メガニウム

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メガニウム - (2020/09/07 (月) 19:59:10) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/03/14 Sun 15:03:22
更新日:2024/04/18 Thu 21:51:06
所要時間:約 8 分で読めます




花びらから 発散される においには 争う 気持ちを 静める 成分が 含まれる。



ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場する御三家ポケモン

■データ


全国図鑑No.154
分類:ハーブポケモン
英語名:Meganium
高さ:1.8m
重さ:100.5kg
タマゴグループ:怪獣/植物
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:くさ
特性:しんりょく(HPが1/3以下になると草タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:リーフガード(天候が晴れの時に状態異常、あくび状態にならない)

HP:80
攻撃:82
防御:100
特攻:83
特防:100
素早さ:80
合計:525

努力値:防御+1、特防+2


■概要


ジョウト御三家の一匹、チコリータの最終進化形。
チコリータがレベル16でベイリーフに、ベイリーフがレベル32でメガニウムに進化する。

首もとにピンクの大きな花が生えた首長竜のような姿をしている。その吐息には枯れた草木を蘇らせたり、争う気を鎮めたりする力がある。
また♂と♀で頭の触角の長さが違う。


■ゲームでのメガニウム


御三家なので金銀開始直後に入手出来る。
安定して扱いやすい能力が御三家のウリなのでストーリークリア中は最後まで現役で活躍する……。


と、思いきやメガニウムにだけはそれは当てはまらない

本来草タイプは相性面でとても不遇である。
が、その分「やどりぎのタネ」「ねむりごな」「しびれごな」等の他にはない優秀な補助技を多数取得しその欠点を補っている。


しかしメガニウムの場合「やどりぎのタネ」はタマゴ技なので博士から貰った個体は覚えられず、「ねむりごな」や「しびれごな」に至ってはそもそも覚えない*1
つまり草タイプの強みが全く活かせず不遇な相性面だけが残ることに。
更に中盤までに自力で覚える草技は「はっぱカッター」止まりと微妙でサブウェポンにも恵まれない*2

しかもジョウト地方ジムリーダーは序盤から「ひこう」「むし」「ゴースト&どく」「はがね」「こおり」「ドラゴン」と、
メガニウムには厳しいタイプの使い手ばかり……。
また頻繁に戦う上、ズバットドガース等「どく」タイプばかり使うロケット団との相性もすこぶる悪い。
ついでにライバルの手持ちもフーディン以外は相性の悪いものばかり。
銀バージョン限定の話ではあるが、序盤の草むらからして虫・毒タイプのビードルがウジャウジャ湧いてくるという始末*3

ゲーフリはチコリータ一族に恨みでもあるのか?と言わんばかりの四面楚歌っぷりで、頭を抱えんばかりの有様である。

正直な所、初代ヒトカゲよりも周りが全力で殺しにかかって来ていると言わざるを得ない。
チコリータを最初に選ぶことはハードモードと同義と言っても過言ではない。
両壁などの変化技と耐久性を活用して上手く立ち回ればそれなりに心強いパートナーになるのだが、考えもなしに脳筋型で育てて行くとすぐに火力不足に陥りパーティの足手まといとなり兼ねない。
耐久型で扱うなんて当時の小学生を中心としたプレイヤーの大半が初見で思いつくはずもなく…。
ハネッコのうちは育てづらいがそこそこ素早く、メガニウム以上に変化技が豊富なワタッコや、攻撃面ならチコリータより範囲が広いマダツボミなど、序盤から同タイプのライバルが多かったのも逆風。
このおかげで御三家ながら途中でリストラする人も多かった。

リメイクであるHGSSでも大きく変わった点は無く不遇さはそのままである。
シナリオ終盤で「ハードプラント」を覚えられるため、一致技の最大火力はマシになったがサブウェポンは相変わらずイマイチ。
FRLGのヒトカゲの時は「メタルクロー」を入手したのにね……。
苦手とするタイプに対し、少しでも有利となる為にはいわタイプの技が欲しいところである。
というわけでどうしてもシナリオで最後まで連れて歩きたい!という方は、相性補完に優れたイシツブテなどのいわポケモンを育てておくことをお勧めする。

エメラルドではホウエン図鑑を完成させるとオダマキ博士からジョウト御三家のどれか1匹を貰える

ポケモンコロシアムではベイリーフがダークポケモンとして登場。
ポケモンXDでは、バトル山で一度も受け付けに戻らず、ブレイクルームにあるパソコンで手持ちを入れ換えずに100人抜きを達成するとバトル山マスターのバトラスからジョウト御三家のどれか1匹を貰える。
この個体は「げんしのちから」「ハードプラント」を覚えている。


