【こだいおうじゃ きょうりゅうきんぐ】
ジャンル | トレーディングカードアーケードゲーム | ![]() |
対応機種 | アーケード(NAOMI) | |
発売・開発元 | セガ | |
稼働開始日 | 2005年3月18日 | |
1プレイ料金 | 100円 | |
判定 | なし | |
ポイント |
ムシキングと比べるとやや複雑なゲーム性 良くも悪くもムシキングとは別物 |
|
甲虫王者ムシキングシリーズ |
セガのキッズカードゲーム『甲虫王者ムシキング』の恐竜版として開発された。
タイトーから販売された『ダイノキングバトル』の稼働によって裁判沙汰になったため、予定より早めての稼働に至った。セガブースでは「類似品にご注意下さい」の警告文が張られるなど対策も取られたが、最終的には和解したため両方ともゲームセンターに並ぶ事もあった。
筐体はムシキングと同じであり、稼働当初はムシキングの内蔵ソフトとカードだけを取り替えて稼働している所もあった。 『甲虫王者ムシキング(以下、ムシキングと略)』『オシャレ魔女 ラブandベリー(以下、ラブ&ベリーと略)』と並んで「セガ三大アーケードカードゲーム」と呼ばれる事も多い。
恐竜が大好きな少年、リュウタは父の職場である化石発掘現場で謎の石板を拾う。
その石板から古代の恐竜たちが「恐竜を捕まえて世界征服を企むアクト団に襲われている」と助けを求める声が聞こえた。リュウタとその親友レックスは石板の力で中生代へ向かい、アクト団へと立ち向かう。
激闘!ザンジャーク編から(以下、激闘と省略)から
アクト団を倒したリュウタ達の前に新たな敵「宇宙海賊ザンジャーク」が現れた。Dキッズは再び恐竜を守るためにザンジャークに立ち向かう。
+ | バトルタイプ |
通常系超わざ |
攻撃わざと同じ出し方のわざ。各属性に3種ずつある。 2006雨季限定まで超わざはこれだけだった。第6紀で全てが登場。 |
勝ち系特殊超わざ |
じゃんけんに勝つとたまに発動するわざ。第4紀で初登場し第6紀で全て登場。 タッグマッチの支援効果にもなっていて、炎属性と水属性を除いて味方の恐竜に効果がある。 このわざは登場してからは排出を終了する事はなかった。 |
究極系超わざ |
じゃんけんで特定の条件を満たした後、セットされた手で勝つと発動する。 上記の通常超わざよりも威力が高い。2007年第1紀で初登場し、激闘第3紀ですべて登場。 各属性に2種ずつ。 |
負け系特殊超わざ |
じゃんけんで負けると準備が整うわざ。 次のじゃんけんでそれぞれの条件を満たすと発動する。 デスファイアとダイノイリュージョンをエメラルドガーデンを除いて威力が低め。 3種はダメージ以外にも特殊な効果がある。 2007年第1紀に初登場し、2007第4紀で全て登場。 |
あいこ系特殊超わざ |
じゃんけんであいこになるとたまに発動するわざ。 たまにダメージ以外の追加効果が入る。 激闘第1紀で初登場し、激闘第3紀ですべて登場。 |
爆発超わざ |
じゃんけんで勝つとたまに発動するわざ。 攻撃力が高いほど大ダメージになる追い打ちをする。 覚新の第1紀と第2紀で全種が発登場。 |
ディノコンボ |
カスタマイズする恐竜の必殺わざのすくみのわざとしてカスタマイズされる。 4段階の攻撃で画面に出るわざボタンを素早く正確に押す必要がある。 わざボタンを押すのが遅かったり、間違えたりするとその時点で攻撃が終わる。 覚新第3紀で初登場し、覚新第5紀ですべて登場。本作最後の超わざ。 |
+ | 詳細 |
+ | ムシキングと同じく「生物学上の分類」「強さの合計」がタッグ相性に影響すると |
+ | 詳細 |
+ | 「ムシキング」での在来種の扱い |
+ | 「タッグ相性が◎」で必殺わざが同じになりやすいという問題点の詳細 |
+ | タッグ相性〇で済ませる覚悟で「属だけ合わせて強さの合計を高くする」でも上記の「大型甲虫の種が少ない」「ゲーム機から排出されないカードの大半は小型甲虫」という点から制約が強い。 |
強さ | 炎 | 水 | 雷 | 土 | 草 | 風 |
2000 | ティラノサウルス | スピノサウルス | ペンタケラトプス | アンキロサウルス | シャントゥンゴサウルス | アロサウルス |
1800 | カルカロドントサウルス | アンペロサウルス | スティラコサウルス | ステゴサウルス | ランべオサウルス | カルノタウルス |
