グルーヴコースター ワイワイパーティー!!!!

【ぐるーゔこーすたー わいわいぱーてぃー】

ジャンル リズムアクションゲーム
対応機種 Nintendo Switch
発売元 タイトー
開発元 タイトー
クラインコンピュータエンタテインメント
発売日 2019年11月7日
定価 6,500円
プレイ人数 1~4人
レーティング CERO: B(12歳以上対象)
配信 ダウンロード専売
判定 良作
ポイント シリーズ初の据置ゲーム作品
カジュアルパーティー向けの調整
Joy-Conを振る新しい操作が登場
スペースインベーダーシリーズ
タイトー音楽ゲームシリーズ


概要

SPACE INVADERS INFINITY GENE』の系譜を継ぐグルーヴコースターシリーズがアーケード(AC)・スマートデバイス向けアプリ・Steamに続く4番目のプラットフォームとしてNintendo Switchに進出を果たした一作。
勿論、同シリーズが家庭用ゲーム機に進出したのは本作品が初となる。

この記事では、主にSwitch版の特徴や、AC版を始めとする先行作品からの変更点について説明する。
シリーズ作品全体に共通する要素については、AC版『GROOVE COASTER』の頁を参照されたし。


Switch版ならではの特徴

  • Joy-Conを振って演奏する「アクティブ操作」
    • 先行作品との最大の差別化要素でもある、Joy-Conのジャイロセンサーを活用した本作独自の演奏方法。
    • アクティブ操作では、Joy-Conを矢印の方向に振る事によってSLIDEノーツを操作する。SCRATCHノーツもJoy-Conを左右に振り続ける事で問題なくプレイ可能。
      • 『太鼓の達人 Nintendo Switchば~じょん!』のフリフリ演奏のようなもの…と説明すれば、分かりやすいかもしれない。
      • アクティブ操作では全楽曲に3段階の難易度を有した専用譜面が用意されている。いずれも本作開発にあたって新規にアレンジされた譜面となっている。
    • 一方で、先行作品の一つであるSteam版と同様の「コントローラーのボタンを用いた操作方法」にも対応している。公式では此方の操作方法を「スタンダード操作」と呼称している。
      • スタンダード操作にはEASY・NORMAL・HARD・MASTERの4段階の譜面が用意されている。基本的にAC版の各譜面難度に対応しているが、当時AC版にEXTRA譜面が実装されていなかった楽曲の場合はHARD譜面をアプリ版のAPP-HARD譜面に近い調整にしており、MASTER譜面をAC-HARD譜面ベースにしている。
      • スタンダード操作でのSLIDEノーツは、スティックを矢印の方向に傾ける他に、方向に対応したボタンを押す事でも回収可能。更にJoy-Conの方向ボタン操作を考慮した独自仕様として、斜めSLIDEは±45°以内の直角方向で入力してもOKとなっている*1。高難度譜面ではこの仕様を理解していないと非常に困難なターゲット配置となっているケースが多い。
    • 収録楽曲1曲につきアクティブ操作専用の譜面が3種類とスタンダード操作専用の譜面が4種類、計7種類の譜面を遊ぶ事が可能となっている。
      • 当然だがスコアは各譜面毎に記録される。アクティブ操作専用の譜面をスタンダード操作でプレイ…等といったズルはできないので注意されたし。
  • バーチャルYouTuber(VTuber)との大規模コラボ
    • VTuber「キズナアイ」「電脳少女シロ」「ミライアカリ」「月ノ美兎」「田中ヒメ」「鈴木ヒナ」…等々、大勢のVTuberが電撃参戦を果たした。
      • 本作では条件を満たしさえすれば、彼女達に本人のボイス付きでナビゲートして貰える。勿論チュートリアルにも対応している。
      • ただしどういう訳か、キズナアイのみ汎用ボイスとなっている。
      • 本作の為に書き下ろされた楽曲「GROOVE LOOP」の他に、「ミライトミライ」「AIAIAI (feat. 中田ヤスタカ)」「ヒトガタ」といった各VTuberの持ち曲もしっかり収録されている。
    • 一部楽曲では「ボーカルチェンジ」機能が実装されており、選曲画面でL/Rボタンを押せばオリジナル音源(1)とVTuberによるカバー版(2)の音源を切り替える事が可能。こちらでは「神楽すず」「もこ田めめめ」「シスター・クレア」の3名も活躍してくれる。
      • 但しVTuberの歌唱がオリジナル版となる「GROOVE LOOP」(初音ミク歌唱版がカバー扱い)、及び後述のDLCでの一部対応楽曲は例外扱いとなっている。
    • 更に、発売後の無償アップデートでホロライブ所属VTuber「ときのそら」「がうる・ぐら」「兎田ぺこら」「森カリオペ」「白銀ノエル」「沙花叉クロヱ」の6名が飛び入り参戦を果たした。この6名はDLCを購入せずとも、ソフトのアップデートを済ませるだけでナビゲーターとして選択可能となる。
      • 参戦と同時に「キラメキライダー☆」「REFLECT」「Prism Melody」「Journey Like a Thousand Years~千年の旅~」「Shiny Smily Story (2022 ver.)」「Our Bright Parade」の6曲がデフォルト楽曲に追加された。勿論これらの楽曲追加も無償である。尚、ぺこーらやカリーのソロ曲は下記DLCパックに収録されております。
    • アバターのみの参加も含めれば「樋口楓」「静凛」「本間ひまわり」といった、にじさんじ所属VTuberもしっかり登場している。
  • ミッション
    • 課題をクリアする事で楽曲・アバター・ナビゲーター等のご褒美要素を解禁していくモード。
