アイドルマスター スターリットシーズン

【あいどるますたー すたーりっとしーずん】

ジャンル アイドルプロジェクトプロデュースゲーム
対応機種 プレイステーション4
Windows(Steam)
発売元 バンダイナムコエンターテインメント
開発元 ILCA
発売日 2021年10月14日
定価(税抜) 【PS4通常版】8,200円
【PS4デラックスエディション*1】12,500円
【PS4スターリットBOX*2】13,800円
【Steam】オープン価格*3
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B (12歳以上対象)
判定 なし
ポイント シリーズ初の本格的な合同タイトル
大人数を一気にプロデュース
『OFA』の路線に回帰したシンプル寄りなシステム
大人数故か高難易度
物議を醸した『SideM』の不参戦
アイドルマスターシリーズ


概要

『アイドルマスターステラステージ』から4年ぶりとなる家庭用機作品でありアイマスシリーズ内の複数ブランド作品とのクロスオーバーを描いた初の「合同系」となる作品となる。略称は『スタマス』。
『765PRO ALLSTARS』と銘打たれたお馴染みの13人だけでなく、『シンデレラガールズ』『ミリオンライブ』『シャイニーカラーズ』から一部のアイドルたちが登場する。

当初は2020年の発売を予定したが、新型コロナウイルス蔓延の影響により1年ほど延期となった。
また、シリーズ初のパソコン販売作品となる。


特徴

  • メインモードでは4月から12月にかけて行われる一大イベント「スターリットシーズン」に向けての複数事務所による合同ユニット「プロジェクトルミナス」に参加するアイドルをプロデュースする。
    • このため、ユニット名は「プロジェクトルミナス」で固定となる。その代わり、ライブモード「ステージフォーユー!」では自由に名前を決められる。
  • 全体的なゲームシステムは『2』及び『ワンフォーオール』を踏襲している。ストーリーは期日までに決められたファン人数を獲得する月次目標「スターリットオーダー」を順次クリアし、5段階に振り分けられた選考ステージを通過していく。
    • 選考ステージの無い月は月末ステージでファン数を獲得しオーダーをクリアしていく。
    • 曜日ごとに歌唱メンバーの活動日とオールメンバーの活動日が分けられており、歌唱メンバー活動日では毎月ごとに設定された課題曲での歌唱メンバーの中からさらにメンバーを最大3グループのうち5人まで編成してレッスンなどの活動へと参加させる。
      オールメンバー活動日は先に楽曲を選んでから歌唱メンバーを活動させる。
      • このため本作ではソロユニットのみのプロデュースはできずソロ曲の収録も無し(ソロライブ自体は可能)。また、実質的に月替わりで育成可能なメンバーが変わる事となる。
    • 本作ではソシャゲシリーズでの層もプレイする事を見越してか、パラメータ値の名称がボーカル・ダンス・ビジュアルとなっている他、レッスンや仕事後、ライブ前でのフリータイム時にはアイドルとの会話による「絆コミュ」でスキルポイントを入手し、各アイドルのスキルボードにてスキルを習得出来るなど、システム面でもソシャゲ寄りな面が見られている。
      • 毎月には「プロデューサータスク」も課せられる。うち、課せられた条件をクリアしなければ即ゲームオーバーとなる「必須タスク」とクリアしなくて良いがクリアすれば報酬が貰える「自由タスク」が存在する。
    • 特定日には複数のアイドルの交流を描いた「クロスオーバーコミュ」が発生し、コミュを解放する度にアイテムなどのプレゼントが貰える。
      • 発生や開放条件などはメニュー画面から解放できる他、アイドルとの絆レベルが開放に必要なものもある。また、開放した数やクロスボードの番号がビンゴのように縦横斜め1列に揃う事でもプレゼントを貰える。
    • ライブのシステムも『ワンフォーオール』の路線に回帰し、ライブメンバーに合わせた各ボタンと方向キーの入力のみとなった。
      • ライブ中は曲に合わせてリングの色がボーカル・ダンス・ビジュアルなどのパラメータに合わせた色に対応していき、アイドル達のパラメータに合わせて獲得スコアが変動する。
        参加メンバーにはテンションの数値も設定され、各メンバーのアピールによりテンションが変動していき高いほど獲得スコアも上昇する。
      • 新たにシンクロゲージが溜まると参加アイドルのうち1人による連続アピールとスキルの発動ができる「ユニゾンアピール」とスターゲージが溜まると発動できる「クライマックスアピール」が追加された。
    • ストーリーは今回も独立しているが、プロデューサーはALLSTARSの面々とは既に面識があり海外研修から帰ってきたという設定。
      そのため、本作で追加されたアイドル達とは完全な初対面となる。
    • アイドル達だけでなく千川ちひろや青羽美咲、七草はづきなど各作品の事務員たちも出演する。『シャニマス』からは283プロの社長である天井務も登場。
  • 本作では上述の通りALLSTARS以外のアイドルたちも交えている他、完全新規キャラとなる奥空心白を加えた総数29人(+DLC枠となる3人)をプロデュース可能。
    • DLC枠は助っ人という扱いでメインストーリーに関わりはないが、追加ストーリーでは主役となる。
    • 大人数である事を反映してか、楽曲ごとに歌唱メンバーが決められている。
    • ちなみに各キャラクターデザインは765側に合わせてリデザインされている。*4
+ 『シンデレラガールズ』より参戦

