初出:第173話
声(ドラマCD第2弾):浅野真澄
声(ドラマCD第6弾):井上 喜久子
家族構成
父:前ギーベ・ハルデンツェル
母:前ライゼガング伯爵の孫娘 (ヴェローニカの異母姉)
兄:
クラウディオ(
ギーベ・ハルデンツェル)
甥:
甥:
容姿
髪の色:深緑
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瞳の色:黒
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深い緑の髪を複雑に結い上げている。見た感じ30代半ば。
姿勢が良く、動きの一つ一つが優美で上品。
地位
階級:上級貴族
職種:文官
年齢と属性関連
- 誕生季:秋
- ローゼマインとの学年差:+29 or +30(どちらが誤記かによる)
エルヴィーラ視点の回
ドラマCD6 特典SS 本音を出せる場所
作中での活躍
フルネームは「エルヴィーラ・トータ・グートハイル・フラオ・リンクベルク」(リンクベルク家の第一夫人、グートハイル家の娘、エルヴィーラ)。
カルステッドの正妻。ローゼマインのお母様。
上級貴族の正妻として考えるならば、とてもいい女。騎士団関係の仕事で夫が留守にしていても任せられる。
貴族としての利益を確保し、上級貴族に相応しい社会貢献をして、周囲からの賞賛を得ながら、自分の趣味にも妥協しない。
カルステッドとの結婚は、異母叔母であるヴェローニカからの嫌がらせから守るための政略結婚だった。
カルステッドの第二夫人の
トルデリーデと第三夫人の
ローゼマリーの親族同士の確執では、カルステッドがローゼマリーに味方したため、トルデリーデに味方した。
トルデリーデが
ニコラウスを産むと、トルデリーデがヴェローニカの後ろ盾でカルステッドの後継者をニコラウスにしようと画策したため、エルヴィーラはトルデリーデとニコラウスを警戒対象にしている。
後に、
シャルロッテを攫い、ローゼマインが毒を受ける隙を作った
ジョイソターク子爵(ローゼマリーの兄)が捕まった事で大義名分を得て、煩わしかったローゼマリーの親族を徹底的に排除した。
また粛清に乗じて、トルデリーデがヴェローニカの手先として犯した罪の証拠をいくつか騎士団へ提出し、結果トルデリーデは捕らえられた。
アウレーリアがランプレヒトに輿入れしてきた時から自身の管理下に置いて
旧ヴェローニカ派との接触を断っていた。
染色コンペとその帰りの会話で、アウレーリアに
エーレンフェストに馴染む意思があることを確認できたため、本館でのお茶や食事に招いたり、派閥入りを認めたりした。
エックハルトが家を出て
アーレンスバッハに行くことが決まり、ランプレヒトとコルネリウスのどちらが家を出てエックハルトの家を引き継ぐのかを話し合うことになった際に、
ライゼガング系の親族の様子から、自分達の方が家をでると提案したランプレヒトに対し、出産間際なアウレーリアの立場と安全を最優先にするように告げ、ランプレヒト達が家を出ることを許さなかった。
粛清時は、アウレーリアが疑われることを回避する為に、アウレーリアを本館に移し、面会依頼をエルヴィーラの名ですべて断り、カルステッドの職権乱用と連携して事情聴取の呼び出しも断った。
加えて、トルデリーデが暮らしていた離れを閉鎖すると共に、離れの下働きを全員解雇することで、徹底してアウレーリアと生まれたばかりの孫息子
ジークレヒトを守った。
ヴェローニカから疎まれ嫌がらせを受けていた為、ヴェローニカから疎まれている
フェルディナンドや
フロレンツィアに同情的であった。
エックハルトに対しては、エックハルトがフェルディナンドに名捧げしたり、フェルディナンドの神殿入りで失意に落ち込んだり、エックハルトが妊娠したばかりの
嫁と死別したりと、心労が絶えなかった。
ランプレヒトについても、ヴェローニカとの
ヴィルフリートの側近打診にまつわる攻防で、苦労した。
コルネリウスに至っては、二人の兄の苦労を見て、無気力で、やればできるのに本気で取り組もうとしない姿に腹立たしい思いをしていた。
ローゼマインがヴェローニカとその弟である
神殿長のたくらみで危機に陥っていたことに同情したところもあったようだ。
ローゼマインについては、カルステッド達から平民だということを知らされていたことに加えて、自分での身辺調査し、本当の家族まで突き止めていた。
息子しかいなかったため、フェルディナンドに頼まれて、娘ができたことに目を輝かせ、受け入れ準備にはかなり力を入れた。
