登録日:2024/08/31 Sat 20:21:36
更新日:2025/04/15 Tue 08:13:57
所要時間:約 5 分で読めます 3分じゃないんかい
ちょうどいい、我が艦隊は敵と一直線に並ぶわけだな。リック・ドム12機を発進させろ。
この項目では注釈がない限りTV版本編での動きを説明する。
【劇中での活躍】
第33話「コンスコン強襲」と第34話「宿命の出会い」に登場。
ジオン公国軍に所属する少将で、自分の名前を冠する「コンスコン機動艦隊」の司令官。
チベに座乗し、
ムサイ2隻に12機の
リック・ドムと戦力は充実している。
ドズル・ザビの腹心の1人だが、背格好は丸っこい目つきに恰幅のいい髭面の中年男性と、どこか覇気のない、愛嬌すら感じさせる人物。
上官のドズルを敬愛しており、
シャア・アズナブルはかつてドズル麾下の宇宙攻撃軍所属でありながら
ガルマ戦死の件で左遷後に
キシリア率いる突撃機動軍に鞍替えしたことが気に入らず、これまでホワイトベースを取り逃がし続けてきたことも含めて面と向かって譴責、「私の手際を見せてやる」と豪語する。
また、「奴はなぜマスクを外さんのだ?」と、
彼の仮面について最初に言及した人物でもある。
地球連邦軍はいよいよ宇宙でジオンと決着を付けるために宇宙へ艦隊を打ち上げることになるが、その際に主力のティアンム艦隊とは別ルートで第13独立部隊(ホワイトベース隊)を派遣する。
この第13独立部隊はぶっちゃけ囮で、主力艦隊への損害を少しでも減らすために別方面で活動する陽動部隊なのだ。
連邦上層部からすれば、ホワイトベースがそのまま主力と合流してくれればそれでよし、ホワイトベースの活動でジオン軍に何かの影響を与えてくれれば最高の結果になり、万が一沈められたとしてもソロモンを攻略する上で支障はない。どうなっても損はしない一手である。
一方でジオン軍としてはホワイトベースが囮であることは気付いていたものの、陽動とはいえ放置するにはあまりに危険な戦力であり、かといってこれから連邦の主力艦隊と戦う以上
ホワイトベース隊に回せる戦力は限られる。
そのため、キシリアの突撃機動軍はシャアとキャメル・パトロール隊が攻撃をして失敗しており(後述のリック・ドム6機の敗北)、ドズルとしては唯一木馬に回せる兵力、そして恐らく勝てると見込んだ兵力がこのコンスコン艦隊である。
ただし、これには政敵であるキシリアが元部下であるシャアを拾って重用していることに反感を持ち、自らホワイトベースを討ってシャアの無能さを証明したいというドズルの私情も含まれている。また、
ランバ・ラル隊と同様にガルマの仇討ちという目的もあったのだろう。
繰り返すが、連邦上層部としてはホワイトベースがやられても許容範囲の損害で、むしろ彼らの活躍によって少しでもジオン軍の兵力が減れば丸儲けとなる扱いである。
上司であるドズルの命令の元、自慢のリック・ドム部隊をホワイトベースに差し向ける。
戦闘禁止区域であるサイド6に入港するホワイトベースを捕捉後、宙域外にあるペルガミノの浮きドックに入ろうとしたところを襲撃。戦闘に巻き込んでドックを破壊し、修理を妨害するという戦果を挙げる。
ここまでなら優れた戦術眼を持つ難敵に見えるだろう。
だが、虎の子のMS部隊を出した直後に悲劇は起こる。
どんな悲劇かは彼の名台詞でわかるだろう。
ぜ、全滅? 12機のリック・ドムが全滅!? 3分も経たずにか……!?
傷ついた戦艦一隻に、リック・ドムが12機も……?
バ、バケモノか……!?
