秘伝要員(ポケモン)

登録日:2012/03/15 Thu 13:44:19
更新日:2025/02/24 Mon 22:24:25
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秘伝要員」とは、『ポケットモンスター』シリーズの第6世代以前の作品における概念。
秘伝技やフィールドで使うための技をひとつのポケモンにまとめて覚えさせること、もしくはそのような技ばかりを覚えたポケモンのことである。


概要

秘伝技を初めとしたフィールドで使える技には「なみのり」や「たきのぼり」といった極一部を除いて威力が半端で、ガチバトルでは使いにくいものが多い。
また、威力が良くても技タイプがみずノーマルに偏っていたり溜め技だったりと問題点が多い。
しかし、特定のマップを進むためには必ず誰かに覚えさせる必要が出て来る。
ポケモンは4つしか技を覚えられないため、バトルにおいて使い勝手の悪いフィールド技を覚えさせると、いくらストーリーを攻略するパーティでも次第に使いづらくなってくる。
しかも秘伝技に至っては他の技を直接上書きできず、初代ではバグ以外で忘れさせることが不可能。
つまり、バグを使わない場合一度覚えたら絶対に消せない。
性能も低い「いあいぎり」や「フラッシュ」はもはや呪いの装備のようなものである。
第2世代以降でもわざわすれが必要で、わざわすれの人がいる場所は軒並み後半。
当然ながらそこに到着するまでは秘伝技を忘れさせることができないため、一時的に覚えさせるようなやり方も難しい。

そこで秘伝技をバトルで使わないポケモンになるべく集中させることで、バトルで使うポケモンの技を自由にすることができる。これが秘伝要員を設ける最大の理由だろう。
まともに戦力として使えるポケモンの数自体は減るが、その分戦力にしているポケモンの性能を引き出せるようになる。
この場合、秘伝専用ポケモンは戦力にしているポケモンがやられた時の肉壁にするのが一般的。
がくしゅうそうちが強化された第6世代(戦闘に出なかったポケモン全員にも経験値が行き渡るようになった)以外では経験値が入ることもまず無いだろう。
「げんきのかけら」とかを使いたいときの時間稼ぎにだけなってくれればそれでいい枠となる。
ただし、こうした運用だと秘伝要員に割く数だけ手持ちの枠を確保しなければならず、戦闘要員6匹でパーティ編成を行うトレーナーにとってはその分戦力ダウンになりかねない。
特に秘伝技+移動中使用技の数が多いジョウト・ホウエン・シンオウでは最悪2匹*1持っていかれてしまうため戦力ダウンの影響が深刻。

そこで6匹パーティを採用しているならば戦闘での使用頻度が高い技だけを分散させ、攻略用パーティに覚えさせる。
或いは秘伝要員兼戦闘要員になれるポケモンに覚えさせる…というやり方を採用することもある。
威力が比較的高くてそれなりに扱いやすい「そらをとぶ」(第4世代以降)、「なみのり」、「かいりき」、「たきのぼり」辺りは戦闘要員に覚えさせるのも一考だろう。
秘伝技が8つあるDPtを例に取るならば、
ギャラドス Lv.52 なみのり たきのぼり アクアテール こおりのキバ
ムクホーク Lv.51 そらをとぶ きりばらい つばめがえし インファイト
ビーダル Lv.15 いあいぎり いわくだき かいりき ロッククライム
このようなパターンも想定できる。
この例では戦闘で使うギャラドスやムクホークに秘伝技をそれぞれ2つずつ分散させ、残り全てを秘伝要員のビーダルに任せている。(故に、ビーダルは基本戦闘に出さないため進化したレベルから放置している)

ストーリー攻略なら極端に高威力な技を無理に採用する必要はなく、むしろ高威力でも反動の強い技やPPの少ない技は使いづらいこともある。
逆に秘伝技は反動がなく、多くは威力そこそこでPPも多めなのでストーリー攻略用なら十分使える。
上手く活用すればわざマシンを用意せずに戦闘要員へ手頃な一致技やサブウェポンを与えられるかもしれない。
特に第4世代までわざマシンは消耗品であり複数手に入らないものも多かったため、旅パのポケモンへ安易に使って後悔した人もいたのではないだろうか。
その点ひでんマシンは初代から安定して使用回数が無限なので、他のポケモンに対して使えなくなる心配がない。
ただし戦闘要員へ秘伝技を分散する場合、パーティ編成の際に目的の秘伝技を覚えられるポケモンを入れなければならないため、
ある程度制約が掛かるというデメリットもある。
旅パにおける秘伝技ざの扱いはそれぞれ一長一短と言えるだろう。

