遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル!!
【ゆうぎおうらっしゅでゅえる さいきょーばとるろいやる】
ジャンル
|
対戦型カードゲーム
|

|
対応機種
|
Nintendo Switch
|
発売元
|
コナミデジタルエンタテインメント
|
開発元
|
STUDIOARTDINK マトリックス
|
発売日
|
2021年8月12日
|
定価
|
6,600円(10%税込)
|
プレイ人数
|
1~2人
|
レーティング
|
CERO:A(全年齢対象)
|
備考(パッケージ版)
|
初回生産限定特典で「ブラック・マジシャン・ガール」 「最強戦旗エースブレイカー」「強欲な壺」のカードが同梱 早期予約特典でamiiboカード全7枚中1枚ランダム封入
|
判定
|
シリーズファンから不評
|
ポイント
|
ラッシュデュエルは面白いが…… 自分でデッキを構築する遊戯王本来の楽しさが皆無 (現在は改善) その他の面でも細かなストレスが溜まる
|
遊☆戯☆王 関連作品リンク
|
概要
『遊☆戯☆王ラッシュデュエル(以下ラッシュデュエル)』を題材とした初のコンピューターゲーム。
ラッシュデュエルとは『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム(以下OCG)』をベースとして作られた新たなカードゲームで2020年4月より展開されており、同月より放送されているアニメシリーズ第7作目『遊☆戯☆王SEVENS』ではこのラッシュデュエルを取り扱っている。
本作のストーリーはアニメ『SEVENS』をベースとしたオリジナルのもので、ゴーハ第7小学校に転校してきた本作オリジナルの主人公がゴーハ社の主催するラッシュデュエルの大会「ゴーハ・ラッシュデュエル・バトルロイヤル」に遊我たちと参加するというものである。
発売時点で「宿命のパワーデストラクション!!」までの約350種のカードを収録している他、アップデートによりカードも順次追加されていく旨が発表されている。
システム・ゲーム内容
ラッシュデュエルのルール
以下は「基本的な要素と通常の遊戯王OCGとの違い」に絞った解説。その他は公式サイトを参照。
デュエルフィールドとターン進行
-
デュエルフィールドはモンスターゾーン3つ、魔法・罠ゾーン3つ、フィールド魔法ゾーン、墓地、メインデッキ、エクストラデッキで構成されており、スタンバイフェイズとメインフェイズ2が存在しない『デュエルリンクス』や『最強カードバトル』等で見られたスピードデュエル形式となっている。
-
また、本家OCGと異なりドローフェイズでは手札が5枚になるようにドローし、手札が5枚以上の場合は1枚だけドローする。
尚、ドローしなければいけない枚数よりもデッキが少ない状態でドローすると敗北になる。
-
これらのルールの都合上、本家OCGと比べてドロー効果の重要性が薄れてはいるが、デッキ切れによる敗北のリスクが高くなっている。
カードの種類
-
モンスターカード
-
本家OCGと同じく通常モンスターと効果モンスターがいるが、モンスター効果は全て「表側表示の限り1ターンに1回だけ発動できる効果」と「永続効果」の2種類のみに絞られている。
-
また、モンスターの召喚・アドバンス召喚は1ターンに何度でも行える。リリースに必要な数は本家と同じ。
-
魔法カード
-
緑色のカード。ラッシュデュエルでは本家での「通常魔法」に当たる魔法カードのみで構成されており、相手ターンに発動する事は出来ない。
-
罠カード
-
赤紫色のカード。発動するには一度フィールドにセットした後にターンを経過する必要がある。
-
本家と異なり、ラッシュデュエルはチェーンブロックの概念が無いため、「攻撃力を下げる効果の罠カードを複数枚発動して戦闘に勝つ」といったような戦法は取れなくなっている。
-
レジェンドカード
-
本家遊戯王からラッシュデュエルに登場している「LEGEND」のアイコンが表示されているカード。強力だが、デッキに1種類かつ1枚しか入れることが出来ない。
-
マキシマムモンスター
-
テキスト欄の種族表記の横に「マキシマム」と書かれたモンスター。普通に通常召喚や特殊召喚することも出来るが、本体、並びに同じ名前を持った左右を司る3種類のカードが同時に手札にいる場合、その3枚を1体のモンスターとして「マキシマム召喚」する事ができる。
