このページでは、アーケードゲーム『電車でGO!!』のオンライン稼働時(Ver.5.80まで)の内容を基準にしています。
2025年3月をもってオフライン稼働に移行したため、多数の機能が使用不可能になっています。
電車でGO!!
【でんしゃでごー】
ジャンル
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電車運転士体験ゲーム
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通常筐体
コンパクト筐体 (2019年6月26日稼働開始)
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対応機種
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アーケード
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メディア
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Taito Type X4 NVIDIA GeForce GTX1080
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発売元
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タイトー
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開発元
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タイトー スクウェア・エニックス
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稼動開始日
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2017年11月7日
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オフライン移行日
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2025年3月1日
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プレイ料金
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「概要」節を参照
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判定
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賛否両論
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ゲームバランスが不安定
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スルメゲー
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ポイント
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シリーズ20周年記念作品 悲願のJR東海路線収録実現 ビジュアル面の大幅強化 非常に高額なプレイ料金 更に複雑化した操作とルール 内容故に二極化したプレイ層 極めればハマれる中毒性
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備考
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『電車でGO! 復刻版』同時収録
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電車でGO!シリーズ
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概要
通称『最新版』。
シリーズ20周年記念作品且つ『電車でGO! FINAL』でシリーズ休止を表明してから13年ぶりにリリースされた本編最新作。
ACに限れば2000年10月に稼働した『がんばれ運転士!!』以来17年ぶりである。当初は2017年春頃を稼動開始予定としていた。
タイトルの2つの感嘆符は、シリーズが進化した意味を込めて付けられたものである。
10年単位の時を経た2016年8月に最初の発表当初から、復活を祝うシリーズファンの声や新規ユーザーからは圧巻のビジュアル面からの期待の声が全国で見受けられる中、複数回に渡るロケーションテストを経て最新のテクノロジーで復活。
結果的にビジュアル面は従来よりも遥かに高く評価されたが、ゲーム面においては当初よりは改善された部分もあるものの、依然として現在に至るまで問題が残る出来栄えに。
2025年3月1日をもってネットワークサービスを終了。以降はオフラインでの稼働となる。(公式発表)
ちなみにややこしいが『電車でGO!!』が正式タイトルであり、英語名も「DENSHA DE GO!!」となっている。
従来の『電車でGO!』より感嘆符が1つ多くなっている点と「LET'S GO BY TRAIN!」でない点に要注意。
プレイ料金詳細
複雑なため、以下にプレイ料金の詳細を示す。
プレイ料金
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いつでもGOモード ※ICカード使用不可
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1区間(※期間限定)
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100円
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コンティニュー
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はじめての電車でGO
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200円
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2区間
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NESiCAモード ※ICカードが必要
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1区間
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200円
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2区間
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300円
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3区間
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400円
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4~6区間
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500円
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なお、以上の料金設定は変更不可である。
はじめに
基本的な仕様を理解しないまま、勘違いでプレイしたことによるトラブルが各所で多数報告されているため、ここには最低限理解しないとゲーム自体がプレイできなくなる要点をまとめた。
そのため、
今作を初めてプレイするユーザーは下記に必ず目を通すこと。
また後述の賛否両論・問題点の通り、このゲームをプレイする際にある程度の鉄道に関する知識を知っていれば解決する箇所も含まれている。
ゲームをプレイする前に鉄道資料系統のサイトを参照する事を推奨(※参考サイト)。
クレジット関連
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タイトル画面で「この画面ではコインを入れることはできません」と表記されるが、この表記は間違いであり、実際には投入すると現在起動しているゲーム側で使用できるクレジットとして認識される。
なお、クレジットを消費させるまでは、最新版と復刻版を切り替えることができない。
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投入したクレジットが消費されるタイミングが「コインを投入しなくても動かせるメニュー画面でプレイしたいミッションを選び、「乗務開始」ボタン押してゲームを開始する時」である。
間違えて「ゲーム開始前・ICカードをかざす前に100円玉を投入してゲームがはじまらないと勘違いする」と言った事故が発生しないように気をつけること。
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一部イベント時を除き、
基本的にプレイ料金は"最低でも"200円必要。NESiCAモードの場合は一部を除き300円以上必要
。
なお200円でプレイできるミッションは、「いつでもGOモードの全ミッション」「NESiCAモードの山手線1区間デイリーミッション」の以上である。
デバイス関連
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左手側にあるマスコンレバーを手前に引いて列車を加速させたい場合は、
必ずマスコンレバーに付いている銀メッキのボタンを押しながら引かなければならない
。
この仕様を理解せずにマスコンレバーを破損させる事故が散見されるため要注意である。
プレイ料金の内訳
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プレイ料金体系が非常に特殊且つ
全ての店舗で共通であり変更不可能
であるため、ここに詳細を記載することにした。もちろん1クレジットは100円計算である。
基本的に2クレを基準に、プレイする区間が1つ増える度に更に1クレずつ増加される。但し4区間以上は一律5クレジット固定となる。
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『復刻版』同様、区間とは停車回数の事なので、通過駅のあるミッションではプレー時間が他と比べて長くなっている。
種類
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料金
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いつでもGOモード
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1区間(※期間限定)
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100円
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はじめての電車でGO
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200円
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2区間
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NESiCAモード
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1区間
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200円
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2区間
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300円
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3区間
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400円
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4~6区間
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500円
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電GO!!ポイント
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リアルモード解放権
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900円
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※「いつでもGOモード」で続けてコンティニューした時に限り、次のプレイ時に1クレジット値引きされる。
また、期間限定キャンペーンで一部値下げが行われる場合がある。
基礎内容
収録路線と運転できる車両
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収録路線
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本作は変動する上性能にも影響する乗車率が設定されており、大まかに「僅少(5%前後)」「少ない(20%前後)」「普通(70%前後)」「多い(150%前後)」の4種類ある。
天候も「晴れ」「曇り」「雨」に加え、山手線限定で「積雪」「降雪」が用意されている。
【山手線】原宿→品川 6区間 運転可能車両「E231系500番台」「E235系」
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日本で最も有名である東京23区内を走行する環状線。シリーズ初のE235系による運転も可能となっており、デイリーミッションのみながらも1区間走行のできる唯一の路線である。
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E235系は収録車種の中でもトップクラスの高性能。E231系比で約2倍ほどの性能があり、応答性が秀逸であることをはじめブレーキを掛けた時のGセンサの上昇具合も低速でB8を掛け続けてやっと超過するほどに無茶が効くもの。更には雨で且つ乗車率が高くても性能低下も体感的に感じにくいなど、少なくとも現実における鉄道車両の性能ではまず実現できるか怪しいほどとも言えるほどの優遇ぶり。
見やすさよりも見栄えを重視しており、かなり明るい色彩と小さめの近未来なフォントで構成されている。タッチパネルは唯一速度計に数字表示がありリアルモードで重宝する、指差喚呼の動作がやりやすいほどにスライドバーが大きい点が特徴。
【山手線2】品川→東京/東京→上野/池袋→新宿 6区間+4区間+4区間 運転可能車両「E231系500番台」「E235系」
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アップデートごとに品川→東京(2020年11月26日)、東京→上野(2021年10月28日)、池袋→新宿(2022年4月14日)と延伸された。他の延伸された収録路線とは異なり「山手線」とは分離されており、またアップデートごとのデータも独立しているのか各終起点駅を超える運転ミッションは存在しない。
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シリーズ初の高輪ゲートウェイ駅も収録。また運転できる車両こそ共通しているものの、運転士・車掌ボイスが原宿→品川とは別の人になっている。
【中央総武緩行線】市ヶ谷→秋葉原 4区間 運転可能車両「E231系500番台」
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中央本線の電車線を走行する区間である。E231系で運転できる総武線は今作が初である。
【大阪環状線】森ノ宮→大阪 5区間 運転可能車両「323系」「201系」
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初の大阪エリアの路線。路線自体は既存のシリーズでも採用されているものではあるが、運転可能車両はいずれもシリーズでは初となる。
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323系はE235系ほどではないが、新型車両と言うこともあり高性能。E231系比で1.3倍ほどの性能があるものと見られ、癖がなく操作しやすい点が大きな特長である。UIも見やすく、速度や距離表示も他の車両より大きく表示されている。
但しタッチパネルに関しては、左半分が車両情報に充てられているため、慣れないうちは扱いづらく感じるかもしれない。当然実車再現と言う意味では間違ってはいない。
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対して201系は国鉄時代に製造された旧車であるため上級者向けと銘打たれており、操作性や応答性がE231系(雪)に近いレベルに低いだけでなく、UIまでもそれに似せて視認性を悪化させていると言う徹底ぶり。
【阪神本線】大物→甲子園 6区間 運転可能車両「5700系」「5500系」
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ジェットカーの異名で有名な『電GO!シリーズ』史上初の「阪神電車」区間の路線。ACでは『がんばれ運転士!!』、家庭用では『電車でGO! 名古屋鉄道編』以来の私鉄路線でもある。
全車両すれ違い車両に減光する機能が設けられていないため、それに関する加減点要素が存在しない唯一の路線でもある。
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5700系の性能とタッチパネルはE235系とやや共通しているものであり操作がしやすい。全体的にメリハリの利いたスッキリしたものであり、余計な情報が目に入りにくい点も中々のものである。但し乗車率と天候で車両性能が低下するので過信は禁物。
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5500系は大阪環状線201系ポジションの上級者向け車両と銘打たれており、残距離のメーターが0系新幹線の速度計を思わせるアナログであり、残り距離の数字が併記されないためと言う唯一無二のもの。
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阪神電鉄では信号が「注意」や「警戒」を現示している時、運転士はハンドルを持ったまま起立て信号をよく確認するという規定があるが、勿論ゲームで立ち上がる必要はない。
【中央線(名古屋)】大曽根→名古屋 4区間 運転可能車両「313系」
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『電GO!シリーズ』のみならず、鉄道シミュレーター系統でも会社方針ゆえに不可能だったJR東海管轄路線収録が満を持して遂に実現。
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313系の加速性能は近郊型らしい伸びを見せ、最高速度は110km/h。ブレーキ性能も中々の効き。指差喚呼も実際のJR東海同様のタイプを再現しているため、この路線のみスライド操作ではなく、対応したマークをタッチしてから速度計をタッチするようになっている。また、このタッチパネルには鉄橋の配置や駅の位置も表示されるため、実質のナビゲーションシステムとして機能している。
【名鉄名古屋本線】神宮前→栄生 4区間 運転可能車両「3500系」
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かねてより公式で明言こそされてないものの、収録が示唆されていた名鉄路線がAC初進出。
UIに使用されているフォントも名鉄特有の「Engraved Roman」を採用した他、本作稼動当初に積極的に関与した、オフィスハマサキ代表兼元運転手の濱崎勝明氏による本格的で味のあるボイスなどの拘りも。 この路線では戸閉灯をタッチする必要が無く、指差喚呼動作も一切行わない。減光も名鉄の列車に対してのみ行えば良く、JR東海の車両に対しては行わなくて良い点も特徴。
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3500系の性能は、全体的に加速力が抑え目であり、特に70km/h辺りから急激に加速が鈍くなる一方で、ブレーキ性能がそれなりに効くと言った塩梅となっている。その代償としてGセンサが非常に厳しくなっており、強めのブレーキを掛けるものならあっさり減点一直線である。
タッチパネルは簡素であり、更に左端の時計の下にプレイヤー名が表示されると言う一種のお遊び要素も。
【京浜東北線】品川→田端 14区間 運転可能車両「E233系1000番台」
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本作初の「快速運転」が実装された路線。ただし各駅停車ダイヤも運転可能となっており、区間数もそれに合わせて14区間となっている。家庭用『はしろう山手線』からの逆移植となっており、収録区間全区間内で山手線と並走する。
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区間の数は『復刻版』同様に停車駅でカウントされ、速度制限の指差確認は、速度計上部に表示された予告灯をタッチして速度計をタッチするという、中央線(名古屋)と同様の方式。
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E233系1000番台の性能はE231系以上E235系以下と言った感じで、323系と似たような性能になっている。
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ゲームの進行順
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筐体解説
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このゲームの最大の魅力と言えば、他に類を見ない電車の運転台を模した半密閉式の筐体と言っても過言ではない。
筐体サイズも巨大で、一般的な1人用筐体を3つ繋げたと言わんばかりな大きさである。
ドアを模したカバーはどちらも取り外しが可能な構造である。
2019年6月26日には小型筐体が順次リリース。
通常筐体とは「モニタが小さい」「スピーカーがサイドモニター下の左右2つのみ」「座席がつや入りのプラスチック」「開放型で手元が狭い」点が相違している。
操作系統
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基本的にE231系を再現した操作デバイスであり、基本的であるワンハンドルマスコンと警笛ペダルに加え、今作で初めて採用されたタッチパネルが搭載されている。
