エアームド

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エアームド - (2020/07/11 (土) 00:30:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/04/30(土) 21:58:13
更新日:2024/04/25 Thu 12:07:50
所要時間:約 8 分で読めます




全身が硬いヨロイに覆われている。時速300キロのスピードで空を飛び刀の切れ味を持つハネで切り裂く。

ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場したポケモン

■データ


全国図鑑No.227
分類:よろいどりポケモン
英語名:Skarmory
高さ:1.7m
重さ:50.5kg
タマゴグループ:飛行
性別比率:♂50♀50

タイプ:はがね/ひこう
特性:がんじょう(一撃必殺技が効かない。HP満タンの状態から致死ダメージを受けても必ずHPが1残る)
  /するどいめ(命中率を下げられず、相手の回避ランク上昇も無視する。手持ちの先頭にするとレベルが5以上低い野生ポケモンの出現率が半減する)
隠れ特性:くだけるよろい(物理技を受けると防御が1段階下がり、素早さが2段階上がる)

HP:65
攻撃:80
防御:140
特攻:40
特防:70
素早さ:70
合計:465

努力値:防御+2


■概要


身体が「鋼の鎧」で覆われた鳥のようなポケモン。

鋼の身体により見た目は重そうたが、羽の中は空洞になっているため思ったよりもかなり軽く、時速300キロものスピードで飛行する事が可能。
その割に素早さ種族値は低いが…まあポケモンではよくあr(ry

その羽は非常に鋭い切れ味を持ち、これとそのスピードを武器に戦う。また戦いによりボロボロになっても、羽は一年に一回生え変わる。
昔の人々はそのエアームドから抜け落ちた羽を加工し、刀や包丁として使っていたらしい。
「はがねのつばさ」が最も似合うポケモンであり、自身もレベルアップで覚える。

主に茨の中に巣を作り、ヒナの頃から茨の棘に鍛えられながらその頑丈な鋼の身体を手に入れるという。


■ゲームでのエアームド


初登場となる金・銀では「銀バージョン」でのみ45番道路に登場する(対となるのはマンタイン金関係ないじゃん)。
入手は遅いが非常に硬く、育てればなかなか頼もしい。
ただし自力で覚える攻撃技、特に飛行技は極めて貧相なのでやや相手を選ぶのが難点か。
タマゴ技ではドリルくちばしやゴッドバード(クリスタルから)を覚えるが、前者は威力不足、後者は溜め技なので使いづらいのが難点。

RSEでは113番道路に登場。
特攻の努力値稼ぎでマグマッグ狩りやパッチール集めをしている最中に出てこられるとウザいため印象に残っている人は多いはず。
こちらは割と早めに捕獲可能で、やはり頼もしい。
飛行技は相変わらず貧相だが、つばめがえしがあるため随分とマシになった。


また地味に秘伝技を多く覚えるため対戦以外でも秘伝要員として優秀だったりする。

主要トレーナーでは某ウィッシュことダイゴや、ヒマワキシティジムリーダーナギ、ミオシティジムリーダーのトウガン(強化後)、フキヨセシティジムリーダーのフウロ(BW2のみ)、アローラ四天王のカヒリが使用。

ポケモンコロシアムポケモンXDではスナッチ団ボスのヘルゴンザが使用。
前者はダークポケモンである。後者は普通のポケモンだが、スナッチ団アジトの戦いの際になぜかはかいこうせん」を使用する(本来は覚えられない)。

どちらもその硬さに泣かされた人は多いはず。

なお、対のマンタインはDPt進化前のタマンタが登場したが、エアームドには追加されなかった。


■対戦でのエアームド


非常に高い防御力が特徴的で、それ以外の能力は特攻以外平均的な物理耐久ポケ。

独特かつ優秀なタイプを持ち、鋼タイプの弱点である格闘地面タイプを飛行タイプと複合する事により打ち消しているため、
物理にとても有利な耐性を持つ。
4倍弱点は無く、弱点は電気のみ。
さらに回復技「はねやすめ」を使うことで弱点をガラッと変えることができる。
物理系の強力な技が接触技が多いこともあり、接触技を受けた際に反射ダメージを与える「ゴツゴツメット」が持ち物としてメジャー。

