登録日:2012/03/15 Thu 13:44:19
更新日:2026/10/22 Thu 23:49:21
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概要
ポケモントレーナーは、草むらや洞窟を抜け、海を渡り、険しい崖を登るなど、さまざまな地形を探索することになる。こうした場面で必要になるのが、フィールド上で特定の効果を発揮する技である。
しかし、ポケモンが覚えられる技は原則として4つまで。主力となるタイプ一致技、弱点を補う攻撃技(サブウェポン)、能力変化技などを組み合わせて戦う中で、フィールド上でしか使わない技が1つ2つと増えていけば、当然ながら
バトル時の選択肢は狭まってしまう。
さらに、ひでんマシンで覚えた技は、通常の方法では別の技に上書きできない。第2世代以降は「技を忘れさせてくれる人」を利用すれば忘れさせられるようになったが、技を忘れさせてくれる人のいる場所まで行くには原則として中盤~後半まで冒険を進めなければならず、序盤で覚えさせた技をすぐに取り消すことはできなかった。
要するに、秘伝技は単に覚えさせるだけなら無料で便利な技だが、いったん覚えさせると、必要がなくなった時に簡単には取り除けない。
特に「いあいぎり」や「フラッシュ」のような戦闘での採用理由を見いだしにくい技は、プレイヤーによっては厄介な「呪いの装備」のように感じられたことだろう。
そこで生まれた工夫が戦闘用のポケモンと、フィールド技用のポケモンを分けるという考え方である。
秘伝技を戦闘であまり使わないポケモンに集中させれば、主力メンバーの技枠を自由に使える。これが秘伝要員を設ける最大の理由だ。
もちろん、秘伝要員を用意すれば万事解決というわけではない。ポケモンの手持ちは最大6匹なので、秘伝技を覚えさせるためだけに1匹、2匹と枠を使えば、その分だけ戦闘要員を減らさなければならない。
特に
ジョウト・
ホウエン・
シンオウでは、ストーリー攻略中に必要となるフィールド技が多く、1匹ですべてを賄うのは難しい場合がある。
シンオウだと「いあいぎり」「そらをとぶ」「なみのり」「かいりき」「きりばらい」「いわくだき」「たきのぼり」「ロッククライム」などを使い分ける必要があり、最悪2匹秘伝要員が必要。
秘伝技の習得範囲が広く、戦闘でもそれなりに活躍できるポケモンを選んだり、戦闘用のポケモンに使い勝手のよい秘伝技だけを分散させ、残りを専任の秘伝要員に任せるなどの工夫が重要になる。
例えば、秘伝技が8種類存在するDPtなら、次のような構成が考えられる。
| ポケモン |
レベル |
技1 |
技2 |
技3 |
技4 |
| ギャラドス |
52 |
なみのり |
たきのぼり |
アクアテール |
こおりのキバ |
| ムクホーク |
51 |
そらをとぶ |
きりばらい |
つばめがえし |
インファイト |
| ビーダル |
15 |
いあいぎり |
いわくだき |
かいりき |
ロッククライム |
この構成では、戦闘要員のギャラドスとムクホークに、戦闘で有用な秘伝技を2つずつ覚えさせ、残りをビーダルに任せている。
ビーダルはフィールド技を担当し、戦闘には原則として参加させない。レベル15というレベル設定も、育成をせず、秘伝要員、または戦闘要員を「げんきのかけら」で復帰させるまでの囮と割り切って運用するイメージである。
ただし、これはあくまで一例であり、必ずしもこの構成が最適解というわけではない。使用するポケモンや攻略方針によって、秘伝技をどこまで分散させるかは変わってくる。
旅パの項目でも述べているが、ストーリー攻略では常に最高火力や最も効率のよい技構成を求める必要はない。反動が大きい技やPPの少ない技より、威力がそこそこでPPにも余裕がある技のほうが、長い道中では扱いやすいこともある。
そのため、秘伝技の中でも「なみのり」「たきのぼり」「かいりき」「そらをとぶ」などは、戦闘要員に覚えさせても十分に役立つ。タイプ一致技として使うのはもちろん、手頃なサブウェポンとして機能する場合もある。
また、第4世代までは、わざマシンが原則として使い切りだった。貴重なわざマシンを誰に使うか悩んだ経験のあるプレイヤーも多いだろう。
一方、ひでんマシンは何度でも使用できたため、技を覚えさせるためのアイテムを消費する心配がなかった。この違いも、秘伝技を戦闘に活用する利点のひとつだったといえる。
もっとも、戦闘要員に秘伝技を分散させると、今度は必要な技を覚えられるポケモンを手持ちに入れておかなければならない。パーティ編成の自由度を重視するなら専任の秘伝要員を用意したほうがよく、戦闘力を重視するなら主力メンバーに秘伝技を分散させたほうがよい場合もある。