そのため、従来物理的に設けられていた速度計や戸閉灯などの計器類は全てタッチパネルに表示されるようになっており、度々問題視されていた速度計の故障などのトラブルをこれで解消した。
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右手側には実車と同じ形状の握り棒が設けられており、緑色の勾配起動用のボタンも付いている。
今のところ『復刻版』の隠しコマンドで使用することが確認されており、今後機能として実装できる状態ではある。
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ワンハンドルマスコンは、ブレーキも兼ねており、手前に引けば加速、奥に倒せばブレーキが掛かって減速するようになっている。
更に実車と同様にマスコンにはフェイルセーフの役目である銀メッキのボタンが設けられており、それを親指で押しながら引かないとマスコンが入らないようになっている点に注意。
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今ではそう珍しくは無くなったものの、手元中央のNESiCAカードリーダーの手前にイヤホンジャックと音量調整ノブが設けられているゲームでもある。
モニタ・内部基板
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モニタが3つ設けられており、それぞれ中央に42型、左右に37型モニタが採用されている。
基板系統はWindowsPCベースの基板の「Taito Type X4」。GPUは当時の一般向けにおいて最高クラスの性能を誇る「NVIDIA GeForce GTX1080」にカスタマイズされており、後述の評価点で述べる高密度グラフィックの出力を可能にした。 正確にはCPUが「Intel Core i5-4590S」、メモリが「8GB」である。
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なお、「NVIDIA GeForce GTX1080」は1基しか搭載されていないのだが、テストスイッチ設定から長らく「GPUが4基搭載されている」と言うデマが流れていたことも。
余談だが、この影響で「お前の自慢のハイスペPCは電車未満」と言うある意味今作にとってとばっちりとしか言えない指標的な蔑称も生まれてしまっている模様。
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ゲームの進行順
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【1】『最新版』か『復刻版』を選択する。ボタンの占有面積が広くその中にクレジット数が表示されている方が現在起動しているゲームである。切り替える際に約1分ほどのローディングが入る。
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このタイミングでコインを入れると、現在起動している側で使用できるクレジットとして認識され、ゲームの切り替えができなくなるので注意。
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【2】タッチパネルにタッチするか、ICカードをかざす。
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AmusementICに対応しているため、対応しているカードならば「NESiCA」でなくとも「バナパスポート」「Aime」「e-amusement pass」でも構わない。
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【3】ICカードをかざした場合は、確認画面が出て、開始するか否かを選択する。
間違って違うICカードをかざした場合は、確認画面から前の画面に戻ってやり直す事も出来る。 NESiCAをかざさなかった場合は、ICカードをかざすかゲームをそのまま始めるかを選択する。
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【4】メニュー画面を操作してプレイしたい路線と各種項目を選択する。
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【5】規定のクレジットを投入してから「乗務開始」を押してゲームスタート。
クレジットが消費されるタイミングはここであるのでその点は注意する事。
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【6】規定の区間をプレイする。停車した度に区間ごとのリザルトが表示され、全区間走破すると、最終結果が表示される。
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『湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE』のように遅延プレイ対策のため、到着時刻とは別にゲーム自体の制限時間もあり、普通にプレイしていればまず時間切れにならない程の時間が設定されている。難易度毎に指定されたクリア基準であるスコア(=ランク)を上回ればクリアで、上位の難易度が選べるようになる。
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【7】コンティニューするかゲームを終了するかを選択。ここでコンティニューしてもメニュー画面に移行するだけで、クレジットは消費されない。
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「いつでもGOモード」に限り、ここで連続してコンティニューすれば1クレジット分値引きされる処置がとられている。
GOマイスターポイント(GMP)
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2019年6月6日に追加されたゲーム内通貨。
ゲームの成果に応じて獲得できるポイントが変動する。貯めたポイントで「GOマイスターショップ」で各種アイテムを購入できる。
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なお、大文字表記の「GMP」が正式名称だが、数字と併記される時はレイアウトの都合なのか「gmp」と小文字で表記される。
GOマイスターランク
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条件を達成させることでランクアップしていくランク付けシステム。
どのプレイヤーも最初はランク15からスタートし、上位のランクに昇格する度にボーナスGMPを入手できる。
月末のランクに応じて翌月の開始時のランクが決まるため、放置したことによる不当な高ランク維持を抑止することにつながっている。2021年3月に昇格条件を全て1ランク分緩和、下がり幅も最大2ランク分に緩和された。
なお、翌月に初めてプレイする際に前月に「1/2」だった場合は「3」、「3/4」は「5」、「5/6」は「7」、「7/8」は「9」、「9/10」は「11」、「11-14」はそれぞれ1ランク下へランクダウンする。
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ランク5までの昇格条件はこちらに記載されている。
基本的に特定のクリアーランク以上を満たせば条件達成となるが、ランク2への昇格には「ニアゼロ」、ランク1への昇格には「ゼロピタ」を1回は達成する必要がある。
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また、達成条件は1つずつこなさなければならず、例えば昇格条件に「ランクBとC以上を1回ずつ達成」となっている時にランクAでクリアーした場合、Bランクの条件が優先して達成され、Cランクの条件が未達成扱いとなる。
また、クリアーランクの達成状況は以降のランクに持ち越しできないため、改めて取り直す必要がある。
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例外的に停止位置関連の昇格条件のみ、当該ランクに到達する前に達成しても達成状況に記録される。
そのため、例えば当該ランク到達前にあらかじめ「ダブルゼロ」を達成した場合は「ニアゼロ」「ゼロピタ」の条件も同時に達成できる。
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2021年3月以前は翌月に初めてプレイする際に前月に「1~4」だった場合は「5」、「5~8」は「9」、「9~12」は「13」、「13」「14」はそれぞれ一つ下にランクダウンしていた。
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同じく緩和前はランク3への昇格には「ニアゼロ」、ランク2への昇格には「ゼロピタ」、ランク1への昇格には「ダブルゼロ」が要求されていた。
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列車の基本動作
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基本的な動作
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手前に引く「マスコン」は5段階(P5)まであり、奥に倒す「ブレーキ」は常用最大の8段階(B8)と、原則使用しない非常ブレーキ(EB)がある。
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Gセンサの概念が『FINAL』から仕様がやや変更された上で続投。ブレーキが強過ぎるとGセンサが赤く光り、減点されてしまう。
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大まかに「E231系の【乗車率少ない】【晴れ】ミッション」の場合、B8が55km付近、B7が45km/h付近、B6が25km/h付近で振り切ってしまう。B5以下だとGセンサに当たらない。
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停止位置までの残り距離は、m(メートル)単位で表示されており、残り5mに差し掛かったらオーバーランするまでcm(と小数点以下でのmm)単位に変わる。
停止位置までの距離から±0.1~0.9cmの間に停車すればリザルト時に「ニアゼロ」、0.0cmだと「ゼロピタ」、停止位置0.0cmと到着時刻±0秒を同時達成すれば「ダブルゼロ」マークがリザルト時の停止位置評価欄に付く。
基本的な運転の手引き
※タッチパネルに赤地に「緊急」と白抜きで書かれた丸いボタン、阪神本線のみ右上に「終了」と書かれたボタンがあるが、これは「強制終了」のためのボタンであり、これを3秒以上長押しすると強制終了をするか否かを尋ねられる。
これ以上ハイスコア更新を望めない時に時間短縮のために使われる程度なので、普段は間違っても押さない方が望ましい。
因みに強制終了した場合は「即強制的に運転終了画面が出た後にタイトルに戻る」と言うものであるため、もう一度プレイする場合は改めてやり直す必要がある。
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1:「戸閉め灯」が点いたら「戸閉め灯」をタッチして、マスコンを入れる。
山手線と総武線以外の路線では、ブザー(阪神・名鉄では電鈴)が鳴った後にマスコンを入れないと「出発合図後加速」が獲得出来なくなる。
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2:原則、マスコンとニュートラル操作を活用して制限速度や定速で指定された速度にギリギリまで合わせる。明らかに速度差がある場合はブレーキを活用しよう。
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制限速度や定速ポイントに差し掛かったら、それぞれに対応している指差喚呼を模したスライダーが出現する。
路線によってスライダーの表示箇所が変わるが、左端から右端にスライダーをスライドしてから速度計をタッチしよう。
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線路脇に保線作業員が居る場合、余裕を持って旗を上げるまで警笛を鳴らそう。サービス警笛対象の場合は、手を振った所から判定が発生する。鉄橋が見えたら迷わず鳴らそう。
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3:駅に近付いたらブレーキを掛けて停止出来る速度へ落とそう。
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上級以上だとホームの黄色い線からはみ出していたり、ホームドアに寄り掛かっている乗客も登場する。ここでもしっかり警笛を鳴らそう。
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4:停止位置から±5m以内に停車しよう。当然±0.0cmに近いと高得点。ついでに時間合わせもしっかり行おう。余裕があれば込め直しせずに停車すれば高得点への近道になる。
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ゲームモード
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ゲームモード
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いつでもGOモード(ノーマルモード)
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ICカードを使わない状態でプレイ出来る一見さん向けのモードである。ランキングは用意されておらず、ICカードを使用している時にこれを選択すると、ログアウトされ未使用状態に切り替わる。
配慮なのか「ノーマルモード」と言う副題が括弧書きされており、チュートリアルの位置づけと簡易版的な位置づけの2区間ミッションがプレイ出来る。 なお、2020年2月16日ごろに告知なく1区間運転が削除されているため、1区間でのプレイは不可能となっている。
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ゲーム開始時に車両・路線紹介、停止時のリプレイで残距離も表示される演出が用意されている。
クリア目標の概念自体はなく、代わりにプレイ結果に応じたランク付けと達成感を味わえる演出が入るようになっている。
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このモードをプレイした後に続けてコンティニューすれば、1クレジット分値引きされるサービスが存在する。
また、期間限定で全てのミッションが200円となっている。
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NESiCAモード
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ICカードを使わないと選択出来ない
このゲームにおける最も基本的なモードである。運転記録はこのモードでプレイした時の物のみ記録される。
また、『Ver.2.0』から路線を選んだ後にそれぞれに分けられたミッションを選ぶ方式となった。
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このモード限定の解禁要素として上級をクリアしたダイヤのみリアルモードのON/OFF機能が開放される。
リアルモードの内訳は「タッチパネル以外の運転情報が全て表示されなくなり、スコアも最終リザルトまでわからなくなる」ようになった状態で運転するモードである。
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1区間でプレイできるミッションは「山手線1区間デイリーミッション」のみであり、それ以外の路線は2区間からのみとなっている。
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GOマイスターショップ
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ゲームプレイで獲得したGOマイスターポイント(GMP)を使って各種アイテムを購入できるモード。
今のところ購入できるアイテムは「GOバッジ」「GOワッペン」「ミッション解放チケット」の3項目である。 ここで時間切れになった場合は30秒の残り時間を持った状態で路線選択に強制的に戻り、タイトル画面に戻るまで入れなくなる。
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GOバッジ
運転中の動作を自動で行うorタイミングを表示させる効果を持つバッジを購入・装備する項目である。 GOワッペンの拡張枠もここで購入して装備する。 「初心者セット」はそれぞれのバッジの効果を全てまとめたセットである。「金」は自動操作で「銀」はガイド案内である。
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GOワッペン
画面左に表示されるデコレーション用のワッペンを購入・装備する。
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ミッション解放チケット
イベント期間のみにプレイできる500円ミッションをいつでもプレイできるようにするための消費アイテム。最大10個まで所持可能。 1枚につき1回までしか使えない上、あくまで選択できるようにする権利なので、プレイ料金は別途必要な点には注意。
設定出来る項目
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オプション
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「BGM」「運転士ボイス」「車掌ボイス」「アナウンス」「アシスタントボイス」のON/OFFの変更が出来る。
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電GO!!ポイント購入
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課金に必要な「電GO!!ポイント」をクレジットを通して購入する。因みに1クレジット=100ポイントである。
ポイントは筐体では無く後述するWebサイト上のマイページで使う物であり、更に購入してから30日の有効期限が設けられている。
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今のところ「山手線・中央総武緩行線のリアルモード&E231系500番台のタッチパネル(リアル)」「大阪環状線・阪神本線のリアルモード&323系・5700系のタッチパネル(リアル)」を購入する時に使用する。
どちらも900ポイントである。
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マイページ(Webサイト)
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今作ではWebサービスが用意されており、今までに保存されたデータの閲覧をする事が出来る。
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運転士情報
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プレイヤー名、タッチパネルのデザイン、所持ポイント&履歴、現在のステータス、称号付替えが出来る。
種類はランクが低い順に「鉄」「銅」「銀」「金」「黒」の5種類がある。 また、称号にはステータスに応じて変化する「ステータス称号」と、ランキングで好成績を残したり、ロケテストでプレイした時の記念などで貰える「イベント称号」が存在している。
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ミッション進行度
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現在プレイ出来るミッションの進行度を閲覧する事が出来る。Sランクのみ黄色で表記される。ハイスコアは筐体と違い、全難易度から最も高いスコアのみ表示される。
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ランキング
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メニューから、最終プレイ店舗内で1ヶ月の内に走った走行距離を競う「月間店舗内走行距離ランキング」と、全国規模で獲得したスコアの合計を競う「全国週間累計スコアランキング」がリンクから直接飛ぶ事が出来る。
それ以外のランキングはランキングで詳細検索する必要がある。
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リアルモード解放(※要900電GO!!ポイント)
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上記電GO!!ポイント絡みの各種要素を解放するための権利をここで購入する。
あくまで「リアルモード」「タッチパネル」を無条件で選択出来る様にするだけであり、「ミッション」「上位難易度」と言ったその他の制限が掛かっている要素を解放する事が出来ない点に要注意。
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その他
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登場キャラクター
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今作では従来の鉄ちゃんが登場せず、代わりに下記のキャラクターが同じポジションを担当する。
なお、通常は姉の二葉が担当するが、大阪環状線、阪神本線、名鉄名古屋本線では妹の六葉が担当する。
六葉の年齢に18歳(姉の二葉は20歳)と言う表記が確認されているため、双方共正確な生年は不明である。
※二葉のボイスを担当している声優が鹿巳月早希氏であることは、本人所属事務所webサイトにも記載されていたのだが、なぜか現在は削除されている。 コンシューマ版のスタッフロールでは「毛利早希」となっているため変名したと思われるが、声優としての情報発信を一切していないのは変わらず。
項目
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二葉(ふたば)
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六葉(むつは)
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登場キャラクター
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年齢
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22歳