1600 | トルヴォサウルス | スコミムス | パキリノサウルス | サイカニア | パラサウロロフス | ケラトサウルス |
1400 |
アルバートサウルス
ゴルゴサウルス |
アマルガサウルス
サルタサウルス |
トリケラトプス カスモサウルス |
ケントロサウルス サウロペルタ |
マイアサウラ イグアノドン |
ネオヴェナトル シンラプトル |
1200 | ヘレラサウルス | イリテーター | エウセントロサウルス | ノドサウルス | オウラノサウルス | ディロフォサウルス |
1000 | エオティラヌス | プラテオサウルス | エイニオサウルス | ダケントルルス | ムッタブラサウルス | リリエンステルヌス |
+ | 究極必殺わざの有無で劣化版になっている虫 |
+ | 同属の虫の有無で劣化版になっている虫 |
+ | 詳細 |
多様な超わざ、ディノテクターやジャークアーマー、エレメントフュージョンといった奥の深さを増したゲームシステムによって『甲虫王者ムシキング』とは異なる面白さの追及に成功する事ができた。
一方で、稼働が早められた経緯もあってか細かな粗がかなり多く、とても良作とは言い切れない。
結果として、本作稼働時期には頭角を現し始めていた競合アーケードカードゲームに打ち勝つことができずに人気の維持ができず、ゲーム史においても『甲虫王者ムシキング』と『オシャレ魔女 ラブandベリー』の影に埋もれてしまいがちになった。
*1 コロコロイチバン!のコミカライズ版に限り「バリオニクス」が使っていた。
*2 ムシキングのロケテスト版における「魔法」に近い。
*3 後述の「厳密には架空」の恐竜は種とは異なる名称の意味も記載されている。
*4 「ぴっかぴかコミックス」限定の表記ではあるが、原作や他の漫画との区別を付けるためにこう呼ばれる事が多い。
*5 マイアサウラは2007第1紀で排出を終了して、2007第3紀で復活する半年間は排出されなかった。そのためピンチタイプのマイアサウラはゲーム機からは出てこない。
*6 「マキシムス」ではなく通常版。
*7 これだけ第1紀では超必殺わざとして使える恐竜がいなかった。
*8 年齢はテレビアニメの公式サイトの登場人物で触れられている程度。
*9 発売時のバージョンは2007第4紀。
*10 敵として登場する「マンディブラリスフタマタクワガタ」に限り、超必殺わざが変更前の「クロスダイブ」の個体も登場する。
*11 2004セカンドプラスまではOPムービーにしか登場しない。
*12 動作は「キングトルネードスロー」に近くなっている。究極必殺わざも同様の為、ある意味では先行登場と言えるかもしれないが。
*13 「小学一年生」に掲載されたコミカライズ版に限り「サマーソルトプレス」に差し替えられていた。
*14 強さ1000の恐竜カードの排出終了は2007第1紀から。
*15 ミツバチがヴェロギラプトル、カナブンがタペジャラ、ナミアゲハがクリオロフォサウルスに差し替えられている。なお、「あせらせ」は2004ファースト以降のカードではアオスジアゲハに差し替えられた。
*16 その分テクニックは引き上げられる。
*17 漫画でも「何の赤ん坊だ?アーケオケラトプスでもないしカスモサウルスでもない」「種類はわからない」というセリフがある他、カードの解説からしても種が不明の恐竜として登場させていた事が窺える。それゆえに分類が「角竜下目」までしかわからない程度にデフォルメ化されている。
*18 単行本の最終巻にゲームで使える恐竜暗号が掲載された。
*19 アダー完結編以前の「特殊わざ」では呼び出した虫も戦っている所に直に登場したが、アダー完結編では呼んだ虫の画像がカットインで表示されるように変更された。もっとも、「人間がカブトムシの着ぐるみを着て、腕を4本に増やしただけ」のような体型で描かれていたため、この変更がないと出せなかっただろうが…
*20 「キング」は通常版の「カブトムシ」の角に絆創膏を付けただけ、「カブト丸」は通常版の「カブトムシ」に角に印象を入れて体を青くしただけといった具合。
*21 アダー完結編では専用の物語とセリフが設定された。
*22 キングは「僕」、カブト丸は「拙者」。
*23 アダー完結編で登場した敵限定の固有名詞付き甲虫のショルダーネームは個別に設定されている。
