【りゅうがごとくおぶ じ えんど】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() ![]() |
対応機種 | プレイステーション3 | |
発売・開発元 | セガ | |
発売日 | 2011年6月9日 | |
定価 | 7,600円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | |
廉価版 |
PlayStation 3 the Best 2013年2月21日/2,800円(税別) |
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判定 | なし | |
ポイント |
敵はヤクザやチンピラではなくゾンビ ゾンビごときで眠らない神室町 THE ENDなのにシリーズ最終作ではない 全シリーズで最も過激なグロテスク描写 ロードが長く処理落ちが酷い 『4』からの進化は乏しい |
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龍が如くシリーズ |
伝説の男達 最後のケジメ
『龍が如く』シリーズの6作目。公式での略称は「OF THE END」を略した「OTE」となっている。
『見参!』や『維新!』と異なり時代設定はナンバリングタイトルと同じ現代だが、扱いとしてはスピンオフに位置付けられている。
神室町を舞台としたまさかのゾンビゲーで、いつもの歓楽街である通常エリアとゾンビが現れる隔離エリアが存在。
物語が進むごとに神室町はゾンビに侵食されていく。また、作風の変化に伴い、今作の戦闘は銃がメインとなっている。
主人公は前作より続投の桐生・秋山に加え、人気一位である真島吾朗に『龍が如く2』でラスボスであった郷田龍司を加えた4人である。
当初は2011年3月17日に発売する予定であったが、3月11日の東日本大震災の影響で小売からパッケージを回収し、6月9日に発売を延期。
初回生産版に名越監督のコメント及び「龍が如く がんばろう、日本!ステッカー」が同梱された。
2011年3月、沖縄の養護施設アサガオで平和に暮らしていた桐生一馬に1本の電話がくる。
「遥さんをお預かりしとるもんですわ」 桐生にとって娘同然の少女である澤村遥が誘拐されたのだ。
遥の「神室町が…壊れちゃうよぉ!」という悲痛な叫び、神室町はゾンビの巣窟となっていたのだ。神室町の金貸し・秋山駿はいつもの集金に向かう途中、ゾンビ騒動に巻き込まれてしまう。
ゾンビの出現により大混乱する神室町、ゾンビに噛まれた人も次々とゾンビとなっていき被害は増えて街は崩壊する。
自衛隊は鎮圧のために巨大な壁を設置し被害を食い止めようとするが、それは同時に避難の遅れた生存者も閉じ込めるということであった。
体調を崩した秘書の花ちゃんと共に、隔離エリアにある自らの会社のオフィスに取り残された秋山は、花ちゃんを救うために隔離エリアからの脱出を目指す。
嶋野の狂犬・真島吾朗は街にゾンビが現れたことで「まさかゾンビとやりあえる日がくるとはのお」と狂喜しゾンビを狩っていく。
一方東城会はいよいよ真島組が請け負っていた神室町ヒルズが完成し、そのオープンセレモニーを開くはずだった時にゾンビに襲撃される。
更に先日、かつて神室町を手に入れようとした「関西の龍」こと郷田龍司が目撃され、今回の騒動の中心人物ではないかと疑う。関西の龍・郷田龍司はかつての騒動の責任として近江連合を破門され、たこ焼き屋のおやっさんの下で修行をしていた。
そんな時、かつての舎弟であった二階堂哲雄に近江連合への復帰を執拗に打診されるも断る。
そして数日後、神室町にゾンビが溢れ、ゾンビ相手に久々に暴れることとなる。伝説の極道・桐生一馬は誘拐された澤村遥を救いに神室町に戻ってくる。
ゾンビ相手に拳を振るうも今回ばかりは拳では解決しない。
桐生は銃を手にして遥の居場所を探るのだった。桐生一馬と郷田龍司、極限状態で迎えた宿敵との再会、伝説の男達がこの戦いにケジメをつける。
シリーズ恒例の寄り道要素も充実。お馴染みのサブストーリーやミニゲーム、今作オリジナルの要素も満載。
+ | 真島シナリオの展開と衝撃の結末 |
+ | 事件の真相と結末 |
システム
+ | 隠しボスネタバレ注意 |
アクション
シナリオ
+ | ネタバレ注意 |
シリーズ恒例の繁華街でゾンビパニックが起こるという異色作。ナンバリングとは一味違った刺激が楽しめる。
しかし絶対的なボリューム不足や、ゾンビ作品ゆえの過激すぎる描写といった人を選ぶ要素も目立つ。
システム面の向上もあるものの全体的な調整不足感は否めず、次回作である『5』で開発期間の延長とゲーム設計の大きな見直しが図られることになった。
また現実離れした世界観も、昔のセガらしいバカっぷりを喜ぶ人と拒否反応を示す人に分かれる。
*1 『龍が如く 劇場版』(2007年公開の実写映画)における真島はゲームでお馴染みのバットやドスの他にショットガンを使っているため、それを踏まえた武器選択ではという意見もある。
*2 クリアした難易度でそのままプレミアムアドベンチャーが可能で尚且つクリアデータを作成できるシリーズは今のところ本作のみ。
*3 『2』では、近江連合・千石組の事務所が「大阪の城」と通称される城郭風の建物であり、その城が2つに割れて中から黄金の城が出てきて、その中に突入した桐生が武者や忍者の姿をしたヤクザと戦った末、最後は虎2匹と戦うというシーンがある。
*4 もっとも、実験体の大半は『バイオハザード』シリーズに限らず、どこかで見たような連中揃いだったりするが。
*5 真島のみ横へのスウェイが側宙になるが、性能に違いは無い。
*6 だだし、あちらは原作同様に黒く塗りつぶされているので緩め。
*7 粗を言えば、『2』で「賽の河原」に入ったことのあるはずの堂島大吾が、「賽の河原」に入るのがまるで初めてのような反応をする点程度。
*8 しかも、これはサブストーリー込みの数字。単純計算するとメイン+サブで15時間程度しかない。
*9 各主人公の専用武器は必ず装備しなければならず、他の武器と交換できない。
*10 厳密に言えば、プレミアムアドベンチャーでのみ同行させられる「ボブ宇都宮」と最下位タイ。ただし、主人公と信頼を築いた結果として相棒になるキャバ嬢とは違い、ボブ宇都宮は利害関係の一致すら定かではない一施設の店員である。
*11 画面上では同じD表記だが、内部数値が異なっておりCに上がるまでが長い。
*12 『1』~『4』と『見参!』の名シーンの静止画を映し、更に最後に「今までありがとう。また逢う日まで…」というテロップが入る。
*13 本作では冴島は商談で中国出張中のため不在となっているが、『5』では本作の3ヶ月前に当たる2010年12月から網走刑務所に収監されている。
*14 神室町アンダーグラウンドのイベントにおいて、何者かに殺されたことが亜門から語られるが、『5』には普通に登場する。
*15 『4』で秋山と遥は出会ってすらいない。強いて言えばプレミアムアドベンチャーで話す機会がある程度。本作では会話は交わさないものの終盤で出会う。
*16 近江連合は『2』で五代目会長が死去しているが、今作に短時間ながら六代目が登場しているため、それを踏まえていると解釈できる。
*17 作中で死亡した男性キャラクターの葬儀を模したイベント。
*18 「今の世代ではPS3を買ってまで過去作やるのは大変」らしく、新規に配慮していると述べている。