本作ではあくまでゲーム版での設定であり、アニメ版で使われた『346(みしろ)プロダクション』の事務所名は使われていない。

  • 安部奈々(CV:三宅麻理恵)
    • ウサミン星(電車で1時間)からやってきた永遠の17歳を自称する歌って踊れる電波系声優アイドル。そういう事だから察しろ
  • 神崎蘭子(CV:内田真礼)
    • ゴスロリな私服と非常に詩的な喋り方が特徴の中二病少女。
    • 話し方が非常に独特なためか、バックログにおいて何を言っているのかが翻訳されている。
  • 城ヶ崎美嘉(CV:佳村はるか)
    • 気さくな性格で初対面の人物との会話でも物怖じげしないカリスマJK。
    • なお、妹の莉嘉は未登場だが会話で度々言及されている。
  • 双葉杏(CV:五十嵐裕美)
    • 非常に怠け者な性格で印税生活を夢見る俗物だが、優秀な能力を持ち、やる気が出ればパフォーマンスを最大限に発揮出来る。好物は飴。
    • ちなみにきらりとは同い年の17歳だが、対照的かつ本作の最年少である果穂を下回る身長の低さ(139cmしかない)と妖精プロポーションを誇る。
  • 諸星きらり(CV:松嵜麗)
    • 「はぴはぴ」「にょわー☆」といったきゃぴきゃぴしたメルヘンチックな口調ながら、身長182cm*5という欧米モデル並の屈指の高身長が特徴。
      言うまでもなく登場アイドルの中で最大であり、他のメンバーとの身長差もかなり大きい。
  • 高垣楓(CV:早見沙織)
    • DLC枠(2021年12月9日配信)。掴みどころのないミステリアスな雰囲気を持つが、結構な酒好きでオヤジギャグを口にするなど意外な一面もある。
+ 『ミリオンライブ』より参戦

『ミリマス』自体が765プロの後輩的立ち位置もあってか、3ブランドの中では唯一信号機枠が揃っている。また、本作に参加する面々は(DLCである琴葉を除き)後年のアニメ版において中心的に描かれた5人となっている。
ちなみに、765プロとは無関係のアイドルとして描かれた『ワンフォーオール』や『シャイニーTV』とは異なり、こちらではしっかりと765プロ所属アイドルとして扱われている。

  • 春日未来(CV:山崎はるか)
    • 『ミリマス』のメインヒロインポジションであり、明るく元気で少しおバカな性格。名前などから春香を意識した立ち位置となる。
  • 最上静香(CV:田所あずさ)
    • 子供扱いされる事を嫌う、少し大人びた少女。立ち位置や歌唱力の高さなどから千早を意識したキャラ造形となっているが、アイドルに純粋に憧れているなど性格は大きく異なる。
  • 伊吹翼(CV:Machico)
    • 楽しい事が大好きなマイペースで気まぐれ者の自由人。美希の後継とも言える立ち位置であり、本人も美希を慕っている。
  • 白石紬(CV:南早紀)
    • 真面目だが早とちりをする事も多いポンコツな性格であり、スターリットシーズンをスポーツの試合かのように解釈していた。後の『学マス』を予見しているようにも見える
      金沢出身であり、焦ったり感情が高ぶったりすると方言が出る。
    • 歌織共々、3Dリズムゲームである『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』からの追加キャラ。
  • 桜守歌織(CV:香里有佐)
    • 大人の雰囲気を漂わせる元音楽教師のお姉さん。その経歴通り、かなりの歌唱力を誇る。
    • メインストーリーに関わるアイドルの中では最年長となる23歳。最年長じゃないって?なんの事かな。
  • 田中琴葉(CV:種田梨沙)
    • DLC枠(2022年1月13日配信)。生真面目な性格の委員長タイプ。外見が『ときめきメモリアル』の藤崎詩織に似ている
+ 『シャイニーカラーズ』より参戦