    • 提示される課題は条件は大きく分けるとそのミッションに挑戦できる段階になってからカウントが開始されるタイプ(特定ジャンルの楽曲を一定数以上クリアするなど)と、最初からカウントされ続けるタイプ(譜面クリア数の累計が一定数以上を突破するなど)の2種類が存在している。
      • 後者はプレイ状況次第ではあるが、ミッション出現と同時に達成扱いとなるというケースもあったりする。
      • 中には「7種類の譜面全てでS+評価(スコア950,000点以上)を達成した楽曲数を〇〇曲以上にする」といったとんでもない課題もあるが、こういったやりこみ課題の報酬はその大半が「特殊な称号」となっている。普通にプレイする分には達成できなくてもそこまで気に病む必要は無い。
    • どうしてもクリアできないミッションにぶち当たってしまった場合でも、ちゃんと救済措置が存在している。演奏終了時や一部のミッション報酬として手に入るゲーム内通貨「GC(グルコ)」を消費して、その課題をクリアした扱いにしてしまう事ができるのだ*2
      • ミッションの中には、明らかにGC消費クリアしか条件がない物もある。例えばアイテム「SAFE」や一部アバターを入手する為のミッション等。
  • チャレンジモード
    • 予め決められた曲目を順にプレイしていくモード。
    • このモードのみ、通常モードではGROOVEゲージが表示されている箇所に「LIFEゲージ」が表示され、MISSを出すとLIFEゲージが減少していく。ゲージが0になったら即FAILED、その時点でどれだけ良いスコアを出していようがお構いなしにプレイ打ち切りとなってしまう。
    • デフォルトの状態では各ジャンル毎にC級~S+級までの難度別でコースが用意されている。全30コース。
      • コース毎にチャレンジレベルが設定されており、それに応じて許容MISS数が決まっている。デフォルトコースで最も難しいレベル7だと5回のMISSで即終了となる。
    • コースを完走できた際には特殊な称号が取得できる。これ以外に報酬は存在していないので、普通にプレイする分にはクリアできなくても(ry
      • アニメ・ポップスS級だとヒメヒナのファンの総称でもある「ジョジ民」、東方アレンジS+級では摩多羅隠岐奈の二つ名「究極の絶対秘神」、そして「conflict」が曲目に含まれるバラエティC級だと案の定と言うべきか「ズォールヒ~~↑wwww」が報酬として手に入る…といった具合に、報酬称号はコース中の楽曲にちなんだ内容となっている事が多い。
    • 自分で自由に楽曲と難易度を選択して、オリジナルコースを作成する事もできてしまう。念の為記述しておくが、鬼畜コース作成は程々にしておくべし。
  • みんなでプレイ
    • 画面を分割しての対戦プレイも可能となっている。最大4人まで同時対戦可能。
      • AC版の対戦プレイと同様に獲得した☆の数で決着をつけるワイワイ対戦と、AC版の大会モードと同様の純粋なスコア勝負となるガチ対戦の2種類が用意されている。
      • このモードではハンデの有無を選択可能となっている。ハンデ有りにするとワイワイ対戦では下位プレイヤーのパワーアップや上位プレイヤーへの妨害といったイベントが発生し、ガチ対戦では下位プレイヤーのスコアに補正がかかるようになる。実力差の大きいプレイヤーと遊ぶ際にオススメ。
      • 前者は『pop'n music』における「オジャマ対戦」に、自分を有利にする効果が加わったシステムと説明すれば分かりやすいだろうか。
  • オンライン通信プレイ
    • 2021年末のアップデートで、待望のオンラインマッチが追加された。このモードのみNintendo Switch Onlineへの加入が必須となる点には注意されたし。
    • ランキングマッチはAC版のオンライン対戦イベントに近い内容。近しい腕前のプレイヤーと、予め決められたルールで対戦できる。
      • ルールの内容は一定周期で変化する。マッチング方式の選択時に確認できるので、特にパワーアップや妨害イベントの発生に関わってくるワイワイスターの有無はしっかりと確認しておいた方が良いだろう。
      • 対戦で獲得したポイントを溜めていけば、特殊な称号や、大戦中相手に送る事ができるメッセージを獲得可能。
      • 溜めたポイント数が多いプレイヤーは、プレイヤー名や使用している称号がランキングに掲載される。ちなみに上位に掲載されても報酬はない。
    • プライベートマッチでは、ルールと参加条件をプレイヤー側で指定した上で、任意の相手とのオンライン対戦が楽しめる。
      • 参加条件は誰でもOK・フレンド限定・パスワード制の3種類。非公式大会の開催などにどうぞ。
  • ショット音(キー音)のカスタマイズ
    • AC版でも空打ちやAD-LIB回収時の音をカスタマイズ可能であったが、本作はそれに加えてターゲット回収成功時のキー音(ショット音)まで変更できてしまう。
      • ただし上記・後述する譜面修正の都合もあって、先行作品では各楽曲の一部パートを演奏するように構成されていたショット音が一律でオミットされてしまった。
  • その他、色々な仕様
    • 2022年末の大型アップデートと同時に、ユメの双子の妹という設定の新ナビゲーター「ユウ」がデビュー。デザインはIOSYS所属の未早氏*3、CVは高槻みゆう氏が担当。
      • 同時にユメちゃんも新衣装へとリニューアルし、まさかの眼鏡っ子にパワーアップ。CVは引退してしまった高橋氏から、小田果林氏が担当を引き継いだ。
    • Steam版と同様に、本作も縦長画面サイズ表示に対応している。縦向きモニタを用意してやればAC版とほぼ同様の画面でプレイ可能。
      • 外付けモニタを持っていなくても、Switch本体からJoy-Conを外して本体を縦置きにしてやるだけで、とりあえずは雰囲気を楽しめる。

