性格は血の気が多く、直情径行。
それも昔、自分がストリートで暮らす孤児だった過去から来る考えである。
聖戦直後の世界は治安が最悪で、チップのスラムは十六歳にはなれないというジンクスがあるほどだった。弱肉強食を直に体験している。
そして非常な努力家であり、夢は
大統領になる事。
ガラの悪さとは裏腹に非常に努力家で、夢を叶える為に修行に明け暮れているが、「忍者の修行を積んで大統領になれるのか?」と思ったりもしている。
基本的に「弱い奴は死ね」といった考えだが、必要が無いのに他者を傷つけたりはしない。
スラムの孤児など、自身の力とは無関係に「弱い立場」にある者が多い世の中を変えたいと願っていて、いつかはそうした人々を救いたいと考えている。
大統領の地位を望んだのもこのためである。
Xrdではトゲトゲしさがなくなってずいぶんと丸くなり、他キャラへのセリフも爽やかなものに一新されている。
ちなみにチップを主人公とした、ギルティギアゼクスの小説「胡蝶と疾風」も存在し、良作で公式からも正史扱いされている。
内容もゲームのおまけのような物ではなく、ストーリーを追うためにも重要なエピソードとなっている。
大雑把にストーリーを記述すると、修行中のチップがたまたま某国の大統領エリカを助けたことにより、大統領補佐に任命され奔走するといった内容。
チップの辛い過去やアサシンとの因縁、シノビとしての拘りの数々、そして師匠との出会いなどチップについて非常に深く掘り下げられている。
特に上記にある、スラムでは16歳にはなれないというジンクスを"壁"に例え(曰く、『十六の壁』)、その壁を未だにトラウマとして抱えているチップが、ぶつかり、這い上がろうとする描写はとても良く出来ている。
チップファンの人は一度チェックしてみてはいかがだろうか。というか、読むとチップファンになること請け合い。
(他にゲーム中のキャラクターとしては
ファウスト先生や、
ポチョムキン、
ヴェノム、
カイが登場している。)
『GGXrd』からは平時はスーツ、ネクタイ、(伊達)眼鏡を着用するようになっており、勝利時に顔写真と公約らしきものが書かれたチラシを落としていく。彼なりにまともな選挙活動もはじめたようである。
◆ 初代
初代では技の性能・コンボ・機動力が全て良好、耐久力も標準値、さらにお手軽永久持ちだったため、
ミリアと並んで最強クラスのキャラとなっている。
しかも、初代のチップにはなぜか
『コンボの13Hit目でコンボ補正が一回リセットされる』
という意味不明の仕様があった。
そのためか、この頃のチップを
『チップ全盛期』
という人も多い。
~参考にならない初代チップ参考動画~※この動画はTAS(Tool-Assisted-Shissyo)です。
◆ X
今のように防御力が大きく下げられ、ガードバランスの導入のため小技を刻むコンボが仇となり火力も大きく落ちた。
とはいえFDCの発見により低火力も解消され、ミリアや
ジョニーなどの最上位キャラにも対抗できる数少ないキャラでもあった。
元々の機動力の高さとFDCのおかげで、FDで放されても唯一固め続ける事が出来る可能性のあるキャラ。
後のシリーズにも受け継がれる削岩脚(J2K)をFDCする「ドリキャン(削キャン)」もこの時代から愛用されている。
またFDC可能で鬼のような判定の2HSがXチップの主力技だった。カウンターヒットから追撃で5割減らせる上に大半のキャラが1コンボで気絶してしまう。
◆ XX
FCDもなくなり、小技主体のチップのコンボはバーストゲージも溜めやすいためサイクバーストの導入がさらに逆風となった。
ポチョムキンに対して通常投げをすると
逆にポチョムキンバスターが反確になるなど、致命的な欠陥も存在した。
それでも6Kのリターンと判定の強さや、足払いの硬直が今よりも少なく起き攻めが強力だったことから武器は揃っていた。
◆ #R
6Kが
中段になる変わりに判定とリターンの減少(RCしないとCHしようが追撃も不可)。武器であった足払いの硬直増加により起き攻めが弱体化した。
武器が削られた変わりに用意されたものといえば、コマンド投げとダストがわずかに早くなる(それでも余裕で見える)、投げが反確で無くなる(それでも微有利)など、
あんまりな調整ばかりであり、最弱候補となってしまった。
◆ SLASH
JD、冽掌、近Sなどの強化でダメージソースが増えて火力が上昇、スラッシュは他のキャラが相対的に弱体化されていく中では火力の高いほうであった。
無敵技のβブレードにFRCの追加やCH時のリターン大幅増加、手裏剣の強化、相手の斜め後ろに出現するD転移の追加などで立ち回りが強化。
以前よりも格段に戦い易くなり、その結果、キャラランクとしては中堅上位辺りにまで登りつめた。
また、HSとDの毅式転移もFRCに対応、入力後は高速で落下し奇襲や崩しに役立つが猶予が1Fと短く、研究はそれほどされなかった。
◆ AC
SLASH時代と比べても弱体化した部分が殆ど無く、フォースブレイク、FRC対応技の追加によりさらにコンボ、火力が強化。
立ち回りも細かい変更点によりさらに安定して動き回れるようになり、画面端限定とはいえ、三角飛びという移動技も増えて動きの幅がより広くなった。
空αFRCや三角飛びを利用すると、画面を端から端まで容易に1往復したりできるという忍者っぷり(?)
