EZ2シリーズリンク

機種 タイトル 概要 判定
EZ2DJシリーズ
AC EZ2DJ The 1st TRACKS シリーズ中最も判定が辛口なことで有名な最初のタイトル。
EZ2DJ The 1st TRACKS Special Edition 初めてライセンス曲を導入。判定がマイルドになるなどかなり遊びやすくなった。
文字通り文字が降ってくる隠し譜面版の「Changa (Theme of EZ2DJ)」が注目を集めた。
EZ2DJ 2ndTRAX ~It rules once again~ ゲームモードを増加し初心者向けのRuby Mix、超上級者向けのSpace Mixを導入。最終作に至るまでのシステム・ゲームモードの基礎はここで完成した。
EZ2DJ 3rdTRAX ~Absolute Pitch~ 新曲はテクノが多いなど高難易度を志向した。シリーズの全盛期と評価されている。隠しモードとして「EZ2CATCH」を導入。
Ez2Dj 4thTRAX ~Over Mind~ Ruby Mixが本作で一時的に削除されるなど、さらに高難易度化の傾向が強まった。隠しモードとして「TURNTABLE」を導入。 なし
EZ2DJ Platinum ~Limited Edition~ PENTAVISIONとして独立する初代からのスタッフで作られた実質最後の作品。Ruby Mixと削除曲が復活した(が判定はやや辛くなった)、第1世代の決定版。
EZ2DJ 6thTRAX ~Self Evolution~ スタッフの大半を入れ替えて制作されたが、新曲の方向性などは前作までを維持している。
「TURNTABLE」と「EZ2CATCH」が正式なモードに組み込まれ、『1st』を再現する「Remenber 1st?」モードも搭載。
Ez2Dj 7thTRAX ~Resistance~ スタッフ総入れ替え。当時の韓国BMSシーンを取り込んでの高難易度・トランス系路線へ転換。基板のアップデートも行われた。 なし
EZ2DJ 7thTRAX ~Resistance~ Ver1.50 またまたスタッフのほとんどを入れ替えての超短期間制作。新曲追加とともにバグ修正が施されている。
いわゆる音波クラッシュバグが出てくるようになったのはここから。
EZ2DJ 7thTRAX ~Resistance~ Ver2.00 新曲の追加と共に過去曲の復活なども行われた。利便性の向上など細かな調整が多い。
EZ2DJ 7thTRAX CLASS R ~CODENAME:VIOLET~ Ver3.00 楽曲の大量削除、歴代最悪の曲「For The Top」、時代遅れのパスワードシステム…
だがsasakure.UKTJ.Hangneilの「神威」一曲で全てをひっくり返すことに成功した。
EZ2DJ 7thTRAX CLASS R ~CODENAME:VIOLET~ Ver3.10 パスワードシステムの代わりに従来の解禁方法に戻した。新曲も2曲追加。
EZ2DJ 7thTRAX BONUS EDITION 新曲のほとんどが下記の『3S』からの移植。移植曲だらけ、バグだらけ、やっつけ仕事だらけと散々な出来栄えとなってしまった。
EZ2DJ 7thTRAX BONUS EDITION revision A 通称『BErA』。『BE』の無償アップデート版。全曲復活、譜面の大量収録など、シリーズ中期の決定版にふさわしい作品となった。
EZ2DJ:AZURE EXPRESSION 新たな開発チーム「SQUARE PIXELS」が発足し、新世代として再出発*1。なおライセンス切れにより『Resistance』曲のほとんどが削除されてしまった。
EZ2DJ:AZURE EXPRESSION ~INTEGRAL COMPOSITION~ 『AE』の無償アップデート版。本作を最後に『EZ2DJ』から『EZ2AC』シリーズへと名を変える。
EZ2ACシリーズ
AC EZ2AC:ENDLESS CIRCULATION シリーズこそ変わったが、筐体などはEZ2DJ時代のままである。『AE』までから飛躍的に洗練されたグラフィックや新曲で称賛を受けた。
EZ2AC:EVOLVE スコアシステムの変更、5K ONLYの導入など、システムの抜本的な改革を行った。
途中基板のアップデートが行われ、今まで悩まされてきたロードタイムや音波クラッシュバグが完全に解消された。
EZ2AC:NIGHT TRAVELER 夜景をテーマにしたUIや楽曲が高い評価を受けた。エイプリルフール企画の隠しモード「CODENAME VIOLET II」など話題性の高いコンテンツを提供した。
EZ2AC:TIME TRAVELER 『AE』で削除された『Resistance』曲の復活収録開始や旧曲のリマスターなど、過去作の保全に重点が置かれた。
その代わり新曲が少ないうえ、開発体制に揺らぎが見えるようになった。
EZ2AC:FINAL 初期の開発はSQUARE PIXELSではなく「EZ2AC TEAM」が担当。コースモードが無いなど酷すぎる仕事ぶりでファンを落胆させた。
その後SQUARE PIXELS(のリーダー)が関与するようになりある程度は改善。
EZ2AC:FINAL EX アーケード版最新作にして最終作。本作をもって『Resistance』曲の復活が完了。
なお開発チームが解体された為、アップデートは2021年を最後に中断状態となっている。
EZ2Dancerシリーズ
AC EZ2Dancer The 1st MOVE 3つのフットボタンと『ダンスマニアックス』風のセンサー2つを組み合わせたダンスゲーム。EZ2DJとの連動プレーも計画されていた。
EZ2Dancer The 2nd MOVE
EZ2Dancer UK MOVE
EZ2Dancer UK MOVE Special Edition
EZ2Dancer SuperChina
EZ2ONシリーズ
Win EZ2ON ONLINE TRAX オンラインゲーム版。開発は『Resistance』無印のスタッフが担当。
EZ2ON REBOOT 第2世代随一の人気曲「神威」を追加するなど若干の話題性を提供したが、親会社の事業撤退に伴い半年も経たない内にサービス終了。
EZ2ON REBOOT:R Unityベースで1から作り直し。アーケード版の要素を多分に含むなど、シリーズ全体の総括・後継的な作品となった。
その他
AC Sabin Sound Star 通称『3S』。ターンテーブルの代わりに3つのパーカッション型センサーを用いる。EZ2DJの実質的な後継作を目指していた模様。
だが、あまり売れなかった為その野望は潰え、2022年現在ゲームセンターで稼働しているのは日本の1台のみで、韓国では完全に絶滅したものと思われる。
AC Sabin Sound Star - Renascence Burst

