【ぱちぱらふぉーてぃーん かぜとくもとすーぱーうみいんおきなわ】
ジャンル | ギャンブラーRPG+パチンコシミュレーター | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | アイレムソフトウェアエンジニアリング | |
発売日 | 2007年7月26日 | |
定価 | 4,800円(税抜) | |
レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
判定 | バカゲー | |
ポイント |
ギャンブラーRPG正統続編 自由度が増強 鬱展開も増強 |
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パチパラシリーズ |
アイレムソフトウェアエンジニアリングと企業提携しているパチンコメーカー三洋物産のパチンコシリーズのナンバリング14作目。
『スーパー海物語 IN沖縄』と、前作に続いて登場のギャンブラーRPG第二弾『パチプロ風雲録6~情熱編~』を収録している。
前作『パチパラ13 ~スーパー海とパチプロ風雲録~』では旧作から飛躍的に進化した『パチプロ風雲録5~青春編~』で話題になったが、
本作はその路線を引き継ぎ、前作の長所を継承しつつ改良を加えた正統続編となっている。
八原高校の卒業式…。
就職も進学も決まっていなかった主人公は同級生の頼みを切っ掛けにパチプロの世界へと足を踏み入れた。
あの一連の出来事から4年。
数多の勝負を重ね、現在では名の知れたパチプロとなった主人公は、とある大きなパチンコ勝負で八百長の濡れ衣を着せられる。
追っ手が迫る中、4年前からの付き合いである「リリー松嶋」は主人公を咄嗟に川に突き落とし、意識を失った主人公は懐かしの「塚内町」に流れ着く。
川岸で「三浦千夏」という女の子に助けられた彼(彼女)はひとまず千夏の所属する劇団に身を寄せる事になった。
しかし千夏はパチプロを嫌悪しているらしく、主人公は素性が開かせないまま彼女らと関わっていくが…。
『パチプロ風雲録6』では、前作で好評だった特徴がほぼ全て受け継がれている。
+ | ネタバレ |
+ | ネタバレ |
前作で確立したパチプロRPGとしての自由度の高さを更に発展させた続編。
反面、鬱要素が更に増大したことで前作以上に「やりきれなさ」「無念さ」(*15)の漂うストーリーとなっており、短所もいくつか残っている。
そのため人を選ぶ部分が前作より強まった面は否めず、軽々しく誰にでも勧められる作品とは言い難いが、
前作の長所はそのまま受け継いでいるため、本作もまたぶっ飛んだ自由度で大いに遊べるパチンコシミュレーターである事は確かである。
前作が気に入ったプレイヤーなら間違いなく楽しめるだろう。
*1 『三洋パチンコパラダイス10』収録の「外伝」を含めると7作目。
*2 大当たりが出やすい代わりに、大当たり時に獲得できる出玉が少ない。
*3 イラストでの衣装である「普段着」は今作のものに変わっているため、前作のイラストの姿にはなれなくなった。
*4 容姿は変わっていないが私服は一見同じに見えて半袖になっている。地味に他のキャラには無い変更点である。
*5 ちなみに好みの性格は「情熱」。流石に「鬼畜」好きのドMヒロインが連続することはなかった。
*6 日数が進んでも夏休みが終わるという事は無い。
*7 最速で電話番号を入手すれば若干の期間が確保されるが、特定の時期に任意で劇団に戻って沙弥香と会話しなければならないため、気付かずストーリーを進めてしまう可能性も高い。
*8 確かに様々な事件を起こしたが、意図したものではなかったり、復讐相手以外は手を掛けていなかったりと、今作ほどの悪逆さは無い。
*9 買収阻止した場合は「紳士的だった」と語られるが、買収された場合は"英会話が出来ない社員を全員クビにする"という暴挙を働く。どこが紳士的なのか。
*10 本作での理由は定かではないが、前作ではこの親子のイベントを進めると、船を買い取ったりパチンコ勝負の担保にするなどで、’’主人公が’’親子を追い出す結末になっていた。
*11 妹の方は名前まで同じ。
*12 前作では八原町のレストランに主人公の同期の少女とコック見習いの青年が居り、男女それぞれの主人公で交際可能だったが、本作ではこの2人がくっついた事になっている。
*13 父親の方はパチプロだった事もあってサブストーリーに関わってくるが、みさきは名前すら出ない。
*14 吉川がカモにされていたというオチまでそのまま。
*15 これらは九条Pが当時「描きたい」と言っていたテーマである。
*16 前々作も「夏」で、それ以前は特に季節設定は無かった。他の九条作品まで広げれば、『絶体絶命都市2』と開発中止になった『バンピートロット2』は「冬」の物語だが他は大抵「春」か「夏」であり、「秋」は基本的に無い…。