たべごろ! スーパーモンキーボール 1&2リメイク

【たべごろ すーぱーもんきーぼーる わんあんどつーりめいく】

ジャンル アクションゲーム


対応機種 Nintendo Switch
プレイステーション5
プレイステーション4
Windows(Steam)
発売元・開発元 セガ
発売日 2021年10月7日
定価 通常版: 4,389円
デジタルデラックス版: 5,489円
判定 良作
ポイント シリーズ20周年記念作品
『1』『2』『DX』をリメイク
オリジナルより遊び易くなった
追加モードも多少あり
鬼畜な難易度は相変わらず
スーパーモンキーボールシリーズ


概要

2001年に発売された『スーパーモンキーボール』(以下『1』)、翌年に発売された『スーパーモンキーボール2』(以下『2』)、そしてこの2つの合体版である『スーパーモンキーボールデラックス』(以下『DX』)の3作品をリメイクした『スーパーモンキーボール』シリーズ20周年記念作品。
ルールについても、『1』『2』で登場していなかったジャンプ操作などは基本的に存在しない「ボールに入ったおサルを転がすだけの超かんたん操作」(公式説明より)である。
リメイクに際し、お助け機能の導入、原作で難易度が高かったステージの難易度調整などが行われており、遊びやすさは向上しているが、基本的に旧作から大きな変化はない。

