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龍が如く 極 - (2017/11/14 (火) 20:07:40) の編集履歴(バックアップ)


龍が如く 極

【りゅうがごとく きわみ】

ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 プレイステーション3
プレイステーション4
メディア BD-ROM 1枚
発売元 セガゲームス
開発元 セガゲームス(龍が如くスタジオ)
発売日 2016年1月21日
定価 6,490円(税別)
レーティング CERO:D (17歳以上対象)
判定 なし
ポイント シリーズ10周年記念作品
初代を『0』ベースでリメイク
どこでも真島が襲い掛かる
体力の上がった敵達
龍が如くシリーズリンク


これが、ゲームの極み




概要

シリーズ第一作目の『龍が如く』のハードを変えたリメイク版。
基本的なアクションやシステムは『龍が如く0 誓いの場所』に準拠し、戦闘内容はリメイク前とは大きく変化している。
龍が如くシリーズの「10周年記念作品」としてこれまで培われたノウハウが詰め込まれているという触れ込み。

名越総監督は10年前の初代を見て悔しい思いをしており、公式動画で「追加シーンががっつり入っている」「全部描き切ってやるんだ」という熱意を語ったほか、
初代は唯一楽曲がタイアップができなかったので、B'zの稲葉浩志氏に「BLEED」「Receive You [Reborn]」を書き下ろしてもらうなど、気合の入った展開を見せた。

リメイクによる変化

前述した様に、基本的な部分は前作『龍が如く0 誓いの場所』とほぼ同一になっている。

  • チンピラ、ラッシュ、壊し屋という3つのスタイル(+堂島の龍スタイル)で戦うのは『0』と同じだが、新たに、「超スタイルの極み」が追加。
    • 強敵は一定のダメージを受けるとオーラを出すようになり、そこで桐生がヒートアクションを出せる状態であれば、発動できる。
    • 青がチンピラ、紫がラッシュ、黄色が壊し屋、赤が堂島の龍といった具合である。
      • 『0』では猛威を振るった「壊し屋」スタイルが弱体化している。
  • 成長システムは『0』と同じだが、お金ではなく経験値を使うように変更されている。
  • どこでも真島システム
    • 序盤に真島が桐生を筋を通す男か判断するため、四六時中見張るようになる。そして、桐生が出所して神室町に戻ってきたころに真島と再会、弱体化した桐生を見て失望した真島が、堂島の龍の本来の力を取り戻すために一肌脱ぐという内容。
    • 本作では「桐生が10年間の刑務所暮らしで弱体化した」という設定が追加されており、出所直後の第二章の時点では著しくパラメーターが下がっている。最強であるはずの堂島の龍スタイルは特に使い物にならない。
    • 堂島の龍スタイルを復活させ、元以上に鍛えたいなら真島と戦わなければいけない。神室町を歩いていると、突然真島が襲ってくることがある。
      • 登場バリエーションは豊富。町中のみならず、飲食店、ゲームセンター、コンビニ、キャバクラとどこだろうがお構いなしに真島は現れる。
      • 堂島の龍は「特定条件下の真島を○回倒す」「真島を倒して因縁ゲージを最大まで溜めて、ランクアップイベントをこなす」「シリーズ恒例の古牧師匠の訓練をする」などといった条件をこなすことで強化されていく。堂島の龍のほかに真島のヒートアクションも使うことが可能になる。似合ってないけど
    • 真島はシリーズ恒例のドスで戦うほかにも、『0』で使用した喧嘩師、ダンサー、スラッガーのスタイルでも戦う。
    • 『0』のカツアゲ君のような要素といえる。
    • 喧嘩だけではなく、真島とミニゲームで遊ぶ事で堂島の龍が強化される事もある。
  • 錦山のエピソードの追加。
    • 錦山が凶変した」理由が明らかになる。各章の合間に挿入される。
  • 『0』で登場した「達成目録」も追加。
  • 初代になく後期作から追加された「将棋」「カラオケ」「ポケットサーキット」等のミニゲームが追加された。
  • 新ミニゲーム「昆虫女王メスキング」
    • 『0』のキャットファイトと似たようなもの(と言うかコスチュームを変えただけのキャットファイト)だが、連打の必要がなくなり、全体的なテンポもよくなっている。

