ファミスタ'92
【ふぁみすたきゅうじゅうに】
ジャンル
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スポーツ(野球)
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対応機種
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ファミリーコンピュータ
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発売・開発元
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ナムコ
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メディア
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2M+64KbitROMカートリッジ
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発売日
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1991年12月20日
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定価
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5,000円
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プレイ人数
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1~2人
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判定
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シリーズファンから不評
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ポイント
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多少は戻ってきた自由度も未だ戻らぬリーグ戦 ファミコン新時代に合わせて初心者特化 人気球団ながら同年不本意な成績に終わった巨人・阪神ファンのための新チーム
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ファミスタシリーズリンク
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概要
1991年12月にナムコより発売された人気野球ゲームシリーズ第7弾。
野球ゲームとしての根本的なゲーム性はこれまで通り前作から引き継いでいる。
前作で導入されたホームラン競争は前作限りで失われたが、練習モードやオールスターなどが追加された。
また特殊なチームとしてこれまでの「メジャーリーガーズ」「ナムコスターズ」の他に新しいコンセプトで2チームが登場。
『'89』発売直前時、任天堂とのライセンス契約更改に絡む問題に伴い1989年内に2つ発売された影響は『'90』以降そのまま持ち越されているためタイトルと実際の年度が1つズレており本作も『'92』と冠しているものの実質『'91』にあたる。
本項目では前作からの変更点を主体に記述する。
変更点
新チームの登場
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ビクトリーズ(V)
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昭和40年(1965年)~昭和48年(1973年)、俗に言うV9時代の巨人軍を再現したチーム。
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日本球界屈指の人気球団巨人軍こと読売ジャイアンツはこの年は1979年以来12年ぶりのBクラス落ちの4位に終わったこともあって、現役チームは当年の成績を反映すると弱くしかできないのはやむを得ないが、人気球団なので強いチームでプレーさせたいという理由と思われる。
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ダイナマイツ(Dy)
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阪神タイガース唯一の日本一を成し遂げた昭和60年(1985年)を再現したチーム。
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頭文字の「D」は中日ドラゴンズモデルの「ドラサンズ」と被っているため小文字の「y」を付与して略号は「Dy」。
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1991年当時は上記の日本一から6年しか経っていないこともあってまだまだ現役を持続していた選手も多く、現存球団チームとモデルがかぶっている選手がいる。
吉竹春樹(タイタンズ・ダイナマイツ双方とも「よちたけ」)
平田勝男(タイタンズ・ダイナマイツ双方とも「ひらたい」)
真弓明信(タイタンズでは「あゆみ」ダイナマイツでは「まいみ」)
岡田彰布(タイタンズでは「おかげ」ダイナマイツでは「おから」)
木戸克彦(タイタンズでは「きと」ダイナマイツでは「きいど」)
北村照文(ドラサンズでは「きたむや」ダイナマイツでは「きたむり」)
池田親興(ホーネッツでは「いけよ」ダイナマイツでは「いげた」)
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同じ選手モデルでも、やはり1985年当時の方が全盛だったこともあってかダイナマイツ側にいる選手の方が能力が高い。
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伝説的助っ人ランディ・バースは既に引退している上に外国人のためか「ばあす」と変名せずそのままの表記になっている。
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阪神タイガースは暗黒期真っ只中でこの年の勝率も.369と最下位独走で、1987年の.331、暗黒期前に初の最下位の屈辱を味わった1978年の.339を思えばマシとは言え、球団史上初めて10勝投手が出ないなど歴代屈指の惨状を呈した。とはいえ人気では相変わらず12球団屈指であり、ファンとしては「強い阪神が見たい」という願いを叶えたようなチームである。
「ブルーウエーブ」に改称したオリックスモデルの「ブラボーズ」はそれに合わせて「ブルーウインド」に改称している。
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その一方で『'89』から登場した野球漫画キャラが集合した「アニメスターズ」、日本球界OB連合の「プロスターズ」は完全に姿を消した。
オールスター
