「出口など無い。此処が貴様の終焉だ……」
プロフィール
同人ゲーム『月姫』及びそのファンディスク『歌月十夜』や、月姫を題材とした格闘ゲーム『
MELTY BLOOD』のキャラクター。
メルブラでの中の人は、CDドラマ版空の境界以来、アニメ版月姫を除く全てのTYPE-MOON作品に出演している中田譲治氏。
「死徒」と呼ばれる吸血鬼の中でも最も強い部類とされる「死徒二十七祖」の第十位。
魔術師上がりの死徒で、死徒となる前は博識な動物学者であり、
北欧に本拠地を置く三大魔術協会の一つ「彷徨海」の出身者(残りはイギリスは
ロンドンの時計塔と
エジプトのアトラス院)。
ちなみに
ネコカオスとの関係は不明。
所謂「吸血鬼」ではあるが、後述の獣の因子の関係で血を飲むどころか肉や骨ごとバリバリ喰う。
死徒は崩壊していく自分の身体を維持するために血を必要とし、長く生きれば生きるほどその量は増えていくので、
1000年を生きた彼の食欲は一晩でホテル1つの人間を喰い尽くしもぬけの殻にしてしまうほど。
日本へは人間の交通機関を使って来たらしいが(全裸にコートという服装も含めて)よく事件にならなかったものである(さすがに漫画版メルブラではスラックスを履いていたが)。
まあ元々魔術師であるので、誤魔化す手段はいくらでもありそうだが。
ちなみに魔眼持ちで、ゲーム中では弱い束縛程度の効果の赤い方しか使われなかったが、魔眼の中でも上級の部類になる金色の魔眼持ちでもある。
体内(あるいは肉体その物)に「固有結界」と呼ばれる異界を展開しており、
彼の固有結界「獣王の巣」の中には、彼が取り込んだ666の獣の因子と同数の命を混濁させた「混沌」が渦巻いており、放出した「混沌」を獣の分身として操り戦う。
獣は規模はある程度制御できるようだが、放出した混沌がどの獣になるかはネロ自身にも分からない。
しかし、その種類は犬・トラ・象・鹿といった基本的な物から、鳥・鮫・鰐・蛇などの哺乳類以外、
果てはユニコーンやドラゴンらしき物など非常に多用で、なおかつ単体とは限らず複数の獣が混ざったキメラ状に出すことも出来る。
また、奥の手として獣の因子の大部分を使って底なし沼のような混沌を放出し敵を飲み込む『創生の土』、獣の因子で肉体を強化する『武装999』などにも応用できる。
単に666の獣を操っているのではなく、666の命の集合体がネロ・カオスであり「混沌」なので、
単純に獣を殺しても獣が再び「混沌」に戻るだけで、何度でも蘇生するため、倒すには一瞬で666の命を殺す必要がある。
その強さ……というかしぶとさは、設定のみの存在ではない型月キャラの中では最強の
真祖でもまともな手段では殺しきれない。
不滅を追求した結果今に至ったが、人という小さな器に魂を大量に詰め込んだ結果、人間だったときの人格は薄れて取り込んだ獣たちによる群体に近くなり、
肉体も「混沌」を内封する空間に成り果て頭部や手足こそ人間の面影を保っているが、胴体部分は何だか良く分からない不定形のモノが渦巻く「混沌」状態になっている。
ほっとけば数百年後には完全に人としての人格も形もなくなり「混沌」そのものになっていたとか。
「ネロ・カオス」は彼のその在り方に対して聖堂教会が付けた俗称で、生前の名前は「フォアブロ・ロワイン」だが、本人もその俗称を気に入ったのか自分でも「ネロ・カオス」と名乗っている。
名前の綴りは「Nero Chaos」ではなく「Nrvnqsr Chaos」。
「Nrvnqsr」はヘブライ語であり、
ゲマトリアにて解くと「666」、即ち獣の数字。姓名共に『混沌』を表しているとされる。
研究のためにその身を吸血種へと変えた魔術師あがりの死徒であるため、
基本的に「人格が消え果てる前に混沌を把握・操作してその先にあるモノを知る」という自分の命題の追求にしか興味は無いが、
死徒二十七祖の反真祖派の一人が提案した「真祖狩り」というゲームの執行者に抜擢されてしまい、本人的にも「悪夢だ」と言う程やる気は無かったものの、死徒社会のしがらみと、
盟友である
ミハイル・ロア・バルダムヨォンの因縁の敵であるアルクェイドを混沌に組み込むことへの多少の関心から、ロア討伐の為に活動を始めたアルクェイドを抹殺すべく日本を訪れた。
当然当初は主人公を含め人間など文字通り視野にも入れていなかったが、最終的には
イっちゃった遠野志貴によって「ネロ・カオス」という存在その物の死点を突かれ、完全に滅び去った。
学者さんなので理屈に合わない事態には弱いらしいです。
『
MELTY BLOOD』では
タタリによって再現されているが、続編の『Act Cadenza』においてはルートによっては生前の姿として登場する。