参加作品の中では最後発という事を反映してか、芸歴が一番浅く天井社長の推薦で参加した設定となる。

  • 白瀬咲耶(CV:八巻アンナ)
    • 男性も女性も魅了する凛とした中性的な立ち振る舞いが特徴の王子様系女子。一方で「かわいい」と呼ばれる事には慣れておらず、寂しがり屋の一面も。
      ちなみに身長は175cmであり、女性アイドルの中では2位の高さとなっている。
  • 小宮果穂(CV:河野ひより)
    • 大きな声が特徴の特撮ヒーローに憧れる元気っ子。12歳の現役小学生ながら、身長163cmと高校生並のプロポーションを誇る。どうなってんだアイマス世界のアイドルは
  • 杜野凛世(CV:丸岡和佳奈)
    • 和服姿を着こなすおっとりとした大和撫子。箱入り娘であり俗世離れした所もしばしば。地味に千早以上のスレンダー体型
  • 大崎甘奈(CV:黒木ほの香)
    • 甜花の双子の妹。「今」を全力で楽しむ事をモットーとしているギャル。姉である甜花の事が好きで一緒にアイドルになったとの事。
    • 何気に双海姉妹に続く双子アイドルの参戦でもある。
  • 大崎甜花(CV:前川涼子)
    • 甘奈の双子の姉だが、対照的に引っ込み思案で怠け者な性格。彼女も妹である甘奈の事が好きでよく身の回りの世話をしてもらっている
  • 田中摩美々(CV:菅沼千紗)
    • DLC枠(2022年2月10日配信)。ダウナーな雰囲気を持ったパンクファッションに身を包んだ自称「悪い子」。
    • 田中琴葉とは同姓だが特に関係はなく、シナリオ上での共演もされていない。
+ 本作での新規参戦
  • 奥空心白(CV:田中あいみ)
    • 元961プロ所属のアイドル。諸事情により芸能界から身を引いていたが、街で偶然プロデューサーに会ったことでスカウトを受ける。
    • 他人の動きを一目見ただけで完璧に真似できるなど、人並外れた「コピー能力」の持ち主。
    • パッケージイラストでは最前列かつセンターに位置している他、ゲームスタート時は彼女の視点が描かれる事から事実上の主役として扱われている。
    • 961プロ所属のアイドルである亜夜とはただならぬ関係にある。
  • 舞台となる事務所は新たに専用のものとなる。大人数に合わせてか、お馴染みの事務所からかなり広くなっており屋上が小さな公園のようになっているなど新鮮味がある。
  • ゲームをクリアした後はデータを引き継いで周回プレイが可能。2周目からしか見られないエンディングも存在する。
    • 2周目からは歌唱メンバーによる縛りが無くなる他、本作のライバルアイドルユニットであるディアマントの3人(『OFA』から玲音、『ステラステージ』から詩花、本作新規参戦の亜夜)とのコミュとライブが追加される。
  • ライブ鑑賞モードである「ステージフォーユー!」は今回も健在。さらに最大32人までのフルメンバー設定までできる。
  • DLCとは別に、地方ごとにライブをこなしていくモード「るみなすじゃぱん47」が無料アップデート枠として定期的に追加された。

