシ」ですら例外ではない。
    • 超神化2弾以降ゴールドバトルにて先行登場した「SGRオウゴンオニクワガタ」には肩書きの読み上げこそ用意されているものの、ゴールドバトルの性質上必殺わざの概念が無い故に収録されていなかった必殺わざの読み上げについては用意されていない。
    • 唯一、「フェモラリスツヤクワガタ」には肩書きと必殺わざ名を読み上げる音声がどちらも用意されている。とは言っても本種は台湾において稼働された際には激闘4弾時点で既に登場しており、内部データ上は以前から存在していたものと推測される。

賛否両論点

  • わざカードの廃止
    • わざカードの廃止により必殺わざではない通常手は汎用モーションに統一されており、見栄えが乏しい一方でやや中途半端に現実離れしている。
      • 一方で旧作において「ムシカードの強さ制限なし」の上級者大会で使用する構築のほとんどは「強さ200に特殊わざ3枚」でありわざカードをそれほど重要視しないプレイヤーもいた。
      • そもそもわざカードという概念が廃止されたのは今作では無くアダー完結編からのため「新ムシキングになってわざカードが無くなった」といった意見自体お門違いな批判なのだが、アダー完結編の知名度の関係で本作が槍玉に挙げられてしまうことが多い。
  • 必殺わざの変更
    • こちらは2005ファーストプラスから行われている*33が、「スペキオシスシカクワガタの必殺わざが今回から変更されたのがショックで見限った」などといった、誤った認識をしているユーザーも多い。もちろん今作になってから変更された虫も多数存在する。
    • 旧作では2004ファースト拡張パックまでに登場した虫は2種で超必殺わざを共有していたが、今作ではそれが全廃された。そもそも大型甲虫は5周年コレクションカードまでに全廃されていた。
      • ただし、今作に登場しない「コミカライズ版に登場した固有名詞付きの虫」と「ホペイオオクワガタ」を除く。タケゾーとコジローの超必殺わざは個別に用意されている。
    • また、「(スーパー)エメラルドフロージョン」は使用する虫が旧作では相性が△であった「ケンタウルスオオカブト」に変更された為、旧作をプレイしていた人にとっては違和感が大きい。
      • 「他の虫の超必殺わざを搭載したカード」はアダー完結編にも存在し(2008第2弾*34以外のEXノーマル)、こちらも虫との相性が△や〇のわざが含まれるが、アダー完結編では同じ虫で超必殺わざ(ハイパーレア)や究極必殺わざ(ウルトラレア)を使うカードも別途登場しており、攻略本でもEXノーマルは「能力値は(ノーマルよりは)高いが超必殺わざのカードより低い」という趣旨の説明がされていた。
      • ただし、元の使い手であった「クロゴホンヅノカブト」は体長83mmと強さ120にしては大柄な体格であった為、この変更は「ケンタウルスオオカブト」においては「新技を作らずに究極必殺わざを使えるようにした」、「クロゴホンヅノカブト」においては「強さ140相当に昇格させた」とも捉えられる。
      • なお、「スーパーサイクロンホイップ」は旧作*35にも本作にも存在しない。「モーレンカンプオオカブト」はSRで登場したが、覚醒の対象にはならなかった。
+ 詳細
  • 2004ファースト拡張パックまでに登場した虫の超必殺わざの変更と、それに関連する「ムシキング」「クロゴホンヅノカブト」「スジブトヒラタクワガタ」も例外的に記載する。
  • アダー完結編のEXノーマル等の「他の虫の超必殺わざを搭載したカード」や、今作での初登場のわざ変更(覚醒やGR等)は含まない。
  • アダー完結編以前における「大型甲虫」→「中型甲虫」→「小型甲虫」の順に記載。
  • 変更時期の「春」は「2003春」、「旧」は「2005ファーストプラスから5周年記念カード」、「完」は「アダー完結編」、「今」は『新甲虫王者ムシキング』を指す。
  • 変更時期が「2005ファーストプラスから5周年記念カード」の虫は変更後のバージョンのゲーム機でも変更される前のバーションのカードを使用すれば変更前のわざが超必殺わざ扱いになる。
    • これらの虫の「超必殺わざが変更された虫」は「性格なしと超必殺わざの変更後」の両立が出来ない。
    • 「5周年コレクションカード」に限り「超必殺わざ変更前」「超必殺わざ変更後」の両方が排出された。これは性格やバーコードの色の違いも同様。ただし「性格なし・超必殺わざ変更後」になっているカードはなく、既存ムシカードの新規のバーコードは「超必殺わざ変更後のマンディブラリスフタマタクワガタ」「通常盤ヘルクレスオキシデンタリス」だけ。
    • アダーコレクションとの両立の可否は表中の記述を参照。指定がない虫は超必殺わざ変更前後問わずアダーコレクションはない。
    • アダー完結編で変更された虫も同じくそれ以前のカードをスキャンすれば変更前が超必殺わざになる。
  • ()内は今作未登場の虫。
変更された虫 共有していた虫 変更前 変更後 変更時期 備考
アクティオンゾウカブト グランディスオオクワガタ ガンガンスマッシュ サマーソルトプレス アダーコレクションは超必殺わざ変更後のカードだけ*36
ギラファノコギリクワガタ パラワンオオヒラタクワガタ ブルロック G・ネックブリーカー
ヘルクレスオオカブト コーカサスオオカブト ローリングドライバー ヘルクレススパイラル
タランドゥスツヤクワガタ オウゴンオニクワガタ ヒャクレツケン バッファロークラッシュ OPデモは変更後も「ヒャクレツケン」を使用していた