オンライン機能に対応しているため、メインゲームやパーティモードのスコアアタックの記録を競うことはできるが、マルチプレイをオンラインで行うことはできない。

『DX』からの変更点

  • メインゲームのチャレンジモードについては『1』と『2』が一緒くたにされていた『DX』に対し『1』と『2』で完全に分離された。
    • 難易度はカジュアル、ノーマル、エキスパート、マスター、そしてカジュアルからマスターまでの全てのコースを走破するマラソンの5種類。
      • 最初はそれぞれのカジュアルのみ遊ぶことが可能であり、ノーマル以上は1つ下の難易度をクリアすることで解放されていく。
    • なお、『DX』で各難易度に追加された『DX』のオリジナルステージは後述するDXモードにおいてプレイすることができる。
  • ストック制のシステムは完全に廃止されており、ミスをしたとしても何度でも同じステージをやり直すことができる。
    • ストック制が廃止されたことから、元々ノーミスやノーコンティニューを達成しなければならなかったエクストラステージについてはお助け機能を使わずにエクストラステージまでのステージを全てクリアすることで突入することができるようになった。
      • エクストラステージまで到達さえしてしまえば、以降はお助け機能を利用したとしても最後のエクストラステージまでプレイすることができる。
  • スコアについても廃止されたため、記録されるのは各ステージのクリアタイムと、全てのステージを走破した際のクリアタイムの合計が記録される。
    • なお、走破時のクリアタイムについては、各ステージをクリアした時のクリアタイムの合計であり、実プレイ時間、ミスを加味した総プレイ時間ではないため、たとえ膨大なミスを重ねたとしてもショートカットに成功してタイムを縮めてクリアした方が記録は良くなる。
  • メインゲームのストーリーモードは『DX』と異なり、『2』のステージのみをプレイしていく。
    • 基本的には『2』同様だが、敢えて違いを述べるなら、各ワールドごとにどのような順番でクリアしても良かった旧作と異なり、本作ではワールドの1ステージから10ステージまで順番に攻略していくことになる。
  • メインゲームのスペシャルモードでは特殊なルールのステージや、チャレンジモード、ストーリーモードでは遊べないステージを遊ぶことができる。スペシャルモードで遊べるルールはゲームプレイで入手できるポイントで解放できる。遊べるモードは以下のとおり。
    • リバースモード
      • ゴールゲートとスタート地点が入れ替わったステージを攻略する。全10ステージ。
      • 通常ステージの構造は序盤が簡単で終盤が難しいため、序盤が難しく終盤が簡単といった一風変わったスタイルとなる。
    • ダークバナナモード
      • 取得すると即ミスとなるダークバナナが配置されたステージでバナナを取らずに攻略する。全10ステージ。
      • ただでさえ難しいステージの間隙を縫ったように進んでいかなければならないため、本作屈指の高難易度モード。
    • ゴールデンバナナモード
      • ステージ内の全てのバナナを時間内に集めることが目標。ゴールゲートは存在せず、全てのバナナを集めた時点でクリアとなる。全10ステージ。
      • 広大なステージを駆け回るようなステージもあり、制限時間が最長5分に及ぶものも。緻密な操作を要求されるが、ダークバナナモードと比べればまだマシな難易度。
    • オリジナルステージモード
      • 『1』『2』『DX』に登場したステージの一部について後述の通り難易度調整が行われているが、難易度調整が行われる前のオリジナル版のステージをこのモードで遊ぶことができる。全23ステージ。
      • 当然ながら難易度調整が行われたステージということなので、どのステージも難関揃いとなっている。順番に攻略していくことになるので最後まで攻略するのはかなり難しい。
    • DXモード
      • 『DX』で追加されたステージをプレイすることができる。全46ステージ。
      • なお、このモードに収録されているステージも難易度調整が行われているものもあり、難易度調整前はオリジナルステージモードでプレイ可能。
  • 全てのモードにおいてお助け機能を利用できる。
    • お助け機能はポーズ画面から利用可能であり、「制限時間が2倍になる」「Rボタンを押している間だけ、一時的に時間経過が遅くなる」「進行ルートの目安がマーカー表示される」といったメリットが受けられる。
    • 「時間経過が遅くなる」ことで細かい操作がやりやすくなるが、理論上は時間経過が遅くなっている際に行った操作は通常でも行うことができる(実際に人力で短時間に細かい操作が行えるかは別問題だが)ため、難しい場面の操作練習に最適である。
    • お助け機能そのものはノーコストで利用できるが、お助け機能を利用すると「クリアタイムが記録されない」「エクストラステージ到達前に利用すると、エクストラステージに突入できない」というデメリットがある。
    • このお助け機能とは別に当該ステージそのものをクリアしたことにする機能も存在し、この機能を利用すると即座にステージをクリア扱いとして次のステージに進める。
      • ただし、この機能は利用するのにポイントが2000も必要になるので、どうしてもクリアできない際の最終手段として考えておくべきだろう。
  • 多くのステージにおいてバナナの設置個数がかなり増えている。