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コーンリーグ(現実のセ・リーグモデル6球団)、ポテトリーグ(現実のパ・リーグモデル6球団)から下記の人気のステータスを元にそれぞれ「ファン投票」「監督推薦」で選手が選ばれオールスターチームが構成される。
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「メジャーリーガーズ」「ナムコスターズ」「ビクトリーズ」「ダイナマイツ」は対象外。
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これによりオールスターチームが組まれ、画面上部に「ALL STAR」のアイコンが出る。
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このメニューでは選手の選抜のみを行い、試合はそれぞれ「1P MODE」「2P MODE」から選んで行う。
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オールスター状態は1試合行うか電源を切るまで持続している。
連合チーム
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16チームの中から、2つのチームを選んで連合したチームにする。
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まず母体となるチームを選択し、次に混ぜる相手となるチームを選択。するとメンバー一覧が表示される。
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これは能力から優秀な選手が選抜されるわけではなく下記の人気のステータスを元にコンピュータが選定する。
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選ばれたメンバーで確定すると、その上記の母体チームに紐づけられる。
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試合はオールスター同様に「1P MODE」「2P MODE」から選んで行う。
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連合チームを作る枠は2枠用意されている。
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意図的に消去するか、電源を切るまで連合状態は持続している。
練習モードの追加
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打撃練習
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投球は自動で行われプレイヤーは打者を1人選んで打つのみ。ピッチャーは同チームの選手が行う。
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走塁も可能だが、1塁に達した時点でヒットが確定するので、そのまま走っても2塁の手前あたりで打ち切られる。
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10球ごとに途中経過の成績が見られピッチャーが交代する。10球目の時点で打率3割を切っていると打ち切られる。また11球目以降は打率3割を切った時点で打ち切られゲームオーバー。切らなければ最大50球まで続けられる。
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守備練習
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投球、バッティングは自動で行われプレイヤーは守備を行う。打撃練習同様バッティングは同じチームの選手がデフォルトの順番通り行う。
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こちらは「アウト率」という単位が扱われる。この数値は打者に対してアウトを取った割合。初期状態は0。
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ホームランした場合は無効扱いとなり、アウト率はそのまま維持して次の打者に移行。
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打撃練習同様10球ごとに途中経過の成績が見られピッチャーが交代する。10球目の時点でアウト率7割を切っていると打ち切られる。また11球目以降はアウト率が7割を切った時点で打ち切られゲームオーバー。切らなければ最大50球まで続けられる。
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どちらの練習も途中経過や最終に監督が評価を述べる。
球場ラインナップ
球場名
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モデル球場
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両翼
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中堅
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芝
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ところざわ
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西武ライオンズ球場
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95m
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120m
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人工
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かわさき
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川崎球場
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90m
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118m
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人工
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うらろっこう
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グリーンスタジアム神戸
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98m
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122m