旅パにおける秘伝技の扱いはそれぞれ一長一短と言えるだろう。
ストーリーをクリアした後も、各地を探索する上でフィールド技を駆使する場面はいくらかあるので、常に秘伝要員は連れ歩いておきたい。
そうでなくとも、特に使用頻度の高い「そらをとぶ」と「なみのり」は常に使える状態を保っておくのがベスト。
秘伝技一覧
詳細については
フィールド技(ポケモン)の項目に詳しいので、ここでは簡単な概要を記載する。
また、作品によって秘伝技の一部のラインナップが異なる場合がある。
ほぼ全ての作品が対象の技
永遠のひでんマシン01。道を塞ぐ細い木を切ることができる。
永遠のひでんマシン02。一度訪れた街に瞬時に移動できる。
永遠のひでんマシン03。水上を渡ることができる。
永遠のひでんマシン04。岩を押して所定の位置に動かせる。
作品によって異なる技
暗い場所を明るく照らす。
ダイパ以降はひでんマシンから外れ、わざマシンに降格。
フィールド上にある壊せる岩を砕く。
わざマシンに降格した第2世代、XYでもフィールド上で使える。
海上にある渦潮を第2世代では鎮め、HGSSではその上を渡る。
水版「あなをほる」。深海に潜る。
第5世代においてはクリア後に行ける海底遺跡に潜入する時しか使用しないので、基本考慮しなくてOK。
フィールド上にかかっている深い霧を吹き飛ばす。
ゴツゴツしている岩肌を上り下りできる。
主な秘伝要員
以下では、歴代作品において秘伝要員として起用しやすいポケモンを紹介する。
なお、括弧内の作品名は、原則としてストーリー序盤から中盤にかけて入手しやすく、旅パでも採用しやすい作品を示す。覚える技の一覧も、原則としてその作品群における習得状況を基準としている。
また、括弧付きの技は、主にクリア後にしか入手できない作品や、該当する秘伝技を使わない作品などに関係するものとして記載している。実際の習得可否やフィールドでの使用条件は、バージョンごとに確認する必要がある。
旅パでも起用しやすいポケモン
幅広い地方における秘伝要員
- ゴルダック(LG、BWを除く作品全て)
- 覚える技:なみのり、かいりき、たきのぼり、フラッシュ(金銀以降)、いわくだき、うずしお、ダイビング、ロッククライム
「いあいぎり」「そらをとぶ」「きりばらい」を除く、多くの秘伝技に対応できる汎用性の高さが魅力。
登場する作品が多く、入手の機会にも恵まれている。特に水系の秘伝技が複数必要になる海辺の探索では頼りになる。
秘伝要員としての適性が高い一方、水タイプのポケモンとして戦闘にも参加させられるため、単なる移動要員にとどまらない使い方もできる。
- ギャラドス(BW、BW2を除く作品全て)
- 覚える技:なみのり、かいりき、たきのぼり、いわくだき、うずしお、ダイビング
第5世代を除く多くの作品で入手しやすく、戦闘要員としても優秀。特殊攻撃と物理攻撃が分かれた第4世代以降は、秘伝要員と戦闘要員を兼任させる候補として非常に有力になった。
『金・銀・クリスタル』では、イベントで赤いギャラドスを入手できた。旅の途中で必ず出会う特別な個体ということもあり、当時のギャラドスの弱さも相まって秘伝要員としてよく使われていた。
- マリル(RSE、ORAS、DPt、BW2、XY)
- 覚える技:なみのり、かいりき(RSE以降)、たきのぼり、いわくだき(RSE以降)、うずしお、ダイビング
進化前のルリリも含め、比較的序盤から入手できる水タイプのポケモン。
特にRSEとORASでは、トロピウスと組み合わせることで、必要な秘伝技の大部分を2匹でカバーできる。どのポケモンに何を覚えさせるか迷った際には、海で使う技をまとめて任せる候補になるだろう。
さらに第3世代以降は特性「ちからもち」によって攻撃面でも活躍できるため、秘伝要員にするだけではもったいないほどの戦闘能力を発揮することもある。
ただし、ジョウト地方ではストーリーをかなり進めないと野生で出現せず、第2世代ではマリルリに進化しないと「かいりき」「いわくだき」を覚えないため秘伝要員としての起用はやや厳しい。
- リザードン(赤・緑・青・ピカチュウ、FRLG、XY)
- 覚える技:いあいぎり、そらをとぶ(ピカチュウ版以降)、かいりき、いわくだき、(きりばらい)
初代
御三家の炎で、戦闘要員と秘伝要員を兼任させやすいポケモン。
ピカチュウ版以降「そらをとぶ」を覚えられるようになり、移動面での利便性が増した。「あなをほる」などと組み合わせれば、水辺以外の移動をある程度まとめて担当できる。
