アイアムツヨスギル
リンク先は SCP-682「不死身の爬虫類」。
言わずと知れたクソトカゲ。生きとし生けるものを憎悪し、財団のあらゆる手段をもってしても殺すこと能わない爬虫類のような何か。
生物としては極度に高い力・スピード・反射神経に加えて身体の87%を失っても元通りになる脅威の再生能力を持ち、更に言語を理解し話すことも出来る(ただしほとんどは罵声)。
SCP Foundation黎明期に生まれた 「ただひたすらに強い」オブジェクトであり、「 ただコイツ以上に強いだけのSCPは作るな」という一種のボーダーラインのような存在。
2050年時点で30位。3993年には陽電子ミサイルで蒸発してしまった。
「 あちゃ~、残念。僕的には、ツヨスギルは短距離向きだと思うんですよ。石器時代なら余裕で滅ぼせましたが、ここんとこの技術革新には流石に追いつけませんでしたねぇ。来世に期待です。」
名前の元ネタは2021年初風ステークスにてオヌシナニモノと珍名馬ワンツーを決め、しかも名前で会話していると話題になったアイアムハヤスギルか。
アイアムカミスギル
リンク先は SCP-343「“神”」。
「神」を自称する非常に強力な 現実改変能力者で、外見は観測者によって異なる。
財団には表面上友好的だが、研究に関わっていた財団職員1名を消失させた形跡もあり、少なくとも安全に収容されているとは到底言えない。
クソトカゲ同様にサイト黎明期に生まれた純粋な強者であり、こちらも「 ただ強力なだけ」のSCPに対するボーダーラインとして機能している節がある。
2050年時点で31位。クソトカゲと異なり4001年時点でも生存している。
名前の元ネタは同上(アイアムハヤスギル)。こちらは2010年の阪神牝馬ステークス勝ち馬アイアムカミノマゴもミックスされているかもしれない。
ヘイトフルスター
リンク先は 旧SCP-1548「きらいきらい星」。
かに星雲に存在する光学パルサー。太陽系に向かって光速に近い速度で移動しており、パルスによるモールス信号で敵対的な文章を送っている。
到達までには5700年程度かかると考えられているが、何故か明確に観測者(財団)の存在を把握して敵視する文章を送ってきたり、太陽に向かって何かしらの重大な攻撃を行っている可能性が示唆されていたりと油断ならない。
2050年時点では32位、3990年代にも生存しているものの、トップからはかなり離されている模様。
元ネタは2011年のセントライト記念を制したフェイトフルウォーか。新馬戦でレース前に放馬するもそのまま出走し、圧勝するなど、やんちゃなエピソードに事欠かない馬である。
トワノダークホース
リンク先は SCP-973-JP「エターナル・ダークホース」。
日本国内で開催されるあらゆる分野の大会に「暗星 豪」という名前の人間として参加する黒鹿毛の うし馬。 こんな大会にも参加してるのかよお前。
なお、正確には暗星氏本人は騎手として参加している。つまりは 馬が馬に乗っていると思われる。……まぁ本家記事でも同じようなことをやってるが。
2050年時点では生存している中では最下位の33位。こいつに世界や人類を滅ぼすような能力は無いのだから当たり前っちゃ当たり前である。というか、仮にコイツが優勝してしまったらどうなるのだろうか……
3990年代も相変わらず最下位を走り続けていたが、終盤で意外な活躍を見せる。
リンク先は SCP-2317「異世界への扉」。
半径数キロにわたる塩田が広がる異世界へと繋がる木製の扉で、この塩田世界の地下には 推定直立時全長200kmの巨大な人型実体が封印されている。
巨人は7本の鎖に繋がれており、これらは地上に突き出た7本の大理石の柱に対応しているが、 既に「鎖」の内6本が破損済。
更にこの「鎖」が破損する度に連動して現実世界に何らかの破壊的なイベントが発生することが確認されており、 第6鎖の破損では最終的に200万人の死者を出す「何か」を起こしている。
この巨人を繋いでいた鎖はこの巨人の同類の骨と腱から造られているとされており、再作成の試みは一切実を結んでいない。
そして 報告書執筆時点から30年前後で最後の鎖が破損し、現実世界に避けようのない破滅が齎されると見積もられている。
O5評議会は尤もらしい偽の収容プロトコルを制定し、収容出来ているように見せかけることで指揮系統の混乱を防いでいる。
2048年失格で34位。どうやらこの巨人もなんとかなってしまったらしい。
カブトヤロー
リンク先は SCP-3003「歴史の終わり」。
地球から208光年の距離に存在し、あらゆる点で地球と似た環境条件を持つ居住可能惑星。
生理学的に地球のものと区別のつかない非異常性の「人間」が約200億人居住し文明を築いているが、その在り方は我らのものとは大きく異なる。
彼らは全員が「 マルセ」と呼ばれる小型の カブトムシに似た生物……正確にはこの「マルセ」もまた、ある真核生物の寄生により異常化しているが……による寄生を受けており、新たに生まれた子供にもマルセを寄生させることが当たり前になっている。
マルセに寄生された「人間」は マルセにとって利益になると彼らが信じる活動を最優先に掲げるようになり、感情が抑制されて過度に論理的になる。
利益になりそうな活動が見出せない場合は娯楽活動も行うが、 それらも全て何かしらの形で「マルセ」が関与するものである。マルセの育成地を訪れるとか、マルセの羽音の録音を聴くとか、マルセの質感を模倣した服を着るとか。
