【たけしのせんごくふううんじ】
ジャンル | ボードゲーム+ミニゲーム集 | ![]() |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
発売元 | タイトー | |
発売日 | 1988年11月25日 | |
定価 | 5,800円(税別) | |
判定 | バカゲー | |
ポイント |
タレントゲー パロディの嵐 妙にやる気の無いたけし様 無駄に女の子が可愛い 惜しい出来 |
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ビートたけし関連作品 挑戦状 / 突撃!風雲たけし城 / 戦国風雲児 / 風雲たけし城 二 |
『たけしの挑戦状』のタイトー+ビートたけしの手になるボードゲームである(ただし、たけし自身は製作に関わっていないらしい)。
戦国時代の日本をモチーフにしており、北海道から九州まで列島縦断するゲーム、ひたすら金を溜めるゲームから、浪人から侍として功なり名遂げ、ゆくゆくは大名となって天下を統一するゲームまで幅広く遊ぶ事が出来る。
またミニゲームだけを遊ぶモードもついている。
ミニゲームの中には当時TBSで放送されていた視聴者参加型バラエティ番組「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城(以下「たけし城」)」(*1)を踏襲したものもある。
このゲームの登場人物は多くがたけし関係者のパロディ。ゲーム進行役が殿様に扮したビートたけしなのはもちろんのこと、プレイヤーの持ち駒がたけし軍団のダンカン、大森うたえもん、グレート義太夫に井手らっきょ(*2)となっている。
ゲーム中に出会うNPCも、サイコロを振る壺振り師がそのまんま東(現・東国原英夫)、港の渡し守が横山やすし師匠で、保険屋がトニー谷のギャグをかまし、大橋巨泉が鉄砲&刀鍛冶、ラッシャー板前が宿(見た目はどう見てもラブホ)のフロント、寺の住職は何故かM.C.ハマー(*3)etc、枚挙に暇がないとはこのことである。
また、たけし自身も「たけし城の城主」の他に「カレー屋タケちゃん(*4)」でも登場する(大名になると、メニュー上での名前が「かれーや」から「しょくじ」になる)。
メインの「戦国ゲーム」
「戦国ゲーム」は以下の5つのモードで遊べる。
+ | マップ上のマス目の種類 |
ミニゲームは下記の7種類。
+ | 美味しすぎるボーナスの数々 |
ゲームの目的は分かりやすく見所も多く、題材も太閤立志伝の先取りで良い。
メインとなる仕官、大名、統一ゲームは、仕官や出世の手段の分かり辛く、初心者向けに提示された正攻法では作業感の大きいゲームになっている。
初心者同士では実力が拮抗していても、超スローペースでかなり作業感の強い対戦になりがちになる。初心者向けの日本縦断ゲームもあるが、こればかりやっていてもイマイチ単調すぎる点が拭えない。
ただし、手慣れた者同士で対戦するなら非常に盛り上がる要素が多い。仕官、大名、統一ゲームだけでなく商人ゲームも、数多い手段をいかに有効に使うかもカギとなり、更に運も絡むため予定調和な展開になりにくい。
カードやマス目の特性を知りつくし、ミニゲームのコツをマスターするのはもちろん大前提で、ノーリスクでコツコツ行くもよし、準備を入念して勝負もあり、逆転を狙ったイチかバチかの一発賭けに出る等々、多彩な戦略を知った上級者になってこそはじめて熱い対戦が楽しめるゲームと言えるだろう。
+ | CM「たけしの国からこんにちは」 |
*1 1986年5月~1989年3月まで放送。非常に人気が高く、視聴率も高かったものの番組の制作費などが高騰しやむなく打ち切りとなってしまった。その後はスペシャルで3回ほど行われた。
*2 しかもこのらっきょ似のキャラは禿げてて緑の着物を着せられているので笑点の桂歌丸っぽい上、本作は「名前は5文字以内」「名前の末尾に『丸』が付く」という仕様があるため実際に「うた丸」又は「かつらうた丸」でプレイできる。
*3 この寺の時のみ台詞やステータスのフォントがカクカクした太字のカタカナに変わり、数字もいつもと違うフォントになる。そこで開口一番「アナタハホトケヲシンジマスカー?」と言い放つ