- ニョロボン(赤・緑・青・ピカチュウ、FRLG、金・銀・クリスタル、HGSS、DPt)
- 覚える技:なみのり、かいりき、たきのぼり、いわくだき、うずしお、ロッククライム、(ダイビング)
第2世代では「こころのめ」と「じわれ」の組み合わせで知られた、実力派のカエル。
水系の秘伝技だけでなく、「かいりき」などの力を必要とする技にも対応できる。戦闘要員としても十分に活躍できるため、秘伝要員として採用しても戦力を大きく落とさずに済むのが長所である。
- カモネギ(赤・緑・青・ピカチュウ、FRLG、金・銀・クリスタル、HGSS、XY)
初代では、ミュウを除けば「いあいぎり」と「そらをとぶ」を両立できる貴重なポケモンだった。
対戦での評価はさておき、フィールド上で必要になる2種類の技をまとめて覚えられるのは便利。特に、両方の技を覚えさせたい場合に、手持ちの枠を節約できる点が魅力となる。
FRLGでもこの利点は健在であり、戦闘要員とは別に移動用のポケモンを用意したいプレイヤーにとっては候補のひとつだった。
- クラブ(赤・緑・青・ピカチュウ、FRLG、金・銀・クリスタル、HGSS)
- 覚える技:いあいぎり、なみのり、かいりき、いわくだき、うずしお、(ダイビング)
ゴルダックなどでは対応できない「いあいぎり」を覚えられるのが大きな特徴。
水系の秘伝技をまとめて担当できるだけでなく、陸上の障害物にも対応できる。
ただし、秘伝技を覚えさせるためだけに捕獲したクラブを、そのまま料理の材料にするのはやめてあげよう。
- オーダイル(金・銀・クリスタル、HGSS)
- 覚える技:いあいぎり、なみのり、かいりき、たきのぼり(HGSS以降)、いわくだき、うずしお、ロッククライム(HGSS)
ジョウト御三家の水。レベル技に「かみくだく」「きりさく」くらいしか有用なものがないため秘伝技で埋めたプレイヤーもいたことだろう。
HGSSでは物理化した「たきのぼり」を習得、戦闘要員としても活かしやすくなった。
- オオタチ(金・銀・クリスタル、HGSS、XY)
- 覚える技:いあいぎり、なみのり、かいりき、いわくだき(RSE以降)、うずしお(HGSS)
序盤で捕獲できるノーマルタイプのポケモン。陸エリアと周辺のちょっとした水辺はコイツがいれば大丈夫。
「あなをほる」や「ずつき」なども覚えられるため、秘伝技以外の用途も含めて器用なポケモンである。
- マッスグマ(RSE、ORAS、XY)
- 覚える技:いあいぎり、なみのり、かいりき、いわくだき、(うずしお)
秘伝要員として便利なだけでなく、特性「ものひろい」によって道中でアイテムを拾ってくれる点も優秀。
ORASでは、ポケモンコンテストライブに秘伝技ばかりを覚えたニックネーム「ヒデン」のマッスグマが登場する。もはや公式のお墨付きといっても過言ではない秘伝要員ぶりである。
- ペリッパー(RSE、ORAS、DPt、XY)
- 覚える技:そらをとぶ、なみのり、きりばらい、(うずしお)
使用頻度の高い「そらをとぶ」と「なみのり」を1匹でカバーできるのが最大の強み。旅パの構成次第では、移動と戦闘の両方を任せられる優秀な候補となる。
第7世代以降は秘伝技という仕組み自体がなくなったものの、ペリッパーは特性「あめふらし」などを活かす戦術で活躍するようになった。
- サメハダー(RSE、ORAS)
- 覚える技:なみのり、かいりき、たきのぼり、いわくだき、ダイビング、(うずしお)
ORASでは「なみのり」や「ダイビング」で移動する際に専用のグラフィックが用意され、移動速度が速いという個性を与えられた。ゲーム内の人物がサメハダーの泳ぐ速さについて言及するほか、AS版の図鑑説明にも時速120キロで泳ぐという特徴が記されている。
実際にサメハダーで水上を移動すると、その速さに驚かされる。ホウエン地方は水上を移動する場面が多いため、探索の効率を重視するプレイヤーにとっては非常にありがたい存在だった。
一方、移動速度が速すぎるため、隠れているポケモンにゆっくり近づこうとすると、勢い余って接触してしまうこともある。
また、背びれにつかまって移動する仕様のため、サメハダーで水上を移動している間は釣りができない。
- ホエルコ(RSE、ORAS)
- 覚える技:なみのり、かいりき、たきのぼり、いわくだき、ダイビング、(うずしお)
こちらもORASで水上移動用の専用グラフィックを与えられた。
ただし移動速度の面ではサメハダーに及ばず、単純に移動効率を求めるならサメハダーのほうが便利。
一方、ゆっくり移動できることは、隠れているポケモンに接触したいときには利点になる。また、釣りができる点もサメハダーとの差別化要素。