というわけで、リック・ドムとムサイ1隻は一瞬で全滅。皮肉にも敵視するシャアがかつて叫んだのと同じ台詞である。
しかも
ガンダム単騎で9機が、パイロットの
アムロ・レイに「1つ!」「2つ!」と数えられ流れ作業のように落とされるという悪夢のような光景であった。
幸いシャアの
ザンジバルが飛来したことでホワイトベースは撤退し、窮地を脱することができた。
大口を叩いておきながら情けない結果に終わったが、自分の引き際を弁えているとも言えるだろう。
しかし一連の敗北に加えて、シャアの助力があって命拾いしたというのに、なおも連携を取ろうとしないことからとうとう見限られてしまった。
ザンジバルをサイド6に入港させるにあたりコンスコン隊への援護ができなくなることを懸念するマリガンにシャアは「ドズル中将もコンスコンも、目の前の敵しか見ておらん」と批判している。
続く第34話ではムサイ1隻とリック・ドム6機を補給し、サイド6での修理を諦めて強行突破を決意したホワイトベースを襲撃。
領空内の先導を買って出た
カムラン・ブルームの宇宙艇をリック・ドムの威嚇でホワイトベースから引き剥がそうとするという国際問題スレスレの駆け引きを見せた。
しかし、サイド6のテレビ局が生中継する中、
ムサイと新たに補充した部下のリック・ドム隊はまたしても全滅。フォーメーションを組むなどこちらも腕利きと思われる描写はあったがそれまでだった。
万策尽きたコンスコンは、せめてホワイトベースを道連れにするべくチベで特攻を仕掛けるものの、
ビームライフルが弾切れになったことから勘でバイタルエリアを感知したアムロが
ビームサーベルを突き立てたことでエンジンが誘爆し撃沈、今度こそ戦死した。
劇場版ではこれらの戦いは1回にまとめられている。
TV版のホワイトベースはビームがサイド6に入らないように気を使いながら戦闘していたが、こちらは先に宙域を離脱し、条約で発砲が禁じられていた宙域内に残る敵を叩くという
ブライト・ノアの巧みな指揮に出鼻をくじかれるという展開になっており、こちらも12機のリック・ドムを3分で撃破されて戦死した。
また劇場版では「木馬め、こちらが反撃できないうちに攻撃してくるとは汚い!」と憤慨したのち「
かまわん!! 撃て撃て!!」と命令し、
サイド6の領空を出る前に発砲してしまっている。
相手のブライトは「サイド6の領空内にいる限り、敵が撃ってきても撃つんじゃない!」と言明していたため、結果としてはコンスコンが南極条約破りを犯してしまったことになる。
ちなみにブライトがやった「中立領空内に向けて外からビームを撃ち込むこと」だが、TV版では前半の戦いで「ビームがサイド6領空に入っているのはまずい」とカムランが憂慮こそしているが、「ビームや砲弾が領空内に入ることは条約違反だ」とまでは言っていないため、ブライトの行動自体は条約違反にはならない模様。
さすがにコロニーやサイド6の設備に直撃でもすれば別なようで、サイド6のパトロール艇が木馬の近くに現れた際にはシャアが「あれを傷つけたら国際問題になるぞ!」と憂慮しているが、すでに発生している「ビームの宙域侵入」は彼も問題視していなかった。
TV版でのブライトは真逆の「ビームがサイド6に入るから、まだ撃つな」と命令するシーンもあるのでかなりギリギリを攻めた解釈なのも確かなようだが。
【評価】
歴戦のホワイトベース隊を甘く見積もっている上に、シャアに大口を叩いておきながら
戦艦4隻とリック・ドム18機を失う大惨敗を喫するなど、視聴者にとっては滑稽なおっさんにしか見えない。
その風貌もあってコミカルというか
シリアスな笑いのような存在として扱われており、TV版の放送当時は関連書籍などで「
無能」などと酷評されていた。
また作中の描写的にもどうにも有能っぽさは少ない。
ホワイトベース隊は
この前の話で(時系列的には昨日)、それもアムロ以外の4人(カイ・
ハヤト・セイラ・スレッガー)でキャメル・パトロール隊のリック・ドム6機を損害なしで落としており、そもそもそれ以前から彼我の戦力差を覆している歴戦の精鋭部隊である。
ただでさえアムロ抜きの4人に6機のリック・ドムが落とされたのに、それに加えて彼が加わったら12機で足りたのかとは考えなかったようだ。
モビルスーツの実戦データがとても貴重なこの時代、事前に入手していなかったのなら名将という評価にも疑問が残る。
何せ聞きたければその戦闘を
10数時間前に指揮していた男が自分の前におり、その戦況分析を参照することはできたはずであった。
しかしシャアに対してコンスコンが向けた言葉は「ドズル中将の元にいたと思えば今度はキシリア少将の配下に。(派閥を転々とする)自分をみっともないと思わんのか」「何度木馬を取り逃したのだ」と嫌味をぶつけるばかり。「シャアの無能さを証明したい」と言うドズルの感情に共感しすぎて派閥争いを現場に持ち込んでしまっている。