評価点

DLCが無くても十分な量のボリューム

  • DLCを除く本作収録楽曲は作中での解禁が必要となる物を含めると全100曲。これら楽曲の1つ1つに7種類の譜面が用意されていると考えれば相当なボリュームである。
  • ミッションによって解禁できるアバターやスキン(ターゲット回収時のエフェクト)、効果音などのカスタマイズ要素も豊富。特に称号は98種類も用意されている。
    • 上述した「GCを消費してクリア扱いにできる」という救済措置のおかげで、欲しい報酬が有るのに条件が難しすぎて取れない、といった事態にはなりにくくなっている。
  • 勿論シリーズ共通のウリである、楽曲演出の高クオリティぶりも相変わらずである。
    • AC版で収録済みの楽曲は(ごく一部の例外を除いて)AC版と寸分違わぬ演出をお茶の間で楽しめるし、本作での新規収録楽曲にはシリーズ他作品経験者でも驚くような演出が用意されている。

新規収録楽曲のラインナップ

  • VTuber楽曲以外にも、複数の楽曲が本作で新たに収録されている。全くの音ゲー初心者からゴリラ熟練プレイヤーまで幅広い層のニーズに応えた内容となっている。
  • まず版権ポップスだが後にAC版にも移植されたEve氏の「ドラマツルギー」の他に、米津玄師氏の「Lemon」とDA PUMPの「U.S.A.」、ずっと真夜中でいいのに。の「ヒューマノイド」を新規収録。
    • AC版では楽曲削除(≒スタッフの努力の結晶でもある画面演出の削除)のリスクから、でんぱ組.inc以外の版権楽曲がなかなか増えないという事情もあり、この4曲の新規収録発表時にはAC版プレイヤーから羨望の声が数多く聞かれたという。
  • アニメ楽曲では、某クソアニメのOP曲「POP TEAM EPIC」が漸く収録された。
    • …他社作品での収録時期と比べると収録が遅すぎるって? しょーがねーだろグルコスなんだから。
  • VOCALOID関連ではsasakure.UK氏の「*ハロー、プラネット」、Giga氏の「劣等上等」、ピノキオピーの「腐れ外道とチョコレゐト」が新規収録。
    • 加えてAC版『3』での楽曲削除以降、本シリーズでは音沙汰の無かったDECO*27氏の楽曲「ゴーストルール」「アンドロイドガール」もちゃっかり収録された。
    • れるりり氏の「脳漿炸裂ガール」も本作で新規収録された。この楽曲は後にAC版に移植され、そちらでも遊べるようになっている。
  • 東方Projectのアレンジ楽曲では、REDALiCE氏の「taboo tears you up 2017 -GC EDIT-」が新規収録された。
    • マーベラス社の『WACCA』でも同曲が収録されているが、あちらとは使用している声ネタの内容が異なり、若干BUCHiGiRE気味のアレンジとなっている。曲名の「-GC EDIT-」は伊達ではない。
    • 残念ながらデフォルトで新規収録された東方アレンジ楽曲はこの1曲のみだが、他の収録楽曲はしっかりと有名所を押さえた内容となっている為そこまで大きな問題にはならないか。
  • オリジナル楽曲では、ZUNTATAメンバーと(元メンバー含む)外部アーティストとの合作曲が2曲、更に無償アップデートで1曲が追加された。
    • Yu Shimoda氏はCOSIO氏との合作で「Cosmic Ray」を提供。何気に現行ZUNTATAメンバーと元メンバーの合作はこの楽曲が初めてだったりする。
      • リズム難に加えて、後半とラストに大量の飛来SLIDEが襲い掛かってくる為「GotシリーズよりGotシリーズしてる」と言われているとかいないとか。
    • Shohei Tsuchiya氏はt+pazolite氏と合作し「An indignant world」を提供した。
      • この楽曲の譜面内容については、此処では敢えて詳細を伏せる事にする。実際に本作をプレイして、その目で確かめてみてほしい。
    • 無償アップデートで追加されたのは、YouTubeのタイトー公式チャンネルで放送されている番組のテーマソング「テッテーテレ!ゲーミングデイズ!」。
      • 小田果林氏と高槻みゆう氏が歌唱する楽曲なので、ある意味ユメとユウのテーマソングと解釈する事もできなくもないかもしれない。
  • そしてBMS楽曲等の所謂バラエティ楽曲では、VOCALOID楽曲の箇所でも触れたsasakure.UK氏の「Jack-the-Ripper◆」が満を持しての襲来を果たした。
    • 本シリーズ中でも他に類を見ない変拍子に加え、高速連打と難解な複合処理もしっかり完備しているという隙の無さである。
    • 飛来SLIDEの凶悪さがAC版から更に強化された「Got more raves?」と共に、本作におけるラスボス曲として君臨しているそうな。