*4 当時ビートたけしは「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の企画から派生した「北野印度会社」というカレーショップを主に観光地に出店していた
*5 自分が大名になっている場合で、たけし城と自分の支配下以外の城。
*6 原文ではひらがななので分かりづらいが。
*7 御前試合と同じで「いかさまカード」を持っていないと勝てない。
*8 ただし、普段これを持っているだけで1枚につき金10払わなければならず、払えないと保険カードそのものが消滅してしまう。
*9 ただし任意には選べず、相手がそれを持っていなかった場合「なにもううばえませんでした。」で骨折り損のくたびれ儲けに終わる。
*10 神社のおみくじで「地獄」を引いてしまった場合は違う結果のおみくじを引くまでの間必ず欠席になってしまう。
*11 関東(箱根)の方はすぐ近くに迂回ルートがあるのであまり意味ないが。
*12 上記の「戦う」よりも「正攻法では勝てない敵」が出る可能性が低い。
*13 ただ実際には襲わないと何もなく1ターンムダに経過するだけなので、襲わないことにメリットはない(シューティングの苦手な人なら解散の恐れがある「軍隊相手の戦国インベーダー」を回避できる程度)ため大した意味はない。攻略本でたけしは「侍のくせに山賊の子分になるなんて情けない。なるなら戦って親分になれ。」と言っていたが、所持金が少ないなら確実に仲間になれる子分になる道を取る方が手っ取り早い。
*14 しかも相手の城の兵の数が減ることもないので、骨折り損のくたびれ儲けに終わる。
*15 「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげる氏に由来。
*16 滞在中は政治コマンドを実行し、再度動くためには「兵士」→「出兵」
*17 滞在中は仕事コマンドを実行し、再度動くためには「命令を聞く」で、外に出る用事を言いつけられる必要がある。
*18 逆に兵士0なら一転コストパフォーマンスが抜群に良くなる。
*19 戦場や金山でケガは割合ダメージなので255など高い場合かなり大ダメージになるが0にはまずならない
*20 「貸してやる」ということだが返済は発生しない。
*21 大名になると町で刀が買えなくなり、たけしマスのゴルフなど偶然に頼るしかなくなる。
*22 上記の通り、このボーナスで大名になると兵士0からスタート。大名時の山賊討伐成功で兵士が増えるのは割合依存なので0では「へいしが0にんふえました」となるだけ。勿論負けても「へいしのそんしつ まいなす 0」なので意味がない。
*23 大名になっている場合、COM相手で下記の「ジャンケンゲーム」になる。
*24 ただしジャンケンが発生するので多少運が絡む。逆に言えば「正攻法では絶対勝てない敵」をジャンケン勝ちのダメージだけ繰り返して勝つことも不可能ではないが、それは相当ラッキーなケース
*25 関所や戦場の場合、兵士に関係なくその場で決められるが大体プレイヤー側が有利な人数になっている。
*26 1戦単位ではそれに出くわす確率は高くないが5連続でそれを回避する確率となると結構低い。
*27 人間のプレイヤーの場合でも特定条件で大阪なら150増える場合があるがCPUは大阪というだけで無条件で150。
*28 特定条件で失敗しても「面倒だからお前の勝ちでいいや」とゴールを認めてくれる
*29 この記録もドーピングによるものだったが発覚したのは1989年のこと。何よりソウルオリンピックまではドーピング自体が発覚しておらず普通に「最速の男」だった。
*30 1981年から8年間放送開始されたフジテレビのバラエティ番組。
*31 ひょうきん族自体が当時の裏番組でザ・ドリフターズの冠番組である『8時だョ!全員集合』を1985年に終了に追い込むほどの人気を誇っていたのだが、後継番組の加トちゃんケンちゃんにリベンジされた形となっている。
*32 元々は1970年の「大阪万博」のテーマ。
*33 スーパーファミコンのローンチのためハードのCMも兼ねている。