【ゆうぎおう でゅえるもんすたーず】
ジャンル | 対戦型カードゲーム | ![]() |
対応機種 | ゲームボーイ | |
メディア | 8MbitROMカートリッジ | |
発売元 | コナミ | |
開発元 |
コナミコンピュータエンタテイメント新宿 アイ・ティー・エル |
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発売日 | 1998年12月17日 | |
定価 | 4,300円 | |
書換 |
ニンテンドウパワー 2000年3月1日/1000円/F×8・B×1 |
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判定 | なし | |
ポイント |
OCGのルールの下敷きとなった作品 キャラゲーとしては大成功 カードゲームとしては大味・単調 |
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遊☆戯☆王シリーズ |
今尚、発売され続けている『遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ』シリーズ第1弾。
ストーリーは漫画『遊☆戯☆王(以下原作)』の王国編の島へ上陸するところからを抽出したものとなっている。
350種類(*1)のカードからデッキを組み、漫画でお馴染みのキャラとデュエル(対戦)をしてカードを集め、さらにデッキを強くしていく。
まだ「遊戯王オフィシャルカードゲーム(以下OCG)」が発売されていない頃の作品で、本作がOCGのルールのベースとなった。
原作に登場した架空のTCG「マジック&ウィザーズ(*2)」がモチーフだと思われるが、原作やアニメとは大きく異なるルールが採用されている。
また、同時期に展開されていた遊戯王カードダスとも関係は無い(*3)。
おまけにはランダムで3枚のカードが付いてくるが、これはOCG、カードダスどちらにも使えない完全な観賞用カードである。
CMではこのおまけのカードが前面に押し出されていた。
シリーズ第1弾ということもあってか、あまりにも荒削りな部分が多く、CPUとの対戦は完全に破綻している。
モチーフの架空のTCG「マジック&ウィザーズ」は詳細なルールが語られることがなく(*8)、当時発売されていたバンダイ製のカードダスも「ごっこ遊び」のアイテムとしての側面が強かったため、ゲームとして遊戯王カードをプレイするためのルールが整備されていなかったことにも要因があるだろう。
だがゲーム性云々ではなく『漫画に出てくるカードが扱える、漫画に出てくるキャラとの対戦ができる、友達とデュエルができる』という点にニーズがあり、発売当時の遊戯王の絶大な人気が窺える。結果的にキャラゲーとしては大成功だったと言える。 ただ、上記の理由で売上の割に後世の評価ではイマイチ扱いなのは否めないが。 (*9)
その後の展開
*1 この数字は、遊戯王OCGのルーツである『マジック・ザ・ギャザリング』の当時の大型セットに収録されていたカード枚数と全く同じである。
*2 テレビ朝日系のアニメ版「遊戯王」第1作において名称が「デュエルモンスターズ」に変更され、テレビ東京系版にもそれが踏襲されていった。
*3 カードダスはバンダイ製品であり、KONAMIが主導する事となる本作及びOCGとは系列が異なる。
*4 俗に「海馬スペシャルルール」「王国ルール」と呼ばれている。
*5 一部、クロコダイラスやグラップラー、メガザウラーなど、原作出身だが明らかにデザインが違うモンスターはある。
*6 ターン経過で上級の形態へ進化。原作とは若干異なる。
*7 7や8に至っては抜いたカードのナンバーに新規カードが当てられているので、本当にナンバーがバラバラである。
*8 架空のゲームである為か、話の度にルールが変わる事もあった。
*9 反対に売上で遊戯王に押されていた、同時期に発売されたポケモンカードGBは後世での評価はかなり良い