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18歳
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誕生日
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10月14日
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血液型
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A型
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O型
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身長
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160cm
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153cm
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スリーサイズ
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B83 W57 H81
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B90 W58 H88
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趣味
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旅行 パズル プラモデル
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カメラ 温泉
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好きな食べ物
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たい焼き
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豚まん
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声優
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鹿巳月早希
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佐々野愛美
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ルール
スコア
今作ではゲームをクリアする事に直結する重要ファクターであるため、ここに詳細を記載することにした。
それぞれの成果に応じて☆3までランクが付けられており、更にそこから微妙なスコア差が出る項目もある。当然☆が多い程スコアも多くなる。
+
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詳細
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項目
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やり方
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最大加点数
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難易度により上限や上昇幅が増減する基本的なスコア変動要素
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停止位置
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±5m(=±500.0cm)以内に停車する。 停止位置が0.0cmに近ければ近い程高得点。
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可変
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到着時刻
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±10秒以内に時刻を合わせる。 早着の方が減点幅が少なめ。
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Eco運転ボーナス
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マスコン・ブレーキを入れていない、いわゆるニュートラル状態を維持していれば加点。
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スコアが加点される要素
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戸閉灯指差喚呼
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戸じめ明が点灯した後に戸閉灯をタッチする。 ※名鉄名古屋本線除く
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400
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戸閉め後加速
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戸閉灯が点灯した後にマスコンを入れる。 ※山手線・総武線・京浜東北線のみ
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400
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出発合図後加速
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出発合図であるブザー、阪神本線・名鉄名古屋本線では電鈴が鳴った後にマスコンを入れる。 ※山手線・総武線・京浜東北線除く
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400
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速度計指差喚呼
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ATC・信号提示・徐行制限・制限速度・定速ポイント予告が表示されている間に、スライド操作→速度計をタッチする。 片方のみだとその分加点数が減り、スライド操作のみの方が加点数がより少なくなる。 ※名鉄名古屋本線除く
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400
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制限速度遵守
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次に制限速度が変わる地点までに制限速度を守っていた時に加点。
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800
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定速ポイント速度遵守
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9km/h以内の誤差で通過すると速度差に応じてスコア(とボイス)が変動する。 誤差0km/hで最高得点。
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800
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定速帯速度遵守
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定速帯でなるべく指定された速度に合わせて走行する。これのみ無視しても加点されないだけで減点されない。 判定間隔はそれぞれの帯で異なっている。
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800
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すれ違い車両に減光
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すれ違った対向車両に近付いてライトを減光する。 ギリギリだとその分加点数が減る。 ※阪神本線除く
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300
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保線作業員に警笛
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保線員に近付いたら警笛を鳴らす。出現位置に2種類程のランダム要素があり、そもそも出現しないダイヤも存在する。 余裕をもって保線員が旗をしっかり上げるまで鳴らし続けると最高得点。
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600
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鉄橋に警笛
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鉄橋に警笛を鳴らす。ある程度離れた所から鳴らすと確実である。
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600
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サービス警笛
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跨線橋上・道路上・建物の一室から列車を見送っている鉄道マニアに警笛を鳴らす。 手を振った所から警笛の判定が発生する。
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300
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ホーム乗客に警笛
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上級以上から出現する、ホーム上の「黄色い線からはみ出た所に立っている」「ホームドアにもたれ掛かっている」乗客に警笛を鳴らす。 どんなタイプの乗客が出るかは固定だが出現位置がランダムである。
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600
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駅構内未加速
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駅構内で再加速を一度もしていない且つオーバーランしなかった場合、停止位置に停車した時に加点。
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400
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ブレーキ込め直しなし
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駅構内で込め直しを一度もしていなかった場合、停止位置に停車した時に加点。 1回でも込め直しをすると獲得できなくなるので注意。
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400
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Gセンサ遵守
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その運転内でGセンサを振り切らなかった場合、停止位置に停車した時に加点。
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800
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通過駅時刻遵守
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通過駅の通過地点を通った時に加点。±0秒で満点となる。 ※京浜東北線のみ
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1600
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スコアが減点される要素
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警笛過多
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必要の無い時に警笛を長く鳴らし過ぎる・短い間隔で多く鳴らし過ぎると減点。
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-100
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減光時間過多
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減光する必要性の無い時に10秒以上続けると減点。 そこから更に継続していると5秒ごとに減点。累積もされるので注意。
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減光回数過多
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減光切り替えを短い間隔で繰り返し操作すると減点。 累積されるため、焦って切り替え操作をしないように。
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制限速度無視
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制限速度を超えてしまうと減点。
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定速ポイント無視
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±10km/h以上の速度差がある状態で定速ポイントに差し掛かると減点。
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非常ブレーキ作動
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21km/h以上で非常ブレーキ(EB)を作動させた瞬間に減点。 猶予時間が無いのでうっかり入れ間違えないように。 余談だ作動音は『3通勤編』の使いまわしである。
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非常停車
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非常ブレーキ(EB)を作動させている状態で停車する。
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Gセンサ超過
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Gセンサを振り切って赤く光らせると減点。 そこから更に連続して振り切ったままだと更に5秒ごとに減点。
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難易度で変わる要素
最初は初級しか選ぶ事が出来ないが、選べない難易度の直下の選べる難易度をクリアする度に、クリアした難易度の一つ上の難易度が選択出来るようになる。
因みにクリア目標はゲーム上ではスコアでしか表示されないが、合計スコアから算出されるランクごとのボーダーで機械的に設定されている。
+
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詳細
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【初級】Cランク以上でクリアー
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制限速度が低く設定されており、速度の出し過ぎによるオーバーランに対してある程度考慮されている。
サービス警笛はほぼ存在せず、クリア目標も低めなので、ここでどんなゲームであるかを把握しよう。 但し到着時刻と停止位置の得点判定がシビアであるため、Sランクを狙うのならば「GO級」をクリア出来る腕前が必要。
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この難易度のみ申し訳程度の駅接近時に表示されるブレーキの促しや、駅構内でのブレーキタイミングが表示される。
【中級】Bランク以上でクリアー
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サービス警笛が幾らか追加されている。クリア目標がそれなりに上がり、基本操作が重要になる。
Sランク圏内狙いなら初級程では無いが、停止位置と到着時刻合わせもしっかり行おう。
【上級】Aランク以上でクリアー
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制限速度の上限が高くなっており、それに合わせてダイヤも余裕が少なくなっている。
そのため、もたもたしたブレーキングでは無く、実車と同様のスムーズなブレーキングが重要視される。 更に警笛を鳴らさないといけない対象に「ホーム上の乗客」が追加され、スコアを稼ぐ際の明確な初見殺しもこの難易度から登場。 クリア目標がかなり高くなっているため、指差喚呼はしっかりと怠らないようにする事。
【GO級】Sランク到達でクリアー
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従来作においての「特級」に該当。
警笛を鳴らさないといけない対象の量が更に増えた事に加え、ダイヤの余裕時間も非常に短く設定されている。 更に定速ポイントの指定速度が高速に設定されている故に駅進入速度も高くなるため、より高度なブレーキ調整技術が求められる。 クリア目標がSランクのボーダーと同じであり、ちょっとしたミスが命取りになり得る。 スコアが最も稼げるのはこの難易度なので、ハイスコアラーなら挑むしかない。
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評価点
秀逸なビジュアル面
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後述の再現ミスも目立つが、スクエニのヴィジュアルワークス部による高品質なグラフィックは歴代の中でも最高峰レベルに美麗。そのクオリティは業界関係者からもお墨付きを貰うほどであり、シリーズのみならず業界全体で見てもハイクオリティと言える。
レールのテカりが強い、妙に綺麗なグラフィックの造形、テクスチャ丸出しな汚れなど、実写に見えるかと言えば疑問符が付く所だが、言い換えれば実写とまた違った映画的で美しい世界を提供出来ているとも言える。
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グラフィックの大幅強化で、時間帯によって変わる太陽の日差し、雨や降雪と言った悪天候の表現などが、従来よりもはっきりと映し出されており、臨場感を生み出す事に成功。
人や車も棒立ちでは無くアクションを取る上、列車に乗る乗客とドアが閉まる様子も描写されており、ホームに接している側の画面にその様子が映される。
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ミドルウェアに現代の古今東西のゲームに良く採用されているゲームエンジン「Unreal Engine 4」を採用しており、リアルなゲーム内環境構築を実現している。
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BGMはタイトーのサウンド開発部門である「ZUNTATA」所属の土屋昇平が担当している。
シリーズの流れを汲みながら、近代的なサウンドを程よく取り入れたキャッチーな曲調は、プレイする者の心を安らぐことだろう。なお『Ver.4.0』稼働後にメニュー画面で流れる曲が新曲に変更されたが、哀愁漂うマイナーコードを中心とした曲調となり、こちらも中々のものである。
格段と進歩した臨場感
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全体的に路線や車両の特徴を掴んだGUIで構成されている。タッチパネルも可能な限り実車を再現したものとなっており、実際の運転士の行う指差喚呼を模擬体験できるアクションも再現。アイデアと仕様自体は五感全てに感じる中毒性を味わえると理解できたユーザーからの評価は高めであり、結果として操作性の魅力に取り付かれた熱心なユーザーを輩出していった。
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後述の再現ミスなども目立つものの、リアルっぽさとゲーム的な要素をある程度両立しており、他で味わうことのできない唯一無二の「電車運転士体験ゲーム」を実現。後述の通り、デバイス使用を強要する仕様と中途半端なデフォルメの存在さえなければ良作の域に達してたことだろう。
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グラフィックも進歩したのならば、もちろん音響面でも大きな進化を遂げている。従来のサウンド面は『FINAL』を除いて全体的に現実と乖離したような音が多く、その『FINAL』でもジョイント音を中心に批判の声が強かったが、今作では非常ブレーキ音を除いて緻密に再現されており、臨場感を持たせている。そのため、シリーズファンからすればここが最も進化したことを実感しやすいだろう。
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稼動後に新規追加された路線に限るが、発車前の駆け込み乗車に対しての注意喚起、エアセクション・徐行区間接近時のアナウンス、信号機に対しての指差喚呼も更に追加され、臨場感が増した。
シリーズ初収録路線
