おきらく大富豪3D
【おきらくだいふごうすりーでぃー】
ジャンル
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カードゲーム
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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アークシステムワークス
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開発元
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Inspire
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発売日
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2012年2月29日
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定価
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306円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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あくまで1人用 実績解放をやりこめるかどうか
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概要
アークシステムワークスが贈る「おきらくシリーズ」の一角。
パパ、ママ、のぞみ(姉)、げんき(弟)の4人家族を舞台に、大富豪を楽しむゲームである。
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一人用であり、プレイヤーは4人家族から誰か1人を選び、残り3人(COM)と対戦することとなる。
大富豪のルール
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ゲームの流れ
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4人でトランプを52枚(+ジョーカー0~2枚)分配し手札とする。
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相手のターンを極力妨害し、いかに自分の手札を先に出し切れるかを競う。
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出す札はタッチペンで選ぶ。その他、札を出すかあえてパスするかを選択できる。
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あがりと得点のルール
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1位あがりが3点、2位あがりが2点、3位あがりが1点。
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任意回数ゲームを行い、先に10点取ったら優勝となる。
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カードの出し方
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原則ローテーションでひとりずつ出していくが、出せるカードがなかったり意図的にパスすることも可能。
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前のゲームで4位上がりとなっていると、ゲーム開始直後に最初にカードを出す権利を得られる。
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基本は1人1回につき1枚ずつしか出せないが、カードの数字が同じものであれば、2~4枚のペアでまとめて出すことが可能。
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2枚カードが出された場合は、場(後述)が流れるまでは2枚組を出し続けなくては成らない。3枚出された場合も同様。
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場
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各プレイヤーから出されたカードのたまり場。
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各自プレイヤーは自分のターンが回ってきたときに、場に出ているカードよりも強い役のカードを出さなくてはならない。
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カードの強弱は、「3<4<5<…<J<Q<K<2<JOKER」という順列。
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誰もカードを出せなくなった場合は、場が「流れる」。このとき場を流した人が自由に好きなカードを出せる。
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JOKERの立ち居地
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原則最強の役である。またJOKER以外のカードの代わりとして使うことも可能。
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4とJOKERを出せば、4のダブルを出したことになる。
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革命
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ひとりが一度に4枚以上のカードを場に出すと「革命」が起きる。
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革命が起きると、今までのカードの強弱関係が逆転する。
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革命は3位,4位が決定されるまで続くが、革命中に革命が起きると革命効果が消える(カードの強弱関係がもとにもどる)。
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その他、細かいルール
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その他、細かいルール
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以下ルールはローカル的なルールであり、オプションでON/OFFを切り替えて使うことが可能。
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マーク縛り
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場に出ているカードと同じマークのカードを場に出すと「マーク縛り」となる。それ以降から場が流れるまでその縛られているマークしか出せなくなる。
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ダブル以上の場合は、すべてのマークを同時に縛らないと「マーク縛り」とはならない。
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階段縛り
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場に出ているカードよりひとつだけ強い役を出すと「階段縛り」となる。
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たとえば、3が出ているときに4が出されると「階段縛り」となり、次の人は5を出さなくてはならなくなる。
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マーク縛りと階段縛りを同時にかけることも可能。
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その他、JOKERは縛りに関係なく出すことが可能。
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階段
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同じマーク、かつカードの役が連続している3枚以上の場に出せるようになるルール。
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たとえばハートの4,5,6をまとめて出すと階段となり、次の人はハートの7,8,9を出さなくては成らない。
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条件さえそろえば一度に7枚など大量にカードを出すことも可能となる。欠番をJOKERで補うことも可能。
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8切り
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8やあるいは8を含む2枚以上のカードを場に出すと、強制的に場が流れ場を流した人がつづけて何かのカードを出せる。
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8とJOKERをダブルにして場に出すと8切りとなるが、7+JOKER+9といった8を含まない階段を場に出すと8切りとはならない。
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反則負け
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最強カードを最後に出してあがると4位になる(得点ももらえない)。
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最強カードは、通常時は2、革命時は3。JOKERはあらゆるタイミングで最強カードとなる。
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8切りがONになっている場合は、8を出して上がっても反則負けとなる。
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都落ち
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前のゲームで1位だった人は、その次のゲームで2位以下を取ると自動で最下位にされてしまうルール。
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スペ3返し
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場にJOKERが1枚出ている場合、スペード3を出せる。
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またこのとき、場が強制的に流されスペード3を出した人が次のカードを出せる。
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その他
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戦績を閲覧可能。どのキャラを使用したか、勝率はいくらか、何回1位をとったか等。
評価点
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基本的な部分
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ひとりでCOM相手に大富豪できるゲームとしての利用価値はある。これといったバグもなく、ゲームとして破綻はしていない。
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DS下画面には手札が並べられているのだが、そのうちどの手札が出せるのか「ハイライト」で明示してくれる。
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雰囲気でもなんとなくルールをやりながら覚えていくことは可能である。もちろんルール説明の場も設けてくれているが。
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色々なルールに対応
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ON/OFFで複数のローカルルールに対応可能。
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擬似的な難易度調節の手段となっており、自分が勝ちやすいようにゲームをカスタマイズしたりも可能。
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CPUは適度な強さ
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熟練者がプレイすればまず負けない程度、かといって馬鹿な行動をしまくるAIでもない。
賛否両論点
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実績の存在
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本作をつづけてやりこむためのモチベーションとはなっているものの、大富豪の腕だけでなく、運、気長に待ち続ける忍耐力が必要なものとなっている。
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1位を連続で取り続ける、特定の組み合わせのカードを場に出す、など通常プレイだとなかなか起こらないような出来事を達成しないと実績解放されない。例として、7枚以上の階段を場に出す必要があったり、革命を大量に起こす必要があったりする。
問題点
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操作方法関連
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タッチ操作のみに対応。ボタン操作に対応していない。
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選んだカードを再度タッチするとそのまま場に出されてしまう。手元に並ぶカードをダブル等で出したいときに、誤操作となってシングルで出してしまいやすい。
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通信対戦には対応していない
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Wi-Fiにとどまらず通信対戦にも対応していない。CPU3体との戦いしかできない。
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結局ボリュームは価格相応に少なく、ひたすらひとりで大富豪をやりつづけられるかが、本作を楽しめるかどうかに関係してくる。
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キャラゲーとしての価値は弱い
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各キャラで勝利すると、記念としてイラストが解放されるシステムがあるがいまいち地味ではある。
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ボイスもほぼない。キャラ選択時に少ししゃべる程度。
総評
一人で大富豪を楽しめるゲーム。ゲームとして破綻はしていないものの、体感的なボリュームは決して多くはなく、実績解放といったシステムをいかに上手に活かしてプレイ意欲を維持するかが課題となるだろう。
最終更新:2022年04月29日 19:40