登録日:2010/08/29 Sun 10:50:17
更新日:2025/06/06 Fri 10:08:28
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バトルものの漫画や
ゲーム等でよく出て来る、
超能力等を持つ人間達で組織された集団のこと。
大体「敵」として主人公達の前に立ちはだかる。
元々、雇われの傭兵や殺し屋として組織されていたり(
ジョジョの奇妙な冒険3部の敵スタンド使いなど)、ラスボスとかが目的を達成させる為にかき集めたものだったりする(
るろ剣の
十本刀とか)。
一人一人にナンバーや
二つ名等が振られていることがあり、その場合"No.〇までしかいないと思ったら実はNo.〇+1がいる"とか"No.零が存在していた"という展開になったりする。
(BLACK CATの主人公トレインが敵対する「
時の番人」12人に対しⅩⅢだったり、
仮面ライダードライブでロイミュードのチェイスがNo.000であるなど)
これが組織の幹部格で、特にナンバーが4くらいであった場合、いわゆる
四天王ポジションとなる。
仲間意識は高い場合と「仲間? ナニソレ?」な場合があり、後者だと増援にきて始めにすることが負けた味方の始末だったりする。
「貴様はもういらん」
主人公サイド「味方じゃなかったのか!?」
というパターンもお約束。
彼等の持つ能力は異能と言うだけあって、「異常な身体能力」やら「不死身」、「存在を認識できない」、「一撃一撃に即死判定」、「心を読む」、など基本的には強能力である。まずまともに戦って勝てる相手じゃない。
致命的な弱点を持っていて、それが解ればあっさり倒されてしまったりする。
それを戦いながら探していくのが一苦労だったりするのだが、
ゲームだと戦闘開始直後に解ってしまったりする。合掌。
ロックマンでは特にこれが顕著で、ボスからは相互に弱点となる特殊武器が取得できるのだが”
ゲームの初期開始時最初に選んだ”ボスには弱点武器なしで挑む。
しかし終盤のボスラッシュになると”すでに全ボスから特殊武器を得ている”ため、初めは弱点武器なしで挑んだ相手も開幕から弱点を突けてしまう。
メンバー達の性格等も様々で、騎士道or武士道に通じる精神を持つ者から、金より殺しの狂人、
常に奇妙な動き(踊り)をしている変人(大抵それで銃弾を避けたりする)、筋肉や骨に惚れる変態(
犬夜叉の七人隊など)だったりと様々。
まさにイロモノ集団。
また、能力が凄ければ散り様も凄い。
コブラ部隊とか特に。
1:文字通りの集団型異能
スクライドのダース部隊や
スプリガンのCOSMOSなど。もっともCOSMOSは十分強く、スポットの当たるキャラもいたが。ちなみに、前者は純集団型、後者はチーム型と名付けるべきものと言えるかも知れない。
区別としては「複数人でひとつの異能」を運用する状態となっているか否か。(ダース部隊は複数人のアルター使いが一つの巨大物体を出現させる。COSMOSはテレパシーを以て有機的に連携しているが、個性自体は完全に消滅した訳ではなく、個々人がテレパシストと定義できる。
ARMSのレッドキャップスも同じで、再生能力なども個別に持つ。より個性が強いチーム型能力者集団は、コメントに挙げられた
ワールドトリガーのボーダーだろうか)
 