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2019年2月28日に阪神電鉄の路線である阪神本線が収録されてからは、追加路線に対しての期待がシリーズファンを中心に寄せられるようになり、以後立て続けにシリーズ初収録の路線や区間が追加されるようになった。
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特にその中でも話題になったのが、
JR東海が管轄している路線「中央線(名古屋)」が追加された
ことである。同社はかねてよりシミュレーターのみならず、模型や前面展望などに許諾を下さないことで有名だったこともあり、収録が決まることが判明した時点で、特にその背後事情を知る者からの大きな驚きと歓喜の声を以て迎えられることに。
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ただし追加路線が専ら都心部の路線に偏っており、収録区間が短く、長らく各駅停車ダイヤしか運転できなかった点は批判点として挙げられる。(下記問題点参照)
ポップなデザイン
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現実的な問題との乖離は別として、全体的に「とてもやわらかくふんわりとしたゆるそうなデザイン」でまとまっており、極力プレイヤーを傷つけないよう配慮されている。一見さんはもちろんのこと、スコアアタックで心身的に負担のかかるであろう層の一息としても機能している。テーマソングや宣伝などでも「どなたでも歓迎」的な雰囲気を醸し出して積極的に顧客を集めようと奮闘している姿勢や、他プレイヤーから報告されたらきちんと公式サイトやTwitterでその旨を報告する上、致命的なバグに関しては修正を定期的に行っている。
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アトラクトで「電車を時刻通りにぴったり停めるだけのゲームです!!」、後述の『でんしゃでゴー!!キッズ』稼動後の筐体ポップには「大人も子どもも誰でも遊べる!!」と表示するなど、一目でわかるレベルで一見さん狙いまくりのゆるい雰囲気を醸し出した宣伝が見受けられる。やはり広告と実際のゲーム内容の乖離差が縮まれば、と悔やむところである。
可愛いイメージキャラクター
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従来の鉄ちゃんこそ一切登場しないが、フルモデルチェンジされた上で登場した2人のイメージキャラ「二葉」「六葉」がとても可愛い。特に低頭身にデフォルメされたものは、同じくマスコットである電ねこのゆるさもさることながら、シリーズファンを含めて高い評価を得ており、ゲーム内のイメージとして調和している。しかも2人共別々にボイスが用意されており、プレイヤーがとった行為に対応して喋ってくれる。何度も聞いて図々しいと思った人のためにボイスをオフにする事も可能。
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3Dモデルに関しては、高精細な3DCGで構築された「ガチのリアル調」デザインと完全にイメージが変わってしまったものであるがゆえに、シリーズファンを中心に「リアル過ぎる」などをはじめ賛否両論あるが、CG制作チームからすれば純粋に褒め言葉にもなるため、観ないまま放っておくのは勿体無いものである。
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3Dで表現された細かい動作もバッチリで、クオリティも秀逸の一言に尽きる。作り込みからスクエニのグラフィック技術の高さを窺い知る事が出来、評価は高い。
中々に盛り上がった「山手線ぐるぐるキャンペーン」
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2018年8月20日から9月13日まで開催された「山手線ぐるぐるキャンペーン」は、他のイベントと比較して少しでも他プレイヤーの力にもなれる上、一人あたりのプレイヤーに対する負荷も軽減される点においても好評だった。
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内容は「期間内に全国のNESiCAを使用しているプレイヤーと協力して周回特典を獲得する」と言う、いわゆる協力型イベントであり、熱心にプレイするやりこみ勢とプレイヤーの多数を占めるライトユーザーと利害関係が一致するもの。
山手線の全駅分である29区間分をプレイする度に1周カウントされ、それが3,000周→4,000周→5,000周突破する度に特典獲得が保障されると言った感じである。
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結果的に3,000周で参加者全員にイベント称号が貰え、4,000周で期間限定ながらも「平日雨の満員電車。」なる6区間ミッションがプレイ出来るようになったり、更に5,000周で実装前の「大阪環状線」の一部が先行でプレイ出来た。
拘りを感じる筐体デザイン
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ゲームよりも最初に印象に残るであろうE231系の運転台を再現したような通常筐体のデザインはあまり例が無い。所々の意匠がそれこそ本物の車内を彷彿とするステッカーなどで構成されており、雰囲気の上昇に一役買っている。
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他ジャンルにおけるデラックス筐体はおろか、3画面筐体よりも更にハイスケールな仕上がり。かなりコスト削減のために簡素化しそうであろう座席に至っては、この手のゲームにしては珍しい実際に列車でも使用されている素材と同じ物を使用しており、雰囲気の上昇に一役買っている。また、ゲームセンターではしばしば後ろの筐体などの明かりが映り込むことがあるが、後ろや上に壁があることによって、真後ろからの光以外はかなり抑えられているようである。
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コンパクト筐体も全体的に初代筐体を意識したデザインとなっている。座席にデバイス周りの形状などを継承しつつ、なるべく操作性を損なわないような配列であり、音が聞こえにくい、画面の小ささと手元の狭さに慣れる必要がある点を除けばまずまずの出来である。
賛否両論点
運要素が絡み過ぎるランダムミッション
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ランダムミッションの内容が想像の斜め上を行く仕様であることが追加当時話題になった。内容は「稼働初期から存在している既存ミッションから1区間毎にランダムに選出される」と言う物である。当然獲得出来るスコアも変わってしまうため、モード選択においてのクリア目標は「??????」となっている。試みや発想としては非常に優れたものではあるが、調整不足な点が目立つなどで不完全なものとなってしまっている。
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単純に既存ミッションからランダムに選出されるだけであり、時間帯や天気などは一切考慮されず、「1区間目は夕方の晴れなのに次の2区間目では昼の雨天になる」という、にわかに信じられない不自然な現象が起こってしまう。雪ミッションなどの高難易度ミッションが選出されたり、車両が変化することはなく、一度選出されたミッションは次の区間からは選出されないため、ダブる事は無い。乗車率と天候に関しては、何かしらの大規模な催し物・通り雨などが来たと言う事にすれば納得出来るが、現在時刻が数時間も前後するのは流石に不自然である。
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純粋な問題点として、1区間毎に既存ミッションからランダムに選出されるという特性上、必然的にハイスコア上限値までもがランダムで変化するため、ランキング上位になるだけでも完全な運ゲーと化しており、恐ろしく不公平。また、今のところ「山手線」にしか用意されておらず、直近でも「ヒノキの挑戦状」で6区間ランダムミッションが追加されたくらいと、バリエーションに乏しい上、追加当時は晴天の後に雨天ミッションが選択されると「ワイパーを動かせない」という欠陥があった。
いつもの電GO!らしい列車性能
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今作でも操作性は可能な限り、車種の特性を掴みつつデフォルメを上手に利かせた仕上がりとなっており、特にブレーキ性能が全体的によく効くようにチューニングされている。ただしE231系と201系に関しては、実車に比較的近い性能で調整されている。
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一方「E235系」は加減速性能が公称スペックの2倍近くと凄まじい性能を誇る。マスコンを切ればラグ無く惰性走行できる応答性や、天候や乗車率での性能低下の影響をあまり受けない。
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初心者にとってはこの驚異的な性能のお陰で運転しやすい一方、従来からのプレイヤーからは「制動力が強すぎて逆に運転し辛い」という声もある。
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これに併せ、名鉄3500系の性能が実車と真逆にアレンジされている点に関しては批判一辺倒である。
傾向が偏っている各種イベント
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不定期にイベントが開催されるが、「期間中に該当するミッションでハイスコア・上級者テクニックを達成した回数を競う」というものが多数を占めている。期間中に限り該当ミッションが無条件で解放されることも無く、それ以外のイベントは専ら懸賞モノと、ゲームとは無関係なものが大半であり、上級者ばかりが得をしており、一般層は置いてけぼりになっている感が否めない。
当項では特に上級者向けとされるイベントを取り扱う。
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「ゼロマイスターランキングイベント」
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期間内に0cm停車「ゼロピタ」を達成した回数を競うランキングイベント。
だが従来作とは異なり今作での0cm停車は0.0cm地点に停車する事が出来た場合のみにカウントされる。つまり僅かにズレて0.1cm地点に停めたら「ニアゼロ」となり「ゼロピタ」としてカウントされない。ただし2回目からはポイント制になり、「ニアゼロ」「ダブルゼロ」にも意義ができた。
ある程度狙って停止位置を合わせる事の出来る上級者でも0.0cm停車は至難の業である。ダブルゼロ達成によるボーナスはないため、込め直し、遅延覚悟で微調整を行えばまだ出せるかもしれないが、それでもハードルが非常に高い事に変わりない。
事実ランキングの結果からも見てわかる通り、上位と下位との落差が非常に激しくなっている。
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「ヒノキの挑戦状」
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イベント名とキャッチコピー「常識があぶない(※「あ」が反転している)」から見ての通り、同社が発売した『たけしの挑戦状』のパロディで、今作の宣伝担当「ヒノキ」からの挑戦状に受けて立つという体で進んでいくイベント。
2019年12月12日~25日の第1弾は「6区間ランダムミッション」でハイスコアを毎日競うランキングイベント、2020年1月16日~30日の第2弾は「「推し」に会いに行く人の波。」の「中級」限定で実際にヒノキが出したスコアである85,720から±1,000以内に入れるかを競うイベントである。
勿体ない問題を抱えたGOワッペン
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お遊び的なデコレーションや自身をアピールするなどに使えるし、無駄に空欄が大きく寂しかったメニュー画面の左側モニターを賑わせるなど、要素としては良い試みであるが、以下の点から装着をためらうユーザーも少なくない。
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実は表示させる設定にした場合「プレイ中でも常時表示される」。このせいで、画面左に出る警笛対象を見逃すリスクが跳ね上がったり、停止位置を見ながら停車させる動作が困難になるのは明白。かと言って表示しない設定にすると、セレクト画面でも非表示になってしまうので、プレイ前にアピールしたいプレイヤーには二度手間もいいところである。半透明にする設定やプレイ中だけは非表示にする設定ができればここまで批判されることは無かったであろう。
問題点
根本的な点
肥大化の一途を辿るミッション
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全体的に無駄な要素のせいでまわりくどい仕様である。
ミッションごとに難易度が存在するが、単純に「出現する警笛対象の数」「余裕時間」「スコア加算量」が変わるだけであり、運転と関係ない操作が増大する一方で加減点項目自体は変わらない。
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ルール項で述べた通り、初期開放されている難易度は初級のみであり、上位の難易度を選ぶには初級から順番にクリアしなければならず、一刻も早くGO級に挑みたい熟練者から見てもとんだ迷惑仕様となっている。しかもアイテムや課金等で難易度とミッション選択制限を解放させる手段は一切存在しない。
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ミッションの数もゲーセンのゲームである事を忘れたかのように肥大化しており、難易度違いを含めれば稼動当初37ミッションだったのが、現在は900以上と大幅増加。しかもミッションの数はアップデートや後述のミッション入替のタイミングで増える一方である。
その内訳も「運転区間数」「天候・車両・乗車率・時間帯違い」で細分化されているだけである。「シチュエーションを自由に変更できる」仕様で一挙に解決できそうなものだが。
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当然全てのミッションを達成させるのに必要なクレジット数も多い。
稼動直後の時点で「1区間デイリーミッション2クレ×4ミッション×難易度3つ=24」「2区間デイリーミッション3クレ×3ミッション×難易度3つ=27」「2区間運転3クレ×2ミッション×難易度4つ=24」「3区間運転4クレ×2ミッション×難易度4つ=32」の合計10,700円と十分多かったが、現在では最低でも30万円以上必要となってしまっている。ハイスコアをはじめとしたクリア状況、記録も難易度別のため、今から始める人、熱心なプレイヤー問わず、金銭面、時間面、精神面に於いて相当な負荷がのしかかってくる。
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上記の金額は全ミッション全ての難易度に挑戦する場合であるが、初級だけでも全ミッションを一通りプレイするだけで6万円以上必要である。
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デイリーミッションの仕様も問題。名前だけ見れば「日替わりで登場するミッションに挑み、成功すれば報酬が得られる」モードを連想するかもしれないが、実際は「短区間の専用ミッションを曜日毎に決まったミッションしか選択出来ないようにしている」だけの水増しモードである。
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また、ミッション内容にも粗が散見される。
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乗車率に対して運転時間帯が考慮されていない。通勤ラッシュど真ん中である朝8時台の列車で「乗車率少ないor普通」のミッションが多数ある。
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「回復走行」の名を冠したミッションが存在するが、タイトル詐欺も同然である。
一見すると「回復運転」を連想させる名前だが、本作では「遅延は起きておらず、運転所要時間の短さの割に低速の定速ポイントが設定されていてダイヤ乱れが発生しやすい」というだけのミッションとなってしまっている。
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ダイヤより遅れて運転している時に、運転速度を上げたりブレーキを遅らせることで遅延を回復させる運転を題材にしたものであり、後述ロケーションテスト時の難易度「熟練」で実装されていた他、過去作でも『山陽新幹線編』の隠しダイヤで1つのみ採用されていた。
短絡的解決なダイヤ改正
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2019年6月6日に「ミッションが増えすぎてどれをやればいいか分からない」というユーザーの声に応える形で、「ダイヤ改正」と称したミッション入替システムが採用された。
「入替」と言えば嫌な予感がするかもしれないが、「選べるミッションを月毎に強制的に制限するだけ」という代物であり、あの悪名高い『jubeat saucer』の楽曲入替システムと大差ない改悪である。結局「この車両でこの天気のミッションが遊べない」と言った形で新たな問題点が発生してしまった。一応、選べなくなってもプレイデータは消えないのがせめてもの救いだが、短絡的な解決策も甚だしい。
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またいつでも好みのシチュエーションでプレイできる「フリーラン」に相当するモードは一切存在しないため、ダイヤ改正で選択できなくなった場合は、再度選べるようになるまで待つしか無い。言うまでもなくICカードを持ってないプレイヤーからすれば、選べるシチュエーションが必然的に限られると言うことにもなり、これではせっかくの演出や収録車両も宝の持ち腐れである。
意味のないモード分け
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「いつでもGOモード」「NESiCAモード」とゲームモードが2つ存在するのだが、その「いつでもGOモード」自体が「NESiCAモード」で選択出来る一部ダイヤと簡易版がプレイ出来るモードなので分ける必要性が無い。
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更に2019年2月28日のアップデート前まではNESiCAの有無に関係なくゲームを開始する度に選択を強要されてしまったため、テンポが悪化してしまった過去も。
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また、2020年2月16日ごろに公式から何の告知もないまま「いつでもGOモード」の「1区間運転」が削除されたことが複数のプレイヤーの報告により発覚。その翌日に「ライトユーザーには2区間遊んでもらう方がより深く楽しさを理解してもらえるんじゃないか」と言った理由で削除したと公式Twitterで発表された。
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曰く「良ければ続け、不評であれば元に戻す」とのことではあるが、プレイデータが記録されないモードの要素とは言え、何の告知もなく開発者の一方的な都合で、大掛かりな仕様変更の強行は無配慮も甚だしい。以後、10ヶ月近く音沙汰なしの状態が続いたが、2020年12月7日に31日までの期間限定とは言え復活。しかも1クレジット(100円)でプレイ可能に。
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さらには「好評につき」翌年1月31日まで延長された。その後も長期休みの時期に合わせてちょくちょく復活している。とはいえ、常駐させるまでには至らないということなのだろうか?
偏りきった収録路線の傾向
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収録路線とダイヤに大きな偏りがあり、都市圏の路線を短区間しか収録していない。その上、稼働から実に3年4カ月後の2021年3月10日の大型アップデートで京浜東北線が追加されるまでは各駅停車しか運転できなかった。
また一方向しか走行できない点と夜のダイヤが収録されていない点も時折指摘されるが、後者に関しては大人の事情が絡んでいることを公式が明かしており、これらは『はしろう山手線』でも実装されておらず、外回りの実装予定がないこともアナウンスされているため、今後運転できるようになることはないだろう。
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そもそも稼動当初から9ヶ月間、中央総武緩行線が収録されるまでは「山手線内回り原宿→目黒→品川」と言う一路線且つ一部区間しか収録されていなかった点は不評を買った。その上稼動から3ヶ月間はE231系500番台しか運転出来なかった。しかも最初に収録された路線である山手線は『初代』『3000番台』『プロフェッショナル仕様』『FINAL』『特別編』と過去作に何度も収録された路線であり、当初は過去作より収録区間が極めて短かった。1つの路線しか選べないのもさることながら「他の路線も遊びたい」「いい加減他の路線を収録して欲しい」と言った声が各所で散見される事態に。
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2020年の『はしろう山手線』発売直前(11月)から2022年4月の新規追加区間はこの家庭版と全く同じ山手線近辺区間になっているため、(家庭版購入者は特に)目新しさはなかった。
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その後3年間追加路線はないまま2025年3月をもってオンラインサービス終了。オフライン移行時に山手線(原宿→品川)と総武線を残してそれ以外の路線は遊べなくなった。
見た目ありきで使いにくいUI
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メインメニュー画面の情報量が無駄に多く、慣れていないと何をすればよいのかわかりにくい。
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因みに『Ver.1.0』当時は現在とは異なり、メニュー画面のスクロール操作が「方向マークを押した方向とは逆の方向にスクロール」で、雰囲気としてはごもっともだが直感的ではなくわかりづらいものだった。
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マイページでもこの弊害を受けている。ミッション進行度よりミッションの一覧を見ることが出来るが、一番肝心な「運転区間」が記載されておらず、ゲームをやり込んでいない人への考慮が全くされていない。