DLC楽曲で更に凄みを増すボリューム

  • デフォルト楽曲のみでも十分すぎる程の内容だが、定期的に配信されるDLCパックにおける楽曲・演出のクオリティも粒ぞろいとなっている。お値段は1パックにつき1,650円と決して安くないが、それだけの価値はあると断言していいだろう。
  • 2023年10月末時点で発売中のDLCパックは、なんと合計50種類。
  • 1パックにつきデフォルト楽曲9曲と、DLC内の他楽曲を一通りプレイすると解禁されるシークレット楽曲の計10曲が収録されている。DLC専用のアバター・ナビゲーター・称号も用意されており、専用ミッションをこなす事で解禁可能。
    • DLC専用ナビゲーターとしては、先行作品で既に参戦していたものの(版権の都合等で)デフォルト収録から漏れたナビゲーター達の他、本作で新規参戦を果たしたナビゲーターも複数見られる。
      • 具体的にはAC版では2Dアバターのみの参戦だったテトテ×コネクトの「ドロシィ」や、完全新規参戦となるmaimaiシリーズの「ラズ」*4、すばらしきこのせかいの「ネク」等々。勿論(一部ナビゲーターを除いて)原作さながらのボイス付きである。
      • 無償アップデートで参戦した6名以外のホロライブ所属VTuberや、「猫宮ひなた」「カグラナナ」「しぐれうい」といった個人勢VTuberも参戦している。ファンの方は是非。
  • DLC楽曲はオンライン対戦プレイでも選曲できるが、選びたい楽曲の含まれるDLCパックをマッチングした全員が購入していなければならない。誰か一人でもDLCパックを未購入のプレイヤーが居た場合は選曲不能となる。

Joy-Conでの操作を考慮した譜面内容

  • 本作楽曲の譜面は決してAC版のベタ移植ではなく、譜面の一部(物によっては全部)が変更されている。
    • AC版よりも連打を要求される場面が減り、DUAL SLIDEが通常のSLIDEに変わるなど、全体的にはAC版よりマイルドな難度となるようにアレンジされている。
    • 中には「バブルボブルメドレー」や「ナイト・オブ・ナイツ」など、変更によって強化された曲も無い訳ではないが。
  • また「FullMoon」「ID」など、AC版では微妙にずれていた配置がリズム通りに改善されている楽曲も存在している。
  • SLIDEの入力の仕様変更に伴い、高難度帯ではAC版では斜め方向となっていたSLIDEが上下左右方向に差し替えられた譜面も存在している。上でさらっと触れた「Got more raves?」がその好例である。
    • AC版とは違った運指が求められる為、先行作品のプレイヤーであっても新鮮な気持ちで楽曲攻略を楽しめるかもしれない。

アイテムの使用回数制限撤廃

  • 先行作品では態々消費アイテムを使用しなければ使えなかった「MIRROR(譜面の左右反転)」や「JUST(GREAT判定以外は全てMISS扱い)」といった機能が、本作において正式なオプション機能として実装された。音ゲー作品において一般的な設定は、ほぼ全てが初期状態から好きなだけ利用可能となっている。
    • しかも先行作品では不可能であったオプション機能の併用も、一部の組み合わせ以外は可能となっている。例えばJUSTと「STEALTH(ターゲットの不可視化)」を同時使用すれば、AC版においてアイテム「IMPOSSIBLE」を使用した際と同様の効果が得られる。
      • さらに「HIDDEN」「SUDDEN」「STEALTH」は、使用時にFAILED~PERFECTのどこまでを達成したかも記録される。
    • GROOVEゲージやスコア、判定といった画面上の情報は、各種設定から表示/非表示の切り替えが可能となっている(先行作品ではアイテム「NO INFO」を使用する必要があり、非表示にする情報の個別指定もできなかった)。
      • これらの情報を消した上でSTEALTHと「NO WAY(コースラインの不可視化)」を同時に使用してやれば、さしずめ背景鑑賞モードとでも言うべき状態となる。
      • 本作にも収録されている「B.B.K.K.B.K.K.」を背景鑑賞モードにしてやれば、本家BGAと寸分違わぬ演出が大画面で延々と流れる光景の出来上がりである。ボーカロイドパック第1弾を購入し、心行くまで「リバースユニバース」でのちびミク探しをしてみるというのも面白いかもしれない。
  • 「SAFE(10回までMISSをGOOD判定に変える)」や「BREAK(MISS10回で強制終了)」等はアイテムとして残っており、使用にはミッションで条件を達成して入手する必要がある。またアイテムの効果同士は、残念ながら本作でも併用不可となっている。
    • 本作では此方のアイテムも、一度入手さえすれば無限に使用できる。初心者の味方SAFEが、最初に300GCを消費するだけで幾らでも使用可能となるメリットは極めて大きい。

ナビゲーターのボイスについて

  • AC版やSteam版でもプレイに華を添えていたナビゲーターだが、本作ではボイス方面でかなりのパワーアップを遂げている。
    • 一定時間操作しなかった際に流れる放置ボイスが新規収録された。制限時間を気にせずにプレイ可能な家庭用ゲームならではのボイスと評せるだろう。
    • 楽曲クリア時、及びクリア失敗時のボイスが、汎用ボイス組とヒメヒナの2名を除くナビゲーター全員に3種類ずつ用意されている。
    • リンカ・ユメ・セイネの3人娘には、先行作品に無い新規ボイスまでちゃっかり収録されている。一方先行作品のデモプレイなどで使用されていた一部ボイスは収録されていないが、そこまで高望みするのは流石に酷という物であろう。
  • 汎用ボイスもAC版から変化しており、機械音声のような雰囲気を持った女性ボイスとなっている。
    • 汎用ボイスを用いるナビゲーターは、ソフト単体で入手可能なものはほぼ全員女性キャラであり、AC版の一部ナビゲーターに見られるような極端なミスマッチは今の所発生していない。
    • DLCによる追加ナビゲーターまで含めると、汎用ボイスとナビゲーターのミスマッチも目立つようになってくるが…その辺りは割り切るべきなのだろう。
  • VTuberナビゲーターは、ファンなら思わずニヤリとする様なネタを披露する事もある。
    • ミライアカリはナビゲーターとして決定した際に「ハロー! ミライアカリだよ(ピロリンッ♪)」と効果音付きで挨拶したり、月ノ美兎は放置時に「これがバーチャルYouTuberなんだよなあ」と漏らしたり…といった具合。

