本項ではPS2用ソフト『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』と、移植版であるPSP用ソフト『かまいたちの夜2 特別篇』の紹介をしています(判定はいずれも「なし」です)。
【かまいたちのよるつー かんごくじまのわらべうた】
ジャンル | サウンドノベル | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | チュンソフト | |
発売日 | 2002年7月18日 | |
定価 |
通常版: 6,800円(税別) 初回限定版: 9,800円(税別) |
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プレイ人数 | 1〜2人 | |
廉価版 |
PlayStation 2 the Best 2003年4月3日/3,000円(税別) |
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判定 | なし | |
備考 | 廉価版は初回限定版に準拠した仕様 | |
ポイント |
推理ゲームとしてはやや一本道に グロ・スプラッタ・鬱要素が大増量 ミステリーの皮を被った怪奇ホラー |
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チュンソフトサウンドノベルシリーズ |
サウンドノベルの代名詞的名作『かまいたちの夜』の続編。
雪山の山荘が舞台だった前作に続き、本作は絶海の孤島という新たなクローズドサークル定番の舞台で起こる殺人事件の解決を目指す。
シナリオ担当として前作と同じく我孫子武丸がメインにクレジットされているが、実際には大半のルートは田中啓文と牧野修(*1)の両名が分担して執筆しており、我孫子氏は全体の監修と短いサブシナリオの担当にとどまっている。
初回限定版の「スペシャルBOX」にはメイキングなどの特別映像を収録したDVDが付属する。
後に出た廉価版は通常版ではなく「スペシャルBOX」に準拠した仕様で、同様の映像ディスクが付属する。
『かまいたちの夜』というゲームがある。
1年前にペンション「シュプール」に滞在していた実在の人々をモデルに、「シュプール」で起こる惨劇を描いたテレビゲーム『かまいたちの夜』。
その大ヒットの礼として、透と真理は『かまいたちの夜』の原作者である「我孫子武丸」の別荘・三日月館があるという絶海の孤島・三日月島に招待された。
しかし、そこで透たちを待ち受けていたのはゲーム『かまいたちの夜』さながらの惨劇であった…。
+ | 登場人物(長いので折りたたみ) |
事件を解決してトゥルーエンドを見ることで、新たなサブシナリオにつながる選択肢が段階的に解放されていく。
それと同時に「わらべ唄篇」にも本筋から外れたバッドエンドが多数追加される。
+ | サブシナリオ、微ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
前作『かまいたちの夜』は、プレイヤーの選択がミステリーを左右するというインタラクティブ性が高評価され、サウンドノベルの代表的傑作と評された。
しかし本作ではそうした双方向性は大きくオミットされ、無難な一本道のミステリーノベルゲームとなってしまった(*2)うえ、作風も全編通して精神的恐怖要素が多く好みも分かれる。
もっとも、一本のミステリーゲームとして見れば決して出来が悪いわけではないため、怪奇ホラー系の作風を許容できる人であれば十分楽しめる作品ではあるだろう。
【かまいたちのよるつー とくべつへん】
ジャンル | サウンドノベル | ![]() |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | |
発売元 | セガ | |
開発元 | チュンソフト | |
発売日 | 2006年5月26日 | |
定価 | 4,800円(税別) | |
レーティング | CERO:18歳以上対象(*3) | |
廉価版 |
SEGA THE BEST 2007年8月30日/2,500円(税別) |
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判定 | なし |
「サウンドノベル・ポータブル」第2弾として『街 ~運命の交差点~ 特別篇』に続いて発売。
*1 共にミステリー・ホラー畑の作家。牧野氏はゲームのノベライズも多く手掛けている。
*2 後のインタビューで『かまいたちの夜』がウケた要因は小説にグラフィックとBGMがついたことであり、展開分岐はあまり重要でないと判断してしまったことが原因と語っている。
*3 改定後のレーティングはCERO:D(17歳以上対象)となっている。
*4 それぞれ、「わらべ唄篇」23個 → 3個、「底蟲村篇」14個 → 3個、「陰陽篇」14個 → 4個、「サイキック篇」19個 → 7個、「わらび唄篇」3個 → 2個。
*5 真犯人が謎を残したまま自害するバッドエンドで、PS2版ではその後何事もなくシュールなオチで終わったものが、携帯版ではトゥルーエンドと同様の惨事が発生するなど。