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列車ごとに画面中央とタッチパネルのUIが変わる仕様があるが、それぞれで固定されていて選べず、自分の好みに合ったものや、やり辛かったとしても別のUIでプレイする事が出来ない。また、画面上のレイアウトや計器類を自らカスタマイズできる機能も無く、プレイヤーそれぞれで見やすい配列に設定できないのも痛い。
筐体の問題点
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筐体にも細かい粗が所々目立つ。座席や筐体造形のように拘りが見られる部分とそうでない部分の落差が激しい。
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タッチパネルは汎用品ではあるがゆえに仕方ない点もあるが、滑りにくいためスライド操作に関して言えば素手よりも手袋を使った方がやりやすい。更に2本以上の指に反応しないため「足がペダルに届かないのでタッチパネルの警笛を使わざるを得ない」ユーザーに不便を強いらせている。
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なお実際の乗務では必ず綿手を着用するので、手袋着用を前提とすること自体はリアリティの追求にはなる。
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マスコンレバーもやや壊れ易いプラスチック製で、更に実車再現のためフェイルセーフ用ロックを採用したこともあり、実際に仕様を理解しないで使ってしまい、誤って壊してしまった事例も。
また、マスコンの操作感がそう硬くない上、常用最大ブレーキ(B8)から非常ブレーキを入れるまでの「遊び」が他のノッチを入れる時の硬さと全く一緒。そのため「ゆるめようと思ったら誤って強く掛けてしまった」「B8を入れようとして非常ブレーキを誤って掛けてしまう」事故を起こし易い。
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新品の状態ではそれなりに硬めであるが、現在そのような状態で稼動している筐体は稀。後述するEco運転ボーナスなどで酷使されるのは必然なので尚更である。
非常に難しい運転
20年以上前にリリースされた『初代』の通り、本シリーズは原則「難易度・ハードル共に非常に高いパターンゲーム」で一貫しており、今作でも全難易度共通で据え置きである。
『Ver.4.0』になってからは「いつでもGOモード」に限り改善の兆しを一応は見せているが、それでも鼻につく仕様が依然として多数残っている。
そもそも一般層にとっては列車を決められた停止位置に止めるだけでも充分難しいのに、ここに「画面タッチ」「速度制限・定速ポイントの遵守」「頻繁に鳴らす警笛」「対向列車に減光」といった作業をこなすのは至難の業。
勿論、制限速度や定速ポイントの位置を暗記するのは大前提で、ギリギリブレーキで正確な停止位置や時間に合わせるとなると、小数点以下まで正確な速度合わせを行う必要が生じるため、熟練者でも相当な練習が必要。
そしてここにEco運転ボーナスまで加味すると、覚えゲーどころかTASばりの正確な操作をこなす必要すら出てくる。
しかも中途半端なアレンジによる現実との乖離も多数見受けられ、難易度のみならず、実車再現・デフォルメと言う観点から見ても擁護しがたいと言うおまけ付きである。
煩雑なタッチパネル操作
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扉閉め灯はまだしも、指差喚呼を再現した一連の操作を行う頻度が非常に多く対処が難しい。
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と言うものの、全難易度共通で「対象地点から残り200m」まで差し掛からなければ、スライドバーと予告自体が表示されない。『FINAL』では最高難易度のダイヤですら300m先まで予告が表示されていたのだが。
一応予告終了地点の目印は「対応した色で光っている線」が線路上に出ると言うものであり、その点だけは過去作よりはわかりやすくなっているが、再びナビゲーションシステムが廃止されてしまったこともあり、踏んだり蹴ったりである。
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阪神本線以外の路線で、対向車とすれ違う時に減光しなければ、加点対象の「すれ違い車両に減光」が獲得できなくなる。
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ならば最初から減光すれば良いと言いたいところだが、すれ違い以外で減光していると5秒毎に「減光時間過多」として減点されてしまう。なまじ本作は描画距離が大幅に伸びてすれ違う遥か手前から対向列車が見える為、早めに減光した結果減点される、ということも珍しくない。
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当初は補助もなく、特にカーブで出てくる対向列車に対しての対策は出現位置の暗記しか無い状況が長らく続いたが、その後E235系に限り対向列車とすれ違う前にタッチパネルで減光ボタンが点滅する、という形式の補助が追加。後に登場した313系には最初から搭載されている。
後のアップデートで全車両に追加されたが、いずれも指示タイミングは「得点の減算が開始される地点」と無いよりはマシ程度。
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そもそも本来、JR西日本以外では昼間は原則ロービームで走行しているため、この時点で現実との乖離が激しいということになる。阪神本線ではきちんと再現されているのにJR東日本・東海・名鉄の路線で再現されていないのはいかがなものか。
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唯一ワイパー操作のみは任意で切替えても問題無いが、ONにしないと視界が悪くなるため、雨天時のワイパーOFFは実質縛りプレイの域である。
しつこく余計な速度制限
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速度制限が無意味に速度を抑制させるだけの存在となってしまっている。下記定速ポイントの不条理さも併せて『汽車』『プロ2』の再来どころか更に悪化している。
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まず制限信号が体を成していない。非常に大雑把に言えば、鉄道信号は先行列車との間隔を示しているものであり、制限信号は「先行列車が近いから速度を落とせ」というものである。そのため注意信号が出たら次の信号は警戒、または停止信号であるのだが、本作では注意信号が出た次の信号が減速や進行になっている場合が多い。
信号間隔の短い総武線で「制限信号の先の既に見えている信号が進行」という、鉄道信号として全く成立していない事例も散見されるため、次の信号に差し掛かるまでに先行列車との距離が空いたと考えるのも無理がある。
更に総武線には早朝のダイヤがあるが、他のミッション同様制限信号だらけである。運転ダイヤから察して始発から2本目と思われ、この先行列車は各駅停車東京行きのため、御茶ノ水から先は制限信号が出る筈が無いのだが、お構いなしに制限信号が出てくる。
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また一部ミッションでは駅の直後にある信号が、停車直後は進行信号だったのに、発車直前には注意信号になっているという信号現示が落ちる不可解な現象まで発生する。このような制限が厳しい方へ信号が変わるというのは通常ありえないことである。
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総武線以降の追加路線では徐行信号機が出るようになったが、これがやたらと長区間に渡って設置されており、低難易度では各駅間にあったりする。徐行信号機は線路工事等で臨時に設置する速度制限信号(≠標識)であるが、特に工事を施している描写は無い。しかもミッション毎に設置場所、制限速度が全く異なっており、ただ考えなしに速度を抑えさせる為だけに置いているとしか思えない。
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また初級や中級ではダイヤに余裕があるのを良いことに、ほぼ全てのミッションで運転速度を抑制する傾向にある。発車時は制限信号で速度を抑えられたり、進行信号が出てきたと思ったら徐行信号で速度を抑えられたりと、速度の出しすぎによるオーバーランを考慮しているとしても不自然である。
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定速ポイント、徐行信号や制限信号で速度を抑制させたがる割には「標識」による速度制限は殆どかからない。わざわざグラフィック上でも描画されているのに、総武線の御茶ノ水手前の制限45と、名鉄名古屋駅前の制限45などの例外を除いて完全に無視されている。
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速度制限標識・ATC・徐行信号機・制限信号を無視すると指示速度以下まで減速させられるのだが、なぜか指示速度を8km/h下回るまでブレーキが緩まない。実際は速度制限を下回った時点でブレーキが緩む。また徐行信号機には無視するとブレーキが掛かる装置は普通設置されない。
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中央線(名古屋)は最高速度110km/hだが、制限信号や90km/h以下の定速ポイントに度々拘束されるため、謳い文句の「110km/h走行」はまるで体験させてもらえない。
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京浜東北線は通過運転が楽しめるという触れ込みだが、通過駅に関しては初級ですら全く余裕がなく、停車駅で遅れてしまうと制限ギリギリで走って1秒しか回復できない、というのがザラにある。
定時到着と自由度を阻む定速ポイント
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不当な難易度上昇のみならず、自由度や爽快感の激減にも繋がっている。
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ルールのスコア詳細で記述したが、定速ポイントを±10km/h以上の速度で通過すると減点される仕様となっている。ところが本作では定速ポイントを忠実に守ると到着時間に間に合わなくなるミッションが非常に多いのである。
GO級では定速ポイントを全て正確に守ると、Gセンサーにギリギリ引っかからない程度に強いブレーキを維持しないと定時到着が困難というミッションが大半を占めており、中には
Gセンサーを振り切っても定時到着できるか怪しいミッションすら複数存在する
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初級でも定速ポイントを守るとダイヤが厳しくなるミッションがそこそこあり、初期収録の山手線ミッションのほぼ全て、全路線の「回復走行」を銘打ったミッションでそれが顕著である。一応、総武線、大阪環状線、阪神本線の初級と中級ではダイヤに余裕のあるミッションが増えたが、中央線(名古屋)以降の追加路線では再び低難易度でも余裕がないミッションが増えている。なお既存ミッションの内容の修正は一切無い。
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更に厄介なことに、速度が整数でしか表示されないのにもかかわらず、本作の定速ポイントは小数点単位まで正確な速度設定がされているようで、指示速度ピッタリに通過しても満点の800点を取れるかは運次第。『山陽新幹線』『プロ2』『FINAL』『特別編』で定速ポイントが採用されていたが、いずれも「守るとスコアor持ち時間が増える」という存在であり、無視によるペナルティは一切無かった。また『FINAL』ではオプションで定速ポイントをOFFにすることが可能だが、スコアの増減に影響するせいか本作にはそのような物は一切無い。
背景に溶け込んでわかりにくい警笛対象
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従来では警笛を必ず鳴らすタイミングが「警笛鳴らせ」の標識に差し掛かった時のみだったが、今作では対象が大幅に増え、過去作では隠し要素だった「保線作業員」に加え「鉄橋」「鉄道ファン」「ホーム上の人」への警笛が実質必須である。
だがこの警笛対象は小さい上に背景に溶け込んでおり、相当接近しないと見えなかったり、更には対向列車や並走している列車の陰に隠れている場合すらある。特に雨などの悪天候ダイヤになろうものならば視認困難を極める。これではさながら間違い探しである。
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まず「保線作業員」は現実の電車運転でも「安全確認のためにも鳴らさないといけない」対象であるが、本作の作業員は警笛を鳴らすまで列車接近に気付いてない素振りを見せており、現実でこれは「退避不良」として緊急停止案件である。また、JR東海ではそれに対して鳴らしてはいけない決まりがあるのだが、今作では他の路線同様鳴らさないといけない対象となっているため、完全に真逆の動作を要求していると言うことになってしまっている。
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次に「鉄橋」。地方の路線では長い鉄橋の手前で警笛を鳴らす事があるが、少なくとも本作に収録された路線では橋の前で警笛を鳴らすことはしない上、今作には「警笛鳴らせ」の標識もないので不自然である。
元々本シリーズでは「鉄橋突入時に警笛を鳴らすとボーナスが入る」という隠し警笛が多く、ここだけは旧シリーズファンへのサービスと捉えられないこともない。ただ全ての橋が対象になっておらず、全長数メートル程度のガーター橋では対象になっていたり対象外の場合もあったりと、選定場所に一貫性がない。
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次に「サービス警笛」。撮影スポットとして有名である場所で張っている鉄道ファンを再現した物と見られるが、ファンサービスをするかは自分で決める物であり、第三者が押し付ける物ではない。
しかも配置されている場所もきわどく、線路から遠く離れたマンションのベランダや屋上、人混みの中、寸前まで物陰に隠れる場所と言った、初見で全て発見するのは不可能な箇所ばかり。
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そしてこの鉄道ファンも、カメラを向ける訳でも集団でたむろしている訳でもなく、単独でこちらに向かって大きく手を振るだけと機械的。それどころか運転士に見える形で列車に向かって手を大きく振る行為は、運転士に緊急停止を促すサインになりうる行為である。
なお『Ver.5.3』よりサービス警笛の対象に「先生と園児の集団」が加わり、一部の場所で鉄道ファンに代わってランダムで出現するようになっている。不自然さは多少減ったものの、まだまだバリエーションに乏しいばかりか、結局見えづらさは何も改善していない。
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最後に「ホーム上の人」。これは上級以上でなければ出現しない上、黄色い線からはみ出してたりホームドアに寄り掛かっている人なのだから、警告を促すという意味で鳴らして当然である。但しこれも基本は棒立ちであり味気がないと見れるか。
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上記の対象に対してはしつこく警笛を鳴らさなければならないのにもかかわらず、実際では全列車が鳴らしている、中央線(名古屋)の金山駅入線時の警笛など、ゲーム内で対象とされてないものについてはノータッチと、ここでも中途半端さが見て取れる。
ノーヒント且つ厳しいブレーキング
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停車時の加点対象「ブレーキ込め直しなし」のルールが非常に厳しく、一度でも込め直しをしたら一切加点されない。しかも加点されるスコアも400と決して少なくないため、これだけでもクリアーに影響を及ぼしかねない。
列車毎に性能が異なり、乗車率も駅毎に変わる仕様なのに、『Train Simulator 京成・都営浅草・京急線』のようなブレーキタイミングを補助したり可視化する機能も無いため、正確な停止位置や時間との両立が更に厳しくなってしまっている。
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現実においても省エネ対策や乗り心地の観点から込め直しをしないように心掛けるのだが、「一度も込め直しをしない」は流石に無茶である。せめて「込め直しをした回数に応じて加点される得点が少しずつ減る」のならばまだ良かったのではないだろうか。
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Gセンサ自体もかなりいい加減で大雑把な仕様となっている。
一定速度で一定以上のブレーキが暫く掛かっているとGセンサが振り切る仕様だが、基本的に実車よりもかなり厳しい調整がなされており、中速域でのB6やB7など日常的に掛ける筈のタイミングでもGセンサの上限にぶつかることがしばしば。
名鉄ではB5を掛けていてもGセンサを振り切ることがある一方、雨のE235系や313系など、B8のままで停車してもGセンサが振り切らない車両もある。
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その割には乗り心地も悪くなる操作として現実でも忌避される、強いブレーキを掛けたまま停車する「停車時衝動」や、強いブレーキからいきなりブレーキを切ってニュートラルにする「緩和ブレーキ」等は一切お咎め無し。
元々『電GO!シリーズ』はそこまでのシビアなブレーキングを要求するようなゲームではないものの、ならば何故取ってつけたかのような「込め直しなし」を採用したのかが不可解。
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一応の補助として、初級に限り申し訳程度に速度を落とすタイミングが表示されるし、「はじめての電車でGO」ではブレーキアシストが働くが、これに従ったら確実に遅れるため、大したフォローになっていない。
Eco運転ボーナスがスコアに与える凄まじい影響力
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マスコン及びブレーキを入れていない惰性走行中は「消費電力を抑えた走り」としてEco運転ボーナスが付くようになったが、意識すると目に見えて差が付くため、事実上の必須テクニックとなっている。
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従来通りの操作感覚でやっていると1000点取れるかも怪しいが、上手に活用すればそれだけで4000点程稼ぐ事も出来てしまう。距離に応じて加算されるので駅間距離が長い方が有利であり、「中央線(名古屋)」に至っては初級でも3000点~5000点は取れてしまうほど。
上級系統でプレイしている場合は「込め直しをした」「Gセンサに当たった」などのミスをEco運転ボーナスである程度取り返せる。このため、定速帯でマスコンを使って速度を維持したり、速度合わせをマスコン操作に頼り切る、といった操作はメリットが皆無になってしまった。
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Eco運転ボーナスはあくまでおまけという扱いのせいか、調整不足な点も多々見受けられる。
惰性走行した時間に応じてスコアが貰えるEco運転ボーナスと、余裕が無い為に定速ポイントの前後で加減速しないといけない状況とで相性が悪い。結果、本作のゲームシステムと噛み合ってるとは言い難い要素となってしまった。
また、Eco運転ボーナスを最大限取るとなると極論、時間に遅れない下限ギリギリで加速を留め、停車時はB8のままで止まる、が理想である。立ち客も居る鉄道でこのような運転は非現実的な上、マスコンが破損するレベルの素早い操作が必須となる為、倫理的な問題もある。
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更に実際の鉄道で行われる乗り心地が良くなる制動方法として、最初に弱いブレーキを掛けてから強いブレーキを掛ける「2,3段制動」や、強いブレーキから緩める時に一旦弱いブレーキを保持して衝撃を和らげる手法があるが、Eco運転ボーナス的にはこのようなブレーキングは完全な無駄となっている。
ちなみに、本作で運転できる列車ではブレーキを掛けている最中は使用電気の一部を架線に戻す「回生ブレーキ」が装備されている為、消費電力を抑えるという観点から見れば回生ブレーキが効いてる時にEcoボーナスが付いて良さそうに見えるが…
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好意的に見れば車両の抵抗や勾配を利用した減速という、「いかに惰性走行で速度を調整するか」が新たな競争要素になったと言えるが、それを前提とするのは単なる押し付けである。実際の在来線の運転においても同様の理由で惰性走行を行うものの、ここまで重要視されていない。また旧作でも無駄なブレーキを使わないようなプレイスタイルはあったが、『初代』を除き総合評価には全く影響しなかったため、完全に自己満足の領域でしかなかった。
補助も焼け石に水
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このような状況の打開策として「いつでもGOモード」では自動操作、「NESiCAモード」では「GOバッジ」が追加された。上記「画面タッチ」「警笛」「減光」「Gセンサ」を緩和する効果がある。
主に一般層やプレイに慣れないユーザーに対しての補助なのだが、装備したら難易度関係なく獲得点数が減ってしまうペナルティが発生する仕様や、路線選択画面から離れて設定しなければならない、と言ったそもそもの根本的な仕様の煩わしさのせいで焼け石に水である。
普通に「いつでもGOモード」の自動操作や「はじめての電車でGO」のルールをそのまま「NESiCAモード」の初級系統に採用すれば良かったのではないだろうか。
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その割には「現実の山手線に導入されている定位置停止装置と同等の効果」「停止位置や定時判定の緩和」「車両性能向上」「残り時間緩和」と言った根本的な難易度を緩和させるバッジがなぜか無い。
逆に「車両性能が逆に低下」「判定がより厳格になる」「好成績でボーナスGMP支給」ような熱心にプレイするユーザーに対しての見返りや、高難易度化するマニア向け、ネタ用途のバッジが無いのも鼻につく点である。
後に「Gセンサ」の効きを緩和する「ユレニククナール」、無効化する「ユレナクナール」が追加されたが、「ユレニククナール」で緩和されるレベルは気持ち緩くなる程度であり、寧ろこの程度がまだ妥当と言えるほどである。
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京浜東北線では通過駅に差し掛かると駅通過時の誤差が何秒という予測が出るが、この予測が当てにならない。