賛否両論点

アクティブ操作のレスポンス

  • アクティブ操作で遊んだ場合、SLIDEやSCRATCHをうまく回収できずMISSが頻発するという声が発売直後から相次いだ。
    • 身も蓋も無い事を言ってしまえば、ジャイロセンサーを使用した動作検知であるが故に、意識してJoy-Conを大きく動かさないとうまく検知してくれないというのが最大の原因である。
    • これについては公式に対しても相当数の問い合わせが寄せられたらしく、スクエニのサポートセンター*5における本作の頁では、問い合わせの多い質問の一つとしてこの問題が挙げられている。
    • 一応、体感ゲームとして考えればそこまで操作性が劣悪という訳ではない。どうしてもうまくいかない場合でも、スタンダード操作であれば快適なレスポンスを享受できることも記しておく。

VTuber多数参戦の是非

  • 近年大きな注目を浴びているVTuberだが、大多数の音ゲーマー、或いは大多数のSwitchユーザーにとって馴染み深い存在になっているとは未だ言い難い存在である。
    そのような状況での大規模コラボ、本作での大々的なVTuberプッシュに対しては少なからず疑問の声がある。
    • 「コラボ発表の直前に、VTuber(本作でコラボしていない者も含む)が関与している騒動が複数回発生してしまった」という点も、本作での大々的なVTuberプッシュに対して疑問の声が上がった原因の一つであろう。
      • 当wikiの趣旨から逸れてしまう為、騒動についての詳細は割愛する。興味のある方は自己責任で検索されたし。
    • ゲーム内でこれといった賛否ある行動をしているわけではないし、単純な女性キャラとして割り切ってしまえば、本作のプレイそれ自体に支障が生じる事は無い。

チャレンジモードの選曲

  • チャレンジモード内のアニメ・ポップスコースでは、コラボを行ったVTuberに関連する楽曲が主に選出されており、本来の意味におけるアニメ楽曲・版権ポップスの出番が少なめとなっている。
    • VTuberのオリジナル楽曲については、少なくとも無償アップデート以前にデフォルト収録されていた物はアニメ楽曲の括りに含まれる*6為、決して間違いという訳ではない。しかし彼女達がカバーしたVOCALOID楽曲や東方アレンジ楽曲まで態々アニメ・ポップスコースで選出するのは、流石にいかがなものかと言わざるを得ない。
    • この為、本作チャレンジモードにおけるアニメ・ポップスコースについては、実質的に「VTuberコース」と捉えてしまってもいいだろう。

音ゲーとしてのアイデンティティが疑われる、一部の妨害イベント

  • みんなでプレイのワイワイ対戦で、ハンデを有りにしていると妨害イベントの一つとして「SILENCE」が発動する事がある。これの何が問題かというと、名前の通りに「全員のBGMを無音にしてしまう」という、音ゲーとしてはとんでもない内容となっているのである。
    • 当然だが、発動中は完全に目押しでノーツを処理していく必要がある。対戦プレイで白熱している最中ならば気にならないだろうが、少しでも醒めると「音ゲーとは何なのか」といった哲学的な問いすら浮かびかねない状況である。
    • ハンデを無しにしてしまえばSILENCE発動もなくなるが、当然他のイベントも巻き添えを喰らってしまう。SILENCEそれ自体の発動率が低い点と、ワイワイ対戦以外のモードでは出てこない点がせめてもの救いだろうか。
      • 更に2022年末の大型アップデートにおいて、SILENCEの効果時間短縮という弱体化がなされた。問題視する意見が多かったのだろうか。
  • 上述した各楽曲独自のショット音の一律オミットと併せて考えれば、AC版の初期に云われていた「完璧に操作する事で初めて曲が完成する」タイプの音ゲーとしての価値は、少なくとも本作では完全に投げ捨てられていると評してもいいかもしれない。
    • とはいえ、SILENCEが問題視されるのはあくまで「音ゲーとして」本作を評価するのであればの話。タイトルにもある通り「多人数で盛り上がる為のパーティゲームとして」本作を見るのであれば、場を盛り上げるスパイスとして存分に機能しうる要素である事は間違いない。これがSILENCEの存在について賛否両論としている最大の理由である。

一部楽曲における自主規制

  • 本作にもNOMA氏の「Brain Power」が無事収録されたのだが、歌詞の一部がピー音によって自主規制されてしまっている。
    • 伏せられているのは「Call me a leader.」という歌詞の直後にある、とある単語。単語の内容が内容なだけに、時勢の都合上規制も已む無しとする意見は多い。
    • 但し、楽曲上に何の工夫もなくピー音を被せただけという規制方法に対しては「演出面に定評のあるタイトーの作品として、このような違和感が強く残る処理で済ませてしまうのはいかがなものか」という批判意見が見られる。
      • 「AC版やアプリ版でもBrain Powerを遊べるのだし、態々こんな処理をしなければSwitch版に収録できないのであれば、いっそ収録せずともよかったのでは」という厳しい意見まで見られる始末である。
  • 一方で、本作と同じくSwitchにて遊ぶ事が可能な『Muse Dash』『MUSYNX』『Sixtar Gate: STARTRAIL』では、一切の規制無しで「Brain Power」を収録できている。
    • レーティングはどれも本作と同じCERO:B区分で、明示されているコンテンツアイコンは「セクシャル」のみ。
    • 仮に同曲の歌詞を規制しない事で問題が生じるのであれば、収録に際してもう一つ別のコンテンツアイコンを明示しなければならない筈である。この為、一部からは本作において態々自主規制する必要があったのかを疑問視する声まで出てきてしまっている。
  • 2021年7月20日のアップデートにおいて、DLCのヒットソング+VTuberパック2に収録されている楽曲「失礼しますが、RIP♡」と、WACCA+HARDCORE TANO*Cパックに収録されている楽曲「Sound Chimera」に対してもピー音による一部音声の規制がかけられてしまった。
    • 更に、2024年8月8日配信のCHUNITHMパックに収録されている「Nijirate Fanatics」は、最初からピー音による規制が原曲に追加された状態での配信となっている。元からチェダッ〇ーとかク〇譜面とかにピー音を入れてる楽曲なのに、更にピー音が増えてしまった。
    • 上記3曲で規制されたのは、俗にFワードと呼ばれる単語群。真偽不明ではあるが、楽曲中に含まれていたFワードが原因で海外における本作のレーティングが自動上昇してしまい、一時期海外市場での販売を止められてしまったという話が存在している。本作における自主規制は、海の向こう側の事情による所が大きいのだろうか?