*24 「タヌキ」「カバ」「シロナガスクジラ」などが該当。亜種も含めれば「バーバリライオン」「ニホンオオカミ」「マサイキリン」など。
*25 前述の「スジブトヒラタクワガタ」「ホペイオオクワガタ」も同様だが、これらとは仕様が大きく違う。前者は「新甲虫王者ムシキング」で変更され、後者は「新甲虫王者ムシキング」には登場しなかった。
*26 「タランドゥスツヤクワガタ」は「メソトプス属(オオツヤクワガタ属)」に分類される。混同を防ぐ為に正式和名は「タランドゥスオオツヤクワガタ」になっており、「合虫ガッツ!」に限り正式和名になっていた。
*27 アダー完結編では「ブルマイスターツヤクワガタ」や「新甲虫王者ムシキング」で強さ200相当で登場した「インターメディアツヤクワガタ」を差しのけて「オドントラビス属世界最大」として取り上げられた。
*28 ムシキングよりも先駆けて「百獣大戦アニマルカイザー」に登場した。もっとも、ヨーロッパの甲虫は「新甲虫王者ムシキング」になるまで登場しなかった上、「新甲虫王者ムシキング」でも原名亜種は登場せず、「シュダイクスミヤマクワガタ」しか登場しなかった。
*29 稼働途中から「カブトムシ」とその亜種は新たに設けられた「トリュポクシルス属」と扱われるようになり「サビイロカブト」とは別の属になったが、相性の関係から学名の変更はされなかった。
*30 「パキリノサウルス」「シャントウンゴサウルス」「ダケントルルス」「タペジャラ」などはショルダーネームに生物学上の分類が用いられている。「ダスプレトサウルス」にも暗示ではあるが用いられた。
*31 「エレファスゾウカブト」のカードには「世界一重いカブトムシ」と記載されているが、数値での体重の記載はない。
*32 「百獣大戦アニマルカイザー」では出身地の欄が原名亜種のいるドミニカになっている。また、アダー完結編のEXノーマルに限り出身地が原名亜種のいるドミニカになっている。
*33 強さ140のムシカードに該当する部分。「オオクワガタ」も(フィギュアの付属品と20063Dキャンペーンのカードを含む)2006夏ネイチャー以前のムシカードであれば究極必殺わざとして使える。もっとも、公式サイトに記載されていた攻略情報の「中型甲虫の究極必殺わざ」の回でもこの点は記載されておらず、「5周年コレクションカード第1弾」のカード裏の説明文でしか言及されていない。
*34 学名は「Tyrannosaurus」のためティランノサウルスが正式な表記となるが、発音しづらいためか使われない。本作の英語版でもとても「ティランノ」には聞こえず「ティラノ」に近い発音になっている。
*35 しかもテレビアニメと「7つのかけら」では「ティタノサウルス」は登場しないのにこちらは登場する。英語版では「Isisaurus」表記に訂正されている。
*36 学名が「ヘクサトゥリウス パリー」の為「パリーフタマタクワガタ」が正確で英語版では「Parry Stag-beetle」に訂正されている。なお、「セアカフタマタクワガタ」は当時からムシキングシリーズ以外ではほぼ使われない。
*37 「ヘルクレスオオカブト」の亜種の一つの「ヘルクレスリッキー」の上翅が青白い個体(全亜種でごくたまに見られる)を指す為、元になった個体は実在するが、生物学の分類にはない為ムシキング以外で通用する名称ではなく、厳密には架空の存在で「ヘルクレスエクアトリアヌスブルー」も同様。なお、英語版では「Blue Hercules beetle」に訂正(「ヘルクレスエクアトリアヌス」「ヘルクレスオキシデンタリス」は登場タイミングの関係上、英語版では登場しない)されている。ただし、当時はムシキングと無関係のフィギュアなどでもこの名称が使われた。「百獣大戦アニマルカイザー」では上翅が青白い原名亜種が「ブルーヘラクレス」として登場する。
*38 以前は学名が「ドルクス パリー」だったが、稼働時には既に学名が「ドルクス リツセマエ」に変更されていた。カードの説明文に「リツセマオオクワガタとも呼ばれている」と記載されてはいる。こちらも登場時期の関係上、英語版には登場しない。
*39 5周年コレクションカードでは「ナミアゲハ」に訂正され、アダー完結編からはゲーム上でも「ナミアゲハ」表記に訂正された。