更にHSorD毅式転移FRCの猶予が伸びた事により実戦投入の難易度が低下し崩し能力が向上。
差し合いやラインの上げ下げといった格ゲー的な要素を丸無視して頭上後方から奇襲をかけられるという強力な荒らし要素にも繋がっている。
・・・・・・が、強化がゲージに依存しているものばかりであり、元々起き攻めなどにFDを多用するチップのゲージ効率では生かしきれず、全体的にアッパー調整がなされた今作では並のキャラでも一回の事故から勝負が決するという有様で、
紙装甲のチップには辛いゲームとなっている。
それでも立ち回り面は非常に強く、
頂点にいるキャラ達に相性が良く、
基本的に下位キャラには概ね厳しい立ち回りを強いる事が出来る。
そういった面から最近の評価では中の上~上の下程度の中々良い位置に付けている。
ちなみにGGXXACのダメージ設定4モード(通称:アクシデントコア)では名前の通りチップですら事故死を与えられるモードなので興味ある方はググって見て欲しい。
◆ Xrd
新技の「龍柳」を獲得した。コマンドは「空中で214214+K」で、下方向に大量のクナイを投下する技である。
全体的に#Rの雰囲気を踏襲した作品だが、要所(JDch、画面端コンボ等)での平均火力は高く、立ち回りの強さは健在であるため弱キャラということはない。それどころかシステム面と非常に相性がよく、根性値が大幅強化された今作では試合終盤での削りきりに小技を刻むチップのコンボが活躍したり、新システムの黄色RC(発生前ならいつでも使えるFRCのようなもの)により毅式転移からいつでもキャンセルができるため相手はうかつに牽制が振れなくなる。
等々様々な変更点はあるが、最も目立つであろうものが「毅式迷彩」の強化である。簡単に言えば、「半透明になる技」から
「半分透明になる技」に進化した。つまり、毅式迷彩の有効時間内はチップの姿が一定間隔で
完全に見えなくなる。一度相手が(最悪の場合自分も)チップがどこにいるのか見失ってしまえば、機動力の高いチップがどこからともなく仕掛けてくるという恐ろしい状況になる。更に起き攻めや崩しになれば、中段と遅らせ下段を見切る術はない。見切りづらいとかそういう次元ではなく、純粋に目視が不可能なのである。
上位勢がややぶっ飛んでることもあり強キャラといえるまでの立ち位置にはいないが、性能は相当高い。
*1
しかし師匠の教えか
友人の教えか、アサシンのメンバー(
ヴェノムの配下など)と遭遇した時は、
「盲亀の浮木」「
優曇華の花」という日本人でもほとんど知らないような例えを口にしていたこともあった。
ちなみに「優曇華の花」とは仏教の経典に記されている三千年に一度しか咲かない花の事で、転じて「非常に稀なこと」とかそういった意味。「盲亀の浮木」も似たような意味。
*2
ストリートで生活する孤児にはそもそもこうするぐらいしか生きる術がない。
売り物に手をつけるというのも組織のほうから仕向けている節がある。
実際のストリートで暮らす人も寒さを忘れるためなどに麻薬を使わずにはいられないと言う。
孤児にはお決まりの人生コースと言うやつである。
*3
やられボイスの「師匠ー!」からきている。
彼を使ってやられる事を「シショる」と呼ぶこともある。