他音ゲー作品と比べて割高な本体(とDLCの)料金

  • Switchで配信されている他の音楽ゲーム作品が概ね3,000~4,000円程度で購入可能なのに対して、本作は税込6,500円。比較してしまうと、どうしても本作の割高感が否めない。
    • 本作でもDLCでコラボした『Muse Dash』はシーズンパスタイプで3,240円。他にも『VOEZ』は2,500円、『DEEMO』はパッケージ版でも3,888円である。『Cytus α』は5,800円と少々お高めだが、一時期他のRayark社製ゲームの所持本数に応じて割引されるセールを開催しており、ユーザー次第では4,060円での購入も可能であった。
    • またSteam版はPCゲームを快適に遊べる環境への投資が必要になるものの、環境が整ってさえいれば本体価格2,016円で最低限の内容が遊べてしまう。この点も本作が割高と見られてしまう一因であろう*7
  • 加えて、全DLCパックを定価で購入すると82,500円。新品のゲーム機本体を1台以上買えてしまう。
    • 無論DLCを全て購入する必要は無く、興味のないDLCパックをスルーすれば多少安上がりにはなる。
  • 合わなかった場合でも売却して損切りできないDL専売ソフトという事もあって、購入を足踏みしてしまう層も一定数以上存在していたようである。
    • とはいえ本作では大手VTuberとのコラボに加え、著名な版権ポップスやアニメ楽曲も収録されている。版権管理の為に費やすコストがとんでもない事になっているのは容易に想像可能であり、DLCも含めてある程度割高なのは致し方ない部分もある。
    • 公式も料金の割高感を気にしているのか、定期的にソフト本体やDLCパックの割引セールを開催している。欲しいDLCパックがあるならば、セールを待ってみるというのも一つの手かもしれない。

先行作品に忠実とも、独自の方向性とも言い難いゲームデザイン

  • アーケード等の他媒体で展開しているゲーム作品を家庭用ゲーム機に出す場合、既存のプレイヤー層を取り込もうと考えるのであれば基本的には「できるだけ先行作品の忠実再現を目指す」か「割り切って、先行作品とは異なる方向性を提示する」かのどちらかであろう。しかし本作はそのどちらとも評し難く、良く言えば良いとこ取り、悪く言えば中途半端となってしまっている。
    • 先行作品の再現としては、やはり譜面内容の変更が痛し痒し。外部コントローラーを導入してまでAC版の練習をしようとする際に、本作を用いるのは考え物である。
      • GOOD判定よりも前の段階でターゲットを回収してしまうとミスになるシリーズ他作品と共通の仕様が、アップデートによりミスと見做されない仕様に変更されている。先走ってボタンを何度も押しがちな初心者への配慮だろうか?
        理論値を目指すプレイならばそこまで大きな影響はないが、AC版経験者にとって違和感の残る仕様ではある。当然だが、プレイヤー側でアップデート前の仕様に戻す事はできない。
    • アクティブ操作やVTuberを前面に押し出して先行作品と異なるアプローチを提示する場合、既存楽曲の画面演出やキャラ(アバター・ナビゲーター)といった、先行作品でプレイヤーが触れた事のある要素をほぼそのまま引き継いでいる点が少なからぬネックとなる。
  • 以上の点や後述する収録楽曲の偏りなどから、本作は既存プレイヤー層への訴求よりも「シリーズ先行作品に触れた事の無い新規層に、グルーヴコースターという作品を知ってもらう」事を重視しているのではと推測されている。