生理学的に人間と区別がつかないと言ったが、彼らの遺伝的多様性は「マルセ」の宿主としての適性に重きを置いた組織的な選択的交配により我々の35%程度に狭まっている。彼らは更に今後30年にわたって人工的な遺伝子導入を行うとも発表している。勿論マルセのためにである。
そしてやはりというべきか、彼らの支配委員会は 地球をマルセの拡散場所として利用することに興味を示している。向こう30年程度で惑星間の移動及びテラフォーミングが可能になると見積もられており、彼らの思惑が実現すれば地球も小型カブトムシの奴隷になってしまうだろう。
2037年失格で35位。まぁ危険なことには変わりないが、正直ここまでの連中に比べると対処は難しくない部類だろう。ぶっちゃけ倫理的問題を投げ捨てて反ミーム兵器辺りを使っちまえば流石に滅ぼせるだろうし
馬名の元ネタはカブトシローか。1番人気からの連敗や8番人気からの天皇賞優勝など成績にムラがあり「新聞を読む馬」とも呼ばれた。
ちなみに マジンガーZの主人公の弟・兜シローの名前はこの馬が由来らしい。
リンク先は SCP-6140「真の帝国」。
SCP-140「未完の年代記」の大規模収容違反により、 ダエーバイト帝国が2022年3月20日に蘇るという衝撃的な記事。
様々な関連オブジェクトから、異常存在が支配する非常に敵対的かつ強大な国家であることが示唆されるかの国の復活。
Xデーを前にして、財団はGOCを含む4つの他組織と合同し、史上最も苛烈な戦いが始まろうとしていた。
だが、その結末は意外なものであり……
2022年失格で36位。
リンク先は SCP-3519「静かなる日々」。
2018年12月、とある宗教団体のラジオ放送を起点に爆発的に広まった、「 2019年3月5日に世界の終わりが来るため、その時が来る前に自殺するのが最も望ましい」と感染者に確信させる伝染性ミーム。
極めて強力な拡散性と潜伏性と致死性、更には財団職員メタとも呼べる性質により、本家記事の財団はあっという間に機能不全に陥り、世界とともに静かに崩壊していった。
ローリー・ジョーンズ博士によって報告書の最後に残されたエントリはたった一言、「 19/03/06: いい天気だ。」。彼はどんな思いでこのエントリを残したのだろうか。
2019年失格で37位。この世界の財団はこの最凶ミームの制御にも成功したらしい。もうここまで来ると驚かないが。
ニクニクパニック
リンク先は SCP-2217「鎚と鑕」。
GoI-004「壊れた神の教会」の三大派閥の一つ、「壊れたる教会」が聖地と見なしているギリシャの某島の海岸にある砂浜一帯。
この砂浜では落雷、海岸線の侵食、生物/非生物の漂着などといった自然現象が総じて、明らかに人工的な構造物や機器を作り出す結果になる。その中には「潮の満ち引きによって形成された大都市のモデル」なんかもある。
SCP-610「にくにくしいもの」に深い関連のあるオブジェクトであり、2014年には先述の都市でM4.1の地震と同時にSCP-610が発生する事案が発生。
更に2019/01/01にはSCP-610の本来の発生地であるロシアのバイカル湖周辺にて、 大規模な地震と同時にSCP-610の大群が押し寄せる。
O5評議会はこれらの兆候が XK-クラス世界終焉シナリオに繋がるとして、「壊れた神の教会」との一時休戦、及び協力の締結について議論し、全会一致でこれを可決。
境界線イニシアチブ・世界オカルト連合とも協力関係を結び、2019/12/31に発生するシナリオXK-610-Ωに備えている。
2019年失格で38位。
なお、サイレンスデイズ(その性質上2019/03/05までに決着)よりも下位扱いになっていることから、この世界の財団(達)は上述の「決戦の日」よりも早く決着をつけたと思われる。多分ヴェールも破れていないだろう。
馬名の元ネタは2008年の羽田盃を制したニックバニヤンか。
リンク先は SCP-3125「逃亡者」。名前がない訳ではなく、全角スペース5つで構成されている。
異世界に起源を持つ、 極めて攻撃的なミーム・反ミーム複合体。
異世界での適応と進化により我々人間の精神構造では取り得ることのない極めて暴力的で破壊的なミームを有しているらしく、人間がこれを認識するだけで 当該異常ミームへの強制適応による精神構造の改変、或いは個人の概念自体が破壊されることによる存在の抹消といった結果を招くとされる、非常に危険なオブジェクト。
更にこのミーム複合体は現時点では財団世界に「交差」、言い換えれば不完全な形で顕現しているとされているが、 仮に複合体を構成する全ての要素が完全に到着した場合、数時間程度で世界中の人類が異世界ミームに憑依され、文化や社会といった既存の概念が全面的に破壊されると考えられている。
現時点では表向きSCP-3125の収容室とされる3125ユニット内部 のみがこのミームの影響を受けない宇宙で唯一の場所とされ、内部では反ミーム部門の職員が対抗手段の研究を続けている……が、状況は芳しくない。
2017年失格で39位。財団はこの史上最悪のインチキミームに勝利したばかりか、なんと適切な調教を施すことでThaumielクラスの反ミーム兵器にしてしまった。流石に怖くなってきた。
3996年にはシンコウエイリアンとキングスカーレットを討伐し、更には馬群の半分を消し飛ばす活躍を見せた。反ミームなので見えないけど。
馬名の元ネタは当然いない…が、「見えない」ことからすると、あるいは牝馬初の年度代表馬に選ばれた名牝トウメイかもしれない。
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