個性ある主人公など(
ワートリで言うと黒トリガー)と対比的な「規格・基準のある能力・集団の運用」がコンセプトな面がある。
「このガスラ様の"狂った熊蜂(マッドホーネット)"は〜(能力解説)」→あっさり主人公の念波で圧殺される
(1986年頃 柴田昌弘「紅い牙-ブルー・ソネット-」のESPユニット・オクトパスより。ちなみに彼らは複数人で一つの異能を操るタイプ)
地味にジョジョ3部連載(1989)の前である。
「可視化された異能」の概念より前から「集団運用されるかませチーム」の概念はあったらしい。タグの「能力解説→即死」のテンプレも体現してくれている。
古典的な例としては、かの『バビル2世』にも「宇宙ビールスに感染した人々」が複数で念波を放って来たりするシーンがある。
ただ彼らは一般人が感染により力を得て、手をつなぐ数が増える事で強化されていく。
そのため「ネームドの異能者や戦士ほどではないが、一定数揃えるのも困難」という訳でもない。
やや劣るとはいえエリート・特殊な才能を持つことが前提の前述のキャラクターたちとは少し違う。
どちらかと言うと
パーマンのパータッチ、
うしおととらでの山魚撃破前の法力増幅シーン、
シドニアの騎士における掌位などの描写の祖先と言える。
バビル2世は彼らの追撃を受けるも「手を繋いだままでは移動困難な難所(鉄橋の欄干)」を通ることで一瞬手を離させ、その際に一人ずつエネルギー衝撃波とワクチンで仕留めるという各個撃破戦術を取った。(前述の通り元は一般人なので、強化されていても極端に手こずる程ではない)しかしバビル2世の
超能力は消耗が激しいことと数が多い事で大いに苦戦を強いられ、決してかませ等とは呼べない恐るべき異能者集団であった。
彼らをモデルにした国際警察機構エキスパート集団はあっさり蹴散らされたが。
他にも『バビル2世』にはヨミ率いる異能者集団が入れ替わり立ち代り登場してバビル2世と熾烈な戦いを繰り広げており、また続編『その名は101』においてはCIAの人造超能力者部隊と戦うことになる。
手塚治虫の「ノーマン」でも、敵のゲルダン人は特殊能力はあるものの基本的にはほぼ同じ性質を持ち、敵全部がネームドではない異能者と言える。こちらはチーム型。
彼らは変身能力で敵地で潜入・破壊工作を行い、硬質な乗り物「仮死ボール」に収まり、その大集団の物理的な津波と軽度の再生能力によって相手の要塞すら圧倒する戦術を用いる”軍隊”としての高い性能を持つ。
 
絶対可憐チルドレンにおける未来予知にも純集団型異能と言える描写がある。超度(レベル)の高くない
予知能力者複数が集まりカプセルに入ってマシンで連結される事で、ひとつの高精度な未来予知を行う装置として働く。
 
2:主人公の味方組織
ARMSの「ブルーメン」(ARMS持ちは二人だけど)やうしおととらの「光覇明宗」などは組織全体としてだいたい主人公の味方。先に挙げた
ワールドトリガーのBORDERなどもそう。
 
うしとらの伝承候補者は敵異能集団だった時期もあるが、最終的にはほぼ和解。流のにーちゃんの最期は完全な私的決闘なので例外だろう。
ちなみに
ダイの大冒険でレギュメンの元六大軍団長
クロコダインなどは「敵組織を裏切った」ポジションである。
ザボエラとか含め基本的には最後まで組織は敵。
3:第三者系機関
HUNTER×HUNTERの
陰獣など。特に後者は、主人公たちに結果的に影響を与えている面はあるが、対立も味方もしておらず直接の面識や関係すらない。
HELLSINGの特務機関イスカリオテは「
吸血鬼(死者を冒涜するグールやその生みの親)絶対殺す」や「英国国教会ムカツク」といった宗教上の信念をメインに主人公インテグラたちと対立している。
このため
吸血鬼主人公のアーカードやそれを鬼札として擁する円卓も嫌っている。が、それはそれとして
吸血鬼集団であるミレニアムが暴れるのも絶対に許さないよ!
なので作中「最高のタイミングで(あいつらが殴り合いしてるところを)横殴りする」というセリフを残すなど、明らかに純粋な敵とも味方とも言えないポジションにいる。
 
このように、異能集団は記事冒頭からの概要的なお約束パターン以外のものも割とある。
異能者集団≠全員異能者であったり、異能者集団≠異能者だけがコントロール権を持つ独立した存在であったりする。
HUNTER×HUNTERで言うと蜘蛛は彼らだけの独立集団だが、陰獣は能力者の描写がない十老頭の武闘派の部下たちの集まり。
一覧表の中では絶チルのパンドラは
超能力者だけの集団で、チルドレンたちBABELのチームはノーマルが指揮を執る。
HELLSINGの13課もマクスウェルは描写からするとフツーの人間である。ネタバレとしては
某作品の人物も異能というか、異生物ではない。
主な異能集団
アニヲタ異能集団No.801"
Wiki篭り"
複数の人間からなり、個々の持つ知識を用いて追記・修正する事で項目を最良のものへと変えることができる。
但し異性に対する免疫は皆無。
    