その上、シャアのザンジバルがホワイトベースの脇に現れてかろうじて敵が撤退したというのに、出た第一声が「シャアめ、笑いに来たのか!!」であった。
翌日の戦いでは、「シャアごとき若造に舐められてたまるかよ」と命の恩人に対して相変わらずの対抗意識を示し、彼がさっさとサイド6に入港するほど関係が悪化してしまった。
このようなシャアへの小悪党的な言動も評価とは無関係ではなかっただろう。
さらにシャアの立場で見ると、第33話でのホワイトベースへの牽制とコンスコン隊への援護はまさに命懸けであった。
というのも、実はこの時点でシャアのザンジバルには艦載機がない。ビグロとザクレロは撃墜され、2機あったリック・ドムも1機が撃墜、もう片方は撤収したが以後登場していない。次にザンジバルにMSが補給されるのはなんと第37話、ソロモン戦も終わったテキサスコロニー入港後であった。
つまり第33話の時点でホワイトベース隊が開き直って徹底抗戦を開始すれば、シャアもコンスコンともどもなすすべなく乗艦を撃墜されて戦死した可能性もあったであろう。
そこまでして助太刀に入ったのに、連携の打診もないのではシャアも嫌気が差すというものだろう。
しかし、一方ではサイド6という戦闘禁止区域近くでの戦いという非常にデリケートな戦場において、浮きドックの破壊やカムランへの威嚇といった多少グレーではあるが戦争法規スレスレの策を取るなど、シャアと同じく駆け引きできる指揮官という側面も描写されている。
ホワイトベースの撃沈こそできなかったとはいえ、修理を妨害するという地味ながらも無視できない戦果を挙げており、決してなすすべなく負けたと言うわけでもない。
結局は第三艦隊との合流時に修理されてしまっているが、本格的な修理を阻んで応急修理に留めたとは言えるか。
また、3分で全滅したリック・ドムに関しても、逆に言えば出し惜しみという愚策を取ることなく持てる戦力を全て投じたことの証左でもある。
そもそも、戦艦1隻・モビルスーツ3機・戦闘機2機の部隊を相手に戦艦3隻とモビルスーツ12機というのは、通常であればまず負けることはないほどの戦力差であり、そのような圧倒的戦力差の相手でも過信することなく全力を投じていたあたり、むしろホワイトベース隊を過小評価していなかったとも取れる。
そもそも彼は実力主義者であるドズルの腹心であり、当時のジオン軍の最新鋭機たるリック・ドム、それも12機を与えられていたことから、むしろ非常に有能な指揮官だという意見もある。
実際、彼はジオン軍の中で
少将という地位にまで出世しており、
これはキシリアと同格である。ザビ家以外の軍人で将官を務めているのはユーリ・ケラーネ少将やギニアス・サハリン技術少将、デラミン准将やトワニング准将(大佐説もあり)など少数に限られ、
マ・クベや
エギーユ・デラーズ、アサクラといったザビ家の腹心たちですら大佐止まりであることから見ても彼の立場がうかがえる。
一部の作品では南極条約調印時に出席している描写があるなど、開戦当初からジオン軍の中でも重要な地位にあったことには間違いなく、そういう意味ではサブタイトルに名前が書かれるだけの男ではあったのだろう。
もっとも、結局のところはどれだけ優秀であってもそれ以上にアムロとガンダムが強すぎることを表すかませ犬でしかないが。
ただし保身を図ったり、負けから目をそらしたりはしない潔い一面だけは見て取れる。
ノーマルスーツを着用しておらず、最後には特攻を選ぶなど、戦場に出る覚悟は確かにあったと言えよう。
むしろリック・ドム12機を3分で全滅させたホワイトベース隊、特にニュータイプとして覚醒しつつあったアムロがあまりにも強すぎただけと見ることもでき、メタ的には「3分持っただけでもすごい」という評価もされている。
そういうわけで、現在の彼の評価としては「性格はともかく軍人としてはむしろ優秀だったが相手が悪すぎた」という感じに落ち着いている。
【その他の媒体・ゲーム作品での扱い】
初期から何度か登場しているが、
その能力値は低め。
初登場の『第3次』ではシャア(
クワトロ)が自軍にいるためか、グレミー・トトをライバル視している。
金髪の美男子が嫌いなのだろうか。
ムサイに座乗し、12機の
ドムを出撃させてくる。早めに全滅させると原作の例の台詞がある。
もっとも、この時点で彼の艦隊に配属されているドムは
贔屓目に言ってこのタイミングで出てくるのがおかしいくらいの型落ち機なのではっきり言って弱く、正直そんなことで驚かれても……という感がある。優遇されているのか冷遇されているのかよくわからない。
