THE PLAYROOM VR
【ざ ぷれいるーむ ぶいあーる】
| ジャンル | パーティーゲーム |  | 
| 対応機種 | PlayStation 4 | 
| 発売元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント | 
| 開発元 | SIEジャパンスタジオ | 
| 発売日 | 2016年10月13日 | 
| 定価 | 無料 | 
| プレイ人数 | 1~5人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 備考 | PlayStation VR専用ソフト | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 珍しいVRのパーティーゲーム | 
| PlayStation Studios作品 | 
 
概要
PS4の周辺機器「PlayStation VR」の発売と同時に配信された無料のPSVR専用ソフト。
『PlayStation VR WORLDS』と同じく、PSVRのローンチソフトの一つである。
なお、PlayStation Cameraを使用する無料のARゲーム『プレイルーム(THE PLAYROOM)』とは別物なので注意。
特徴
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本作のジャンルが「パーティーゲーム」とあるように、基本的に複数人で遊ぶことを前提としたゲームが収録されている。
 VRヘッドセットを装着したプレイヤーと、テレビに映し出された画面を見てコントローラーで操作するプレイヤーに分かれて遊ぶゲームが多い。
収録ゲーム
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MONSTER ESCAPE(プレイ人数:2~5人)
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VRヘッドセットを装着したプレイヤーは巨大モンスターとなり、ヒーローなどを襲っていく対戦ゲーム。
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それ以外のプレイヤーはヒーローとなり、モンスターから逃げつつ戦う必要がある。
 
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CAT AND MOUSE(プレイ人数:2~5人)
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VRヘッドセットを装着したプレイヤーはネコとなり、頭を突き出すことでカーテンから顔を出し、他プレイヤーであるネズミを捕まえる。全てのネズミを捕まえるとネコ側の勝利。
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それ以外のプレイヤーはネズミとなり、ネコに捕まらないようにネコが顔を出している間は動かないようにする。チーズの欠片を全て集めればネズミ側の勝利となる。
 
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GHOST HOUSE(プレイ人数:2人以上)
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お化け屋敷に潜むおばけを捕まえる協力ゲーム。
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VRヘッドセットを装着したプレイヤーはコントローラーを使ってお化けを捕獲する必要があるが、VRヘッドセットにはお化けは映らない。
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テレビ画面にはお化けが映るので、VRヘッドセットを装着していない他人からお化けの場所を教えてもらう必要がある。
 
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WANTED!(プレイ人数:2人以上)
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VRヘッドセットを装着したプレイヤーはガンマンとなり、酒場にいる指名手配犯を撃っていく。
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他プレイヤーはテレビに手配書が映っているため、指名手配犯の特徴を口頭で伝える必要がある。
 
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ROBOT RESCUE(プレイ人数:1~2人)
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VRヘッドセットを装着したプレイヤーはコントローラー操作で、仲間を救出しながら、ゴールを目指すアクションゲーム。
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ヘッドセットを装着していないプレイヤーも1人だけ、コントローラー操作でテレビ画面を見ながら、協力プレイで参加することができる。
 
評価点
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ゲーム自体は人数さえ集まれば楽しめるものとなっている。
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ヘッドセットを装着しているプレイヤーとテレビを見ているプレイヤーとで、映る画面が違うことを活かしたゲーム内容自体は楽しめる。
 
問題点
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一人ではあまり楽しめない。
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ローカルで遊ぶタイプのパーティーゲーム全般に言えることだが、複数人で遊ぶことが前提のゲームが殆どなので一人ではそこまで楽しめない。
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ゲームの根本的な仕様上、CPUとの対戦や協力ができないゲーム内容なので、一人で楽しむことはできない。
 
 
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プレイ環境を整えるのが大変。
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本作自体の問題点と言ってよいのか微妙ではあるが、「PSVRを所持している」「一緒に遊ぶ友人や家族がいる」「ローカルで同じ場所に人が集まる必要がある」といった具合に、本格的に遊ぶまでのプレイ環境を整えることが中々大変である。
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本作そのものは無料とはいえ、そもそもの話、本ソフトを遊ぶ上で必須のPSVRが非常に高額であるため、みんなで楽しむまでのハードルが地味に高かったりする。
 
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一部ではあるが、敗北した側のプレイヤーを煽るような演出がある。
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例えば、「CAT AND MOUSE」ではネコ側が勝利すると、ネコ側のプレイヤーがネズミの尻を叩けるという内容が挿入される。
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ゲーム的にもパーティー的にも不要な要素であり、下手をすれば友情崩壊の恐れがある。
 
 
総評
VRの特性を活かしながら、みんなで楽しめるゲーム内容にしたこと自体は意欲的であり、評価できる。
しかし、いかんせんVRゲームというジャンルそのものが、2016年の時点であまり浸透しておらず、第一に本作を遊ぶ上での環境を整えるのが大変であるのが非常に惜しいところ。
決して出来の悪い作品ではないのだが、総括すると「コンセプト自体は悪くないが、そもそもの需要がなかった」という不遇な一作と言えるだろう。
余談
最終更新:2024年11月18日 05:56