    • 元々はバナナを100本集めると残機が1増えるシステムだったため、バナナを集めるメリットが大きかったが、本作ではバナナを集める直接的なメリットはない。
    • ただし、バナナを1本取得するごとにゲームポイントが1ポイントもらえるため、スペシャルモードの解放などを目指すならバナナは積極的に集めたい。
      • 他にも、ストーリーモードではステージごとに特定のミッションが設定されており、達成すれば追加のポイントがもらえる。「○秒以内にクリア」「バナナを○本以上集める」といったオーソドックスなお題のほか、「ノンストップでクリア」といった変わったお題も存在する。
      • チャレンジモードは難易度ごとにお題が用意されており、残機の概念こそなくなったが「ミス○○回以内でクリア」というお題があるため、なるべくミスせずクリアする意義は残っている。
  • 既に述べたとおりだが『1』、『2』、『DX』に登場するステージのうち23ステージに難易度調整が行われている。
    • いずれも難易度を下げる方向の調整である。元の難易度のステージはオリジナルステージモードでプレイ可能。
    • 難易度調整とは別の話として、旧作でアミューズメントヴィジョンのロゴが使われていた『1』のAV LOGO、『2』のCREATED BYのステージについてはそもそもステージ変更がされている。当然ながらこちらは元となるステージは収録されていない。
      • 前者はSMB1の「バナナプレート」となっており、基本的な仕掛け(円盤状のフィールドがぐらぐらと揺れる構造)は変わらないが、元々アミューズメントヴィジョンのロゴ状に穴が開いていたものがバナナの形になっているため、難易度は多少上がっている。
      • 後者はSMB2の「ラストステージ」となっており、なるべく元の形を再現した構造となっているため、難易度にそれほどの違いは無い。
      • なお、形状は一切変わっていないが、スーパーモンキーボールのウェブページのアドレスがステージに書かれていた『2』のU.R.L.についてはアドレスが書かれなくなっている。
      • これは『DX』でもそうだったが、『1』、『2』でDoleのロゴが入っていたステージはロゴが削除されている。また、『2』のNINTENDO(ステージがゲームキューブの形状)についても『DX』同様サイコロに変更して収録されている。
+ 難易度調整が行われたステージ一覧
  • SMB1
    ノーマル30 セカイノハテ POLAR 足場の幅が増大
    ノーマル35 セカイノハテノサキ POLAR LARGE 足場の幅が増大
    エキスパート7 トライアル-C EXAM-C 制限時間が30秒増加
    エキスパート9 マルチトラック TRACKS 足場の幅が増大
    エキスパート21 かわしてプレス TWIN ATTACKER 足場の幅が増大
    エキスパート32 オクはホソミチ CURVATURE 足場の幅が増大
    マスター1 ウェーブマスター WAVE MASTER 足場の動きの速度が低下
    マスター3 スタミナマスター STAMINA MASTER 足場の幅が増大
    マスター5 ダンスマスター DANCE MASTER 足場の動きの速度が低下
    マスター6 ドッジマスター DODGE MASTER 障害物の動きの速度が低下
    マスター9 ブリッジマスター BRIDGE MASTER 足場の幅が増大
  • SMB2
    4-6 ロケットおサル LAUNCHERS カタパルトの形状変更
    4-10 ガーディアン ARTHROPOD 足場の幅が増大 ゴールの周期変更
    7-9 8ブレスレット 8 BRACELETS 足場の幅が増大
    8-2 ソフトクリーム SOFT CREAM 足場の幅が増大
    9-10 エアーホッケー AIR HOCKEY ゴールの動きの速度が低下
    マスター3 ローリングパイプ CYLINDERS 足場の動きの速度が低下
    マスター5 スリルクライム NOTCH 足場の動きの速度が低下
    マスター7 ループアンドループ LONG TORUS 足場の動きの速度が低下
    マスター10 おおどけい CLOCK FACE 足場の動きの速度が低下
    マスター17 シンクロゴール SYNCHRONIZED ゴールの動きの速度が低下
  • DX
    19 キャットウォーク CATWALK 足場の幅が増大
    39 カオスロード CHAOS 不明
  • ポイントを集めることで、キャラやボールの着せ替えを購入することが出来る他、ゲームモードの解放を行うことができる。
    • 『DX』より後の作品で追加されたジャンプ機能を解放することも出来る。
      • ジャンプ機能をオンにするとクリアタイムは記録されないが、お助け機能扱いにはならない。どうしてもクリア出来ない際に利用するのも手。
  • キャラクターは『ウキウキパーティー大集合』で追加されたヤンヤンとドクター、『アスレチック』のジャム、『3D』のジェットが追加されている。この内ジャムとジェットはポイント解放かつメインゲームでのみ利用可能。
  • ステージの名称は元々は英語表記であったが、本作では平仮名、カタカナ表記になった。
  • カメラについては右スティックで操作できるようになった。
  • フォトモードが追加されており、カメラの位置やおサルの表情を変えたり、フレームを変えたりして写真を撮ることが出来る。