何なら、コンスコン自身もドムに乗っているDC兵ともどもレベルがこの時点としてはかなり低く、自慢するほど強くない。
というか後ろにいるグレミーの部隊はバウとジャムル・フィンがいるし、増援のラカン・ダカランはドライセンの部隊を連れてくる。
『
α』でも能力値が全パイロット最低クラス。
今回は
ザンジバルに座乗し、12機の
リック・ドムIIを出撃させてくる。彼の部隊を3分(3ターン以内)に全滅させると声付きで件の台詞を言ってくれる。
もっとも、この時点で彼の艦隊に配備されているリック・ドムIIは原作よりグレードアップされているとはいえ、
贔屓目に言ってこのタイミングで出てくるのがおかしいくらいの型落ち機なので、正直そんなことで驚かれても……という感がある。優遇されているのか冷遇されているのかよくわからない(2回目)。
ちなみに本作ではこの時点でも生存している同僚のランバ・ラル隊にはドーベン・ウルフが配備されているし、ドズルの直衛に至ってはα・アジールであるため、一周回ってドズルに疎まれているようにすら見える。
『
GC(XO)』では原作通り
チベに座乗し、12機のリック・ドムを出撃させてくる。
チベが参戦しているのがこの作品だけということもあり、現時点で唯一原作を忠実に反映した展開になっている。
出してくるのは原作通りリック・ドム12機だがスパロボでは珍しく一年戦争が舞台のため型落ちにはなっていない。
地味にⅡではないリック・ドムもユニットとしては初登場だったりする。
『Operation Extend』ではドズルの最期に付き合ったり、先にドズルを倒した場合には部下たちには無駄死にをしないように連邦への投降を呼びかけたりするなど、あのドズルの部下らしい武人らしさを見せている。
また、シャア……もといクワトロに対して「
ええい、墜とせ! シャアが見ているかもしれんのだ!」と発言する台詞もあったが、まさかシャア本人だとは夢にも思わなかっただろう。
そういったジオンの裏事情に精通していなかったことも含めてか、当の彼からは「兵を率いるには優秀な男だったが、時代が見えていなかったようだな」と評されていた。
ここでの
座乗艦はグワジン。
なぜ毎回乗っている戦艦が変わるのか。ザクII改4機、リック・ドム6機、
ケンプファー2機の混成部隊を差し向けてくる。
その後は第6章で再登場。この時は部隊に
黒い三連星が配属されている。
その他、『DD』ではド・ズールが例のセリフをパロディする場面が存在する。
最初の方から割と高いステータスを貰っており、階級の高さもあって主力として活躍してくれる。
スタッフのその慧眼をワイアットやゴップにも向けてほしかった…。
とはいえ、なぜか女性キャラクターとの相性が悪いというオチがつくのだが。
THE ORIGIN
中立地帯での戦いを嫌ったり、コロニーへの被害を考慮して攻撃を控えたり、連邦軍の大艦隊を見ても冷や汗1つかかない豪胆さを見せたりするなど、こちらも武人らしさが強調されている。
ただし原作通りドム12機はやられて、それに対して化け物と慄くのは変わりない。かませ犬としての格は上がったと言うべきか。
アムロ・カイ・ハヤト編「コンスコン強襲」に登場。本作は劇場版をベースにした作品で、原作通り12機のリック・ドムとムサイ2隻を率いてホワイトベースを狙ってくる。ただし、この前にシャアのザンジバルと戦った原作での設定から、ホワイトベースは耐久力が235/506と半分以下の状態でスタートしなければならず、リック・ドムはMSには目もくれずにホワイトベースに向かってくるのでしっかり迎撃する必要がある。
ミッション開始時はまだ登場しておらず、リック・ドムを6機倒すとマップ北西端に出現する。原作通り3分間以内に撃破しなければならず、時間超過にならないように迅速な行動が求められる。
本作では宇宙戦で
ガンタンクが使用できないことから、このミッション以降はハヤトもガンキャノンに搭乗するようになり、さらにはスレッガーのコア・ブースターも仲間に加わってくれる。
原作とは違って1人で12機全てを落とすことが可能であり、「MS1機に12機のリック・ドムを全滅させられた上にその流れで自分も撃墜される」という原作以上に悲惨なことになることもある。
技量次第では原作をも上回る1分で全滅させることも可能である。
ちなみに撃墜時にアムロが「1つ、次!」「2つ!」とボイス付きで数え上げていくが、原作にない10機以上にも台詞が用意されている。もちろん味方が撃墜してしまうと最後まで聞けない。これはカイ・ハヤト編でNPCのアムロが倒した時も同様。
ぜ、全滅!? 12機のリックドムが全滅? 傷ついた戦艦にリックドムが全滅…バケモノか?
