「ポケットモンスター 金・銀」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
本項ではゲームボーイカラー対応ソフト『ポケットモンスター 金・銀』と、マイナーチェンジ版であるゲームボーイカラー専用ソフト『ポケットモンスター クリスタルバージョン』の両方を紹介します。
判定は全て「良作」です。
【ぽけっともんすたー きん・ぎん・くりすたるばーじょん】
大人気シリーズの2作目。
実時間経過と同じく前作?から3年後の物語で、舞台は和情緒あふれるジョウト地方。
GBCに正式対応しカラー表現が可能になったことや、当時のGBソフトとしては珍しい時計機能、後のシリーズ作品でも重要となる様々な新要素で注目を集めた。
社会現象となった前作への評価に加え、アニメや雑誌の広報、延期に次ぐ延期などから、本作に期待するファンは非常に多かった(詳細は余談の項で)。
約1年後にはマイナーチェンジ版『クリスタルバージョン』発売された。因みに『ポケモンスタジアム金銀』と同時発売である。
後のマイナーチェンジ作と比べると変化は少なめだが、前作の『青』『ピカチュウ』と比較すると新要素は多い。
後述するモバイルシステムGBの旗艦タイトルでもあった。
この世界には、ポケットモンスター(通称ポケモン)という生き物が住んでいます。
ずっと昔から人間とポケモンは、なかよく遊んだり、いっしょに力を合わせたりして暮らしてきました。
が、その生態には謎が多く、ワカバタウンのウツギ博士をはじめ、いろんな科学者がポケモンの研究を続けてきました。
そんなある日、ウツギ博士はポケモンじいさんと呼ばれる知人から1通のメールをもらいます。
「すごいものを発見したから見に来てくれ!」…というのですが、ウツギ博士は研究に追われる毎日。出かけることができません。
そこで近所に住む仲良しの少年・ゴールド(主人公)を研究所に呼び、「どんなものなのか見てきてくれないか?」と頼みました。
やさしくて好奇心の強いゴールドは、こころよく引き受けます。
するとウツギ博士は3匹のポケモンを見せ「好きなポケモンを1匹、パートナーとして連れていくといいよ」と言いました。
初めてポケモンを手にしたゴールドは大喜びです。一方、そんな様子を窓の外からジッと見つめる人影が…。
ゴールドと同じくらいの年の少年です。ゴールドが不審に思い、外に出て話しかけてみると「人のことジロジロ見てんなよ!」と、乱暴に突き飛ばされました。
この少年はいったい何者なのでしょうか。そしてポケモンじいさんの大発見とは…。
(金版の説明書より引用)
根本的なゲームシステム自体は前作と同一である。
以下、前作から変更・追加された点を記す。
なお以下の追加要素のほとんどは、少しずつ形を変えながらもほぼ後作に続投され続けている。初代の続編であると同時にシリーズのテンプレートを固めた作品と言えるだろう。
カラー対応、グラフィック刷新
個性豊かな新ポケモン
色違いポケモン
性別の導入
「育て屋」の仕様変更とポケモンの「タマゴ」
なつき度
ポケルス
時計機能
便利ツール「ポケギア」
対戦面の調整
おおむね前作の仕様を踏襲しつつ、複数のタイプ追加とタイプ間相性の変更が行われている。
前作での強タイプを弱体化させ、逆に不遇だったタイプの処遇を改善するための措置であり、タイプバランスが大きく変化した。
これらの仕様変更は後のシリーズを通しても大変珍しく、14年後に発売される『X・Y』まで今作の仕様が続いた。
どうぐ
サブイベントやストーリーが多数追加
タイムカプセル
UIの改善や便利要素の追加
ふしぎなおくりもの
前作からの正統進化
大幅に改善されたドット絵
カラー対応
新システム「タマゴ」
幅の広がった対戦要素
シナリオやキャラ周り
セーブデータ保持用の内蔵電池の消耗が早い
今作における御三家の格差
+ | 具体的な不遇さ |
捕獲難易度が異様に高過ぎる徘徊系
秘伝技の増加による不便さ
一部アイテムの入手方法がわかりづらい
面倒甚だしいなつき進化
タマゴに関する問題
+ | 調整不足な点の数々 |
カントー地方の問題点
使い道に乏しいガンテツボール
+ | ガンテツボールの詳細 |
まだまだ粗めな対戦バランス
新ポケモンの活躍がやや地味
前作『赤緑青ピカチュウ』がないと不可能・困難な要素
「タイムカプセル」の問題点
「ふしぎなおくりもの」の問題点
ライバルについて
レベリング手段に乏しい
問題点の一部はリメイク版で改善されることとなった。
1作目の問題点を上手く調整し、さらに様々な追加要素を加えた本作。
それらのほとんどは後作でも引き継がれ、改良されており、シリーズのシステムを大きく進歩させた作品。
またポケモンの世代刷新の際はこの作品に倣い、基本的なシナリオ展開、対戦システムはそのままに、新ポケモンの追加、バランスの調整をメインに行っており、シリーズの方向性を決定づけたといってもよい。
さらに前作との互換性もあって、制作側の意気込みが強く感じられる。長らく発売延期をした作品だが、それに見合った内容といえる。
本作はシリーズものの続編として、一つのお手本と言えるだろう。
永きに渡る発売延期の顛末
熱心な対戦環境の研究
不具合など
幻のポケモン「セレビィ」
アカネのミルタンク
その他
『金・銀』発売後の展開
余談(クリスタル)
体験版のネット上への流出