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天然
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たまたま
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読売ジャイアンツ球場
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91m
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119m
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天然
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「かわさき」は『'91』から続投、「ところざわ」は『'90』以来の再登場。
その他
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選手に人気のパラメータ追加。
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人気の高い選手は打席に立つとき花吹雪が追加される他、オールスターや連合の選出に影響する。
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選手交代画面でピッチャーの残りスタミナが表示されるようになった。
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無印時代から皆勤の「ナムコスターズ」の超瞬足キャラ「ぴの」の走力が40とダントツになった(それに次ぐ2位のメジャーリーガーズ「りつきい」でさえ19)。
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上記の練習モードや試合後の結果を発表するナムコットニュースでは監督が登場し、勝った側のチームの監督はニッコリ笑って、負けた側のチームの監督は怒ったりガッカリした表情で登場。
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この時の監督のグラフィックが当時の12球団の監督モデルで個別に作られている。
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「ビクトリーズ」「ダイナマイツ」も当時の監督である、川上哲治氏(V9時代の巨人)、吉田義男氏(昭和60年の阪神)がモデルでグラフィックが作られている。「ナムコスターズ」はご存知看板キャラのパックマンが務めている。
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オールスターの場合、監督はコーンリーグは1991年シーズン中日ドラゴンズ監督の星野仙一氏モデル、ポテトリーグは近鉄バファローズ監督の仰木彬氏モデルとなる(後述の余談の通り見切り発車の影響)。
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前作のイニングやノーエラーなどをオプションで自由に設定選択できるようになった。
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イニングを1・3・5・9回から選択可能(前作は5or9回のみ)。
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エラーの有無。
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CPUの強さ(「弱い」「強い」の2段階)。
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準備を「簡単」と「普通」。
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「簡単」にすると打順の組み換えができないシリーズ初期作品のようなゲーム性になる。
評価点
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初心者に対しての配慮はよくできている。
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初めてCPUのレベルを2段階ながら調整できるようになった。
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オプションで準備を「簡単」にすることで、当初の『プロ野球ファミリースタジアム』だった頃のような、先発ピッチャーのみを選んですぐ手軽に始められるようになった。
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ライバルの野球ゲームを思えば圧倒的なシンプルではあるが、エントリー層にとってはオーダーの選択などはない方が馴染みやすい。そういう意味ではかなりの低年齢層にまで配慮した作りになっていると言えるだろう。
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練習モードがあることで、特にコツが要求されるバッティングや守備を試合無関係でサクサク練習できる。
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これも低年齢層にありがちな「負けてばかりでモチベーションが低下しやる気がなくなる」という悪循環に陥りにくくしている。
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シリーズで初めてメニューがそれぞれアイコン付になり、見やすくなった。
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前作まではオールアルファベットだったので、日本語表記の導入もわかりやすさが向上。
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初心者寄りに偏っているのは否めないもののゲームモードは非常に豊富。
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自由度は低いとはいえ連合チームの作成やオールスターなど過去作とは違うシステムの導入もされている。
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ホームラン競争ぐらいしかなかった『'91』よりはゲーム選択の幅は広い。
賛否両論点
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新チーム「ビクトリーズ」「ダイナマイツ」の強さが中途半端。
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新しいチームのお目見え自体は悪くはなく、特別なチームらしく現役のチームよりは充分強いが「メジャーリーガーズ」に比べると見劣りする。