なお、ホエルコは進化すると専用グラフィックがなくなる。ホエルコのまま運用したい場合は、「かわらずのいし」を持たせて進化を防ぐという方法もある。
- トロピウス(RSE、ORAS、Pt)
- 覚える技:いあいぎり、そらをとぶ、かいりき、フラッシュ、いわくだき、きりばらい
ホウエン地方を代表する秘伝要員。「いあいぎり」と「そらをとぶ」を両立でき、残りの技枠も秘伝技で埋められるほど対応範囲が広い。複数の秘伝技を必要とする場面で、パーティの穴をまとめて埋められるのが魅力である。
ORASでは「あまいかおり」や「じしん」「はっぱカッター」などを活用し、群れバトルで
努力値を稼ぐ用途でも重宝された。
- エンペルト(DPt)
- 覚える技:いあいぎり、なみのり、かいりき、たきのぼり、いわくだき、きりばらい、ロッククライム、(うずしお)、(ダイビング)
第4世代では「そらをとぶ」以外の秘伝技を全て習得できた。
とはいえビーダルやフローゼルが使えずエンペルトが使える秘伝技が微妙すぎるため、秘伝要員にするならクリア後か。
戦闘要員として兼任させるなら、「なみのり」や「たきのぼり」など、タイプ一致で使える技を中心に採用するのが無難だろう。ただし、はがねタイプの技はレベル技だけだと「メタルクロー」しか覚えない。
- ビーダル(DPt、XY)
- 覚える技:いあいぎり、なみのり、かいりき、たきのぼり、いわくだき、ロッククライム、(うずしお)、(ダイビング)
「そらをとぶ」と「きりばらい」を除く多くの秘伝技を覚えられるため、シンオウ地方では特に重宝される。ノーマルタイプに加えて水タイプも持つので、陸上だけでなく水上の探索にも対応できる。
リメイク版のBDSPでは、手持ちのポケモンに秘伝技を覚えさせる必要がなくなったにもかかわらず、フィールド上でビッパやビーダルなどが助けてくれる仕組みが採用された。従来の秘伝要員を思い起こさせる演出として、印象に残ったプレイヤーもいるだろう。
- フローゼル(DPt)
- 覚える技:なみのり、かいりき、たきのぼり、いわくだき、(うずしお)、(ダイビング)
序盤から中盤にかけて入手でき、
種族値も比較的高く、戦闘要員としても活躍が見込める。
秘伝技を覚えさせても戦闘能力を損ないにくいため、専任の秘伝要員を用意するより、戦闘と移動を兼任させたい場合に向いている。
- ダイケンキ(BW、BW2)
- 覚える技:いあいぎり、なみのり、かいりき、たきのぼり、ダイビング、(いわくだき)
イッシュ御三家の水。イッシュ地方で必要になる秘伝技のうち、「そらをとぶ」以外の全てに対応できるので秘伝要員と割り切るのもあり。
ちなみに
ヒヤッキーも「かいりき」以外同じ技を覚えるため、ミジュマルを選ばなかった場合の候補になる。
秘伝要員としての対応範囲は広くないものの、「さいみんじゅつ」「いかりのまえば」「くろいまなざし」などを活用すれば、野生ポケモンの捕獲を補助する役割も担える。
対戦では不遇だが、旅パではまあまあ使える子。
「そらをとぶ」と水系の秘伝技を組み合わせられるのが特徴。ただし「たきのぼり」を覚えないため、水辺の探索をすべて任せられるわけではない。
BWでは水タイプの競合相手が比較的少なく、最初にミジュマルを選ばなかった場合には、移動と戦闘を兼ねる候補として役立つことがある。
移動の際はスワンナの背中に座んなさい。
- ツンベアー(BW、BW2)
- 覚える技:いあいぎり、なみのり、かいりき、ダイビング、(いわくだき)
BWでは貴重な秘伝要員候補。公式から「おたすけクマシュン」が配信されたこともあり、自然と旅パに組み込まれたケースもあっただろう。
- ラプラス(FRLG、金・銀・クリスタル、HGSS、XY)
- 覚える技:なみのり、かいりき、たきのぼり(RSE以降)、いわくだき、うずしお、(ダイビング)
分類からして、ズバリ「のりものポケモン」。初代では人からもらえるものの、加入時のレベルが低く、覚えられる秘伝技も限られていた。
作品が進むにつれて入手難度が軽減されると同時に秘伝技の習得範囲が広がり、戦闘要員としても扱いやすいポケモンとなる。
特にXYでは、ストーリー中盤で「なみのり」のひでんマシンを入手した直後にラプラスを譲ってもらえる。水上移動時には専用のグラフィックが用意されており、第2世代を思い起こさせる演出も魅力。
この段階で入手できるポケモンとしては能力値が高く、耐久力にも優れているため、秘伝要員と戦闘要員を兼任させる候補としても非常に優秀である。
- ホルード(XY)
- 覚える技:いあいぎり、なみのり、かいりき、いわくだき
