スペースハリアー3D
【すぺーすはりあーすりーでぃー】
ジャンル
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3Dシューティング
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対応機種
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セガ・マークIII セガ・マスターシステム
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発売元
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セガ・エンタープライゼス
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発売日
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1988年2月29日
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定価
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5,500円(税別)
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プレイ人数
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1人
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備考
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3D-グラス対応
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判定
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ゲームバランスが不安定
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ポイント
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立体視のスペースハリアーの原点 ノーコンティニュー前提の難易度 アーケードの前日談
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スペースハリアーシリーズ
初代 / 3D / II / タイピング / コンプリートコレクション
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概要
3D空間を駆けるシューティング『スペースハリアー』の立体版。
『ザクソン3D』、『メイズウォーカー』に引き続き3D-グラス対応の第3弾である。
本作は1作目の前日談になっており、主人公・ハリアーがドラゴンランドに派遣されるまでの出来事が描かれている。
特徴
評価点
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『スペースハリアー』に立体視を導入した事。
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当時は家庭用ゲーム機における立体視の黎明期である。3D空間が特徴の本作との相性が良く、ユーザーに衝撃を与えた。後の3DS版の先駆けとも言える。
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BGMは「THEME」だけにとどまらず本作の為の新曲は斬新だと好評。
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「BRIGHT RAYS」、「MYSTERIOUS SKY」、「VOLCANO」は知名度は今一つだが『スペースハリアー』シリーズの雰囲気を損なわない新曲は耳に残りやすく、再アレンジを望む声が多い。
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声のピッチが高かった前作のセガ・マークIII版からアーケード版に近いピッチになった。
問題点
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本作の特徴の立体視を微妙に生かし切れていない。
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背景の奥行きを感じられるような立体感はあるが、メインとなる部分はハリアーと敵、スコアが段階的に飛び出しているように見える程度。
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スプライト欠けの弊害により爆風やハリアーのモーションが遅く、動かしにくく、ミスになりやすい。
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最たる問題は敵の弾がカクカクしているにもかかわらず範囲が非常に広く、かわしにくいこと。
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破壊できない柱などの障害物が多く、敵が発射する弾との同時表示を加味するとひたすら柱を回避する羽目になる。
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前述のように難易度は高めだがコンティニュー回数に制限がある。
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囚われたユーライア(初代『スペースハリアー』のボーナスステージに登場する白いドラゴン)を助けることが目的であるが、最後に登場するユーライアは自ら脱出しているように見え、あっさりした印象を受ける。
総評
『スペースハリアー』シリーズと立体視の相性は良く、新たな演出を見せつけることはできたがスプライト欠け等の問題によりバランスは悪化してしまった。
破壊できない柱が増えたり、カクカク描画による敵弾の避けづらさが災いして前作ほどの爽快感は味わいづらくなっている。
立体視の魅力は今と比較すると劣っているのが否めないが、当時のユーザーに衝撃を与えた功績は大きいだろう。
後の『セガ3D復刻プロジェクトシリーズ』の第一作として『3D スペースハリアー』が選ばれた事がその証拠とも言える。
移植
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プレイステーション2版『セガエイジス2500シリーズ VOL.20 スペースハリアーII~スペースハリアーコンプリートコレクション~』(2005年10月27日)
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発売から18年越しの初の移植作。
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PS2はハードウェアで立体視に対応していない為、交差法により立体感を味わえるステレオグラムモードが収録された。
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ニンテンドー3DS版『セガ3D復刻アーカイブス』(2014年12月18日)
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オリジナル版の3D-グラスは液晶シャッター方式であるが、3DS版は視差バリア方式により裸眼立体視を味わえるため、高い再現度で手軽に立体視を楽しめる移植が実現した。
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追加要素としてオリジナル版の問題点であるコンティニューの仕様が改善され、Lボタンだけで即座に再開し、回数が無限になるヘルパーモードが導入された。
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2025年2月21日発売の『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』にプレイスポットとして収録されている。
2025年5月21日以降記事作成可能。
最終更新:2025年03月09日 12:43