【えあがいつ】
| ジャンル | 格闘アクション | |
| 対応機種 | アーケード(SYSTEM12) プレイステーション | |
| 発売元 | 【AC】ナムコ 【PS】スクウェア | |
| 開発元 | ドリームファクトリー | |
| 稼動開始日 発売日 | 【AC】1998年2月26日 【PS】1998年12月17日 | |
| 定価 | 5,800円 | |
| 廉価版・配信 | スクウェアミレニアムコレクション:2000年9月28日/3,800円 PS one Books:2002年1月17日/2,500円 ゲームアーカイブス:2008年7月9日/600円 | |
| 判定 | なし | |
| ポイント | システムは斬新だが複雑な操作性 良くも悪くも話題となった『FF7』勢の参戦 | 
※表示定価は全て税抜。
『鉄拳』と『バーチャファイター』の主要スタッフにより設立されたドリームファクトリー開発の『トバルNo.1』および『トバル2』の流れを汲む3D格闘ゲーム。
まだドリームファクトリーが優良な3D格闘ゲーム製作集団だった頃に作られたゲームである。
本作の制作にはナムコとスクウェア両社が関わり、開発には『トバル』シリーズ二作と同様、『鉄拳』と『バーチャファイター』の開発者が多く参加している。当時すでに評価を確立していたこれら二大シリーズとの差別化が図られた意欲作である。なお、『鉄拳』シリーズからは技モーションも流用されているなど、特に関連が深い。
ナムコ発売のアーケード版(*1)はあまり人気が出ず知名度が低かったため、スクウェア発売のプレイステーション移植版の方が有名か。
本作の知名度を(悪い意味でも)高くしているのは当時人気絶頂だった『ファイナルファンタジーVII』のキャラをプレイアブルキャラとして使えることであろう。
『トバルNo.1』が「『FFVII』の体験版のオマケ」と言われていたあたり、何か因果を感じるかもしれない。
同社の『トバルNo.1』および『トバル2』がベースとなっているのだが、そんなことを感じさせないような斬新なシステムを多数搭載している。
| + | 必殺技も交えた各キャラクター解説 | 
「画面を駆け回る格ゲー」というビジュアルによって「新しい」という評価は受けたものの、複雑な操作や各種防御行動がキモであるシステムが敷居を上げ、広範な人気を獲得するには至らなかった実験的作品。
リリース当時、既に同ジャンルで『バーチャファイター』および『鉄拳』という2大シリーズが確立しており、本作はそれらとの差別化を図った意欲作ではあったものの、3D格ゲーに新風を吹き込むほどの支持は得られなかった。本作以降も、3D格ゲーはシステムの根幹部分をそのままに、瞬時の駆け引きとコンボの爽快さ、派手な演出を突き詰める方向へ伸びてゆく。
格ゲー部分の完成度は高く、また非常に奥深いため(*7)、慣れれば他の格ゲーでは味わえない面白みがあるのも事実ではあるが、結局本作は仕様の理解に至らなかったプレイヤーから「複雑すぎる」「ハメゲー」と投げられ、「FFのキャラで客取りか」と叩かれ、さらには「ブランニュークエストが本編」などという評価まで下されることになってしまった。