当然ストーリー攻略を一通り終えた後も各地を探索するためにフィールド技を駆使する場面はいくらかあるので、常に秘伝要員は連れ歩いておきたい。
そうでなくとも、特に使用頻度の高い「そらをとぶ」と「なみのり」は常に使える状態を保っておくのがベスト。


秘伝技一覧

詳細についてはフィールド技(ポケモン)の項目に詳しいので、ここでは簡単な概要を記載する。
また、作品によって秘伝技の一部のラインナップが異なる場合がある。

ほぼ全ての作品が対象の技

  • いあいぎり
永遠のひでんマシン1。道を塞ぐ細い木を切ることができる。

  • そらをとぶ
永遠のひでんマシン2。一度訪れた街に瞬時に移動できる。

  • なみのり
永遠のひでんマシン3。水上を渡ることができる。

  • かいりき
永遠のひでんマシン4。岩を押して所定の位置に動かせる。

  • たきのぼり
金銀から登場。滝を上り下りできるようになる。

作品によって異なる技

  • フラッシュ(第1~3世代)
暗い洞窟を明るく照らす。
ダイパ以降はひでんマシンから外れ、わざマシンに収録されている。

  • いわくだき(第3~4世代、ORAS)
フィールド上にある壊せる岩を砕く。
わざマシンに収録されている第2世代、XYにおいてもフィールド上で使える。

  • うずしお(第2世代、HGSS)
海上にある渦潮を第2世代では鎮め、HGSSではその上を渡れる。

  • ダイビング(RSE/ORAS、第5世代)
水中に潜ることができる。
第5世代においてはクリア後に行ける海底遺跡に潜入する時のみしか使用しないので、基本考慮しなくてもOK。

  • きりばらい(DPt)
フィールド上にかかっている深い霧を吹き飛ばす。

  • ロッククライム(第4世代)
ゴツゴツしている岩肌を上り下りできる。


主な秘伝要員

旅パでも起用しやすいポケモン

括弧内の作品はいずれも「ストーリー序盤~中盤にかけて入手可能で、旅パでも起用しやすいもの」を指す。
覚える技の欄もその作品群に合わせて掲載しているが、括弧内の技はクリア後に入手or野生出現しない作品のみに出てくる秘伝技を指す。

幅広い地方における秘伝要員

覚える技:なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     フラッシュ(金銀以降)
     いわくだき
     うずしお
     ダイビング
     ロッククライム

「いあいぎり」「そらをとぶ」「きりばらい」以外は全て覚える汎用性の高さを誇る。
登場作品も豊富で入手しやすいのもポイント。
水系秘伝技が色々と必要になる海辺では重宝する。

覚える技:なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     いわくだき
     うずしお
     ダイビング

第5世代以外の作品で抜群に入手しやすく、旅パ(特にダイパ以降)の戦闘要員としても活躍が見込める。
金銀ではイベントで色違いのギャラドスが入手出来たので、
当時のギャラドスの弱さも相俟って秘伝要員としてよく使われていた。

覚える技:なみのり
     かいりき(RSE以降)
     たきのぼり
     いわくだき(RSE以降)
     うずしお
     ダイビング

進化前のルリリも含めると比較的序盤から捕獲可能な水ポケモン。
特にRSEとORASではトロピウスとコイツの2匹で秘伝1~8を埋められる優等生。
特に決めているポケモンがいない限り海はこいつに任せることになるはず。
最近は特性「ちからもち」のおかげで戦闘面でも非常に頼れるようになった。
ジョウトではストーリーをかなり進めてようやく野生出現する上に、第2世代では「かいりき」と「いわくだき」がマリルリに進化させないと覚えないので、ストーリー攻略中での起用はやや厳しいか。