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「アニメスターズ」は元より同じようなOB「プロスターズ」も「メジャーリーガーズ」を圧倒的に凌駕する力を持っていたので伝説的なチームというイメージからすると幻滅に感じる。
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ファンサービスならば、前作までの「アニメスターズ」「プロスターズ」のような規格外の強さであっても良かったであろう。
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そもそもチームの略号が全然違うのはモデルとなった両球団のファンからすれば「あのV9戦士がファミスタに来た!」「強い虎が帰って来た!」という気分に冷や水をさしかねない。
問題点
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連合チーム機能は自由度が低い。
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比較的自由にトレードできた前作と違って、コンピュータによるオート選抜なので自由度が低く、気に入るチームを作るのには運に左右され反復の手間がかかる。
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初心者にとっては、大まかにチームだけ選んでサッとできる点は強みと言えるかもしれない。
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球場ラインナップは更に個性がなくなった。
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『'90』では、とんでもなく広いオリジナルの「大草原球場」、左右非対称の「ふえいふえい球場(アメリカの「フェンウェイパーク」がモデル)」など個性的な球場があり、それを思えば地味だが『'91』ではゴロが極端に転がらない「とうもろこし球場」など特殊なものがあったが、本作はいずれもスタンダードなものばかり。
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低年齢層に対しての配慮にしても、変則的な球場は単調になりがちな野球ゲームにちょっとした一味を加えるものがあるので、その点はあってもややこしくするものではなかっただろう。
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エントリー層への配慮が充実している反面、それまで数年に亘り野球ゲームに親しんできたベテラン層にとってはボリューム不足が顕著。
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同年3月発売の『究極ハリキリスタジアムIII』などライバルシリーズは既に自由度の高いリーグを実装したり、その中身も充実してきたことを考えると、本作自身はイニングの選択ができるという程度でリーグ戦の規模自体は1戦ずつ総当たりで隠しチームもないので『'88』あたりと大差がない。
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練習モードにしても、これまで6作に亘って続いてきた操作性に関しては今更練習するまでもないので無用の長物。
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物珍しさから違った特性の野球ゲームを楽しむという目的に転用できると考えてもシンプルすぎることが裏目に出て、数回もプレーすれば飽きてしまうだろう。
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『'91』は『'90』で好評だったリーグ戦が失われたりなど残念な一面も多かったが、片やシステムではシリーズ初の音声を使用したりと、見た目に進化を感じられる部分もあったが、本作ではそれすらも少ない。イニング数の選択は広がったとはいえ『'90』には及ばず、劣化感が目立った『'91』からの再興を期待したファンからすれば到底満足には値しない。
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ベテラン層が気に入りそうなものといえばこの年不振に終わった巨人・阪神ファンにとっての「ビクトリーズ」「ダイナマイツ」あたりだろうが、それも上述の通り大満足させるものとは言い切れない。
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当時のファミコンロムカセットにしては5,000円と安価なこともあって、すっかり野球人気も今は昔で新規層取り込みを狙ったにしても、旧来ファンからすれば『'91』同様先祖返りに近く、値段にも見合っていない。
総評
時代の主役が完全にスーパーファミコンに移行しファミコンはゲーム初心者向けのエントリーマシンとしての立場に収まろうとしていた時代にあって、そんな低年齢層向けのゲームとしてオプションによるゲームの準備を簡略化、難易度調整、練習モードなどもあって馴染みやすく作られている。
相変わらず手慣れた操作性はそのままで、プレイにおける快適さは維持されており新しく導入された練習モードただの練習にとどまらず、打率やアウト率をクリアしていきながら上達する楽しみ方を生み出している。
しかしながら『'89』以降好評だった選手エディットや『'90』で好評だったリーグ戦機能といった『'91』で惜しまれながら失われたものが復帰できていない物足りなさもあり、初心者のエントリー用ゲームに特化しすぎているためベテラン層にとってはボリューム不足。
ベテラン層は「3ヶ月待ってスーパーファミコン版(後述)で楽しめ」ということなのだろう。
その後の展開
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1992年3月27日にシリーズ初のスーパーファミコンソフト『スーパーファミスタ』を発売。
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シリーズでは『'88年度版』以降の実在選手名をもじった名前に甘んじてきたが、やっと実名に戻った(公式ライセンス取得では初)。
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また1992年からロッテが愛称を「オリオンズ」から「マリーンズ」に改称したことで略号が「M」となったため、それまでの「メジャーリーガーズ」は略号がロッテと重複した都合によりこの作品以降は「アメリカンズ」(A)に改称している。
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日本球団は公式ライセンスで実名なった一方、アメリカのメジャーリーガーのライセンスが取れなかったのか、選手の成績やステータスはモデルがいる一方で名前はアメリカの地名になっている。日本球団が実名になったので、こちらだけ変名にするには抵抗があったのかもしれない。
他に「スペシャルチーム」として12球団(計26球団)いて、こちらは本作の「ビクトリーズ」「ダイナマイツ」を含めた最盛期の12球団のバージョンだが、ライセンスがOBには及ばなかったためか全然違う名前になっている。