評価点

原作のステージはほぼ違和感なく再現されている

  • 本作はUnityで作られているが、原作のステージや操作性については基本的に違和感なく再現されている。
    • もちろん、よく見れば原作との違いがないとはいえないものの、それでも再現度はかなり高いといっていい。
  • BGMについては好みは分かれるが、原作に負けず劣らずなかなかに秀逸である。なお、有料DLCにはなるが、原作のBGMと切り替えも可能。

原作の難易度を維持しつつ遊びやすく調整されている

  • 一部のステージは難易度調整がされているものの、それ以外にステージの変更は一切されていない。
    • お助け機能は使用するしないは自由であるし、使用することによってエクストラステージがプレイ出来なくなるというデメリットも用意されている。まずはお助け機能を使ってクリアを目指し、次はエクストラステージを目指すためにお助け機能を使わずにクリアする、といったこともできる。
    • ストックが廃止されたため、お助け機能を使わずともクリアするまで何度でも挑戦できる。ストックがないため、根気よくプレイすれば必ずエクストラステージまで到達することができる。
  • 難易度調整についても、原作のステージの雰囲気を損なうほどの簡易化はされておらず、よく気付くと少しだけ簡単になっているかも、程度の調整がほとんど。オリジナルステージモードをプレイして初めて難易度調整されていることに気付くレベルのものもある。
    • 例えば、多くのプレイヤーのトラウマとなった『1』の上級7(SMB1のエキスパート7)は難易度調整されているが、制限時間が30秒増えているだけであり、ステージの構成は一切変更されていない。そのため、プレイスキルを磨かないとクリアできないことには変わりない。
    • ステージ構成が変わっている調整がほとんどだが、その調整も本当に僅かなものなので、多くの場合「凄く難しかった」のが「かなり難しい」くらいに緩和された程度のものである。
      • 『2』の4-10のように足場が広くなった結果、難易度が大幅に緩和されたものもなくはないが、ごくわずかである。
    • 調整前のステージについてもオリジナルステージモードでプレイ出来るため、オリジナルの難易度でないと満足出来ない人であっても安心できる。
  • 『DX』と異なり、『1』『2』のステージは分離されているので、チャレンジモードで長丁場のプレイを強いられることもない。一方で、上級者向けに『1』『2』のステージを全踏破するマラソンの難易度が存在するのでやり込み派でも安心である。

豊富なカスタマイズ要素

  • ボールやキャラの服装はポイントで入手したアイテムでカスタマイズ出来る。
    • 頭(顔)、服、靴の3部位とボールをカスタマイズ可能。
    • もちろん、利用するかどうかは自由であるし、ゲームにも直接的に影響する要素ではないが、こだわりたいなら結構こだわれる。
  • なお、カスタマイズ出来るのはヤンヤン、ドクターまでの6キャラのみである。

フォトモードの追加

  • 面白い場面についてはポーズでフォトモードを利用することでこだわった一枚を撮ることが出来る。
    • リメイク元の時点で背景はかなり綺麗であったのでこだわれば美麗な一枚を撮ることも出来る。
    • ストイックなゲーム性なのでなかなかフォトモードを利用しにくいのが難点とはいえるが。

賛否両論点

追加されたモード

  • スペシャルモードとしてリバースモード、ゴールデンバナナモード、ダークバナナモードがある。
    • いずれもオリジナルのコースというわけではなく、既存コースをそれ用にアレンジした作りとなっている。
    • 特にゴールデンバナナモードとダークバナナモードは難易度も高くやり応えはあるものの、いずれも10コースのみなのでボリュームは少ない。
  • リバースモードは難易度もそれ程ではなく、リバースモードならでは、といった構成になっているステージも少ないので面白みに欠ける。
  • ゴールデンバナナモードは広大なマップを4~5分の制限時間でバナナを探しまくるというものが多いが、他だと単に通常ステージの赤ゴールを狙いに行く、レベルのコースもあり面白みに欠けるものも。
  • ダークバナナモードはかなり難易度が高くやり応え十分のものが多い。
  • いずれのモードもステージは1から順番にクリアしていかなければならないため、難しくてクリア出来なくても次のステージが遊べないのが難点である。
  • ダークバナナモード以外についてはやり応えやモードならではの楽しみに欠けるものが多いのが残念な点である。

物理挙動の再現度

  • リメイクにあたりゲームエンジンUnityが採用されているが、挙動がやや異なるためオリジナル版のプレイヤーは違和感を感じるものとなっている。

ジャンプ機能が追加された

  • あくまでおまけ要素としての位置づけと思われるがポイントでジャンプが解放される。
    • 原作ではジャンプが利用できないため、本作のステージは基本的にジャンプの存在がないものとしてデザインされており、難関ステージであってもジャンプを使うと難なくクリア出来るものもある。
      • 分かりやすいのがSMB1のマスター9である。直角で曲がっている細い道をひたすら進んでいく高難易度のステージ(難易度調整もされている)なのだが、スタート地点とゴールの直線距離そのものは近いため、スタート地点からジャンプすれば一瞬でゴールまでたどり着けてしまう。お助け機能なんかよりも遙かに強力である。
      • もちろん、ジャンプを使ったとしてもほとんど恩恵を受けられないステージもあるが、ジャンプを使うと楽にクリアできるステージも少なからず存在する。
    • ジャンプ機能をオンにしていると、クリアタイムの記録がされないデメリットこそあるが、お助け機能扱いにならないため、エクストラステージの突入は可能だし、ミッション達成も可能である。
  • もちろん、お助け機能と一緒で使うかどうかは自由であるし、クリアタイムの記録がされないため、ランキングに参加できないことから、使うかどうかは自由。また、原作ではできなかった変わった遊び方ができるメリットもあるが、お助け機能に位置づけてもよかったのではないかと思われる。