主にカントージョウト地方における秘伝要員

覚える技:いあいぎり
     そらをとぶ(ピカチュウ以降)
     かいりき
     いわくだき
     (きりばらい)

ピカチュウ版で「そらをとぶ」を習得。
これらに加えて「あなをほる」と組み合わせれば、水辺以外の移動はそつなくこなせる。

  • ニョロボン(赤緑青ピカチュウ/FRLG、金銀クリスタル/HGSS、DPt)
覚える技:なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     いわくだき
     うずしお
     ロッククライム
     (ダイビング)

かつて第2世代で「こころのめ」+「じわれ」のコンボで大活躍したパワフルカエル。
覚える秘伝技は「なみのり」などの水系と「かいりき」等の力を使う技で、戦闘要員としても十分に使える。

  • カモネギ(赤緑青ピカチュウ/FRLG、金銀クリスタル/HGSS、XY)
覚える技:いあいぎり
     そらをとぶ

赤緑青ではミュウを除いて唯一「いあいぎり」と「そらをとぶ」を両立できた初代秘伝要員。
対戦ではまさにカモと言うべきカモネギであったが、秘伝要員としてはそこそこ優秀だった。
FRLGでもこのメリットは大きい。

  • クラブ(赤緑青ピカチュウ/FRLG、金銀クリスタル/HGSS)
覚える技:いあいぎり
     なみのり
     かいりき
     いわくだき
     うずしお
     (ダイビング)

こちらはゴルダックなどが覚えない「いあいぎり」を覚えるのが魅力。
どちらを取るかはお好みで。
鍋にするのだけはやめたげてよお!

覚える技:いあいぎり
     なみのり
     かいりき
     いわくだき(RSE以降)
     うずしお(HGSS)

序盤で捕獲できるノーマルポケモンで、陸エリアと周辺のちょっとした水辺はコイツがいれば大丈夫。
これら以外にも「ずつき」と「あなをほる」も覚える。

主にホウエン地方における秘伝要員

覚える技:いあいぎり
     なみのり
     かいりき
     いわくだき
     (うずしお)

序盤で捕獲でき、陸エリアと周辺水域はコイツがいれば大丈夫。
特性のお陰で「ものひろい」要員としても優秀。
ORASコンテストライブでは秘伝技しか覚えていないNNヒデンと言うマッスグマが登場する。
とうとう公式により秘伝要員として認定されてしまった。

覚える技:そらをとぶ
     なみのり
     きりばらい
     (うずしお)

使用頻度の高い「そらをとぶ」+「なみのり」を一匹でカバーできる。
ストーリー攻略では秘伝要員兼戦闘要員としても使えるため優秀。
一方秘伝技が廃止された第7世代以降はまさかの雨アタッカーに転身。

覚える技:なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     いわくだき
     ダイビング
     (うずしお)

RSEの時点で覚えられる秘伝技も豊富で、秘伝要員として不足はなかったが、ORASにおいて「なみのり」「ダイビング」中の移動が高速化されるというアイデンティティを与えられた。
作中でも「サメハダーのなみのりは早い」という旨を語るNPCがおり、その事を知っていたプレイヤーは多いかもしれない。
(サファイアにおける図鑑でも時速120キロで泳ぐと説明されている)
が、いざ実際にサメハダーでなみのりを実行すると、専用グラフィックでマッハ自転車並のスピードを叩き出す勇姿に驚愕することだろう。
ホウエン地方はなみのりを要する箇所が多いため、早い段階で手持ちに加えられればスムーズに進行できる。
隠れているポケモンにゆっくり近付いて接触しようとすると、うっかりスピードを出し過ぎて気付かれてしまうのは玉に瑕。

なお、背ビレに掴まってバランスを取るため手放しが出来ず、サメハダーでなみのりを使用したときのみ、つりざおが使用できない。
同作でメガシンカやなみのり時の専用グラをゲットしたりとサメハダーへの妙な好待遇に往年のファンは涙した…かもしれない。

覚える技:なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     いわくだき
     ダイビング
     (うずしお)