■対戦でのメガニウム


高めの耐久力を持つ草御三家。
フシギバナの特攻と防御を入れ換えた能力値を持つ。

金銀の頃は当時猛威を奮っていたガラガラの「じしん」を半減で受けたり、
ハピナスカビゴン等の耐久ポケを「やどりぎのタネ」で牽制出来たり、更に「つるぎのまい」(タマゴ技)のお陰で決定打もある…
と言った感じで上記のストーリーでの不遇が嘘みたいな活躍を見せており、「御三家最強」の名を欲しいままにしていた。
「ねむりごな」や「しびれごな」を覚えないと言う欠点はあったが、当時は耐久マンセー・デフレ火力の環境。
「ねむる」一個のせいであらゆる状態異常が軒並み不遇だった為、大したデメリットではなかった。

まあ、 インターネットがまだ一般家庭に普及していなかった時代 だからね、仕方ないね!。



が、以降の世代では
  • 『もっと安定してガラガラを受ける事の出来るポケモンが登場』
  • 『そもそもガラガラ自体の使用率が下がった』
  • 『戦法が耐久偏重のバランスではなくなった』
  • 『より強力な草タイプの登場』

等、時代の波に全く乗り切れず「全御三家最弱」と言われる程にまで落ちぶれてしまった……。



なにこの転落人生。

ただ最近ではメガニウムと同等かそれ以下の使用率の御三家がチラホラいるのでブッチギリの最弱かどうかは疑問が残る。
あくまで最弱「候補」に止めておこう。


とにかく単草タイプという時点でかなり不遇。
耐久こそ高いものの、弱点の多さがそれを台無しにしてしまっている。四倍弱点こそ無いが正直慰めにもならない。
一応サブウェポンは「じしん」「げきりん」「ドラゴンテール」「げんしのちから」と最低限はある。
しかし、攻撃・特攻・素早さが全て平均以下な上にやはり弱点の多さが仇となり、撃ち合いでは不利。
かと言って上述の通り「ねむりごな」「しびれごな」等を覚えないのでサポート役にも扱いづらい。

更にHGSSでは他の御三家はそれなりに有用な遺伝技が追加されたのだが…
メガニウムに追加されたのは遺伝を使わなくても自力で取得出来る「のしかかり」。
ゲーフリィ……。

BWで追加された隠れ特性も「リーフガード」と微妙。
さらに隠れ特性は第6世代で解禁された上、この世代からは草タイプに「粉技無効」と状態異常技の一部に耐性がついたために、ますます死に特性化に拍車がかかる始末。

そして第7世代。金銀VCの発売。
何と20年前はまともに研究されなかった金銀がここにきて研究が進む事に。
その結果、 ガラガラを受けられるパーティを作るのは大前提中の大前提 となり、ガラガラ自体が大幅減少。メガニウムの価値も大きく下がってしまう。
時間はあまりにも残酷すぎる!

もはや救いは無いのだろうか…。

しかし、幸いにも「やどりぎのタネ」は覚えるのでやどみが戦法で使ってやれないこともない。
ただ技の関係で草タイプで簡単に止まるので注意(他の草タイプのが安定しそうな気がするのは禁句)。
「リフレクター」「ひかりのかべ」の二枚壁や「リフレッシュ」「カウンター」「マジックコート」(HGSSから)等、草タイプには珍しい技も多く覚える。

また、物理型のメインウェポン「はなふぶき」は威力90の通常攻撃だが、ダブルバトルではフィールド全体への攻撃となる。
特性「そうしょく」のバッフロンゼブライカヌメルゴン等と組めば味方を強化しつつ相手にのみダメージを与えられる。

「くさのちかい」と「いやしのはどう」を併せ持つ唯一の存在でもあり、現在はメガカメックスアシレーヌ等と組む湿原PTが主流と思われる。

これらの個性を上手く活かせば意外な活躍を見せるかもしれない。

かもしれないよ!

■アニメでのメガニウム


進化前のチコリータが関西弁のナナコのパートナーであり、後にメガニウムに進化した姿で再登場した。

また、チコリータはサトシの手持ちとしても活躍。のちにベイリーフに進化した。
意地っ張りだがサトシには甘々でべったり。サトシによくのしかかってた。

つまりツンデレである。

とはいえ、サトシには常にデレデレなので厳密にはツンデレではないが。
因みに中の人はかないみか


ポケットモンスターSPECIALでのメガニウム


クリス7体目手持ち
ニックネームはメガぴょん。
理由はメガトン級の根性持ちだから。

詳細については手持ち項目を参照のこと。

また、かつてYahoo! で公開されたオンラインアニメ「ポケモン不思議のダンジョン」にも、初代御三家のヒトカゲ、ゼニガメと共に主演。
声優はゆかな。なお、この作品のチコリータは、通常の個体よりも一回り大きいものとなっている。


■その他


BWのサブウェイに技がねむる/くさぶえ/みがわり/かげぶんしん/の個体が存在する。
攻撃技を持たず、かといってどくどくなどの搦め手を持たない、単体では単なる遅延型という良く分からない構成。
積まれてしまうと元々の耐久の高さも手伝いうざったい。
どくどくなどを浴びた後にこの型に出くわしてしまうと非常に厄介。猛毒や火傷の場合くさぶえはスカせるが…。




追記・修正は、銀バージョンで最初にチコリータを選んでビードル相手に酷い目に遭った人がお願いします。

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