【けるなぐーる】
ジャンル | 対戦格闘ゲーム | |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
メディア | 1.5MbitROMカートリッジ | |
発売元 | ナムコ | |
開発元 | ゲームスタジオ | |
発売日 | 1989年7月21日 | |
定価 | 4,900円(税抜) | |
判定 | 良作 |
様々な技を駆使して相手を倒す「対戦格闘ゲーム」の草分け的存在。かの有名な『ストリートファイターII』より2年前の作品ではあるが、『ストリートファイター』より2年後の作品である。
TVCMのキャッピコピーは「ケルナグールで、蹴れ!殴ーれ!」。
なお、タイトル画面ではタイトルの冠に「天下一武士」とついているため、正式タイトルが「天下一武士 ケルナグール」である、と誤解されやすいが、ゲーム上の正式タイトルは単に「ケルナグール」である。
寺での修行
仙人の修行
城での対戦
その他の修行
最強のラスボス・タオタイラー
+ | タオ老師との戦闘 |
先見の明ばかりのシステム
シンプル極まりないシステムが生み出す対戦の楽しさ
秀逸な技モーション
シンプルでテンポの良い修行モード
フィールドにちりばめられた製作者の遊び心
+ | 他ゲームのパロディネタ各種 |
耳に残る中華風のBGM
キャラクターメイク段階での制約
仙人の修行
城の修行
修行すると敵も強くなる
最大HPを増やす作業
会話時の注意点
技の「かぶり」が生じる
キャラグラフィックが使いまわし
問題点として列挙されたとおり、『ケルナグール』は(主に修行モードにおいて)さまざまな問題点を有する。
AとBを使い分ける独特の会話や命名方法などのシステム面もさることながら、強力な大技や拳士の位を得るためのアイテム探しに至っては、難しいというよりは面倒さが目立つという点で、良くも悪くも作業的な面は否めない。
だが、それを補って余りある魅力がこの『ケルナグール』には満ちている。
遊び心に満ち溢れた広大なフィールドを探求し、キャラクターを成長させる楽しさ。スムーズかつ美麗なモーションで繰り出される技の数々。シンプルながら奥深い格闘シーンで、多くのプレイヤーを虜にした2P対戦。
後に登場する『ストリートファイターII』の爆発的なヒットにより、対戦格闘というジャンルは一躍時代の寵児となった。
しかし、それより以前にこの『ケルナグール』にて、対戦格闘はその完成形の一例を示されていた。そして本作は後に「対戦格闘の草分けにして稀代の名作」と評されたのである。
とまあ色々小難しい理屈を並べてはみたが、ごちゃごちゃ言うよりも百聞は一見に如かずである。
ルールはただ一つ。ケルナグールで、蹴れ、殴ーれ!
*1 山賊に負けた場合は所持品を奪われるので必ずもらえる
*2 ただ、仙人の修行の真っ最中に城を目指して重要アイテムを失うようなことは決してせず、実行中の修行があるなら必ず終えてから行うこと。
*3 実は8つ目もあるのだが、ただ持ち歩けるだけの無駄アイテムになっている。もっとも、普通は気づかないと思われるが
*4 内部データより。画面上はHP1000以上は「999」と表示されるので、無限のHPを持つと誤解した人も多いのではないだろうか。
*5 ただし、見られるのはパスワード再開時だけで、プレイ中に見ることはできない
*6 ゲーム誌『Beep』での遠藤氏の発言より。
*7 これは「漱石枕流」の故事が元ネタなのだろう。