変更当初はメーカーの過失で超必殺わざが変更されていないカードがある
マンディブラリスフタマタクワガタ ブルマイスターツヤクワガタ クロスダイブ マンディブクラッシュ 超必殺わざ変更後のカードは緑バーコードだけ
アダーコレクションは超必殺わざ変更前のカードだけ
超必殺わざ変更後のカードだけ排出されるのはアダー完結編から
(ムシキング) カブトムシ トルネードスロー キングトルネードスロー 「アダー登場編4」に限り(キング・カブト丸含む)「カブトムシ」のテクニックはそのままで強さと性格だけ変更していたが、2005セカンド*37でカード化された時に他の強さ160の虫と同じテクニックになった
オオクワガタ エレファスゾウカブト ドラゴンアタック タツマキ アダーコレクションと黒バーコードは超必殺わざ変更前と変更後の両方がある
ヒラタクワガタ セアカフタマタクワガタ ローリングクラッチホールド カワセミハッグ ロケテスト終了後、ミヤマクワガタの登場に伴い変更
2003春以降では小型甲虫
ミヤマクワガタ シンザンキョウ 超必殺わざ変更後は緑バーコードだけ
アダーコレクションは超必殺わざ変更前のカードだけ
超必殺わざ変更前は究極必殺わざは没データ
ネプチューンオオカブト アトラスオオカブト サイドスクリュースロー ネプチューンウェイブ 今作では大型甲虫
ラコダールツヤクワガタ コガシラクワガタ デビルスリーパー スライディングR
ケンタウルスオオカブト モーレンカンプオオカブト サイクロンホイップ エメラルドフロージョン クロゴホンヅノカブトの超必殺わざが流用された。
クロゴホンヅノカブト - エメラルドフロージョン Vスパイラルクレーン 超必殺わざ流用の関係で変更された。
今作では中型甲虫
ゴホンヅノカブト メンガタクワガタ ダンガン DGトリガー 必殺わざがグーからパーに変更
(メンガタカブト) コクワガタ ローリングスマッシュ アンダーワールド
ノコギリクワガタ (エラフスホソアカクワガタ) カワセミハッグ ランニングカッター ロケテスト終了後、上記のヒラタクワガタと同時に更
エラフスホソアカクワガタは2004セカンドプラスまでは「エレファスホソアカクワガタ」表記。
(エラフスホソアカクワガタ) ヒラタクワガタ ドリルストーム アダー完結編のカードでは中型甲虫
究極必殺わざはアダー完結編のカードでも使用可能
スジブトヒラタクワガタ D.V.B 旧作では映画前売り券特典・2007ファースト限定
必殺わざがチョキからグーに変更
スペキオシスシカクワガタ ノコギリクワガタ ランニングカッター ロデオ
グラントシロカブト カブトムシ トルネードスロー ジェネラルストーム
ノコギリタテヅノカブト タイゴホンヅノカブト サイドロックボム ソードアンドスフィア
ヒルトゥスヘラヅノカブト サビイロカブト ダイシャリン ハムスターホイール
ヒメカブト マキシムスマルバネクワガタ ハヤテ ブーメランスロー 必殺わざがグーからパーに変更
  • 「キプルツヤクワガタ」は旧作でも今作でも超必殺わざは「ミストクラッシュ」だが、アダー完結編で配布された「ムシキング・テリー専用キプルツヤクワガタ」に限り「ジェネシス」となっていた。他に「ジェネシス」を超必殺わざにする虫はおらず、本作には「ジェネシス」は登場しない。
  • アダー完結編でカード化された「スーパームシキング」と「改造コーカサスオオカブト」はそれぞれ通常版の「ムシキング」「コーカサスオオカブト」とは別のカードとして扱われるがわざは通常版と同じ。
  • 「フンボルトヒナカブト」は超必殺わざは「ローテートX」のまま、今作で必殺わざがパーからグーに変更された。
  • 「メタリフェルホソアカクワガタ」は元々固有の超必殺わざとして「ビートルライオン」を有していたが、今作から「ヨウソウハザン」へと変更された。アゴが極端に細長く地面に潜るのに適した体格では無い点を考えると似合わないと判断されたのかもしれない。
    • 「ビートルライオン」は本作には登場しない。
  • 甲虫王者ムシキング 対戦バトラーズターミナル』限定排出の「オールスターズカード」や「かぶ太を除くコミカライズ版の固有名詞付き虫」にはアダー完結編以前のカードしかないため、「アダー完結編で超必殺わざが変更された虫」でも超必殺わざの変更がされていない。
    • ただし、「オールスターズカード」は「5周年記念カードまでに変更された虫」は超必殺わざ変更後のカードしかない。
  • わざ習得
    • 激闘編にて実装されたシステム。技カードに相当するシステムで、特定のステージをクリアすることで特定の必殺わざを新たに習得可能になる。
    • 習得条件は激闘編にて正式に収録されたSR以下のムシが対象で、SSR、覚醒ムシ、ブラック甲虫は習得不可。また必殺わざがグーの虫に限りカブトムシ・クワガタムシが一致していることも条件となる。
    • このシステム自体は高く評価されているものの上記の習得条件が厳しい上に習得可能な技自体が大きく限られており、思いの外自由度は低い。しかも必殺わざ以外は変えられない。
      • 量産対策により最高レアリティのSSRが対象になっていない点は痛く、せっかく習得させてもSR以下のムシではどうしても活躍の場が限られてしまうのもありどうにも需要と噛み合わないシステムとなってしまっていた。なおSSRが習得できない理由として、表向きには「SSRは自分の必殺わざに誇りを持っているから」としているものの、激闘編で再録されたSSRは初期シーズンと異なる必殺わざを新たに扱っており矛盾がある。