RSEの時点でサメハダーと同様の秘伝技を覚えられ、ORASでは同じく専用グラフィックが与えられたが、水辺の秘伝要員としてはサメハダーのほぼ下位互換。
グラフィックの大きさ的にもどっこいどっこい。
しかし速度は速くないため、隠れているポケモンにゆっくり近づいて接触するときはサメハダーより扱いやすい。
釣りもできる点はサメハダーとの差別点になる。
進化すると専用グラフィックが没収されるので、ホエルコのまま運用したいなら「かわらずのいし」を持たせよう。

覚える技:いあいぎり
     そらをとぶ
     かいりき
     フラッシュ
     いわくだき
     きりばらい

ホウエン旅の秘伝要員の一角。
「いあいぎり」+「そらをとぶ」を覚えられ、他の技スペースも全て秘伝で埋められるため、パーティの秘伝穴埋めで活躍してくれる。
ステータスとタイプは埋葬レベルなのでまさに秘伝専用要員。
ORASでは「あまいかおり」+「じしん」+「はっぱカッター」で群れバトルによる努力値稼ぎ要員最筆頭にまで出世した。

主にシンオウ地方における秘伝要員

覚える技:いあいぎり
     なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     いわくだき
     きりばらい
     ロッククライム
     (うずしお)
     (ダイビング)

第4世代では「そらをとぶ」以外の秘伝技を全て覚える事ができた。
とはいえビーダルやフローゼルが使えずエンペルトが使える秘伝技が微妙すぎるため、秘伝要員にするならクリア後か。

覚える技:いあいぎり
     なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     いわくだき
     ロッククライム
     (うずしお)
     (ダイビング)

序盤に捕獲でき、進化させれば「そらをとぶ」「きりばらい」以外の秘伝技は覚えられるようになる。
進化後はみずタイプが複合なので、他の序盤ノーマルと違って陸でも海でも活躍してくれる。
リメイクの『BDSP』でムクホークや進化前のビッパと共にどこからともなく秘伝要員として召喚されるポケモンの1匹として抜擢された。

覚える技:なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     いわくだき
     (うずしお)
     (ダイビング)

「なみのり」「たきのぼり」「かいりき」「いわくだき」を使える。
さらに序盤ポケモンの中でも種族値が高く、戦闘でも終盤まで活躍できる。

主にイッシュ地方における秘伝要員

覚える技:いあいぎり
     なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     ダイビング
     (いわくだき)

イッシュ地方の御三家
イッシュの秘伝技は「そらをとぶ」以外を全て覚えるので、ストーリークリア後に秘伝要員にできる。
ちなみにヒヤッキーも「かいりき」以外は同じ技を使える。
覚える技:いあいぎり
     かいりき
     (いわくだき)

序盤で捕獲できるノーマルポケモン。
秘伝要員として運用する以外にも「さいみんじゅつ」「いかりのまえば」「くろいまなざし」等で捕獲要員としても使える。
対戦では不遇だが、ストーリー攻略ではまあまあ使える子。

覚える技:そらをとぶ
     なみのり
     ダイビング

「たきのぼり」を覚えないのが残念だが、なにせBWは秘伝要員どころかみずタイプ自体の競合相手が少ないので、最初にミジュマルを選ばなかった場合は意外と役に立つ。
移動の際はスワンナの上に座んなさい。

覚える技:いあいぎり
     なみのり
     かいりき
     ダイビング
     (いわくだき)

BWでは珍しい秘伝要員。ステータスも平均的で扱いやすい。
かつておたすけクマシュンとして公式から配信された。
「かいりき」「なみのり」「いあいぎり」(と「ダイビング」)しか覚えないので、他の秘伝要員と比べると特別器用というわけではないものの、
特にBWにおいてはストーリー中に入手可能な競合相手が少ないので、自然と旅パに組み込んだ人もいるのでは。

主にカロス地方における秘伝要員

覚える技:なみのり
     かいりき
     たきのぼり(RSE以降)
     いわくだき
     うずしお
     (ダイビング)

お馴染みのりものポケモン。
初代では貰えるレベルが15と加入時期の割に低かったり、覚えるひでん技も「なみのり」と「かいりき」ぐらいしかなかったが、作品が進むにつれ旅パとしての適正度や秘伝要員としての使い勝手が向上している。
その中でも印象に残るのはXY。
第2世代を彷彿とさせる「なみのり」中の専用グラフィックを与えられたほか、ストーリー中盤でライバルからなみのりのひでんマシンを貰った直後に人から譲ってもらえる
この段階で手に入るポケモンとしては種族値が高く耐久もあるため、旅パの戦闘要員としても扱いやすい。