問題点

先行作品よりも更に顕著になった、収録楽曲の偏り

  • 先行作品においても収録楽曲のジャンルの偏りが指摘されてきたが、本作ではその偏りに拍車がかかっている。
    • 本作ではデフォルトで28曲収録されているVOCALOID楽曲と、同じく20曲収録されている東方アレンジ楽曲の割合がかなり多めとなっている。この2つのジャンルだけで、100曲ある収録楽曲の半分近くを占めてしまう。
      • この2ジャンルはDLC楽曲の数においても相当な優遇を受けている。それまでに発売されたDLCを全て購入した場合、収録楽曲数においてこの2ジャンルの占める割合が6割に到達してしまう時期が存在していた。
      • AC版で過去に開催されたオンラインイベントにおいて、VOCALOIDや東方Projectをテーマとしたイベントが他のイベントと比べて盛況であった事を考えれば、この2ジャンルに力を入れるという判断もある意味必然と言えるかもしれない。
    • 一方オリジナル楽曲は15曲で、うち書き下ろしは3曲のみ。音ゲーにおけるシリーズ作品の新作としては、何とも寂しい数字ではある。またゲームジャンルの楽曲はたったの9曲のみで、しかも全楽曲が先行作品において収録済みとなっている。
      • 一応この2ジャンルについては、DLCパックを購入すればある程度選択の幅が増える。今後もDLCによって充実していく可能性が存在しているだけまだマシな方か。
    • 最も悲惨なのがAC等において「音楽ゲーム」ジャンルとして分類されていた楽曲群。発売から4年弱の間、デフォルトの状態では1曲たりとも収録されていないという有様であった。
      • このジャンルはDLCにて収録を果たした楽曲群を始め、ほぼ全ての楽曲が他社版権であり、大々的なコラボといった機会が無いと収録は難しいという事情も存在してはいる。しかしそれでも、せめて本シリーズの礎となった『ミュージックガンガン!』の楽曲位はどうにかデフォルトで収録できなかったのだろうか…。
      • 2023年9月のアップデートで音楽ゲームジャンルにもデフォルト楽曲が追加されたが、内訳はまさかの「Garakuta Doll Play」と「Don't Fight The Music」。他のデフォルト楽曲と比較しても、明らかに飛び抜けた難易度を有する楽曲が選出されている。
    • 一方で、DLCのラインナップが豊富になった2023年現在では、DLCだけみると特に「バラエティ」ジャンルの少なさが目立つ。
      • 他のジャンルが単一で構成されたDLCパックが存在するのに対し、同ジャンルだけは単一のパックが存在しない状況となっている。また所謂「BMS曲」についてはDLCで追加されたのは僅か6曲で、結果的に同時期配信となった「Black Lotus」を除き、DLCではACからの移植曲が1曲も存在しない状態となっている。
  • 収録曲数の偏りがあっても、可能な限り各ジャンルが公平な扱いとなるよう工夫を凝らす、或いは特定ジャンルの楽曲数の少なさが気にならない程の力の入れ具合を見せる等すれば不満の声が上がる可能性は低い。しかし本作ではそのどちらも十分とは言い難く、結果としてVOCALOIDや東方Project、本作においてコラボしたVTuber達といった要素に興味を持たない層から不満意見が寄せられてしまっていた。
    • 或いは、オリジナル楽曲に重点を置いた収録ラインナップとなっているSteam版との差別化を図っているのだろうか?

ミッションの仕様について

  • 大半のミッションは「そのミッションに挑戦できるようになってから」条件のカウントが始まる為、隠し要素を素早く解禁したい人にとっては幾分面倒な仕様となっている。
  • チャレンジモードや多人数用モードでのプレイはミッションの条件としてカウントされない。
    • たとえコース内の全楽曲でPERFECTを出したとしても、PERFECT(理論値)を達成した譜面数を一定数以上にするミッションのカウントは一切進まない。折角PERFECTを出せたのに、実際はカウントされてなかった…と落胆したプレイヤーも多いのではなかろうか。
  • DLCを購入した際に追加されるミッションには「特定のDLCパックに収録されている楽曲全てを2回ずつプレイ」という内容の物が有るが、まだ条件を達成していない楽曲を確認する方法がわかりづらい。
    • 楽曲選択時に「ミッション確認」を選べばその楽曲で達成可能なミッションが確認できるので、そこに「楽曲全てを~」があればその曲ではプレイ回数2回未満、なければ2回以上のプレイを達成済みと判断していいだろう。
  • これらの問題点が煩わしく感じる場合は、GC消費でクリア扱いにしてしまう救済措置で解決してしまう事も可能ではあるが…世の中ゼニですねという事なのか

曲別称号の未実装

  • 先行作品では、各楽曲において条件*8を満たすと曲別称号が獲得できたのだが、本作において同様のシステムは実装されていない。
    • 曲別称号が実装されていないというのは、何気にシリーズ初の事態である。先行作品において曲別称号の取得を目標にスコア詰めをしているプレイヤー層からは、本作における楽曲攻略のモチベーションを維持し辛いという声も聞かれる。