評価点

  • アイマス初のシリーズ内ブランドとの本格的なクロスオーバー
    • 過去には『アイドルマスター ワンフォーオール』などでDLCとしてゲスト出演する事はあったが、本作ではメインストーリーにも深く関わり作品の垣根を超えたアイドルたちの交流も描かれる。掛け合いの内容もかなり好評であり、雑な扱いのアイドルも見られない。
      • ストーリーではコラボと称して『シンデレラガールズ』の公式テーマ曲である「お願い!シンデレラ」が『ミリオンライブ』の面々も歌えるなど、一部の楽曲の歌唱にもクロスオーバー要素が見られる。
    • 単純に育成可能なアイドルが一気に16人も増えた事も評価できる。アイドルとのコミュ数も膨大となる。
    • また、実質的に961プロも主役格として扱われるためか黒井社長も意外と面倒見が良くツンデレな一面も見せてくれている。
  • 編成の重要性が増したライブ
    • アイドルごとのパラメータを合算させた平均値や各アイドルに設定されたユニゾンアピールによるスキル内容、ライブステージの傾向などを考えてメンバーを編成する必要性がある。
  • グラフィックの更なる向上
    • 今作でも美麗さを保っているが、特にキャラモデルのクオリティが『プラチナスターズ』『ステラステージ』からさらに滑らかになるなど、よりアニメに近い質感となっている。
      • 特に『シャニマス』の面々は当時3Dリズムゲームである『アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism』がまだリリースしていなかったため、一部メンバーだけとはいえひと足早く3D化されたアイドル達を見ることが出来た。
  • ライバルアイドルとして、アケマスからの伝統として魔王エンジェルが登場しているが、シルエットではあるものの構図がコミカライズ作品『relations』と同じであり、ちょっとしたファンサービスとなった点も評価されている。

賛否両論点

  • 本作のメインストーリーは新規キャラとなる奥空心白の持つ問題をいかに解消するかが中心的に描かれており、他の面々はそれに向けて団結するというもの。
    • よく言えば王道的、悪く言えば無難な内容であり心白周りも魅力的に描かれてはいるが、アニメシリーズのように各々が持つ問題や生じた不和を解消するようなシリアスな展開を期待したプレイヤーから物足りないという声や肩透かしを食らったという声もない訳では無い。
    • 上記の通り、不快な描写のある話では無いのでそこは純粋に評価点と言える。