明らかに1秒遅れるペースで走行していても誤差秒数が0秒と遅1秒とで頻繁に変わった挙げ句1秒遅れて通過する、等がよく起こる。視覚的にも鬱陶しい上に目安として非常に使いにくい。
各種路線の再現ミスなど
視覚的なリアルさと再現性をウリにしているのがシリーズの醍醐味であるが、今作でも細かい相違点も挙げていくとキリが無い程度には再現ミスが見受けられ、中には高画質化に伴って更に目立つようになった点まである。そのようなゲームにおいてこのような多数のミスは致命的である。ここではゲーム性に直結しないながらも目立つ点を挙げる。
共通
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多くの分岐器がなぜか乗り越し分岐になっている。これは正面衝突を防ぐ為に意図的に脱線させる「安全側線」や、保線車両の留置線への分岐で使用されるものであり、分岐側への通行の際に脱線するリスクが高い為、通常時に使用される物ではない。
特に「大崎駅付近のシーサスクロッシング」「まるで接合しているようにしか見えないグラフィックになっている尼崎駅のダブルスリップ」が目につくが、修正されるどころか新規路線に至るまで同じ描写が増加する一方である。
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実は総武線の分岐器は乗越ではない普通ものが描写されているのだが、その次に追加された大阪環状線以降では乗越分岐器に戻っている為、意図的に乗越分岐として描写していることが分かる。
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特に初期のバージョンではE233系「運転台の付いた先頭2両の3・4番目ドアの間の窓の下の所属線色帯」にしか入っていないJRマークが全車に入っていた。のちにほぼ改善されたが、湘南新宿ライン仕様ではこの仕様のものが走っている場合がある。
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全ての車両がボルスタレス台車となっており、国鉄車と言ったボルスタ台車を採用している車両でもお構いなしである。
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架線が明らかにパンタグラフに乗ってないレベルでズレている箇所が幾つもある。そしてアトラクトムービーにはちゃんと列車のパンタグラフの描写があるのに、ゲーム本編では一切描写されていない。
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著作権絡みの問題もあるせいか、広告枠がすべてフィラーで埋められており都内では考えられない状況。デザインに関しては当たり障りの無い物なので、それ自体に問題は見られないが。
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ほぼ全ての並走列車が駅を通過する。そのため全種別停車であるはずの渋谷や品川、一部種別を除いて停車する恵比寿、御茶ノ水を当たり前のように通過している。しかも回送ではなくちゃんと種別と行き先が表示されているので尚更である。
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なお名鉄名古屋本線で、東海道線の並走列車がちゃんと金山に止まるというミッションが存在している為、並走列車の速度を変更する技術自体はあるのに実装していないということになる。
山手線
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山手線は線路脇にある色灯式信号機に従うATS方式ではなく、速度計に表示される制限速度に従って運転するATC方式を採用しているため、発車時はそのATC信号を喚呼するのだが、本作では「出発進行」と喚呼している。
その一方で定速ポイントに差し掛かる際には「信号**(※制限速度)」と喚呼しているため、意図的にアレンジしたものと見られるが余計なお世話である。
それ以外の路線ではちゃんと発車時に、信号の色によって「出発減速」や「出発注意」、更に道中の細かい信号もちゃんと喚呼するようになっているが「山手線」の方は未だに修正されていない。因みに山手線以外は全て線路脇にある色灯式信号機に従うATS方式を採用している路線である。
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「出発進行」は鉄道用語で「"出発"信号機が"進行"信号である」ことを示すものであり、正しくは「点(戸閉め灯点灯)、信号**(※制限速度)」のように喚呼する。『FINAL』ではちゃんとそのように喚呼していた。
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車内信号方式の山手線なのに進行信号が提示された色灯式信号機が設置されている場所がある。実際でもゲーム中と同じ場所に色灯式信号機が設置されているのだが、ATCを搭載していない工事用列車の信号であり、旅客列車運行中には消灯している。
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品川→東京の山手線2ではちゃんと消灯した信号機が設置されているが、原宿→品川のマップについては未だ修正されていない。
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五反田駅の手前に35km/hの徐行予告信号機が設置されているが、肝心の徐行信号機は影も形もない。
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ホームドアと車両のドアが致命的にずれている。0cm地点に止めても目黒駅では先頭の一番前のドア以外が全てずれているし、大崎駅に至ってはホームドアとホームドアの中間に車両のドアが来ている。
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かつてはリリース初期より、山手線内回り渋谷・目黒~大崎間で(原宿(原宿A)・恵比寿(第三の男)を除き)発車メロディが使用され、曲名紹介までされていたが、2020年の7月9日のアップデートで告知も無く発車メロディが削除されて原宿・恵比寿同様にただのベルへ変更された。
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発車メロディやミュージックホーンはJASRACの管理物であることが判明しており、2020年12月発売の家庭用ハード移植版『はしろう山手線』にも、公式サイトにて事前に移植されないことがアナウンスされ予定通り収録されなかった為、今後復活する見通しはないと思われる。
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山手線の車内アナウンスは自動放送となっているが、渋谷、品川、東京到着前には車掌による肉声でのアナウンスもされる。ところがある程度高速で走らないといけないミッションでは自動放送が終わる前に車掌の放送が流れて音声が被る。
阪神本線
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阪神本線は普通列車の最高速度は91km/h、減速が65km/h、注意が45km/hなのだが、ゲーム中では最高速度95km/h、減速70km/h、注意50km/hと相違が発生している。更に一部ミッションでは減速、注意信号の速度制限が設定されていなかったり、注意信号が70km/h制限だったりとあやふや。
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尼崎センタープール前の待避線(4番ホーム)への分岐は制限30なのだが、実際でも標識が設置されてないせいか分岐制限が設定されていない。そのため制限信号への速度制限が設定されていないミッションでは待避線に70km/h以上で突っ込める。
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それ以前に待避側へ入るにも拘わらず、分岐器自体はゲーム内では入線しない本線側に開いているという物理的に不自然極まりない仕様となっているのだが、未だに修正されていない。
中央線(名古屋)
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本作で運転出来る313系は8両編成(4両+4両)なのだが、実際の中央線では4+4の8両組成の313系運用は存在しない。
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8両の313系運用自体は存在するが4+2+2であり、それ以外の8両で運用しているのは211系である。また東海道線の方では8両で運用される313系が多数存在しているため、そちらと混同した可能性もあり得る。
名鉄名古屋本線
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フォントなどの小ネタを仕込む割には全体的にリサーチが不足しており、他の路線と比べて再現度が低い。
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3500系の加速性能が実車より極端に落とされている。ゲーム中では起動加速度こそ高いものの、80km/hへの加速がやっとな程度に高速域の加速性能が悲惨と、さながらプロ仕様の103系みたいな性能になっている。
実車では起動加速度こそ2.0km/h/sと平凡ながら、70km/h程度まで起動加速度を維持、最高速度である120km/h付近でも1.0km/h/sはあるという高速域の加速を重視した性能となっており、完全に真逆な性能となっている。ジェットカーや313系等、他の車両は実車の特徴を掴んだ上でのデフォルメがなされていたのだが、何故か名鉄だけ著しい性能低下を引き起こしている。
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本作で運転できる名鉄の列車は全て犬山線直通の犬山行きである。手元のモニターには編成両数が表示されるのだが、どのミッションでも8両で固定されている。ところが実際の名鉄では名古屋本線から犬山線に直通する8両編成の普通列車は存在しない。
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線内で8両に対応している駅が少なかった事に加え、名鉄空港線開業により快速特急が新設され通過追越の障害になってしまう為、名鉄空港線本格開業に伴う2005年1月のダイヤ改正で廃止されている。また名古屋鉄道全体を見ても8両の普通列車は本線系統上り1本のみと非常に希少である。
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本作の名古屋本線で運転出来る3500系は3501Fであり、リザルト画面でも行先表示がLED(種別と行き先の境界にフチが無い)となっている事からも解かる様に2016年に行われた更新工事実施車であるが、VVVFの音が東洋電機製造製のIGBT式ではなく、更新前の同社のGTO式の音になっていたり、何故かドアチャイムが更新前の物になっている。
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しかもこの3501Fは初期車であり、更新前はそもそもドアチャイムが搭載されていない車両だった為、猶更リサーチ不足が目立つ。
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名鉄名古屋駅では発車時に「プルルルルルルッ、プルッ」と特徴的なベルの鳴り方をするが、2回目の短いベルは駅員が車掌に向けて鳴らす「ドアを閉めて良い」という合図であり、実際では2回目のベルが鳴ったら基本すぐにドアが閉まる。ところがゲーム中では2回目のベルが鳴ってからドアが閉まるまで数秒くらい空いており、ただの発車ベルと同じ扱いになってしまっている。
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名鉄では速度制限等の指差確認タッチが省略されているが、これは実際の3500系は両手で持つタイプのワンハンドルマスコンであり、運転中に手を離すことがないのを再現したものであると、公式の生放送にて明言された。
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だがそう言った割には走行中の減光操作は相変わらず必須である。先に実装済みの阪神本線では減光操作が省かれている事を考えると、発言にあった「両手を離さない動作の再現」とは矛盾してしまっている。
京浜東北線
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ATC路線にもかかわらず「出発進行」と喚呼している余計なアレンジは相変わらず。
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ゲームルールに考慮したためか、対向列車が異様なまでに少ない。減光操作が少なくて済むというメリットもあるにはあるが、都心を昼間に走る列車と考えると違和感満載である。
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基本的には『はしろう山手線』からのベタ逆移植であり、山手線並走区間のみの収録である。一応こちらでしか体験出来ない要素もあるにはあるが、過去に行われたリフレッシュダイヤをはじめとしたミッションが存在しないため、新鮮味は非常に薄い。
その他ゲームシステム
強気も過ぎるGOマイスターショップ
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全体の問題点
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「GOマイスターショップ」から出入りする際に数秒のローディングが入ってしまう。それなのにマイページからも各種アイテムの所有状況が確認できるのに、そこから購入はできず、わざわざ筐体に出向かなければならない点も非常に不便である。
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販売されているアイテムの価格が全体的に超高額。1プレイで獲得できるポイントは300gmp~700gmp前後なのだが、アイテム価格3桁は稀であり、大半が2,000~3,000gmp前後、5桁近くも散見されるためどう見ても釣り合っていない。
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「GO!!ポイント」関連のコンテンツは一切干渉せず、ここで「GO!!ポイント」を購入することも、予め購入したGO!!ポイントをgmpに換えたり、リアルモード解放権をgmpから購入できない。
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「GOバッジ」
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最初から全てのアシストが働く「初心者バッジ」を所有している上、効果に対して驚くほど高額であるため、ここで購入できるアイテム自体が必然的に意味の無い水増しとなる。
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更に「GOワッペン」の拡張枠までもが「GOバッジ」を装備して効果を発揮させると言う紛らわしい代物になっている。最初に所有している1つと後から購入する2つの計3つまでしか所持できないのだから、普通に購入した拡張枠が自動的に適用されるようにすれば良かったのではないか。
当然「GOバッジ」枠をすべて潰すため、アシストを装着しながら全枠を使う大サイズのワッペンが貼れなくなくなると言う実害も発生しており、事実上の死に機能と化している。
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「GOワッペン」
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種類が膨大にあるのに一々使いたい個数分購入しなければ同じステッカーを使用できない、そもそも全種類最初から購入できない問題も目立つなど、全体的に自由度を殺してしまっている。
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その中でも一部の「二葉」「六葉」関連の価格は、他のどのアイテムよりも高く設定されている点も鼻につくポイント。
中には300,000gmp、360,000gmp、1,500,000gmpと言うぼったくりと言う言葉も生ぬるい、廃プレイを以ってしてもまず購入できない額のアイテムまでもが2つずつの計6つも存在する始末。
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「ミッション解放チケット」
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長きに渡り追加されないチケットが複数存在しており、全体的に無意味且つ面倒極まりない縛り要素となっている。価格も400×区間数gmpとなっており、消費アイテムであることを考えれば相当な高額ぶりである。
一方で、チケットに関係なく解放されているミッションの存在、中央線(名古屋)4区間は初出から約2ヵ月後にはスピード追加されるなどで基準も不透明となっている。
物議を醸したGOマイスターランク
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2019年6月6日のアップデートで追加された実力指数を測るためのランクシステムで、昇格条件を満たすことでランクアップする。
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基本的なゲーム進行の項目で記述した通り、定められたクリアランク以上の評価を規定回数取るだけという作業感の強いものである。
しかも1プレイに1つしか昇格条件を埋めることができないせいで、たとえSランクを普通に出せる実力があっても最速でランク15から4に達するまでには25プレイ、クレジット換算で最低でも50クレ掛かるなど、金銭面、時間面の両方に於いて非常に重くのしかかっている。
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放置プレイによる不当なランク維持を防ぐために、翌月に初めてプレイする際にランクダウンする仕様が存在する。
しかし事前に降格する旨のアナウンスはあったが、「どれくらい下がるか」については言及されなかった。その後下がり幅は最大で4ランク分とプレイ環境を考慮すれば非常に大きいことが判明し、特にゼロピタのために何度もやり直した上級者を中心に議論を巻き起こしてしまうことに。流石に問題視されたのか、2021年3月に昇格条件を全て1ランク分緩和、下がり幅も最大2ランク分に緩和された。
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純粋な問題点として、リザルトの度に獲得条件を達成しているかどうか関係なく、猶予時間無しにリザルト画面を全画面を覆い尽くす形で演出が一々挿入される。ランクアップした時は更に長引くのにもかかわらず、演出が完全に終わるまでスキップ不可能である。
テンポが以前よりも格段に悪化しただけでなく、折角のリザルトを撮影する機会を潰してしまうため、その点もひっくるめて蛇足と評さざるを得ない。
なぜか解禁要素に充てられたリアルモード
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それぞれのミッションの「上級」をクリアをするか「リアルモード解放権」を購入すると設定出来るようになるリアルモードなのだが、公式での紹介通り「タッチパネル以外の運転情報が全て表示されなくなり、スコアもリザルトまでわからなくなる」だけであり、旧来の「プロフェッショナルモード」「鉄人モード」に近い仕様である。
あちらは隠し要素でも無く、前者は「プレイ中にスタートボタンを押して残り距離が非表示になるモード」であり、後者は「最初から出現しているゲームモード」であるのだが、本作ではなぜか解禁要素となっている。そのせいでICカードを使用していない時では実力以前に選ぶこと自体不可能となってしまっている。
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強いて違いや特典を挙げるのならば、ランキングに「リアルモードで記録したスコア」である事を示すマークが付くだけである。また「電GO!!ポイント」を使ってリアルモードを開放すると、一部車両のタッチパネルの計器類がリアルになる特典もあるが、そのためだけに900円は非常に高価である。
インターネットランキングのマラソン化による形骸化
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一見したら現在の立ち位置が確認出来そうなスコアランキングだが、その実態は「累計獲得スコアランキング」。つまり「集計期間中に獲得した累計スコア」を競う「回数ランキング」と揶揄されかねない代物であり、インフレ化に拍車を掛けてしまっている。
その割には「特定の動作を行った回数」と言った多様なランキングがありながらも「全ミッション中のハイスコアの合計」を競うランキングは残念ながら存在しない。
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「累計」獲得スコアなので、相応の実力が無ければランキング上位に上がれないのは勿論だが、たとえ幾らランカーレベルの実力があってもプレイ回数が少なければどうしようも無い、やったもん勝ちなランキングのため、結局超上級者同士による「札束で殴り合うランキング」と化してしまっている。
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「月間店舗内走行距離ランキング」も累計で競うランキングだが、こちらは店舗ごとの集計で比較的問題視されていない。
中途半端な称号システム
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運転中は常に左モニタの右上に表示される称号(非表示にはできない)だが、大きく分けて2種類、ステータス称号とイベント称号がある。獲得した称号自体はマイページから閲覧可能。
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イベント称号はランキング上位に入る、特定のミッションをクリアするなどで入手でき、手に入れた称号は全て保有・付け替えが可能。
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一部は「ロケテストに参加した」「期間限定イベントに参加した」などで、現在は入手不可能なものもあり、中には「ランキングイベント上位に入賞」と言ったランカーでもほんの一握りしか手に入らないものも。
通常この手のアイテムは、現金を伴った代行を受付け、結果的に他のプレーヤーに迷惑を掛ける事態が発生する元になるのが常であるが、本作はなにぶんプレイヤー層が完全に限られているのが幸いしてか、特にそのような事例は確認されていない。よく炎上しなかったものである。
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累計スコア称号ではいつ達成したのかも記載される。月間店舗内走行距離ではこれに加えてどの店舗で達成したのかも強制的に表示され、店舗名を非表示にすることは出来ない。プライバシー的に大丈夫なのだろうか?