覚える技:いあいぎり
     なみのり
     かいりき
     いわくだき

XYの序盤ノーマル枠であり、上記以外にも「あなをほる」も覚える芸達者。
「ものひろい」でアイテム補充にも貢献してくれる、まさにカロスにおけるマッスグマ。
唯一のノーマル/じめん複合タイプでもあり、戦闘でもでんきタイプ対策として使うことも可能。

クリア後の起用が前提となるポケモン

秘伝要員にするには役不足だったり、入手タイミングの関係上ストーリー攻略中で運用するのが基本的に難しいが、クリア後に自由に動き回りたい時に便利なポケモンたち。

覚える技:いあいぎり(RSE以降)
     そらをとぶ(金銀以降)
     なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     いわくだき
     うずしお
     (きりばらい)

600族の秘伝要員。故に入手しづらく、カイリューに進化するまでのレベルも高い。
初代では水ポケの代用程度だったが、世代が進むごとに秘伝技のレパートリーが増え、
今のところ歴代秘伝技の中で「フラッシュ」と「ロッククライム」以外は全て覚えられる。
水ポケと弱点を補完し合えるため、水ポケと分散してよく使うひでんわざを覚えさせ、戦闘要員に組み込んでも負担になりにくい。

覚える技:全て

ご存じ元祖幻のポケモンにして、全てのわざマシン・ひでんマシンを使える唯一のポケモン。
実は初代で技スぺを秘伝技のみで埋めることが出来るのはこいつだけだったりする。
そもそも幻を秘伝要員にするのは役不足(本来の意味)以外の何物でもないのだが。

覚える技:いあいぎり
     かいりき
     いわくだき

クリア前から出てくるソフトが少ないので基本クリア後になりがちだが、「いあいぎり」「かいりき」「いわくだき」「あなをほる」を一通り覚える上「ものひろい」持ち、さらにマッスグマとの差別化ポイントとして「あまいかおり」も覚える優秀振り。しかも可愛いし
リングマに進化するとものひろいを失うので、完全に秘伝要員としての運用となる。

覚える技:全て

みんな大好きテクニシャンでマイペースな種犬。
全ての技を「スケッチ」できるのでパーティ内で足りない秘伝技を埋めるのに最適。
その代わり他の秘伝要員よりも技を覚えさせるのに手間がかかるので、基本的にクリア後の運用となる。
コイツが空を飛んでいる絵を想像できないのは誰もが通る道。

覚える技:そらをとぶ
     かいりき
     いわくだき
     きりばらい

DPtでビーダルが覚えない「そらをとぶ」「きりばらい」に加えて「かいりき」「いわくだき」も覚える。
入手は基本的に殿堂入り後だが、2体で「フラッシュ」以外全てカバーできるため移動・探索には便利だった。
プラチナでは野生出現しないが、代わりに「フラッシュ」も覚えるトロピウスがクリア前から野生出現するようになった。

覚える技:なみのり
     かいりき
     たきのぼり
     いわくだき
     うずしお
     ダイビング

ORASで何故か「なみのり」「ダイビング」中の専用グラフィックを獲得した超古代ポケモン。
…が、大きすぎてアイテムが拾えず、トレーナーにこちらから話し掛けられない。
超古代ポケモンと言えどやはり速度はサメハダーに及ばない。
また、ミュウやアルセウスと同じく伝説を秘伝要員にするのは役不足であると言える。

覚える技:全て

こちらもご存じ幻のポケモン。
ミュウと違ってわざマシンには制約があるが、ひでんマシンは全て使用できる。
特性を考慮すれば秘伝要員としてはミュウの上位互換と言えるが、やはり役不足でしかない。


