ボンバーマンポータブル

【ぼんばーまんぽーたぶる】

ジャンル アクションゲーム
対応機種 PlayStation Portable
発売元 ハドソン
開発元 ウィル
発売日 2006年7月20日
定価 4,800円
廉価版 ハドソン・ザ・ベスト
2008年3月6日/2,800円
配信 PS Store
2009年9月7日/1,200円
判定 なし
ボンバーマンシリーズリンク


概要

プレイステーション・ポータブル用に発売されたボンバーマン。
PSPにおけるボンバーマンシリーズ作品は少し前の2006年3月9日に発売された『爆風戦隊ボンバーメ~ン』が既に存在していたのだが、発売元はソニーでありキャラデザもリアル調に一新されていた外伝作であった。
そのためPSP進出二作目にして満を持して本家のハドソンによるボンバーマンがPSPデビューを飾る事となった。

ノーマルゲームではDSのボンバーマンから引き続き「アイテムストック」が可能になった。 ノーマルゲームをクリアするとファミコンで発売された初代ボンバーマンをプレイできる「クラシックモード」が解禁される。

もちろんおなじみのバトルモードも用意されている。

ゲームシステム

  • ノーマルゲームでは取ったアイテムはいったんストックされる。
    ステージ開始前、あるいはステージ進行中でもストックのアイテムを使用する事で効果を発揮する。
    • 火力アップ、ボム数アップ、スピードアップの基礎能力アイテムは一度死ぬまで有効。リモコンやボムキック、ハートなどの特殊なアイテムは使ったステージのみ有効と、過去作のボンバーボーイに近いシステム。
    • 壁抜けや無敵スーツ、ファイアーマンなど強力なアイテムは使用後一定時間で効果が切れるようになっている。
    • ただしボスステージのみステージ内でアイテムを使用する事は不可。
  • ノーマルゲームのルールは敵を全滅させた後、ソフトブロックに隠された出口に入るとクリアというおなじみのもの。
    • なお出口に爆風を当てたり時間切れになると敵が出てくる、というシリーズ初期のシステムがひさびさに復活している。
  • 各ワールドの5面をクリアするとボーナスステージが始まる。無敵状態のボンバーマンで制限時間内に全ての敵を倒すとアイテムが大量に出現、時間切れになる前にアイテムを取るのが目的。
  • ノーマルゲームは全100面(1ワールド10面、全10ワールド)だが、ワールド1~9の各5面に出現する「キーアイテム」を取らないと最後のワールド10が出現しない。
    • ちなみにワールド1~7は任意の順番で攻略可能、全てクリアするとワールド8が出現する。

評価点

  • ハードの性能を活かした美麗なグラフィック。
  • ノーマルゲームが全100面、さらにクラシックゲームが全50面なのでけっこうなボリュームがある。
  • アイテムストックのおかげでアイテムの価値が上がった。
    • 余分なアイテムは保存しておき、いつでも使えるのはかなり便利。
    • ポーズ中でもアイテム選択、使用は可能なのでピンチになったらハートや無敵で緊急回避、という使い方も可能。

問題点

  • 本作より先に発売され同じくアイテムストックが出来るDS版と比較すると細かい難点がある。
    • 装備したアイテムはたとえステージ開始前でもキャンセルは不可。DS版ではキャンセルが可能だったので劣化している。
    • バトルモードは爆風で他のプレイヤーを倒すおなじみのルールのみ。DS版では3つのルールから選べたのでここもDS版より物足りない。
    • DS版には存在した「パンチ」「パワーグローブ」のアイテムが本作には存在しない。
  • ボーナスステージで全てのアイテムを取ってもそこで終わりにならず、制限時間がなくなるまで待たなければいけない。せいぜい4、5秒くらいとはいえややテンポが悪い。
  • 各ワールドのボスはラスボスも含めて一度倒すと再戦不可。システム的にちょっと時代遅れ感が否めない。
  • ノーマルゲームの黒幕「バグラー」とボンバーマンは今作では初対面という設定。シリーズ間に直接の繋がりはないとはいえ、バグラーは過去作で何度も登場した相手なので初対面なのはやや不自然。
  • 狭い通路が多くて移動が困難、しかもそういう所に限って出口が出現して爆風を当てざるを得ない状況も起こりうる。
    • 出口に爆風を当てると出現する「ポンタン」はスピードが速く、壁も抜ける、そしてボンバーマンを追いかけてくるかなり厄介な敵なので余計に厳しい。
  • クラシックゲームはルールこそほぼ同じ*1だが、ステージの大きさは各面でまちまち(FC版、及びPSのリメイク版では全50面とも同じ広さ)、BGMもFC版とは全く違う今作オリジナルのもの。FC版の再現度ははっきりいって低いのでその辺を期待すると肩透かしになる。
  • ワールド9の「キーアイテム」のみ入手が非常に難しい。
    • 「キーアイテム」は各ワールドの5面で条件を満たさないと出現しないのだが、他のワールドのものは普通にプレイしていれば出現する場合がほとんど。ワールド9のみ突出して難しいのである。
      + 出現条件ネタバレ 出現条件はワールド9の5面でわざと時間切れになる事。当然敵が出るので事前に無敵スーツを用意しておこう。

総評

DS版から続投した「アイテムストック」は出来がいいものの、細かい欠点が目立ち良作と呼ぶには一歩足りない印象。
とはいえひどい出来というわけでもなく、ゲームとしては普通に楽しめる内容なのでPSPを持っているなら一度プレイしておいて損はない。

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最終更新:2024年04月29日 23:23

*1 面クリアごとに残機が増えるというルールはなくなり、かわりに1UPのアイテムが追加されている