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ステータス称号はゲーム中で獲得した、「停止位置」「到着時刻」「速度遵守」「安全運転」「熟練技能」の5つの累計ランク取得回数に応じてその都度変わり、自分の好きな称号に変更は出来ない。
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また称号のレベルも5段階あり、上記5つのスコアが最大になった時は専用称号に変化するが、この名称に関しても「どことなくダサい」などを筆頭に不評寄り。
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因みに検証により、最低でも累計走行距離3000km以上要する上、Sランクの累計取得回数も影響することが判明している。これだけでも膨大な時間を要するのに、路線別で共有していないのでレベル上げをするには各路線をそれぞれやり込まないとならず、二度手間どころの話ではない。
その他
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稼動当初と比べてロード時間が非常に長くなってしまった。
特にゲーム開始時やゲーム切替時の長さは驚くほどに長く、稼動当初は10秒も掛からなかったロード時間も、現在では長いとは2分以上と大幅に伸びてしまった。現在ではロード時間が一定時間以上伸びた場合、TIPSを流せる機能が設けられているが、その時の挙動と「Now Loading」が出るまではフリーズしたような挙動を見せる為、一見さんに誤解されかねない。膨大に増えたミッションや収録路線が原因であるとの見方が非常に強く、新要素が悉く裏目に出た格好となってしまっている。
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アンチエイリアス処理がうまく出来てない箇所が幾らかあるせいか、グラフィックのジャギーがやや目立ってしまっている。特にメニュー画面時に表示されるキャラクターに顕著に見られ、折角の秀逸で細かいグラフィックが台無しである。
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登場キャラの一人である「六葉」の評判が賛否両論。
無論好みの問題も含まれるが、ボイスに関しては「無理して大阪弁をしゃべる朗らかな女性を尊重し過ぎた故に、不自然に機械的な声になってしまっている」と言った指摘がかなり多い。
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また、好みの問題抜きに録音環境にも問題が見られると思わしき音質の良くなさや、結構大きめで心臓に悪い音量バランスの悪さも指摘されている。
担当声優がグラビアアイドルを本業としている点やスリーサイズ設定に3DCGの目に見える胸の大きさからも、特定の層を狙ったものと考えられる。この点にも好き嫌いが分かれるだろう。
総評
『電車でGO!』シリーズの20周年記念すべき作品としてリリースされた今作は、グラフィックやサウンド面の大幅強化を筆頭に、非常に気合の入った演出面やリアルな挙動など、いわゆる一見さんでも直感的に良いと感じられる「表」の面に限って見れば業界内でもトップクラスであり、この点に関しては評価に値する。
稼動当初のインカムランキングで並み居る豪傑を一蹴して1位の座を手にした事実からも、多分の話題性が加味されたとはいえ本当に運転が上手・極めたい人からの満足度は非常に高い事が窺える。
しかしながら、『Ver.4.0』にてようやく一般層に対しての明確なフォローが一部制約付きで見受けられるようになったとはいえ、まだまだ根本的に難しいゲームであることに変わりはなく課題点は依然として多い。
しかも追い打ちを掛けるかの如く煩雑な各種ゲームシステム、無駄に増え続けて作業を強いるミッション、稼働当初から一向に改善されないゲームルール、未だ改定されていないプレイ料金体系などが相まって、今から本作を始める際には相当な覚悟を要するだろう。
高い難易度と複雑な操作性の裏に隠れた「電車運転士体験ゲーム」としての本質を見極められるかで今作に対しての見方も大きく変わるだろう。
それでもゲームセンターに立ち寄る幅広いユーザー、いわゆるライト・鉄道ファン層に対しての措置をしっかりとっていれば、現状よりも遥かに大きな規模でブームを継続させる事もできたと考えると、非常に惜しい事この上ない、それが今作の評価ではないだろうか。
もしこの記事を読んで興味が湧いたのならば、是非ともまずは手軽に遊べる「いつでもGOモード」から始めて本気で電車の運転士を体験してみて、今後続けていくかを各自で判断して頂きたい。
プレイ料金について
問題点でも一部取り上げているが、店舗の裁量で一切の変更ができない仕様や、メインモードである「NESiCAモード」内ミッションの傾向から、結果としてゲーム本編に実害の出る形で干渉した格好となっており現在に至るまで問題視されている要素である。ただし一応ゲーム外の要素ではあるためこちらに詳細を記載することにした。
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詳細
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評判
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今作のプレイ料金はアーケードゲームとしては他に類を見ない程の高額ぶりであることでも知られている。区間数ごとにプレイ料金が設定されているが、いずれも大型筐体の標準料金から上乗せした代物であるため、似たような料金体系を取っている他のゲームとも比べ物にならないレベルである。
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当然のことながら稼働当初から「高過ぎる」といった声が多数見受けられ、Twitterのトレンドなどでも話題になってしまったほど。そのだめ、ゲームスピードを上げられないシミュレータであり、「クレジットの過剰投入を誘発させる死にゲー」系統が受け入れられない時代背景もあり「プレイするステージ数(区間)を金で買う」システムにせざるを得ない事情を考えても擁護し難いのは確かである。近年稼働しているタイトルで、同額のプレイ料金を採用しているタイトルは『ピコピコアンパンマンごう』くらいである。
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実際本作よろしく、当時としてはハイレベルなグラフィックなどでゲーム自体は良作と評された『レーシングジャム』が筐体価格故のプレイ料金の高さでゲーム内容とは無関係に不評を買った前例があったのだが、残念ながらその教訓は活かされなかったのが非常に惜しいと言わざるを得ず、有名どころに限っても『beatmania IIDXシリーズ』も『初代』は1プレイ300円だったが、プレイ料金の高さに加えて当時としてはハードルの高いゲーム性であったが故に敬遠された前例もある。
プレイヤーの二極化
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上記および後述の問題点が理由としか思えない撤去・プレイヤー層の二極化の事例として、稼動からほどなくして大阪府内でも最大規模のターミナル駅付近に構えているゲームセンターである「ナムコ梅田店」から撤去された事例が一つ挙げられる。稼働開始から10ヶ月は関西圏の路線が運転できなかった上、当時から量の多いミッション内容についていけるプレイヤーが少なかったことが、この短期間での撤去を理由づけている。更に稼働開始当時は2台設置していた店舗もそこそこあったが、一部タイトー直営店など、大規模店舗を除き1台に減った店舗が非常に多いので尚更だろう。一部は温泉内のゲームセンターなどにまわされた事例も確認されている模様だが…
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また、首都圏や大規模繁華街などの流動性の高いエリアでは「月間店舗内走行距離ランキング」にランクインするだけでもかなりのプレイ回数を重ねなければいけない程度にプレイヤーが多いが、それ以外の地域では2~3回プレイするだけでランキング最上位に入り込めるレベルでプレイする人が少ない、と言った事実も現在に至るまで複数確認されている。
変更不可能なプレイ料金
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これたけならまだ、プレイ料金を変更するように頼めば良いだけ…と言いたい所だが、テストモードにはプレイ料金の設定項目が一切ないことが確認できているため、正規の手段におけるプレイ料金の変更は不可能。
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1コイン2クレジット設定にしている店舗も極一部で確認されているが、メーカー非正規の手段を使用した変更と思われる。
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なぜこうなっているのかというと、店舗はプレイ料金にかかわらず「1プレイごとに**円」のネットワーク回線使用料をネットワーク運営者、この場合はタイトーに毎月払わなければならないからである。回線使用料は基本固定で、プレイ料金を下げると店の収入がさらに減るだけではなく、料金の安い店舗だけに客が流れて行ってしまうことで、値下げをしなかった店舗の売り上げも減ってしまい、その結果ゲームロケーション全体の収入が下がってしまい、タイトーに入る回線使用料が減るのである。これは遊園地・テーマパークにおける、「ひとつの飲み物の値段がどこの売店でも同じ」なのと同じ原理によるもので、1箇所でも値下げすると「少しでも安く買いたい」という消費者心理が働いてしまい、安いものを買いたい客が集中してしまうのを防ぐためである。もし厳重注意を無視した場合はゲーム運営側がオンラインを通してゲームの稼働を止めてしまうことすら可能である。
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稼働当初はボカされることが多く、一例としてオペレーター側が一般向けに開示した回答によれば「料金体系が複雑で値下げは難しい。プレイ料金による利益は新規路線の開発費にまわる」と言うコメントがある。
値下げも極めて限定的
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定期的にプレイ料金の値下げキャンペーンが行われてはいるものの、データに一切記録されない「いつでもGO!モード」だけ対象になることが専らであり、プレイヤーの大半を占めるであろう「NESiCAモード」では2020年10月14日から19日に行われた「二葉&六葉バースデーキャンペーン」における「山手線&大阪環状線3区間100円値下げ」まで一切なかった。
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『Ver.3.0』でチュートリアルが消滅する形で100円でプレイできるモードが消滅して現在に至る上、代替ミッションである「はじめての電車でGO」の値下げを一切行わなかった点も大きな批判点として挙げられる。一応「いつでもGOモード」に限りコンティニューすれば1クレジット分値引きされるサービスが実施されているため、これを代わりとしろとでも言いたいのかもしれないが、1プレイがそう短くないゲームで連コを助長させるのは順番待ちをしているユーザーに長時間待たせる迷惑行為に繋がるのは明白である。
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現在「タイトーステーション」の極一部の直営店舗で毎月23日に終日フリープレイイベントを実施している模様。先の記述と矛盾しているが、タイトー直営店での稼働は「社内での営業」扱いとなるため、回線使用料は「経費」として処理されるし、プレイ料金がまるまるタイトーの「ロケーション収入」となるため、月1日程度のフリープレイなら痛くはないのである。
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これにより東京などの大都心ではプレイする層がやや広がったものの、地方ではプレイ層が偏っているのは相変わらずであり、ミッション攻略やスコアアタックに利用されていることが主となっている。皮肉にもこれによりプレイ料金のみならずハードルの高いゲーム内容故の問題を抱えている実態を明確にしてしまう結果に。
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オフラインバージョンについて
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2025年3月1日をもってオンラインサービスを終了し、オフラインに移行した。変更点は以下の通り。
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ICカード(NESiCA)は使用不可になり、ワッペンや称号等の個人データも削除。
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ミッションは初めから全難易度を選択可能。
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路線は【山手線】(原宿→品川)と【総武線】のみとなり、他路線は遊べなくなった。
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同時収録されていた『復刻版』も廃止。
余談
本編に関する要素
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最初の発表と同時に、今作と連動出来るパズルゲームとして『連結!電車でGO!!』が2016年冬にスマートフォン用アプリとして配信される予定だったが、配信日未定のまま、2018年3月28日で開発中止が決定してしまった。
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2019年3月18日に子供向けゲーム『でんしゃでゴー!!キッズ』が稼動開始。
タイトルの一部意匠に本作のタイトルロゴが使用されていることに加えて「キッズ向け電車運転士体験ゲーム」なるジャンル名の通り、本作のリソースを活用しつつも子供向けにアレンジされた内容となっている。
コンシューマー向け移植
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2020年、PlayStation 4とNintendo Switchのマルチタイトルで『電車でGO!! はしろう山手線』として移植が決定。発売は「タイトー」「スクウェア・エニックス」の連名であり、PS4版が同年12月3日に発売され、Switch版も2021年3月18日に発売された。
ロケーションテスト版
E231系500番台で「原宿→渋谷→恵比寿」間を走行するダイヤで、製品版と基本的な部分は変わらないが、表現やUIの面において細かな違いがあり、更に筐体デザインも製品版とやや異なっている部分もあった。
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窓が大きめ、右側からのみ入れる、縁が黒い、を筆頭に筐体デザインの時点で細かい所に違いが見られるが、最大の違いは「NESiCA読み取り部」の位置である。
製品版では手元中央であるが、ロケテでは外に付いていた。列車の意匠を尊重しつつも、「jubeat terminal」のようにプレイ予約が出来るシステムを当初は用意するつもりだったのかもしれない。
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E231系500番台が製品版と異なり高性能であり、普通に停車させる分ならB5までで必要十分と言える性能だった。
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難易度も「新人」「熟練」と2つのみだった。クリア目標もランクで記載されていた。
製品版よりもダイヤ設定に余裕があり「新人」ではゆっくりブレーキを掛けても余裕があった。
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「新人」は、従来の運転と大差の無い通常のミッションである。
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「熟練」は、雨天時や遅れからの回復運転などの特殊な状況に晒されている中で乗務を攻略するミッションである。
ちなみに「熟練」相当の難易度は製品版では実装されていない。
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上記ミッションをクリアーしたデータの入ったNESiCAで製品版をプレイすると、それに応じた称号も獲得できた。
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「Gセンサ」自体がそもそも実装されていなかった。当然それに関連する加減点要素も存在しなかった。
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運転時の手元のタッチパネルのメーターが、製品版よりもかなり実車に忠実であり、開発段階ではかなり細かい動作を要求する事を想定していた事が窺える。
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この時のイメージキャラクターが「開発中の文字が入った女性型シルエット」であり、ボイスも大人のお姉さんを彷彿とする高飛車な物だった。
製品版における「二葉」は、どちらかと言えば「10代から20代辺りの少女」を彷彿とする…と言った所か。
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製品版では500円でプレイ出来る期間限定ミッション「4~6区間ミッション」も、現行ですら十分高額なのだが、ロケテ時は常時選択可能と予定していた上、当時のアンケート内容にはなんと破格の700円に設定する予定であると言う記述もあった。
これまでの変遷
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年表
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日時
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行事
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概要
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NESiCAモードミッション数
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最新版
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2017年11月7日
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稼動開始日
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記念すべき稼動開始日。この時は山手線E231系500番台を使用した晴れダイヤと夕方ダイヤのみ選択可能だった。 しかし同日午前10時ごろに通信障害が発生してしまうと言う盛大なポカをやらかしてしまう。幸い早期に原因は特定され12:30ごろより順次復旧。
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37
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2017年11月14日
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稼動店舗拡大
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この日を境に稼動店舗数を大幅に増やしていく。
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2017年11月24日
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ネタバレ騒動
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「今後のアップデートで登場する筈のミッション」が表示されるバグも発生。該当ミッションの選択こそできないものの盛大なネタバレをかますことに。 ただし発覚した当日中には修正された上、公式発表もなされた。
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2017年12月14日
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初の追加ミッション
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記念すべき追加ミッション「雨天ミッション」が追加。 これにより雨天ミッションの4つ分×4難易度の計16ミッションが追加。
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53
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2017年12月21日
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Ver.1.00.02
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稼動開始日に当時のトップランカーにより発見された停止位置0.0cmを達成した回数が表示されないバグが修正。 なお稼動初日にはすぐさまバグの存在を認めて謝罪していた。
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2018年1月17日
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初のプロモーションビデオ
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初めてプロモーションビデオが制作され公開された(※動画注意)。
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2018年1月25日
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ランダムミッション追加
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最初で最後になるだろう、プレイごとに天候、時間帯、乗車率が毎回変わる「ランダムミッション」が追加された。
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61
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2018年2月10・11日
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初の公式大会
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幕張メッセで開催されたJAEPO2018タイトーブース内で、初の公式大会「ゼロピタ選手権(3on3)」が開催された。 同時に出展された筐体の帯色が通常とは異なるものを使用する形で筐体追加路線を示唆させていた。
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2018年2月28日
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大規模改修
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「いつでもGOモード」が追加。従来のモードは「NESiCAモード」が担うこととなり、デイリーミッションがNESiCA使用時にしか選択できなくなった。 また天候が積雪・降雪状態のミッションと、E235系を使用したミッションが追加。 デイリーミッション(3+4)×3と、それぞれのミッション(4+5)×4難易度の計57増加。
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118
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2018年4月21日
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初の公式イベント
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「電車でGO!! GO!!GO!フェス」が全国5箇所で開催。
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2018年5月19日~6月24日
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初のランキングイベント
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期間内にゼロピタを達成した回数を競うゲーム内オンラインイベント「ゼロマイスターランキングイベント」が開催。