秘伝技への対応範囲に加え「あなをほる」も覚えられるため、探索面での器用さが光る。特性「ものひろい」を持つ個体なら、アイテム収集にも貢献してくれる。
でんきタイプへの耐性を活かして戦闘でも役割を持てるため、カロス地方におけるマッスグマのような存在といえるだろう。
クリア後の起用が前提となるポケモン
ここでは、入手時期や習得できる秘伝技の都合から、ストーリー攻略中よりもクリア後の探索で使いやすいポケモンを紹介する。
秘伝要員としての性能が高くても、入手までに時間がかかったり、進化に高いレベルが必要だったりすれば、旅パの一員としては扱いにくい。そのため、クリア後に自由に探索するためのポケモンとして考えると評価しやすい。
- カイリュー
- 覚える技:いあいぎり(RSE以降)、そらをとぶ(金銀以降)、なみのり、かいりき、たきのぼり、いわくだき、うずしお、(きりばらい)
600族の秘伝要員。習得できる秘伝技の種類が多く、幅広い探索に対応できる。
ただし、ミニリュウから育てる必要があり、カイリューに進化するまでのレベルも高い。
一応クリア後なら入手や育成の難しさもある程度許容できるため、秘伝技をまとめて覚えさせる候補として優秀。水タイプのポケモンと組み合わせ、必要な技を分担させれば、探索用の手持ちを少ない枠で構成できる。
実は初代では4つの技枠を全部秘伝技で埋められるポケモンはこいつだけだった。
もっとも、希少な幻のポケモンを移動のためだけに使うのは、あまりにも贅沢な話である。秘伝要員としての性能は申し分ないが、役割に対してポケモンの格が高すぎるという意味では、まさに「役不足」の本来の意味に近い例だろう。
作品によってはクリア前の入手が難しいものの、「いあいぎり」「かいりき」「いわくだき」に対応できる。
さらに「あなをほる」も覚えられ、特性「ものひろい」を活かしたアイテム収集も可能。マッスグマなどと比べた場合の差別化要素として「あまいかおり」も挙げられる。
進化すると特性が変わるため、ものひろい要員として運用したいならヒメグマのまま使うことになる。戦闘能力よりも、秘伝技とアイテム収集を担当するポケモンとして割り切る運用に向いている。
- ゴンベ
- 覚える技:なみのり、かいりき、いわくだき、ロッククライム、(うずしお)
入手しづらさから、ストーリー攻略中よりもクリア後に起用しやすいポケモン。
特性「ものひろい」と「ロッククライム」を両立させられる点が特徴。他の秘伝要員と組み合わせることで、少ない手持ち枠で多くの秘伝技をカバーできる。
ヒメグマと同様、カビゴンに進化すると「ものひろい」を失う点には注意したい。
「スケッチ」によって、他のポケモンが使う技を自分の技として習得できる特殊なポケモン。
必要な秘伝技をピンポイントで覚えさせられるため、パーティ内で足りない技を補う用途に向いている。秘伝技をどこまで覚えさせるかも自由度が高い。
ただし、スケッチによる習得には手間がかかり、必要な技をすぐに揃えられるとは限らない。そのため、ストーリー攻略中の即席の秘伝要員というよりはクリア後に技構成を整えて運用するポケモンとなる。
コイツが空を飛んでいる絵を想像できないのは誰もが通る道。
- ビブラーバ(DP)
- 覚える技:そらをとぶ、かいりき、いわくだき、きりばらい
DPでは、ビーダルが覚えられない「そらをとぶ」と「きりばらい」を補えるポケモン。
さらに「かいりき」「いわくだき」にも対応しており、2匹で「フラッシュ」以外の秘伝技をまとめてカバーできる。
基本的には入手時期の関係でクリア後の起用になりやすいが、探索用のポケモンとしては便利だった。育て方によっては「あなをほる」も活用できるため、洞窟の探索でも役立つ。
なお、プラチナでは野生のビブラーバが出現しない一方、「フラッシュ」を覚えるトロピウスがクリア前から野生で出現するようになっている。
- カイオーガ
- 覚える技:なみのり、かいりき、たきのぼり、いわくだき、うずしお、ダイビング
ORASでは「なみのり」「ダイビング」で移動する際の専用グラフィックが用意された伝説のポケモン。
秘伝技への対応範囲は広いものの、巨体ゆえに移動中の操作や探索では扱いにくい場面がある。サメハダーのような高速移動もできないため、純粋に移動効率だけを求めるならそちらを選ぶ理由も十分にある。
また、ミュウやアルセウスと同じく伝説を秘伝要員にするのは役不足であると言える。
あらゆるタイプに対応できる特性を持つ幻のポケモン。全てのひでんマシンに対応している。
秘伝要員としての対応力は極めて高いものの、わざわざアルセウスを移動用にする必要があるかと問われれば、答えは難しい。ミュウやカイオーガ以上に「その能力をそんな用途に使うのか」と言いたくなる、贅沢すぎる秘伝要員である。