何よりレート最強と名高いガブリアスのメインウェポンであるドラゴンじめんを両方半減以下に抑えられるのが魅力である。
げきりん」で突っ込んできたのを「ゴツゴツメット」で受けられればしめたもの。
この点は同じドラゴン受けでも「げきりん」を完全に無効化する=強制攻撃を解除するフェアリータイプにはないメリットである。
メガガルーラにおいても有用なポケモンではあるが、「グロウパンチ」の積みの起点にされることがある点は注意。
無論、ガブリアスにせよメガガルーラにせよ、役割破壊の「だいもんじ」には十分な警戒が必要。

このように耐性、耐久、そして習得技が絶妙にシナジーし、非常に優秀な物理受けとして有名である。
その凄さは、一時期物理アタッカーは真っ先にエアームド対策を意識していた程。

また「まきびし」と「ふきとばし」を覚える事から多重コンボ(通称「昆布」)の始動役として最も有名なポケモンでもある。
自身の硬さとも相性が良いため、対戦で見掛けるエアームドはやはり昆布が多い。
……と思いきやそれを逆手に取り「ブレイブバード」で奇襲をかます突撃型も存在する。

他にも少数派だが「のろい」「つるぎのまい」で積む型、「こごえるかぜ」「おいかぜ」で素早さサポートに回る型などもあるので一概には言えない。
実用性はともかく、微妙に型が広いのも利点の一つか。


~昆布とは~
「コンボ」を「昆布」と誤植されたのが語源。
「まきびし」「どくびし」「ステルスロック」等を蒔いた後、「ほえる」や「ふきとばし」で強制交代させ設置ダメージを与えていく戦法。
場合によってはさらに「すなあらし」が加わる。

一見、与えるダメージは少しずつで派手さに欠けるが、確実に相手のパーティをじわじわと削っていき体力を摩耗させていくコンボ…もとい昆布。
特に、相手の『きあいのタスキ』を潰したり積んで居座る相手に抜群の効果を発揮する。


●エアームドの歴史

登場直後の金銀世代ではその性能は特に重宝され、当時の二大要注意ポケであるガラガラカビゴンの両方に強い事も相まって大活躍。

第三世代では「まきびし」を取得し昆布の使い手に。
努力値システムの変更により両刀のポケモンが減ったため、物理受けとして起用しやすくなった。

さらに第四世代では「ステルスロック」の取得により昆布に磨きがかかり、
強力なタイプ一致技「ブレイブバード」や再生回復技「はねやすめ」等も取得して使い勝手が向上。

第五世代では特性「がんじょう」の強化と世代ごとに強化されている。



最大の欠点は物理に対して特殊耐久はな事。
特殊アタッカーの相手は出来る限り避けたい。特に弱点である炎や電気技には注意。

また物理アタッカーの役割破壊的な「だいもんじ」や「かえんほうしゃ」にも非常に弱い。むしろエアームドのせいで物理アタッカーの炎技持ちが流行ったぐらい。

攻撃技もやや微妙で素の火力も決して高いとは言えないので、相手に負担をかけにくいのも地味に痛い。一応「のろい」や「つるぎのまい」で補えない事もないが。

補助技が中心の耐久ポケなので「ちょうはつ」等の補助技潰しにも注意したいところ。
その為特殊受け代表のハピナス等と組ませると良いが、双方を倒せるゴウカザルの登場があったり、
一時期はガブリアス等の物理アタッカーが「だいもんじ」等を搭載した時期もあったり、徹底的にメタられた時期もあった。