    • 手間の割にユーザーへの需要が無いと判断されたのか、あるいはVブースターの付いたムシを量産されることを危惧したのかは不明だが超神化編では廃止されてしまっている。
    • それでもジュダイクスセイバーやローリングドライバーなど人気の高い技に関しては好評で、特にローリングドライバーに関しては「ヘルクレスオキシデンタリス」が習得対象に含まれているのもあり、(厳密には違えど)旧作の変更前の超必殺わざである「ヘルクレスオオカブトのローリングドライバー」を擬似的に再現できることで話題になった。
  • わざ進化
    • 旧作に当たる究極必殺わざに相当するシステムだが、旧作は小型甲虫は全種使えるのに対し今作は小型甲虫であっても一部の虫にしか導入されていない。
      • 全種に導入しようにすると手間がかかりすぎてしまうと判断されたのかもしれないが…
    • また、今作は大型甲虫でも使えるため、事実上「大型甲虫にも究極必殺わざあり」になってしまっている。
    • また、旧作では「スーパー(通常版のわざ名)」で統一されていたのに対し、今作ではSRからSSRへの覚醒種にはそうでないものが混在している。
      • 一応SSRへの覚醒を果たしたムシの中で「スーパー(通常版のわざ名)」となっているのは超神化編での覚醒かつ旧作にも登場していた3種であり、唯一本作で初登場した「マヤシロカブト」には新技が当てられていたりと規則性はある。
  • 世界観の違い
    • この手の新作の宿命か、過去に登場した人物は一切登場せず人間を中心にして話の進む今作は、旧作とは全く別の世界観というだけで拒絶されるケースも多い。前作の最後は「その気になれば続きを作る事も出来るようにする」という配慮が感じられたのだが…
      • ただし、旧作のコミカライズ版は全く別の世界観のものが多い。
      • 特に今作のムシの入手方法が「ムシ採り」である点が、プレイヤー(人間)側が完全にムシを捕獲する立場になっており、ゴッドフォームなどストーリー上で全面に押し出されている「ムシと人間の絆」というテーマと矛盾しているため受け入れられないという声が多い。
      • 特にロケテスト版では「バトルのご褒美としてムシ採りができる」という、上記のような印象を持たれても仕方ない言い回しとなっていた。そのためか正式な稼働にあたって「ムシ採り」の際の触れ込みは「プレイヤーのバトルを見て集まったムシの捕獲」となり、改善された。
      • おまけにロケテスト版では戦う理由がロクに説明されなかったため、無理矢理解釈しようものなら「人間が娯楽のために戦わせる」という物語に近かった。
      • また、ストーリー上で理由は明かされているものの「ムシ採り」で生息地が全然違う虫を普通に捕獲できる点も、旧作のテーマの一つであった「外来種問題」を蔑ろにしているという意見も散見されている。旧作では外国産虫やアダーコレクションなどでも物語には影響しなかったし、協力する理由についてはほとんど触れられなかったとはいえ…*38
      • 評価点にもある通り旧作を彷彿されるネタ自体はあるのだが、ある程度シナリオをやり込まないと発覚しないものも多い。
  • 一部のムシのレアリティ
    • 旧作にも登場していたムシの一部は今作での導入にあたってレアリティが調整されている。
      • 例として強さ160だった「ネプチューンオオカブト」は通常のムシでは最大となる強さ200相当として、強さ100だった「ファブリースノコギリクワガタ」は強さ100相当のNではなく強さ120相当のRとして収録されている。
    • 主に旧作では体格に反してやや弱めに調整されていたムシが対象となっている。
    • 一方で小柄な体格にもかかわらずSRに格上げされた「インペリアリスツヤクワガタ」、強さ120のムシの中でも決して小柄ではなかった「サンボンヅノカブト」「ラティペニスツヤクワガタ」がNに格下げされているなど、不自然な変更がされたムシもいる。
      • 「ラティペニスツヤクワガタ」は旧作での強さ120のクワガタムシの中では3番目に大きく、現実での強さや非常に短い大アゴでありながら80mmを超える体格を考慮すれば強さ140でも通用する素質すらある。強さ120のムシの中には「カンターゴカクサイカブト」、「キプルツヤクワガタ」、「スジブトヒラタクワガタ」と旧作時点で強さ100相当の小柄な体格のムシもいたため、それらの方を降格させるべきだっただろう。あるいはわざわざ格下げさせなくとも本作には未登場の「ヘルムスコツノクワガタ」をグーのNとして出すことも可能だったはずである。
      • 「サンボンヅノカブト」は旧作時点で「クロパプアサンボンヅノカブト」の方が小柄なグラフィックであった為、こちらを降格させるべきだっただろう。あるいは、60mmにしかならない「ヒルトゥスヘラヅノカブト」を降格させる、本作未登場の「ピサロタテヅノカブト」をNとして抜擢するといった措置の方が適切と言える。
    • 一方実際においては強さ200相当の強さを誇る「コーカサスオオカブト*39」と「パラワンオオヒラタクワガタ」と「マルスゾウカブト」は相変わらず強さ180に相当するSRに甘んじており、旧作における強さ180のムシの中でSSRに昇格したのは体格的にも強さ的にも昇格どころか降格級の「サタンオオカブト*40」しかいない。
      • 「マルスゾウカブト」「パラワンオオヒラタクワガタ」「コーカサスオオカブト」は「サタンオオカブトと属が違う」という理由かもしれないが、今作は属がステータスとして機能しないし、ディナステス属にしても「ヘルクレスエクアトリアヌス」を本作にも登場させる方が良かっただろう。