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以後ファミコンの年度ナンバリングとは別口に数字のみのナンバリングで『5』まで続くことになる。
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ファミコンでのナンバリング続編としては1992年12月22日に『ファミスタ'93』を発売。
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こちらも上記作品同様、公式ライセンスによる実名を採用しており、野球ゲームのみならずサブゲームとしてクイズを搭載している。
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また選手の体形がそれまでのずんぐりした姿から一変、実在の野球選手のようにややスリムになった。
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『'91』から続く哀愁漂うCMソングも健在。
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上記2作品の間にゲームボーイシリーズの続編『ファミスタ2』を7月30日に発売。
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この作品も公式ライセンス取得により実名になっている。
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前作は単に「ゲームボーイでどこでもファミスタガデキル」程度のものだったが『燃えプロ!'90 感動編』のようなプレー採点というシリーズ作品では独自の楽しみ方が加わった。
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その一方で一部俊足選手以外がほとんど鈍足でゲッツーばかり取られる「足高投打低」というアンバランスな難点もあり。
余談
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1991年のペナントレースはセ・リーグは広島カープ、パ・リーグは西武ライオンズが制した(日本シリーズは西武)が両チームとも終盤での逆転で、セ・リーグは6月中盤~9月半ばまでは最終的に2位となった中日ドラゴンズが3ヶ月に亘り首位を譲らず、パ・リーグも最終的に2位となった近鉄バファローズがシーズン序盤首位をキープしていた西武ライオンズを逆転して7~8月の2ヶ月間は首位を走っていた。
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そのためか、開発期間内にシーズン終了を反映できず見切り発車を余儀なくされたかゲームでのチーム選択画面では、シーズン終了時と若干異なり、半期を終えたあたりに首位だった両球団をモデルとしたドラサンズとバッカルーズが最上位のような表示になっている。
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上記の続編『スーパーファミスタ』ではちゃんと1991年シーズン終了時の並びになっている。
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本作のナムコスターズは、それまでに比べていちだんと異彩を放った選手が目立つ。
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「ちびまる子ちゃん」の「まるおくん」が入っている。
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ナムコは1991年に『ちびまる子ちゃん うきうきショッピング』『ちびまる子ちゃん 「はりきり365日」の巻』(ともにファミコン)と「ちびまる子ちゃん」のゲームを発売したためだろうが主役のまる子を押し退けて堂々の単独登場。
ナムコキャラではないがナムコがそのタイアップゲームを出したということでナムコスターズの選手に起用されたのは『'87』の「るうく」「さんま」、兄弟シリーズにあたる『プロ野球ワールドスタジアム』の「るぴん」という前例はあるが主役でもないのに登場というのは異例。
これは選手のグラが男ありきなので主役のまる子を出せなかったものと思われる。そう考えると丸尾くんこと丸尾末男は同作の男キャラで一番キャラが濃く出番が多いこともあって納得。
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1990年限りで引退した元ロッテの村田兆治が「まさかり」という名で入っている。本来ナムコキャラのチームでナムコにまったく無関係で実在選手が登場する異例の大抜擢となった。
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ファミスタ生みの親である岸本好弘氏が、同選手のファンで前年限りで引退したことを惜しんで特別に入れたとのこと。後のシリーズでもナムコ作品無関係ながら近年に引退した実在選手が特別にナムコスターズで登場するその走りとも言える。
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他には『'87』限りで姿を消した「まつぴい」(旧作では文字数の都合で「まつぴ」)や「ぎる」が復帰している。
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上記の通り、1991年限りでロッテは「オリオンズ」としての歴史に幕を下ろした。
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同時に本拠地を川崎から千葉に移転したため、川崎球場を使用することも最後となったためか本作の球場ラインナップには、それを惜しむかのように採用されている。
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これも上記の通り、阪神の1991年シーズンは暗黒期(1987年~2001年)の中でも最悪クラスの惨状だった。その最たる1987年は最強助っ人のバースが現役だったりしてピンポイントでは光る部分があったが、この年はそういったものもあまり見られなかった。
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説明書でもタイタンズは「投手陣に加え、打線もさらにパワーダウン?この際、勝負はダイナマイツにまかせ、こちらは楽しむことに専念。」とかなり辛辣なコメントがされている。
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野球ゲームの没落の象徴。
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ファミスタシリーズはこれまで常に発売初週で売上ランキングの1位に輝いてきた。
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特にブームが終了して苦しい状況だった『'90』でも初週のみながらそれを継続し『'91』はファミコンの中では1位を堅持したが、本作はファミコンソフトに限っても発売初週4位にとどまった。
最終更新:2024年08月13日 00:47