評価点

  • グラフィック
    • グラフィックが『0』とほぼ同等のものに。初代のHDリマスターに比べれば圧倒的に向上している。
  • シナリオの補完
    • 前述の錦山に加え、なぜ桐生が刑務所で刺客に襲われたのか、オリジナルではフェードアウトしてしまった柏木が最後どうなったかが補完されている。
  • 過去作の便利機能の追加
    • PS4に移行してからの龍が如くで追加されたダッシュなど、1よりも操作性は上がっている。
    • サブストーリーの時限が無くなり、消化しやすくなった。
    • クロヒョウ2』のように、どこでもセーブができるようになっている。ただしバトル中はセーブができない。
  • 龍が如く 維新!』『0』同様、同行者がいる場合は会話が発生するようになった
    • 伊達さんとの掛け合いや遥との和む会話で移動シーンも退屈せずにプレイできる。伊達の娘の沙耶にまで会話が用意されている。
    • ただ、遥との最初の会話は殺人現場から出て来たばかりの割には和み過ぎな気もしなくはないが。
  • ファンサービスの多さ
    • 龍が如く2』や『クロヒョウ』に登場した店や、『龍が如く3』に登場した東都大病院、『0』に登場したポケサーファイターの17年後の姿、真島の兄さんのセリフなど、かなり豊富。
    • 本作は『0』の続編を意識したような追加台詞が多数収録されている。
      • 下記の問題点の通り『0』の流用が多いが、錦山戦のQTEで『0』の錦山の台詞を使用したりと、適切な場面での流用もあり全て問題とは言い切れない。
    • 究極闘技
      • シリーズ以来出演している伊達刑事が参加し、実際に使うことが可能。今まで散々だったザル警護の理由が明らかになる…?
      • また、桐生が東城会に殴り込みをかけるシチュエーションもあり、そこでは世良や柏木と戦うことが可能。どちらも0の流用だが、どういうわけかここでしか出番のない柏木に関しては戦闘ボイスが新緑されている。
  • 声優は豪華
    • 本作は実力派声優を多く揃えている。また、風間の親っさんやサイの花屋を除いて新録されている。特に麗奈や錦山の演技は高く評価された。
    • また、柏木さんの声優が初代で担当していなかったことも判明した。
      • 2006年に亡くなった囚人番号1356役の鈴置洋孝氏も、新録はせずライブラリ出演している。
    • ちなみに変更された声優も少なくない。ごく一部を除いて*1演技は問題ないが、この辺りは好みが分かれるか。
  • 戦闘システム
    • ラッシュスタイルが若干強化されている。
    • 『5』の怒龍の極みに似た、各スタイルごとに○○の刻という強化技が追加された。L2+R2でヒートゲージを全消費して発動し、一定時間桐生が強化される。また、効果時間中はBGMも変化する。
    • 評価の高い『0』を使い回しているうえ、前作で不評だったギアシステムの廃止や、フィニッシュブロウやスウェイ等の技の直後にスタイルを切り替えられるようになったことからスピーディーな戦闘が展開できるようになった。
    • ただし、後述の改悪部分の方が目立っており、総合的には戦闘システムの評価は否寄り。