ポケモンライドによる移動
秘伝要員という慣習を語る上で欠かせないのが、フィールド上の移動システムの変化である。
第6世代では、秘伝技とは別に、特定のポケモンに乗って移動する場面が登場した。
『X・Y』のカロス地方では、ゴツゴツした山道を
サイホーンに乗って進んだり、雪深い道路を
マンムーに乗って移動したりする。
また、メェークルに乗って段差を飛び越えたり、
ゴーゴートに乗ってミアレシティの外周部を走ったりするなど、単に障害物を突破するだけでなく、ポケモンに乗ること自体を楽しむ要素も用意されていた。
ORASでは、さらに発展した移動手段として「むげんのふえ」が登場。メガラティオスやメガラティアスの背中に乗り、ホウエン地方の上空を自由に飛び回れるようになった。
目的地へ素早く移動するだけなら、従来の「そらをとぶ」のほうが手軽な場面もある。しかし、空を自由に飛び回ることで見つかる「マボロシのばしょ」など、メガラティオスやメガラティアスでなければ訪れられない場所も存在する。そのため、従来の「そらをとぶ」とは異なる探索の楽しみが生まれた。
そして第7世代では、移動システムが大きく変化する。
『サン・ムーン』『ウルトラサン・ウルトラムーン』では、ひでんマシンが廃止され、従来の秘伝技に相当する移動手段を「ポケモンライド」で実現するようになった。
ライドギアという道具を使って移動用のポケモンを呼び出し、地形に応じた移動や障害物の突破を行う仕組みである。
この変更によって、フィールドで必要な技を手持ちのポケモンに覚えさせる必要がなくなった。秘伝要員のためにわざわざ手持ち枠を空けておく必要もなくなり、戦闘用のパーティを自由に編成できるようになった。
ゲームシステム上の利便性だけを考えれば、これは大きな改善だったといえる。
ただし、従来の秘伝要員には、単なる不便さだけではない魅力もあった。自分の手持ちポケモンに技を覚えさせ、そのポケモンの力を借りて道を切り開くという感覚である。
「秘伝技を覚えさせるポケモンを選び、技構成を工夫し、戦闘と探索の両方をこなせるパーティを組み上げる」という過程も、シリーズを遊ぶ楽しみのひとつだった。
そのため、ライドポケモンの登場によって手持ちの制約がなくなったことを歓迎する一方で、自分のポケモンを使って探索する感覚が薄れたことを惜しむプレイヤーもいる。
利便性の向上と、従来のプレイ感覚の喪失は、必ずしも矛盾しないのだ。
なお、アローラ地方で秘伝技が廃止された理由について、作中設定として「秘伝技が法律違反だから」と説明されているわけではない。
ひでんマシンが廃止され、ライドポケモンが移動を担うようになったというのが、ゲームシステム上の変更点である。
『ソード・シールド』では、自転車が水上でも使えるようになったため、従来のようなライドポケモンは基本的に登場しない。ただし、「そらをとぶ」に相当する移動手段は「そらとぶタクシー」として登場しており、
アーマーガアが主人公を乗せたゴンドラを運ぶ演出も見られる。
通常の移動ではロード画面のアニメーションとして簡略化されるが、シュートシティでの移動や「ヨロイじま」に初めて到着する場面などでは、アーマーガアが実際に主人公を運ぶ様子が描かれる。移動のための機能を、世界観に沿った演出として表現している点が特徴的だ。
『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(BDSP)』では、従来の秘伝技がポケッチのアプリとして復活。ただし過去作のように手持ちのポケモンに技を覚えさせる必要はなく、必要なわざマシンを入手するとポケッチに登録され、野生ポケモンの力を借りて秘伝技を使用できるようになる。
一方で、解禁には対応するジムバッジが必要となるなど、ストーリーの進行に応じて利用範囲が広がる仕組みは引き継がれている。
このシステムは、従来の秘伝要員と、第7世代以降のライドシステムを折衷したものといえるだろう。秘伝技による探索の感覚を残しつつ、手持ちの技枠やパーティ編成を制限しないようにしている。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』でも、移動用のポケモンを呼び出す形式が採用されている。
ヒスイ地方では、シンオウさまの加護を受けた特別なポケモンたちが移動を助けてくれる。カミナギのふえを吹くことで現れ、主人公の移動を支援するという仕組みで、やっていることはアローラ地方のライドシステムに近い。