マキシマム召喚に成功したモンスターたちは「マキシマムモード」となり、中央に置かれたカードの「MAXIMUM ATK」と書かれた数値を攻撃力として扱う他、3枚のテキストに書かれた効果をそれぞれ1ターンに1度発動できるようになる。また、マキシマム召喚時に既に自分フィールドに居たモンスターは墓地に送られる他、マキシマム召喚したモンスターは守備表示にならない。
-
ただし、「3つ全てのモンスターゾーンを使って出す1体のモンスター」となる都合上レベル4以下のモンスターを新たに召喚する事は出来ず、攻撃宣言やリリースも1体のモンスターとして扱う。
デュエル以外の内容
-
RPGのように3Dの街を歩き回り、NPCと会話したりデュエルができ、勝てば使用していたカードやGP(ゴーハポイント)が貰える他、マップ中の「?」の場所にはGPやカードスリーブ、パックの引き換えチケット等がランダムで落ちている事がある。
また、特定の場所でコナミコマンドを入力すると……
-
集めたGPはメニューのショップから買い物に使用する。カードパックの他、デュエルフィールドやデッキレシピ等のカスタムパーツ、オンライン通信に使うライセンス用のアイコンの他、リアルタイムで一定時間経過する毎に商品が入れ替わる限定カードも購入可能。
-
トロフィー機能に当たる「ミッション」が用意されており、達成すると様々な報酬を貰うことが出来る。
-
詰めデュエルに当たる「デュエルQ」も健在。クリアすればGPが貰える。
-
条件を満たすまでは、あらかじめ決められた構築のデッキレシピから選択してデュエルする事になる。新たなデッキレシピを使うにはそのデッキレシピ毎に定められたカードを特定の枚数収集する必要がある。
-
もちろん対人戦も可能。ローカル通信だけでなくインターネット通信もできる他、通信対戦した相手とは「ラッシュフレンド」に登録することが可能。
評価点
ラッシュデュエルの面白さ
-
本作の、というよりラッシュデュエルそのものの評価点であるが、単純ながら奥が深く面白い。
-
次のターンで手札が全補充されるため、消費を気にせずモンスターをガンガン召喚し、1ターンで最上級モンスターを場に出すことが可能という非常に豪快なルール。最大で5枚のドローが可能なため、どんなピンチでもエースモンスターを呼び出し逆転できる可能性を秘めている。それは裏を返せばどんなに優勢でも逆転される可能性があるということであり、最後まで気は抜けない。
実際にこのゲームでラッシュデュエルに初めて触れたというユーザーもいるため、面白さの認知度の向上には一役買っていると言える。
ラッシュデュエルのシミュレーターとして
-
ラッシュデュエルを取り扱ったコンピューターゲームは本作が初めてであり、それだけでも価値があるだろう。
-
最新のアップデートでは2021年9月に発売された「エクストラ超越強化パック」まで収録。フュージョン召喚モンスターにも対応している。
-
ルールや効果の単純化、収録カードの少なさという理由もあるのだろうがCPUのAIも悪くない。
-
例外として最初に戦えるモブデュエリストの「元気な男の子」「元気な女の子」は最弱デッキでは、どんなに攻撃力の低いモンスターだろうと攻撃表示で場に出すという思考をしているが、これはゲーム最序盤故の意図的な調整と思われる。
賛否両論点
-
絶妙にチープな質感の召喚ムービー
-
本作は大型モンスターの多くに召喚ムービーが用意されている。それ自体は評価すべきポイントではあるのだが、その3Dモデルの質感が絶妙に安っぽい。
流石にスキップ機能やムービーの再生切り替えオプションもあるため、前作『LotD』ほど酷くはなく、「これはこれで癖になる」というユーザーもいるので否定意見ばかりと言う訳ではないが。
-
豊富なやり込み要素
-
ミッションが膨大
-
例えば「特定のデッキレシピで〇〇回勝利する」「特定の相手に〇〇回勝利する」といったもの。これらをこなすことで様々なカードに触れつつ報酬を獲得できるようになっているが、種類が1000以上とかなり多いためすべて達成しようとすると非常に労力がかかる。後述するモブデュエリストのバリエーションの多さもこれに拍車をかけている。
-
パラレル化について
-
一定の枚数を集めたカードはパラレル化できる。加工に必要なカードはレアリティによって異なり、レアリティの低いカードほど必要な枚数が多くなる。加工したカードは通常のカード同じく1枚分として数えられるが、編集画面や対戦中に輝いて見えるようになる。