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2018年7月24日
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初の追加路線
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初めての追加路線「総武中央緩行線」が追加された。 同時にいつでもGOモードで1区間と2区間で3つずつ、NESiCAモードのデイリーミッションの3×3=9と2区間と3区間で4つずつ8×4=32の計6+41増加。
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159
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2018年7月26日
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初のクレジットサービス
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「いつでもGOモード」1クレジットサービス開始。 当初は10月1日5:59までとしていたが現在でも継続中である。
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2018年8月8~24日
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電夏
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ランキングイベント「電夏」期間中のみ、初の500円ミッションである山手線6区間「平日の正午過ぎ。」が期間限定で初登場。 同時に「はじめての電車でGO」なる一般層向けミッションも追加。 ミッション数も「はじめての電車でGO」の2ミッション、「いつでもGOモード」の山手線3+1、総武線2+1、「NESiCAモード」総武線2×4=8と6区間ミッション4の計9+12増加。
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171
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2018年8月20~9月13日
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山手線ぐるぐるキャンペーン
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協力型イベント「山手線ぐるぐるキャンペーン」開催。
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2018年9月13日
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西日本エリア初の追加路線
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西日本エリア初の追加路線「大阪環状線」の森ノ宮→桜ノ宮間が先行収録。 ミッション数が「いつでもGOモード」の大阪環状線2+2、「NESiCAモード」の(2+2)×4=16の計4+16増加。
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187
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2018年8月20~9月13日
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山手線ぐるぐるキャンペーン
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協力型イベント「山手線ぐるぐるキャンペーン」開催。
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2018年10月21日
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1日限りの秋祭り開催
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大阪環状線の全区間が当イベント内に限り先行解放された。
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2018年10月22日~11月5日
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電秋
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6区間ミッション「平日の正午過ぎ。」が期間限定で復活解放された。 この期間中に限り、通常よりもお得なクレジット体系でプレイできた。
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2018年11月7日
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稼働一周年
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稼働一周年を記念して、『Ver.3.0』へのアップデートが実施された。 主な更新内容は「大阪環状線・桜ノ宮→大阪が追加」「大阪環状線のタッチパネル(リアル)が700円で購入可能」「はじめての電車でGOのガイド強化」「いつでもGOモードでのクリアライン廃止」「チュートリアル廃止」である。 制限速度、残距離、停止位置などの情報をガイドボイスで伝えたり、戸閉灯などパネルをタッチするシーンではタッチガイドを表示させ、初めて遊ぶ方により分かりやすく改修。
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2018年11月7~18日
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電秋ランキングイベント
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6区間ミッション「平日雨の満員電車。」が期間限定で解放された。同時に該当ミッションでスコアを競うイベントも開催された。
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2018年12月7日~24日
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第2回ゼロマイスターランキングイベント
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期間内にゼロピタを達成した回数を競うゲーム内オンラインイベント「ゼロマイスターランキングイベント」の2回目が開催。
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2018年12月25日~31日
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電冬
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「電冬ミッション祭り」開始。 山手線6区間新規ミッション「雨のラッシュ前。」期間限定追加
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2019年1月1日
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大阪環状線201系ミッション先行解放。 同時に総武線デイリーミッション4つと大阪環状線デイリーミッションが2つ追加された。ミッション数が「いつでもGOモード」の大阪環状線1+1、「NESiCAモード」の(4+2)×3=18と(1+1)×4=8の計2+26増加。
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2019年1月1日~14日
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総武線4区間ミッション2つが期間限定で初登場。ミッション数が8増加。
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2019年1月15日
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大阪環状線201系ミッションが全解放。
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2019年1月15日~27日
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大阪環状線5区間ミッション「パワフルに駆ける大阪の足。」が期間限定で初登場。同時にゲーム内イベント「電夏5区間」も開催された。 同時に201系を使用したミッションも追加。
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2019年1月28日~2月11日
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山手線6区間ミッション「E235系で駆ける昼下がりの街。」が期間限定で初登場。
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2019年2月28日
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阪神本線先行追加
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「阪神本線」尼崎→武庫川が先行追加。「大阪環状線・阪神本線のリアルモード」の価格が900円に値上げ。
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2019年5月8日
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阪神本線正式追加
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「阪神本線」大物→尼崎・武庫川→甲子園が追加された。
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2019年5月14日~26日
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三路線王開催
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ゲーム内ランキングイベント「3路線王」開催。 同時に500円ミッション、山手線「夜はこれから。」、総武線「朝の外堀。混雑状況を読む。」、大阪環状線「憂いの雨を切り裂く快走。」の3×4=12ミッションが期間限定で追加。
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397
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2019年6月6日
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Ver.4.0
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「電春」で大々的に紹介された「改革」と称したアップデート。 「はじめての電車でGO」の機能追加、新システム「GOマイスター」が追加。 Amusement ICに対応開始。
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2019年6月26日
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復刻版追加・コンパクト筐体稼働開始
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1ヶ月もしないうちに大型アップデート『Ver.5.0』が行われた。 復刻版『電車でGO! 復刻版』追加され、同時に更に小型化したコンパクト筐体が随時稼働開始。
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2019年7月11日
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一部プレイ料金値下げ
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期間限定で「いつでもGOモード」のプレイ料金が1クレジット値下げ。 そのため、この時期のみコンティニューすれば全ての路線が100円でプレイできるようになっていた。
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2019年8月22日
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Ver.5.1
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新車両「阪神本線 5500系」ミッション追加
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430
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2019年9月1日
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久々の関東路線追加ミッション
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総武線、山手線新規ミッション追加
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2019年9月25日
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Ver.5.2
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復刻版『電車でGO!2 高速編 3000番台』と阪神本線6区間ミッション期間限定追加
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442
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2019年11月7日
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Ver.5.3
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「中央線(名古屋)」大曽根→金山が先行収録。同時に総武線と大阪環状線の3区間ミッションがそれぞれ1つずつ追加。
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466
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2019年12月12日~25日
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ヒノキの挑戦状
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「山手線6区間ランダムミッション」で行われるランキングイベント。
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474
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2019年12月19日
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Ver.5.31
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中央線(名古屋)」が名古屋まで延伸。それに伴い同線の2区間・3区間ミッションがそれぞれ2つずつ追加。
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506
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2020年1月1日~14日
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お正月長区間祭り
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阪神本線を除いた路線の500円ミッションが1つずつ追加。
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2020年1月16日~30日
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ヒノキの挑戦状第2弾
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総武線500円ミッション「「推し」に会いに行く人の波」の中級でランキングイベントが開催。
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2020年2月6日~24日
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第3回ゼロマイスターランキングイベント
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期間内にゼロピタを達成した回数を競うゲーム内オンラインイベント「ゼロマイスターランキングイベント」の3回目が開催。
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550
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2020年3月16日
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Ver.5.4
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「名鉄名古屋本線」神宮前→栄生が追加。 また、中央線(名古屋)の対向列車に名鉄車両が出るようになった。
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594
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2020年3月26日
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Ver.5.41
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期間限定で、総武線沿線の木が一部「桜」に変更
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2020年4月1日
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山手線の3区間、名古屋本線の2区間・3区間ミッションが追加
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610
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2020年7月9日
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Ver.5.42
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山手線の発車メロディ削除
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2020年8月11日~9月30日
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GOサマーキャンペーン!!
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「いつでもGOモード」が100円でプレイできる「GOサマーキャンペーン!!」が期間限定で開催。
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2020年10月14日~19日
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二葉&六葉バースデーキャンペーン
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二葉と六葉の誕生日を記念し、彼女らのワッペンプレゼント、及び期間中はNESiCAモードの山手線と大阪環状線の3区間ミッションが300円に値引き。
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2020年11月26日
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Ver.5.50
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山手線の品川→東京が「山手線2」として延伸。
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2020年11月26日~12月6日
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第4回ゼロマイスターランキングイベント
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期間内にゼロピタを達成した回数を競うゲーム内オンラインイベント「ゼロマイスターランキングイベント」の4回目が開催。
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2020年12月7日~1月31日
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1区間ミッション復活
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期間限定で「いつでもGOモード」の1区間運転が復活。プレイ料金も100円に値下げ。
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2021年3月1日
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長区間ミッションダイヤ改正
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長区間ミッションの解放チケット大幅入替、山手線2にミッション追加
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2021年3月10日
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Ver.5.60
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京浜東北線品川→田端が追加
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2021年10月28日
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Ver.5.70
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「山手線2」に東京→上野が追加。 クリアランクに「SS」が追加。
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853
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2022年4月14日
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Ver.5.80
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「山手線2」に池袋→新宿が追加。
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930
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2025年3月1日
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Ver.6.00
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オンラインサービス終了。
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最終更新:2025年03月05日 22:49