ローゼマインを実子として洗礼を上げさせたことで、苦労が多かった人生に転機が訪れた。
ローゼマインはエルヴィーラにとって、春を呼ぶ水の女神であったようである。
政略結婚から始まりお互いに義務と役目を一番に置く関係だった夫婦関係が、ローゼマインを話題にすることで充実した夫婦関係に変化した。
ローゼマインからのレシピや流行の発信で自らの派閥が強化できた。
本の出版を介して、自らの趣味を満足させることができたとともに、実家に工房を作ることで現金収入を確保できた。
ローゼマインがきっかけとなって儀式を見直したことで、実家の領地が豊かになった。
フェルディナンドが復権したことで、エックハルトに活気がよみがえった。
ヴェローニカが遠ざけられたことで、ランプレヒトに関連する嫌がらせもなくなった。
コルネリウスもローゼマインに触発されて勉学にいそしむようになり、ローゼマインの側近から嫁を迎えることもできた。
フェルディナンドとエックハルトの為だけでも、平民の子の実の母役を引き受けるにたると考えていたが、
ローゼマインがこれらの多くのことをもたらしてくれたことから、深い感謝を抱くと共に母として支えよう思った。
ローゼマインが、神殿とフェルディナンドの方が落ち着く様子を示していたこと、城にはフロレンツィアがいることから、表立って手を出そうとはしていなかったが、陰ながら母親としてのフォローや心配りを続ける。
以下、エルヴィーラがローゼマインに対して行ったフォローや心配り一覧。
・事業に関する寄付金集めの相談を受け、お茶会を開いてお金の集め方を示す
・成人女性の忌避率が非常に高く、新産業を推進すべきアウブ第一夫人さえ一度も赴いていない神殿に、自ら足を運ぶ
・上級貴族の伝手が少ないローゼマインの専属商人を、自分が贔屓にしている商会であると教材販売の場で周知させる
・常識不足が原因で、ローゼマイン自身が困る事態に陥るであろう案件を進めていると察知すると、素早く手と口を出す
・迫りつつある危険の回避を可能とすべく、
ゲオルギーネ派のリストを作成し、「ローゼマインをよろしくお願いいたします」と添えてフェルディナンドに文を送る
・ジョイソターク子爵に怒りを込めてローゼマインは自分の娘だと宣言する
・ローゼマインの側近の婚約者探しをする
・中級・下級貴族や、他派閥との接する際の問題点を諭した上で、ローゼマインに他派閥との付き合いを周りに認めさせる手段を教える
・
プランタン商会との
契約魔術の意味を理解した上で、契約破棄と再契約を指示する
領主命令に対して、ローゼマインの心が折り合いをつけることができそうな考え方を示す
・
ギーベ・ハルデンツェルの歌ってほしいという要求にローゼマインが困っているのを見て、代わりに自分が演奏することを引き受ける
・アウレーリア関係で、ローゼマインの身辺の安全を確保しつつ、家族関係を築けるよう接点を持たせる
・ヴィルフリートがライゼガング系貴族とのやりとりを望んでも、ローゼマインに頼らず、ランプレヒトが矢面に立てと命じる
・ローゼマインの中央行きが確定した際に、親子協同の隠し部屋の作り方を教える
・ローゼマインの関係者の身の振り方や、関係者への接し方に対して助言する
・フェルディナンドの連座回避達成や、ローゼマイン自身の行く末に対して、母としての心を示す。
などなど。
エルヴィーラがフェルディナンドに対して遠慮していたことや、フェルディナンドがローゼマインに対して告げた貴族の家族論の影響で、
長きに渡り、ローゼマインの心の内に、エルヴィーラに対する距離感が残り続けていたが、
14年春に、ローゼマインの出自を知ったうえで我が子として受け入れてくれていたこと、ローゼマインが思い切って、
エーファに甘える時のように伸ばした手を、しっかりと受け止めて握り返したことなどから、
距離感がぐっと縮まり、凄くて尊敬できる貴族のお母様から、凄くて尊敬できる自慢のお母様になった。
ローゼマインのお菓子を気に入ってレシピを交換した。家を預かるため料理のレシピには慎重で、時間をかけてやり取りをする。
また、フェルディナンド様応援団で、ミーハーな部分もある。日常におけるちょっとした情報でも食いつきが良い。
フェルディナンドの
フェシュピールコンサートが決まった時は、フェルディナンドに最も近い席を確保した。
演奏会の打ち合わせという名目で
神殿へ時折訪れ、フェルディナンドに会い、ローゼマインのレシピの料理も食べていった。