関連作品リンク

機種 タイトル 概要 判定
DJMAXシリーズ 『1st』から『PLATINUM』までのメインスタッフが独立・移籍して作られた。
O2Jamシリーズ EZ2DJ、EZ2AC、EZ2ON REBOOT:Rとのコラボを実施。
Switch グルーヴコースター ワイワイパーティー!!!! EZ2ON REBOOT:Rとのコラボを実施。
AC CHUNITHM シリーズより「神威」「A Site De La Rue」を収録。
独自のアレンジ曲として「神威 (NAOKI × ZPP MIX)」も収録。
PUMP IT UPシリーズ EZ2ACとのコラボを実施。

概要

主に韓国で展開されている音楽ゲームのシリーズ。この項目では『EZ2DJ』とその後継作『EZ2AC』に絞って解説する。
基本ルールとして、上から降ってくるノートを筐体のデバイスを使ってタイミング良く操作・キャッチしていく、『beatmania』のクローンゲームである。
制作しているのは『1st』から『CV』までがAmuse World、『BE』と『BErA』が3S ENTERTAINMENT、『AE』以降はSQUARE PIXELSとなっている。


ゲームモード

  • 5K ONLY
    • 5つの鍵盤のみをプレイに使用するモード。『EVOLVE』で導入された。
    • 初心者から上級者まで幅広い層に向けたモードで、鬼のように難しい上位譜面も存在する。
  • 5K RUBY (Ruby Mix)
    • 『2ndTRAX』で初導入された初心者向けのモード。5つの鍵盤、ターンテーブル、フットペダルを使用する。STANDARDや5K ONLYに比べると全体的に簡単な譜面で構成され、かつSTANDARDよりゲージ減少が緩い。
    • 一時降板となった『4th』以降、このモード向けの譜面がEZMIXとして選択できるようになってから若干立ち位置が危うい。
  • 5K STANDARD (Street Mix)
    • 標準的なモード。5つの鍵盤、ターンテーブル、フットペダルを使用する。
  • 7K STANDARD (7 Street Mix)
    • 『3rdTRAX』から登場した、中〜上級者向けなモード。5つの鍵盤、ターンテーブル、フットペダルに加え、2つのエフェクトボタンを使用する。
    • 7キーと聞くと『beatmania IIDX』を想像するかもしれないが、2つのエフェクトボタンは奥にあるスタートボタンの隣=5鍵盤から離れたところにあるため、実際は片手プレイ必須だったり手を大きく広げてエフェクトボタンに指を伸ばさなければならなかったりと、かなり難しい。
  • COURSE (Radio Mix)
    • コンセプトに沿った4曲*2を連続でプレイするモード。
    • 『2nd』と『3rd』のみ7キー専用のモードであり、かつ専用譜面が存在したが、『4th』から「5 Radio Mix」が追加され、専用譜面も『7thTRAX』からSHDMIXとして他モードで選択可能になった。
      • コースを指して「チャンネル」と呼ばれるのと選択時のラジオノイズはこのときの名残。また7 Radio Mixのみ「リスニングレート」と呼ばれる専用のノルマが設定されていた。
    • 『EVOLVE』でCOURSEへと再編成されて「リスニングレート」が廃止。次の『NIGHT TRAVELER』で10Kと14K向けにもコースモードが用意されるようになった。
  • 10K MANIAC (Club Mix)
    • 上級者向けの5Kダブルプレイモード。左右合わせて10個の鍵盤、2つのターンテーブル、フットペダルを使用する。フットペダルは2つで1レーンを共有する。