落とせ! シャアが見ているんだぞ!
リック・ドムを全滅させると例の名台詞を聞くことができ、チベに接近するとシャアへの対抗意識から下段の発言が飛び出す。
ちなみに、リック・ドムを6機撃墜するまでにチベ出現位置に移動すると、まだ登場すらしていないにもかかわらず下段の台詞が勝手に出てくるというバグともネタとも取れる現象が生じる。彼のシャアへの執着心がうかがえる。
この直後にシャアのザンジバルが飛来し、ホワイトベース隊はサイド6に逃げ込むことを余儀なくされる場面でミッションは終了する。
カイ・ハヤト編ではアムロ編と比較してLv.11→14・耐久力391→412とステータスが微増し、撃沈時のアングルが側面からになった以外はアムロ編とほぼ同じ。やはりアムロが成長著しいので大きな頼みになってくれるだろう。
こちらはガンダムではないからか、チベに接近しても「シャアが見ているんだぞ」の発言はない。上述のバグを使えば聞くことはできるが。
全てのキャラで全てのミッションをクリアした後に登場するEXステージ「ハードコア」のアムロ編ではこのミッションが舞台になっており、
コア・ファイターを操縦して10分間以内にコンスコン艦隊の殲滅に挑む。
性質上、常時移動状態なので操作に苦労するが、その分敵は
ザクIIFでパイロットも全員ルーキーである。コンスコンもLv.10・耐久力384とアムロ編以下のステータス。
すなわち「戦闘機1機に12機のザクを全滅させられた上にその流れで自分も撃墜される」という、上記よりもっと悲惨なコンスコンが描かれている。
しかし、これは本当のボスの前座にすら過ぎず、何とも不遇っぷりである。
彼の扱いに比例してかチベの出番も少なく、他のミッションではカイ編ラストにベテラン(一般兵)の艦が1隻登場する程度で、あとはアムロ編「恐怖!機動ビグ・ザム」におけるソーラ・レイ照射のムービーシーンにてソロモンもろとも焼かれる艦が描写されるのみ。
残念ながらジオン編で味方として登場するミッションは一切ない。
SDガンダム スカッドハンマーズ
リック・ドム約50機、ザク約20機、高機動型ザク約30機、ザクレロ3機、ビグロ6機、ムサイ10隻、チベ1隻、果てにはブラウ・ブロ1機というヤケクソのごとき大艦隊でガンダムに戦いを挑む。
原作におけるアムロのMS100機撃墜なんてコンスコン相手だけでたくさんのお釣りがもらえる。
そりゃあ連邦の白いハン魔ーだわ。
しかし原作とは違って戦力を小出しにしており、テムからも「論理的に言って、ケチな指揮官ほどこのような傾向にある。よって、今回の敵はかなりケチだ」とケチキャラ認定された。
浮きドックでの戦いではザク12機、リック・ドム12機、ザクレロ3機、ビグロ1機、ムサイ2隻、チベ1隻という戦力で攻めてくる。
このステージでは原作通り非戦闘宙域を抜けるシーンがあるが普通にハンマーを使うことができ、テムは「ハンマーは火器ではない」という詭弁を弄している。
SDガンダム外伝
『
ジークジオン編』に登場する。なんとムンゾ帝国の王となっている。
娘に
ユイリィ姫、侍女に
ハマーン・カーンがいるが、配下はごろつきばかりで町も荒れ放題になっている。
が、常におどおどしており、荒廃したこの国はどうでもいいとすら思っていた。カードでは王座に座りながらもラスボスに助けを求めているような情けない姿が描かれている。
また
ジ・Oの頭部パーツのような冠を被っているが…。
実は彼の座っている
王座は「魔獣ジオダンテ」と呼ばれるモンスターであり、追い詰められた際に吸収されてしまう。
ユイリィ姫と共に。
騎士アムロを
本編以上に苦戦させるものの、結束の意味を理解した
アルガス騎士団が間に合い、彼らの連携攻撃で
ユイリィ姫のついでみたいにコンスコンは救われ。魔獣はそのまま撃破された。
OVA4話のエンディングではハマーンや
戦士ヤザンらと共に、晴れ間が広がった空を荒野から眺めていた。
という風に終始ダメ人間であったが娘からは慕われているらしく、またゲーム版では己の過ちを認めるなど若干の美点もあった。