    • また、上述された過去作からのCGグラフィックの流用により、能力こそ調整されたものの体格が不相応に小柄なムシも多い。元々大柄な「ネプチューンオオカブト」や『アダー完結編』にて差し替えられた「アトラスオオカブト」と「ノコギリタテヅノカブト」は問題無いのだが、「ゴホンヅノカブト」、「ヘルマンミヤマクワガタ」、「フェモラリスツヤクワガタ」などは過去作にて強さが低かった頃の名残が垣間見えるほどにSRとしては弱々しいビジュアルとなっている。
      • 今作から登場したムシに関しても、実物が最大90mmを超え1ペアが数十万円で取引されるほど高い人気と希少性を誇る種のためSSRであってもおかしくないにもかかわらずSR止まりとなっている「オオシカクワガタ」*41、大型個体は100mmを超え同属では2番目に大きくなる種で、旧作における強さ200で通用する大型甲虫であるにもかかわらず、81mmの小柄なジャワ島産の個体が抜擢されたことでRとなっている「リノケロスフタマタクワガタ」、対照的に小型種でありゲーム内においても70mmしかないにもかかわらずリノケロスよりも強いSRとなっている「アラガールホソアカクワガタ」、大アゴの長いクワガタが大半を占めるチョキ属性のSSRでありながらたったの93mmしかなく、大半のチョキ属性のSRに体長で劣る*42「レギウスツヤクワガタ」など、一部不自然な格付けがされた種が存在している。
  • 必殺わざがグーのNムシのカブトムシ・クワガタムシ比率
    • 必殺わざがグーのNムシ全10種のうち、カブトムシは「フンボルトヒナカブト」*43しかおらず、残りの9種は全てクワガタムシという極端な比率となってしまっている。
      • これによって「N、R以下のカブトムシ」という条件下で発動するお助け昆虫と組むことのできるグーのNムシが「フンボルトヒナカブト」しかいないという事態になってしまっている。
    • これはアダー完結編含む旧作の時点でグーの強さ100のカブトムシは本作で必殺わざがパーに変更された「ヒメカブト」しかおらずクワガタムシに大きく偏っており、旧作のムシの収録を優先したための弊害とも言える。なおグーのNムシの中に本作から新録されたムシはいないばかりか、それでも全て収録しきれてはおらず強さ100(本作におけるレアリティN)相当であろう「ヘルムスコツノクワガタ」は前述にもある通り未収録に終わっている。
      • 強さ120に限らずとも体長がトップクラスに小さい「カンターゴカクサイカブト*44」を格下げする、旧作に登場しなかった「メガソマ属の小型種」「カブトムシの小型亜種(クメジマカブトなど)」「ビルマゴホンヅノカブト」や「小型で角の短いサイカブト族(ヒサマツサイカブトやタイワンカブトなど)」「ヒナカブト族」を新しく登場させるする方が良かっただろう。
    • 一応、「フンボルトヒナカブト」自身のステータスがこれらのお助け昆虫*45との相性の良い攻撃特化型なため、比較的構築しやすい点は救いではある。
  • CPUの使用するデッキが完全に固定されている
    • 旧作では「復活の森」「アダー完結編」の最後のボスと「ネブ博士と戦う」などの特殊なモードを除き戦う事になる相手が定まった候補の中からランダムで選ばれていたが、本作ではステージごとに対戦相手が固定されている。
    • ステージ周回作業の飽きが早くなるという問題を抱えている一方で、適正なデッキを組めば試合を即座に終わらせて周回効率を上げられるというメリットもあり一概にも悪い点とは言い切れない。
    • 一応、2015セカンドのマサオカップ決勝戦に限り、対戦候補のデッキが8種類存在しておりバトルの度にデッキが変わる仕様となっていた。
  • ポルテリータテヅノカブト
    • 旧作の「ノコギリタテヅノカブト」はカードに記載されている「体長」が頭角を省いた値で記されており*46、本作でも「ノコギリタテヅノカブト」が2016サードにて登場した際には同様の「体長」が採用された。しかし後の激闘2弾にて、「ポルテリータテヅノカブト」としてカードの「体長」を頭角を含んだ全長に変更したものを別ムシとして新規登場させた*47
    • 「ポルテリータテヅノカブト」として登場したことで体長が他のムシと同じ計測に即した値になった一方、「ノコギリタテヅノカブト」は激闘3弾以降再録されず、台湾版では一度もカード化されていないという実質黒歴史のような扱いを受けてしまっている。
      • アダー完結編以前のタッグマッチでは相性の問題で「オキナワカブト」が登場する前から「カブトムシ(強さ200の虫とタッグを組む場合を除く)」「ケブカヒメカブト」の劣化版気味ではあったのだが…
    • また、問題点の項目で述べた通り「ポルテリータテヅノカブト」は「ノコギリタテヅノカブト」よりも遥かに小さいグラフィックになっている上に本種の特徴の1つでもある前脚の長い関節も短く描かれてしまっており、アダー完結編の流用である「ノコギリタテヅノカブト」のグラフィックの方がクオリティが高いという珍事が発生してしまっている。
    • 実際に当時の掲示板等では「ネタ切れでは」といった意見や前述のグラフィックを指摘する声も見られた。
      • 反面覚醒を除けば大型カブトムシの大半を占めるディナステス属・カルコソマ属・メガソマ属以外からは唯一のSSRに抜擢されたカブトムシであり、単に「ノコギリタテヅノカブト」そのものを単独でSSRデビューさせていれば、意欲的な姿勢として評価されていたと思われる。