問題点

パーティーモードでオンライン対戦できない

  • 本作のオンライン機能はあくまでメインモードのスコアアタックと、パーティーモードのスコアアタックであり、パーティーモードで一緒に遊べるというものではない。
    • あくまでメインとなるモードではないといえ、パーティーモードも『DX』までの売りの一つだったことを考えると、2021年のゲームでオンライン同時プレイができないというのはかなりもったいない点である。
  • なお、Steam版であればSteamのRemotePlayTogetherには対応しているので、この機能を使えば、擬似的にオンラインプレイは可能。

追加キャラはパーティーモードで使えない

  • パーティーモードで使えるのはアイアイ、ミーミー、ベイビー、ゴンゴン、ヤンヤン、ドクターの6キャラのみであり、コラボキャラ等は一切利用出来ない。

リトライ機能のテンポが悪い

  • メインモードにはポーズメニューにリトライ機能がある*1が、メニューを開いてからカーソルを動かせるまでに僅かにラグがあったり選択後も確認画面が表示されたりと、細かい部分で過去作と比べてテンポが悪化している。
    • プラクティスモードはボタン1つでリトライする機能があるため問題ないが、スペシャルモードでは難関ステージが多いにもかかわらずこの機能が使えない。
      • ボタン1つで機能してしまうと誤操作の恐れがあるが、何らかの形で即リトライするコマンドがあってもよかったのではなかろうか。

レンダリングモードの切り替えが面倒

  • 画面の描写方法であるレンダリングモードについてはオプション画面からしか変更出来ない。
    • フォトモードで写真を撮る際に一時的に切り替えたい場合でもオプション画面にわざわざ入っていって変更しなければならない。

同一ステージ名のステージについてリプレイモードにおいて、どのモードのものか分からない

  • 例えば「セカイノハテノサキ」についてはチャレンジモードSMB1のものと、オリジナルステージモードのものと、リバースモードのものの3種類があるのだが、リプレイモードのステージ名としては「セカイノハテノサキ」としか記録されず、どのモードのステージなのかが一見すると分からない。

総評

『1』『2』『DX』を原作の雰囲気はそのままに遊びやすくリメイクした良作である。
ステージそのものの難易度はほぼ据置であり、難しいと投げてしまわないような機能が追加されたリメイクといった雰囲気である。
もっとも、フォトモードやカスタマイズといった具合に今時の要素も付け加えられており、ボリュームこそ少ないがゲームとしての追加モードも存在する。
パーティーモードについてはそれ程追加要素はないものの、箸休めとしては十分過ぎる内容である。
ただ、ポップな絵柄や、Steam版説明文である「ボールに入ったおサルをコロがすだけの超かんたんゲーム」という文言とは裏腹に原作同様の超高難易度は変わらずである。
新規プレイヤーの方は高難易度については十分理解した上で手に取って見ることをオススメする。
原作プレイヤーにとっても、原作の雰囲気はほぼほぼ再現されているので、再び地獄を味わいたいのであれば十分手に取る価値がある。初期の「ジャンプ」などの要素の無いストイックなスタイルのものが好みなプレイヤーも、久々に満足できる作品であろう。

余談

  • 2021年11月18日には本作のBGMが音楽配信サービスによって配信されている。
    • 本作版とオリジナル版の2つが同時配信となっている。オリジナル版のBGMに興味があるプレイヤーはDLCを買う前に聞いてみるのも手かもしれない。
  • Steam版ではデラックス版の早期購入特典として、予約購入したプレイヤーは10月1日~10月6日の間早期アクセスすることが出来た。事実上1週間早くプレイすることが出来たことになる。
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  • スーパーモンキーボール

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最終更新:2024年04月21日 10:24

*1 そのステージをやり直すことができる。チャレンジモードでは最初のステージからになる