そのほんの僅かな美点しかない、だけどそれでも救う。というのは、まさしくアムロが騎士ガンダムから学んだ正義の心と言えるだろうか。
ちなみに前述の通りハマーンやヤザンが部下という豪華仕様だが、前者は頭が硬い上に敵が攻めてきたら助けを求める振りをして逃げる単なるおばさん、後者は幼い子供すら殺そうとし姫が止めても「黙っててもらおう」と威圧するチンピラになっている。
さらに2人ともゲーム版だと普通に悪役して死亡する。どうしてこうなった…。
ジオン少女物語
そして彼を語る上で外せないのが、介錯氏の書いたこの作品。
これはあの3分で全滅したリック・ドムパイロットたちの話であり、なんと彼女たちはコンスコンを「足長おじさま」と慕う孤児たちであった。
可愛らしく、幸せを求めて戦う彼女たちであったが、現実は無情であり、ガンダムによってその命を散らすこととなる。
コンスコンは彼女たちが戦いに赴く前に戦争を終わらせたかったと語っていたが、その願いは叶わなかった。
さらにその撃破シーンはなぜかコミカルに描かれており、ある意味では「敵のことは敵にはわからない」という物悲しい、また「量産化の暁には青少年層が戦場に出る必要もなくなる」との理想も込めて開発されたはずのガンダムの手にかかるという皮肉極まる結末である。
なおゲームとかだと普通に男性兵なのでこの設定はおそらく非公式。
なので安心して撃ち落とそう。(?)
【余談】
コンスコンとの戦いが目立つ第33話と第34話だが、前者はアムロと
テム・レイの、後者はアムロがシャア、そして
ララァ・スンと戦場以外で直接邂逅したことも有名。
またテムがガンダムの活躍で喜んで階段から転げ落ちるシーンが描かれているが、その活躍した相手がコンスコン艦隊との戦いである。
つまりコンスコンが間接的に転落させたもの……という意見はさすがに穿ち過ぎな意見ではあるが、因果なものであろう。
劇場版にて、サイド6脱出を図るホワイトベースを追いかけるためにコンスコン隊が出撃したシーンで、超巨大なリック・ドムが映ってしまっている。
具体的には
画面手前を進むムサイに対して、
その奥にいるはずのリック・ドムが
画面のほぼ全てを埋め尽くすサイズで前進しているのだ。体当たりだけで木馬を粉砕できそうな寸尺である。
……実際はムサイの
手前にリック・ドムを置き、遠近法で「画面奥を進むムサイと、視聴者のすぐ前をドアップで進むリック・ドム」を描きたかったのだろうが、なんらかの事情で
作画ミスを起こしてしまったと考えられる(ちなみにコンスコンのチベはちゃんとドムの向こう側にいる……)。
『
機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第39話「天空のキラ」では、彼の
オマージュかグラスゴー率いるグラスゴー隊が登場。
デュランダル支持者らしく
ラクス・クラインをテロリスト呼ばわりするなど豪胆な面が目立つが、
グフイグナイテッドに搭乗する赤服パイロットや僚艦のホルスト、カーナヴォンからなる
ナスカ級複数が所属していたりと
ザフト内でも高い実力を持っていたとされる。
周辺宙域を哨戒した
偵察型ジンが偶然メンデルでデュランダルの調査を行うマーチン・ダコスタの乗っていたシャトルを発見し、
エターナルを特定したのを皮切りに追撃を開始。
時間稼ぎのために
ガイアで出撃した
アンドリュー・バルトフェルドや借り受けた
ストライクルージュで救援に駆けつけた
キラ・ヤマトまでもを物量で追い詰めてルージュを中破させるが、エターナルに収容されたキラが
ストライクフリーダムで再出撃したところ、わずか
2分で全艦がエンジンを撃ち抜かれ航行不能、
25機の
ザクとグフも全機が戦闘不能となった。
グラスゴー自体が小太りの髭面という外見なことも含め、一連のシーンを見てコンスコンを思い出した視聴者も多いとか。
ちなみに、この時のグフのパイロットはあのキラに有効打を与えかけていることから腕利きというのが見て取れ、こちらもやっぱり相手が悪すぎたとしか言いようがない。
12項目あったガンダム項目が全追記、修正だと!? ものの3分も経たずに……? バ、バケモノか……!?