ヒスイ地方はポケモンが野生の生き物として強く描かれている世界であり、特別なポケモンの力を借りて移動するという演出も、作品の雰囲気によく馴染んでいる。
また、「そらをとぶ」に相当する移動はアルセウスフォンの機能によって行われる。瞬間移動のようにも見えるが、ロード画面には走る主人公のシルエットが表示されるため、移動先まで素早く移動していることを示す演出とも解釈できる。
そして『スカーレット・バイオレット』のパルデア地方では、起伏に富んだ地形を探索するため、ライドポケモンが物語上も大きな役割を担う。
主人公の移動を担当するのは、伝説のポケモンである
コライドンまたは
ミライドン。ストーリーの進行に応じて、ダッシュ、ジャンプ、水上移動、滑空、崖登りなどの能力が解放されていく。
従来の秘伝技が持っていた「特定の能力を得ることで、それまで進めなかった場所へ行けるようになる」という構造を、ライドポケモンの成長に置き換えた仕組みといえる。
「そらとぶタクシー」も引き続き登場するが、パルデア地方ではガラル地方のアーマーガアに代わり、
イキリンコがタクシーの移動を担っている。アーマーガアは
デカヌチャンに襲われる危険があるため、パルデア地方では採用されていないという設定も用意されている。
追加コンテンツ『キタカミの里』では
ヨルノズク、『ブルーベリー学園』では
エアームドがタクシーを牽引する演出も見られる。地域ごとに異なるポケモンが移動を支えている点も、世界観を細かく描くための工夫といえるだろう。
こうして振り返ると、秘伝要員という存在は、単に弱い技を押しつけられたポケモンのことではない。フィールド探索と戦闘という二つの遊びを、限られた手持ち枠と技枠の中でどう両立させるか。その課題に対するプレイヤー側の工夫から生まれた存在だった。
そして、ライドシステムなどの導入によって、その課題自体がゲーム側で解決されるようになった。
秘伝要員を用意する必要がなくなったことは、パーティ編成の自由度を高めるという意味で歓迎すべき変化である。一方、手持ちのポケモンに秘伝技を覚えさせ、その力を借りて冒険を進めるという体験も、旧作ならではの魅力だった。
不便さを解消することと、過去作の遊び方に価値がなかったと結論づけることは別の話である。秘伝要員という慣習は、ポケモンの育成・戦闘・探索が密接に結びついていた時代を象徴するもののひとつだったといえるだろう。
追記・修正は理想の秘伝要員を探しながらお願いします。
- 第六世代ではルチャブルが有力だな 怪力、岩砕き、居合切り、空を飛ぶに加えてみねうちも習得できる -- 名無しさん (2013-11-10 10:19:26)
- ↑あと選択次第だが御三家だけで秘伝要員賄えるよね。 -- 名無しさん (2013-11-14 13:03:08)
- ホルードが序盤からゲットでき、居合い斬り、怪力、波乗り、岩砕き、怒りの前歯とフィールドと捕獲で役立つ技を覚える上にものひろいだからマッスグマを彷彿とさせる使い勝手だった。あとXYは学習装置の仕様のおかげでレベルがガンガン上がるから秘伝要員も普通に戦力になるよね。 -- 名無しさん (2013-11-14 13:24:24)
- 実はゴルーグも便利あいつ空飛べるし -- 名無しさん (2013-11-14 13:30:03)
- 毎回滝登り要員がネックになってる。波乗り覚えて滝登り覚えない奴が意外と多いような -- 名無しさん (2013-11-14 13:58:50)
- 空を飛ぶと波乗りはメインウェポンに出来るが後の技はなあ… -- 名無しさん (2013-12-26 23:32:18)
- ↑あと滝登りも。 -- 名無しさん (2013-12-26 23:41:00)
- ミュウ -- 名無しさん (2013-12-27 00:09:25)
- やっぱり空を飛ぶ+何かが両立できるのが一番ありがたい。 -- 名無しさん (2013-12-27 00:17:16)
- マッスグマがいろいろ優秀すぎて後のバージョンに無理矢理連れて行った事がある。 -- 名無しさん (2014-07-14 13:11:11)
- 公式ヒデンなマッスグマ。orasのコンテストでNNがヒデン(当然技も全て秘伝)を拝むことができる -- 名無しさん (2014-12-03 22:43:48)
- ジーランスもなかなか有能 -- 名無しさん (2014-12-03 23:37:23)
- 第3世代はトロピウス+ランターンで全秘伝技賄ってたなぁ -- 名無しさん (2014-12-23 15:05:35)
- サメハダー使うと他の波乗り使えない。