評価点

  • 実装された甲虫
    • 最終弾の超神化4弾までに100を超える種の甲虫が登場した。
    • 旧作では出し惜しみをされていた強さ200に当たるSSR甲虫は15種も登場しており、覚醒によりSSRへと昇華したムシも含めれば更に数が増す。
    • 旧作からの収録だけでなく「スマトラオオヒラタクワガタ」、「ジュダイクスミヤマクワガタ」*48、「ヘルクレスレイディ」など、高い知名度がありながらも旧作には登場していなかったムシも多数登場した他、本作稼働時点ですら日本国内への輸入もされておらず、ほとんど認知されていなかった新種「ローチオオカブト」も登場した。
  • お助け昆虫
    • 旧作の特殊わざやアダー完結編の昆虫カードとは比にならないほどの数が登場しており、ムシごとに相性のいいお助けが異なるため構築の幅を大きく広めた。
    • お助け昆虫毎に追撃効果は異なり、必殺封じや回復といった馴染みのあるものから、特殊な効果は持たない代わりに大ダメージを叩き出すもの、発動後2ターンの間ムシとお助けの攻撃力を高めるものなどバリエーションは非常に多い。
    • 発動条件も様々で、どの手で勝っても無条件で発動できるものもあれば体力が半分以下になり、なおかつ特定の手で勝つことで初めて発動できるもいる。
    • レアリティが低いお助けであってもスキルの特殊効果自体は高レアのものと互角な他、レアリティが低いほど与ダメの強化倍率が高くなるため低レアのお助けにもある程度は活躍の機会が設けられている。
  • 新バトルシステム
    • ゲージ止めやVガジェ(ビクトリーアタック)といった新要素はあれど、じゃんけんという大前提は守りつつ適度に技術介入の余地がある。
      • ゲージ止めはダメージの増減に関わる程度で、ビクトリーアタックの発動にはじゃんけんで勝つことが前提となる。アダー完結編のガンガンあいこのように、じゃんけんの結果を覆す程のことはできないようになっている。
    • 「特定の手で勝つと発動」するお助け昆虫の導入により、旧作と違い必殺わざではない2つの手にも異なる性能を持たせた上でカスタマイズすることが可能となった。
      • 特に「マレーコーカサスオオカブト」や「SGRマジンパラワンオオヒラタクワガタ」のような攻撃力が高くお助け相性が必殺わざ以外の手に2つ偏ったムシ(マレーコーカサスの場合はグー+パー+パー、パラワンの場合はチョキ+グー+グー)の場合は、本来の必殺わざよりも通常手の方が強くなることも珍しくはない。
  • 高レアリティのムシの入手手段
    • 旧作でのつよさ200に当たるSSR甲虫の出現率がそれなりに高い他、秘密の特訓場の2ステージ目クリア報酬、SRからの覚醒、マジン(ブラック)バトルでの勝利報酬、ビンゴタイムでの報酬といった手段により、確定で入手できる機会が多く設けられている。
    • 反面最高レアリティのSGRに関しては一部のモードを除いて入手は困難。後にも触れられている通りゴールドバトルやマジンバトルにおいては比較的入手しやすいものの、一部のSGRはこれらのモードでは入手できない。
    • とはいえ強さ200の排出率が1/200だったにもかかわらず、旧作のアダー完結編以前では「ゲーム機から排出されないカード」の中では大型甲虫がアダー完結編突入直前に「ヘルクレスオオカブト」が雑誌の付録カードになった事と「5周年記念カードキャンペーン」で抽選で強さ200のムシカード*49配布が行われた程度の対応しか取られず、アダー完結編になっても大型甲虫は雑誌付録の「改造コーカサスオオカブト」くらいだった旧作と比較すると、十分すぎる程の救済措置と言える。
    • なお、旧作では「ゲーム機から排出されないわざカード」は2005年の年賀状にバーコードが記載された「ヒャクレツケン」、「スーパーコレクション」付属の「タツマキ」「ローリングクラッチホールド」「ダ・ブエルタ」と上記の付録カード「ヘルクレスオオカブト」とセットになっている「ヘルクレススパイラル」だけ。
      • アダー完結編になってからも通常排出以外の昆虫カードは「かぶ太」だけ。
  • R・Nムシの待遇
    • R・Nムシで発動した際に凄まじい追撃ダメージを与える「SSRタイタンオオウスバカミキリ」、R・Nのムシに限りビクトリーアタックを発動した際に170以上のダメージを無条件で叩き出す「白銀・黄金のVガジェ」の実装により、SGRら上位のムシとの力量差をある程度ではあるが埋めることが可能となっている。
    • 上述した2点ほどの強力さはないものの、他にも「SSRコノハムシ」「SRヤエヤマクマゼミ」「Nオンブバッタ」などでもR・Nのムシ限定で特殊な効果を得ることが可能である。
  • 旧作プレイヤーへのファンサービス
    • 新主人公「カナト」は見た目や服装、声優が進藤尚美氏だったりと、旧作の主人公「ポポ」を彷彿させるキャラクターとなっている。
    • とあるイベントバトルや公式サイトにおいて「ネブ博士」や「ムシキング・ジョニー」の存在が仄めかされている他、ネブ博士に至っては公式側から彼の発言を発信している。
    • シナリオのネタバレになるため詳細は伏せるが、赤い目をしたブラック甲虫の出生には大昔のある人物が関わっていることが語られている。
    • それぞれ冠大会の配布、抽選形式での配布と入手困難ではあったものの、2004ファーストのデザインベースかつ過去作と同じ必殺わざであるスーパートルネードスローを習得した「グラントシロカブト」、ブルロックを習得した「ギラファノコギリクワガタ」が配布されたこともあった。
    • 『アダー完結編』には登場したものの本作では登場の叶わなかったオレンジ色のニジイロクワガタについても、イベントバトル時の会話内にて間接的に触れられている。
    • 2016年の大会「激闘ツアー」など、一部の冠大会においてはグレイテストチャンピオンシリーズのBGMが使用された。