- 能力的に言うなら、少将を任せられてるほどに順当に有能だと思う。というか、WB隊ってMS3機、戦闘機2機よ? MS12機ぶち当てて惨敗するとか想定しろってのがおかしい -- 名無しさん (2024-08-31 20:37:21)
- 強いて落ち度を挙げるなら、「木馬は戦闘禁止区域の外に出ているのに自分達はまだ中にいる時間」が発生するのは予想できる事態だからどうにかして避けるべきだったってくらいか。まあそれを避けた所でドム部隊の命運は変わらんけども。 -- 名無しさん (2024-08-31 20:46:31)
- ↑セルフツッコミで申し訳ないが、木馬の出航を確認して即座に追いかけ連邦艦隊と合流する前にASAPで攻撃をかけるべきという背景を考慮したら戦闘禁止区域を突っ切る選択肢も致し方ないリスクではあるから、落ち度と言うほどではなかった。 -- 名無しさん (2024-08-31 21:14:29)
- 上司の命令で襲撃するにあたって戦力の逐次投入はさけて三倍近い戦力で一斉攻撃して撃墜0で全滅だからマジで相手が悪かったとしか言いようがない -- 名無しさん (2024-08-31 21:28:40)
- 「3分じゃないんかい」で笑った -- 名無しさん (2024-08-31 21:31:47)
- 戦況を分析すればするほど、「コンスコンは無能じゃない、ホワイトベース隊が異常なほど強すぎただけ」と言わざるを得なくなる。ガンダムにリックドム9機落とされたことばかり目が向くけど、「ガンダムがいない間もホワイトベース及び艦載機にほぼ被害が与えられていない、それどころかドム3機落とされている」という時点でアムロ以外の能力もおかしいとしか言いようがない -- 名無しさん (2024-08-31 21:38:11)- ジオン軍における貴重な将官がただの無能に務まるわけはないとおもう。むしろ貴重な人材と艦隊をどうでもいい任務に派遣したドズル・・・ -- 名無しさん (2024-08-31 21:50:08)
- SDガンダムだと王様に抜擢されてるよな。まー敵側だけど出世と言えなくもない。影薄いけど -- 名無しさん (2024-08-31 21:50:23)
- 未見者には勘違いされがちだが、アムロだけで12機を全滅させたわけではなく、カイたちも活躍している -- 名無しさん (2024-08-31 22:02:56)
- コンスコンがやられる様を余裕で眺めていたシャアとララァも、結局アムロには敵わなかったほどだからしゃーない。 -- 名無しさん (2024-08-31 23:06:52)
- 正直顔のせいで印象にデバフがかかってるとしか思えないくらい落ち度がない人 -- 名無しさん (2024-08-31 23:29:46)
- 最初に負けたのは仕方ないけど二回目はそりゃ負けるだろってなる -- 名無しさん (2024-08-31 23:43:42)
- 逆にこんなに強いホワイトベース隊を苦しめるMAって超強くないか? -- 名無しさん (2024-09-01 04:05:54)
- 強いよ。特定用途ではMSより強い設定(メタ的に当時はヤマトやスターウォーズのブームで人型メカ<異形メカの風潮があったとか) -- 名無しさん (2024-09-01 04:58:03)
- うん、やっぱホワイトベースは激戦のスケジュールだったからコンスコン部隊を圧倒できてもおかしくないわ -- 名無しさん (2024-09-01 06:18:24)
- なおあんな所で戦ったせいでサイド6に抗議された模様(ポケ戦) -- 名無しさん (2024-09-01 07:53:37)
- コン♩スコン♩みたいな名前も当時の子供受けしなさそう -- 名無しさん (2024-09-01 08:04:08)
- 木馬の連中はあの当時対MS戦闘においてはもっとも実戦経験を積んだMS部隊だし。黒い三連星×4ならともかく末期のベテランが潰えたジオンのMSなんか楽勝だろ。外伝では連邦にもMS部隊色々あるけどさ -- 名無しさん (2024-09-01 09:11:35)