カイオーガが無駄にデカくて楽しいがw -- 名無しさん (2014-12-24 22:47:56)
- 最近は人が -- 名無しさん (2015-11-16 19:41:45)
- 最近は人が通行止めしてるから(特にbw系列)秘伝技関係なくて面倒になった。そういう時は、カイリューの破壊光線 -- 名無しさん (2015-11-16 19:43:29)
- 伝説幻ではルギアやアルセウスも。アルセウスは全部覚えるし無駄に贅沢な気分になれる -- 名無しさん (2015-11-27 20:15:21)
- マッスグマはノーマルなのでかいりきが強い。レベルを上げればものひろいで拾える物も良くなるし本当に便利だった。 -- 名無しさん (2016-09-28 20:34:09)
- 金銀は最終的にチョンチー(水系・フラッシュ)、カモネギ(いあいぎり・そらをとぶ・ずつき)、サンド(かいりき・いわくだき・あなをほる)に落ち着いたなあ -- 名無しさん (2016-11-15 02:44:11)
- これ秘伝技を忘れられるようにして技の威力上げれば済むことだよな?ただでさえ名前負けしてるのに -- 名無しさん (2016-11-15 06:55:54)
- ハマり防止のために忘れられないようにしてあるので、忘れられる仕様になったら意味がない。ライドギアのほうがハマり防止の性能は高いので、移行は仕方ないだろ。 -- 名無しさん (2016-11-21 22:50:08)
- いあいぎり先輩が正真正銘のクソ技に… -- 名無しさん (2016-11-26 00:55:14)
- アローラ地方では秘伝技は法律で禁止されているらしい -- 名無しさん (2016-12-13 23:53:31)
- 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2018-03-13 18:47:21)
- 違うゲームだとWizardryの鑑定させるだけのビショップ「かんてい」さんとかレアアイテム持っているだけの「そうこ」さんが近いか -- 名無しさん (2019-11-23 07:45:57)
- 最新作ではロトムとアーマーガアがある意味秘伝要員。やっぱりお世話になってます。 -- 名無しさん (2019-11-23 08:01:45)
- リメイクの新要素は全てネタバレにあたりますので一週間待ってください。 -- 名無しさん (2021-11-19 08:02:39)
- 映像表現の進化がゲームシステムに制限を加えるパターンって意外とあるんだよね。昔の映像だったらいくらでもごまかしがきいたものも、進化したきれいなグラフィックでは表現が難しかったり無理のある表現になってしまったり。 -- 名無しさん (2025-02-24 22:24:25)
- ↑頭身上がってるのにいつまでも謎のポケモンのシルエットに乗るわけにはいかないし、かといって全種専用グラ用意するのかっていうとね……その点BDSPはいい妥協点見つけたと思うわ。当時の演出の再現をしつつも前述の問題を解決して手持ちの制限もクリア。しかも多くの人が使ってたであろうビッパビーダルムクバードムクホークだから違和感ないし -- 名無しさん (2025-06-07 18:54:14)
- 今後のリメイクでBDSP方式の演出するならどんな面子が秘伝技使ってくれるんだろうな -- 名無しさん (2025-06-07 18:55:13)
- 特に使いにくそうないあいぎりとかかいりきとか今でもリストラされずに残ってるのは、そのうちひでんマシン+秘伝要員復活でもやるつもりかな?わざマシン使い捨て制復活したくらいだし… -- 名無しさん (2025-11-26 22:59:52)
- 両刀水に波滝怪力で戦力と秘伝要員を兼用させてた人は多そう 残り一枠を氷技にすれば終盤ボスによく居た竜にも刺さるし -- 名無しさん (2025-11-27 07:57:56)
- なみのり・たきのぼり・かいりきの旅パでの優秀さを思い知らされるのがひでんマシン入手不可のコロシアムとXD。特に水技はみずでっぽう・バブルこうせん・みずのはどう→飛んでハイドロポンプになるし、わざマシン温存すると威力低いバブルこうせん、命中PP難のハイドロポンプの究極の二択になっちゃうのがね -- 名無しさん (2026-03-03 09:15:55)
- ファイアローとウルガモスいないなと思ったがあれは秘伝要員ではなかったな。あと秘伝じゃないけどあなをほるもあったら便利な場合あるよね -- 名無しさん (2026-07-10 21:05:11)
最終更新:2026年10月22日 23:49