*40 学名が「カルコソマ キロン」に変更されたため「キロンオオカブト」の方が正確なのだが、知名度の関係か未だにこちらの方が使われやすい。もっとも、学名が振られたタオルでも「カルコソマ コーカサス」のまま(このタオルはカブトムシも「アロミリナ ディコトマ」のまま)だったが。なお、「百獣対戦アニマルカイザー」ではそれぞれ「カルコソマ キロン(和名はコーカサスオオカブトのまま。英語版でも「Caucasus beetle」表記。)」「トリュポクシルス ディコトムス」表記だった。
*41 ギラファノコギリクワガタの亜種ケイスケの(分類問わず黒いクワガタムシ全般で見られる)赤化個体を差す為、生物学上の分類にはない名称。
*42 ヘルクレスリッキーブルーは使用しなかった。
*43 もちろんアーケード版で究極必殺わざを使える虫に限られるが。
*44 例を挙げると、「必殺わざがパーの虫」は「かいふく」と「超必殺わざ・究極必殺わざ」を一度に使う事が出来ないという欠点があったが、わざカードが廃止された事によって「わざカードなしで超必殺わざ・究極必殺わざを使える」という仕様になり、一度に使えるようになった。
*45 じゃんけんマークが属性になっているわざで勝った時に効果が出る。
*46 ピアトニッキサウルスを除く。「フクイラプトル」は「ピアトニッキサウルス」より小さい。
*47 ショルダーネームも「カマラサウルス」が「雄々しき巨漢」、「アンぺロサウルス」が「難攻不落の巨躯」、「ティタノサウルス」が「隆盛の巨人」、わざカードの恐竜であるセイスモサウルスも「メガトンモンスター」など、体の大きさを表したものが多い。強さ1000のオピストコエリカウディアでさえ「草原の横綱」。
*48 「セントロサウルス」はカードにバトルタイプは記載されていない
*49 超必殺わざ以外が全く同じステータスの虫が該当。属は事実上タッグマッチ限定のステータスではあるが「同属の虫が登場しない」メリットはない。
*50 アダー完結編になってから同属の虫が登場した。また、性格なしのムシカードと「アカアシクワガタ」「パプアキンイロクワガタ」が登場しない「GCへの道」「GCへの道2」に限り強さ・必殺わざ・性格が同じ虫が登場しないため、劣化版になっていない。
*51 ムシカードでも前述の通りゲームに表記される名称さえ異なれば同時に使用できるので一応、「チャン・G」と組めばタッグ相性◎になる…が、同時期に「ジャンボ」もカード化された。「ムナコブクワガタ」と性格導入後の「コクワガタ」は「属・超必殺わざ・究極必殺わざ」以外が全く同じステータスの上、「コクワガタ」は「ゲーム機から排出されないムシカードの虫」とアダー完結編になってから登場した「ダイオウヒラタクワガタ」を除いても同属の虫が9種もいる。
*52 「フォルスターフタマタクワガタ」が登場しない「GCへの道2」に限り唯一無二のステータス。「GCへの道」は登場バージョンの関係上、登場しない
*53 同じステータスの虫が「マキシムスマルバネクワガタ」「パリーオオクワガタ」しかいないため、カブトムシ限定大会に限り唯一無二のステータス。また、「パリーオオクワガタ」に限り「アダーコレクションの有無」での差別化はされている。
*54 本作では三畳紀の恐竜は風属性の「リリエンステルヌス」「ゴジラサウルス」と秘属性の「エオラプトル」だけ。
*55 当時はディプロドクスとは別種と扱われていた。
*56 草属性に限り「リーフ(葉)」。もっとも、直訳しようものなら「アルティメットグラス」になり、かなり違和感のあるネーミングになってしまう。
*57 雷属性は通常系超わざが3種揃うのが最も遅かった。
*58 第6紀のカードとカード一覧の裏側にテレビアニメ化の告知があった。
*59 あいこでも力が抜ける。
*60 あいこやぶり使用時を除く。
*61 両方ともボタンを押さなかった場合は除く。また、タッグマッチではこの手段だと交代ができなくなるというデメリットがある。
*62 草属性は上記の「勝ち系特殊超わざ」「負け特殊超わざ」が登場するのが最も遅かった。そのためか、テレビアニメ第一期の最終回では「ネイチャーズブレッシング」を攻撃わざにしていた。
*63 恐竜カードの恐竜はカードに記載されている体長が約4mから約21mの恐竜が選出されている。
*64 ザンジャークのキャラクターカードを使い、対応した恐竜カードを使った場合を除く。
*65 しかもこれだと回答は「知ってる」「知らない」の2択。「どんな意味?」と表記するべきである。
*66 当時のコロコロイチバン!は2ヶ月に1回のペースで発行されていた。
*67 1コマだけティラノサウルスが登場。