- ↑3ドズルもだが新型ガンダム潰すために熟練のMS部隊を歩兵同然に使い捨てて挙句の果てに核ぶっ放そうとしたキリングも大概だな -- 名無しさん (2024-09-01 09:41:35)
- 動きを先読みされてるようだと「例の手で行くぞ」とジェットストリームアタックらしき動きを始めるあたりこの部隊もベテランじゃないにしろそれなりの経験はありそうなんで本当に相手が悪かった以外の言葉が見つからない -- 名無しさん (2024-09-01 09:44:59)
- ナイトガンダムではジークジオン編3章に登場しムンゾの王となっている…まではいいのだがファがユイリイ姫という名前で娘になっている。おかげで本気でファとコンスコンを親子だと勘違いしていたことがある -- 名無しさん (2024-09-01 12:45:23)
- ドズル麾下の艦隊司令、リックドム十機以上配備、パイロットもわりと手練れっぽい描写。多分普通にジオンの主戦力の一つだったんだろうけど相手が悪すぎたとしか言えない奴 -- 名無しさん (2024-09-01 13:22:06)
- ああTV版だと計18機もドムが -- 名無しさん (2024-09-01 13:33:12)
- 例え4機で6機落とした相手が1機増えたとしても倍以上の12機ぶつければまぁ勝てるだろうと言う予想は分からんでもない。オマケにドックに入ろうとした=万全とは言いにくい状態なら尚の事。ただ、その増えた1機が単独で9機も落とせるバケモンだっただけで… -- 名無しさん (2024-09-01 13:37:17)
- TV版ドズルはソロモン攻略戦で「今あるリック・ドムでは数がたらんのだ。新鋭モビルスーツの一機を回すぐらいなら、ドムの十機も回さんのか!」と言ってたりする -- 名無しさん (2024-09-01 14:20:36)
- コーンスコーン♪コイ◯ヤスコーン♪コーンスコーン♪コイケ◯スコーン♪ -- 名無しさん (2024-09-02 00:12:23)
- リックドム12機が損害与えられず全滅したのに、補給してもう1回戦わさせられたの可哀想。上の命令には逆らえないわけだからコンスコンにはどうしようもないけど。 -- 名無しさん (2024-09-02 03:17:08)
- ↑ドズル中将もコンスコンも目の前の敵しか見ておらんとシャアに言われてるんで上からの命令だったのかコンスコンの独断でやったのかわからない 後者の場合だとしたらやはり無能だし、そうじゃなくとも舐めてるシャアやキシリア配下の地上軍はともかく自派閥のエースであるランバ・ラルも撃破されてしまっているんだから負けてるシャアが無能だと考えるのは拙い -- 名無しさん (2024-09-02 07:54:48)
- ドムの格落ち感に決定的に拍車をかけた……というのは酷だろうかね、ぶっちゃけ三連星以外の以降は無個性やられ役に過ぎなかった訳だが -- 名無しさん (2024-09-02 15:58:30)
- コンコンスココンコンスコンコンコってリズムネタの芸人いたよね -- 名無しさん (2024-09-18 15:11:10)
- ↑アクセルホッパーもとい永井佑一郎か -- 名無しさん (2024-09-27 21:03:42)
- 何度も言われてるけど相手の戦力考えたらドム12機に戦艦数隻いて戦力不足とか想定しろって方が無茶だし、神視点でアムロと木馬の戦闘力順当に評価したら撃破まで持っていくのにドム30機いても足りるかわからない、ソロモン攻防戦前にそんな戦力抽出できわけないという -- 名無しさん (2025-02-05 22:25:11)
- そもそも私情でホワイトベースなんかに気を取られてるのが戦略的な失策だからな…連邦としては囮でしかなかったのがバッチリハマった -- 名無しさん (2025-04-15 08:13:57)
最終更新:2025年04月15日 08:13