    • Club Mix時代はシステムが異なり、ターンテーブルは片方のみ使用し、曲をプレイしている間にもう片方のターンテーブルで2曲目以降の選曲を行うという独自仕様を採用していた。
  • 14K MANIAC (Space Mix)
    • 『2ndTRAX』の隠しモードとして登場した超上級者向けの7Kダブルプレイモード。左右合わせて10個の鍵盤、2つのターンテーブル、4つのエフェクトボタンを使用する。フットペダルは譜面に使用されず、ノートスピードを調整するのに用いる。
    • Space Mix時代はシステムが異なり、最初に2曲を同時に選曲し、コンボメーターによる条件を満たせば3曲目として規定の楽曲に進出するというシステムだった。
  • EZ2CATCH
    • ターンテーブルのみを使用するモード。『3rdTRAX』で隠しモードとして初登場。
    • ターンテーブルを回すことでキャラクターを左右に移動させ、フルーツノートをキャッチする。
      こう書くと簡単そうに見えるが、筐体のターンテーブルが非常に軽く繊細な操作を求められるうえ、フルーツの落下パターンは通常譜面の流用が多いので見た目以上に難易度が高い。
  • TURNTABLE
    • 5つの鍵盤、ターンテーブルのみを使用するモード。『4thTRAX』で隠しモードとして初登場。
    • ボタンを押しながらタイミングよくターンテーブルを回す、『GuitarFreaks』的なプレイをする。

コナミとの裁判

『beatmania』のクローンゲームである本作をコナミが許すわけがなく、まず意匠権侵害として訴訟を起こしている。ところがこれはAmuse World側が勝訴という結果で終わってしまう。
次に特許権侵害の訴訟を起こす。具体的な流れはWikipediaゲームマシンの記事に記載してあるので割愛するが、最終的にはAmuse World側が敗訴することとなり、損害賠償の支払いと筐体の新規生産停止・破棄を命じられることとなった。
しかし破棄されたのは在庫分、しかも『3rd』までの旧作にとどまったため、『EZ2DJ』は『EZ2AC』へと名を変え2020年の『FINAL EX』に至るまで新作が発売され続けることができたのである。


日本での展開

日本での展開も計画していた。まず2000年のAMショー*3に出展している。このとき既にコナミに訴訟を起こされていたため、「EZ4DJ」なる名前で出展していた。
そして個人輸入という形で日本国内の数店舗で「EZ2DJ」名義のまま稼働を開始。しかし撤去が進み末期には『6th』が稼働していたところで全滅したという。
その後『7th』の時代、日本で「WGC -World Game Circus-」というゲームセンターが開業する。ここはEZ2DJを始めとする海外産音楽ゲームを多数揃えた店で、以後EZ2DJを遊ぶにはここへ行くか、韓国に渡る他なくなった。
2022年現在、World Game Circusは東京・立川に場所を変えて営業しており、最新作である「EZ2AC:FINAL EX」を遊ぶことができる。他にも福岡の「科学玩具博物館むかしや」という博物館でFINAL EXが稼働しているという情報がある。
また筐体を個人所有、いわゆるHomecadeしている日本人もSNS上で散見される。

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最終更新:2024年07月09日 04:46

*1 ただしレーティング審査上では『7th』扱い

*2 『1st』と『1st SE』のみ5曲

*3 現在のJAEPO。