    
        
-  東京アンダーグラウンドの公司(カンパニー)もこれに該当するのか  -- 名無しさん  (2014-01-22 19:38:12)
-  ブラックエンジェルズのホワイトエンジェルズあたりが元祖か?  -- 名無しさん  (2014-01-22 22:11:45)
-  たぶんこの手の話は神話とか仏教やらが元祖じゃないの?  -- 名無しさん  (2014-01-22 22:13:50)
-  四天王とか十二神将とかか  -- 名無しさん  (2014-01-22 22:22:20)
-  幾つか追加。近年の作品は 主人公チームに殺されず、真の敵を倒す為に共闘するのも多いな  -- 名無しさん  (2014-02-05 14:36:00)
-  大本のモチーフは神話・伝説の類だとしても、(日本において)現在風の『能力者集団』の源流となったのは山田風太郎だろう。今より半世紀も前に「甲賀忍法帖」で各々長所/短所を持った異能集団を創作した功績は偉大。  -- 名無しさん  (2014-02-05 15:08:31)
-  マイナス十三組、な  -- 名無しさん  (2014-05-02 02:05:00)
-  十傑衆は仲間同士の仲も良いうえに全員ヤバイくらい強い  -- 名無しさん  (2014-05-02 19:05:32)
-  仲良しと言うならリリなののナンバーズも割と良い方。え? サドメガネは捨て駒扱いしようとしてた? 誰それ美味しいの?  -- 名無しさん  (2014-06-23 09:59:21)
-  ↑↑華麗なるヒィッツカラルドさんを忘れるな。  -- 名無しさん  (2014-08-25 15:59:56)
-  「異能戦記」という漫画を忘れるな!  -- 名無しさん  (2014-08-25 16:51:02)
-  小林よしのりの「異能力戦士」思い出した。内容やコンセプトは面白かったんだが、いかんせん絵が気持ち悪かった。でも本当に面白かったんだよ。  -- 名無しさん  (2014-08-25 16:57:23)
-  コブラ部隊はボスのカリスマのおかげか仲間意識高め 逆にデッドセルは利害関係の側面が強い シャドーモセスのときのFOXHOUNDha  -- 名無しさん  (2014-08-25 17:17:17)
-  ↑ミス FOXHOUNDは仲間意識はともかく目標が一緒だから一名除いて裏切り等は無し  -- 名無しさん  (2014-08-25 17:18:50)
-  さよなら絶望先生の2のへはある意味異能者集団ではないか?  -- 名無しさん  (2014-08-30 14:57:10)
-  ↑成る程。諜報に便利なステルス人間(名前何てったっけ・・・ま、いいや)もいるしね。  -- 名無しさん  (2014-08-30 15:07:44)
-  2のへは戦闘部隊、情報収集、後方支援、軍医と戦いに必要な要素は全て揃っている  -- 名無しさん  (2014-09-04 16:36:24)
-  大体、異能だけではなくサイコパス力も試されるとかなんとか  -- 名無しさん  (2014-09-04 16:40:00)
-  普通の人間じゃないことに耐えられずに歪んだ弱い奴と、異なることを受け入れてなお気高く生きていける強い奴に二極化する傾向があると思う。もっとも、後者なら悪に加担せずそのまま味方になるので敵対するには相応の理由が生じるだろうな  -- 名無しさん  (2014-09-04 16:44:23)
-  ゲーム系だと、メジャーどころはこんな感じか?  -- 名無しさん  (2014-09-11 23:13:26)
-  ↑ミスった…すまん。ゲーム系だと、マリオシリーズより「コクッパ七人衆」、ロックマンシリーズより「8大ボス」、ロマサガ2より「七英雄」、メタルギアより「コブラ部隊」、MHシリーズより「古龍+古龍級モンスター(クシャルダオラ、シャガルマガラ、キリン、ラージャン等)」あたりがメジャーどころかな。ポケモンの四天王やジムリーダーは敵というよりは目標なので少し趣旨が違う気がする。  -- 名無しさん  (2014-09-11 23:17:07)
-  紹介順がよくわからないので人数別に並べ替えたい衝動に駆られるが知らない作品が多くて手が出せん…  -- 名無しさん  (2014-12-29 14:16:31)