問題点

  • 合同タイトルでありながら『アイドルマスターSideM』は不参戦。この事で『SideM』のP達から大きな批判を浴びた。
    • 正確には一応参戦しているが、ライバルアイドルとしての端役(つまりモブ)扱いとなっている。
      • ジュピターとDRAMATIC STARS*6が登場しており、人数で言えば他のシリーズと対等ではある。一応『SideM』からツートップが登場している事にはなり、人選は妥当なところ。
      • 余談だが、『2』出身のジュピター含めライバルアイドルとの掛け合いは存在していない為、玲音&詩花&亜夜&心白との新旧961プロアイドル同士の会話は残念ながら見られない。
    • アイドルマスター2』の時は一部アイドルのNPC化と男性ライバルアイドルの追加で大きく荒れてしまった(通称「9.18事件」。詳細は当該記事を参照)が、本作では既存キャラのNPC化こそ無いものの 「男性アイドルが出ない」という、かつてとは真逆の状況で荒れるという皮肉な事態となってしまった。
      • 実際に天海春香役の中村繪里子氏も、2020年1月20日に放映されたニコニコ生放送内で『SideM』の未参戦について言及しており、スタッフ内でも疑問を感じている人がいる模様。
    • 一方で、男性アイドルがメインとなる『SideM』の不参戦に「ギャルゲーに男を出さないのは当然では」「なぜ荒れてるのかよくわからない」「対象となる層が違うのに男女を混合させるのは無謀だろ」といった、参戦自体に難色を示した意見やあまり気にしていない意見なども多く見られている。
      • 実際、現在でも9.18事件を引き合いに出す意見は未だに散見されており、また後述の合同タイトルである『アイドルマスター ポップリンクス』でも「男を出すな」という意見が出てしまっている。こういった事もあるために「『SideM』を省いたのも仕方がない…」と意見を出したユーザーも見られている。
      • 男性用のキャラモデルを用意する手間やボイスの合わせなど技術上の難しさで参戦出来なかったのではと推測する意見も多い。
    • しかし、今作での騒動や『ポプマス』の件を見るに『SideM』を出しても出さなくてもどの道、結局批判が出てしまっており、それならばやはり出しておくべきだった≒対等に扱うべきだったとしか言いようがなく9.18事件の再来を恐れてなのか、あまりに消極的かつ八方美人な判断を取ってしまったと言える。
      また、本作が発表された生放送の際の説明も「(『SideM』は)後発のコンテンツだから」とさらに後発となる『シャニマス』が参戦しているにもかかわらずに発言するなどかなり不手際が目立つものだったため、その辺りも余計に炎上した要因となっている。
      • 端的に要点を述べると「男女関係無く既にアイマスブランドのひとつとして多くのファンに受け入れられた作品をろくな説明もせずに露骨に邪険にした」というものである。ともあれ、かつての9.18事件の時とはファン層など取り巻く状況が大きく異なっており単純な再来とは言えない事も確かである。
      • また、この出来事により9.18事件の実情が「 NPC化したキャラについてファンが納得する理由の説明が行われなかった 」事による批判が中心である事が知られるようになり、今回の騒動も 「出ているのにプロデュースできない」 という実質的にその時とほぼ同じ内容だったため「まるで成長していない…」と呆れた古参ファンも見られている。
    • ディアリースターズ』も今回もモブライバルとしての登場であり、『SideM』同様実質不参戦となっている。
      • ちなみに、秋月涼は他の二人と同じように女性用の「スノーストロベリー」を来ているイラストとなっているが、スキル名が「希望の旗」となっており『SideM』要素が入っている。
      • なお、桜井夢子やサイネリアにも新規のイラストが登場している為、その点では純粋に評価されている。
  • 1周目は事実上、丸ごとチュートリアルとなっており、プレイにかなり制限がかかる。
    • プレイ当初は自由にレッスンや営業が出来ず、順次解放されていく形式となっている。
    • ゲームスタート時の導入が長い。プロデュース画面に入るまで約4時間ほどかかる。流石に2周目からはスキップが可能だが。
      • ちなみに2周目から12月のシナリオで選択肢が新たに登場し、そこからルートが分岐する為、完全クリアを目指す人は注意が必要。
    • 曜日ごとにスケジュールが決まっている事もあり、パラメータが足りないのにレッスンを自由に選ぶことが出来ない。
    • 月ごとに育成できるキャラが限られる影響で育成難易度が高く、1周目の内は計画的にスキルやステータスを伸ばさないと高確率でシナリオが詰んでしまう。
      • このため、折角の大人数でありながら全員を満遍なく育てるよりは、人数を絞って育成した方が効率が良い。
      • また、ライブによっては出演するキャラが固定されている物も存在している為、該当キャラの育成を怠るとクリアが難しくなってしまう。
    • 体験版の時点で難易度が難しいと感じたプレイヤーが多く、その時点で高難易度のゲームだと感じる人も存在していた。
  • 思い出数を増やすには絆コミュをこなしていくのだが、各キャラには絆ミッションが設けられており、そのキャラを参加メンバーに入れて特定のレッスンや営業・ライブ*7等のミッションをクリアしなければレベルが上がらない為手間がかかる。
    • 特にきらりは、絆レベルを12にまで上げるのに衣装を累計8着購入する必要があるミッションが存在する為、購入する為のマニーを意識しないと彼女の絆レベルが上がりにくくなってしまう。
    • 絆レベルはゲージの繰り越しができず、思い出数を効率よく上げるには毎回パーフェクトコミュニケーションの選択肢を取る事である為*8、万が一それ以外の選択肢を取ってしまった場合は一度リセットしてやり直すといった対処法がある。
  • ユニゾンアピールやクライマックスアピールは入力するボタンの順が各種で固定されているなど覚えゲー感が強い。慣れれば簡単にこなせてしまえる。
  • UIがやや不便。
    • パラメータやユニゾンアピールの内容を見ながらスキルボードの確認ができない。
    • 会話が常時オートモードでありオプションでオフ設定にすることも出来ないので、スクリーンショットを撮りたい時は早めに撮らないと会話が進んでしまいシーンを飛ばしてしまう事になる。
  • 『ワンフォーオール』の問題点となっていた「社長目標」が今作でも「プロデューサータスク」として登場した為、課題クリア必須なゲームシステムに関してはこちらも非難されている。
  • 毎週土曜日には「団結コミュ」が登場し、特定のアイドルの組み合わせで3Dモデルによる特殊会話が見られるのだが、その組み合わせは完全にノーヒント。
    • 団結コミュが条件となるトロフィー「団結のマリアージュ」には特殊会話が必要が無い為、その点では救いと言えるか。
  • 会話シーンにおいての3Dモデルの動きが少なく、同じポーズばかりする事が多い。
  • もはや恒例だが、今回もDLCが高額であり全部買うとなると3万円以上もする。
    • DLC枠のアイドル同士の会話は存在していない為、人によっては物足りなさを感じる事もある。

