【どらごんくえすとてん めざめしいつつのしゅぞく オフライン】
ジャンル | RPG | ![]() |
![]() ![]() |
対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション5 プレイステーション4 Windows(Steam) |
||
発売元 | スクウェア・エニックス | ||
開発元 | B.B.スタジオ | ||
発売日 | 2022年9月15日 | ||
定価 |
通常版: 8,580円 デラックス版: 12,980円 超デラックス版: 15,730円(すべて税込み) |
||
超大型拡張DLC | 眠れる勇者: 2023年5月26日 | ||
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | ||
判定 | なし | ||
ポイント |
完全1人用RPGになった『DQX』 所々から滲み出るオンラインへの導線と名残 オンライン無料体験版で本作の物語はほぼ全て体験可能 |
||
ドラゴンクエストシリーズ |
ドラゴンクエストシリーズ第10作目であるMMORPG『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』(以下オンライン版)を1人用RPGに調整した作品。
タイトルの通り、1stパッケージの『目覚めし五つの種族』のストーリーが収録されている。
2023年5月26日には超大型拡張DLCとして2ndパッケージ『眠れる勇者と導きの盟友』が配信。デラックス版には2ndパッケージのダウンロードコードが同封されている。
ストーリーやキャラクター、マップなどはオンライン版のものを使用しつつ、オフライン化にあたって様々な調整がされている。
演出面
パーティメンバー
オリジナルストーリー
アイテム作成
戦闘
依頼書クエスト
変更されたアイテム、施設
しばりプレイ
オンライン版への引継ぎ
『DQX』のストーリーを1人で遊べること
1人向けになって追加された要素
快適になった要素
戦闘システム・バランスの調整
グラフィック
タイトル発表時点から現在に至るまで、デフォルメされたグラフィックは賛否が分かれている。
同じく低頭身グラフィックリメイクの『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』(*3)が共に発売を控えていて、相乗あるいは比較されてしまったことも無関係ではないだろう。(結果としてこちらの発売は大幅に延期されたが。)
自由度の低下
戦闘バランス
カメラワーク
仲間キャラの扱い
オンラインから継続された仕様
ストーリー関連
育成要素の弊害
装備の入手
メインストーリー以外の戦闘難易度
その他
やりこみ要素
本作を一言で言い表すと、シリーズの中でも特に革新的な作品である『X』を「オーソドックスなドラクエ」に調整した作品である。
「1人用のRPG」としてみれば、良くも悪くも「オーソドックスな普通のドラクエ」と言っていい内容であり、細かな仕様やグラフィックを始めとして甘い部分はあるものの、ストーリーを追いながら手軽に遊べるという点ではオンライン版未経験のシリーズファンからの評判はそれなりによい。
一方、オンライン版の経験者から見た場合、オンラインからオフラインへの落とし込みにあたって粗が多い点が目に付きやすく、オリジナル版との落差にガッカリさせられてしまった、という声も多く聞かれている。
ただ、これらのことについては個々のプレイヤーの感じ方、そしてオンライン版を予めプレイしていたか否かで変わってくることではあるため、一概に評価はこう、と断じきれないのもまた事実である。
純粋なオンライン版の移植として見た場合、本作のストーリーの範囲はオンライン版の無料体験版でも遊ぶことができるが、体験版での制限やボイス、バランス調整や仲間キャラを含めた戦闘システムの一新といった追加要素を考慮すれば本作の存在も決して無意味なものというわけではない。オフライン版未経験のユーザーの興味関心を惹くための導線としての役割もしっかりと果たしており、特にゲームテンポの良さは他のシリーズ作品と比べてもなかなかのものであるため、「無料とはいえMMORPGには手を出しづらい、でも『X』には興味があるという」ユーザーなら本作を手に取ってみる価値はあるだろう。
最終的な結論としては、オンライン版のプレイ経験やそちらへの興味があるか否かによっても大きく評価が変わってくる作品と言えよう。