その他、システム面における細かな問題点

  • 他のSwitch作品と比較して、ソフト起動時のロード時間が妙に長い。凡そ1分程度はロードに費やす破目になってしまう。
  • Switchに搭載されている動画撮影機能にはソフト全体で対応していない。スクリーンショットについては当初撮影用のボタンを押しても「いまは撮影できません」と表示されるだけであったが、2021/12/16のVer.1.0.9のアップデート以降は対応するようになり、リザルトに関しては手軽に画像で記録できるようになっている。
    • プレイ中の撮影不可は勿論だが、何よりもリザルト画面を撮影できないという点が痛すぎた。対応するまでは詳細なプレイ記録を残したいのであれば、それこそリザルトの映っているモニター画面を別のカメラで撮影する等のアナログな手段をとるしかなかったのである。
    • なお縦画面でプレイした場合、横倒しになった状態で保存され、なおかつSwitch本体では縦に画像を回転させてのSNS投稿はできないが、こればっかりはSwitch本体の仕様の都合上仕方がない部分はある。
  • ひとりプレイ中、若しくはチャレンジの1曲目でポーズ画面からリトライを選択すると、最初のプレイ開始時に目にしたであろう操作説明が毎回表示される。ボタンを押すか数秒程度の時間経過で次の画面に移れるが、高難度楽曲の攻略や理論値狙いのプレイでリトライを繰り返す際は煩わしく感じやすい。
    • チャレンジの2曲目以降が開始された場合は操作説明がスキップされる。1曲目やひとりプレイでも同様の仕様を適用できないのだろうか?
  • レコード内のプレイ時間は、リザルト画面まで進む(=楽曲を完走する)事でプレイ1回分の時間がカウントされるという仕様になっている。この為リトライを繰り返していると、レコードに記録された時間と実際のプレイ時間にかなりの差が生じる可能性がある。
    • 本作にプレイ時間に関するミッションは存在していない為、気にならないプレイヤーにとってはほぼ実害の無い仕様に留まっている。
    • 実際のプレイ時間が知りたい場合はマイニンテンドーアプリを使えば確認可能。大まかなプレイ時間でよければ、Switch本体に記録されている自身のアカウントプロフィールでも確認できる。
+ 2020年1月の初回アップデートによって修正された、バグの数々
  • 最初にHOLD系のターゲット(HOLD・DUAL HOLD・SLIDE HOLD)が存在する譜面の場合、HOLD系ノーツを回収した際のキー音が設定に関わらずデフォルトの音量で再生されてしまうというバグが存在していた。
    • このバグが発生した場合、各HOLD系ターゲットに対応する単発ターゲット(HIT・CRITICAL・SLIDE)を回収した時点で音量が設定通りになる。
  • 東方アレンジパック第1弾を購入し、特定の追加ミッションの条件を確認しようとするとエラーで強制終了してしまう不具合もあった。
    • あくまで条件を確認できないだけで、修正前でも条件を満たせば何事も無かったかのように報酬を手に入れられたのがせめてもの救いか。
    • また追加ミッションの内容自体は全てのDLCパックでほぼ共通のものとなっている為、条件の類推は容易であった事を付け加えておく。
  • 「最高の悪夢」のスタンダード操作HARD譜面において、BPM190でCRITICALの128分2連打というまともに回収させる気のないであろうターゲット配置がなされていた。
    • このターゲットを正攻法で回収する場合、ボタン同時押しで最初のターゲットを回収し、0.59フレーム(≒0.0094秒)後にもう一度同時押しする必要がある。普通の人間にとって無理ゲーである事は態々説明するまでもないだろう。
    • こちらの不具合は一足先に2019年12月のDLC内容修正で対応…されたかと思いきや、修正データが配信されないという不具合により、結局こちらも2020年1月の修正と相成った。
  • その他一部楽曲においてターゲットのズレや、見た目はCRITICALだが判定はHITと同様になっており同時押しせずとも回収可能なターゲット等が存在していた。

総評

アクティブ操作、一部アイテム効果の正式なオプション化、ボーカルチェンジ機能といった新要素やVTuberとのコラボを大々的に宣伝し、彼らが実機でプレイする動画を積極的にリツイートする姿勢等からはシリーズ作品の評価に驕る事無く、受け継いだタイトーの遺伝子を進化させ続けようとする本作スタッフの意気込みが窺える。

先行作品の既存プレイヤー、特に高難度楽曲をメインに触るゴリラ共熟練プレイヤー層への待遇が少々御座なりな点は否めないが、その一方でシリーズ作品に興味はあっても、音楽ゲームを上手く(楽しく)プレイできるか自信が無い新規層の参入にはうってつけの作品と言える。
またチャレンジモードや多人数でのワイワイ対戦では、既存プレイヤーであっても先行作品とは一味違う面白さを味わえるだろう。


余談

  • VOCALOIDパック第2弾に収録されているcosMo@暴走Pの楽曲「初音ミクの消失」は、電脳少女シロによるカバー版音源への切り替えが可能となっている。
    • 彼女による同曲のカバー(及び、本作への収録)が発表された際には、曲名がTwitterのトレンドに上がる程の話題を掻っ攫った。
  • 本作のタイトル発表後から2019年12月までの間、AC版では放置に等しい状態が続いてしまった。どうやら本作開発に大分リソースを割かれていた様子。
    • 詳細についてはAC版『4』頁の、問題点に関する項目を参照されたし。
  • 本作発売から1ヶ月後、マリノアシティ福岡の屋内型体験施設「NOBOLT」にて『GROOVE COASTER CYBER MAX』なるアトラクションが期間限定で登場した。
    • 2023年11月に、タイトーステーション池袋西口店地下の「X-STATION」にて『GROOVE COASTER CYBER MAX CUBE edition』として正式稼動した。
    • これらは床のボタンを踏んで操作するプラットフォームとなっている。『DANCERUSH STARDOM』の操作方法でプレイするグルコス、とでも評すべきか。
  • 『UNDERTALE』楽曲の本シリーズ初収録作品であるSteam版には、2023年9月時点で「正義の槍」「THE WORLD REVOLVING」の配信は行われていない。
    • 2019年6月の楽曲追加以降、Steam版での追加コンテンツに関して公式側の動きが一切見られないのが気がかりではあるが…気長に待つべし。
最終更新:2024年10月21日 20:40

*1 例えば左上のSLIDEなら←・↑どちらかを押すだけでもOK。その代わり上下左右のSLIDEは、先に入力したボタンが優先されるためスティックの斜め方向入力だとかなりミスしやすくなる。

*2 その場合、クリア表記の色が本来とは異なるものになる。

*3 音ゲー同人界隈では「さな」という名義でも活動している。

*4 デザインは『maimai でらっくす FESTiVAL』仕様

*5 2010年3月以降、タイトーの家庭用ゲームソフトに関するサポート業務はスクエニのサポートセンターに移管している。

*6 特徴の項で挙げた各VTuberの持ち曲は、アニメ「バーチャルさんはみている」の主題歌として使用されている。

*7 アプリ版に至っては基本無料で遊ぶ事が可能だが、流石にそちらと比べるのは酷な話である。

*8 大抵の場合はプレイ回数か、一定以上のスコア