死後ワラキアに再現された状態では、自分を殺した志貴との再戦を望んでいるような発言がある。
MBAAでは、それまで直接絡む事の無かった
ワラキアの夜や、生前からの盟友
ロアとも会話している。
人間だった頃は動物学者だったという背景から
大
教授
ビアスと呼ばれることが多い。動物が好き。
普段は学者然とした落ち着いた態度だが、珍妙ナマモノ
ネコアルクの足型だけでも採取しようと慌てたり、
地球大紀行が好きだったり、北海道のナントカ王国に弟子入りしようとしたり、動物が絡むと性格が変わる。
全裸にコートの変質者と言われたり、教授の
股間から小象が!というネタがあったりする。
その渋さなどから『月姫』の男性キャラの中でも人気は高めで、
月姫メインの人気投票では男性キャラとしては毎回
主人公に次いで人気が高い。
(といっても、男連中が異様に目立つ続編のFate/stay nightと違い、
月姫本編での男性キャラと言うと主人公、教授、
ラスボスを除外すれば後はもう脇役しか居ないが。)
第一回人気投票では月姫のラスボス
(0票)を差し置いて志貴ともども10位圏内に入っている。
月姫でもメルブラでも中盤で立ちはだかる強力な中ボスとしてその存在感を誇示するネロであるが、
前半で盛り上がりが欲しいという提案を受けて、ラスボス以外の敵を出したくないと駄々捏ねつつも作られたという裏話がある。
そして現在はネロの方が目立ち、
ラスボスは
さつきや
琥珀に無下な扱いされている辺り世の中分からないものである。
しかしながら、MBAAのワラキアルートで敵として登場した際には「彼を中盤に添えるのはやり尽くされた後」と言われてしまう。
マンネリ化した中ボス扱い。哀れ。
まあ
式ルートで「これだけの怪人がやられ役かよ」と暗に称えられているのがせめてもの救いか。
ちなみに人気があるのはネロ自身だけではなく、ネロのペットである喋る鹿『エト』もカルト的な人気がある。
第四回人気投票の順位では
先生の姉やロア、四季及びワラキアの夜より上、黒桐幹也の次。
まぁ、空の境界が劇場化した現在で人気投票をやればこうはならないはず……と言いたいところだが、
後述する鹿の扱いを考えるとその人気が途切れたとは言い切れない可能性大……
ガタイのよさとは裏腹に
設置系のトリッキーなキャラ。
まず地上前ダッシュは
スレイヤーなどと同じように一瞬消えて少し前にワープするもので、
しかもダッシュ入力後すぐに後ろに入れておけば同じ場所に現れるなどフェイントにも対応。
リバサに出せばいかにも動く的なこのキャラでも相手の固めからあっさり抜け出すことができたりする。
また
通常技のリーチが全体的に長く、根元から当たれば相手を壁まで吹き飛ばし3回まで追撃可能、
彼の通常技の中でも一ニを争う長リーチ、高威力のJC(通称
ホァー
)や、
相手を上空に打ち上げる
特殊技の4C(通称カマキリ)など十分な性能の技がある。
JCには
食らえィ!というボイスもあるのだが通称は
ホァー。
特に
ホァー
はネロカオスの空中コンボにおいて重要なパーツであり、エリアル始動のカマキリで打ち上げた相手に
ホァー
、
ホァーによって吹き飛んだ相手を空中ダッシュで追って追撃の
ホァーを行うなど、空中では非常に
ホァー
が多用される。
打ち上げた相手にひたすら
ホァーを叩き込むこのコンボに付いた俗称が
ホァーループ。
必殺技も地上を這う蛇や長時間画面に残る鹿、時間差で攻撃してくるカラスなどの設置技が多いので相手の行動を抑えやすい。
特にEX鹿は相手の行動制限性能が高いので、
ネロの本体は鹿だの
ネロじゃなくて鹿が強いと言われることもしばしば。
EXカラスも相手を長時間拘束する固め技として有効で、カラスを出して相手の動きが固まったのを見てから
間合いの広い通常投げで投げに行ったりガード不能のADを叩き込むなど、なかなか嫌らしい連携も可能。
またAカラスも発生が早く弾速も
メカヒスイのビーム並みに早いので、このゲームでは珍しく使いやすい飛び道具として十分機能する。
AD、AADの「武装999」は少々発生が遅いもののガード、シールド共に不可。
豊富な設置技を活かして固めてから全身に獣の因子を纏って突撃する教授は非常にいやらしい。
その見た目から
DCS(ドーピングコンソメスープ)と呼ばれることもしばしば。
AD版、AAD版共に確定連携があったりする。
ちなみに「999」は「666」を反転させた数字であり、獣、悪魔、混沌を表す数字を三つ重ねて反転させることで究極の恐怖を表しているらしい。どこぞの銀河鉄道とは違うのだよ。
さらに
遠野秋葉に次いで2番目に高い防御力を持つので、タフそうな見た目どおり結構硬い。