総評

ムシキングの復活ということで大きな話題を呼んだ一方、旧作とは世界観や登場するキャラクターが全くの別物といった点に加えキラカードシステムにより、重課金必須の間口の狭いゲームとなり、さらに追い打ちをかけるかのようにCGグラフィックの手抜きや演出の安っぽさが問題となり、かつての栄光を取り戻すまでには至らなかった。

バトル、特に対人プレイに関してはそれなりの評価を得ているものの、対人戦環境の不備、公式大会の激減、超神化編でのインフレによる既存カードの相対的な大幅弱体化など、この点に関しても多くの課題が残っていた。
そして課題の解決がなされぬまま、稼働終了を迎えてしまった。

ただし、指摘される問題点には『アダー完結編』や『合虫ガッツ』の時点で方向性が既に変更された部分も多く、本作に限った問題には限らない点については留意されたし。
裏を返せば、それほどにまで初代作がプレイヤー間で飛び抜けて高い知名度や思い入れを抱かれていることの証とも言えよう。
ある意味、初代を越えられなかった作品なのかもしれない。


その後の展開

  • 2017年10月22日より台湾にて稼働が開始された。
    • こちらでは日本での激闘1弾からの開始となっており、初期の問題点であったサイズシステムは完全に排除されている。

余談

  • 本作のニコニコ生放送やYouTubeにて生中継されていた公式大会、「ムシキング甲子園」にてとあるアダルトコンテンツを想起させるプレイヤーのハンドルネームを司会者が読み上げる放送事故が発生しインターネット上で大炎上した。
    • キッズカードゲームのうえ、公序良俗に触れる可能性のあるハンドルネームがそのまま通される時点で、運営のリテラシーが無いのでは*50という意見も挙がった。
    • 無論、こうした行為はそのアダルトコンテンツを楽しんでいる面々にも快く思わない者が多い。動画の素材としてネタにする人もいるが
    • 全年齢向けであろうとR18であろうと、自分の好きなコンテンツを他の場所に無闇に持ち込むのは控えるべきだろう。
  • 本作の登場キャラクターである加賀美ティナは性格やマジンフォーム化した姿などが一部の大きなプレイヤーの間で話題となり、ファンアートなどが多く見られている。
    • このためか本作はプレイしていないが加賀美ティナは知っているという人が多数出ており、これを受けてかセガ側も『CHUNITHM』にて加賀美ティナがゲスト参戦し、さらにマイクロビキニ姿も描かれ、より一層話題を呼んだ。 まさに昆虫女王メスキング
  • TCAGの宿命として、低年齢層向けゲームや対戦ゲーム、メジャーコンテンツ全般に言えることであるが、インターネット上では一部のマナーの悪いプレイヤーやプレイヤー間のトラブルがたえず報告されていた。
    • 具体的にはレアカード狙いのハイエナ行為や強引に対戦やカードの要求を行うプレイヤー、大会での不正行為や年齢詐称*51、イベント会場や動画配信されている公式大会での迷惑行為、要らないカードを筐体周りに投げ捨てるプレイヤー、対戦に負けた際に相手プレイヤーに対する暴言を吐くプレイヤー、インターネット上での誹謗中傷や成り済ましなど。
    • こちらも、上述の通り低年齢層向けコンテンツやメジャーコンテンツ全般に起こりがちな問題であり、インターネットの発達なども一因のため本作に限った問題ではない。
  • 世界各地のカブトムシ・クワガタムシを主役として扱う作品としては異例とも言えるほど原名亜種の「ヘルクレスオオカブト」の扱いが悪く、一種の語種とされることがある。
    • 旧作でかなり冷遇気味だったのに対してコミカライズ版の主人公の相棒として抜擢された「ヘルクレスオキシデンタリス」、研究所から脱走した正体不明の危険な甲虫という触れ込みで先行登場し、ラスボスとしてトリを飾った「ヘルクレスリッキーブルー」と比較すると、原名亜種の活躍は激闘編と超神化編における赤い目の個体くらいでかなり地味。それも超神化編においては洗脳されラスボスの前座として扱われてしまっている始末。
      • 旧作のコミカライズ版ではいずれも「カブトムシ」が主人公で、唯一「固有名詞付き甲虫同士」でタッグ相性◎にできた。
    • カードとしての扱いに関しても、第1弾から登場したSSRのため性能がかなり抑えられてしまっており、超神化編においてもゴッドフォームが与えられた上記亜種の「ヘルクレスオキシデンタリス」、「ヘルクレスリッキーブルー」を尻目に、SSR甲虫の中では唯一再録されることなく稼働終了に至ってしまった。
      • なお、旧作では同時期に強さ200で登場した「アクティオンゾウカブト」と「ギラファノコギリクワガタ」にはしっかりとゴッドフォームが実装されている。
    • もっとも、本シリーズのラスボスは今作に限らずとも「ヘルクレスオオカブト亜種」が務める事が多く*52、激闘編の時期に限ってはラスボスを務めている、原名亜種は唯一「合虫ガッツ!」に登場しているだけだけ救いはあるにはあるのだが…
      • 旧作の亜種ごとの扱いは以下の通り。なお、カードに記載されている体長、亜種ごとの体長は原名亜種、リッキー、エクアトリアヌス、オキシデンタリスの順に大きい。また、旧作では「クロゴホンヅノカブト」が登場するまでは唯一「亜種が登場しているカブトムシ」だった。その後もヘルクレスオオカブト亜種以外では「クロパプアサンボンヅノカブト」、「オキナワカブト」、本作になってから「ローチオオカブト」、「マレーコーカサスオオカブト」が登場しているが、亜種の数では旧作時点だけで最多で唯一亜種が3種以上登場している。
原名亜種 アダー完結編以前のカブトムシでは「カブトムシ」同様バーコードの*53種数が最も多い
2003秋から2007ファーストまでの間で唯一「性格なしのカード*54」がある
2007ファーストでは上翅の黒い個体*55が登場
アダー完結編以前では唯一の大型甲虫の雑誌付録カード
アダー完結編最終弾の2009第5弾の「最強セレクション」あり
ザックの冒険編と森の民の伝説の表向き最終ボス
リッキー 上翅の青い個体だけ登場*56
最後の強さ200
ヘルクレスオオカブトの中で唯一アダーコレクションがある
森の民の伝説とザックの冒険編の真の最終ボス
森の救世主の表向きの最終ボス
オキシデンタリス 2007ファースト限定で上翅の黒い個体*57が登場
「ネプチューンオオカブト」と超必殺わざ以外が同じ
「ムシキング」と属、超必殺わざ以外が同じ
最後の強さ160
エクアトリアヌス アダー完結編にて最後の大型甲虫として登場
上翅の青い個体が旧作の最終ボス
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  • 甲虫王者ムシキング