賛否両論点

  • どこでも真島システム
    • 真島のコスプレの多さや出現パターンのバカっぷりに関しては評価されている。
      • ゴミ箱やマンホールに隠れるなど当たり前。気がつけば店内に居たり、プリクラを取れば背後に兄さんが映ったりなど、軽くホラーである。
      • 謎のキャバ嬢ゴロ美*2や「そこの桐生ちゃん」と呼び止める真島警官、『龍が如く OF THE END』の如く組員総出でゾンビに扮するなど、正にやりたい放題。『0』の「24時間シンデレラ」の衣装も再登場。
    • しかし、『0』のカツアゲ君と違い、「上から真島」や「下から真島」などのエンカウントは回避ができないことが多く、ストレスの要因になっている。エンカウントを無効化するアクセサリーを装備しても真島の兄さんには効果がない。
      • 終盤になるにつれ、真島の兄さんもステータスが上がるため、倒すのも一苦労。体力、攻撃力ともにそこらのストーリーボスよりも強力になる。
    • これをやりこまないと堂島の龍スタイルが育たない。
      • 堂島の龍は強化しないと全体的なスピードが遅く、ヒートアクションすら使えないという弱体化ぶりを見せる。
      • 堂島の龍を強化するために真島と戦おうとすると、真島の経験値がかなり多く、経験値が3つのスタイルにしか使えないので3つのスタイルがすぐに育ってしまい、堂島の龍スタイルが中々育たない。堂島の龍スタイルを育てたいのに真島の兄さんが出てこない、ということもしばしば。
      • きちんと育てきれば、どのスタイルよりも強くなる。
      • しかしそこまでの道のりが長く、堂島の龍をほとんど使用しないままクリアしてしまうプレイヤーが続出。「堂島の龍を大切にしてほしい」という声もあがった。
    • ストーリーの矛盾も出てきてしまっている。
      • どこでも真島の他、神室町帰還直後に真島と出会ったり、葬儀場で真島と戦うイベント等も追加されているにも関わらず、本編のムービーは殆ど無修正である。変更しているのは真島初登場のムービーぐらい。
      • その為、五章のバッティングセンターで「久しぶりやのぅ」と真島が言うシーンは違和感だらけになっている。桐生の方も既に散々会っているにも関わらず、真島の名を聞いてわざわざ10年前のシーンを思い出している。
      • また、桃源郷へ向かう前にも真島のイベントが追加されたが、とってつけた感が強い内容になってしまっている。
      • また、どこでも真島での真島の性格は後作準拠なため、ストーリーと照らし合わせると違和感が強い。
  • BGM
    • BGMはアレンジされたが、アレンジの方向性に賛否両論。初代のBGMにも良い物が多かった為、「切り替え出来ればよかった」という意見が見られる。
    • 新規BGMにも使いどころに批判が見られる。
      • 「Receive You [Reborn]」は、流す場面に少し問題があり、「大きく盛り上がる」「場面に合っていない」と賛否両論。
        + ネタバレ注意
      • 第十二章の嶋野太との決戦で流れる。追い詰められた場面から、援軍との共闘で黒幕の一人を討ち果たす場面であり、一つの山場であるのは確かである。
        しかし、「メインテーマなのだから錦山とのラストバトルで流してほしかった」、
        「毎回、Receive Youのアレンジをテーマにしてきた真島との対決である第十一章で聞きたかった」という声も存在する。
        ちなみに、海外版では基本的にタイタップ曲は使われないため、嶋野1戦目と同じBGMが流れる。こっちのほうがよかったんじゃねえの
  • 錦山のエピソード
    • 錦山が悪に堕ちていく様を観ることが出来るのは評価されている。
      • 事ある毎に桐生と比較され、組員には嘗められ、桐生への罪悪感と劣等感、嫉妬の感情を強めていくと同時に、由美の失踪に妹の死と様々な絶望が彼を追い詰めていく様が悲痛に描写されている。
      • リメイク前は桐生の親友である程度しか描写がなかったが印象が大きく変わったと高評価。
    • しかし、思慮深い人物であるはずの柏木さんに迂闊な行動が目立ったりと、キャラクターの描写に違和感を覚える粗もしばしば見られる。非常に関わりが深いはずの風間の親っさんや錦の妹も登場しないため、残された疑問も少なくない。
    • また、描かれるのは錦山が悪に堕ちる所までなので、その後の錦山組がどうやって東城会の直系組織になるまで勢力を伸ばしたか、近江連合とはどうやって接触したか、新藤、荒瀬、神田などの組員達をどうやって集めたか、などは描かれておらず空白の十年を完全に埋めるとは言えてない。*3
    • また風間は錦山の独立に錦山に反抗的な松重を錦山組につけており、錦山の不信感を増加さている。何故錦山にこんな人材を送る風間に疑問符が出ることも
      • とはいえ松重は急に三千万を調達できるので、有能な人材ではある。