さらにはプラチナ発売では二刀流ポケ代表とも言えるボーマンダが大暴れし、同じく強化されたサンダーの台頭もあってか、
エアームドはガチ環境から姿を消してしまった……



そして第五世代……発売当時はナットレイポリゴン2等、他に強力な受けポケも多かったせいか、時代は辛かった。

しかしマルチスケイルカイリューの登場でステロの需要が高まったり、
ローブシンドリュウズといった「積んで全抜きを狙う」物理アタッカー増加、二刀流アタッカーの減少等で、
それらに強い&頑丈強化もあり安定してステロが蒔けるエアームドが評価され始めた。
新アイテムの「ゴツゴツメット」のおかげで「羽休め連打してるだけで勝てる」状況が出てきたのも嬉しい。
同じはがねタイプのハッサムやナットレイと違って「めざめるパワー(炎)」が4倍じゃないのも強み。
がんじょうが大幅に強化されたとはいえ、かたやぶりには問答無用で貫通されてしまうため、かたやぶりと一撃必殺技を両立できるカイロスドリュウズオノノクスあたりは特に注意しておきたい。

そしてラッキーやグライオンと組んで「受けループ」を作り出すPTも開発されたりもしており、過去の栄光をすっかり取り戻した。

が、第六世代では鋼タイプの耐性からゴーストが消滅。相対的に耐久力が落ちる羽目に。
同時にフェアリー耐性を入手したものの、フェアリー技は「じゃれつく」を除いて全て特殊技であり、特殊耐久は紙であるエアームドにとっては半減でも結構痛い。
その為第五世代に比べるとやや数を減らしているが、一応第六世代は物理偏重環境ではある為まだ需要自体はなくなってはいない。

第七世代では長らく固有タイプだったこのタイプ2匹目のポケモンとしてテッカグヤが登場した。
攻撃力や特殊耐久はボロ負け、物理耐久も迫られると一見あちらの劣化に成り下がったように見える。
しかし、あちらは高速再生技も設置技も覚えず、「がんじょう」も持たないので差別化は容易。
というよりエアームドの動かし方は数世代前から受けループの一角としての流し要員に特化しているので、構築段階で実際にテッカグヤを意識することはまずないだろう。

またテッカグヤの他に半減なはずのサイキネを受けられないカプ・テテフが登場したことから失速したとの評価が初期に多かったが、
エアームドは本来特殊アタッカーに積極的に受け出す動きはしないので結果的にこれも杞憂に終わっており、鋼タイプ自体の相対的な地位上昇もあって第六世代と同等の使用率を堅持している。

第八世代ではDLC『鎧の孤島』で再登場したことでランクバトルで使えるようになった。
この世代で覚える新技は有用なものに限れば「ダブルウイング」「ボディプレス」の二つ。特に「ボディプレス」は自身の非常に高い防御を攻撃に転用できることから火力面での強化が大きく、「てっぺき」と併用すれば詰みに追い込むことも可能。
勿論今までの主流戦法だった昆布も可能だが、「どくどく」は没収されてしまった。
この世代では同じ複合タイプのアーマーガアが新たに登場しており、攻撃、特殊耐久で差を付けられており、物理耐久もほぼ同等とまたもや強力なライバルが生まれてしまった。
しかしあちらは「ステルスロック」「ふきとばし」を覚えないことや特性の違い、「ボディプレス」の火力差や素早さと差別化要素は多々あるのであまり気にしなくていいだろう。
意外にもダイマックスとの相性は良く、「ダイジェット」と「くだけるよろい」で素早さをガンガン上げられるため、弱点保険がほぼ必須なもののまさかのアタッカーとして奇襲の域を越えかねない活躍が望める。


■アニメでのエアームド


アニメでは金銀編で登場。
タケシロコンをたやすく倒し、サトシヒノアラシを戦闘不能寸前まで追い込むが、途中でやる気の炎に目覚めたヒノアラシに敗れる。

他にはジュンがシンオウリーグで使用。
撒き菱を撒いただけでシンジブーバーンの「かえんほうしゃ」の一撃で倒れる。

エアームド「Fight on Fly now 鋼の翼 羽ばたかせ♪」



追記・修正は火山灰とまきびしを巻いてからお願いします。

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