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最終更新:2024年04月07日 17:29

*1 お助け昆虫によっては+2が上限のものもいる

*2 4弾に限り、あるGRのムシをSGRへ覚醒させられる。

*3 公式サイトにはSSR以上のムシを入手可能と記されているが、SRのムシも対象となっている。

*4 「ウエストウッドオオシカクワガタ」は旧作でグラフィックが変更される前の「ギラファノコギリクワガタ」、「スマトラオオヒラタクワガタ」は「ダイオウヒラタクワガタ」のグラフィックを流用改変していると思われる。

*5 同種の色彩変異個体。

*6 現物のメキシコゾウカブトはエレファスゾウカブトとは胸角の角度が変わる程度の差しか無い

*7 アダー完結編のEXノーマルに限り原名亜種の生息しているドミニカ(百獣対戦アニマルカイザーのカードではこちらが出身地の欄に記載されている)になっている。

*8 本種の学名は「Lucanus cervus judaicus」であり、ラテン語で「ja,ji,ju,je,jo」は「ヤ,イ,ユ,イェ,ヨ」と発音するため「ユダイクスミヤマクワガタ」の表記の方が正しい。同じように誤表記が広まってしまっている生物の代表例はティラノサウルス(学名が「Tyrannosaurus」のため「ティランノサウルス」表記の方が正しい)が挙げられる。

*9 おそらくモデルはカキカモルフォチョウ

*10 おそらくモデルはビリディアウラタカブトハナムグリ

*11 2004セカンドプラスのカードから「エラフスホソアカクワガタ」に修正され、次のバージョンからゲームでも訂正された。

*12 学名が「Odontoravis latipennis」のため「ラティペンニスツヤクワガタ」の方が正しい名称となる。

*13 学名が「Hexarthrius parryi」のためそれに従えば「パリーフタマタクワガタ」となる。英語版では「Parry Stag-beetle」となっている。

*14 旧作の稼働開始以前に学名が「Dorcus parryi」から「Dorcus ritsemae」に変更されている。カードの説明文に「リツセマオオクワガタと呼ばれる事もある」と記載はされている。初登場時期の関係上、英語版には登場しなかった。

*15 アニマルカイザーではカブトムシ・クワガタムシは2009年に初登場した。

*16 変更後の学名ではサビイロカブトと別属になり、仕様上タッグ相性が悪くなってしまう。属がステータスとして機能しない「かぶ太」「ムシカードをスキャンしなかった時に出てくるカブトムシ」も「通常版及びアダーコレクション」「(スーパー含む)ムシキング」「キング」「カブト丸」「オキナワカブト」と同じにするためか学名の訂正はされなかった。

*17 当初は南米アンデス山脈沿いに広く生息するリッキー亜種と思われるデザインであったが、超必殺わざが変更された2006DSから原名亜種に近くなった

*18 旧作の開発には生きた昆虫や標本、関連グッズを販売し、昆虫雑誌を発行している「むし社」が携わっていた。

*19 本作に筐体が流用された。

*20 それでもおおよその感覚の目処は立てられるため、やろうと思えば左程難しく無いのが実情ではある

*21 グーのお助け相性を持たないためオオシモフリスズメを採用できない上に、グーのお助け相性持ち体力も高いSGRグラントシロカブトの方が圧倒的に扱いやすく、Vブースターを持たない弱みも相まって発表当初と比較すると大きく評価を落としてしまっている。

*22 チョキのSGRは種類が少ないため4通りしか無いものの、グーとパーのSGRは6通り全て網羅している。

*23 2回追撃の能力を持つお助け昆虫のうち最低ランクとなるのは「Nアブラゼミ」だが、NでありながらRである「ツクツクボウシ」と同等の威力を持っている。

*24 厳密にはレアリティが低い分攻撃力に補正が掛かり、「テイオウゼミ」の追撃威力を若干ながら上回る。

*25 N、Rのカブトムシ系のデッキに組んだ場合に限り、必殺ふうじの効果を発揮する。こちらは「SRカブトハナムグリ」と異なりパー属性のため、無理なくカブトムシ系のデッキに組むことも可能。

*26 ただし「漫画でのデフォルメ化された姿を相似拡大しただけ」の姿で登場する他、ステータスが通常版と比べて大幅に変更されている。

*27 初期シーズンにおいて、SRは2015ファーストと2016ファーストでは4種なもののそれ以外の弾では5〜7種、超神化編では5種登場した。Rは最も少ない2015ファーストでさえ6種、2015セカンドに至っては10種も登場していた。こちらも超神化編においては一貫して5種登場。