問題点

アクション面

  • モーション使い回し
    • 過去作でもモーション使い回しが見られたが、本リメイクはかなり露骨になり、構えから技まで一新されたキャラは誰一人いないという有様。敵モーションは主に『龍が如く5』や『0』のものを流用している。リメイク前のモーションを再現しようとする意図はない。
      • また流用の仕方にも問題があり、特に問題視されやすいのはカツアゲ君のモーションを嶋野に流用したり、真島ダンサースタイルを赤井兄弟の兄に流用したこと。キャラやパーソナリティとあってないため、批判されることが多い。
      • 嶋野は確かにパワフルなキャラクターであるが、「素人が力任せに戦っている」カツアゲ君のイメージとは合わないという声が強い。加えて、人外レベルのサイズであったカツアゲ君から縮小しているため、見栄えが良くない。
      • 赤井兄弟の兄は確かにダンサーであるが、一種超人的な真島のモーションを使用する事への違和感がある
      • 他にも相沢のモーションをゲイリーに流用した事も批判されている。
      • また、錦山は『0』のモーションに加え、『0』の柏木のモーションを使用している。錦山は他にも初代にあった家具を持ち上げる等の行動を使わなくなってしまい、総合的に「弱体化した」との声も。
      • 一方、新藤は『維新!』の以蔵からモーションを使いまわしているが、そちらはキャラに合っているとして好意的に見られることがある。
      • また、林も『5』の馬場と『0』の渋澤のモーションを組み合わせているため、そこそこ凝っていると評される。
      • 他にもB-KINGのリーダーも『5』の品田からモーションを使いまわしており、こちらもキャラ的には合っていると見られることがある。
      • 『3』にも登場したキャラクターは『3』のモーションを流用している。
  • 全体的に敵が固い
    • 本作の敵は、攻撃力は低めの設定だが体力や回避能力が高いため、緊張感の薄い長期戦になりがち。特に桐生があまり育ってない序盤が辛くなっている。
    • 高めの体力でありながら、ボス敵はなんと体力を回復してしまう。それを「超スタイルの極み」で阻止しなければならない。*4
    • また、「超スタイルの極み」もパターンが少ないため、何度も使っていると見飽きてしまう。
  • 堂島の龍スタイル
    • 他スタイルを除け者にしない為か、妙な使い辛さがある。例えば、ヒートゲージ上昇量が低く、満足に攻撃で回収できない。(他のスタイルが高いともいえるか)
      他にもダブルフィニッシュブロウがヒート状態じゃないと使えない上にヒートゲージを消費するので気軽に使えなかったり、攻撃速度が遅く、最大強化+ヒートモードでようやく過去作と同等になるなど。
    • その一方で、本作は特に虎落としゲー。従来作でも虎落としは強力な切り札であったが、今作では敵の攻撃に合わせてボタンを押すタイミングが緩い上に条件がそろえば高難易度のボスであろうと一本近くゲージを削るし、周回プレイの場合序盤ボスは即死圏内に入る。
      • 前述の敵のやたらと高い回避能力もひたすら虎落としを狙う戦法に拍車をかけている。 上記の使いづらさに苦しめられる一方で、虎落としさえあればほとんどの戦闘が楽に片付くと言っても過言ではない程極端なバランスとなっており、アクション性を削いでしまっている。
      • 一応、虎落としはヒートゲージが上昇するほど威力が低くなるため、ゲージを消費させて別行動を促し、一辺倒にならないようにはしている。
        しかし、敵と距離を置いた状態から繰り出すことができるヒートアクション「張り手尽しの極み」で簡単にゲージを消費できるうえ、そもそもヒートゲージが最大だろうと虎落としは絶大な威力を誇るため、大した縛りにはならない。
  • 演出が簡素
    • オリジナルから大きく変更された点はないため、物足りなさは否めない。
    • 戦闘面でも後作に合わせた代紋演出こそ追加されているものの、スロー演出は錦山のみ。QTE演出も新規は錦山のみで、真島の使い回し等を含めてもほぼ無いため、物足りない。
  • 九章で行われるカーチェイス
    • リメイク前にもあったのだが、本作では『0』と同じくヒートアイの追加、視点の変更の廃止があるがリメイク前よりは簡単にはなった。
    • ただ、別の点で問題があり、どういうわけか リメイク前と違い途中セーブされない ため、別の意味で難易度が上昇してしまった。
      • 詰み対策と考えるにも、九章は神室町に入れないため、うっかりセーブすると詰みかねない。完全に調整ミスといえる。
    • オリジナルより簡単になったとはいえ難しいことには変わりなく、九章自体が攻略スパンが非常に長い。
      • アップデートで難易度変更ができるようになり、HARD以下なら一時的にEASYに落とす事が出来るようになった。
    • しかし、EX-HARDでは再挑戦も難易度変更もできないので九章の冒頭からやり直しになってしまう。プラチナトロフィーの鬼門になっている。