-
ライセンスカードの画面では、通常のカードとパラレル化したカードが別にカウントされるため、すべてのカードを集めた扱いにするためにはパラレル化が必要となる。
-
ラッシュデュエルではデッキには同名のカードを3枚まで、LEGENDのカードは1枚までしか入れられないため、集まりすぎてしまったカードを有効利用できる手段となる。
一方、パックに収録されていないショップ限定のカードは複数枚集めづらいため、パラレル化には苦労する。特にレアリティがノーマルのカードは40枚以上集める必要があり、相当な労力を必要とする。
-
一応、これらのやり込み要素はプレイヤーの自己満足に過ぎず、シナリオのクリアに影響はない。ミッションもパラレル化も無理に行う必要はなく、純粋にラッシュデュエルを楽しむ分にはスルーできる。
問題点
遊戯王のゲームとしての問題点
-
ストーリーをクリアしないとデッキ編集不可 (現在は改善)
-
本作最大の問題点といわれた要素。一応この仕様は体験版の時点で発覚していたものの、体験版を遊んだユーザーからは「製品版では解放されるんだろう」と思われていたこともあり、発売後すぐに検索サジェスト候補にもなるほど話題となった。
-
3DSの『最強カードバトル』でも同じ仕様だったが、あちらは無料なのに対しこちらはフルプライス作品である。
-
更に、敗北時には「この相手にはこのカードがオススメだ!」といったアドバイストピックが表示されるのだが、デッキ編集できないため煽り要素にしかなっていない。
-
そもそも、そのカードが入っているレシピを開放するために奔走するより後述する初期デッキで再戦した方が早く終わる。そのため本当に意味をなしていない。
-
またこの仕様により、体験版の最後で戦える相手「ヨシオ」が冗談抜きでストーリー最大の鬼門となっている。
その原因となるのがヨシオが使用するフィールド魔法「世紀末獣機界ビーストギア・ワールド」。効果は「お互いの獣戦士族・悪魔族・機械族の攻撃力が300アップし、ドラゴン族・魔法使い族・天使族の攻撃力が300ダウン」というもので、ヨシオの使用モンスターは攻撃力が上がる種族で固められているのに対し、プレイヤーがこの時点で使用可能なデッキレシピにロクなものが無く、強いレシピがよりにもよって魔法使い族とドラゴン族の物となっている。
-
アップデート第1弾で「ルーク部の扉の前でUIが消えた時にコナミコマンドを入力する」という行動を取ればシナリオの序盤でデッキ編集が解放されるようになった。だが、その更新データが配信されたのは発売から3か月が経過した11月18日。流石に遅すぎたといえ、この事実の認知度はあまり高くない。
-
この仕様は初心者や低年齢層がゲームの勝手をよく理解しないままデッキを組むと、著しく完成度が低いデッキになりやすいことへの配慮と思われる。
-
デッキレシピの内容が全体的に雑
-
明らかに不要なカードが入れられていたり、当然その枚数調整すらもできないという有様のため、デッキによっては事故が頻発する。後述する問題もあってデッキレシピを新しく使用可能になったとしても使おうと言う気が起こらない。
-
初期デッキが強すぎる
-
チュートリアルをクリアすると「スターターデッキ遊我」というレシピが使用可能になるのだが、このデッキが「ラスボス戦直前までこれだけでいい」と言われる程強い。
-
何故かと言うと、このデッキの強化版に当たるレシピ「遊我のセブンスロードデッキ」「遊我のセブンスロードデッキ 真」には採用されていない罠カード「ダーク・リベレイション」が3枚投入されているのが原因。レベル7以上のモンスターがセブンスロード・マジシャン1枚のみという明確な欠点もあるが、それを加味してもこの結論にたどり着いてしまうため、ラスボス戦直前までほぼ似たようなデュエル展開を繰り返させられる事になる。
しかし、いくら強力なデッキレシピを持っていてもラスボス戦では運ゲーを強いられる事になる。
-
ラスボス戦は強制的に使用デッキが固定化される
-
そのデッキというのがマキシマム召喚特化デッキなのだが、上述した通り不要なカードが非常に多く、事故率が非常に高い。そのため、勝つためには運に祈るしかない。
-
一方そのラスボスはアニメと同様にデッキ圧縮とドローを繰り返し、高速でマキシマムを手札に揃えるというデッキなのだが、やはりアニメのようにはうまく回ってくれない。そしてマキシマム以外のカードは貧弱なステータスなので事故率が高い。そのためラストデュエルがお互いに事故を起こしてグダグダのまま進行することも。