-  とあるの暗部組織は……多くて5人位だから入らないか  -- 名無しさん  (2014-12-29 14:34:43)
-  X-MENは違うのか?  -- 名無しさん  (2014-12-29 16:08:45)
-  ↑3作品順するのはどう?  -- 名無しさん  (2015-12-02 20:57:44)
-  十天君か  -- 名無しさん  (2015-12-15 22:14:04)
-  鰤の、星十字騎士団もこれか?  -- 名無しさん  (2015-12-17 12:09:59)
-  キルラキルの本能字学園四天王も最初はテンプレ通りの仲悪い幹部集団だったのが、後になっていい戦友同士になってたな  -- 名無しさん  (2015-12-17 12:24:40)
-  ↑それは四天王ポジションに書いた方がいいのでは?  -- 名無しさん  (2015-12-19 21:05:18)
-  怪人枠がレギュラーになる率が高かったり、戦闘員のいない(少ない)ショッカー的な連中、というイメージ(特撮脳)  -- 名無しさん  (2015-12-19 21:44:40)
-  封神演義の十天君や十二仙もそうか  -- 名無しさん  (2015-12-19 22:21:32)
-  実力がピンキリでメンバーがコロコロ変わるソウカイ・シックスゲイツとか全員が強いザイバツのグランドマスターとかニンジャの力を得た権力者達が集ったアマクダリの12人とか。どれも趣がある。  -- 名無しさん  (2015-12-20 03:16:44)
-  仮面ライダーのミュージアム、ホロスコ、フェムシンムとかはどうだろう?  -- 名無しさん  (2016-06-02 13:32:45)
-  これは挙げていったらキリが無いな。もう少し分けられないか?  -- 名無しさん  (2016-06-28 13:55:55)
-  異能者集団言うからキリコがいっぱいいるかと思ったw  -- 名無しさん  (2016-06-28 14:16:45)
-  数が多くて強いという設定故か、かませだったり活躍しないで退場したりと扱いに格差があるね  -- 名無しさん  (2016-06-28 14:57:47)
-  全員が異能者じゃない集団もあるな  -- 名無しさん  (2016-08-04 20:59:25)
-  上で甲賀忍法帖のことが書かれてたけど、忍法帖シリーズで一番ヤバイ集団は「忍法封印いま破る」の甲賀五忍衆  -- 名無しさん  (2017-01-10 20:25:50)
-  ワールドトリガーのボーダーなんかは、2(主人公の所属組織)でかつ1(作中でも継戦&連携重視で武装を規格化してると明言)だな。規格化されてはいても個人・部隊の技術・性格や武装の選択で個性が出てるが。で本当にオンリーワンの異能者たちと当たるときも落とされながら情報を共有して、集団運用と数の力で優位を取っていく。  -- 名無しさん  (2018-03-05 16:08:47)
-  集団でいがみ合ってると嗤われるけど、かといってDグレのノア一族みたいに仲が良好だと本気で攻略不能になるから匙加減が難しいよな…  -- 名無しさん  (2019-08-07 11:05:07)
-  何のかんのと言いつつ、みんな異能者集団とか四天王とか大好きだよね  -- 名無しさん  (2019-08-07 11:08:11)
-  ↑(2014-06-23 09:59:21) サドメガネだけご主人様と一緒にブタ箱行きになったからセフセフ  -- 名無しさん  (2019-08-07 11:09:33)
-  ↑2うん大好きさ☆ 正直出てきたらすごいワクワクする  -- 名無しさん  (2019-08-29 07:02:34)
-  特戦隊や七武海みたいに非能力者も混ざってるけどキン肉マンだと六騎士、知性チーム他、無量大数軍も当てはまる  -- 名無しさん  (2020-02-18 22:02:46)
-  X-MENについて触れなければこの項目名からみられる内容としては片手落ちだとは思うんだが、自分はそこまで詳しくないのと記事のどのあたりに入れ込むかっていうのが大分難しいな。アニヲタwikiに項目があるから詳しいことはそっちに任せればいいんだが  -- 名無しさん  (2022-01-02 12:01:36)
 
 
最終更新:2025年06月06日 10:08