ゲーム部分

  • 後継作に比べてボリュームが少ない
    • 龍が如くシリーズはシリーズを追う毎にストーリーのボリュームが激増し、サブストーリーやプレイスポットも充実、『5』以降はアナザードラマやシノギと言った別ゲームと言っても良いほどの要素まであった。
    • しかし本作はそれらが充実する前の初代がベースである為、後継作の大ボリュームに慣れたプレイヤーから見れば物足りなさが否めない。
      • それを補うためか、由美の指輪を取り戻したり、犬にエサをやるといったお使い感の強いイベントが全体的に増えている。しかしそれでも低ボリューム感は抜け出せていない。
      • ミニゲームは『0』からの流用が多いため、人によってはマンネリ感も招きがち。
    • 加えて桐生が捕まった1995年の神室町はフィールドを制限されている。PS2も同じだがリメイクなのだから自由に動けるようにして良かったのではという声がある。
      • 本作は『0』と比較して若干安価であること、初回封入特典で『龍が如く6』の体験版が同封されているのを見ると、スタッフもボリューム不足を感じていて何とかしようという意図はあったと思われる。
  • 一部のミニゲームやサブストーリーは削除されている。
    • 初代では置いてあったパチスロ(ボルケーノ)など完全にリメイク出来ていない。
    • サブストーリーの中には発生時期が変更されているものもあり、中でも「死にたがる男」は内容に違和感の生じるものとなってしまっている*5
    • また、『ちょいワルおやじ』など追加部分のテンポが悪く、蛇足になっているサブストーリーもある。
  • キャバ嬢が二人のみ
    • 初代は六人攻略できたが、今回はわずか二人。
      • 二人のうち片方のキャバ嬢は同性愛寄りのキャラ*6であり、キャバクラに相応しくない会話として否定的な意見が上がる。
  • 遥のおねだりがプレミアムアドベンチャーモードのみ
    • 初代は本編と同時進行できたが今回は完全にプレミアムアドベンチャーモードのみになってしまった。
    • 本編中も何度か遥と同行するシーンがあるが、初代と違ってそこではおねだりが発生しない。
    • 確かに初代の頃には本編で強制的にやらされる事に賛否の声があり、シリーズを重ねる毎に仕様が変わって最終的にプレミアムアドベンチャーのみに落ち着いた。*7と言う経緯があったのだが、リメイクである本作までそちらに合わせてしまった為、違和感に繋がっている。
    • おねだりの順番も固定されてしまっており、思うように好きな所に連れて行けない。
    • またスタミナンスパークを飲む時の「くぅ、体に染みわたる~」という遥の名言もカットされている。
  • お馴染みのカラオケも使い回しが目立つ
    • 遥、桐生の新規曲のムービーは本編や『0』の静止画を映すだけであり、いつものような凝ったムービーは無い。そもそも遥は歌える楽曲が一曲しかない。

シナリオ

  • アナウンスされた由美、麗奈の愛の真実が明かされない。
    • 公式の予告で由美、麗奈の愛の真実が明かされるとアナウンスされた割に、増えたエピソードも指輪ぐらいで何故由美は桐生が好きなのか、何故麗奈は錦山が好きなのか、が判明する描写は無い。
    • そもそも指輪も無難なプレゼントとして由美に送るのだが、指輪は相手のサイズを知らなくてはならず急に用意できるようなものではない
    • なのでプレイヤーからは錦山は印象が変わったが二人はさほど変わらないという声も
  • 桐生の神宮戦前の啖呵に迫力が無い。
    • 桐生が黒幕の神宮に対して世良会長の遺言状を見せ、自らが東城会4代目を継ぐと宣言にするが、今作は無印と比べて少々声に迫力が足らない。
    • 龍が如くシリーズでも屈指の名シーンでもあり、その変更に残念に思うユーザーもいる。
  • 秋山駿が出演しない
    • 秋山はミレニアムタワーが爆発して落ちてきた金を集めて金貸しとして再起した設定なのだが、もちろん『1』では描かれていない。
    • 本作のシナリオには影響を与えないため問題点とまでは言えないが、リメイクを機に整合性を取るのではないかと期待していたユーザーからは不満の声も見られる。

総評

10周年記念作品であることや、『0』の全体的な完成度の高さ、名越総監督が公式動画で熱意を語ったことで、大いに期待された本作。
しかし過去作の便利要素や過去の描写フォローなどを追加したのはいいが、本作独自の追加要素やゲームバランスが足を引っ張る出来となってしまった。
またゲームボリュームも近年の『0』『維新』などと比べると大きくダウンしているうえに使い回しが多すぎるため、期待していたユーザーを完全に満足させられたとは到底言い難いのが残念な所。
とは言え、不満の内容は『2』以降の作品やリメイク前と比較しての物も多いため、本作を機に初めて『龍が如く』に触れようというユーザーには、十分オススメできるだろう。


余談

  • 発売してから1年後にbest版が出るのがシリーズの恒例であり、本作のベスト版も2017年2月23日に両機種で発売予定だったのだが、延期となった末に結局発売中止となった。なお、このベスト版には『龍が如く6』の序盤をプレイ出来るお試し版のプロダクトコードが封入される予定だった(初回版に封入されていた体験版とは別)。
  • 2017年9月21日に正式にベスト版が発売された(PS4版のみ)。こちらには後に発売される『極2』で使用可能な武器の特典コードや『1』のパッケージデザインに変更できるリバーシブルジャケットが封入されている。
  • 『0』で物凄い大金持ちになってため、後作以降で金で解決する場面が多くなったのではという意見が多かったが、本作で『0』で稼いだ金は全部泡のごとく消えたことが明かされている。