弱点は機動性が悪いこと、当たり
判定が大きいこと、動作が全体的に遅めなこと、判定が弱いこと、切り返しが弱いこと、
火力が低いこと。
尖っているキャラなので短所は多いが、逆に長所を前面に押し出せば十分戦えるキャラである。
各種設置やリーチの長い通常技で相手が動けなくなっているところを崩してちまちま攻めていくのが基本戦術となる。
最近では高い防御力とゲージ回収能力、
起き攻め能力を活かして、一点読みでの切り返しに賭ける戦術もある。
上記の特性から立ち回りが強く、初心者にもお薦めしやすいキャラであると言える。
現在のMBAAにおける
ダイヤグラムではトップを突っ走る
Vシや
メガネには及ばないものの上位に入るとされている。
MUGENでのネロ・カオス
MUGEN界に古くから存在しているのがこちら。
動画で最も見かけるのがこちら。
原作再現度もかなり高いので、原作プレイヤーでも違和感なく使うことができる。
オリジナルAAD2種(ガクガク動物ランド、創生の土)もまるで原作にもありそうで格好いいと評判。
優秀な
AIも搭載されているので動画で見る機会も多い。江戸川インポ氏制作のAIも公開されている。
原作では低機動キャラだったが、あくまでもメルブラ基準の話であり他格ゲーと比較すれば空中ダッシュがあるので十分素早い。
ガードの固い堅実な立ち回りと、AIに対してやたらと強いEX(ゲージ消費版)鹿
設置のおかげでなかなか優秀な成績を残している。
そのお陰で鹿人気がやけに高い。「鹿が本体」「教授(鹿)」とまで言われることも。
現在は公開終了している。
基本はMBAAのクレセントムーンスタイル仕様だが、
ボタン入力でフルムーンとハーフムーンの仕様が追加されるアレンジが入っている。
ゲージ表示やヴァイタルソースの有無等が設定可能な他、10段階設定のレベル制AIを搭載している。
またconfigテキストで攻撃補正の設定(最初は0.7と低めに設定されている)が出来たりゲージの表示設定等も出来る。
更に、このネロには混沌解放スイッチが2つ存在しており
内の1つは混沌解放技で出せる混沌に制限が無くなり(つまりAI殺しの鹿やEXゲロが出し放題
もう1つは混沌が
毛利元就の
ストライカー張りに
常にランダムで出現する
と言う非常に凶悪な物である
それだけでも脅威なのにEX技の混沌まで出現する物だから尚更手に負えない(当然出現してもゲージ消費0)
この二つのスイッチをオンにすると
マスターギースや
エルクゥはもちろん、
運が良ければ
デス=アダーまで倒せる程凶悪な強さになるので大会で使う際には注意。
最も原作ではこれでもかと混沌を次々と出してくるので、この状態での強さは別の意味で原作を再現してるとも言えるが。
原作のネロカオスの強さを体感したい人は挑んでみるのもいいかもしれない。
ただし、画面から溢れ出んばかりの混沌にガリガリ削られてガード不能の混沌武装を叩き込まれても泣かない事。
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大会ネタバレ |
とある大会では 神尾観鈴と共に「カラスチーム」として出場。
影DIOの 肉の芽を全弾その身を盾にして受け止めるなど、
各戦で観鈴を守る父親のような立ち回りを見せたことで「烏親子」と認定され、絵を描かれるほどの人気タッグになった。
某トナメで カラスチームの大将として 仮面ライダー1号との一騎打ちに挑む姿は、BGMや カラーのせいでどう見ても悪の秘密結社の大幹部であった。
偶然かつ余談だが、中田譲治氏はスーパー戦隊シリーズで二度悪役(フラッシュマンのラス前ボス格幹部サー・カウラーとライブマンのラスボス・大教授ビアス)としてレギュラー出演している。
今日における氏の得意役である「熟練の兵士」と「インテリ」の原点と言え、一見の価値はある。
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コマンド |
備考 |
2A→2B(3,4段目)→2C→(jc)→JC(~3段目)→(jc)→JC(~3段目)→(空ダキャンセル)→JC |
状況に応じてJBなども使うこと。コンボ終了後BorEX鹿・カラスを設置して起き攻め。 |
「では失礼させてもらおう。路上の残飯に用はないのでね。」
出場大会
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一覧 |
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プレイヤー操作
出演ストーリー
本物のネロ・カオスはどれかわかるかな?