総評

コンシューマー向けアイマスシリーズの新作としては卒が無く無難に纏められた出来でありオールスター作品としても及第点以上の内容ではある。
大人数故の高難易度や不便なシステム、キャラクター方面でストレスフリーにするつもりがかえって議論を呼んでしまった事もあってか、結果として多くのプロデューサーを満足させる事は出来なかったのが残念なところである。


余談

  • 合同タイトルである事や当初の発売年、発表時の生放送でPVが流れた事などから誤解されがちだが、15周年記念作品ではない。
    • 本来は15周年より前にリリースする予定であり、扱われるのも『765』『デレマス』『ミリマス』のみの予定だったが、開発が長引いた事で『シャニマス』のサービスも始まり、最終的に『シャニマス』を加えての4ブランド合同となった経緯がある。
    • こうした偶然などによる期待感の煽りも上述の炎上に繋がってしまっている。
  • PS4版の早期購入特典、及びSteam版の予約特典として、一部のBGMをアケマス仕様にできるダウンロードコードが付属された。
    • 前者のダウンロード版は2021年11月10までであり、後者は2021年10月13日までに予約した際に付属されるので、今では入手できないのに注意が必要。
  • 当初は一迅社にてコミカライズ化(作:so品)の予定があったが一迅社の都合で中止となった。
  • ライブを行う際に表示される曲名のフォントが、『ステラステージ』まではゲーム内ジャケットに合わせたフォントになっていたが今作ではフォントが統一されている。
  • 後にスマホにて更なる合同系タイトルである『アイドルマスターポップリンクス』がリリース。こちらは正真正銘の15周年記念作品である。
    • ジャンルはツムツム系のパズルゲーム。こちらの方ではしっかりと『SideM』も扱われる。
    • 残念ながら2年未満の短期でサービス終了となってしまい、それを惜しむ声も多い。
  • 2023年には初代作以来のアーケード展開となる『アイドルマスター ツアーズ』が発表。本作に続いての合同タイトルとなりモデリングも流用されている他、キャラクターも増員されているなど事実上の続編となる。2025年春に正式稼働予定。
    • こちらの方でも発表当初から『SideM』も参戦する事が明かされている*9他、ロケテスト中にリリースされた『学園アイドルマスター』からもアップデートでキャラの順次追加が予定されている。DS』に関してはもう何も言うまい
  • 発売直後から2024年10月頃まで、8月全日や大晦日のストーリー及びDLCストーリー等一部シーンのプレイ動画を配信する事が禁止されていたが、そのせいでキャラやストーリーの魅力を広めにくくなっていた事がアイマス公式サイトで述べられている
    • 上記の高難易度の設計を含め、設定の割に心白と亜夜の存在感が薄くなってしまった原因にもなっており、約3年間2人の進展が殆ど存在していなかった。
      • 2025年2月1日に開催される、『SP』に登場したプロジェクト・フェアリー主役のライブ「961 PRODUCTION presents『Re:FLAME』」追加公演分で彼女ら3人と共演する事が決定された為、次第に2人の待遇は改善されつつにある。*10
    • 今ではプレイ動画を配信する事が可能となっているが、PS4では上記のシーンを録画及びスクリーンショットの撮影が出来ないままとなっている。
  • ソロ曲が一切収録されていない影響か、今作初登場となる心白と亜夜は現時点に至るまで一度もソロ曲を持っていない状態となっている。
最終更新:2025年02月20日 01:19

*1 ダウンロードのみの限定版

*2 パッケージのみの限定版

*3 通常版・デラックスエディション共通

*4 やや黒目が強調されて描かれており、美嘉や『シャニマス』組は特にそれが解りやすい。

*5 現在では186.2cmだが、スタマスを始め一部メディアでは182cmとして扱われている。

*6 『SideM』における信号機枠のユニット。

*7 それぞれ「絆営業」「絆ライブ」と呼ばれ通常の物とは別枠となっており、また「絆ライブ」は全てソロライブとなっている。

*8 パーフェクトを取れれば1回で絆レベルを1上げる事が出来る。

*9 ただし、ロケテスト当初は実装されておらず、段階を踏んでから順次実装となっていった。

*10 ちなみに、『DS』以降ではプロジェクト・フェアリーの存在が無かった事にされている都合上、彼女ら3人にとっては他の961プロアイドルと共演するのは初めての事例となっている。