*28 上記のR4種は初期シーズンにて既に覚醒を済ませているため覚醒対象としての再録枠ですらなく、どの弾においても全く同じ性能のままと再録する必要性が全く存在しない。

*29 一応激闘5弾より「ダイオウヒラタクワガタ」が正式に実装されたものの、事前にプロモーションカードとして登場している。

*30 SRノコギリタテヅノカブトも同様の扱いだが、あちらは激闘編以降はSSRポルテリータテヅノカブトとして性能が改められており、超神化編にて再収録もされている

*31 旧作時代に雑誌での募集により採用された技で、応募時の技名は「ホールインワン」であった。

*32 ただし「サイドロックボム」は柔道の巴投げをモチーフにしている。

*33 2007年に記載された攻略情報でもブラック博士が「超必殺わざが変更されたくらいで何大騒ぎしているんじゃ!今に始まった事じゃないだろ!」と指摘していた。

*34 日本かオセアニアの虫しか収録されておらず、強さ160以上の甲虫がムシキングしかいない為か、このバージョンのEXノーマルは他のバージョンのスーパーレアと同様に究極必殺わざを使うカードになっている。

*35 アダー完結編と没データ含む

*36 そもそも超必殺わざ変更前のカード排出終了時にはアダーコレクションが導入されていない上、復活時には強さ160以上のムシがアダーコレクションになる事はなかった。

*37 2005セカンドから2006DSまでは究極必殺わざを使えなかった。

*38 出身地問わず通常版では全て物語が同じだが、アダー完結編では「アダーコレクション(在来種含む)や雑誌付録カード(通常版とバーコードが同じカードは除く)等の特殊なムシカード(甲虫カード)」を使用した場合には専用の物語が導入された。また、アダー完結編の革命軍の外国甲虫は「アダーの洗脳が解けてポポの仲間になった」という説明がされた。その他、2006DSの「さばくの森」では「パプアキンイロクワガタの方から助けを求めに来る」という説明がされた。

*39 もっとも「百獣大戦アニマルカイザー」や「どうぶつの森シリーズ」などの「ヘルクレスオオカブトとともに登場する作品」では2番手として扱われる事が多いが。

*40 実際には強さ180でも過度に高く設定されていると言えるため、「ネプチューンオオカブト」や「ヘルクレスオキシデンタリス」とステータスを逆にして出すべきであったと言える。

*41 後に「ウエストウッドオオシカクワガタ」と改名されて再録された際に覚醒でSSRとなった

*42 体長が93mmを下回るチョキ属性のSRは「ラコダールツヤクワガタ」、「ディディエールシカクワガタ」、「インペリアリスツヤクワガタ」、「アラガールホソアカクワガタ」の4種しかいない上、ゲーム上のCGグラフィックでは明らかにラコダールとディディエールの体格を下回っている。

*43 旧作では必殺わざがパーのカブトムシだったが変更された。

*44 アダー完結編含め必殺わざがグーのカブトムシでは最小。

*45 「SSRタイタンオオウスバカミキリ」、「SSRコノハムシ」、「SRカブトハナムグリ」など。これらのお助け昆虫は体力にステータス配分が偏っており、ある程度攻撃面の確保されたムシの方が相性がいい。

*46 むし社の『ビー・クワ』など一部の書籍ではこの計測が採用されている。これは頭角の角度で体長に大きな差が出る為。

*47 公式では現実の最大体長が大きく更新されたためとしている。

*48 欧州を代表する昆虫「ヨーロッパミヤマクワガタ」の亜種。ムシキングシリーズより先に「百獣大戦アニマルカイザー」に登場している。

*49 しかもバーコードは通常排出と同じ。

*50 その上該当選手のインタビューにおいて「色んな意味でどうぞ」「大学院生ならおかしくない」「察してくれって顔してる」など必要以上に彼を弄っており、運営側すら半ばおもちゃとして扱っていた節がある。

*51 一部の大会では中学生以下などの年齢制限を行っていたが年齢を偽って出場するプレイヤーが問題となった。

*52 劇場版ではリッキーの方が優遇されていた。原名亜種は1作目ではそもそも登場せず、2作目ではエキストラで登場するだけ。

*53 性格なし(2003秋第1弾まで)、性格あり・超必殺わざ変更前(2003秋第2弾から1億枚突破記念まで)、超必殺わざ変更後の黒バーコード(2006DSからフォレストグリーンまでと雑誌付録)、2007夏シャイニング、緑バーコード(2007ファースト)の5種。「カブトムシ」は性格なし(2003秋第1弾まで)、黒バーコードの通常版(2003秋第2弾からフォレストグリーンまで)、アダーコレクション(1億枚突破記念からフォレストグリーンまで)、緑バーコード(2007ファースト)、対戦バトラーズターミナル限定のムシ王スペシャルの5種。

*54 2007夏シャイニングのシークレットカードになっている。ただし、バランスタイプに設定された為ステータスには影響しない。

*55 2007ファーストのカードをスキャンするとこのグラフィックで登場。5周年コレクションカードでは緑バーコードが収録されていない。

*56 この為、上翅の青いヘルクレスオオカブトを「リッキー」とするという誤情報が広まったのか、ムシキングと無関係のフィギュアでも「ヘルクレスリッキーブルー(この名称も厳密には架空のものと言える)」として販売された。なお「百獣大戦アニマルカイザー」では上翅の青い原名亜種が「ブルーへラクレス(亜種の指定は学名だけ)」として登場する。

*57 2007ファーストのカードをスキャンするとこのグラフィックで登場。5周年コレクションカードでも緑バーコードだが、こちらは新録された通常版となっている。