-
こういった上記の複数の事情から「自分で強いカードやコンボを吟味してデッキを構築する」という遊戯王本来の醍醐味が皆無となっており、ユーザーからはアニメの公式設定を引用して「キュークツなデュエルに嫌気が差して作られたラッシュデュエルでキュークツなデュエルを強いられるゲーム」と揶揄されるようになってしまった。
-
デッキ構築ができない問題点はほぼ解決されているが、そのような印象を拭い切れていないのが実情である。
SEVENSのキャラゲーとしての問題点
-
バクロー、カン、ゲッタ、タイガーなど使用カードが収録されているにもかかわらず登場していないデュエリストが多い。特にタイガーはアニメでの出番や活躍が多く、準レギュラーと言っても差し支えないキャラなのだが…。
-
その代わりに登場しているのが「わんぱくな男の子」「やさしい女の子」といったモブデュエリストたち。男の子2種類、女の子2種類、お兄さん、お姉さん、ゴーハ兵というたった7種類のバリエーションしかないのだが、髪や服の色で水増しされて総勢32人もいる。TFシリーズのように魅力的な外見や設定を用意されているわけでもなく、本当に単なるモブである。
-
こうしたモブデュエリストの多さはミッションをコンプリートする上での大変さにもつながっている。
-
それだけでなく主要キャラのうち、ルーク、ロミン、ミミは通常の姿とは別にそれぞれ、幻影ルーク、覚醒ロミン、ナンバーシックスのボイスとグラフィックが用意されている。サブキャラに力を入れた上でこういったメインキャラの差分を用意していれば、水増しでなく純粋に評価点と呼べたのだが…。
-
一方登場しているデュエリストの選出も疑問が残る。寿司子とウシロウは使用カードのうちエースモンスターしかカード化されていないため、それぞれ光属性、闇属性寄りのオリジナル色が強いデッキとなっている。
-
蘭世と凛之介の姉弟に至っては使用カード郡の「花牙」が本作初期収録パックに入っていないため、それぞれ通常モンスター主体、戦士族と魔法使い族の混合という何の関連性もないデッキを使用している。
-
ミッションをクリアすることで各デュエリストのアバターが入手可能。特定の組み合わせや条件の時のみ発生するレアな掛け合いが用意されているのだが…。
-
デュエリストアバターを設定できるのは通信対戦時のみ。(現在は改善) 2022年4月22日の第3回アップデートまで、NPCとのデュエルでは主人公のアバターしか使えなかった。おかげでせっかく用意されているボイスもほぼ聞く機会がないというもったいない事態となっていた。
-
シナリオはアニメの劣化焼き直し
-
身も蓋もない言い方になるが、シナリオはアニメ版の特徴であったカオスさを薄めたものに主人公を添えただけというものになっている。
また主人公の能力「スピリット」も、「テキスト文量を削減するために付け加えた設定なのでは?」という疑念が残るだけで特にこれといった感動を生む事も無く終わる。
ゲームシステムの問題点
-
入手できるGP量の割にゲーム内ショップのアイテム(特にカード)が高額 (現在は改善)
-
特に高レアリティのカードは50000P以上と、「買えるものなら買ってみろ」と言わんばかりの値段設定。更にいずれもタイムセールとは名ばかりのぼったくり価格のため、単品買いよりもパックを買った方が良い。
しかし、そのカードパックも1つ1000GPという価格設定。敗北時の入手ポイント量が『TFSP』よりも少ない事もあり、ポイントの累積速度と消費のバランスが『LotD』よりも悪化しているため、ユーザーからは「プレイ時間の水増し要素」と捉えられてしまっている。
-
一応アップデート第1弾で「所持数上限を超えたカードがGPに換金される」という仕様が追加されたが、パラレル化との兼ね合いで所持数上限が99枚のままのため、ほぼ死にシステムとなっている。
-
救済措置としてラッシュフレンドの登録を行うことで獲得できるGPが2倍となるシステムがある。フレンドが増えるほど段階的に倍率も上がっていき、最大人数の100人まで登録すると4倍になる。デュエルの勝敗は関係なく、対戦さえすれば登録できる。
-
先述したショップの価格はこのシステムを前提にしているものと思われる。
-
オンライン環境が過疎気味のため100人もの登録はかなり難しいが、1人でも登録すれば2倍となる。通信対戦が解禁されたタイミングですぐに適当な相手と対戦すればかなりマシになる。