ポケモンライドによる移動

第六世代では目玉要素のひとつとして、秘伝要員以外のポケモンに乗って移動する場面が登場した。
X・Yのカロス地方では、ゴツゴツした山道をサイホーン、豪雪地帯をマンムーに乗って移動することになり、既存の秘伝技では対応出来ない道を進むという場面が登場した。
牧場周辺ではメェークルに乗って段差を登り、ミアレシティではゴーゴートに乗って街の外周部を遊覧するなど、乗れること自体を純粋に楽しむための要素も登場した。
ORASではこの発展系としてアイテム「むげんのふえ」を使ってメガラティを呼び出し、背中に乗って自由に空を飛んで移動できる機能が登場した。
一瞬で移動するだけならそらをとぶのほうが便利だが、珍しいポケモンやアイテムが見つかるマボロシのばしょはメガラティ兄妹の力がないと辿り着けないため、そらをとぶの需要は大きく下がった。

そして第七世代以降ではポケモンに乗れるという要素が大きく発展して、秘伝技という括り、もといフィールド技全般が廃止されるに至った。*2
ではどうなったかというと、SM/USUMのアローラ地方は、第六世代の移動システムの統合・発展系として、移動用ポケモンをアイテムで呼び出す「ライドギア」というアイテムが登場した。
フィールドグラフィックが七頭身になり、トレーナーより小さなポケモンに運ばれて空や海の上を移動するという不自然な描写が難しくなったためだろう。
パーティ編成に制約を与える仕様だった点も考慮すれば良変更といえるだろう。
ただし、中には「自分の手持ちポケモンの力で道を切り開くのが好きだった」というプレイヤーもおり、自分のものではないポケモンを呼び出すという仕様を残念がる声も一部にはある。

剣盾では自転車が水陸両用になったためライドポケモン自体が登場しないが、「そらをとぶ」に関してはアーマーガアが運ぶ「そらとぶタクシー」という形で登場している。
通常はロード中のアニメーションとして省略表示されるが、シュートシティ専用のそらとぶタクシーを使ったときや、ヨロイじまに初めて着く場面ではアーマーガアが主人公の乗ったゴンドラを運ぶ行く様子が描かれる。

BDSPではポケッチアプリとして形を変えて再登場。
従来の秘伝要員とライド系のシステムを統合したような機能で、ひでん技になっている技のわざマシンを入手すると自動的にポケッチに登録され、使用するとどこからともなく現れた野生ポケモンがひでん技を使って主人公を助けてくれる。
ただし、ジムバッジを持っていなければ使えないのは従来と同じ。
ひでんわざ以外のポケモンに乗らないフィールド技に関しては従来のシステムが復活しており、ポケモン一覧の画面からフィールドで使えるようになった。

LEGENDSアルセウス』も、移動用ポケモンをアイテムで呼び出す形はSM/USUMに近いが、LEGENDSアルセウスのヒスイ地方はポケモンの野生感を前面に出しているが故、SM/USUMに比べるといくらかは自然。
シンオウさまの加護を受けた特別なポケモンたちがポケモンライドの役割を果たしており、カミナギのふえを吹くとどこからともなく現れて主人公の行きたい場所へと連れて行ってくれる。
そらをとぶに関してはアルセウスフォンの機能により一瞬で移動できる。テレポートしているようにも見えるが、ロード画面で走る主人公のシルエットがあるため、ナビゲーション機能で素早くたどり着けるということなのだろう。

スカーレット・バイオレット』のパルデア地方は起伏に富んだ地形のため、自転車が普及していないという設定がある。
その代わり、ライドポケモンがストーリー面も含めて大きくピックアップされており、パッケージを飾る伝説のポケモンコライドン/ミライドンがその役割を担う。
ただし当初は機能が制限されており、レジェンドルートの物語を進めることでライド技の種類が増えていくという点で、過去作を踏襲している。
「そらとぶタクシー」も続投しているが、諸事情により担当ポケモンがイキリンコに変わっている。
アーマーガアやイキリンコが生息していない地域でもヨルノズクエアームドが代わりにゴンドラの牽引を担っている。




追記・修正は理想の秘伝要員を探しながらお願いします。

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最終更新:2025年02月24日 22:24

*1 秘伝技だけで7個や8個ある上に半秘伝技のフラッシュやいわくだきがわざマシン側にある

*2 アローラでは秘伝技が法律違反と言う設定が作中でもある