演奏会当日は聞き入って失神する者が立て続けに出る中、最前列で打ち震えながらも堪えきる。そして販売された全てのイラストを購入した。
印刷工房を実家の
ハルデンツェルに作らせてからは、恋愛物語を作ったりと新しい趣味を見つけて、とても生き生きしている。
恋愛話に目がなく、自らの趣味を満たす為に実家に工房を作るなど、本を前にしたローゼマインと非常に似ている面がある。
フェルディナンドがアーレンスバッハへ婿入りが決まったときは、お話の中だけでも幸せにするため
フェルネスティーネ物語を作り上げた。
なお、エーレンフェストの学生達は、自身の恋愛話がエルヴィーラに渡ると
ユルゲンシュミット全域の晒し者になる可能性もあるため、見つからないよう協力しあってる模様。
粛清後、ボニファティウスがライゼガング系に取り込まれそうになっている状況を重く見て、ランプレヒトに対し、少なくとも領主夫妻が側近の再編成を終えるまで、できればローゼマインと婚姻するまで、ライゼガング系貴族を刺激しないことを第一に考えて行動するよう、ヴィルフリートに忠告することを促した。
エーレンフェストで行われた、エックハルトと
アンゲリカの色合わせや婚約式において、婚約に至る経緯とアンゲリカが第二夫人の予定であることから、アンゲリカの家の負担が少なくなるように取り計らった。
同時に、周囲から悪く言われないよう丁寧に教えた為、その教えが、アンゲリカの妹である
リーゼレータと、上級貴族である
トルステンの婚約式においても大きな助けとなった。
ローゼマインの中央行きが決まった際に、リーゼレータの同行を望むローゼマインの願いをかなえる為に、リーゼレータの家の跡継ぎ問題の解決を請け負った。
「物語はその揺れがあるのが楽しいのですけど、わたくし、自分の人生は揺らぎなく安定している方を好んでいるのです」
経歴
前29年秋 or 前28年秋 誕生
前22年秋 or 前21年秋 洗礼式
前14年冬 or 前13年冬 貴族院卒業
前12年夏 カルステッドと結婚する
前11年冬 エックハルトを出産する
前09年冬 ランプレヒトを出産する
前03年春 コルネリウスを出産する
01年頃 ローゼマリーの親族が騒動を起こした際に、トルデリーデの肩を持つ
08年春 ローゼマインを実子として受け入れる
城の北の離れのローゼマインの部屋を整える
エラに対して、リンクベルク家厨房への立ち入り許可を出す
ギルベルタ商会をリンクベルク家へ呼び出す許可を出す。以降、得意先になる
08年夏 ローゼマインの実母の立場で、ローゼマインの洗礼式を行う
フェシュピール演奏会をサポートする
09年春~夏
ブリギッテの衣装お披露目をサポートする
10年夏 ブリギッテの結婚相手を整える
10年秋~冬 恋愛本の原稿を執筆し、ローゼマイン工房で印刷・製本をさせる。以降、本格的に執筆活動を行う
10年秋 ハルデンツェルに印刷工房を立ち上げるべく、兄であるギーベ・ハルデンツェルを説得する
11年春 プランタン商会を介して
グーテンベルクをハルデンツェルに派遣させる
11年冬 文官として復職し、印刷業や製紙業の統括役となる
下町の汚物処理設備と
エントヴィッケルンに関する調査を統括する
12年頃~ ローゼマインの側近希望の
ベルティルデの側仕え訓練を引き受ける
12年春 ローゼマインのハルデンツェル出張に同行する
ハルデンツェルの春を呼ぶ儀式に参加する
12年夏 アウレーリアの受け入れを整える
12年秋 染色コンペをサポートする
ローゼマインの
グレッシェル出張に同行し、
ブリュンヒルデと共に
ギーベ・グレッシェルを説得する
13年春~14年春 フェルネスティーネ物語を執筆し、印刷・製本化させる
13年春 ローゼマインの
ライゼガング出張に同行し印刷業の最終確認を行う
13年冬 粛清後の騒動を抑えるべく、ライゼガング系の調整を開始する
14年春
ミュリエラの名捧げを受ける
リーゼレータの家の問題の調整を引き受ける
リンクベルク家のローゼマインの部屋に隠し部屋を登録する
フィリーネの後見人を引き受ける
14年春~15年春のどこか ミュリエラの主(保護者)として、カルステッド家に身柄を引き取り生活の場を与える
14年冬頃 ローゼマインに少しでも早く新しい本を届けるべく、省魔力の転移陣を使って、見本だけでも各地から城へ送ることを提案し文官達と研究する
15年春 ローゼマインとフェルディナンドの婚約式に出席する
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