-
2022年4月22日の第3回アップデートにて「通信対戦でもGPを獲得可能」かつ「獲得GPが3倍になる時間帯の追加」が行われた。これにより様々なプレイヤーと対戦しながら効率的にGPを貯めやすくなったといえる。
-
加えて、初回勝利時にマキシマムモンスター一式、ショップ限定カード、LEGENDカードなどをドロップするCPUのデッキが大幅に追加されたことで、カード集めの難易度も下がった。
-
デュエルのテンポが悪い
-
キャラの台詞を消し、様々な演出を消したりするなどして最速にしてもなお遅いと感じるレベル。一応アップデートによって全体破壊や複数リリースの演出はスムーズになったが、根本的な解決には至っていない。
-
デュエルQの内容も一部に抜けがあり、最適解を出す必要が無いものが幾つか存在する。
-
UIが不親切
-
特に顕著なのがデッキ編集画面。画面内に表示されるボタンの操作説明すら説明不足で、デッキ内のカードと所持カードの一覧が同時に表示されないため非常に見づらい。
-
また、TFシリーズや『LotD』にあった「デュエル中の画面の左右端にカード情報が表示されるUI」が本作では削除されており、カードにカーソルを合わせてボタンを押さなければならなくなった事についても批判が多い。
-
ラッシュフレンドはローカル通信で対戦しないと登録不可 (現在は改善)
-
本作が発売された2021年8月は新型コロナウイルスによるパンデミックの渦中であり、面と向かって会わないと登録できないこの仕様は「情勢を考えろ」という苦情が上がった。
-
アップデート第1弾によってインターネット通信でも登録可能になったため、現在は改善済み。
-
相手のターン中にフィールドや墓地のカード情報を確認できない (現在は改善)
-
NPCの思考時間が若干長いことに加え、『LotD』でも出来ていたことが出来なくなっていたため不評を買った。アップデート第1弾により改善済み。
総評
ラッシュデュエル自体の面白さは健在なものの、ユーザー目線を無視したゲーム設計によるストレス要素が目立ってしまっており、アップデート対応の遅さや雑さによりつまずいた初動を取り返すには至っていないこともあり、評価はあまり芳しくない。
付属カード目的の転売が横行したことで中古価格も1,000円以下と非常に安くなっており、数百円で買えるゲームと考えれば値段以上に遊べる作品であるのは不幸中の幸いと言えるが、果たしてこれで良かったのだろうか……。
一応、数回にわたるアップデートにより問題点とされた要素は改善傾向にある。カードプールの制限はあるが、中古価格の安さもあり、とりあえずラッシュデュエルに触れてみたいと思う方には悪くない出来になっている。
余談
-
本作発売直前に放送されたSEVENS第60話では、本作のオリジナル主人公がゲスト出演した。
-
また、同エピソードで描かれたデュエルでは本作特典カードの1枚である「ブラック・マジシャン・ガール」が自身の効果で攻撃力を上げてフィニッシャーになった。
-
過去にもパッケージ版が発売された遊戯王作品は「付属カードが本体でゲームはそのおまけ」と言われることがほとんどだったが、本作もその例に漏れず付属カードの値段がソフトの定価を超えてしまっていたことから、本作は「転売スターターデッキ」と揶揄されてしまっていた。
-
システム面でプレイヤーを苛つかせる本作だが、公式のYouTubeチャンネルに上げられている動画もそのイライラを更に煽るものとなってしまっている。
-
具体的に言うと、出演者が「ストーリーモードをクリア済みのデータを用意してもらった」「データを弄ってもらって全てのデッキレシピを入手している」と公言。挙句「カードの所持枚数が弄られまくって1種類当たり50枚以上になっている」「その公式改造データをフル活用して強いデッキで対戦する」といった光景が確認できる始末。
……売り上げを伸ばす努力が見られないのもそうだが、仮にも子供向けアニメのSEVENSを題材としたゲームでゲームデータの改造を公言するのは如何なものだろうか。
-
2022年12月1日にNintendo Switchで『遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル!! いくぞ!ゴーラッシュ!!』が配信/発売された。
-
本作から一部のデータを引き継ぎ可能。なお、体験版からも引継ぎが可能である。
最終更新:2023年09月30日 20:32